2021年6月 6日 (日曜日)

ショルティ「影のない女」(1967年 コヴェントガーデン)

YouTubeでおすすめに出てきたので。
キングの皇帝、マッキンタイアのバラク、ボルクのバラクの妻、アップした人、神か。(端役にイヴォンヌ・ミントンがいるけど・・・わからん。)

ボヘミアンラプソディもよかったけど(テレビでも見たし、BS完全版も見るし)、これも最高。カットは普通。


Die Frau Ohne Schatten Act 1 Covent Garden 1967

Die Frau Ohne Schatten Act 2 Covent Garden 1967

Die Frau Ohne Schatten Act 3 Covent Garden 1967

 

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2021年3月 7日 (日曜日)

ハリウッド映画風「ダナエの愛」(YouTube)

休日おうち時間が長いので、あちこちYouTubeを漁ってたら大好きな「ダナエの愛」の上演の映像を見つけた。再生回数が1000も行ってないのでおすそ分け。

DIE LIEBE DER DANAE • Bard SummerScape Opera 2011

全く記憶にないアメリカの団体の上演。ダナエ役を、新国立劇場「死の都」のマリエッタを歌ったミーガン・ミラーちゃんが歌っている。それ以外は誰一人知ってるキャストはおらん。

「ダナエ」はYouTubeだと幸か不幸かザルツブルグでの上演も観れちゃうわけなんで(いいのかな?)、演奏とか歌の実力とか舞台装置の豪華さとかもう、雲泥の差なんだけど(いや比べちゃダメだ)、もうこれ圧倒的に面白いの、演出が。

二期会の日本初演を楽しんだ方だったら是非見て見てえええって感じ。この演出での舞台は(たぶん)1980年代のアメリカ。もともとちょっと前のハリウッド女優みたいな容姿のミーガンちゃんだから(ちょっと太目だけど)この演出にはぴったり。最初の金の雨のシーンはパジャマ姿だ。

国王の4人の姪はめっちゃファッショナブル(メリル・ストリープみたい)だし、その4人の夫の人はみんな昔のドレンディドラマの頃の石田〇一みたいなファッションで面白い。ミダスもユピテルも飛行機のタラップ?からサングラスかけて登場、ハリウッド俳優気どりだ。

昔プレイボーイだったって設定のユピテルはいかにもそれっぽい雰囲気でなかなかいいんだけど、惜しいのはダナエの相手役のミダスがもうちょっと若くてかっこよかったらなあ・・・って思う。まあ、昔のハリウッド映画の相手役の俳優はみんなおっさんみたいな感じだったからいいかなあ(ローマの休日とかさあ)・・・歌はうまいんでいいか。

登場人物みんな個性的なんだけど、メルキュールがサイクリング自転車に乗って登場、何故かドラマ「相棒」のサイバーセキュリティ課の浅利陽介さんっぽいなあって思った。何か狂言回しみたいな役割なのも似てるし(ぜんぜん関係ないけど)。

 

なお、この団体は他にも珍しいオペラの上演が多いみたい。中にはデイム・エセル・スマイス女史の「難船掠奪民」なんてのもあるぞ。

 

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2020年7月14日 (火曜日)

「影のない女」を布教する女

NHKBSで放送された「影のない女」がめでたくちゃんと録画されていたので(まあ、心配なので結構リアタイしてたんだけど)、「これで素晴らしいこの公演が未来永劫見放題なのだ」という喜びに溢れてる。

が。

この名演を録り逃しちゃった人、見逃がしちゃった人が結構いるってTwitterで見かけた。

もったいない!!

というわけで、私はこの名演を家にある(東京オリンピック用に買っておいた)DVDに「影のない女」をコピーし、布教と称してこれから開催されるコンサートにおいて会った知り合いに配ることに決めたのさ。(売りません)

まあ、いらない人にはあげないし、別に会いたくない人にはあげないけど。

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「影のない女」の前に放送されたウィーン国立歌劇場のドキュメンタリーで、私がいつも「名前の読めない(歌のうまい)中国のテノール」と言っている方が出演されていて、リゴレットのアリアを歌っていた。もちろん名前はカタカナで表示されていたのだが、さっぱり覚えられないので、やっぱり次回に見かけたときには「名前の読めない(歌のうまい)中国のテノール」と呼ぶのであろう。韓国のバス、ジョン・ミン・パークさんは覚えているんだけど。

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2020年6月 1日 (月曜日)

協会からのお知らせ

お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。日本「影の無い女」協会からのお知らせです。(会員1名)

その①

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待ってた。ウィーン国立歌劇場のティーレマン指揮の、シャーガーさんの皇帝と藤村実穂子さんの「うば」出演による「影の無い女」の配信です!(配役表はグールドになっているが、見てみたらシャーガー出演分だった)

その②
BSプレミアムシアター
7月12日(日)午後11時20分~
◇ドキュメンタリー
『オペラハウスはワンダーランド!~ウィーン国立歌劇場150年~』
​(2019年 オーストリア)
◇ウイーン国立歌劇場公演『影のない女』
【5.1サラウンド】
<出 演>
皇帝:ステファン・グールド
皇后:カミラ・ニールンド
乳母:エヴェリン・ヘルリツィウス
バラク:ヴォルフガング・コッホ
バラクの妻:ニーナ・シュテンメ   ほか
<合 唱>ウィーン国立歌劇場合唱団
<管弦楽>ウィーン国立歌劇場管弦楽団
<指 揮>クリスティアン・ティーレマン
収録:2019年5月25日、6月10日 ウイーン国立歌劇場(オーストリア)

こっちはグールド出演の皇帝の最初のバージョン。まあ、配信で10回くらい観てるんだけどBSでやってくれれば録画できるからもう何回でも観られるのだ。ああああ~~~なんという幸せ。演奏・演出ともに文句なし。早く7月になあれ!!

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2020年2月16日 (日曜日)

R・シュトラウス/エレクトラ ウィーン国立歌劇場ライヴストリーミング

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Richard Strauss Elektra

Dirigent Semyon Bychkov
Regie Uwe Eric Laufenberg
Bühne Rolf Glittenberg
Kostüme Marianne Glittenberg
Licht Andreas Grüter
 
Klytämnestra Waltraud Meier
Elektra Christine Goerke
Chrysothemis Simone Schneider
Aegisth Norbert Ernst
Orest Michael Volle
Pfleger des Orest Marcus Pelz
Vertraute Simina Ivan
Schleppträgerin Zoryana Kushpler
Junger Diener Thomas Ebenstein
Alter Diener Dan Paul Dumitrescu
Aufseherin Donna Ellen
1. Magd Monika Bohinec
2. Magd Margarita Gritskova
3. Magd Ulrike Helzel
4. Magd Lydia Rathkolb
5. Magd Ildikó Raimondi

ビシュコフ指揮によるエレクトラ。私はこのオペラを生で聴いたことはない。あんまり日本でやらないから。この出ずっぱりでキチ〇イじみたタイトルロールを歌える人はあまりいないからだろうか。その昔小澤さんが上演したことがあったような気がするが私は行かなかったなあ。

タイトルロールはクリスティ―ヌ・ギュルケ(と言うよりアメリカ人なのだからクリスティン・ゴーキとかガーキとかの方が正しいのかな)。初めて聴く歌手だがこの役を得意にしているのかな、完璧に歌いきっている。すげえとしか言いようがない。まあ、別に私の好みの声でもないのだけど。その昔エヴァ・マルトンの歌ったCDを好んで聴いていたけど、役から醸し出す狂気のようなものはやっぱりマルトンだな。っつーか、今回の衣装が黒のパンツスーツだったので、ぱっと見指揮者のシモーネ・ヤングみたいにも見え。

妹役のシモーネ・シュナイダーは、姉妹ともどもだがどうも見た目芳しくなく(オペラだからしょうがないかあ)、オバハンがレースのワンピを着ているのがなんか痛々しくて・・・歌は良かったけど(ならいいではないか)。

サロメに続いてお母さん役はマイヤー。こないだよりはずっと年齢設定はおばあさんになったようで白髪に車いすで歌ってた。まだまだ元気で美しい。

演出だが、まあウィーンらしいわかりやすい普通の演出(こないだのフィデリオはなんだったんだ??)。最初に侍女だか奴隷だか?半裸で鞭打たれてたり水道の水ぶっかけられてたりなんか気の毒だった。ウィーンは東京よりずっと寒いのに。あと、まあ不思議だったのはエレクトラとオレストが再会して喜んでいるときに上着脱いで結構いちゃいちゃしていて見た目あんまり芳しくないなあと(おじさんとおばさんのいちゃいちゃは恋人役ならまだしもきょうだいはなあ・・・)。個人的な意見ですが。歌は良かったですが(ならいいでは)。

あと、結構グロテスクだったのは母親と義父が暗殺されたあと舞台上のエレベータに死体が乗って運ばれてたところで、あとからあとから死体が昇って行くのがちょっとフランシス・ベーコンの絵みたいだなって思った。そのあと、エレクトラが喜びの踊りを踊るときにバレエ団のダンサーたちがたくさん出てきて一緒に踊ってたのがなんか珍しかった。

ビシュコフの指揮はまあ普通かな。ところでビシュコフってラベック姉妹の妹のほうと結婚してるのね。あんな濃い顔なのに。あと、侍女役でイルディコ・ライモンディが出てて、懐かしかった(その昔ウィーン旅行のとき彼女のホフマン物語のデビュー舞台を見たので)。

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ところで、ネットでニュースになったがアンジェラ・ヒューイットの愛器のファツィオリを業者が運んでいる途中で落っことして破損してしまったというのを見て、二重の意味でブルブルしてしまった(普通にファツィオリの音が好きなので悲しいのと、運送会社に勤めているので損害額を思うと恐ろしい・・・)。ヒューイットは一回ブラームスをナマで聴いた。

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2020年1月26日 (日曜日)

R・シュトラウス/サロメ  ウィーン国立歌劇場ライヴストリーミング

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Richard Strauss Salome
Dirigent Michael Boder
Regie Boleslaw Barlog
Ausstattung Jürgen Rose

Herodes Herwig Pecoraro
Herodias Waltraud Meier
Salome Lise Lindstrom
Jochanaan Michael Volle
Narraboth Carlos Osuna
Page Ulrike Helzel
1. Jude Thomas Ebenstein
2. Jude Peter Jelosits
3. Jude Pavel Kolgatin
4. Jude Benedikt Kobel
5. Jude Ryan Speedo Green
1. Nazarener Alexandru Moisiuc
2. Nazarener Hans Peter Kammerer
1. Soldat Marcus Pelz
2. Soldat Dan Paul Dumitrescu
Ein Cappadocier Johannes Gisser
Ein Sklave Daniel Lökös

あいかわらずのウィーン国立歌劇場の「クリムトの絵っぽいセットと衣装」のサロメ。ずいぶん昔に日本に引っ越し公演に来た時もこのセットだった。ただ、私はそれは観に行かなかったので(お金なかったのかな)、写真しか見たことなかった。動いているのを観るのは初めてだったので楽しみにしていた。

確かに舞台はクリムト好きにはとても興味をそそられるものだったし、衣装もまるでクリムトの絵から出てきたみたいだった。とくにサロメが踊ったあとに衣装替えしてきた黒地に金の模様のドレスはとても素敵で、サロメ役のブロンドヘアにもぴったりで美しかった。

しかしながら、全体的なパフォーマンスからいうと「ウィーン旅行でたまたまスケジュールが合って見ることができた通常運転のサロメ」という感じだった。これを見にわざわざウィーン行くほどではない。まず、主役のサロメが外見も声も絶望的にサロメではない。なかなかお奇麗な方で奇麗な金髪で、髪型がなんだか昔のジークリンデみたいな感じである(デルネシュとか)。歌は一生懸命がんばっていたけど、なんか・・・違う感じだ。サロメの怪しさ&妖しさがないような気がする。ブルーレイでトゥーランドットとか歌っているのが出ているのでスター歌手なのかもしんないけど。リンドストロームって名前から勝手に北欧の人かと思ったが、アメリカ人らしい。ダンスシーンは吹き替えなしてちゃんと踊ってたのは好感が持てた。ただ、最後のベールのところでカメラが全景になってしまって(結局裸にはなってなかったようだが)なんも見えず残念。

他の歌手もまあ・・・まあ普通の通常運転かな。唯一大スターはワルトラウト・マイヤーくらい。マイヤーは5年前に上野でジークリンデ歌ってて驚いた。歌はもうかなり・・・往年よりアレだが相変わらずお奇麗ではある。長生きして往年のヴァルナイを目指しているのだろうか。

正直、全体的に声楽的には昨年観に行った二期会のほうがそそられる感じはした(技術的にどうのではなく)。ウィーンの今回のは観客もあんまりエキサイトしてなかったなあ。サロメでこんなに眠いの初めてだった。指揮者も通常運転だったし(去年のアリアドネのときはまーまーよかったんだけど)。気になったのが、最後の最後でサロメをころす場面の最後の音が尻切れトンボみたいに「ふにゃ・・・」みたいな気の抜けていた音になってたことで。あれはわざとなのか、指揮者が振り忘れちゃったのか(んなこたあないか)。聴き直してみたけどネット配信が途切れたわけではない。

お家芸であるサロメがこれでは。観に行った人が気の毒。サロメ役の歌手にはブーまで出た。そういえば私も課金してるんでお金返してほしい・・・ってまあ色々あるからライブは面白いんだけどね。

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2019年10月20日 (日曜日)

R・シュトラウス/影のない女 ウィーン国立歌劇場ライヴストリーミング(シャーガーさん実穂子さんご出演)

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Dirigent Christian Thielemann
Regie Vincent Huguet
Bühne Aurélie Maestre
Kostüme Clémence Pernoud
Licht und Video Bertrand Couderc
Dramaturgie Louis Geisler
 
Der Kaiser Andreas Schager
Die Kaiserin Camilla Nylund
Die Amme Mihoko Fujimura
Geisterbote Clemens Unterreiner
Barak Tomasz Konieczny
Sein Weib Nina Stemme Hüter der Schwelle des Tempels
Daniela Fally Stimme eine Jünglings
Jörg Schneider Stimme des Falken
Maria Nazarova Stimme von oben
Monika Bohinec Der Einäugige
Rafael Fingerlos Der Einarmige
Marcus Pelz Der Bucklige
Michael Laurenz 1. Dienerin
Ileana Tonca 2. Dienerin
Valeriia Savinskaia 3. Dienerin Szilvia Vörös
1. Stimme der Ungeborenen Ileana Tonca
2. Stimme der Ungeborenen Valeriia Savinskaia
3. Stimme der Ungeborenen Stephanie Houtzeel
4. Stimme der Ungeborenen Szilvia Vörös
5. Stimme der Ungeborenen Bongiwe Nakani
1. Solostimme Ileana Tonca
2. Solostimme Valeriia Savinskaia
3. Solostimme Stephanie Houtzeel
4. Solostimme Szilvia Vörös
5. Solostimme Bongiwe Nakani
6. Solostimme Monika Bohinec

過去記事:R・シュトラウス/影のない女 ウィーン国立歌劇場ライヴストリーミング

アンドレアス・シャーガーさんは初役、藤村実穂子さんはノットとの「グレの歌」をキャンセルしてのキャスティング(蛇足ながら「グレ」の代役の歌手は逆転ホームラン状態で大評判だったので特に文句はなし)。

5月にも同歌劇場で上演されたが、主要メンバーは若干変わっている。5月もグールドなど豪華メンバーではあったが、今回は主役級がシャーガーと藤村実穂子さんとコニエチュニーに変更されより強力となっている。10日の公演ではシャーガーさんが風邪を引いてグールドに変更になったが、それでも凄いメンバーだ。グールドは「アリアドネ」に出てるのでたまたまその日空いてたのかな。

(ところでOTTAVAのサイトの公演の日本語説明ページで配役一覧が5月のになっていた。一般の方のTwitterを見てたら「当初の発表からずいぶん変わった」みたいに勘違いしている人もいたので、直したほうがいいかと)

演奏については指揮者もオケも同じなので相変わらず最高であるが、演出は若干変えてるみたい。あまり記憶に自信はないのだけど、冒頭は5月は「配線がうまくいってないのかな?」って思うほど舞台が真っ暗だったし、第3幕の最後はもっと照明が奇麗でお祭りみたいにぴかぴか光ってたのに(楽しみにしてたのに)、今回はなんだか「町の人たちもみんな助かって良かったネ。夫婦愛最高!」的な感じでなんだかベートーヴェンの「フィデリオ」になっちゃった。ただ、バラックの身体不自由な3兄弟がちゃんと助かって嬉しそうに出てきて、いつも他の演出では「あの兄弟は死んじゃったのかしら、それとも行方不明?」と心配してたのでちょっとほっとした。

この演出は前も思ったけど過剰にわかりやすい。冒頭に皇帝がなんかすごくうれしそうに出てきたので、シャーガーさん風邪治って嬉しいのかなとか勝手に思ったけど、よく考えてみたら皇帝は皇后と愛の一夜を過ごして寝室から出てきたのであって(だから嬉しそうなのか)、うばがカーテンをあけると皇后はベッドに寝転んでまったりとしている・・・という具合。そうだ、そもそもはそういう設定だったけど今までの他の演出は二人とも勝手に一人ずつ出てきて歌を歌うみたいな感じだったなあ。

期待の実穂子さんのうばであるが、そういえば日本人がこの役を演じるのを初めて見聞きしたので(まあ、このオペラを日本人だけで上演したのを見たことがないんだけど)、なんか新鮮。しかし影のない女というよりは蝶々夫人のスズキみたいに見える。まあこれは第1幕だけで第2幕からは「怪しい東洋の魔女」感がだんだん出てきた。ただ、第3幕の一連の狂ったうばのシーンは、彼女の持ち味なのか知性が勝っているようであんまり狂った演技でもなく、皇后を失う母の悲しみや愛情みたいなものを強く感じさせる演技と歌であった(なんて書くとちょっと上から目線だな、日本が誇る偉大な歌手にごめんなさい)。そういう演出に変わったのかしらん。

シャーガーさんはグールドよりも若々しい、小回りのきく感じでよかった。美しい皇后役のニーンルトとも金髪でお似合いである。同じオペレッタ出身のルネ・コロと方向性の似ている美声でよいよい。「いかにも皇帝!」みたいな神々しいジェームズ・キングとは少し違って親しみやすい感。(あ、ごめんどのテノールもみんな大好きです。)

コニエチュニーは前にこの役だったコッホよりも見た目親しみやすいというか「いかにも優しそうなオット」感を全面に出していて、(この歌手はなんかワーグナーの悪役のイメージがあったんで)意外に思った。最初に彼の声をナマで聴いたときは「この歌手、どっから声が出てるのかしらー」って思うくらい不思議な発声だった気がしたけど、だんだん私も慣れてきたのか、「いい声だな」と思うようになった。
前回と不動のニーンルト、シュテンメのソプラノ二人はもうこの役では最強なんじゃないかな。とくにシュテンメは神がかりかと。

あと、他に最初に出てくる「伝令使」の役の歌手はとってもかっこよくて声もよかった。2015年に新国立劇場にファーニナル役で出てた人だそうな。

前回もそうだけど、お家芸というか文字通りウィーン国立歌劇場の「十八番」なんだろうけど、それにしてもこの難曲を行方不明にならずに上演することのできるこの団体はやっぱり凄い(しかも毎日のように違う曲やってる)し、いつもノーカットで上演してくれるのも凄いし、ティーレマンも凄いし、是非このプロダクションの映像化をしてもらいたい。もうちょっと何回かやって慣れた感じの上演で。

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2019年10月12日 (土曜日)

R・シュトラウス/ナクソス島のアリアドネ  ウィーン国立歌劇場ライヴストリーミング

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R・シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」
Dirigent Michael Boder
Regie Sven-Eric Bechtolf
Bühne Rolf Glittenberg
Kostüme Marianne Glittenberg
Licht Jürgen Hoffmann
 
Der Haushofmeister Hans Peter Kammerer
Ein Musiklehrer Jochen Schmeckenbecher
Der Komponist Kate Lindsey
Der Tenor (Bacchus) Stephen Gould
Ein Tanzmeister Thomas Ebenstein
Zerbinetta Daniela Fally
Die Primadonna (Ariadne)Adrianne Pieczonka 
Perückenmacher Wolfram Igor Derntl
Lakai Marcus Pelz
Harlekin Samuel Hasselhorn
Scaramuccio Carlos Osuna
Truffaldin Peter Kellner 
Brighella Leonardo Navarro
Najade Maria Nazarova
Dryade Svetlina Stoyanova
Echo Ileana Tonca

今月は、「アリアドネ」あり、「影のない女」ありのウィーン国立歌劇場シュトラウス月間なので、迷うことなくライブストリーミングに再度入会。でも、なんか以前加入してたamazon経由のだと日本語版がなくなってて、ユーロ貨幣?での入会になりよくわからなかったので(バカなので)、OTTAVAにて入会。しかし何故かパソコンでは再生がうまくいかず、しょうがないのでipadでの再生。画面がちっちゃくて悲しい。まあ音はMakitaラジオだからなかなかいいんだけどなあ。外は台風による豪雨でゴウゴウなので、近所迷惑にもならずに大音量で鑑賞。

今回はピエチョンカ女史とグールド共演の豪華版。ピエチョンカ女史の顔面パック姿が見られたりなかなか眼福であったりもするが(ウィーンのBIPAで買ったのかなあ、紙製のパック)、なんとも一番の眼福は作曲家役のケイト・リンジー。ズボン役がこんなに似合う人、フォン=オッター以来かも。まあもともと美人なんだろうけど、どっちかっつーと男顔なのかな。背も高く足も長くてすらりとしててスーツ姿にもう目が釘付け。しかも歌も素晴らしい。いやツェルビネッタも惚れるでしょう。最後にでキスシーンあったけど今流行りの「百合?」っていうよりほんとに男女みたい。もちろん、「薔薇の騎士」のカンカン役もぴったりそう。なんという美男子。

肝心のツェルビネッタは歌唱が素晴らしく完璧であったけれど、個人的にはあまり好みの声ではなく、もうちょっと若々しさが欲しかったかな。でもまあ、ウィーン国立歌劇場でキャスティングされるだけのことはあり実力派という感じ。拍手はたくさんもらっていた。

日本にたまにやってきてくれるミヒャエル・ボーダーの指揮は手堅いというか、いかにもウィーン国立歌劇場の普通のレパートリーな感じ。なかなかよかった。観に行けた人羨ましい。
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絶賛台風襲来(これから?)のわたしんちなんだけど、お風呂の水をいっぱいためたり、Makitaの充電池に充電したり、懐中電灯の充電池に充電したり、玄関のドアにバスタオルを詰めたり(浸水防止)、私なりにいろいろやってはいるんだけど、どうも私の住んでいる区は停電しないっていうウワサ(大使館が多いから)もあるし、近くに氾濫しそうな川ないし、窓は二重でしかも針金入ってるし、まあ大丈夫かなって思いつつ・・・。どうなるかわからん。避難するにしても、どこに逃げるのだ?
それにしても先週のグレの歌、今週でなくてよかったなって思う。震災以来のグレ中止は辛いわ。

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2019年6月11日 (火曜日)

ハッピーバースデイ!

本日6月11日はリヒャルト・シュトラウス大先生のお誕生日なのだそうです。

で、たまたまネットを見てたらこんな催しをみつけました。

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大阪なので全然行けませんけど、いいなあ。あたしもとことんシュトラウスについて語りたい。でも今日は新垣結衣さんもお誕生日だそうですよ。おめでとうガッキー!

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2019年6月 9日 (日曜日)

東京二期会/R・シュトラウス「サロメ」

 

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東京二期会オペラ劇場 《サロメ》

2019 6. 8〈土〉 14:00  東京文化会館

【ハンブルク州立歌劇場との共同制作】
《サロメ》全1幕 日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演

指揮=セバスティアン・ヴァイグレ

読売日本交響楽団
演出=ヴィリー・デッカー

ヘロデ=今尾滋
ヘロディアス=池田香織
サロメ=森谷真理
ヨカナーン=大沼徹
ナラボート=大槻孝志
ヘロディアスの小姓=杉山由紀
ユダヤ人1=大野光彦
ユダヤ人2=新海康仁
ユダヤ人3=高柳圭
ユダヤ人4=加茂下稔
ユダヤ人5=松井永太郎
ナザレ人1=勝村大城
ナザレ人2=市川浩平
兵士1=大川博
兵士2=湯澤直幹
カッパドキア人=岩田健志

全く行く予定なかったんだけど、急に思い立って当日にネットで券取って行ってきた。4階席8000円。二期会は手数料なしでコンビニ発券できるので良心的。怖い絵展で買ったサロメハンカチを持って鑑賞。人生初の生サロメ(舞台上演)。演奏会形式は昔、N響で聴いたことあり。

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 この日はちょうど大阪でも大フィルがサロメを上演するらしい、という情報を得た。そもそも尾高さんの予定がデュトワに交代。キャストはサロメがバイロイト歌手のメルベートと強力。他の役も東京二期会のドイツ物常連のメンバー、福井さん加納さん望月さん友清さんなどがキャスティング。東京二期会はこの方々なしでシュトラウスを上演するのか。

それでもなお、やや若手で組まれたこの日のキャストは強力。前に「ポッペアの戴冠」で素晴らしい歌唱を聴かせて頂いた森谷さんがサロメ。こないだ見事なイゾルデを聴かせて頂いた池田さんがヘロディアス。日本で数少ないジークフリート歌いの今尾さんと万全である。一番楽しみだったのが池田さんで、きっと強烈な歌唱を聞かせていただけると思ったが期待以上だった。自分が一番最初に(中学生のときに)聴いていたカラヤン盤のバルツァを彷彿とさせる・・・いやもっと強烈かも。

情けない役の今尾さんは、美声ながらサロメ親子に圧倒されまくりで情けない感がすごく出てたし、スケベハゲ親父な演出が多いこの役がやや若めな役作りで観やすかったなあと。というかこの演出は全体的にエロ演出少なめで安心する。

最初の方で死んじゃうナラボート役の大槻さんの美声も印象に残り。この役は美声のリリックテノールがキャスティングされるけど、いつも早く死ぬからもったいないね。

ヨハナーンの大沼さんは最初は某尊師みたいな感じもあったけど(日本人が演じるとどうしてもそうなっちゃうよね)、見慣れるとやっぱりいつものカッコイイ大沼さんで、歌唱も見事。サロメも惚れるよなあと。

しかしやはり一番ブラボー(ブラーヴァ)をもらってたのはサロメ役の森谷さん。普段は蝶々さんとかリリックな(でもまあ蝶々さんはドラマティックでもあるけど)役を歌ってると思われる歌手さんだが、声量もあり清楚な印象ながら地声もなんか怖いし、良かった。ただ、お綺麗な方なのに(演出によって)瀬戸内寂聴さんみたいなツルツルの頭だったのでなんか悲しかった。だからと言ってサロメってそもそもどんな髪型が正しいのかなとか思ったけど。なお、ザロメタンツは踊るというよりは階段の昇り降り運動。

演出は、ヴィリー・デッカー。見渡す限り白い階段、歌手たちの衣装もモノトーンで地味。首切りナーマンの王冠だけが何故か真っ赤。演出上はとくに変わった事はしてない印象。印象に残ったのはサロメがヨハナーンの上着を取っちゃって、ヨハナーンの首と上着を組み合わせて階段上に置いて、首だけでなくちゃんと死体が横たわっているように見えるところにサロメがキスするのでグロテスク要素が減って良かったなあと。まあ、首が出てくる時点で十分グロいんだけど。首に血がべっとり、とかもないので良かった。もっとスプラッタな演出がお好みの方は物足りないかもだけど。

そして最後の最後に、サロメが○○する(あと一公演あるので敢えて伏せ字)のは「おお」と思った。そうね、その方が衝撃は少ないかも。

ヴァイグレの指揮はこの曲にある官能があんまり出てない印象。ダイナミックさを前面に押し出した感じ。もっとねっとりドロドロ演奏がお好みな人は物足りないかも。現代的でこれはこれでいいのかな。

終わった後、謎の感動。緊張感で手をぎゅっと握り続け手汗をかいてた。

それにしても気になるのは大阪の演奏会形式のサロメ。相当良かったようでTwitterに興奮が溢れていたが、私の行った上野の上演と大阪の公演は時間が重なっているので、絶対に両方見聞き出来る人は(タイムマシンでもない限り)いないので優劣は付けられない。でも大阪のが聴けた人は羨ましいなって思った。でも上野も大満足。ただ、舞台が奥行きのある階段なので、後ろの方で歌うと声があまりよく聞こえなかったこと、私がケチったので4階の右端のほうの席だったので若干舞台が見切れるところがあったこと、など心残りもあった。ただ、オケはよく聞こえたし演奏するところがよく見えたので安い席もありかなと思った。

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これなーんだ。

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