避難体験オペラコンサート in 新国立劇場
あっ!その時どうする 避難体験オペラコンサート
<出演> 鈴木愛美(ソプラノ)/後藤春馬(バスバリトン)/西村圭市(バリトン)/山田大智(バリトン)/伊藤達人(テノール)/今野沙知恵(ソプラノ)/林よう子(ソプラノ)/日浦眞矩(テノール)/村松恒矢(バリトン)
石野真穂、高田絢子(ピアノ)
(新国立劇場オペラパレス)
前から申し込んでおいたもの。友人と二人で参加。千人以上の観客がいたらしいが、その中には近所の町内会の人とか、スタッフとかマスコミの人とかもいたらしい。どのくらいの確率の当選率だったのか不明。なんせタダだからのう。
避難訓練と言うので、いったいどんなカッコで行ったらいいのかしら~と悩んで、まあ普通に会社行くような服に毛が生えたようなカッコで行ったんだけど、中にはお着物で挑んだ方もいらしていて、そういうのもいいかなって思った。
席はランダムだというので、くじ運の悪い私は少し心配していたが、2階席の左側の前から二番目ということでまあまあ。ホントのオペラだったら結構いい席かも。
プログラムは以下の通り
劇場支配人の佐藤さんよりお話。
・「ウェスト・サイド・ストーリー」より二重唱「トゥナイト」(今野さん)(日浦さん)
・「ドン・ジョヴァンニ」より二重唱「お手をどうぞ」(鈴木さん)(山田さん)
<ここで震度7?の地震が起こる。ドンジョヴァンニの騎士長の怒り的な地鳴りの音とともに>
(避難。戻ってきてまたコンサート再開)
・「セビリアの理髪師」より「私は町のなんでも屋」(西村さん)
・「シモン。ボッカネグラ」より「哀れなる父の胸は」(後藤さん)
・「ボエーム」より第3幕の四重唱(林さん)(今野さん)(伊藤さん)(村松さん)
・「タンホイザー」より「夕星の歌」(山田さん)
・「リゴレット」より「慕わしい御名」(鈴木さん)
・「カルメン」より (ピアノ連弾)
・「キャンディード」より「僕らの畑を耕そう」(全員さん)
・(アンコール)「乾杯の歌」
歌手はオペラ研修所の修了生の方々。以前、「フィレンツェの悲劇」と「スペインの時」を見に行った時に、今野さんと日浦さんと村松さんは出演されていたので声はお聴きした。まあ、印象はその時と同じで、まだまだフレッシュなボジョレーヌヴォーみたいなお声であった。他の皆さまもそんな感じ。中では、「ボエーム」がやっぱり大好きだから良かった。ジルダのアリアも夜鳴きウグイスみたいな声で素晴らしかった。
肝心の避難訓練のほうだが・・・まあ二階席から外へ出てあの水が張ってあるとこの通路みたいなとこに出ただけで、あんまし係員の声は聴こえなかったし、われわれはぼうっとしてるだけだった。観客の避難訓練というよりは、多分スタッフの人の訓練だったような気がする。
それにしても、(今さらだけんども)オペラハウス内では普通の人の(マイクを通さない)声ってけっこう通らないのねえ。そう考えるとオペラ歌手の声って相当すごいんだね。本日は日本の新人の方のお声だったので、普通に2階席まで聴こえてはいたものの、そんじゃ普段われわれがオペラ・パレスで聴いているイレーネ・テオリン様やこないだのミーガン・ミラー様のナマの声量ってのは驚異的ってことだよねえ。じゃあ、非常時はオペラ歌手の人が避難の誘導したらよくね?とか思ったわ。(まあ、そんなことしないだろうけど)
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昨日も、会社に出て遅くまで働いていたんだけども。
家に帰ったら、「懐かしの日本の歌」的な番組をやっていて、大喜びで見た。6割くらいは知ってるので歌いながら観てたのだが、知らんのもあった。羽衣歌子さんの歌声は何だか晩年のシュヴァルツコプフのようだった。大好きな織井茂子さんの「黒百合の歌」(古関裕而作曲)が聴けて嬉しかったが、そのあとEテレで「伊福部昭の世界」をやっていてそれも面白かった。ひどく疲れてたにも関わらず結構楽しい夜であった。日本の歌、日本の音楽、いいねえ。
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