2022年4月30日 (土曜日)

ワーグナー/トリスタンとイゾルデ ウィーン国立歌劇場ライヴ・ストリーミング

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いつか再開するのかな〜とたまに起動してたウィーン国立歌劇場のアプリだか、先日の新国立劇場の「ばらの騎士」に合わせて(なのか偶然なのか知らんけど)本場の「薔薇の騎士」を配信してくれた。新国立劇場だって素晴らしかったけれど、やっぱり本場はすげえなって思いつつ見てた。オクタヴィアン役の歌手が高身長で演技も素晴らしかったしかっこよかったなあ。

次の配信の演目の「ランメルムーアのルチア」は残念ながら全部見切れず。その次がこのトリスタンである。いつまで見れるのかな。演奏は大変素晴らしい。フィリップ・ジョルダンの指揮も(デモーニッシュなところはないけど)軽快で素晴らしい(アルミン・ジョルダンの息子さんね)。

ところで。

「このコロナ禍で悔しかったことベストテン」をやったら(数多く挙げられる中で)「東京春祭のシャーガーさんのトリスタンが中止になった事」がわたしの中では堂々の第一位である。もう彼のトリスタン(や、他の諸役)を見聞きするには、ウィーンやベルリンに行かないといかんのかなあ、とか憂鬱になる。わたしは数多くの「トリスタン」を見聞きしてきたけれど、最初から最後までちゃんと(力を抜かず)歌われたトリスタンは2回しかない。シャーガーさんはその3回目になるはずだった(多分)のである。


この公演でのシャーガーは絶好調で、最初から最後まで声をビンビン響かせている。クルヴェナルやイゾルデと抱き合って歌うところなど、(彼のリサイタルを前の方で見聞きしたもので)相手の歌手は耳がかなりしんどかったのではないだろうか。第3幕でクルヴェナルは瀕死のところなのにイゾルデの到着で力一杯歌うトリスタンの横で耳を塞いでいた(演技なんだろうけど)。

イゾルデ役のマルティナ・セラフィンは前にトーキョー・リング再演の時にジークリンデを歌ってた人である。すっごい声量のある人だなあとびっくりした覚えが(というかわたしの感想では)あるが、まあウィーンでこのくらいよく歌ってくれれば文句はないなって感じのレベル。ブランゲーネのグバノヴァは綺麗で歌も良い。全くどうでもいい事だが、ブランゲーネの衣装のグリーンのワンピースがとても素敵で(なんでイゾルデは同じグリーンでもあんな変な水玉模様なんだろう、でもジャケットの裏地は細かい水玉模様で可愛いな、とは思った)あの柄があったらワンピース作りたいな、とか思った。

ルネ・パペがマルケ王なのも豪華だなあと。パペのマルケ王は随分前にベルリン国立歌劇場の引越し公演で見聞きしたが(その前にフンディングでも見てるな)、相変わらずいい声。しかし、第2幕で子供連れだったのはなぜ。

こんなに素晴らしいレベルでトリスタンを券取れて見られればもう本望よ!ってくらいの公演だと思うけど、やっぱり演出の意図がさっぱりわからんかった。いや、演出の意図がわかるような(プレーンな)演出のワーグナーは、もうドイツやオーストリアのでかい劇場では見られないのかもしれない。第1幕のたくさんのブランコ(大人がブランコ乗ってると黒澤明の「生きる」を思い出す)もびちゃびちゃの舞台もよくわからんし、第2幕の別々の部屋で壁紙や家具やら破壊しまくるトリスタンとイゾルデもよくわからん(コロナで隔離されてるのかと思ったけど違ったみたい)し、生魚を捌いているブランゲーネも気の毒だし(鱗をカリカリ削ったり内臓を出したりしてた)、「この演出は無視して音楽にのめり込むのが1番良い鑑賞法かな」と思うように見てた。

だが、第3幕ではもう無視するとか無理だった。演出家が「ふっふっふ、わたしの演出は観客をこの曲に集中できないようにしてるんだよ」みたいに言われているような気がした(わたしは)。幕が開いてすぐ何十人もの全裸の男女(全裸だぜ)が舞台にいて、男同士で(女同士で?)抱き合ったり〇〇したり。パ〇パンだからまだいいようなものの。画面の前で「ひゃー」となってしまった。シャルマイ吹いてるはずの牧人の役の人も別に楽器を吹くそぶりもなく、座ってるだけだし。

でもまあ、最後はちゃんとトリスタンは死ぬし、愛の死歌ったあとにイゾルデも、結構落ち着いてぶっ倒れてたダイニングセットを綺麗に整えてトリスタンを座らせ、自分も向かいに座って死亡。「本当はこんな生活を夢見てたんだよね」みたいな不倫カップルの死に方(かな?)。

 

 

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2021年5月 3日 (月曜日)

ゴールデン・ウィーク2021

あまり更新しないのも何なので、一応生存報告など。4月に新しい職場になり慣れない仕事できゅうきゅうになっていたのだが、休みに入ってホッと一息。しかしあと何日かでまたあの地獄の日々が始まるかと思うとあまり気持ちもパッとせず。

しかも、東京都民なので休日でも何もすることがない。飲食店やってないから(酒類禁止)友人と飲みに行くこともできず、映画館も美術館もやってないし。まあ、法の目をかいくぐってどこかでこっそり飲んだりできるのかもしれんが。(「ドラッグストアで養命酒を飲むのはどうか」と友人に提案したが、それもダメか)

そういや実家の両親のところにワクチン接種の案内がきて、「予約のしかたがさっぱりわからん。助けて」とSOSが来た。ビックカメラでフェィスシールドを急遽購入して実家へ。

が、大体80超えの高齢者に「らいん」なるものを使いこなせるわけはないと思う。私だってそういえば、LINEで何かを予約したことってない。相手が人間としてつながっている美容師さんくらいだな、LINEで予約したことあるのは。普通のコンサートの予約のほうがよっぽどわかりやすい。

私も奮闘してみたが区内の接種場所はどこもとっくに埋まっており。おいおい、区内の80歳以上の人何人いると思っているんだ。だもんで、結局その日はお寿司を実家に届けたのみで、まるでウーバーイーツ状態。

GWはもちろん何の予定もないので、毎日1時間くらいお散歩をして「トリマ」のポイントを貯める日々。結構たまった。近所を歩いていると結構同じように散歩している人のなんと多いことか。もちろん混んでる盛り場は避けて住宅街を歩いたりしているけど。

コンサート・オペラ関係は。
緊急事態宣言のせいで、楽しみにしていた望月哲也さんのブリテン「セレナーデ」「イルミナシオン」を中心にしたコンサートが中止になって悲しみ。望月さんはずっとブリテンに向いている声質だと思ってたんで。

次に行く予定の・・・「お菊さん」はやるんかいな。これも楽しみにしているんで心配だ。お菊さんといっても番町皿屋敷とかじゃないぞ。

(メサジェ「お菊さん」のアリアは本当に素晴らしい。この動画の歌手の人もほんとに奇麗でうまい。)
https://youtu.be/heS1YcEk-bE

GW中の無料配信もそんなに・・・。昨年からさんざ聴いててもう飽きちゃったんだわね。新国のバレエもなんか・・・いやバレエをネットで見る意味が(リモート飲み会くらい)よくわかんなくて。はあ。

見た主なもの。

ラ・プティット・フォル・ジュルネより
小林美樹(ヴァイオリン)吉兼加奈子(ピアノ)
https://youtu.be/Xs0TmyFscS8

小林さんは(以前リサイタルに行った時より)ずいぶん大人っぽくなった印象(当たり前だが)。演奏は相変わらず素晴らしい。クライスラーではエロティックな雰囲気も(演奏がだよ、演奏が。)。

フランク:ピアノ五重奏曲より第1楽章
森本隼太ほか
https://youtu.be/cTQplGmVINA

ピティナ入賞者ガラ・コンサートより。この日はピティナさんからご案内のメールが届いていたが先約があり残念ながら行けず。予定を入れていた自分のせいとは言え、本当に残念。ああ、行きたかった、行きたかったよう・・・。

ちなみに森本隼太さん(巨匠)は、昨年の夏だか、オーストリアのどっかの地方の音楽祭に特別に呼ばれて(このご時世にどうしてわざわざ日本の高校生をようろっぱに無理して呼ぶねん・・・と思うほど彼は音楽の本場でも認められているのである)、ベロニカ・ハーゲンなど有名な奏者と室内楽の演奏をされたそうである。いつか彼のソロ・リサイタルを聴きに行きたい、あ、室内楽でもいいけど。

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あんまりヒマなので、炊飯器でチーズケーキを作ってみた。意外とうまくできた・・・が、牛乳がなくてかわりに豆乳にしてみたらほとんどお豆腐みたいな味になった(豆乳つよい・・・)。しかもそもそもあまりケーキ食べない系女子なので(←え)ちょっと食べてあとは冷凍してしまった。食べるかなあ・・・。

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2020年5月16日 (土曜日)

おうちでクラシック20

緊急事態宣言が取り下げられた県もあるようだが、私は住んでるところも会社も相変わらずの緊急事態なので、とくに変わってない。とんでもない早い時間に会社に行ったり(なのに帰る時間は普段と変わらんので残業はめっちゃ増えてる)、重いパソコンを持って帰って家で働いたり。今日はせっかくの「なんにもない日」なのに東京も大雨だ。洗濯ができない。

今まで休日に何してたんだっけ。そうか、コンサートか美術館かに行ったり友人と美味しい物食べたりしてたんだな。それが今や何もできない。音楽会なんて夢のまた夢。そういえば3月のコンセルトヘボウでの「ヨハネ受難曲」演奏会にて新型コロナが発生して、かなりの団員(合唱団員?)が感染したという痛ましい記事を見たが、日本ではちょうどびわ湖のカミタソやってた日だったみたい。

<ここ何日かの無料配信記録>
・「ナクソス島のアリアドネ」メトロポリタン歌劇場
昔の「歌舞伎の千両役者そろい踏み」みたいな上演である。指揮者、ノーマン、キング、バトル、トロヤノスと主要メンバーがアメリカ人というのもなんか凄い。ノーマンとキングは恋におちるというよりもがっぷり四つみたいな感じ。YouTubeでキングの息子さん(ベーシストらしい)がアーカイブで残しているので断片的には観たけど、全幕観られて嬉しかった。

・ブルックナー:交響曲第8番 若杉弘/都響、マーラー:交響曲第6番 ガリー・ベルティーニ/都響
都響が過去の名演奏をYouTubeにアップしてくれている。ブルックナーは家でリモートワーク中によく聴く(そんなに大好きというわけでもないが心地よいので仕事が捗る)が、マーラーは好き過ぎて手が止まって聴き惚れてしまうのであんまりよくない。ベルティーニの6番は大好きな演奏(ケルンのCDは持ってる)なので仕事が止まっちゃう。

・ラヴェル:ラ・ヴァルス、マーラー:交響曲第1番 ズービン・メータ/モントリオール響
別に特別に無料配信のわけでもないけど、モントリオール響の公式YouTubeにて発見。メータ27歳だかの指揮。とにかくメータが若く、エネルギッシュな指揮が素敵。自粛疲れで落ち込んだ時に観ると効果的(私だけ??)。マーラーはカナダではまだあんまりメジャーじゃなかったのか?楽章ごとに拍手。メータは17分くらいから登場。

Ravel, Mahler - Zubin Mehta, Wilfrid Pelletier, Orchestre symphonique de Montréal - 1963


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先日、お取り寄せで買った「近江牛カレー」をリモートワーク時に食べてみた。もっとお肉がごろごろ入ってるのかと思ってたが、ネットで違う商品の写真を見てたようだ。コクがあって大変美味しかった。しかし普段自分で作ってるカレーがかなり辛いのでとても甘く感じる。お子様でも召し上がれるのでは。あと4回楽しめるのか。

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別のところでお取り寄せしたたけのこご飯の素が早々に届いた。京都産のたけのこを焼いて、混ぜご飯にしたやつみたい。たけのこご飯は自分で作ると硬い根本の方まで使ってしまうけど、この商品は柔らかいところしか使ってないのでお年寄りにもよいのでは。しかし、炊き込みご飯でなくお手軽な混ぜご飯なので「おこげ」ができなくてそれは残念。最初から添付のタレを一緒に炊いちゃダメなのかな。それにしても美味しかったあ。そもそも高いもんな。

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酔った勢いで北海道の「在宅ワーク応援セット」とやらを注文してみた。これもレトルトのスープカレーとか即席ラーメンとかのセットで楽しみ。つか、これくらいしか楽しみがないんだが。

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2020年5月 5日 (火曜日)

おうちでクラシック19

コンサートにも美術館にも行ってないので、ネタがないゆえに更新をさぼっていた。が、もしかしてヒマな読者が「も、もしかして感染・・・?」などと考えてるかもしれないので一応、更新。

<ここ何日かの無料配信記録>
・「丸の内ミュージックフェスティバル」

全部は見てない(歌とかいらないし)。皆様家での演奏をナマ配信したり録画を配信したり。驚いたのは(当たり前だが)学生さんでもプロでもどの家庭もグランドピアノが家にあり、それが置けるような広い家に住んでいるということである。前にピアノ・コンテストにはまっていた時に、アメリカ人かなんかのコンテスタントでピアノ持ってなくて電子ピアノで練習してた人いたなあ、って思い出した(何かのコンクールで優勝したのできっとピアノ買ったんじゃないかな)。


・「家-1グランプリ」(ABEMA TV)
たまたまやってたので見た(再放送)。芸人がご自宅でネタをやる、というネットテレビならではの企画。芸人がみんなヒマを持て余しているのがよくわかるくらい、なかなかの豪華メンバーだった(霜降り明星とかミルクボーイとか売れてるのにヒマなのね)。すゑひろがりずの南條さんが出てて嬉しかった。

・フィレンツェ歌劇場のおうちコンサート的なもの
フィレンツェ歌劇場の総監督?の司会により、世界的歌手たちのご自宅から歌をナマ配信するという催し。歌手のおうちがみられて面白かったが、印象に残ったのはハンプソンの配信した部屋が「これってオペラハウスのロビーじゃね?」と思うくらいの豪華だったのと、ダムラウがキッチンで配信したのだがちっともうまくいかないで何度も中断して、再び映ったところでメガネかけててあたふたしてたのが大変可愛かったのと(歌わなきゃ普通の主婦の面白動画だ)、イケメン・イケボのはずのグリゴーロが素でしゃべると結構ひからびたかっこ悪い声(?)なのがびっくりしたこと。歌唱はみんな素晴らしかった。

・「緊急開催!チンアナゴ顔見せ祭り!」(すみだ水族館)

Iフォン持ちなので挑戦してみたが、一向につながらず。しかし水族館からの生配信を見ると日に日に顔を出すようになってたので効果はあったようだ。

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・京都水族館のイルカショーの配信
音楽を聴いていてもこのところ感動して泣いたりしなかったのだが、観客いないところで一生懸命明るくやってる飼育員さんとイルカを見て、なんかかわいそうで泣いてしまった。

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・1人暮らしのためGWは全く誰とも会わないのだが(せいぜいスーパーのおにいちゃんかおねいちゃんくらい)、生存確認・及びボケてないかの確認のために実家に電話をしてみた。国会中継を見ながらで母親は「アベさんてバッカじゃないの?」などとほざいたので「ああ、ボケてない。大丈夫だ。」と思った。

・友人と初めてLINEで「リモート飲み会」なるものに挑戦してみたが、なかなか普通に飲み会ってできるものなのだね。しかし、不便なのは「たけのこ沢山もらったんだー」とか「うち、いっぱいお茶漬けの素あるんだけど」とか言ってもすぐに手渡しできないことかな。あと「この飲み会はどのようにお開きになるのか」と事前に悩んでいたのだけど、友人の「もうすぐ充電切れそうだから」と言ってお開きになったので「さすが友人は賢いなあ」と思った。

・ヒマなので冷蔵庫の大掃除などしてみたが、思ったより捨てるものなくてそんなに変わらなかった(奇麗にはなったが)。

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2020年5月 1日 (金曜日)

おうちでクラシック18

今年のラ・フォル・ジュルネはご存知の通り、中止になってしまったわけだけど、丸の内はネット配信で開催するらしいので見ましょう。例年通り若手音楽家のフレッシュな演奏が楽しめる、予定。5月3日はガチャピン、ムックも出演するらしい。

2020年05月02日(土) ~ 2020年05月04日(月)
丸の内GWミュージックフェスティバル2020

プログラム

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なんとなく気も滅入るので、昨日隣の駅のスーパーに買い物に行った際に見かけた、初夏の可愛い花々でも愛でて。


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2020年4月29日 (水曜日)

おうちでクラシック17

昨日まで在宅勤務。自分的には結構真面目に取り組んでいるほうじゃないかなと思う。まあ、普通にやることは多いからね。

<昨日の無料配信記録(YouTube含む)>
1.「フィデリオ」ハンブルグ歌劇場
若かりし頃のルチア・ポップを愛でるためだけの映像。いやウソです、テオ・アダムもハンス・ゾーティンも、なんならヴォールファルトもいます。男装アニア・シリアが意外とかっこよくない。フィデリオは仕事捗るのでこのところよく聴く。

2.「マタイ受難曲」ハンブルグ歌劇場 
ケント・ナガノ指揮、エヴァンゲリストはボストリッチ(素晴らしい)。出演者の体重計ったりとか謎すぎる演出とさっぱりした演奏なのでBGM代わりに・・・いやそりゃバッハに失礼だわ。

3.「蝶々夫人」藤原歌劇団
笛田さんのピンカートン目当てに観てたが、音がオケが前に出過ぎてて声があまり聴こえなかったり。惜しい。日本の蝶々夫人は落ち着く。

4.「ラ・トラヴィアータ」パルマ王立歌劇場
普段の椿姫に慣れているとかなり違うのでものすごーく気持ち悪い。どうも初演版らしい。「蝶々夫人」の初演版もなかなかだけど、現行版と聴き比べると面白いね。

5.「ラ・トラヴィアータ」二期会 佐藤しのぶ
ものすごい若い時の(20代?)ロベルト・アラーニャがアルフレードという豪華版。アラーニャがヴィオレッタの子供みたいに可愛い。大スターの若い映像を見られるのは貴重。私の頭の中の佐藤しのぶさんは今でもこの姿だなあ。

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暗いニュースばっかりでへこむ毎日だが、些細なことでも嬉しく感じる。そんな話題をいくつか。

・一昨日だか仕事のあとNHKのニュースを夕方見ていたら、エンディングでアナウンサーの方々がGWの過ごし方を言い合っていて、男性アナウンサーらが「子供のおもちゃを作る」とか「料理の腕を上げる」とかつまんねーこと言ったあと、林田理沙アナウンサーが「ワーグナーのオペラ4部作で15時間かかるのを堪能したい」などとおっしゃったので(別に私はワーグナーの回し者でも何でもないのだが)なんか嬉しかった。

・近所の小料理屋のお弁当が美味しくて、このブログに写真をアップした後2回ほど買いに行ったのだけど、ここ2~3日のTwitterを見ると売れすぎて業務用の炊飯器にしても間に合わなくなってしまったらしい。若いご夫婦二人でやってるほんとにちっちゃな店だけど繁盛してて良かったなって思う。味もさることながら、Twitterやインスタグラムなどをうまく利用してるのが良かったんだね。しかし予約しないと買えないのはちょっと困るな。

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・先日の「神々の黄昏」の配信に感動して、びわ湖ホール舞台芸術基金にほんの少しだけ寄付をさせて頂いたら、寄付金の証明書とともにちゃんと私の名前宛のお礼状を郵便で頂いた。山中館長さんの直筆サインとお礼の言葉とともに・・・とここまでは他の寄付した方と同じなんだけど、TwitterでUPされているのを見ると他の方が「ありがとうございます」だけなのに、何故か私のだけ「いつもありがとうございます」になってる。何でだろう、私寄付したの初めてなのに。もしかして同姓同名の富裕層の方がいつも寄付してるのかな、などと思いつつ大変嬉しかった。いやそれにしても大変な数だったのでは。

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・ドラマ「エール」で柏屋の薄皮饅頭が登場。「お土産にまんじゅう買ってきた」などというセリフのあと私、間髪入れず「ああ!あれは間違いなく薄皮饅頭だ!」と叫んだわ(きっと母も叫んだに違いない)。かんのやの「ゆべし」とともに幼いころからの福島定番お土産、バズってて嬉しい。(私は東京生まれだけど、母は福島生まれ)

・別に喜ぶべきことでもないんだけど、最近一番笑ったので。すみだ水族館のTwitterより。
緊急開催決定❗️❗️ 異例の長期休館でいきものたち(特にチンアナゴ)が人間の存在を忘れ始めています💦だからお願いです。お家からチンアナゴにあなたの顔を見せてあげてください。 「チンアナゴ顔見せ祭り」開催します❗️
お願い人間のこと思い出して!「緊急開催!チンアナゴ顔見せ祭り!」

私が昨年すみとりのインバルのコンサート行く前に、時間つぶしにすみ水に行ったときのチンアナゴさんとニシキアナゴさんの写真。

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2020年4月19日 (日曜日)

おうちでクラシックその16

SNSで見たのだが、例のびわ湖カミタソのBlu-rayの発売が6月末予定になったらしい。2日間のうちどっちの日かなあと思ったらどうもどちらも売ってくれるらしいよ。うーん、どっちもよかったからどっちも買うかなあ。どうせしばらくオペラなんかやんないし。

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<昨日と今日の無料配信記録>
1.「パルシファル」ハンブルク州立歌劇場 ケント・ナガノ指揮シャーガー主演
パルシファル聴くの何回目かな。せっかくのシャーガーさんなのに配信の調子が異常に悪く、しょっちゅう止まりイライラするので第1幕しか見ていない。演奏・歌唱より前に歌手の化粧がもうなんかへんなマンガみたいで、歌いながらよく噴出さないなあと感心。シャーガーさんはキャラ的には意外と似合ってたが。2幕と3幕観たい。

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2.「蝶々夫人」メトロポリタン歌劇場 
アメリカ人にとっては国辱オペラ?だが、人気あるらしい。日本人が見ると結構「うむむ」って思うところは沢山あるものの、着物とかわりと頑張ってる。しかし、このオペラの「ある晴れた日に」と並ぶ泣き所(と私は思う)、第2幕で蝶々さんの息子が出てくるところは、息子がなんか人形浄瑠璃(のつもり)の人形で黒子のアメリカ人が後ろで動かしてて、可愛くないどころか凄く怖くて出てくる涙も引っ込んでしまった(だって、いやなんでつるっぱげなの)。それ以外は、歌唱も演奏もよくて万雷の拍手。

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本日は早朝から(人があまりいないうちに)国民の権利の実行と、まいばすにお買い物に行ったのだけど、それから家で洗濯物を干したりしてて「なんだろうこの違和感」と思ったら、町中何の音もしないってことだった。たまーに車の音がするくらいでいつも朝うるさい鳥の声がしない。カラスとハトとズズメさんはいったいどこに行ってしまったのだろう。グンマーの友人に訊いたら「鳥?いるよ」ってことだったので東京だけ?ウチの周辺だけ?野鳥までロックダウン?

あと、(今更だけど)マスクしないでジョギングしてるじいさんたちは何なのだ。もしかして感染しててウィルスまき散らしてるかもしれんじゃないか。わたし、びっくりして車道に避難したわ。マスクして走るのいやだったら外出ないで下さい。

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2020年4月11日 (土曜日)

おうちでクラシックその15

(だんだん生存確認ブログみたいになってきたけど、とくに体に異変はなく元気です。)
昨日は在宅勤務だった。しかしまあ、無音で生活できない体質なのでオペラをI-padでmakitaのスピーカーに飛ばして流してお仕事。ウチで仕事をするのは(うんざりするんで)あまり好きではないのであんまりしたくないんだけど、このご時世なのでしかたない。ずっと家になったらもうノイローゼになりそう。

<昨日の配信鑑賞記録>
1.「パルシファル」ウィーン国立歌劇場 ボータ主演
2.「パルシファル」メトロポリタン歌劇場 カウフマン主演
「なんでパルシファルばっかりやるのバカなの」とか思ったが、金曜日だったからだった。仕事中に流してるだけでほとんど画面は観てなかったんだけど、たまに見やると「本当に同じ役なのか」とびっくりしてしまう。声はボータのほうが好きなのだけど、外見はカウフマンのほうがいいな(いわずもがな)。ボータ、一回もナマで聴かなかったけど数少ないヘルデンテノール、亡くなって残念だった。一日に2回もパルシファル見るの信じられないって思うかもしんないけどわりと平気だったな。世の中極限状態だとこの曲は心にしみる。

昨日は地元の飲食店に貢献しようと、入ったことない小料理屋さんのお弁当を買ってきて食べた。人気があるんだかそもそもの数が少ないせいなんだか毎日すぐに売り切れてしまう。540円だったんだけど大変美味しかった。また買いに行こうかな。

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<本日の配信鑑賞記録>
1.「道化師」ザルツブルグ音楽祭 カウフマン主演
舞台セットが6面に分かれていて、なんだかビックカメラのテレビ売り場みたいで楽しい。カウフマンはこの役にはかっこよすぎて、ヨメの浮気相手よりセクシーなので違和感。でも、声はすごくこの役に合っていると思う。楽しく観ていても短いのですぐ終わってしまう。
2.「ロメオとジュリエット」メトロポリタン歌劇場 グリゴーロ、ダムラウ主演
豪華キャストである。何かと(生活態度上)評判の悪そうなグリゴーロだが、イケメンだし声は滅法いいし見れて嬉しい。ダムラウは相変わらず何を歌っても絶好調なのだけど(美人ではあるが)私は外見はあんまり...歌はとにかくうまい。こういう豪華な声の饗宴は気が滅入る今日この頃を癒してくれる。

トイレットペーパーがとうとう残り2個となってしまい、昨日仕事が終わってから近所の商店街に買いに行ったら(ずいぶんドラッグストアの多い商店街なのに)どこにも売ってなかった。今日はとなり町の商店街に探しに行ったら、やっぱりなく。昭和っぽい金物屋さんを見てたら店のおぢさんに「トイレットペーパー?ないよ。月曜に入るから月曜の朝に来て」って言われたけど会社だからなあ。昔の便所紙(四角くカットされてるやつ)は売ってて、それでもいいかなあとも思ったけどなんか高くて。

隣の駅まで歩いてやっとドラッグストアに売っているのを見つけてちょっと高かったけど大喜びで買って帰ってきた。いつもあまり歩かない道に和菓子屋さんがあったり、八重桜?が咲いててちょっとした花見気分を味わったりした。ジョギングしてる人、買い物してる人、まあまあ人通りはあって命知らずだなと思った(私は3密のところには行ってないので許して)。

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2020年4月 8日 (水曜日)

おうちでクラシックその14

緊急事態宣言なるものが発令されたので、本日は自主的に会社を休んでおうちに引きこもってる。しかし仕事はあるので明日はちゃんと会社行くけどさー。別に会社も仕事も嫌いではないけど(もちろん好きでもないけど)、何がイヤだって朝の電車通勤が無理。普段より30分は早く出ているのでギュウギュウというほどでもないけれど、他の乗客との距離は20センチくらいだ。これは濃厚接触と言えよう(何故ここでコーホー)。

まあ大体の人は電車の中でマスクして黙って乗っているものの、たまーにアタマのおかしい人いるからやなんだよね~。べちゃくちゃしゃべってるJKとか、キタナイ咳払いしながらしゃべってる男女とか(毎朝同じ電車に乗り合わせてしまうので避難する)。こないだは電車の中ででっかい声で携帯で電話しながら歩いてる若い男がいて(マスクなし)、足を引っかけて転ばしたろうかと思った。

派遣の友人は6割の時給で自宅待機だそう。お金が減るのは困るけど羨ましい。命あっての物種。(ところで、ずっと私は「命あってのものだね!そうだね!イエ~!」みたいに勘違いしていた。)

昨日、某ドラッグストアにゴミ袋とキッチンペーパー買いに行ったら、レジのおねいさんにこそこそっと「マスク、入ってますよ。丁度今箱から出してるとこ」と言われて、5枚400円弱で「ちょっと高いな」って思ったけどユニチャームのいいやつだしせっかくなんで買ってきた。なんかなじみの飲み屋で「ダンナ、今日はいい酒入ってますよ」とか「今日はいい馬刺しが・・・」とか言われてるみたいでなんかおかしかった。まあ、ポイントカードのポイントで買ったんで実質タダだけどね。

<配信鑑賞記録>
1.「西部の娘」メトロポリタン歌劇場 デボラ・ボイト他
・東尾理子さんのことではない(それは西武)。プッチーニでもあんまり人気のないオペラだが私は観るの初めて。曲は昔のハリウッド映画みたいで大変素晴らしいと思うんだけど目立ったアリアがないというのが難点。ところでアメリカ人がこのオペラを観るのってもしかして我々が「蝶々夫人」を観る時の若干恥ずかしい?居心地の悪い(なんかちょっとカンチガイ日本みたいな)感はあるのかなあ。

2.「オテロ」ザルツブルグ復活祭音楽祭 ティーレマン/ドレスデン ホセ・クーラ他
・歌手や演奏が超一流なのは当たり前として、お衣装がクリスチャン・ラクロワなので大変素晴らしい。合唱団一人ひとりのお衣装のフリルや刺繍が素晴らしくてお金かかってそう。セットも白黒で簡素でこれくらいでちょうどいい。オテロ役はこないだ観たグールドのほうが良かったな(声が)。

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2020年4月 5日 (日曜日)

おうちでクラシックその13

昨日今日とお出かけ日和だったけど、洗濯物を干しに行った以外はどこにも行かず。

なのに。

まあまあの繁華街に住んでいるのだが、金曜の夜会社の残業帰りに、せいぜい7~8人くらいしか座れなそうなカウンターだけの、4畳半~6畳くらいしかなさそうな狭小飲み屋が連なっているところを一軒一軒覗きながら歩いていたら驚いた。どこも客席はまーまーうまっていた。いやいや、土日は外出しないでとはゆり子は言ってたけど、金曜の夜は「コロナ大丈夫でっせ」ということではない。

「3密」の見本みたいなところにどうして行く。酒を飲む。人と会う。マスクを取ってもの食べる。もうお店のドア開けて「あんたら、しにたいのか!!」って叫びたくなった。

私はと言えば、会社の座席で弁当食べるのさえ嫌で、だだっ広いのにガラッガラのバーキンまで行って(今にも潰れそう)、お1人様席でめいっぱい消毒してハンバーガー食べてる(ハンバーガー大好きで、もしロックダウンしたら外食できなくなるからってのもあるけど)。

「どうせコロナに感染してもせいぜい症状はインフルエンザくらいじゃね?」とか思っている人、いるかもしれないけどそんなもんじゃない。ヒマなので「コロナなった人体験談」みたいなのをネットで見まくって、思った。たぶん私はかかったら死ぬと思う。ある人はインフルエンザの30倍の苦しさだって(体感)書いてた。まあ、人によって症状は様々だけどね。人はどうせ死ぬけど、できればそんな地獄の苦しみを味わいながら死にたくない。

あと、「(1世帯)マスク2枚なんてふざけるな。ギャグか」って言ってる人多いけど、日本はまだいい方だと思う。イタリアは現金支給もない、マスク1枚すら政府から貰ってないって(イタリア在住の人の)Twitterで読んだし、あべさんは医療機関や福祉関係機関などしかるべきところににマスクを送ってから私たち国民1世帯にマスク2枚づつ送るって話だから、発言する人はよく調べてからしたほうがいいと思う。

マスクの洗い方の動画。(ペニー・ワイズが教えてくれる編)

(配信鑑賞記録)
1.「中国のニクソン」シュトゥットガルト歌劇場 
・メトに続き、ドイツの歌劇場でも配信。上演珍しいオペラなのにこんなに被るなんてやっぱりみんな怒ってる?メトに比べ東洋人感は少ないのに、唯一の日本人キャストの石野さんはキッシンジャー補佐官という謎。‌メトと比べてみんな本人に似てないので誰がどの役だかよくわからん。(さほど面白いオペラではない)

2.「フィデリオ」ベルリンドイツオペラ
・ジェームス・キング、クリスタ・ルードヴィヒ、ワルター・ベリー、ヨゼフ・グラインドルという豪華メンバーだが画面は白黒で古いし、今あんまり名前が残ってない歌手の歌はさすがに時代を感じる。ジェームス・キングの汚れっぷり(物理)が凄いリアル。ああ、でもこれは是非みんな見てほしいな。

あと、YouTubeでクライバー/スカラ座来日公演(1981年)のテレビ放送の録画を見つけて鑑賞。懐かしい。まあ画像も古いが出演者の字幕が演奏中に何回も出てくるのがおもしろい。最初の1回でよくね?あとクライバーがまだ若くてかっこいい。

ああ、昔の平和な日本に戻してくれ。せいぜい去年の今頃でいいから。夜、Eテレでエッシェンバッハの振ったマーラーの復活やったんだけど、普段は別になんとも思わないこの曲なのに、(この曲を一番聴いていた)幼少の頃の思い出が走馬灯のように巡ってきて、まるで死が近い人のようになった。

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テレビ見てたら、スマホのアプリで「そっくりさん」なる自分と似た有名人を探してくれるというのがあるというのを知り、ヒマつぶしにやってみた。
女性で上白石萌歌ちゃんで男性で綾野剛さん。アイドル女優さんとイケメン俳優。とても優しくできているアプリだ(お世辞にもどっちも似てない)。まだしばらく生きていようと思った。

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