2018年9月22日 (土曜日)

フィルハーモニア・エテルナ 第24回定期演奏会

十束尚宏作曲 ギルガメシュ叙事詩より
M.ロージャ作曲 ヴァイオリン協奏曲 作品24【日本初演】
D.ショスタコーヴィチ作曲 交響曲第8番ハ短調 作品65

指揮:十束 尚宏   フィルハーモニア・エテルナ
ヴァイオリン独奏:ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルク
.(9月17日 すみだトリドフォニーホール)
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知り合いより券をまわしてもらって行ってきたコンサート。気にはなってたのだが、なんだかスルーしていた。連絡もらえてよかった。
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「ベン・ハー」などの映画音楽の作曲家であるミクロス・ロージャの作曲したヴァイオリン協奏曲は日本初演だそうである。以前、知り合いのアマオケさんがヴィオラ協奏曲の初演をしたのを聴きにいったことがあったが、その時の感想は「オシャレな感じの日本むかしばなしみたい・・・というふんわりとした印象」という非常にわかりにくい感想だった。(今聴いてみると・・・なるほど的な。)
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作風的にはヴィオラ協奏曲もヴァイオリン協奏曲も変わらない感じなのだけど、ヴァイオリンが華やかな楽器であるために、「日本むかしばなし」というよりはハンガリー映画音楽みたいな感じである(そのまんまやろ)。
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ところで、このアマオケさんの過去の共演ソリストは異様に豪華である。何かコネでもあんのかな。なんとウィーン・フィルの団員さんである。私がこのブログを始めたころ、このソリストの方もブログを(合唱団員の奥様とともに)されており、楽しみに読んでいた。ニューイヤーコンサートで演奏姿を見かけて「ああ、やっぱりホントなんだ~(←失礼)」と思ったりした。そのうち、ブログはお止めになってしまったので、とても残念に思った。
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ソロの演奏を聴くのは今回初めてである。さすがはウィーン・フィルの人だ!とは思ったが、演奏がというよりは曲のポイントになるところが結構私わからなくて、「どうしよう」とか思った。やはりお国の作曲家のバルトークの影響は強いのかな。カデンツァとかすごく難しそうなパッセージをバリバリと弾いていてかっこいいなと思った。
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盛大なる拍手に応えて、アンコールは2曲。パガニーニの難しそうな曲と(曲名を見て帰るのをすっかり忘れた)、タレガのアルハンブラの思い出。曲についてちょっとお話しするのを聞いたが、まったくの日本語ネイティブなのね。
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曲が前後してしまったが、一曲目は指揮者の作曲した「ギルガメッシュ叙事詩」とやらの曲である。無論、まったく初めて聴く曲である。まったくの歴史音痴なので、ギルガメッシュさんがいったい何者なのかよくわからず、作曲者によるギルガメッシュについての熱い解説を読んでもさっぱりわからなかったので、「まあいいや、なんか壮大な感じなんだろうな」と思い、前日に(AUビデオパスで)観たインド映画「バーフバリ」みたいな感じなのかなあとか勝手に思った。(バーフバリは映画館で観ないとダメだ、ということはわかった)
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与えられた席が前から5番目というかなり接近した席だったので、恐ろしく圧迫感を感じた。とにかく音がでっかかった。まあ全体的に壮大な感じはしたので間違ってはなかったかなあと(てきとー)。
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全体的になかなか演奏の水準も高く、とてもありがたいコンサートであった。またご縁があったら聴きに行きたい。

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2018年7月30日 (月曜日)

戦没学生のメッセージⅡ トークイン・コンサート

Photo藝大21 戦没学生のメッセージⅡ
トークイン・コンサート
「戦時下の音楽~教師と生徒」

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▮トーク
片山 杜秀  (慶應義塾大学法学部教授)
▮プログラム
葛原 守/歌曲《かなしひものよ》※
鬼頭 恭一/歌曲《雨》(清水史子詩)※
村野 弘二/歌曲《小兎のうた》(島崎藤村詩)
信時 潔/歌曲《春秋競憐判歌》(額田王詞)
下總 皖一/《箏独奏のためのソナタ》
鬼頭 恭一/《無題(アレグレット イ短調)》※
葛原 守《自由作曲(オーボエ独奏曲)》※
村野 弘二/オペラ《白狐》(岡倉天心台本)より第二幕〈こるはの独唱〉

橋本 國彦/歌曲《をみなら起ちぬ》(深尾須磨子詩)
細川 碧/東京音楽学校謹撰《明治天皇御製》(明治天皇作歌)
草川 宏/交声曲《昭南島入城祝歌》(佐藤惣之助詩/髙橋宏治補作・編曲)
(※は昨年も演奏された曲)

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出演
金持 亜実(ソプラノ) 
永井 和子 山下 裕賀(メゾソプラノ) 
大平 倍大(テノール)
今尾 滋(テノール/バリトン) 
田中 奈央人(箏) 
河村 玲於(オーボエ)
田中 翔平 森 裕子 松岡 あさひ(ピアノ) 
千葉 芳裕(合唱指揮)
小鍛冶 邦隆(指揮) 
東京藝大学生・卒業生有志オーケストラ&コーラス

(7月29日 奏楽堂)

昨年に続いて鑑賞。まあ、戦争によって命を失い活動を絶たれた東京音楽学校生の作品を復活演奏する、という趣旨は同じなのだけど、まあ個人的には私の大好きな村野弘二の「こるはの独唱」をまた聴きたかったので、台風一過の暑い中出かけた。ただ、今回はプログラム的に前回よりかなりパワーアップしているようで、前回はピアノ伴奏のものがほとんどだったが今回はフルオーケストラに合唱の曲が演奏された。
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それと今回素晴らしかったのは、この分野ではスペシャリストと思われる片山杜秀先生が解説者として登場したことか。勝手な想像として最初のほうでちょろっとお話しされるくらいなのかなあと思ってたけど、結構メインにずっと解説をしてくださったので、もうなんか有難くて「イヨッ!モリヒデ!」とか声をかけたくなった(失礼なのでしませんけど)。
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まあ、曲目的には昨年とかぶっているものが多かった。戦没学生さんの作品はそんなに残ってないので仕方ないのかな。その分を埋めるべく、彼らのお師匠の作品が演奏された。

前に交響曲の演奏を聴きに行った橋本國彦のオケ伴奏つきの歌曲は結構びっくりであった。橋本國彦は(私の勝手な印象では)メロディックで夢見がちな、どっちかっつーとフランス音楽に近い、近代的だがわかりやすい作風・・・と思っていたが、なんかベートーヴェンみたいな勇ましい感じだった。まあ、歌詞の内容が・・・男子だけでなく、おなごもみんな頑張れ!的な・・・「いさぎよく、いさぎよく、たもとをたちて(略)ははもたちぬ、つまもたちぬ、をとめもたちぬ」みたいな感じなもんでね。

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こんな感じかな。片山先生の解説によると「この時代の音楽、ベートーヴェンになりがち」だと。

しかし、今回の演奏会の白眉は戦没学生・草川宏作曲によるカンタータ「昭南島入場祝歌」である。だが・・・いかんせんオーケストレーションが完成しているわけではないので、高橋宏二さんによる補筆によって完成された版による演奏となっている。どの程度オリジナルなのか、どのくらい手を加えられたものなのか、あたしにゃよくわからないけれど(おそらく随分加筆されているように思う、解説を読む限り)、とても興味深く聴いた。これを聴くだけで行った甲斐はあったように思う。

まあ、題名からするとそこらへんの右翼?がスピーカーで爆音で流しそう・・・みたいな曲を想像しちまいがちなのだが、そんなことは全然ない。全くの芸術作品である(と思う)。昔昔の東洋の島国なのに、当時の最先端の西洋クラシック音楽の影響を受けまくっている。最初はR・シュトラウスの「日本建国2600年祝典曲」を思わせるし、中間部はなんと・・・ほとんどマーラーである。解説よると1930年代には指揮者プリングスハイムが来日しており、東京音楽学校にてマーラーの交響曲を何曲も初演したりしてたから、もしや学生さんもそれを耳にして影響を受けたのかなあ・・・と思う。また最後のほうではなんと、シェーンベルクばりの不協和音の音楽が聴かれたりする。そこらへんは師匠の橋本國彦の影響かと(と、解説にある)。

以上、色々とまあバラエティに富んだ演奏会だったので(長くなるので)全部を解説するのはやめとくが、なかなかお勉強になったので行ってよかったと思う。昨年の演奏会の模様はCD化されているのでご興味のある方は購入されたらいかがだろう(会場では売ってたけど、一般には売っているのかな)。ただ、気になったのは今回の演奏会ももしかしてCD化されるのかもしれないけど、観客にはお年寄りが多くて補聴器の音がひっきりなしだったため、どうなるのかなという心配はあった(今の技術でなんとかできるのかな)。
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戦没学生のメッセージ~戦争に散った若き音楽学徒たち (CD)

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2018年5月 6日 (日曜日)

lfj2018 貴志康一/交響曲「仏陀」

貴志康一:交響曲「仏陀」
(楽譜提供 学校法人甲南学園 貴志康一記念室)
本名徹次 指揮
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(5月5日 国際フォーラム ホールC)
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ゲイゲキのグレチャニノフとともに、前もって買っておいたものの一つ。「貴志康一がLFJで聴けるなんて!凄い!」とは思って取ったのだけど、そもそも貴志康一って有名なの? 私はリアル中二病の頃フルトヴェングラーのファンだったからそういう日本人がいたのは知ってたけど。
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まあ、日本人のようろっぱ音楽留学が珍しい時代に、留学したものの20代で死んだ大金持ちの息子で、ベルリン・フィル指揮したりヴァイオリン弾いたりした人、などというざっくりふんわりした知識。
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会場に入ってみたら、案の定ガラガラなんだけど・・・なんか・・・おっさんばっかり。私の行くコンサートはまあ、いつもおっさんばっかりなのだけれど、違う種類のおっさん。なんというか、「タモリ倶楽部」に出てくるマニアックな何かの専門家のおっさん、みたいな感じ。
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それと、おされとは無縁の大学生のおとこにょこたち(←ごめんなさい)。いつも私が見るワグネリアン、マーラリアンの男性たちとはちょっと違う。
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この感じ、なんだろう・・・と思ったら、前にヲタ友たちに連れてってもらった「ニッポニカ」のコンサートの観客とおんなじ種類の人々だった。というかおそらく同じ人たちが集結したのだろう。
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で、まあ。くれぐれも言っておくけどこれはLFJ。対象年齢は3歳以上。こんなコンサートに何故幼児連れ?というのはしょうがない。もう最終日で、取れるコンサートがこれしかなかったのだろう。だから、文句は言うまい。みんな、文句言っちゃだめだ。演奏してくれたことに感謝。しかもシティ・フィルで。
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ということを踏まえて。
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曲の印象。日本人がR・シュトラウス全盛の時代のドイツに留学して見よう見真似で交響曲作ってみましたというかんじ。西洋音楽の手法で奏でられるド演歌。意外とびっくりの大編成(こんなに必要なの?)。打楽器が色々(時代じゃのう)。マーラーでお馴染みのムチやら弦をぱしぱし弓でたたく奏法。なのになぜか第3楽章はほぼ「魔法使いの弟子」。
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まあ、なにぶんにも若者の書いた交響曲だもんで、未完成な感じは否めないものの時代を感じさせてよかった。面白かったなり。もっとこういうのやってほしい。客入らないけど。

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2018年3月30日 (金曜日)

東京・春・音楽祭 プラド美術館記念コンサート

Harusai_3ミュージアム・コンサート
「プラド美術館展」記念コンサートvol.1
西山まりえ(バロック・ハープ)&阿部早希子(ソプラノ)
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伝L.R.デ・リバヤス(1626- after 77):エスパニョレタスとタランテラ[ハープ・ソロ]
A.M.イ・コル(c.1680- c.1734):ラス・フォリアス[ハープ・ソロ] [試聴]
J.マリン(c.1619-99):
 瞳よ、私を蔑むのなら
 そんな風に思わないで、メンギーリャ
G.フレスコバルディ(1583-1643):第三旋法のトッカータ[ハープ・ソロ] [試聴]
C.モンテヴェルディ(1567-1643):苦しみはかくも甘く [試聴]
A.ファルコニエーリ(1585/86-1656):
 甘美なる旋律[ハープ・ソロ] [試聴]
 ああ、限りなく美しい髪よ [試聴]
J.イダルゴ(1614-85):愛が彼女たちをまごつかせる [試聴]
[アンコール]
イダルゴ:ああそうだ いやちがう
(上野 国立西洋美術館 3月26日)
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有給休暇の日。上野動物園の赤ちゃんパンダを見ることができたのは12:40~13:00で、時間もちょうどよかったので国立西洋美術館でバロックコンサートを鑑賞。
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実は西洋美術館では「プラド美術館展」を開催中で、コンサートの中に美術館の料金も入っていて見られるようになっていた。しかし私はすでにこの展覧会を観てしまっていたので、ちょっと損した感。まあ、上野動物園はあんなにいろいろな動物が楽しめたのに入場料はたったの600円だったので(あまりに申し訳なくて、会社のお土産とか友人のお土産とか自分のお土産とか色々購入)、よしとしよう。
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演奏の前に「プラド美術館展」の企画者の方?のこの展覧会と音楽とのかかわり的なお話があり。まあ、美術に興味があり美大通ってた者なのでなんか学校の講義を思い出して懐かしかった。今はクソつまんない仕事をしているけれど、貧乏なのに大好きな美術の学校に通わせてくれてありがとうママン&パパン。長生きしてね。
 
バロック音楽系統はあまり詳しくないのだが、わからんながらかなりの憧れはある。「アントネッロ」という集団がいるのはちょっと覚えていたが、そのメンバーの一人という西山まりえさんのバロック・ハープ。この楽器についてのお話があり、現代のオケのハープとの違いを説明。ペダルがないとか、弦の張り方の構造が違うとか色々。
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ハープの独奏の曲とソプラノの独唱とハープの伴奏の曲の構成。どの曲もチャーミングでうっとり。やはりモンテヴェルディは大御所の作曲家であるなあと思った。あと、J・イタルゴという作曲家の曲は素敵で、アンコールの曲もカワイイな、と思った。
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アンコール曲。
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2018年1月 7日 (日曜日)

NHKニューイヤーオペラコンサート2018 幻想と現実の間

2018opera出演(登場順)
黒田博 砂川涼子 林美智子 櫻田亮 嘉目真木子 盛田麻央 守谷由香 小泉詠子 市原愛 小林沙羅 幸田浩子 村上敏明 藤木大地 藤田卓也 中村恵理 清水香澄 笛田博昭 上江隼人 大村博美 福井敬 妻屋秀和
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山田武彦(ピアノ)
新国立歌劇場合唱団 二期会合唱団 藤原歌劇団合唱部 びわ湖ホール声楽アンサンブル
冨田恭平(合唱指揮)
沼尻竜典指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
井上芳雄、髙橋美鈴アナウンサー(司会)
(1月3日 NHKホール)
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本年初ライブ。年末に気が付いたらもう3階席しか残ってなく。前から2番目だったので音はまあ聴こえたけど双眼鏡(オペラグラスではない)で見てもやはり遠いなという印象。例えば、髪の毛にメッシュ入れてたとかは家に帰ってテレビ見て気が付いた。
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ナマはやっぱりいいなあと思った歌手も、いや、テレビのほうがよく聞こえるなあという歌手もおり。大体の歌手は前者だが、お目当てだった櫻田さんはテレビのほうがよく聞こえた。まあ、櫻田さんは3月にエヴァンゲリストでたっぷり美声を堪能する予定なのでまあ、ここは我慢。ここはNHKホール。早く券を手に入れないのが悪いのだ。
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後半は比較的お目当ての曲目が並んでいたので券取ったのだが、第一部は全部モーツァルトだったので、正直悲しいものがあった。好きな歌手がたくさん出てきたので我慢してはいたものの、いろんなモツのオペラを組み合わせて物語にしており、あまり楽しめなかった。そもそもモツ苦手な私が盛り下がるのは仕方ないと思うが、場内も盛り上がってるとも思えない。櫻田さん、砂川さん、黒田さん、林さんとひいきにしている歌手さんがモーツァルトを歌うのも・・・・どうかなと。砂川さんはやっぱりイタオペ(いや、フランスものだっていい)歌ってほしいし、櫻田さんはバロックやってほしい。今回はBCJの参加がないので、バロックないのは仕方ないか・・・。
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というわけで、第一部はあんまり楽しめないながらも、ミュージカルのプリンス?の井上さんをナマで観られたのはたいへん有難い。私、何か勘違いしてて「この人はなっちのダンナだ」と思い込んでたら違ってた。知念里奈さんのダンナさんの模様(どうでもいいのだけど)。あと、ちょっとびっくりだったのはカウンターテナーの藤木さんと藝大の同級生で、レッスンも一緒の先生で、入学も一緒で、アパート探しも一緒にして、入学後のクラスも一緒だった・・・とのこと。二人ともテノールの勉強してたのに結局テノール歌手でなく、日本を代表するミュージカルスターとカウンターテナーになったところがすごい。
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それとまあ関心したのは井上さんの司会のそつのなさ。自分のアドリブなのか若干のギャグを織り交ぜながら、とても好感が持てる司会ぶり。残念ながらお歌は一曲も聴けず(石丸乾二さんのときもそうだったが)だったが、司会業でもやっていけそう。紅白の司会とかすればいいのに。俳優さんもしているようだし(TBSの「私を離さないで」に出てたなあ)
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歌手の中で印象に残ったのは、やはり猫の二重唱を歌った小林沙羅さんと市原愛さんの可愛さ。ただ、この曲は(元)猫飼いのクセで猫の鳴き声にいちいち反応してしまうので、ニャーオと言われるといちいち「うん」とか返事をしてしまいそうで苦しかった。
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カウンターテナーの藤木さんのロッシーニはやっぱり素晴らしかった。彼は歌もさることながらこないだのポッペアといいTwitterといい、なかなか面白い人のような気がするので(なんとなくムロツヨシみがある)、お友達の井上芳雄さんと舞台でお話とかすればよかったのになと思った。
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初めて聴いて印象に残ったのは、マンリーコ歌ったテノールの笛田さん。家帰ってテレビで聴いたけど(それも素晴らしかったが)ナマで聴く彼の声は格別。ハイトーンの声もしびれるわあ。藤原の「道化師」どうしようかなあ・・・
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他は通常運転でどの歌手さんも素晴らしく。お目当てのマイスタージンガーも。いややっぱりワーグナーはいいな。沼尻さん得意のワーグナー。途中カットが多くてちょっとアレだったけど。
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まあいろいろと細かいところは(第一部とか、第一部とか第一部とか)文句はあるものの、後半はとても楽しめたし新年早々観に行ってよかったと思う。
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2017年12月26日 (火曜日)

ドッグス・レスキュー・プレゼンツ・チャリティコンサート

Concert2017_p1ドッグスレスキュー・プレゼンツ・チャリティーコンサート
(主な出演者)
仲道郁代(ピアノ)
長谷川陽子(チェロ)
川井郁子(ヴァイオリン)
山下一史(指揮)
<NHK交響楽団メンバー>
白井篤(ヴァイオリン)
田中晶子(ヴァイオリン)
高井敏弘(ヴァイオリン)
佐々木亮(ヴィオラ)
(その他、桐朋学園関係の生徒さんたちと弦楽器を弾く子供たち)
司会:山本モナ
(2017年12月25日 ティアラこうとう大ホール)
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12月給与が出て年末調整も終わり、ちょっと仕事に余裕が出てきたので会社を早く上がってコンサートへ。この日は第九とクリスマスコンサートがほとんどだったのだけど、まあどうせなら変わったものに行ってみようとこのコンサート。
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素敵なメンバーである。仲道さん・長谷川さん・川井さんと超ゴーカ。これで3000円なんてお得じゃない?
しかも。これってチャリティ。券は3000円と安価ながら、この券を買うことによって、殺処分を免れたワンちゃん一匹分の予防接種のワクチン代となるという。コンサートとしては安いけど、あら、犬のワクチンて高いのね。私、猫しか飼ったことないからわからんのだわ。
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と、年末にちょっとはいいことをしようと思いつつホールに向かったが、ホールに入ったとたん、私はとんでもない場違いなところに来てしまった事を察した。場違いオブザイヤー。客席は見渡す限り晴れ着のドレスのおこちゃまと保護者の皆さんである。
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非常に後悔した。赤の他人の子供の発表会に間違って来てしまった感。でもまあ・・・この3000円でワンちゃんが一匹救えるんだ、と思ったら別に悲しくない。まあ、いいじゃないか。
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司会者にもびっくり。「最近山本モナって見ないなあ。何してるんだろう」とたまたま考えてたところだったので。イヌと子供たちと生活されてるらしくお幸せそうだったし相変わらずスタイル抜群だった。まあ・・・私はこのホールの音響を考えて前から13番目くらいの席を取ったので(自由席)、実のところ舞台上の美人さんたちはあまりよく見えなかったのだけど。
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曲目順に、感想メモ。
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ショパン:ワルツ第6番作品64-1「子犬のワルツ」
仲道郁代(ピアノ)
客席は本日のコンサートに出演するおこちゃまたちと付き添いのお母さまたちで騒然としており、自分の子供の舞台が大事なので、かの仲道郁代様がピアノを弾こうとどうでもいいのであった。もったいない。素晴らしい演奏。なのに場内は席を決める親御さんや子供達で騒がしく、仲道さんでさえ前座状態。
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クリスマス・キャロル・メドレー
ちっちゃい子供たちの弦楽オケの演奏。まあ・・・子供なんでこんなかな。ただ、チェロって子供の成長に合わせていろんな大きさのものがあるのね、という発見。とにかく楽器のおけいこはお金がかかる、という想像。
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モーツァルト:フルート四重奏曲 第一番より第一楽章
木村心美(フルート) 五月女恵(ヴァイオリン) 小津達哉(ヴィオラ)山本栞路(チェロ)
大変お上手な(桐朋などの)高校生の音楽家による演奏。普通に楽しめた。これから音楽家として活躍されるのかな。この日ほとんど弦楽器の人ばっかりのなか、唯一の管楽器奏者はいうまでもなくかの有名アイドル夫婦の娘さんである。事前に知ってたらもっと前の方に席取ったのに、残念。まあ遠目に見ても可愛らしかったが。お母様が見に来てた模様(Twitterによると)。
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ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲「アメリカ」
白井篤(ヴァイオリン)田中晶子(ヴァイオリン)佐々木亮(ヴィオラ)水野優也(チェロ)
N響奏者(とチェロは優秀な音大生)による名曲の演奏はさすがに素晴らしい。なんか儲かった気分。でもなんでこの曲?
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サン=サーンス:「白鳥」
長谷川陽子(チェロ) 石岡久乃(ピアノ)
チェロといえばこれ。長谷川さんはいつのまにかお母さんになっており。たくさんの犬と猫と、息子さんにエサをやりながら毎日忙しい日々を過ごされているという話をしていた。(まあ、コンサートの趣旨が趣旨だけに、主要メンバーは指揮者以外は愛犬家で、みんな犬飼ってるらしい)
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ショパン:ピアノ協奏曲第一番 ホ短調 作品11

仲道郁代(ピアノ)白井篤(ヴァイオリン)高井敏弘(ヴァイオリン)佐々木亮(ヴィオラ)水野優也(チェロ)
珍しいショパン編曲の室内楽版の演奏である(これを聴きに行ったようなものだ・・・まあ室内楽版だなんて行くまで知らなかったんだけど)。仲道さんと(ほぼ)N響団員による演奏は大変すばらしかった。こんな場所でなく・・・ちゃんとした演奏環境で聴きたかった。仲道さんの詩的でなおかつダイナミックなピアノ、伴奏というにはもったいないくらいの弦の素晴らしさ・・・。しかし、この演奏会の企画者は(というかプログラム冊子の作成者は)一つ間違いを犯していた。「楽章がある」ということの説明がなかったのである。そして、この曲が終わって休憩15分後には客席のおこちゃまたちのハレの舞台が待っている。このショパンの演奏が終わったらすぐ、客席から飛び出してチューニングなり身支度なりしなければならないのである。
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というわけで。
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ショパンのこの曲が3楽章あるなんて、会場のおこちゃまとお母さまたちが知るわけもなく。いや、ヴァイオリン習わせている家庭は(コンクールに出すレベルのピアノ教育を受けさせている家庭とかじゃなければ)ショパンのピアノ協奏曲なんて知らんのだろう。あの物悲しい第一楽章が終わったとたん大拍手が起こり、次の出番を待っている子供たちが何人も・・・付き添いのお母さまも含む・・・バタバタと客席を飛び出して行ったのである。まあ、全員じゃなかったのが幸いではあった。その間、舞台上のN響奏者は目がテンになっていた。ああ、この名演奏がこんな無知な人々のお蔭で台無しである。まあ、第2楽章と第3楽章は続けて演奏されるので、再びこの悲劇に見舞われることはなかったが。
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モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調
山下一史(指揮) 弦楽器習ってる裕福なおうちのおこちゃまたち。
山下一史さんは犬でなくロシアンブルー(猫)を飼ってらっしゃるとのこと。私は圧倒的に猫派なので、山下さんのお話は「ああそうだよね、わかるわかる」と思った。演奏はよかった。何より子供たちは舞台に乗っており親御さんも真剣に見入っているので客席が静かでありがたい。ずっと客席に戻ってこなきゃいいのに。
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パガニーニ:モーゼ幻想曲
長谷川陽子(チェロ)弦楽オケの皆さん
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モンティ:チャルダッシュ
アメイジング・グレイス
川井郁子(ヴァイオリン) 弦楽オケの皆さん
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川井郁子さんは初めて見た。堂々たる演奏である。楽器の音がいいので、きっといい楽器をつこうてはるに違いない。そしてエロイ。熟女の魅力たっぷり(なにそれ)。
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チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 第2、4楽章
山下一史(指揮) おそらく桐朋学園の弦楽器奏者の皆さん
こんなにたくさんの弦楽器奏者が(老若男女)出演するコンサートはなかなかない。演奏は上手だし、音も綺麗。
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・・・とまあ、突っ込みどころ満載のコンサートは結構長かった。出演者・ご家族の皆様お疲れ様でした。
 
 
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2017年7月31日 (月曜日)

戦没学生のメッセージ~戦時下の東京音楽学校・東京美術学校

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演奏曲目:
葛原 守:歌曲「犬と雲」
葛原 守:歌曲「かなしひものよ」
葛原 守:オーボエ独奏曲
鬼頭 恭一:「鎮魂歌」
鬼頭 恭一:無題(アレグレットハ長調)
鬼頭 恭一:歌曲「雨」
草川 宏:「級歌」
大中 恩:歌曲「幌馬車」
鬼頭 恭一:歌曲「黄昏」
草川 宏:歌曲「浦島」
草川 宏:ピアノソナタ第一番
村野 弘二:歌曲「君のため」
村野 弘二:歌曲「この朝のなげかひは」
村野 弘二:歌曲「重たげの夢」
村野 弘二:オペラ「白狐」より第二幕「こるはの独唱」

演奏:
澤 和樹(ヴァイオリン) 迫 昭嘉(ピアノ) 秋葉 敬浩(ピアノ) 中田 恵子(オルガン) 河村 玲於(オーボエ) 成田 七海(チェロ) 永井 和子(メゾソプラノ) 金持 亜実(ソプラノ) 澤原 行正(テノール) 田中 俊太郎(バリトン) 高崎 翔平(バス) 森 裕子(ピアノ) 松岡 あさひ(ピアノ) 千葉 芳裕(合唱指揮) 合唱有志

(7月30日 東京藝術大学奏楽堂)

藝大がクラウドファンディングにて寄付を募り、実現させたコンサート。私は寄付はしなかったものの、券を買って聴きに行くということはしなきゃなあと思って参加した次第。だって、私たちが今平和で過ごせるのは、戦争で犠牲になったこのような方々のおかげだもの。

藝大に入学し作曲の勉強をしていたものの、召集令状を受け取り志半ばにして若い命を散らせた方々の音楽を演奏する・・・というコンサート。

まあ、曲自体は学生時代の作品だし、残された楽譜も非常に少ないので音楽だけだったらこのコンサートは1時間半くらいで終わってしまうだろう。ということで半分くらいは主催者のお話と同期のおじいちゃん芸術家のインタビューとかである。

今回紹介された作曲家の方々(英霊というか)の作品はほとんど・・・まあ学生が授業で作ったというレベルのものである。どの曲も易しく、わかりやすい作品。もしも戦後も生きながらえたとしても、才能を開花させていたかどうかは全くわからない。「いい曲だなあ」と思いつつも、衝撃的な曲は少ない。

それにしても、このコンサートではこの作曲家さんたち(の霊)は会場に来ていたのだろうか。藝大の先生の橋本久美子さんのお話しによると、今回のコンサートの企画中に藝大の一室にある日いたところ、元気よくドアをコンコンコンコン!と叩く音がしたという。「どうぞ!」と言っても誰も入ってこない。おかしいと思ってドアを開けてみても誰もいない。そのあと先生を訪ねてきた今回の出演者の一人に「ドアのところに誰かいなかった?」ときいてみたが「いませんでした」との返事。おそらく今回演奏される作品の作曲者の方の仕業かと・・・って、何この「ほんとうにあった怖い話」は。ちょっと怖いね。

その後、今回演奏された作曲家の方々と同期の大中恩先生と野見山暁治先生が舞台に登場しトークショー。もう90歳を超えていてもお元気である。ただ、司会者の方とあまりお話しがかみ合ってないところもありかなりスリリングであった。まあ、見た目は普通のご老人なんだけど、ホントは偉い先生方である。大中先生は「いぬのおまわりさん」や「サッちゃん」などの多くの童謡を作曲された方である。野見山先生は戦争によって命を奪われた藝大生の絵を集めた美術館「無言館」の設立者である。まあ、おじいちゃんたちのお話しはたまにどっか別のところのいっちゃう事もあったけど、いろいろと含蓄のあるよいお話を頂けた。その他気になったのは野見山先生の若いころの写真や自画像はものすごくイケメンだったということである。(昔の画家は何故あんなにハンサムなのかしらん)

まあ、音楽より絵のほうが作品として残りやすいので後世に伝えやすいというのはわかるなあ。音楽はどうしても演奏する人が必要だし、楽譜は本人が持ってたりするのでなかなか人に伝えづらいというのはある。なので今回のこのコンサートは大変意義のあるものなんだと思う。

さて。
今回の(わたし的に)メインの作曲家、村野弘二さんの作品が最後に演奏された。「君のため」という作品はすぐに終わってしまうが天皇に捧げられた?歌のようである。題名の発音も「↑き↓みのため」となるそうである。「この朝のなげかひは」はYouTubeであの畑中良輔先生が歌唱した音源が残っている。これも短い曲だが美しい。「重たげの夢」は伴奏にピアノとチェロを加えた、これも美しい音楽。編成からまるで初期のアルバン・ベルクを思わせる。

最後の「こるはの独唱」は前に私のブログでも取り上げたけれど、このオペラのアリアだけが楽譜で残っており、他は空襲で失われたそうである。YouTubeでこの曲のSP録音が上がっていて本当に何度も聴いたけど、今回の演奏では録音に残ってない最初のピアノ伴奏から演奏された。まるでドビュッシーのような美しい響き。

今回出演された永野和子先生(日本のシミオナート、と勝手に私は思ってる)の独唱は本当に素晴らしく、他に鬼頭恭一さん作曲の「雨」も歌われて、これもドラマティックで素晴らしかった。

この演奏会の関係者の方の尽力によって、もっと隠れた作曲家の楽譜が見つかって演奏されることを期待している。

なお、当日はテレビカメラが何台か入っており。8月1日のTBS「NEWS23」と8月15日NHK「おはよう日本」で放送されるとのこと。もしご興味があればご覧になってください。

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「なんでこのようなコンサートに?」などと思われる方へ。私の好きなタイプの男性は昔っから「田舎のおじいちゃん家の居間に額縁入りで飾ってある太平洋戦争で若くして亡くなった男の人っぽい感じの人(眼鏡必須)」なので、ほっといてください。

 

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2017年5月 7日 (日曜日)

LFJ2017 オール伊福部コンサート

伊福部昭:日本組曲から 盆踊、演伶(ながし)、佞武多(ねぶた)
伊福部昭:オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ      
安倍圭子 (マリンバ)
新日本フィルハーモニー交響楽団
井上道義 (指揮)
5月4日(木) 13:45 ~ 14:30
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今年は、会社があまりに忙しすぎて券を入手する暇がなく。ピアノのコンサートはほぼ打りきれてたので、例年大好評のゲニューシャスやレミ・ジュニエ君はとれず。まあ、メインイベントのオネゲルは最後まで残ってたのでよかったんだけど。
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普段あんまり聴かないようなものを中心に一日一コマづつ。一日目は伊福部のみ。とくに好きってわけじゃないけど。完全日本人プロなのに大入り満員。
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最初にミッチーの解説。昔はここらへん(有楽町界隈?)も畑だらけでどろにまみれていた、などと(どんだけ昔だよ)。伊福部は西洋の洗練されたクラシック音楽などではなく、ドロにまみれたような音楽(?的な)。まあ、ミッチー元気でよかった。
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日本組曲は前にEテレでちょっと見聞きした。土着の音楽。こういうのもたまにはいいんじゃないか。一日中こんなんばっかりじゃ困るけど。私は古関裕而派なので古関裕而もやってほしい(何を)。
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二曲目、マリンバで阿部圭子さん登場。アイヌっぽい服装。ミッチーは彼女が御年80歳だと紹介。私は一階席の後ろの方だったんだけど、とてもそんなご高齢に見えなかった。80歳でこんなにしゃんと背すじも伸びててしかもリズム感も必要なマリンバを演奏しているなんて。ふつうにひ孫とかいてもいい年齢である。電車ででっくわしても席譲らないわ私。
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大変盛り上がっていいコンサートだったと思う。感想短め。
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コンサート後、友人と無料の「こうもり」ハイライトを鑑賞。毎年ここの無料オペラは見ているけど、歌手は普通にプロの方だし、女性指揮者も素敵だし、オケも合唱も本気演奏なので楽しみにしている。半券いるやつなのでどうしても有料コンサートは取らなきゃならんけど、もしかしたら無料コンサートだけでも今年は十分楽しめたかもしれん。
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J.シュトラウス2世:オペレッタ「こうもり」 ハイライト
丸の内フェスティバルシンガーズ&丸の内交響楽団
岸本祐有乃(総監督・指揮)、田中維子(演出)、小貫岩夫(アイゼンシュタイン)、塩田美奈子(ロザリンデ)、浪川佳代(オルロフスキー公)、大場恭子( アデーレ)、志摩大喜(アルフレート)、古澤利人(ファルケ)
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絵的にさみしいので、日曜に友人と日本橋で食した牛肉の塊を。こんなでっかい肉初めて食べた。
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2017年4月26日 (水曜日)

NHK交響楽団 水曜夜のクラシック

田園組曲 作品19 ラーション作曲
バイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26 ブルッフ作曲
交響曲第7番 イ長調 作品92 ベートーベン作曲

(バイオリン)ダニエル・ホープ
(管弦楽)NHK交響楽団
(指揮)広上淳一

(NHKホール)
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本日、急に行ってきたコンサート。実は一回ちゃんと感想を書いたのだけど、パソコンの誤作動で全部消えてしまったのでかなりはしょってある。恨むならレノヴォを恨め。すいません。
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今日は会社を早退して歯医者に行ったのだけど、5時に治療が終わってしまい時間的にもったいなかったので急遽NHKホールに向かった。FMナマ中継があったので聴かれた方も多かったに違いない。(まあ、あとで知ったのだけど)
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まず、ラーション。
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これを目当てに行ったのだけど、実はスウェーデン協会によるCDを前々から愛聴していたので、それについ比べてしまうとN響の慣れてない感がありありで。まあ、おそらくほとんどの聴取者と観客はこの曲初めて聴いたんだろうと思うんで、「こんなもんかな」って思ってるかな。小鳥のさえずりや草木が芽吹いているのを表現したような、春にぴったりの曲。
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次にブルッフ。
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まあとにかく、ヴァイオリニストがすごかった。初めて聴くヴァイオリニストだが、有名なの? 楽器は私の好きなグヮルネリ・デル・ジェス(よくわからんが)。とにかく音色は別次元の美しさ。
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まるで。
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毎日の残業中に他の部署によるカンパのおせんべいや国産のチョコレートなどの食べ続けているところに、突然フランスの有名ショコラティエの作った一個千円だかするくらいの高級チョコを食べたような。
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シルクのような舌ざわり、高級生クリームのような芳醇さ、ほのかに香るカシスの香り・・・。なんか語彙がなくてすいません。何と表現したらいいのか。
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この音色、ラジオで伝わっているのだろうか。もちろん曲も素晴らしいし伴奏も素晴らしいのだけど。ゴミゴミとした渋谷に突然天使が舞い降りたような、そんな美しい演奏。
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すごいブラヴォーにお応えして、(たどたどしい日本語でカンペを見ながらの曲紹介)ラヴィ・シャンカールの曲による即興演奏をしてくれました。そんな・・・芸風の人なの?
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で、休み時間をはさんで本来のメインのベト7。この曲ナマで聴くの初めてかな。あんまりベートーヴェンと向き合わない人生だったもので。
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でも最近はピアノコンクールをよく聴くので、よく弾かれる「ハンマークラヴィーア」とか「ワルトシュタイン」とかが好きになって、そこで聴かれる「いかにもベートーヴェン的なもの」が好きになってきた。なので7番は結構好きかもって思った。何といっていいものかわからないけど。
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N響は前2曲にくらべて「ドイツ音楽に定評のあるN響」的なスタンスで、水を得た魚のような手慣れた演奏を繰り広げた。「こんなの、目をつぶってでも演奏できるよ」的な。
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広上さんもノリノリで、ぴょんぴょんはねながらの指揮をみて、たまにプッとか笑ってしまった。
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圧倒的なブラヴォーにこたえて、珍しくアンコール。グリーグの曲はフラグスタートの歌う歌曲集で(私には)おなじみの曲。N響の弦の美しさが際立つ。いい演奏だった。
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それと。
今日はたまたま隣の席は中学生の男の子で、クラヲタのお父さんと普通のお母さんと3人でいらしてたみたいだった。お父さんの解説がなかなか興味深いし中学生もなんか結構賢い子みたいでその返しとか良かったので、お話にまじりたいほどたのしかった。お母さんが一緒じゃなかったら一緒にお話ししたかったな(いや、そんなことしたらへんな人だと思われそう)。
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ヴァイオリン協奏曲が終わると父子ともに大ブラヴォーして「ヴァイオリンかっこいいねえ!!」「かっこいいだろう?」とか話しててなんかとても羨ましかった。ま、クラシックのコンサートというよりも、巨人阪神戦とか見に来てるみたいな感じだったけど。
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いい気分で帰ろうとしたら、LINEで会社の子から大量にメール入ってて、自分のいない間にトラブルが発生した模様。一気に現実に引き戻された。嗚呼。
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おまけに、歯の治療で保険が効かない部分のものがあって(女性だから・・・まあ見栄えもあるかと)、突然15万もかかるって言われて・・・しかもキャッシュ一括払いだと。まあ、一生懸命働いているので払えないわけじゃないけど、突然だとびっくりするよねえ。だもんでGWは例年通りLFJで安上がりに遊びまーす。
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2017年1月22日 (日曜日)

ニューイヤー・オペラ・ガラ・コンサート 所沢ミューズ

Photoニューイヤー・オペラ・ガラ・コンサート
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髙橋維[ソプラノ]
向野由美子[メゾ・ソプラノ]
富岡明子[メゾ・ソプラノ]
樋口達哉[テノール]
古橋郷平[テノール]
押川浩士[バリトン]
成田博之[バリトン]
赤星裕子[ピアノ]

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オッフェンバック:『ホフマン物語』より「オリンピアの歌」
ビゼー:『カルメン』より「闘牛士の歌」
マスネ:『ウェルテル』より「オシアンの詩」
モーツァルト:『魔笛』より「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」ほか

(2017年1月21日 所沢市民文化センターミューズ)

はるばる所沢まで行ってきた。楽しみにしていたコンサート。このホールの謎の価格設定により、こんなにいろんな声域のアリアがいっぺんに聴けて、どこの席でも2500円(指定席)。まあオケでなくてピアノ伴奏だからこんな価格なのかもしれないけど。あまりの安さに友人も誘って参戦。一階前から12番目のちょうどよい席。客席は売り切れではなかったものの、ほぼ埋まってた感じ。

入力するのが面倒くさくなるくらいいろいろなアリアを歌唱。若手でもすでに舞台で大活躍の歌手さんばかりである。

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残念ながら、出演予定だった鈴木愛美さんは急病とのことで欠席。あれえ、一番楽しみにしてたオランピアのアリアやんないの~~~?ええええと思ったが、同じコロラチュラの高橋維さんが代理で歌唱。また、鈴木さんが歌うはずだった「ラクメ」の有名な二重唱も変更されて、フィガロの「恋どん」に。

高橋維さんは、先日「ナクソス島のアリアドネ」でツェルビネッタを歌ったのを見たんですが、あの難しい役を完璧に歌っていたのでとても楽しみにしていた。凄い技巧のある歌手である。オランピアは最初から人形っぽく男性歌手に担がれて登場。時折とんでもなく高い声を出しながらロボットっぽい動きを交えつつ、見事に歌唱。大変可愛らしかったなあと。

高橋さんはこの日オランピアと夜の女王とミカエラのアリアを歌ったが、全部ドレスも変えてキャラクターも変えてほんとにすごかったなあ。人間じゃない役は人間じゃない風に歌い、ミカエラの時はほんとに人間らしい心の通った歌であった。

バリトンの押川さんは「道化師」のプロローグを仮面をかぶって歌った。途中、シルクハットから布を取り出す等、何故か手品師のよう。いいよね、道化師。

当方、大変なロッシーニオンチなので、チェネレントラのアリアをナマで聴くの初めて。メゾ・ソプラノのコロラチュラ、何とも見事。富岡さんは容姿も可愛らしく(今回女性の歌手は美しい方ばっかりやったけど)、シンデレラにぴったり。ロッシーニが得意とのことで、ちょっとロッシーニ聴いてみたいとか思った。

テノール歌手はお二人出演していたが、まったく違うキャラと声である。以前から大活躍で舞台(ロイキッポスピンカートンなど)で拝見していた人気歌手の樋口さんは、今度舞台で歌うカヴァラドッシのアリアを力強い声で歌唱。声量があり、女性ファンのブラボーがたくさん。また、もう一人のテノールの古橋さんは、まるでエグザイルみたいな風貌なのに、外見とはうらはらな?ハイ・テノールでウェルテルを歌唱。スタイルが良くて今風で舞台映えしそうだ。バロックとか歌ってもいいかもしれない。

男性陣はカンツォーネをいろいろと歌い、4人揃って歌ったときはホントに豪華だなあと思った。皆さんよい声だった。

休憩後、カルメンのハイライト。いかにもカルメンらしい風貌の美しい向野さん、いかにもドンホセらしい樋口さんで。歌唱は素晴らしいものだったけど、こういったコンサートだと、どうしてもカルメンとか有名なものになってしまうのだなあ。おそらくオペラ初めての方でもわかるように、ということだろうけど。

アンコールに応えて、こうもりのフィナーレを全員で歌唱。まあ、そうね、これだよね、と思いつつ。華やかに盛り上がって終了。これ、全部ピアノ伴奏をした赤星さんにも大ブラヴォー。大変だったろうなあ。

毎年やってるのなら、来年も行ってもいいかなって思う豪華さであった。

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公演後、このホールの冊子を貰って帰り道にパラパラを見ていたのだけど、来年に藤村実穂子さんがリサイタルを行うらしい。3500円なんて何という価格なのだろう、世界的大歌手なのに。パユだって4000円で聴けるんだよ。小菅優さんなんて2500円。だのに、フジコさん(ソロ)は10000円、辻井さんのショパコンは12000円。黙ってても客が入るものは高いんだろうか。辻井さんのコンチェルトのコンサートは、バーター?のモネちゃんのタコイチには興味あるけど・・・・日本のオケなのに高いなあ。(まあ、行かないけど。)

所沢ミューズはちょっと遠いのが難だけど音もいいし、券も安くていろいろなコンサートをするので、また行かせて頂きます。ただ、今月末にするよしもとのお笑いは普通の日なので、行けなくて残念。

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