2008年2月 2日 (土曜日)

ピエルネ/ピアノ五重奏曲&ヴァイオリン・ソナタ

P1000893 ガブリエル・ピエルネ:ピアノと弦楽のための五重奏曲、
ヴァイオリン・ソナタ

Jean Hubeau(piano),Olivier Chartier(viorin),Quatuor Viotti







こんばんは。昨日は女友達と品川で飲んでたのですが、よく新宿2丁目に出入りしている子で芸能界ウラのウラ情報を教えてくれます。あまりにディープなので、ここでは書かないけど。(えー)

で、えーと。
このblog初登場のピエルネ。いったいこの作曲家って人気あんのか?とナゾ。このCDは多分新橋のキムラヤの投売りで買ったもんだと思う。声楽曲「ベツレヘムの子供たち」との2枚組で、実はそっちのほうが目当てで買ったのある。

しかし、イマイチ魅力がわからず。ずっと放置。

ピエルネって作曲家は、レコード時代にピアノ曲集を持っていたから、知ってた。地味だったけど、なかなかよくて聴いてた。誰の演奏だかさっぱり覚えてないんだけどさ。

アンリ・コンスタン・ガブリエル・ピエルネ(1863-1937)はフランスの作曲家、指揮者。印象主義的な和声感覚と師のジュール・マスネを思わせる平明で甘美なロマン派的作風の両方が見られる。現在では、代表作であるバレエ音楽『シダリーズと牧羊神』から「小牧神の入場」や、『鉛の兵隊の行進』など一部の曲が主として子供向けの音楽として知られるにとどまっている。 (ウィキペディアより)

これを読んでもそんなにピンとはこない。指揮者としてのほうが有名だったっぽいぞ。

で、久しぶりに引っ張り出して2枚組の2枚目の室内楽を聴いたら、結構よかった。2曲ともフランスの香り溢れる名品とゆーか。

五重奏曲はちょっと長すぎる(35分くらい)感じもするが、第2楽章のチャーミングさが心に残る。カワイイかも。

ヴァイオリン・ソナタはもっとイイと思う。フルートの編曲版もあるらしいんだけど。印象的なピアノのさざなみみたいなメロディで始まる第1楽章はちょっとドビュッシーぽい。心に語りかけるようなワルツの第2楽章も素敵。第3楽章はルクーの曲を思わせる盛り上がりも見せる。

ここらへんの曲はもしかしてJTホールとかで意欲的な奏者さんたちがたまに取り上げたりしてんのかな~とか想像する。(室内楽あまり聴かないのでよく知らないけど)

ピエルネの録音は他にもちょろちょろとあるみたいだけど、気になるのはルクセンブルク・フィルハーモニック管弦楽団のソリストたちによる室内楽全集。お高いのでちょっとワタシは手が出ないけど。ジャケットもセンスがよくてカワユス。(↓ね!)

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2007年11月 6日 (火曜日)

オネゲル/パシフィック231と鉄ヲタについての考察

P1000844オネゲル:交響的運動No.1「パシフィック231」
ミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ・キャピトル管弦楽団







こないだ。
実家でテレビを見ていたら、鉄道ヲタにしてアイドル歌手、といった位置づけの女の子が歌を歌っていた。

木村裕子ちゃんという。

彼女は、鉄道ヲタでありながら、自主制作でCDまで出して、歌って踊っていた。曲の題名は「鉄ヲタだって人間だあ!」だと。 そりゃ人間だろう

彼女のblog
鉄ヲタだって人間だあ!

いいなあ。私もあと○年若かったら、クラヲタ・アイドルとしてデビューしたのになあ。ミニスカートはいて、歌って踊ってさあ。(げげえ)

日本中のコンサート・ホールで、プロモーションビデオ撮ってな。クラヲタのアイドルとして君臨してやるぅ。

ところで。

ちょっと考えたんだけど。このblog始めるまで、私ってほんのちょっとクラシックが好きなだけの、ノーマルな人だと思っていた。でも、なんかこのところ違う気が

飲みに行ったり遊びに行ったりする友人は、男女ともみなクラヲタじゃないし。彼ら彼女らはホントに旅行だのスポーツだのノーマルな趣味を持っているし。

だから、私は友人といるときはクラシックの話は全くしない。それでも全然不都合はないし、それでも面白おかしく過ごせる。まあ、世の中のクラヲタの人はみんなそうだろうが

仕事も、全く音楽とは関係はないし、音楽関係の仕事に就こうとも思わない(今のところ。もしもそーゆー話があったらわからないけど)。

だから、私のクラヲタの部分は、全く異次元の世界にあって、必要なときに取り出せるようになっている。コンサートやオペラに行ったり、ごくごくたまに同じ趣味の人とお会いしたり、このblogを書いているときのみもう一つの自分が目を覚ます(って書くといかにもカッコイイが・・・いや別にたいしたことないのだ)。

なので。

最近、少しイヤだなあと思うときがある。この不治の病と一生付き合っていかなければならぬ私と付き合えるヒトがいるのだろうか。部屋に何百枚もあるCDを見て、ヒかない普通なヒトっているんだろうか・・・と今更思う。(いや、一万枚もありませんから、ホント。このくらいぜんぜん大丈夫ですか?)

鉄ヲタを逆手に取って生きている・・・というか、逆にチャームポイントとして仕事としている木村裕子さんが羨ましい。

ところで、私の周りには鉄ヲタって全然いないんですが。(ここの読者の方にはいると思うが)

しかし、この方向オンチ、乗り換えオンチのわたくしめにとったら、こんな便利なヲタは他にないんじゃないかと。愛読書は時刻表とかね。もうホームで迷わない、東京駅で端から端までウロウロとかしなくていい。クラヲタなんて別に何の役にも立たないが、電車の乗り換えに詳しい鉄ヲタはなんて便利なのだろう。美味しい駅弁にも詳しいだろうし。

えーと。

さて、本題に戻ると。
クラシックの作曲家で鉄道好きの人は、思いつく限りドヴォルザークとオネゲルくらいである、他にもいるのかな?

で、今日はこのオネゲルの曲で一番有名な、パシフィック231。語るまでもない有名な鉄モノの曲。

《パシフィック231》は、蒸気機関車パシフィック231を描写した作品であると解釈されており、オネゲル自身はそのような通説に抗ってきたが、オネゲルの機関車好きはつとに知られたところであった。「私は常に蒸気機関車を熱愛してきた。私にとって機関車は生き物なのであり、他人が女や馬を愛するように、私は機関車を愛するのだ」と語ったことでも有名である。(ウィキペディアより)

完全に鉄ヲタじゃないか、オネゲル。隠したってだめだ。
それにしても、この曲を聴いて、いったいどこが描写音楽ではないというんだろう。蒸気機関車のゆっくりとした出発からどんどん速度を上げていって、最後にブレーキをかけてゆっくり止まるまで、ものすごい迫力で迫ってくる。素敵だ。もわもわと蒸気を上げて走る情景が目に浮かぶ。短いのでつい何回も聴いてしまう。

鉄ヲタの(クラヲタでない)人は、この曲は知っているのだろうか。そんなの基本なのだろうか。タモリさんならきっとご存知だろうが・・・。



第2番「ラグビー」まで続く・・・・かな?

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2007年6月17日 (日曜日)

オーマンディ:火刑台上のジャンヌダルク

P1000775オネゲル:劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」
Vera Zorina(Jeanne),Frances Yeend,Carolyn Long(Soprano),Martha Lipton(Contralto),David Lloyd(tenor),Kenneth Smith(Bass),John H.Brown(Boy Soprano),
テンプル大学合唱団、聖ピーター少年合唱団、ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団
(コロンビアLP2枚組・モノラル)

なんだか最近CDもだんだん聴くものがなくなりそうである。ワーグナーのオペラ全曲とかならまだあるんだけど・・・ということで、たまには買ったまま放置プレイのレコードなど。

レコードには結構いいの、まだあるんだよね私。

それにしても。
だいたい、レコードなんか今時聴いている人、いるんだろうか。

今日の昼間テレビを見ていたら、昭和の懐し事柄のバラエティ番組をやっていて、大沢あかねさんら若い女の子が出ていたため、レコードのA面B面があることや、曲を飛ばして聴くにはどうしたらいいのか?とかの話題になり。

そーいえば私も、会社の男の子(20代後半)に「レコードって表裏があるってマジすか?」と真顔で訊かれたときはおおいにひいたが。(そんな当たり前のことが、今やナゾなのだろうか)

なんだか、私ってハタからみると蓄音機聴いているおじいちゃんみたいな感じかもしんね。いまや骨董品を楽しむ域に達したのかも。

さてこのレコード。
いやー、ひところこの曲がとても好きだったもんで、見かけるとついほしくなってしまう。中古屋で2年前くらいに入手。このジャケットはかっこいいと思うであります。実際、これは音楽観賞用に買ったのではない。飾っていただけで、全然聴かなかった。こういった長い曲をレコードで、それもモノラルで聴くのってとても根性のいること。

しかも。

どうも安いなあと思ったら、このレコード、盤面自体の減りはあまりないのに、恐ろしく針が飛ぶのである。おかげで何回も針を進めにプレイヤーにぶっ飛ばなきゃならない。

(あのう、このblogをお読み頂いている学生さん&20代の方。おばはんおねいさんの言っている意味、わかりますか?わかんなかったらおとうさんかおかあさんに訊いてみてください。)

演奏は、なかなか素晴らしい。しごくまっとうな、というか。年代的な古臭さは全くない(録音年代は不明なのだが、そんなにひどく古くはなさそう)。さすがはオーマンディだなあと(あまりウチはオーマンディのレコード&CDはないので確証はないが)。ジャンヌ役の女優さんも(知らないけど)とても素敵。歌手も悪くないと思う。ちゃんと少年合唱団を使っているのもよい。

しかし、とにかくあちこち途切れまくるので、いつもこの曲から感じられる感銘はナシ。たいていこの曲を真剣に全曲聴くと涙がポロとか出る人なのに、こういうのも珍しい。2枚組でこんなじゃ・・・疲れました。このレコードはもう2度と聴くことはないでしょう。(泣)

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こんな話題でよければ。
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2007年5月30日 (水曜日)

ヴィシネグラツキー:24の前奏曲


ヴィシネグラツキー:<四分音ピアノのための作品集>
24の前奏曲、アンテグラシオン

アンリエット・ピュイグ=ロジェ、藤井一興(ピアノ)




昨日は、病院に行ってきました。
別に体の調子が悪いわけではなく(元気いっぱい!)。

何年か前、私はひょんなことで病院で検査を受けたところ、病気が発見され入院することになった。本当に青天の霹靂。体は全く元気だったからね。

しかし、運良くいい先生に恵まれ(医者との相性って大事なのよ)、病気も(あとになっていえることだが)たいしたものではなかったため、今も元気にしている。その先生は私の退院後の最後の検査のときに「5年後に念のため検査するからまた来なさい。」と言って下さった。

で、そろそろ行ったほうがいいかな~と思い、事前に予約をし(「ぴあ」並みの電話のかからなさ。SMAPかよ)行ってみたのですが。

自分にしてはアレはものごごろついてから最大のピンチだったし、先生は命の恩人くらいに思っていた。でも、たった2週間入院しただけだったから(・・・もしかして盲腸だった?くらい)・・・当然のことながら先生は私のことなんか覚えておらず。しかも予約時間から2時間も待たされて、その日の最後から2番目のお客だったので、先生はすっかりくたびれはてて、古いカルテをめくりながら「えーーーーーと。なんできたの?なんかあったの?」と。ありゃりゃなんだよ。まー、仕方ないか。

診て貰った結果、とくに異常なし。よかったあ。ホント。
(普段、あたしなんかどーでもいいやと思っていながら)体は大事だわね。ただ・・・4700円の診察料はイタイなあ。貧乏なもんで。


・・・。

で、まー。なんでもいいんだけど、かたづけものしながら見当たったCDから。ここのblogでは珍しくピアノ曲。ヴィシネグラツキーって作曲家の作品。このCD、ずいぶん前に買ったのに、いまだに現役盤(国内盤)で買えるってことが驚き。

イワン・ヴィシネグラツキー(Ivan Alexandrovich Wyschnegradsky, 1893-1979)はロシア帝国出身のフランスの作曲家。専ら微分音音楽の追究者として有名。四分音から始まり、最大十二分音までを編み出した。

微分音・・・。(当時)どんなもんかしら?と思いつつ購入。一時期おおいに話題になった記憶が。
このCDの曲は半音のさらに半分の音程が使われている。(CDのジャケット写真では、3段階になっているピアノを作曲者が弾いている。微分音ピアノ?)録音では普通のピアノと、4分の1音下げて(上げて?)調律してあるピアノを使って二人で弾いている。不協和音なんてもんじゃねー。

聴くと・・・すごーくキモチワルイ。二日酔いの朝、フラフラと会社に行くような感じである。地面がなんだかフワフワして足元がおぼつかないわ。なんだか風景が曲がって見えるし・・・みたいな感じ。もー、満員電車なんか乗るのはかなりキツイわね、ここまでくると。
でもロシア・アバンギャルドの作曲家だし、その手の時代の曲が好きな人だったらさほど違和感はない・・・と思う。全然オッケー。
が、24の前奏曲と言いながら・・・優雅なショパンのとは真逆な音楽。

これを聴きながら読書・・・とかblogを書く・・・とかはあまり奨められないが。実際聴きながら書いているんだけど、やっぱりちょっとヘンな感じでした。

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2007年3月 8日 (木曜日)

24歳夭折・ルクーの室内楽曲集


ギョーム・ルクー:モルト・アダージョ、ピアノ四重奏曲、ラルゲット(チェロとアンサンブルのための)、アダージョ、3つの詩曲(ソプラノとピアノのための)
アンサンブル・ムジーク・オブリック、ヤカール(ソプラノ)/他


今日はしっとりと室内楽を(何がしっとりなのだ?)。夏頃取り上げました夭折の作曲家ルクーの、代表作のヴァイオリン・ソナタに続き、二つ目。リリ・ブーランジェと並ぶ短命作曲家のルクーは、室内楽とピアノ曲しか聴いたことないが、他の分野のも聴いてみたい。オラトリオみたいなのもあるみたいだし。

ルクーの出身地、ベルギーのレーベル「リチェルカール」が10年くらい前ルクー作品全集ってのを発売していた(らしい)。日本では入手できないと思ってたので、ロンドン旅行の際にタワレコやHMVを覗いてみたが、どうも見当たらなかった。店員に尋ねる語学力もなく。しかし、その頃なんでそんなに傾倒していたのやら。(分売されたものを一枚だけ見かけて入手したが、ベートーヴェンの影響受けまくりのピアノ曲が何曲か。)

本日ご紹介のCDは、ヴァイオリン・ソナタにはまったら是非次に入手していただきたいCDである(と思う)。音楽史に埋もれまくっているのがもったいないと思うほどの佳曲たちであると思う。どれもまあ同じような感じではあるが。

中でもピアノ四重奏曲はすごーくいい。未完の作で第2楽章は師匠のダンディが補完したようだ。ヴァイオリン・ソナタと似ている感じの第1楽章ももちろんいいんだけど、静かな感じの第2楽章がまたけっこうクルのである。出だしが心ザワザワとし、そのうち胸がきゅうんとなる。また、たまに「トリスタン」の前奏曲っぽいものがちらりと顔を出すところあたり、ワグネリアン・ルクーらしい。

CDの最後に、とってもムーディな歌曲が3曲。ヤカールの歌声が色っぽい。フランス語っていいねえ、意味はまるでわからんけども。(英語訳もなく。)


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2007年2月15日 (木曜日)

マルタン「二重合唱のためのミサ曲」


フランク・マルタン:二重合唱のためのミサ曲
(ピッツェティ:ミサ・ディ・レクイエム)
ジェームズ・オドネル指揮/ウエストミンスター大聖堂聖歌隊

(購入はジャケット写真をクリック)

みなさまこんばんは。
チョコ食べすぎて鼻血が出そうだわ。うらやましいでしょう。(←もちろん自分で買って食べた)

このところ、意外とリリ・ブーランジェの反響があったので、今日はなんとなく同類っぽい宗教合唱曲の傑作をひとつ。ま、スイス人だけれども。

社会人になってからは、クラシックは「聴いてるだけ派」の私なので、「これってあまり知られていないけれど合唱をやっている人の中では結構有名よ」みたいな合唱曲には実はおおいに疎い。このマルタンの曲も何年か前に初めて聴いたのであるが、合唱団関係者さんたちの間ではわりと「有名」「基本」みたいな感じのことを聞いた事がある。ほんとかどうかは知らないが。

世にも美しい曲である。このCDを聴くかぎりは。(東京カテドラル教会かなんかで聴いてみたい。生で。)

うちにはなぜか3種類この曲のCDがある(ついでにいえば同じマルタンの「ゴルゴタの丘」とか「イエーダーマン」とかもある)。が、この曲で一番素晴らしい演奏(歌唱)は、このウェストミンスターの聖歌隊の歌ったこの盤だとおもふ。
たまたま英グラモフォン誌を買ったときに、グラモフォン賞の発表の月でこのCDが受賞していた。ので、すぐにCDを買いに行った。

児童合唱(プラス大人)の合唱だが、こんなにピッタリと合っていると(ってなんだかいかにも合唱素人っぽい表現でやだなー)もう息を呑んでしまう。無伴奏でこれはすごい。コンピュータでプログラミングして作ったのかって思うくらい一糸乱れぬ歌唱なんである。ウェストミンスター・カテドラルで録音されたというので、残響が教会っぽくて美しい(当たり前だが)。

他の、大人だけの合唱団が歌った同じ曲のCDはこんなにすごく美しくない。なんだかがっかりした記憶がある。

ついでに、その後何年かして何かの展覧会に出かけていったときに(確か渋谷文化村)、このCDのジャケットの原画まで偶然目にすることができた。別に好きな絵ではないけれど、この曲目の内容と合っている。

曲は、よくまあ普通に歌われるミサ曲の構成である。「キリエ」「グロリア」「クレド」「サンクトゥス」「アニュス・デイ」。

一応、わりとマイナーな作曲家かしら?と思うのでマルタンの紹介をちょっと。結構最近?まで生きてたんだねえ。

フランク・マルタン(1890年 - 1974年)はフランス語系スイス人のプロテスタントの作曲家。オランダでも活躍した。

フランク・マルタンはプロテスタントの牧師シャルル・マルタンの子としてジュネーヴで生まれた。就学前よりピアノを弾き、即興演奏をたしなむほどの早熟ぶりであった。12歳のときにバッハのマタイ受難曲の演奏に接して強い感銘を受け、バッハを精神的な師として仰ぐようになる。
(ウィキペディアより・・・途中まで)

同じスイスの作曲家オネゲルと作風が重なる部分もあるもんで、なんとなく気になる作曲家ではあります。この作曲家で「これいいよ!」っていう曲があったら教えて欲しいもんです。

←マショーからバーンスタイン、古今東西のミサ曲を鼻血が出るまで聴きたい方はコレ。

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なんとか踏みとどまっていますが。宜しく。
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2006年12月15日 (金曜日)

読響:トゥーランガリラ交響曲

Pa0_0028_1 オリヴィエ・メシアン:トゥーランガリラ交響曲
ロジェ・ムラロ(ピアノ)原田節(オンド・マルトノ)
シルヴァン・カンブルラン指揮/読売日響
(12月15日サントリー・ホール)

行ってきたわ、サントリーホール。

いやー、クリスマス飾りが。飾りが。さすがアークヒルズ。(←ちょっとシネシネ団返上して楽しむ。)
世の婦女子たちは、殿方に「ひかりもの」「高いデナー」をねだったりするんだろうなあ、こんな季節は。(ぼんやり)

あたしはさあ、もうそんなのないわけよ。あたしってもう、与えるだけなの。
なんももらえねーの。あげるばっかなの。
無償の愛。
もー、マザー・テレサかあたしかってなもんよ。
あのね、ノーベル平和賞貰ってもいいくらいよ。

Pa0_0029 でも、今夜のアークヒルズ。カッポー(couple)はそんなにいねー。さすがトゥーランガリラ。
もしも、私があんまりクラシックには詳しくないと仮定して、「クラシック音楽~?きゃー素敵!オシャレしてサントリーホールに連れて行って!」とちょっと詳しげな男におねだりしたとする。そのコンサートの曲目がメシアンのトゥーランガリラだったら微妙だな。ディナーもそこそこに無言で帰るかもしれん。

ま、私はこの曲好きなので、いいんだけど。

メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」を生で聴きに行ったのは実はそんなになくて今日が2度目である。
ずいぶん昔。エサ=ペッカ・サロネンが初来日してN響を振ったときが一回目。
サロネンは。まだ30歳そこそこだった。私は名前と顔くらいは知っていたが、彼が舞台に出てきたときは「こんな可愛い男の子がこんな難しい曲を振るのか」と少し不安になったものだった。(いや~ほんとにカワイかったのだ。少々太めのマイケル・J・フォックスみたい、とか思った)

しかし、それは杞憂だった。
当時、ラトル盤を愛聴していたが、その日の演奏はそのCDを凌駕してた。トゥーランガリラがこんなに凄い曲とは。大迫力のノリノリの演奏であった。その日の演奏は少なからず話題になり、レコ芸で読者から「CD化の予定はないのでしょうか?」という質問が寄せられたのを覚えている。

250pxondes_martenot そのときも、オンド・マルトノは原田節(たかし)さんだった。原田さんはいつまでも青年のような感じで(渡部篤郎さんにちと似ている)とても素敵な人だが、昔から容貌に全く変化がないのはとても不思議である。

オンド・マルトノという楽器は、メジャーなクラシック名曲ではオネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」か「トゥーランガリラ」しか普通出番がない。この曲たちがコンサートにかけられるのは何年かに一回である。なので、コンサート行き始めの頃は、原田さんをまるで「お正月以外の染乃助染太郎さんはいったいどこで仕事しているのだろう」みたいな感じで見ていた気がする。

今は勿論そんな風に思ってない。作曲家として、アーティストとして(そしてオンド・マルトノ教室の先生として)活躍してらっしゃることは知っている。

ま、今日はそんな風に原田さん目当てで行ったのに、何故か死角の席を取ってしまったので、指揮者の影に隠れて原田さんもオンド・マルトノもちらりちらりとしか見えなかった。
非常に残念なことである。ただ、横からオケを覗く感じの席(2階LA)でとても面白かった。打楽器が沢山で、色々なことをしていて楽しかった。

ただ、となりの(今夜数少ない)カッポーの女性は気の毒だった。楽章が終わるたびに男の人にパンフレットの曲目解説を指差して「今ここ?ここ?」といちいち確かめていたのがとてもカワイソウだった。(涙)

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応援有難いです。引き続きどうぞ。
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2006年11月30日 (木曜日)

ケーゲル「カルメン」ハイライト

ビゼー:「カルメン」ハイライト[ドイツ語]

ソーナ・セルヴェナ(カルメン)
マリア・クローネン(ミカエラ)
ロルフ・アプレック(ドン・ホセ)
ロベルト・ラウヘーファー(エスカミリオ)
ヘルベルト・ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団

(ジャケット写真は全曲盤、1420円です)




・・・・・


ええ、カルメンよ。

本日は、私から最も遠い位置にあると思われるビゼーのオペラ「カルメン」です。

私は「カルメン」のCDはこれしかもってない。全曲盤はいっこもない。
このオペラがよいと思ったことがない。感動できるところもあまりないと思う。実演も見たことないし、映画のヴィデオを見たくらいである。食わず嫌い、というか。

そんな私に福音のCD、ケーゲルの「カルメン」。

このCDの存在を知ったのは、前に何かCD紹介の本を読んでだったのだが、その本が手元にないのですいません。
それでもって、しばらくしてCD屋で手に入れたのだが、多分1000円はしなかったと思う。録音の時代背景からいってドイツ語である。

ま、その本にも書いてあったと思うが、最初の児童合唱の「アインス!ツヴァイ!」からもうヒットラー・ユーゲントの行進に聞える。ドイツ語ってのはコワイ言語である。

これがまたケーゲルの優美さのないキリキリとした伴奏なのだからたまらない。
おフランス製のオペラとはとても思えない。

素晴らしいのは「ジプシーの歌」。カルメン、フラスキータ、メルセデスの3人で歌われる激しい歌なのであるが、ケーゲルの恐ろしい指揮とともにこれはもう「怖い」としかいいようがない。私の頭に浮かぶのは「ナチスの将校の服を着た3人の楽しそうなおねいさんたちに次々とハガイジメにされている所」(?)である。最後オーケストラだけの部分など、「これ何のオペラだっけ?」というくらいの容赦ない厳しい速さ。

続いて(ハイライト盤なので)エスカミーリオの歌う有名なアリアは当然ドイツ語で朗々と歌われるが、もう、こちらもカギ十字マークが後ろに飾ってあったらピッタリである。ドイツ語ってコワイ。(何度も言う)

歌手について。

カルメン、エスカミーリオはまあ、これといった大きな問題はないと思われる。

が、問題は。(ま、どうでもいいことかもしれないが)

ただでさえ役柄的に気が弱そうなドン・ホセなのに、ここで歌っている歌手はもっとなんだか弱弱しく、非力である。殺しなどとんでもない、こんな気の弱いドン・ホセでは、第一幕でカルメンに突き飛ばされた時点で泣きながら故郷へ帰ってしまうかもしれない。そんでミカエラと結婚して・・・そのほうが幸せだった、ドン・ホセは。

そしてミカエラだが。ミカエラは、有名なアリアのみをここでは歌っているが(ハイライト盤なので)、登場から「あなた、いったいだれでしたっけ?」と思うくらいオバンくさい声である。清純で初々しいイメージのミカエラなのに、ここで歌うアリアは、とっくに結婚してて子供もいるのにドン・ホセったら他の女にうつつをぬかして、早く帰ってきなさい・・・といった風情。

ま、歌手にどんな文句があろうと、このケーゲルの指揮の前ではもう、どうでもよくなってくる。大体何故ケーゲルなのか・・・。ベルリン・クラシックスでは他にいなかったのか・・・スウィトナーとかサンデルリンクとか(もっと違う?)。

さて。
冒頭で示したのは全曲盤だが、全部聴く気にはとてもなれない。ハイライトで私は十分である。でも、それでもこのケーゲルの恐ろしい指揮だけは気に入っているのは確か。

←放送用音源だそうです、ケーゲルのオテロ。シュトルツェが出ているのが非常に気になります(オテロ役だったら面白かったのに)。

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一日一回押していただけると嬉しいの。
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ケーゲルの「グレの歌」 

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2006年11月21日 (火曜日)

フランス6人組連弾ピアノ作品集

P1000670_1  フランス6人組による4手ピアノ作品集
 ミヨー:屋根の上の牛/スカラムーシュ
 プーランク:シテール島への船出
 タイユフェール:ブルレスケ組曲/2つのワルツ
 オーリック:5つのバガテル
 デュレ:ネジェ
 オネゲル:3つの対位法
 フィリップ・コール(P)
 エドゥアール・エクスルジャン(P)

(PIERRE VERANY PV-786091)

今日は、だれにでもわかりやすい音楽!なのに手に入りにくいCD!

フランスのピエール・ヴェラニーってレーヴェルから出ている(今はジャケットが違うみたい)ピアニスト2人の連弾による曲集。もうずいぶん昔に買ったCDだけれど、本当に大好き。その頃は6人組ったってミヨーとプーランクとオネゲルばっかり有名で、他はほとんど手に入らなかった(気がする)。

フランス6人組(Les Six)とは、20世紀前半フランスで活躍した作曲家の集団を指す。が、全員で活動したのはたったの一回であった。 ロマン派音楽や印象派とは一線を画し、新古典主義音楽に含まれる傾向を示す。(ウィキペディアより)

Lessix とにかく、この6人の中でジェルメーヌ・タイユフェールって女性の作曲家がすごーくナゾだった。で、このCDで初めて彼女の曲をきくことになるのだが。(今やわりと複数のCDを目にするようにはなっているが)

これ、本当にヤバイ。一曲一曲かなり短くて、単純。でも。すごーくカワイイ。外国の絵本をめくっているような気分。

もー、ほんと大好き。みんな、聴いて欲しいよ~。

(絵/ジャック=エミール・ブランシュによる『6人組の面々』(1922年)。中央はピアニストのマルセル・メイエール。下から上に向かって、タイユフェール、ミヨー、オネゲル、デュレ。右側にいるのは、下からオーリック、プーランク、コクトー。)

この6人組ってのは、ほんと、個性が溢れている。だれもちっとも作風が似てないのである。このCDの中でだって同じ連弾の形をとりながら、全然違うの。


たとえば。(あくまで私の印象)

ピカソのキュビズムの絵をそのまま音楽にしたようで、しかもジャスっぽくてノリノリで聴けるミヨー。(一番長い)

パリの伊達男そのままのお洒落さんのプーランク。

女性らしく可愛くてやさしさあふれるタイユフェール。

映画音楽の作曲家らしい、単純明快でわかりやすいオーリック。

印象派っぽい今までの作曲家とは違うトーンのデュレ。

一番気難し屋さんで頭よさそうっぽいオネゲル。


この6人っていったいどんな会話を繰り広げてたんだろうか。




未聴だけどこれも面白そう。ジャケットもおされ。
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2006年10月29日 (日曜日)

火刑台上のジャンヌ・ダルク/イングリッド・バーグマン

P1000659 オネゲル:劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」
監督:ロベルト・ロッセリーニ、原案:ポール・クローデル、脚本:ポール・クローデル、ロベルト・ロッセリーニ、
出演:イングリッド・バーグマン、テュリオ・カルミナティ、ジャチント・ブランテルリ、アウグスト・ロマーニ
(1954年)


一時期大ブームを巻き起こした(私の中だけで)オネゲルの傑作「火刑台上のジャンヌ・ダルク」について、今日は書くことにします。

最近、タワーレコードで小澤征爾さんのCDがありえない値段設定で発売されたので、お買いになった方も多いと思います。対訳つきで千円は買いです。ちなみに私は初出のとき輸入盤で買いました。
こちらももちろん素晴らしいですが。

P1000660 手元にあるのはもっと前の録音、セルジュ・ボド指揮チェコ・フィルのスプラフォン盤です。指揮者のこの作曲家に対する思いいれとか、真摯な姿勢が感じられて、感銘深い(なんだかありきたりなコメントで申し訳ない)。ジャンヌ役の女性も少女らしさが感じられて素晴らしい。(多分廃盤)

この曲、一時期よく日本でも上演されました。
私も2回くらい実演を見た記憶があります。確かフルネ指揮でNHK交響楽団の定期(確かフルネさんの娘さんがジャンヌ)と、若杉さんの「日本語上演版」だったと思います。

(ちなみの日本初演は草笛光子さんのジャンヌ、露口茂さんのドミニク神父だったようです。)

N響の定期はとても感銘深かった記憶があります。また、舞台に乗ったオケで色々なことが行われていて、とても面白かった。例えばグランドピアノの中にトライアングル?を置いてクラブサンみたいな音にするとか。

この曲と、メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」のときに必ず出演する原田節さんとオンド・マルトノって電気楽器にあえるのもとってもうれしいし。(この2曲が音楽史にあるかぎり、この楽器は存在する・・・)

ただ、「日本語上演版」はかなり違和感がありました。日本語でやる意味あんのか!って。私フランス語は全然わかんないけど、フランス語でもうこの曲頭に入ってるし。ダメよ、ダメ。日本語でやられたらなんだか生々しいって。なんだか中学んときの同級生のじゅんこちゃんが火刑に処されちゃうみたいなそんなくらいの生々しさが出ちゃって。あれはキツかったなー。最終場面のセリで上がってくる佐藤しのぶさんもなんだか紅白みたいだったし。





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で。

さて本日ご紹介のDVDは、大女優イングリッド・バーグマンがジャンヌを演じ、夫の映画監督ロベルト・ロッセリーニがメガホンをとった映画版の「火刑台上のジャンヌ・ダルク」です。

そもそも、バーグマンがこの曲を演じたっていきさつは、かいつまんで説明すると、

イングリッド・バーグマンはジャンヌ・ダルクの役に相当思いいれがあり、ジャンヌ・ダルクを主題とした映画にも主演していたが(500円で売ってるDVDにもありますね)いまいち物足りなかったようであった。しかも当時のハリウッドのシステムにも不満があり。

そんな頃たまたま映画館でロベルト・ロッセリーニ監督の映画を見て深い感銘を受けた彼女は、ロッセリーニに強く出演を希望する手紙を書き、その後夫と子供を捨てて彼の元へ走った。

それから彼の映画に何本か出演したあと、ある興行主よりオネゲル作曲のこの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」の舞台をやらないか、とのオファーがあり、ロッセリーニの監督によりヨーロッパ各地で上演。パリ公演を元に作られたのがこの映画です

(実は、私はこの公演のイタリア語上演盤のLPを所有しています。舞台写真とかも見られてとても貴重。チェトラ盤で録音はものすごく悪いですが。ガヴァツェーニ指揮でした。)

この曲が映像として見られるのはとてもありがたい。バーグマンは「少女」というにはキツイ年齢ながら、やっぱり美人だし。堂々たるもんです。ジャンヌはこの演出では鎖で縛られてなくて、自由に歩き回っている。これは彼女の自伝に書いてあったのだが、「縛られて演技するのはイヤ」というバーグマンも希望によるもの、と記憶する。

映像としても色々面白いし。裁判をするブタさんやヤギさんやロバくんの扮装をしてる人が出てきたりね。「酒樽おっかあ」がごろごろと転がされて出てくるところも(女優さんは大変そうだが)面白い。

が、映像も録音も1954と大変古いものなので、音はかなり厳しい。映像もカラーながらなんだか昔の印刷物のように退色しており、それが味って言えば味かもしれないが。さらに困ったことに音楽のカットが多く見られる(オンド・マルトノがなかったからかもしれない。)。

また、場面場面の切り替えがプチップチッとなっていて、繋がってないところがあり、あれもどうかと。ジャンヌが火刑に処される一番感動する場面も、ジャンヌの鎖がはずれて天に昇っていくが、これはリアルにやりすぎで感銘が薄くなってしまった。ま、ロッセリーニらしい感じなのかもしれない(よく知らんが)。

そのようなわけではじめから何も予備知識もなくこのDVDを見るのは辛いかもしれない。始めに小澤さんのCDに慣れ親しんでから、もしもすごーくこの曲にはまってしまったらぜひこのイングリッド・バーグマンのDVDをご覧になることをおすすめします。それと、バーグマンのファンは必見。


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2006年8月27日 (日曜日)

ウィーンで見たホフマン物語

Hoffman1 この旅行では、ウィーン国立歌劇場でもう一つオペラを見ることができました

私には珍しいオッフェンバックの「ホフマン物語」。

帰国直後にブリブリ書いておいた旅行記(あとで読むと本当に記念になって、私の宝物です)を参考に書いています。

昨日の続き)

次の日に見たのは、オッフェンバックの傑作「ホフマン物語」で、以前は同じ演出でドミンゴが出ていたものだったんだけど、もちろんドミンゴが出るのなんか見れるわけないのであった。

でも評判の良かったナタリー・デッセイという新人(当時)コロラトゥーラ歌手が「もしかして出るんじゃないかな」というヤマをかけてこの公演の予約をしておいたのです。(FMでライブ放送を聴いて、大変な拍手喝采を得ていたのを覚えています)

しかし、彼女は何週間かあとの「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタに備えて出演してなくて、オリンピア役は違う新人歌手が演じました。でも期待していたほど良くなかった。最高音をやっと振り絞って出したという感じだったです。

(↑現在活躍中のヴィクトリア・ルキアネッツのこと。先見の明がなかったようです。)

むしろ、アントーニア役の新人歌手のほうがよくて、拍手もブラボーも多かったです。

(↑イルディコ・ライモンディのこと。なかなかこっちは聴く耳があったようですね!)

<当日の配役>1995年2月5日

オリンピア:ヴィクトリア・ルキアネッツ※
アントニア:イルディコ・ライモンディ※
ジュリエッタ:エリアーネ・コエーリョ
ニクラウス:ガブリエーレ・シーマ
ホフマン:ルイス・リマ
スパランザーニ:ヨゼフ・ホップファーヴィーザー
クレスペル:ワルター・フィンク
アンドレアス&フランツ:ウィルフリード・ガームリッヒ
リンドルフ&コッペリウス&ミラクル&ダッペルトゥット:モンテ・ペダーソン※
その他
(※は国立歌劇場でこの役でのデビュー)

ミヒャエル・ハラス指揮

ホフマン役のルイス・リマは最初は硬さが見られたが、あとのほうになるほどよい声を出していました。ニクラウス役のガブリエーレ・シーマは最初はズボン役なのですが、最後に女性の格好になったときがとっても美しかったです。声もすばらしいし。

古今東西のオペラの中でも面白い演出を期待できるものの一つだと思えるこのオペラだけに、この日の演出も期待を裏切らなかった。 (写真は、当日買ったプログラムの中身です。写真や絵がいっぱいで美術館のパンフレットみたい)

Hoffman2 合唱団の変な化粧、第一幕での怪しいセット(下のへたなイラスト参照)、大きな骸骨のサングラスをかけたのや、洋服を着たオウムの着ぐるみ着た人とか、電気じかけのオランピア(ねじを巻いて動くんじゃなくて、赤ランプが点滅すると電力不足で歌えなくなるというちょっとウルトラマン的なしかけ)、KKKみたいな変な人たちがたくさん出てきて舞踏会をやったり。オランピアは手がビルトインされたハープの伴奏で歌う。

Hoffman3 第2幕は遠近法の効いた舞台に、ながーいグランドピアノが舞台中央奥までつながっていて、ピアノの蓋をあけて悪役の人が出入りをする。(途中突然幕がおりてきた。小道具でも忘れた?)実は、私は妙な盛り上がりを見せる第2幕が音楽的にはとっても好き。

第3幕は赤いソファーの舟がいっぱい並べられていて、ソファーに座って有名な「ホフマンの舟歌」を歌う。ほんとにいい曲ね。

一緒に見に行ったオペラ初体験の友人はこの日もとっても楽しんでいたが、「もしかして、私のためにこんな初心者向けの楽しい演目にしたの?」とあとで訊かれた・・・・けどぜんぜんそんなことなかったんですよん。見たかったやつを見ただけよ、まりちゃん。

一番よかったのは、合唱団の力強い声を沢山聴けたこと。本当にヨーロッパの合唱団は力量が違う!

Hoffman4_1  ←第1幕より。へんなマンガみたいだけど本当にこんなだったんですよ!






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←ターフェル、シコフ出演の強力盤。

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2006年8月 4日 (金曜日)

バイロイトで気絶した作曲家・ルクー

Lekeu1 ギョーム・ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調/他
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)ディノラ・ヴァルシ(ピアノ)

(PHILIPS PHCP-9653)国内盤<永遠のグリュミオー1000>

久しぶりに戻ってきました。

このblogを始めて2ヶ月ほど経ちました。なかなか楽しい出会いもあり面白く進行しております(自己満足)。

私はこのblogの他にmixiにも登録していまして、こちらと違って殆ど放置プレイ状態ですが、そちらの集まり(コミュニティとやら・・・私はたまに覗くか、自分のblogの宣伝をするだけのこずるい利用法)もなかなか興味深いものがあります。

当然ながら私はワーグナー関係のコミュニティに参加させて頂いていますが(←名ばかりの参加)、この夏のバイロイト音楽祭でなんと劇場スタッフとして(会場案内係をしてらっしゃるようです)お働きになっている大学院の学生の方が、毎日のように報告を書いてらして面白く読ませて頂いております。
ひょんなことから私の日記のところにもちょこっとコメントを頂き、なんだかとても感動してしまいました。女性ということと足のサイズが24センチということ以外は外見的なことはわからないのですが、ぜひぜひこちらのblogのほうにも顔(足?)を出して頂けたらと思います。

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さて、今日はバイロイト音楽祭にちなんで、ルクー。
ルクーって何?って方はいらっしゃいますか?

(~o~)/  はあ~い  (~o~)/   (~o~)/   (~o~)/

わかりました。じゃ説明します。

ギョーム・ルクー(1870~1894)はベルギー生まれの作曲家です。セザール・フランクの最後の弟子として将来を嘱望されました。

フランクが1890年に亡くなった後はヴァンサン・ダンディに師事します。1891年、ダンディの勧めでローマ賞コンクールに出品したカンタータ『アンドロメダ』でローマ賞第2位となります。しかし1位になれなかったことに落胆したルクーは、受賞を辞退しました。

『アンドロメダ』の抜粋をブリュッセルで聴いたヴァイオリニストのウジェーヌ・イザイはヴァイオリンソナタの作曲を委嘱し、初演も行いました(献呈もされた)。同じくイザイから委嘱を受けたピアノ四重奏曲を作曲中に24歳の若さで腸チフスのためお亡くなりになりました。
(ウィキペディアより)

ルクーはワグネリアンでもあったそうで、1889年のバイロイトで「トリスタンとイゾルデ」を鑑賞中に興奮のあまり失神して担架で運ばれてしまったそうです。
まあ、半分くらいわからないでもないです。(私も行ったら倒れるかも・・・暑くて)

かくいう私も、演奏会場で失神した人を一回だけ見たことがあります。サントリー・ホールで。ラトル指揮のウィーン・フィルでベートーヴェンの交響曲でした。おじさんがロビーでひっくり返って泡吹いてたっけ。そんなに興奮するような曲だったかなあ。

そんな感受性の強い作曲家の代表作がこのヴァイオリン・ソナタです。普段室内楽は殆ど聴かない私ですが、この曲だけは別。
あるとき、たまたま買った「レコード芸術」の付録試聴盤CDに小林美恵さんの演奏したこの曲が収録されており、断片だけでしたがとても気に入ったので、すぐに該当のCDを買いに行きました。(レコード会社の思うツボである。すっかり罠にはまってしまったぜ)

小林さんの演奏は若い女性らしい素直で伸びやかな、好感の持てる演奏です。が、本日ご紹介のCDはぐっと古くてグリュミオー盤です。(1973年)
こちらはうって変って円熟した芳醇なワインのような演奏だと思います。

曲はというと・・・なんとなく「ラジオ体操第一」の深呼吸を思わせるようなゆったりとしたメロディーから始まる第1楽章、心に深く染み渡るようなメロディーが印象深い第2楽章、激しく始まりぐーんと盛り上がって終わる第3楽章。どこをとってもとても魅力的で、20代前半の若者が書いたとは思えない部分と・・・若者らしい伸びやかさが同居してて素晴らしい曲だと思います。

ところで・・・おや?質問ですか?どうぞ。


「バイロイトってなんですか~???」

うーむ、そういう子は校庭を3周!!!





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もしかして、随分順位が下がってしまったのでは。
病欠なのでお許しを~。で、ぽちっとお願い。

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