2021年12月 6日 (月曜日)

クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル (所沢ミューズ)

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クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル
<プログラム>
J.S.バッハ:パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV825
J.S.バッハ:パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
(所沢ミューズ アークホール)

(会社で)年末調整が始まり、連日夜10時が定時状態。今日も「休日出勤の予定入れといて」と言われ、ツィメルマンの券を取っていた私は日々怯えていた。が、なんとか免れたので、所沢まで行ってきた。ああ、だってサントリーも川崎もウィークデイなんだもん、行けないよね。しかも券、お高いし。それに比べて所沢は安心価格。B席6300円で巨匠ツィメルマンが聴けちゃう。サントリーと川崎はB席1万円よん。所沢は藤村実穂子さんだってパユだって3500円。もっとウチから近かったら会員になるんだけどなあ。

ああ、本当に良かった。こんな巨匠クラスのリサイタル初めてだ。いや、今年亡くなった巨匠ネルソン・フレイレは前に聴いたけどコンチェルトだったしね。

先日聴いたブレハッチと曲目が2曲被ってるので、聴き比べも楽しみ。片や2005年ショパンコンクールの覇者、今日は1975年の覇者である。ショパコンも昔と今とは全然違うし、同じポーランド人でも世代が全然違う。ツィメルマンは(今回聴きに行くから色々調べたけど)昔のポーランドはなかなかピアノが手に入らなくて自分でこしらえてたとか、今では信じられないような時代を生きた人である。

本日使用のピアノは(3階席の)遠目に見てスタインウェイだったんだけど、ご自分で持ち込んだピアノ・・・ということらしい。こんなん幼き日にテレビで見たホロヴィッツ来日公演みたいやないけ。しかも本人大の日本好きとのことで日本にもおうちがあるらしい・・・ツィメルマン。今日の所沢のホールもお気に入りのホールらしいし。

さてリサイタル。譜面を置いての演奏である。3階席なので手すりに隠れてほどんど弾いている姿は見えない。しかしホールの特性なのか残響が適度にあり音は素晴らしい。

演奏は全体的に・・・(変な感想でごめんなさい)不治の病に侵された人が、苦しい治療を経たが残念ながら助からず、やっと苦しみから逃れて神に召されて、天国で目を覚ました最初に聴いた音楽みたいな・・・そんな気がした。もうなんか、「ピアニストが目の前で演奏している」というよりは、ピアノも奏者もどっか行っちゃって(あんまし見えなかったってのもあるけど)、草原に日が射してくる様とか、小川のせせらぎとか、小鳥のさえずりとかが頭に浮かんだ。

(伝わってますか?)

バッハもブラームスもショパンも、どれもとても美しい演奏だった。とにかく今まで聞いたことのないような演奏であった。バッハは何か天使が降りてくるような感じだったし、ブラームスは(予習なし。初めて聴いた曲だが)あまりにも美しすぎてどうしようもなく泣ける演奏だった。なんだろうあれは、残業続きの私の心をツンツンと突いてくる。

大好きなショパン3番はもう・・・いや何だ。もういいわ。凄すぎる。ショパコンで若手の演奏ばかり聴いてたので(それはそれでよい演奏もあったものの)、やっぱり違うんだなあと思った。圧倒的なスケールで聴衆をねじ伏せた感があったブレハッチも素晴らしかったし感動したけれど、ツィメルマンは何か違う・・・これは天国の音楽。聴けて良かったな。ツィメルマンがこのホールが好きでいてくれて良かった。

最後は大拍手でスタンデイングオベーションもあったけど、ツィメ様は一度引っ込んだら二度と出てこず。アンコールもなし。巨匠とはこういうものなのか。

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所沢に行くと必ず買う「さやま茶」のペットボトルと、夕飯と明日の朝食用に買った航空公園駅のパン屋「アンリ・ファルマン」のサンドイッチとフランスパン。アンリ・ファルマンって名前がいいよね。

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2021年11月14日 (日曜日)

ウルバンスキ/東響 シマノフスキ/ヴァイオリン協奏曲第1番、カルミナ・ブラーナ (川崎)

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シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番 op.35
オルフ:カルミナ・ブラーナ
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ
ヴァイオリン:弓 新
ソプラノ:盛田 麻央
テノール:彌勒忠史
バリトン:町 英和
コーラス:新国立劇場合唱団
児童合唱:東京少年少女合唱隊
東京交響楽団
(ミューザ川崎シンフォニーホール)

サントリーのほうが近いのに、またしても川崎を購入。そもそもボムソリちゃんのシマノフスキを目当てで券買ったのだけど、買ったとたんにボムソリちゃんの来日がコロナの入国制限で不可能に。うああああん。どうしてくれるのよう。

このままではコンチェルトはシマノフスキじゃなくなってしまうかもしれん(心配)。全く好きじゃないチャイコフスキーとかメンデルスゾーンに変更しちゃったらどうしてくれる。しかし、救いの神が現れた。弓新さんである。弓さんは、2011年のヴィエニャフスキ・コンクールのファイナリストであり、私はこの時のコンクールはネット配信で見ていた。その年は小林美樹さん(第2位)とともに日本人としては二人ファイナリストとして残った。弓さんは最年少ファイナリスト。二人とも(ヴィエニアフスキの他に)タコ1を演奏。

その時はガダニーニ1753年製を弾いていたと記録が(あたしのブログでは)あり、今日弾いたのは楽器何だったのかな。とくにプログラムに記述はないけれど、芳醇でとてもいい音だった。妖艶なシマノフスキの曲にぴったりである。

それにしても。コンクールで見たときは可愛らしい少年だったけれど、本日はずっと立派になっていらして。ドイツのオケの第2コンマスを勤められいるとのこと(あいかわらず親戚の男の子を見ているよう)。わざわざ来てくれてありがとうございました。

ポーランドの指揮者で聴くシマノフスキは本当に有難い。音色とか「わかっている感」が凄い。それと、こないだ配信で聴いたワルシャワ・フィルの演奏による交響曲第3番「夜の歌」と同時期の作曲ということじゃないですか。なんと芳醇な音楽なのでしょう。ああ、ポーランド万歳。

それと・・・この曲ってちょっとベルクっぽくないですか?(異議は認める) この曲のどこかで、ベルクの「ルル」の音楽に似たフレーズがちょっと現れるのですよ。いやシマノフスキのこの曲は1916年作曲だし、ルルは1934年あたりの作曲なので全然関係はないんだけど。他人の空似ってあるんだよね。

ウルバンスキはこの曲は暗譜ではなく、譜面をめくりながら指揮。カデンツァの間はソリストに敬意を示して、指揮台を降りた。いやなんというこまやかな心遣い(ほわほわ)。

ステキなシマノフスキの演奏(ポーランド音楽好きとしてはネットでの評判は嬉しい)のあと、わりとメジャーなカルミナ。メジャーとは言え、実際あんまり全曲演奏することは珍しいかと。私はナマで聴いたのはたったの2回目である。前回は飯守泰次郎さんの指揮でシティ・フィルであった。

飯守さんの演奏は素晴らしかったけれど(テンポ完璧!独唱者完璧!)、合唱がなあ・・・アマチュアでちょっとご年配の方が多かったので飯守さんの棒についていけなかった感が惜しかった。

今回は、新国立の合唱団だったのでその点は心配なく。ただ、コロナ禍のため最小人数で行われた。大人48人、少年少女12人という布陣。オケの強奏にかき消されてしまうところもあったけれど、それはしょうがないな。事前に見聞きしていたの2012年のウルバンスキ指揮(トロンハイム交響楽団)のカルミナ・ブラーナのYouTube動画では、本日の4~5倍(もっと?)の人数がいた。

今回は(いやこの人の演奏ではいつものようだ)この曲では結構ありがちの楽しい演出があちらこちらに。第7曲「気高き森」では合唱団が左右にゆらゆら。第22曲ではオケまで一緒に歌っちゃう(おう~おう~おう~とっとすふぉれお~)。丸焼き白鳥さんでは彌勒さんは白鳥のぬいぐるみを持ちながら歌うし、バリトンの酔っぱらい演技も楽しい。(ただ、私が前に見た時に高橋淳さんや萩原潤さんは更に強烈演技だったが)

1曲目も2曲目もとても楽しい演奏で、場内は大変な盛り上がりだったが、このご時世で「ブラヴォー」言えないのが本当に残念。オケがはけた後も拍手が終わらず、ウルバンスキは再度登場しステキな笑顔を見せていた。遠目に見て若き日のブラピっぽいかなってちょっと思ったりもした。いやほんとに足長いよねえ。(心の中はあくまでおっさんクラヲタなのでそういうのを目当てで行ったわけでは全然ないんだけど)

ウルバンスキが今度は、シマノフスキの交響曲を日本で指揮してくれるのを強く希望。第1希望は3番、第2希望は4番。

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2021年11月 6日 (土曜日)

ワルシャワ・フィル120周年記念特別コンサート(ネット配信)

ヴィトルド・ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲[28']
カロル・シマノフスキ:交響曲第3番「夜の歌」作品27[25']
クシシュトフ・ペンデレツキ:ポーランド・レクイエムよりアニュス・デイ [7']
ヤン A.P. カチュマレク:合唱団と管弦楽のための幸福へのカンタータ (ワルシャワ・フィルハーモニー委託作品)

ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団
アントニ・ヴィット/指揮(ルトスワフスキ)
ヤチェク・カスプシク/指揮(シマノフスキ)
アンジェイ・ボレイコ/指揮(ペンデレツキ、カチュマレク)
ラファウ・バルトミンスキ(テノール)
バルトシュ・ミチャウォフスキ/合唱指揮
(11月6日 ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサートホール)

YouTubeでの生配信(もちろん真夜中)。楽しみにしていたので、絶対リアタイするつもりだった。しかし昨夜も残業だったので、ヴァイオレットエヴァーガーデン外伝の録画を見た後寝てしまった。6時過ぎに起きて追っかけ再生。ワルシャワ・フィルは今年120周年だという。

ポーランドの作曲家と言えばもちろんショパンだけど(いやショパンしかおらんと思ってる人大多数だろ)、知名度的に二番手としては(うーんと下がって)シマノフスキが居り、そして現代作曲家中の古典であるルトスワフスキとペンデレツキがいる。この3大ポーランド作曲家と、最後に存命で今も映画音楽の分野で大活躍のカチュマレクの新作(このコンサートのために作曲された)というなんかマニアックなコンサートである。

指揮者も、ショパコンウォッチャーならお馴染みのヴィット、カスプシク、そして今年のショパコンで12回もコンチェルト指揮したボレイコである。

いやそれにしても何という選曲。日本でこんなんやったら日本中の同志の者が大集合してしまうに違いない。特に、シマノフスキの3番!!もうね、これ大好きなのよね。一生に一度はナマで聴いてみたいわ。いま日本に来ているウルバンスキ、やってくんないかな。やっぱりポーランド語がネックかなあ。いやもう、このゴブラン織りのような豊麗なオケ、官能的な響きは是非ナマで、出来ればワルシャワ・フィルで、堪能したいものですな。ポーランド行かなきゃ無理かな?

(そういえば、こないだ友人と久しぶりに飲んだのですが、先日のショパコンですっかりショパン好き?になった彼女に「コロナ落ち着いたらワルシャワ行こう!」と言われた私は「うん!行こう行こう!!」と大いに盛り上がっていたのだが、頭の中はショパンじゃなくてシマノフスキやらカルウォーヴィチやらルジツキでいっぱいになったので、『うーん、コンサートの8割くらいは別行動かな』とも思ってしまった。)

でまあ、偉大なる3人の作曲家の曲が終わり(どれも個性的!天才的!)、さてカチュマレクとやらの新作。全然知らなかったのだが、ずいぶん色々な映画の音楽をこしらえている。日本でお馴染みな作品といえば、ハチ公のアメリカ版の「HACHI約束の犬」(観てない)の音楽もしているようだ。2004年に「ネバーランド」(観てない)で米アカデミー音楽賞を獲得している。なので凄い人のようである。

が。

聴くと私のようなしろうとでもわかる、あからさまに幼稚な作風なのである。中間部分など、「日本の昔の作曲家の初期の習作」みたいな感じなのである。「こういうの・・・ポーランドの人・・・どうなの」って思った。題名もなんだか。Cantata to Happiness って。なんかダサイわ。まあ、私が思っているだけで、ワルソーの人々は良いって思うのかもしれんし。

が、思った通り? 曲が終わったとたんにあからさまのブーが。1人だけでもなく2~3人は聞こえた。あとで作曲家出てきたけどブーだらけでなんかかわいそうになった。指揮者もカワイソス。こんなんだったら(映画音楽の作曲家だったら)キラールでも演奏したほうが良かったんじゃねえの。

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2021年10月27日 (水曜日)

ラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタル2021

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J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10-1
ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80
フランク(バウワー編曲):前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
ラファウ・ブレハッチ(ピアノ・スタインウェイ)
(10月26日 ミューザ川崎)

ショパンコンクールが終わってしまった悲しみから、衝動的に券をゲット。しかし、終わって何日かするとそんなでもないんだけど。前の前のショパコンでコンクールウォッチャーデビュー(見るだけ)した頃もブレハッチ来てたような気がするが(違ってたらすいません)、行こうと思ったら当日券なかったんだった。

今回は、Eプラスで見つけて「うぉ~!A席でいい席が一個だけ空いてる!」と思いすかさずゲットしたが、日曜日にミューザより全然近いサントリーも当日券出てたので「あー、失敗した」と思った。でも幸せならOKです。

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いつも舞台の横から見おろす席を好む変態なんだけど(オケのコンサートでも)、ピアノのリサイタルだったら正直言って舞台の後ろでも結構良席。ピアニストを斜め後ろから見る席だったのでピアノおけいこ中のキッズたちも見かけた。私の周辺では2名ほど居り、私の斜め前に座ってた賢そうな小学生男子はずっとおとなしく聴いており、私の後ろに座ってた小学生男子は前半は寝息を立てて寝ていた。しかしまあ、子供ながらこんなコンサートに連れてきてもらえて羨ましいな。裕福なんだな。

待ちに待って、演奏者登場。写真と動画でしか見たことないし大体のイメージはあったのだが、登場が後ろ姿だったので「なんと!そのまんまショパン!」って思った。髪型と、病弱そうなヒョロヒョロとした感じ、ショパンだった。弾き始めてからもずっと、バッハ弾こうがベートーヴェン弾こうがショパンにしか見えん。何だショパン生きてるじゃん。ポーランドったら嘘つきね。

ホント、川崎にいるはずが、舞台のピアノの周り3メートルくらいワルシャワがやってきた気分だった。

そもそもはショパンの3番しか目当てじゃなかったので、予習としてはベートーヴェンの2曲とフランクをYouTubeで一回ずつ聴いたくらい。しかしまあバッハは教会で聴くごとく神々しかったし、ベートーヴェンのソナタもよい演奏だった。しかし、わたし的に「きた」のはベートーヴェンの変奏曲あたりからで、なんかガッツポーズを決めたくなるほどよかった。かっけー。この曲好きだ。ベトベンはこうでなくっちゃ。

私のお隣に座っていたご婦人が、たいそうなブレハッチファンらしく(それらしき人はたくさんいたけど)、フランクのあたりから泣き始めた(ようだった)。私も泣きはしなかったものの、フランクは本当に美しくて、切ない気持ちになった。実はYouTubeでこの曲を初めて聴いたときに「なんだつまんねー曲だな。寝ちゃうかな。」って思ったけど・・・ごめんねセザール。いい曲だった。

さて。メインのショパン。今年のコンクールでずいぶん聴いた(印象としては葬送ソナタのほうが多かったし、葬送行進曲聴きながらの在宅勤務もなかなか似合っているなとは思った)が、やっぱりこれは圧倒的に全然違うし、生で聴くと圧巻であった。今までの曲はこの曲の前哨戦かなって思った。とにかくもう・・・なんかもう第4楽章なんかすっごい打鍵でド迫力なんである。目の前で繰り広げられていることが「これ、現実?」って思うくらい。いやほんと、これから聴きに行ける地方の方(券残ってたら)絶対行って。頭の中で「優勝!!」って出ちゃった位(いやホントに優勝してますけど)。キーシンのコンサートとかもっとお高いのに、6500円でこんな凄い思いができてほんと申し訳ない。投げ銭したいくらい。

大拍手でスタンディングオベーションもあり。聴衆に応えてアンコールは太田胃散とワルツ7番。(いつも思うが・・・太田胃散CMを知らない外国人になってこの曲がどのように聴こえるのか知りたい)

大満足のコンサートであったが、ただ一つの不満は・・・小学生の寝息ではなくて、女子トイレが恐ろしく並んでたこと。4階まで上がって行ったけど全然並んでた。私はいつもの巣(おっさんばかりのコンサート)にまた戻りまする。

記念にボムソリちゃんとのデュオのCDを買おうかと思ったけど、輸入盤でよくね?と思ったのでやめてしまった。ボムソリちゃんのコンサートも行きたいなあ。2人で来日しないかな、神尾さんとこみたいに・・・(←深い意味はない)。

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記述が遅れてしまったが、ベルナルト・ハイティンクご逝去(21日)との知らせ。ロンドンでのリングという一生の宝物を頂いた指揮者なので、寂しい気持ちで溢れた。ちょっと前にグルベローヴァも亡くなり、かなり前の来日時に1回だけダンナさんの指揮によるオーケストラ付きのオペラ・アリアコンサートを見聞きしただけだけど、絶頂期の「ホフマン物語」のアリア、すごかったなあ。ご冥福をお祈りします。

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2020年8月28日 (金曜日)

ショパンと彼のヨーロッパ音楽祭(配信)

ちょっと最近またピアノコンクール熱がよみがえってきたので(聴くだけだけどのう)、今ポーランドで「ショパンと彼のヨーロッパ」という音楽祭をやってて、ライブ配信もしているので(自分用に)載せておくよ。

私にとって伝説の?2010年ショパコンメンバーのゲニューシャスやアヴデーエワ、ヴンダーやボジャノフも出てるようなのでとても嬉しい。とくにヴンダーは10年経ってもキュートな表情はあんまし変わってないね。一緒に来日してた彼女とは結婚したのかな?(←下世話) ゲニューシャスはあいかわらずもじゃもじゃ。

Dmitry Shishkin

Lukas Geniušas

Kamil Pacholec

Ingolf Wunder

Yulianna Avdeeva (9月1日)

モニューシュコ:歌劇「伯爵夫人」(予告編)
フルバージョンをはよ。

ついでに、大好きなヤブウォンスキ先生の去年のリサイタルを載せておく。カナダ・ショパン協会だから全然関係ないけど。

Krzysztof Jablonski: Piano Recital

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安倍首相がお辞めになるそう。「潰瘍性大腸炎」というご病気だそうだが、この病気はわりとよく知ってた。今ネットで連載中の闘病ギャグエッセイマンガ「腸よ鼻よ」の作者の島袋全優先生はまさにこの病気だ。これは・・・大変な病気だ。逆にこの病気を持っててよくこんなに長く首相をやっておられた、いやほんと。このマンガは前から読んでいるが大変面白いからおすすめ(まあ、人の病気を笑うのはどうかと思うが)。作者はたまに「取材」と称して急に入院しちゃうので、そのたび心配しちゃうけど。






 

 

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2019年9月15日 (日曜日)

Pヤルヴィ/N響<オール・ポーランドプログラム>

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~オール・ポーランド・プログラム~
バツェヴィチ/弦楽オーケストラのための協奏曲(1948)
ヴィエニャフスキ/ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ短調 作品22
ルトスワフスキ/小組曲(1950/1951)
ルトスワフスキ/管弦楽のための協奏曲(1954)
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:ジョシュア・ベル
NHK交響楽団
(9月14日 NHKホール)

土曜日鑑賞。実は会社の現場手伝い(千葉台風の後始末のため)に行く予定だったが、場所が遠方で夜間のため都心住まいの私は免除されたんで、参戦。

有難いはずのオール・ポーランドプロだが、実はどの作曲家も私の心にヒットしなかったのでぎりぎりまで迷った。日本の定期演奏会でのポーランドものでシマノフスキもショパンもないのは珍しい。だがバツェヴィチ姐さんの曲が日本で演奏されるのが今後そんなにないと思ったので、エセポーランド音楽研究家を名乗る者としていくべきだと思った。(あと、愛器BOSE君の充電ができなくなってしまい、修理に出そうかと思ってネットで見たら「充電を全部使いきって2日くらいほっておいたらまた充電できるようになるぜベイベー」みたいなことが書いてあったのでそれを実行中で音楽聴けないっていうアホな理由もあり。)

すいませんが人生初のNHK自由席。自由席といってもどこ座っていいわけでもなく、中央は3階の8番目から後ろ、両翼は7番目から後ろだけである。早めに並んで自由席の一番前をゲット。しかし、ジョシュア・ベル氏が近くで見れなかったのを除けば、音はよく聴こえてきたし、1500円でこれだけ楽しめればこれはアリだな、と思った、映画を普通に観るより安いんだもんね。オーチャードなど、3階の最安席など取ってしまったら銭湯の中みたいな音なのに。

ただ、消費税の関係で10月から100円上がる。上がる前にもう一回行こうかな。

1曲目はポ音楽史上最も重要な女性作曲家バツェヴィチ。私の持っている「ポーランド音楽史」(田村進・著)のご本にも何回も出てくるし、弦楽器の曲を中心に色々と曲を作ってはいるが、ウチにあるCDは(ザレンプスキとカップリングの)ピアノ五重奏曲だけである。それもかなり革新的な作風であったため「苦手な作曲家」のレッテルを貼ってしまった、私の中で。

でもまあ、今回演奏された「弦楽オーケストラのための協奏曲」は彼女の曲でも聴きやすいものであるので、かなり楽しんで聴いた。ヘンテコなたとえだが「情念やロマンを抜いた、スタイリッシュな"浄夜"」みたいな印象。さすがは天下のN響、「腕利きの弦楽器奏者」の集団であることがとてもよくわかる。でかいオケの曲しか普段あまり聴かないので、こうやって弦楽器だけだとホントにうまさがわかる。

続いて、ヴィエニアフスキのコンチェルト。一般にはあまりなじみのない曲だと思うが、2011年のヴィエニアフスキ・コンクールをネット配信で見てたんでこの曲は私はまあ知ってる。確かファイナリストはこの作曲家の1番か2番の協奏曲を弾いて、他にコンクール指定の有名な協奏曲を選んで弾くんじゃなかったかな。シベリウスやショスタコ1を弾く人は多い気がする(というざっくりした印象)。このコンクールのお蔭でショスタコの1番コンチェルトが大好きになった、券の取れない女流ヴァイオリニストが弾く印象が強く、ナマでは聴いたことがないけど。2位だった小林美樹さんの演奏でナマで聴くのが夢。

もともとアイドル系の?ジョシュア・ベル氏は私の中では「あの人は今」状態であったが、遠目に見ても今も若々しくかっこいい。一応オペラグラスを持って行ったのでよく見えた。名器ストラディバリウスの音もよく聴こえた。たまに席が後ろの方だと聴こえないソロヴァイオリンもあるもんね。N響では先日テレビで観たベルクの協奏曲に続いての名演奏。コンテスタントにしかなじみのないはず(多分)のこの曲が何倍もいい曲に聴こえた。拍手は盛大であったが、ソリストのアンコールはなし。

休憩を経て、ルトスワフスキ。ルトスワフスキを好むクラヲタは意外と多そうだが、私は好きなのか嫌いなのかあまりよくわからない。ポーランド・ラジオでたまに流れてくることはありけど、普通に聞き流している。プルコギならぬ「ブコリキ」というピアノ曲はバルトークっぽくてちょっといいなって思ったけど。意外とわかりやすい曲もあるものである。

ちょっと大衆に媚びたショスタコーヴィチみたいな感じ(※個人の印象です)の小組曲も、その昔小澤征爾さんがレコーディングしたという管弦楽のための協奏曲もさほどゲンダイオンガクゲンダイオンガクしてなく、いい具合に現代音楽だったので聴きやすかった(伝われ)。パーヴォもこの曲は得意なのかな、最後は両腕を下してピチッと決めてかっこよかった。N響も腕利きの演奏家揃いなのでばっちり決まっていた。演奏するの難しそうだけど。

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会場で何人か知り合いに会ったが、何故か演奏会後もおなかが一杯だったので、アフターコンサートは脱退。残念であった。

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2018年12月 1日 (土曜日)

「別れの曲」シネマ&リサイタル 近藤嘉宏playsショパン

Chopin_concert2_2◎映画「別れの曲」(1934年 ドイツ映画)
◎ピアノ演奏会
・ノクターン第8番
・エチュード「エオリアンハープ」「別れの曲」「木枯らし」
・舟歌
・ワルツ第3番「華麗なる円舞曲」
・バラード第1番
・ピアノ・ソナタ第2番「葬送」
アンコール/ワルツ7番・英雄ポロネーズ
近藤嘉宏(ピアノ)
(渋谷・さくらホール)
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以前友人と「三大テノールコンサート」の映画を観に行った際に、住所を教えたのでチラシを送ってくるようになった。主にクラシック音楽映画の興行をしている会社だが、珍しく映画とコンサートのセットで3800円となんだかお得な感じだったので券を購入。そもそもショパン好きだから。
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「別れの曲」はショパンがポーランドからパリに出たときのエピソード(そして二度と故郷には戻らなかった)をフィクションの恋愛を絡めて描いた映画である。まあ、今はまっている「ボヘミアン・ラプソディ」も史実とはかなり違ってる部分もあるので、同じようなものかな。二つの映画は80年以上の差はあるものの、「そんなに変わんねえんじゃねえかなあ」というざっくりとした印象。音楽映画だし、コンポーザーであり演奏家である音楽家が3人ほど出てくる。ショパンとリスト、そしてパガニーニ(ほんのちょっとだけど)。フレディ・マーキュリーが好きな音楽家としてパガニーニを挙げているのを思い出した。
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この映画は全く初見なのだが、当時日本でも大ヒットしたらしい(ほんとかな)。白黒だし画面も非常に古いけど、たまにクスっとさせる場面もあるし、ショパンもリストもなかなかイケメンとして描かれるので昔の映画にありがちの「テンポが緩すぎてしんどい」とかそういうのはない・・・たぶん。
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なかなかこんな昔の白黒映画を大画面で見られることはないので、よかったなとは思うものの、私の不運なのか前から4番目の席を取ったために前の席の女性がなんか座高が高かったのか、字幕が見えず。ずっとななめって観なくてはならずなかなか疲れた。
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で、後半もこの悲劇は続き・・・。イケメンピアニストのはずの近藤さんを見るも・・・ピアノを弾いている姿は全く見えず。立ち上がって挨拶しているとこしか見えんかった。演奏はもちろんいい音で聞こえたものの・・・だってショパンだってリストだって姿が見えてこその大人気だったわけでしょう?いくら演奏が良くても・・・なんか半減。
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だが、予定の曲目の演奏がおしまいになると、私の視界を遮っていた女性は帰りを急いでいらしたのか、足早に帰って行った。そのあと2曲アンコールの曲を弾いて下さったが、それはバッチリ見えたので・・・それはもうかっこよかった、メガネかけてたし(メガネフェチなんだよう)。惜しかったなあ、大好きなバライチも姿が見えたらどんなに良かっただろう。つくづく残念なコンサートであった。まあ、演奏自体はプレーンな感じではあったけど。(普段はクセが強いピアニスト好きであるからね)
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なお、このさくらホール、初めてではないのだけど館内に図書館があるのに気が付いた。余った時間で「音楽の友」とか色々雑誌がタダで読めて楽しかった。また、公営の建物なのでコインロッカーがタダ(美術館みたいに100円戻ってくる)なのもいい。またコンサートがあったら行きたいなあと思った。でも今度は2階席とかにしようっと。

そういえば、「音楽の友」を読んで思い出したんだけど、モンセラ・カバリエがお亡くなりになったのでした。「ボヘミアン・ラプソディ」のパンフにも寄稿(ってほどでもないけど)してたのに。今頃フレディと「バルセロナ」でもデュエットしてるのかな、天国で。

↑髭なし・蝶ネクタイにスーツのフレディもなかなかかっこいい。

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2018年10月20日 (土曜日)

ルジツキ/バレエ音楽「パン・トヴァルドフスキ」

51wbjbsl03l_sx355_ルドミル・ルジツキ:3幕のバレエ「パン・トヴァルドフスキ」(トヴァルドフスキ氏)
Antoni Wicherek 指揮/ワルシャワ大劇場管弦楽団・合唱団
Janina Ruskiewicz(ソプラノ)Bogdam Paprocki(テノール)

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前にルジツキのオペラ「エロスとプシュケ」のCDをとある読者の方が個人輸入?して下さり、ついでに送って頂いたのがこのCD。
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実はすぐにこの曲の記事も書こうと思ってはいたものの、いかんせん曲の内容がさっぱりわからず、そもそもこの「トヴァルドフスキさん」が何者なのかネットで調べてもさっぱりわからんかった。ポーランドなまはげみたいなもんかなと思ったくらい。なのでずっと止まったまま。
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ところが。
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先日購入した「ポーランド音楽史」のご本に、この曲のあらすじ的なものが書いてあった。ああ、有難い有難い。大先生にはすいませんが引用をさせて頂く。
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「このバレエの物語はポーランドの伝説に基づいたクラシェフスキの小説によるものである。占星術師で錬金術師のトヴァルドフスキ氏は失敗を重ねて借金を残し、借金取りに責められ、奥さんに怒鳴られて、苦しまぎれに悪魔を呼び、火の鳥に乗ってクラクフに行き、オルクシの鉱山でドラゴンを倒した。クシェミンキで悪魔と魂を売る契約を結び、若者に変身してメフィストを連れて、クラクフ市内でタトラ山で踊りを楽しみ、宮殿では女王の死を悲しむジグムント王に女王の姿を魔術で現出する。また、アラビアまで行って楽しむが、機智で悪魔に魂を売らずに済み、大空で今なお不思議な旅を続けているという内容である。」(田村進著・ポーランド音楽史より引用)
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正気か。とてもバレエで表現するような内容ではない。ポーランドのオペラやバレエ音楽がいまいち外国に浸透しないのは、ポーランド語が難しいとかではなく、「ポーランドの人以外にはあまりよくわからない物語」を素材に選びがちだからなんじゃないかと・・・私は思う。「エロスとプシュケ」もそんな気がするし、民族オペラであるモニューシュコ作曲の何曲かも、本で筋書を読んだけどとても複雑な話だった。それってポーランドの国民性なのだろうか。またそれとは別の話かもしれないけど、ポーランドの音楽家、兼業の人がものすごく多い。指揮者と作曲家とか、ピアニストと作曲家なんてありきたりなもんじゃなくて、作曲家と政治家(オギンスキ、パデレフスキなど)とか、作曲家と登山家(カルウォーヴィチなど)とか、なんか不思議・・・。
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さて、この曲の音楽であるが、とても平易でわかりやすい、ルジツキらしい曲である。バレエ音楽では珍しく(まあ、あまりバレエに詳しくないので調べれば色々あるのかもしれんが)上演には合唱(少年合唱も)とソプラノとテノールが必要になっている。ルジツキのオペラは(私のざっくりな印象として)シュトラウスやワーグナー的な、官能的な印象があるのだが、このバレエ曲でも独唱者が出てくるところだけはとても官能的である。ワーグナーやシュトラウスっぽい。他はまあ・・・普通かな。あとのほうチャイコフスキーの交響曲のかなりはっきりとした引用があり、著作権とか当時大丈夫だったんだろうか。
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なお、紹介のCDはYouTubeでも今は聴くことができる。1973年録音なので若干音が古いのだが貴重な録音といえよう。(当然だけどCDのほうが音はよい。)

第一幕のみ貼っておく。あとは探して。

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2018年10月18日 (木曜日)

ポーランド音楽史の本は結構しんどい。

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ポーランド音楽史(田村進・著)の本を古書街で見つけて、大喜びで毎日会社に持ち歩いて(ハードカバーではあるがそんなに厚い本ではないので)電車などで楽しく読んでいた。ショパンやシマノフスキはもちろん、今まであまり本では見かけたことのないモニューシュコ、ザレンプスキやカルウォーヴィチまで、内容は素晴らしい。何故ポーランドに有名な交響曲があまりないのか(せいぜいシマノフスキくらいだな、有名なの。私は色々知ってるがの)、なるほどなあと思ったり。モニューシュコの珍しいオペラの筋書なんかも何曲か紹介されていてホントに有難い。
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が、しかし。
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読み進めていくうちに、だんだんしんどくなってきた。そう、あの時代ね。ナチスの台頭。正直、内容が結構ハードで読み進めてないぜ。泣きそうだ。音楽史の本で泣きそうなの、珍しいかも。ああ、でもなんかポーランド行きたくなってきた。いつか行けたらいいなあ。

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2018年10月 9日 (火曜日)

ポーランド音楽史の本を見つけた。

会社で人事労務関係のセミナーに行くように言われ、神保町へ。早めに終わったので久しぶりに古本屋巡り。
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探してる本は・・・出来ればポーランドの作曲家(ショパン以外)について書かれた本を。ポーランド音楽史の本だったらなおさら良い。しかしそんなに神保町詳しくないので、そんなにうまく出会えるとは思ってなかった。5店ほど巡った。
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見つけちゃったもんね~~~~~
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Polskieji1

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定価2950円が1800円。まあ、中古なんで若干ぽつぽつシミが上部にあるものの、他はかなり保存よし。カバーもオビまで付いてる。amazonでも中古で売ってるけど、こんなに安くない。
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いや、amazonで買うのも手っ取り早くていいんだけど、こうやって本屋で自分で見つけると運命を感じるよね。(感じねえか)
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セミナーの前に会社の子たちとランチ。「マカン」にて。夜はジンギスカン屋だけど、ランチはシンガポール料理(何故?)。鶏のラーメンとチャーシューご飯とサラダで950円。さっぱりして美味しかった。が、お腹いっぱいになりすぎてセミナーはみんなうとうと。
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Polskieji2

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