2022年5月 7日 (土曜日)

森本隼太ピアノ・リサイタル 浜離宮朝日ホール

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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番Op.27ー1「幻想曲風ソナタ」
フォーレ:ノクターン第6番Op.63変二長調
ショパン:ポロネーズ第7番Op.61CT156変イ長調「幻想ポロネーズ」
シューマン:交響的練習曲Op.13
(浜離宮朝日ホール)

GW唯一のコンサート。コロナ前はGWはLFJと決まっていたのだが、全然やってない。去年も今年もピティナが丸の内で無料コンサートを開催しているのを見た(ネットで)くらいだ。まあ放送は全部見たわけではなく、ピアノの山縣美季ちゃんと、珍しく英国歌曲を歌ったソプラノの大森彩加さんを見聞きした。英国歌曲はガーニー、フィンジ、クィルターと「英国歌曲好きなら大体チョイスする作曲家」だったので良かった。

さて、本日聴きにいった森本隼太さん(巨匠)も、国際フォーラムの裏のTOKIAで幻想ポロネーズを弾かれたようだが、ネット配信はなかったし、今日のコンサートの券を取っていたので聴きにいかず。TOKIAは音的にはいいのだけど、並ばなきゃならないし、立ち見だと全く見えないのでパス。

ところで、浜離宮だが私は初めて。どこの駅かな?と調べたら築地市場駅だったので「おお、これは久しぶりに築地で昼食かな」と思って開演より早く到着。場外の賑わっている通りを歩くと、寿司屋があちこちに並んでいる。「すしざんまい」にしようかなあと思ってたけど行き当たりばったりで(時間もあまりなかったので)呼び込みに釣られて入店。いやはや、店内は小上がりのところに昼飲みのグループがいるくらいでカウンターはガラガラ。『またやっちゃったかな』と思った(以前、平日の大手町で空いてて入った蕎麦屋が最悪で、空いてるだけのことはあった)。しかし、注文してしばらくするとお客さんがわんさか入ってきたのでホッとした。

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写真は2035円(税込)のセット。いつも食べている上野の寿司屋よりもシャリは甘めに感じた。イカがトロトロで美味しかった。他のも美味しかったけど。映ってないけど海老の頭で出汁を取ったお味噌汁付き(美味しかった!)。店名もわからず入ったけど、後で調べたら浜茂鮨という名前で築地でも老舗でリーズナボーな店だった(見たところ通りの他のお店は結構高い)。また浜離宮に来たら食べようとか思った(次はぜひおまかせで)けど、別に予定はないなあ。

しかし。お勘定をしている間に土砂降りで。傘持ってたからいいようなもののホールまで結構あるのでびしょびしょになってしまった。ついてないなあ。 帰りは止んでた。

さてコンサート(前置き長い)。 森本さんの生演奏は私は2回目である。前はピティナの特級コンクールのファイナルで、コンチェルトだったのでソロで聴くのは初めて。あれから2年も経ったのねえ。森本さんは当時はすごくあどけなくて、15歳?だかだったから他のコンテスタント(大学生)よりすごく幼く見えた。ちっとは17歳の青年らしくなってるかと思ったら外見は特に変わった様子もない。

だがピアノを弾き始めるとすごいスケールの大きい、大人のような演奏を繰り広げるのでギャップがすごいのである。現在、イタリアのサンタ・チェチーリア音楽院に留学中。そしてこないだイギリスのヘイスティングス国際ピアノ協奏曲コンクール(そういうのがあるのは初めて聞いた)で優勝したそうなので、今にもっとレベルの高い有名コンクールに出場するんだろうな。

幻想ポロネーズを目当てに聴きに行ったのだけど、意外と初めて聴くフォーレが良かった。ガンガン弾きまくる印象のピアニストだが、しっとりとしたこういう曲もいいなと思った。まあ、ベートーヴェンもシューマンも良かったけど(私はピアノ素人であまり他の演奏家のを聞いた事ないので比べることができない)。1番素晴らしいと思ったのはアンコールと称して演奏したスケルツォ2番。スケルツォというよりはバラードといった感じの緩急の激しいスケールの大きな演奏。ピアノは見たところ普通のスタインウェイではない感じがしたのだけど(横に書いてあるロゴを見ると)、Twitterを見たらタカギクラヴィアという会社がわざわざ運び込んだらしい。初めて聴くホールなのでなんとも言えないけど、よく鳴るなあと思った。

ピアノの横にマイクが用意されていて、演奏後ピアニストのご挨拶。今の今まで超一流の演奏を繰り広げていたのに、口をひらけば普通の高校生で、「今回選んだ曲がどんなに素晴らしいか」などと曲への愛が溢れていたが、高校の生徒会や文化祭とかレベルの話し方で(巨匠に向かって失礼ですねすいません)なんか懐かしい感じがした。このギャップが本当にいい。また東京に来てコンサートしてほしいな。

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GW色々見れたし友人ともたくさん会ったし、美味しいものも食べたし、楽しかったなあ、明後日から会社で既に憂鬱。

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2022年4月26日 (火曜日)

ポーランド音楽の100年<1924年>(ロジェ王)

英国から個人輸入した36枚組も、3枚目にして(わたし的には)メインな1枚。これを聞けばもうあとはどうでもいい(嘘です)。

CD3

シマノフスキ:歌劇「ロジェ王」

ロジェ王/ヴォイチェフ・ドラボヴィチ(Br)
ロクサーナ/オルガ・パシェチニク(S)
エドリシ/クシシュトフ・シュミト(T)
羊飼い/ピオトル・ベチャワ(T)
大司教/ロムアルト・テサロヴィチ(Bs)
女助祭/ステファニア・トチスカ(Ms)
アラ・ポラッカcho、ポーランド国立歌劇場テアトロ・ヴィエルキO&cho
ヤツェク・カスプシク(指)
2003年録音
<台本>カロル・シマノフスキ、ヤロスワフ・イヴァシュキェヴィチ

あらすじ:12世紀、ロジェ王統治下のシチリア。美しい羊飼いに変身したディオニュソスが、新しい宗教を広めようとしているが、ロジェ王ほか聖職者たちと対立。しかし人民たちは段々と羊飼いの虜になっていく。最後はロジェ王と側近のエドリシだけが取り残される。

詳しいあらすじはWikipediaに載ってたのでそちらを参照(逃)。

(田村進/著 ポーランド音楽史を参照させていただきます)
1911年にイタリア各地を訪れたシマノフスキは特にシチリア島の神秘的で色彩的な美しさに魅せられたようで(1914年にもリピしたらしい)、ここがオペラ「ロジェ王」の背景となった。親友のイワシュキェヴィチの草案を元に、台本はシマノフスキ自身も手を加えて1920年には出来上がり、作曲は1924年に完成した。

まあとにかくベチャワの羊飼いが聞ける!というだけで有難い一枚。カスプシク筆頭に演奏者は多分全員ポーランド人であろう。いやもう、シマノフスキの曲はポーランド人が演奏してくれるのにこしたことない(ラトルをディスってる訳ではないんだけんども)。そしてとにかくベチャワの美声!ディオニュソス感が素晴らしい。いや具体的にはディオニュソスってどんなんだか。まあ陶酔的な感じだ(←テキトー)。イタリアもん、ロシアもん(と、ローエングリン)しか知らん日本のベチャワ・ファンよ。自国ものを聞いてこそ、ファンではないかい(いえ、どっちでもいいんですけどね)。

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2022年4月16日 (土曜日)

ポーランド音楽の100年<1921年〜1923年>

英国から個人輸入したCD36枚組「ポーランド音楽の100年」についての解説の2回目。このところオペラに出かけているのと残業続きで(今に始まったことじゃないけど)なかなかiPadに向かうヒマがない(パソコンが死亡しているのでiPadで書いているのだ)。

CD2

<1921年>
アレクサンデル・タンスマン:7つの前奏曲
イグナツィ・リシエツキ(ピアノ)
2018年2月録音

(解説書より意訳)タンスマンは1919年の終わりにパリに移り住んだ。開花した才能と完璧な外見を備えた彼は、すぐにアール・ヌーヴォーの首都に根を下ろした。これは芸術サロンへの紹介者であるモーリス・ラヴェルの認識のお陰であった。タンスマンの作品で、パリ移住後最初に出版された楽曲がこの7つの前奏曲である。これらの楽曲はタンスマンの内向的で洗練されたピアニスティックな芸術性を当時のパリの聴衆に紹介している。(中略)この曲は1922年5月6日に、アルフレッド・コルトーの弟子のHenri Gill–Marchexにより初演された。

(追記)タンスマンをポーランド音楽と言うにはちょっとアレだが、なんというか、カティンさんが弾いたら似合いそうな感じの曲だ(←テキトー)。

<1922年>
エウゲニウシュ・モラフスキ:バレエ音楽「シヴィテジアンカ」
ウカシュ・ボロヴィチ指揮 ポーランド国立歌劇場テアトロ・ヴィエルキ管弦楽団
2017年11月録音

(解説書より意訳)バレエの台本はミツキェヴィチの原作の筋書きを作曲者本人が大きく変更したもの。このバレエの主人公は村の娘サーニャで、彼女の恋人のランバージャック・ウィットには、彼女の愛情を金銭で手に入れようとする恋敵、リシュ王子がいた。サーニャに拒絶された王子は、復習のために村のお祭りでウィットに罠を仕掛けて誘拐した。絶望したサーニャは湖で溺死する。第二幕では王子がウィットの服を着て変装し、湖の妖精となったサーニャをウィットの演奏する楽器で呼び出そうとする。王子の下僕によってウィットは殺されてしまう。楽器によって呼び出されたサーニャはウィットの服を着た王子の正体を見抜き、王子を誘惑して湖に引き入れ殺す、というあらすじ。

(追記)ポーランドラジオでは彼の別のバレエ音楽「愛」がたまに放送されていたので、結構気に入っている作曲家の1人。「愛」の方が有名なのかもだが何しろ長いのでこっちが収録されたのかな。「シヴィテジアンカ」もなかなか素敵な曲で、ロマンティックでありながらちょっと近代的なところもあり、しかもゴリゴリの無調という訳でもなく聴きやすい。ポーランド音楽の中でもおすすめ。なんと!YouTubeに「」も「シヴィテジアンカ」も上がっているので聞いてみて(それじゃこのCD買った意味はどこに)。特に「愛」は合唱も入り、SF映画みたいでなかなか格好いいぜ。内容は知らんけど。

<1923年>
アポリナリ・シュルト:交響組曲「パン・タデウシュ」
ミハウ・クラウザ指揮 ポーランド放送管弦楽団

(解説書より意訳)シュルトは作曲家として始めは有望視されていたが、彼は「若いポーランド」(ポーランド近代における音楽や演劇などの芸術家のグループ)のメンバーとして激しい芸術的生活の坩堝にいることに気づいた。だが、彼の才能はすぐに翳りを帯びてきた。彼がロシアに滞在してる間(1911〜18)、彼は作曲さえ放棄してしまった。ポーランドに戻ってからは彼は再び作曲を始めたものの、彼の音楽は変わってしまった。若い頃のモダニズムが姿を消し、後期ロマン主義、特にシュトラウスをモデルとして作曲をし始めた。(中略)彼の保守的かつ愛国的な傾向は「パン・タデウシュ」と題された交響組曲で表現された。後期ロマン派のオーケストラアンサンブルと交響詩に近い性格のプログラマティックジャンルの選択は、どちらも古風なものでした。それにも関わらず、音楽は旧世界の魅力に満ちている。その特徴はポーランドの舞踊、特にポロネーズの様式によって決定されている。

(追記)この時代のあんまり有名でない作曲家にありがちな、Rシュトラウスの音楽の影響を受けまくっているが、どっちかというともうちょっと後から出てくる私の大好きなルジツキの音楽に似ている。甘い甘いメロディに満ち溢れている。ところで「パン」ってポーランドの名前でよく出てくるけど、英語では Sir って意味だったのだね(と、今頃知った)。

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2022年3月27日 (日曜日)

ポーランド音楽の100年<1918年〜1920年>


ポーランド独立100周年を記念して、ポーランド音楽出版社のレーベルAnaklasisがリリースした超豪華36枚組を聴いて何かまとめてみようという(私が)、無謀な企画。何冊もある豪華解説書はもちろん全部英語だ。しかも、こんなにたくさんの冊子をくっつけておきながらオペラや声楽曲の歌詞の記述や英訳はないんだぜえ。騙された感じ。

1918年から100年間、その年を代表すると思われる曲を(出版社が勝手に)1曲チョイス。作曲家1人につき1曲というわけではなくシマノフスキは結構何曲も選ばれている。贔屓。

英語の解説を何とか訳してみようかと思ったけど結構無理だった。1曲目から心が折れた。あんまり参考にしないで。

CD1
<1918年>
カロル・シマノフスキ:狂ったムアッジンの歌 Op.42
詩:ヤロスワフ・イワシュキエヴィチ
1.アッラー、アッラー、アクバル…
2.正午に街は暑さから白くなる
3.街が眠る時間に…
4.西部の砂漠に出発したあなたは…

バルバラ・ザゴルザンカ(ソプラノ)
ポーランド国立歌劇場テアトロ・ヴェルキ管弦楽団
ロベルト・サタノフスキ指揮

(解説書より意訳)シマノフスキの東洋への興味は徐々に高まった。ターニングポイントはハーヴィズの愛の歌との出会いだった。そのオーケストラ・バージョンは彼がドイツの作曲家の影響から解放された瞬間であり、地中海の太陽が降り注ぐおとぎ話の段階の始まりであると考えられていた。?
ヤロスワフ・イワシュキエヴィチの言葉によると、シマノフスキが夢中になったムアッジンの歌は、彼の一連のオリエンタルな作品の最高の瞬間であった。第一次大戦によって世界から切り離された作曲家は、1914年のアフリカ旅行での貴重な思い出のイメージからシンプルと官能性を発見した。

(追記)シマノフスキは足が不自由だったそうなので、第一次大戦はロシア軍(まだロシア領だった)の徴兵から逃れて、その陰で次々と傑作を生み出して行ったわけですね。大戦勃発直前にイタリアとアルジェリアに旅行に行き、その時の影響からエキゾティックな作風の歌曲集「ハーヴィズの愛の歌」や交響曲第3番「夜の歌」、ヴァイオリン協奏曲などが生まれたわけですね。この「狂ったムアッジンの歌」の詩の作者イワシュキエヴィチは文学家で、作曲者の親友(意味深)とのこと。のちの傑作、歌劇「ロジェ王」も彼と2人で台本を共同執筆しました(意味深)。ところで、ムアッジンっていうのはアラビア語でイスラム教の礼拝(サラート)を呼びかける役の人のことだそうで、Wikipediaによると「狂人や酔っ払いはこの役職をやってはいけない」みたいなことが書いてあったんですけど。はて。


<1919年>
カジミエシュ・シコルスキ:交響曲第1番イ短調
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
マジェナ・ディアクン指揮

(解説書より)カジミエシュ・シコルスキ(1895〜1986)ワルシャワ・ショパン大学でFelicjan Szopskiに作曲を学び、ワルシャワ大学哲学部で哲学と法律を学び、リヴィア大学で音楽学を学んだ。1920年代半ばに1年間の奨学金を得て、ナディア・ブーランジェに師事するために留学した。ロシア占領中、彼は地下音楽院の所長を務めた。戦後、彼はウッチの州立音楽学校の第一学部の学部長を務め、後に牧師を務めた(1947〜54)。1954年に彼はワルシャワに移り、彼の教育キャリアの終わりまで州立音楽学校に所属していた。彼は対位法と和声だけでなく、作曲も教えていた。シコルスキの別の貢献は、ポーランドの作曲家や理論家の世代全体が育てられてきた一連の和声、対位法、オーケストレーションの教科書である。

シコルスキの初期の作品は、ロマン派の伝統から生まれました。彼は手段のバランス、構造の正確さ、厳格な形式への嗜好を特徴とする典型的なフランスの新古典主義を支持し、後に放棄しました。彼は6つの交響曲、3つの弦楽四重奏曲、協奏曲、スターバト・マーテル、そしてポーランド民謡を基にした合唱曲などを残しました。

(追記)ポーランド以外ではあんまり知名度が高くないシコルスキですが、彼が今も名を残している偉業といえば、ポーランド国歌「ドンブロフスキのマズルカ」のオーケストレーションをしたことだそうで、今も使われているそうです。ポーランド国歌の歌詞はそりゃあもう戦乱の歴史を全部歌ってる感じで、日本の国歌の歌詞の単純さと比べると「ああ、色々あったんだねえ」と感嘆してしまいますね。

肝心の収録の交響曲ですが、古典的な部分とやや近代的な部分がうまくミックスされたまとまった良い交響曲ですね。曲想もなかなかヒロイックだし。長さも35分くらいだし、アマチュア楽団の方々、演奏されてみたらどうでしょう。


<1920年>
ルドミル・ロゴフスキ:ファンタズマゴリーズ
1.子守唄(マヤが歌う)
2.クリシュナの踊り
3.ガネーシャへの祈り
4.カーマのミツバチ
5.アグニの召喚

イザベラ・コペッチ(メゾ・ソプラノ)
ポーランド国立歌劇場テアトロ・ヴェルキ管弦楽団
ウカシュ・ボロヴィツ指揮

(解説書より)ルドミル・ミハウ・ロゴフスキ(1881〜1954)ワルシャワ音楽院でノスコフスキに作曲、スタトコウスキとムイナルスキに指揮を学んだ。その後、彼はライプツィヒ、ミュンヘン、ローマで研鑽を積み帰国後ビリニュス(リトアニア)のオルガニストの音楽学校のディレクターを務めた。これに加えて、彼は作曲家、活動家、ジャーナリストとしても名を馳せた。ビリニュスの交響楽団を経てパリへ移り、その後ワルシャワでノウォチェスニー劇場の音楽監督を務めた。第一次大戦の勃発6日前に彼はフランスに戻った。1921年にポーランド独立後に故郷に戻るも、批評家には評価されず、シマノフスキを取り巻くコミュニティと対立したため、彼は永遠にポーランドを去ることを決めた。1926年に彼はドゥブロヴニクに移り、死ぬまでそこに留まった。彼はアドリア海のそばで6つの交響曲のうち5つを書き、その他一連の記事、美術論文、短編小説、ファンタジー小説などを書いた。

(追記)曲目解説はあまりよくわからない(すいません)。テキスト的にはヒンドゥー教とかその辺の歌詞なんだろうなあ、というくらい。曲的には決してシマノフスキと対立する作風ではないような気がするんだけど…。(個人の意見です) 東洋的な感じとフランス音楽的の折衷的な音楽。

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なお、このセットですがHMVなど国内で購入すると35,000円前後します。私はAmazon(結果的には英国Book Depositoryに注文)で買ったので23,000円くらいでした(送料無料!)。ただ、2週間ちょいかかりました。あまりおすすめしませんが。

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2022年3月14日 (月曜日)

英国より郵便物が届いた!

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2週間前にamazonで注文していた「ポーランド音楽の100年」、ウクライナの戦争中でとても心配していたがちゃんと届いた。解説書も写真がいっぱい、楽譜もいっぱいで凄い豪華版だ。英語だけど。在宅勤務の短い休み時間なのでまだよく見てないけど。やっぱりイギリスの本屋は信頼できる。36枚組、ちょっとづつ聴こうっと。

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2022年3月 9日 (水曜日)

東芝グランドコンサート2022 反田恭平&村治佳織(ミューザ川崎)

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ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
ショパン:ピアノ協奏曲第1番
管弦楽/ジャパン·ナショナル·オーケストラ 特別編成
指揮/ガエタノ·デスピノーサ Gaetano d'Espinosa
ソリスト/村治佳織(ギター)、反田恭平(ピアノ)

そもそもダーヴィド・アフカム指揮のスペイン国立交響楽団のコンサートだったのに、コロナのせいで指揮者も楽団も来日できず。たまたま新国立劇場で振ってたデスピノーサが指揮者で、反田恭平さんが立ち上げたジャパン・ナショナル・オーケストラが出演、反田さんが出ない時に出演するはずの村治佳織さんも同時に出演。曲目は反田さんの弾くコンチェルトがプロコフィエフからショパンに変更。本当はそもそもプロコ目当てで券を取ったんで、変更は大層がっかりした(私は)。

でも、後で考えると今時ロシアの作曲家の曲を聞くと微妙な気持ちになるかもなので、ショパンで良かったのかも。反田ファンは何でもいいんだろうなあ。

というわけで、結局は反田さんがスカウトした若手名手を集めた楽団のフレッシュな演奏と、(本来ならどっちかしか聞けない)村治さんと反田さんが両方聞けるという、美味しいコンサートになった。まあ、券は結構高かったんだけど。

数年前のショパンコンクール入賞者コンサートを思い出すほどの超満員。休憩中のトイレはもちろん長蛇の列で入れず。普段は男子トイレが行列を作り女子トイレは結構空いてるようなコンサートしか行かないので、なんかもうすごいわ。

一曲目のアランフェス協奏曲。テレビでしか見たことない村治さんはとっても可愛い。青い椅子とドレスの色を合わせているのかしら。ギターはあんまり音量がないのでオケも若干控えめの音量かな。

(そうそう、このコンサートの予習をしようと、YouTubeでアランフェス協奏曲を探したら、コメント欄で「学校の宿題で来た人!」っていうのがあって、その後何人も「私も」「僕も」っていう人がいて、今時は音楽の授業が学校でできないから、YouTubeで聞いて感想を書けとかいう宿題が出るのかな。なんか悲しいな。)

こないだテレビで「リメンバーミー」を見たばっかりなので、ギターの生演奏は本当に嬉しくて。普段は「題名のない音楽会」でしか見たことない村治さんが目の前にいて、有名曲を弾いてくださるのがとても不思議。テレビかよ。

たくさんの拍手に応えて、アンコール。「禁じられた遊び」と、R.ディアンスのタンゴ・アン・スカイ。このご時世では「禁じられた遊び」はキツイ。映画のあの両親を戦争を殺された子供を思い出して涙が出そうになった。・・・って話を一緒に行った友人にしたら、「えー『禁じられた遊び』って映画なの?知らなかった。どんな話なの?」と聞かれたので「戦争で両親を殺された女の子が、男の子と墓の十字架を引っこ抜いて集める話」と説明したら、「なにそれ、コメディ映画なの?」と言われたので、私、説明下手だなあって思った。

2曲目のメンデルスゾーン。オーケストラの本領発揮である。若々しい演奏が曲と合っていて素晴らしい。指揮者も楽しそうに振っている。ところで指揮者のデスピノーサはスマートでとてもかっこいいのだけど、頭の禿げ方が・・・その昔の指揮者スタインバーグに似てるなあとか思ったけど誰もわかんないよね。

曲が終わって大拍手に応えて指揮者はとても嬉しそうだったんだけど、「もうここで出番は終わり」感が沸々としてたので、「もしかしてソーリーのショパンは弾き振り?」とかちょっと考えてしまったんだけど、そんなことはなくてショパンも指揮者は振ってた。

ショパンのコンチェルトは、私は生演奏ではアントニ・ヴィト指揮の演奏しかなくて(ショパンコンクール入賞者コンサートで2回、新日本フィルでヤブウォンスキ先生の演奏で2回)、今回この指揮者の演奏はちょっとタメが多すぎてちょっと違和感だったんだけど、反田氏の演奏がやっぱり素晴らしいので、本当に聞けて良かったと思った。コンチェルトだけだったら優勝してたかもなあ(でも、ブルースさんの時も聴衆の拍手がすごかったから妥当だったのかなあ)。

いやはや、やはり勢いのある演奏家の演奏は凄いよね、ショパンは本当に素晴らしいな、とか思いながら聞いてたけど、終わった時のフライング拍手とスタンディングオベーションも凄くて。ブラヴォー言えないのは本当にキツイわ。圧倒的な拍手に応えてアンコールはお馴染みのシューマン=リストの「献呈」。私は子供の頃、この曲をカスリーン・フェリアの歌唱で聞いていたのでドイツ語で歌えるくらい(嘘)。

その後、指揮者と村治さんが再登場し、そもそもはヴァイオリン弾いてたというデスピノーサが持参のヴァイオリンで参加。とってもいいヴァイオリンらしい(パガニーニだかガダニーニだか)。3人でピアソラのアヴェ・マリア。先日Eテレのピアソラ特集を見たばっかりなので嬉しい。ムーディでとても心のこもった演奏。本来なら外国のオケが聞けなくて頭に来てもいいような気がするのに、結局なんかすごく得した感じ。いい演奏会でした。何より中止にならなくて良かった。

帰り道、友人に「いい演奏会だったねえ」とか言おうと思ったら、大の反田フリークの友人は「ばーっと出てきてあんな凄い演奏をして、ざっと帰るのめちゃくちゃかっこ良くない?」などと(目に星を光らせながら)おっしゃるので「いや、大体のピアニストはそう・・・」と言いかけたけど、何を言っても無駄だなとおもった。なんであんなに(アイドル的な)人気があるのか、やっぱり私はわからん、しかし演奏は素晴らしかった。

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2021年12月 6日 (月曜日)

クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル (所沢ミューズ)

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クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル
<プログラム>
J.S.バッハ:パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV825
J.S.バッハ:パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
(所沢ミューズ アークホール)

(会社で)年末調整が始まり、連日夜10時が定時状態。今日も「休日出勤の予定入れといて」と言われ、ツィメルマンの券を取っていた私は日々怯えていた。が、なんとか免れたので、所沢まで行ってきた。ああ、だってサントリーも川崎もウィークデイなんだもん、行けないよね。しかも券、お高いし。それに比べて所沢は安心価格。B席6300円で巨匠ツィメルマンが聴けちゃう。サントリーと川崎はB席1万円よん。所沢は藤村実穂子さんだってパユだって3500円。もっとウチから近かったら会員になるんだけどなあ。

ああ、本当に良かった。こんな巨匠クラスのリサイタル初めてだ。いや、今年亡くなった巨匠ネルソン・フレイレは前に聴いたけどコンチェルトだったしね。

先日聴いたブレハッチと曲目が2曲被ってるので、聴き比べも楽しみ。片や2005年ショパンコンクールの覇者、今日は1975年の覇者である。ショパコンも昔と今とは全然違うし、同じポーランド人でも世代が全然違う。ツィメルマンは(今回聴きに行くから色々調べたけど)昔のポーランドはなかなかピアノが手に入らなくて自分でこしらえてたとか、今では信じられないような時代を生きた人である。

本日使用のピアノは(3階席の)遠目に見てスタインウェイだったんだけど、ご自分で持ち込んだピアノ・・・ということらしい。こんなん幼き日にテレビで見たホロヴィッツ来日公演みたいやないけ。しかも本人大の日本好きとのことで日本にもおうちがあるらしい・・・ツィメルマン。今日の所沢のホールもお気に入りのホールらしいし。

さてリサイタル。譜面を置いての演奏である。3階席なので手すりに隠れてほどんど弾いている姿は見えない。しかしホールの特性なのか残響が適度にあり音は素晴らしい。

演奏は全体的に・・・(変な感想でごめんなさい)不治の病に侵された人が、苦しい治療を経たが残念ながら助からず、やっと苦しみから逃れて神に召されて、天国で目を覚ました最初に聴いた音楽みたいな・・・そんな気がした。もうなんか、「ピアニストが目の前で演奏している」というよりは、ピアノも奏者もどっか行っちゃって(あんまし見えなかったってのもあるけど)、草原に日が射してくる様とか、小川のせせらぎとか、小鳥のさえずりとかが頭に浮かんだ。

(伝わってますか?)

バッハもブラームスもショパンも、どれもとても美しい演奏だった。とにかく今まで聞いたことのないような演奏であった。バッハは何か天使が降りてくるような感じだったし、ブラームスは(予習なし。初めて聴いた曲だが)あまりにも美しすぎてどうしようもなく泣ける演奏だった。なんだろうあれは、残業続きの私の心をツンツンと突いてくる。

大好きなショパン3番はもう・・・いや何だ。もういいわ。凄すぎる。ショパコンで若手の演奏ばかり聴いてたので(それはそれでよい演奏もあったものの)、やっぱり違うんだなあと思った。圧倒的なスケールで聴衆をねじ伏せた感があったブレハッチも素晴らしかったし感動したけれど、ツィメルマンは何か違う・・・これは天国の音楽。聴けて良かったな。ツィメルマンがこのホールが好きでいてくれて良かった。

最後は大拍手でスタンデイングオベーションもあったけど、ツィメ様は一度引っ込んだら二度と出てこず。アンコールもなし。巨匠とはこういうものなのか。

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所沢に行くと必ず買う「さやま茶」のペットボトルと、夕飯と明日の朝食用に買った航空公園駅のパン屋「アンリ・ファルマン」のサンドイッチとフランスパン。アンリ・ファルマンって名前がいいよね。

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2021年11月14日 (日曜日)

ウルバンスキ/東響 シマノフスキ/ヴァイオリン協奏曲第1番、カルミナ・ブラーナ (川崎)

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シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番 op.35
オルフ:カルミナ・ブラーナ
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ
ヴァイオリン:弓 新
ソプラノ:盛田 麻央
テノール:彌勒忠史
バリトン:町 英和
コーラス:新国立劇場合唱団
児童合唱:東京少年少女合唱隊
東京交響楽団
(ミューザ川崎シンフォニーホール)

サントリーのほうが近いのに、またしても川崎を購入。そもそもボムソリちゃんのシマノフスキを目当てで券買ったのだけど、買ったとたんにボムソリちゃんの来日がコロナの入国制限で不可能に。うああああん。どうしてくれるのよう。

このままではコンチェルトはシマノフスキじゃなくなってしまうかもしれん(心配)。全く好きじゃないチャイコフスキーとかメンデルスゾーンに変更しちゃったらどうしてくれる。しかし、救いの神が現れた。弓新さんである。弓さんは、2011年のヴィエニャフスキ・コンクールのファイナリストであり、私はこの時のコンクールはネット配信で見ていた。その年は小林美樹さん(第2位)とともに日本人としては二人ファイナリストとして残った。弓さんは最年少ファイナリスト。二人とも(ヴィエニアフスキの他に)タコ1を演奏。

その時はガダニーニ1753年製を弾いていたと記録が(あたしのブログでは)あり、今日弾いたのは楽器何だったのかな。とくにプログラムに記述はないけれど、芳醇でとてもいい音だった。妖艶なシマノフスキの曲にぴったりである。

それにしても。コンクールで見たときは可愛らしい少年だったけれど、本日はずっと立派になっていらして。ドイツのオケの第2コンマスを勤められいるとのこと(あいかわらず親戚の男の子を見ているよう)。わざわざ来てくれてありがとうございました。

ポーランドの指揮者で聴くシマノフスキは本当に有難い。音色とか「わかっている感」が凄い。それと、こないだ配信で聴いたワルシャワ・フィルの演奏による交響曲第3番「夜の歌」と同時期の作曲ということじゃないですか。なんと芳醇な音楽なのでしょう。ああ、ポーランド万歳。

それと・・・この曲ってちょっとベルクっぽくないですか?(異議は認める) この曲のどこかで、ベルクの「ルル」の音楽に似たフレーズがちょっと現れるのですよ。いやシマノフスキのこの曲は1916年作曲だし、ルルは1934年あたりの作曲なので全然関係はないんだけど。他人の空似ってあるんだよね。

ウルバンスキはこの曲は暗譜ではなく、譜面をめくりながら指揮。カデンツァの間はソリストに敬意を示して、指揮台を降りた。いやなんというこまやかな心遣い(ほわほわ)。

ステキなシマノフスキの演奏(ポーランド音楽好きとしてはネットでの評判は嬉しい)のあと、わりとメジャーなカルミナ。メジャーとは言え、実際あんまり全曲演奏することは珍しいかと。私はナマで聴いたのはたったの2回目である。前回は飯守泰次郎さんの指揮でシティ・フィルであった。

飯守さんの演奏は素晴らしかったけれど(テンポ完璧!独唱者完璧!)、合唱がなあ・・・アマチュアでちょっとご年配の方が多かったので飯守さんの棒についていけなかった感が惜しかった。

今回は、新国立の合唱団だったのでその点は心配なく。ただ、コロナ禍のため最小人数で行われた。大人48人、少年少女12人という布陣。オケの強奏にかき消されてしまうところもあったけれど、それはしょうがないな。事前に見聞きしていたの2012年のウルバンスキ指揮(トロンハイム交響楽団)のカルミナ・ブラーナのYouTube動画では、本日の4~5倍(もっと?)の人数がいた。

今回は(いやこの人の演奏ではいつものようだ)この曲では結構ありがちの楽しい演出があちらこちらに。第7曲「気高き森」では合唱団が左右にゆらゆら。第22曲ではオケまで一緒に歌っちゃう(おう~おう~おう~とっとすふぉれお~)。丸焼き白鳥さんでは彌勒さんは白鳥のぬいぐるみを持ちながら歌うし、バリトンの酔っぱらい演技も楽しい。(ただ、私が前に見た時に高橋淳さんや萩原潤さんは更に強烈演技だったが)

1曲目も2曲目もとても楽しい演奏で、場内は大変な盛り上がりだったが、このご時世で「ブラヴォー」言えないのが本当に残念。オケがはけた後も拍手が終わらず、ウルバンスキは再度登場しステキな笑顔を見せていた。遠目に見て若き日のブラピっぽいかなってちょっと思ったりもした。いやほんとに足長いよねえ。(心の中はあくまでおっさんクラヲタなのでそういうのを目当てで行ったわけでは全然ないんだけど)

ウルバンスキが今度は、シマノフスキの交響曲を日本で指揮してくれるのを強く希望。第1希望は3番、第2希望は4番。

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2021年11月 6日 (土曜日)

ワルシャワ・フィル120周年記念特別コンサート(ネット配信)

ヴィトルド・ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲[28']
カロル・シマノフスキ:交響曲第3番「夜の歌」作品27[25']
クシシュトフ・ペンデレツキ:ポーランド・レクイエムよりアニュス・デイ [7']
ヤン A.P. カチュマレク:合唱団と管弦楽のための幸福へのカンタータ (ワルシャワ・フィルハーモニー委託作品)

ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団
アントニ・ヴィット/指揮(ルトスワフスキ)
ヤチェク・カスプシク/指揮(シマノフスキ)
アンジェイ・ボレイコ/指揮(ペンデレツキ、カチュマレク)
ラファウ・バルトミンスキ(テノール)
バルトシュ・ミチャウォフスキ/合唱指揮
(11月6日 ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサートホール)

YouTubeでの生配信(もちろん真夜中)。楽しみにしていたので、絶対リアタイするつもりだった。しかし昨夜も残業だったので、ヴァイオレットエヴァーガーデン外伝の録画を見た後寝てしまった。6時過ぎに起きて追っかけ再生。ワルシャワ・フィルは今年120周年だという。

ポーランドの作曲家と言えばもちろんショパンだけど(いやショパンしかおらんと思ってる人大多数だろ)、知名度的に二番手としては(うーんと下がって)シマノフスキが居り、そして現代作曲家中の古典であるルトスワフスキとペンデレツキがいる。この3大ポーランド作曲家と、最後に存命で今も映画音楽の分野で大活躍のカチュマレクの新作(このコンサートのために作曲された)というなんかマニアックなコンサートである。

指揮者も、ショパコンウォッチャーならお馴染みのヴィット、カスプシク、そして今年のショパコンで12回もコンチェルト指揮したボレイコである。

いやそれにしても何という選曲。日本でこんなんやったら日本中の同志の者が大集合してしまうに違いない。特に、シマノフスキの3番!!もうね、これ大好きなのよね。一生に一度はナマで聴いてみたいわ。いま日本に来ているウルバンスキ、やってくんないかな。やっぱりポーランド語がネックかなあ。いやもう、このゴブラン織りのような豊麗なオケ、官能的な響きは是非ナマで、出来ればワルシャワ・フィルで、堪能したいものですな。ポーランド行かなきゃ無理かな?

(そういえば、こないだ友人と久しぶりに飲んだのですが、先日のショパコンですっかりショパン好き?になった彼女に「コロナ落ち着いたらワルシャワ行こう!」と言われた私は「うん!行こう行こう!!」と大いに盛り上がっていたのだが、頭の中はショパンじゃなくてシマノフスキやらカルウォーヴィチやらルジツキでいっぱいになったので、『うーん、コンサートの8割くらいは別行動かな』とも思ってしまった。)

でまあ、偉大なる3人の作曲家の曲が終わり(どれも個性的!天才的!)、さてカチュマレクとやらの新作。全然知らなかったのだが、ずいぶん色々な映画の音楽をこしらえている。日本でお馴染みな作品といえば、ハチ公のアメリカ版の「HACHI約束の犬」(観てない)の音楽もしているようだ。2004年に「ネバーランド」(観てない)で米アカデミー音楽賞を獲得している。なので凄い人のようである。

が。

聴くと私のようなしろうとでもわかる、あからさまに幼稚な作風なのである。中間部分など、「日本の昔の作曲家の初期の習作」みたいな感じなのである。「こういうの・・・ポーランドの人・・・どうなの」って思った。題名もなんだか。Cantata to Happiness って。なんかダサイわ。まあ、私が思っているだけで、ワルソーの人々は良いって思うのかもしれんし。

が、思った通り? 曲が終わったとたんにあからさまのブーが。1人だけでもなく2~3人は聞こえた。あとで作曲家出てきたけどブーだらけでなんかかわいそうになった。指揮者もカワイソス。こんなんだったら(映画音楽の作曲家だったら)キラールでも演奏したほうが良かったんじゃねえの。

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2021年10月27日 (水曜日)

ラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタル2021

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J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10-1
ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80
フランク(バウワー編曲):前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
ラファウ・ブレハッチ(ピアノ・スタインウェイ)
(10月26日 ミューザ川崎)

ショパンコンクールが終わってしまった悲しみから、衝動的に券をゲット。しかし、終わって何日かするとそんなでもないんだけど。前の前のショパコンでコンクールウォッチャーデビュー(見るだけ)した頃もブレハッチ来てたような気がするが(違ってたらすいません)、行こうと思ったら当日券なかったんだった。

今回は、Eプラスで見つけて「うぉ~!A席でいい席が一個だけ空いてる!」と思いすかさずゲットしたが、日曜日にミューザより全然近いサントリーも当日券出てたので「あー、失敗した」と思った。でも幸せならOKです。

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いつも舞台の横から見おろす席を好む変態なんだけど(オケのコンサートでも)、ピアノのリサイタルだったら正直言って舞台の後ろでも結構良席。ピアニストを斜め後ろから見る席だったのでピアノおけいこ中のキッズたちも見かけた。私の周辺では2名ほど居り、私の斜め前に座ってた賢そうな小学生男子はずっとおとなしく聴いており、私の後ろに座ってた小学生男子は前半は寝息を立てて寝ていた。しかしまあ、子供ながらこんなコンサートに連れてきてもらえて羨ましいな。裕福なんだな。

待ちに待って、演奏者登場。写真と動画でしか見たことないし大体のイメージはあったのだが、登場が後ろ姿だったので「なんと!そのまんまショパン!」って思った。髪型と、病弱そうなヒョロヒョロとした感じ、ショパンだった。弾き始めてからもずっと、バッハ弾こうがベートーヴェン弾こうがショパンにしか見えん。何だショパン生きてるじゃん。ポーランドったら嘘つきね。

ホント、川崎にいるはずが、舞台のピアノの周り3メートルくらいワルシャワがやってきた気分だった。

そもそもはショパンの3番しか目当てじゃなかったので、予習としてはベートーヴェンの2曲とフランクをYouTubeで一回ずつ聴いたくらい。しかしまあバッハは教会で聴くごとく神々しかったし、ベートーヴェンのソナタもよい演奏だった。しかし、わたし的に「きた」のはベートーヴェンの変奏曲あたりからで、なんかガッツポーズを決めたくなるほどよかった。かっけー。この曲好きだ。ベトベンはこうでなくっちゃ。

私のお隣に座っていたご婦人が、たいそうなブレハッチファンらしく(それらしき人はたくさんいたけど)、フランクのあたりから泣き始めた(ようだった)。私も泣きはしなかったものの、フランクは本当に美しくて、切ない気持ちになった。実はYouTubeでこの曲を初めて聴いたときに「なんだつまんねー曲だな。寝ちゃうかな。」って思ったけど・・・ごめんねセザール。いい曲だった。

さて。メインのショパン。今年のコンクールでずいぶん聴いた(印象としては葬送ソナタのほうが多かったし、葬送行進曲聴きながらの在宅勤務もなかなか似合っているなとは思った)が、やっぱりこれは圧倒的に全然違うし、生で聴くと圧巻であった。今までの曲はこの曲の前哨戦かなって思った。とにかくもう・・・なんかもう第4楽章なんかすっごい打鍵でド迫力なんである。目の前で繰り広げられていることが「これ、現実?」って思うくらい。いやほんと、これから聴きに行ける地方の方(券残ってたら)絶対行って。頭の中で「優勝!!」って出ちゃった位(いやホントに優勝してますけど)。キーシンのコンサートとかもっとお高いのに、6500円でこんな凄い思いができてほんと申し訳ない。投げ銭したいくらい。

大拍手でスタンディングオベーションもあり。聴衆に応えてアンコールは太田胃散とワルツ7番。(いつも思うが・・・太田胃散CMを知らない外国人になってこの曲がどのように聴こえるのか知りたい)

大満足のコンサートであったが、ただ一つの不満は・・・小学生の寝息ではなくて、女子トイレが恐ろしく並んでたこと。4階まで上がって行ったけど全然並んでた。私はいつもの巣(おっさんばかりのコンサート)にまた戻りまする。

記念にボムソリちゃんとのデュオのCDを買おうかと思ったけど、輸入盤でよくね?と思ったのでやめてしまった。ボムソリちゃんのコンサートも行きたいなあ。2人で来日しないかな、神尾さんとこみたいに・・・(←深い意味はない)。

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記述が遅れてしまったが、ベルナルト・ハイティンクご逝去(21日)との知らせ。ロンドンでのリングという一生の宝物を頂いた指揮者なので、寂しい気持ちで溢れた。ちょっと前にグルベローヴァも亡くなり、かなり前の来日時に1回だけダンナさんの指揮によるオーケストラ付きのオペラ・アリアコンサートを見聞きしただけだけど、絶頂期の「ホフマン物語」のアリア、すごかったなあ。ご冥福をお祈りします。

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