2023年1月14日 (土曜日)

第20回東京音楽コンクール優勝者コンサート

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第20回東京音楽コンクール 優勝者コンサート
・トランペット:河内桂海 *金管部門第1位
トマジ:トランペット協奏曲
・バリトン:池内響 *声楽部門第1位及び聴衆賞
プッチーニ:オペラ『ジャンニ・スキッキ』より 「声は瓜二つだったか」
モーツァルト:オペラ『フィガロの結婚』より 「訴訟に勝っただと」
ヴェルディ:オペラ『ドン・カルロ』より 「私の最後の日がきました」
・ホルン:吉田智就 *金管部門第1位
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番 変ホ長調 Op.11
・ピアノ:中島英寿 *ピアノ部門第1位及び聴衆賞
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
指揮:高関健
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
司会:朝岡聡
(1月9日 東京文化会館大ホール)

過去記事:第20回東京音楽コンクール 声楽部門・本選 

昨年の東京音楽コンクールの優勝者によるコンサート。声楽部門の本選を聴きに行って、ついでなのでお披露目コンサートも行く事に。しかしまあ上野は混んでいた。開演前に上野公園に行ったら「牡蠣フェス」なる催しをやっていたので、カキフライを並んで買って食べた。一人だったので牡蠣を右手に持ちながらビールを買うのは難しく、断念。しかし牡蠣はとても美味しかった。画学生時代、卒業制作期間中カキフライ弁当を毎日ほか弁で買って食べていたら「もうたくさん」状態だったので、食べるの久しぶり。(生ガキは大好きなので当たりませんようにと毎回祈りながら食べる。)

祝日とあってコンサートはなかなかの人の入り。ロビーは人でごった返していた。イベント割で前売り買っておいたけど、「絶対に陰性証明か接種証明書を持ってきてくださいね」とくぎを刺されていたので今回は忘れず。皆様、文化会館主催のコンサートは接種証明を忘れずに持って行こうね。割引きになるものがあります。

さて演奏。今回は金管楽器の1位がお二人だったので2曲聴けることに(儲かったのかな?)。ピアノとヴァイオリン以外の楽器のコンクールは全く行ったことないので興味深く聴いた。しかしまあ、やはりピアノとヴァイオリンのように演奏家人口が多くない(管楽器は私みたいに学生時代にブラバンでかじってる人は多そうだが)、そもそも有名な協奏曲も少ない。たまたまトマジはCD持ってたけど、実はシュトラウスは初めて聴く。トランペットの子は緊張感がこちらにも伝わってきてしまいどうもリラックスして聴くことができなかった。ホルンの子は(私は3階席だったのでそんなに良く見えなかったが)汗びっしょりで吹いていたようだ(司会者によると)。

声楽部門の優勝者の池内さんは、他のコンテスタントと比べるとかなり年上だしすでにコンサートや舞台で活躍されている人なので、全く緊張感なく見ることができた。途中司会者とのトークも挟まれたが、関西人だけあってトークも慣れたもの。それにしてもマイクいらなくね?と思うほど話す声も大きい。アリア3曲歌われたが、私は前日に「ドン・カルロ」のロドリーゴのアリアはYouTubeのホロトフスキーで予習。ホロ様もかっこよかったが池内さんもかっこよかった。

さてコンサートの花形はさすがにピアノ協奏曲。私はグリーグのピアノ協奏曲にトラウマがあり(学校の音楽鑑賞教室でこの曲が演奏されたが何故か前奏とともに大爆笑が起こり、すでにクラヲタの卵だった私はたいそう恥ずかしかった。それと小学校のときからホフナング音楽祭で育ったのでこの曲は鬼門)、「うわなんでこの曲なの、ブラームスかラフマニノフならいいのに」とか思ったけど、意外なことに大変感動した。この曲ナマで聴いて良かったの初めて。(昔コンサートで聴いたヒロコナカムラの演奏でも「うーん・・・」とか思ったくらい)

ピアノの中島さんは小柄でまだ少年のような外見だったが、実際は20代後半らしい。しっとりと落ち着いたスケールの大きい演奏で、第1楽章から「これは凄いぞ」と思いながら聴いてたら第1楽章の終わりで拍手が起こった。とくにマナー知らずな観客というわけでもない(他の曲は楽章間で拍手なんか起こらなかったし)から、自然に起こった拍手なんじゃないかな。オケと合わせて披露したのこれが初めてらしい。ラフマニノフとかシューマンとか聴いてみたいな。

最後も大喝采でもさすがにこのご時世だったのでブラボーはなし。高関さんの好サポートもあってよい演奏会でした。司会の朝岡さんはこういう催しの時にたまに登場されるけどホントにオペラ好きなんだなって思うわ。局アナの時よりこういう仕事のほうが楽しいんだろうね。(こういった司会とかインタビューとかの才能が全く私はないので仕事にできる人は羨ましい)

帰り道で東南アジア人と思われる男の人に「〇〇駅に行くにはどの電車に乗ったらいいか」と聞かれ、『ああ、まただ』と思った。優しそうで親切そうなオーラが丸出しなのに、実は方向音痴で説明ヘタ英語もヘタ。おまけにコミュ障。よく外人さんに道とか聞かれるのが悩み。まあ、地元だったのでカタコトの英語を駆使し、「this train OK!バイバイ!」みたいな感じで電車につっこんでサヨナラした。まあ、本当にわかんなかったら駅員に丸投げするけど、最近駅員が駅にあまりいなくて困る。

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会社でバディを組んで?働いている会社の女の子が、なんと先週末に陽性になってしまい、今週は休んだりたまに在宅勤務で働いたりしていた。コロナなのに働かせるのかこの会社は~とか思ったけどやっぱり仕事は万全ではなく、そのぶん私の仕事が激増して昨日は夜11時過ぎまで残業。おまけに会社は節電してて寒い(フェイクファーして仕事してるの私くらいか)。他の社員も結構風邪引いたり体壊して休んだりしてるけど、私はただ疲れているだけで風邪とかぜんぜん引いてない。オペラやコンサートの券とってあるから気を付けてるからかなあ。N響のシマノフスキは取れなくて残念だけど、今年はコンサート目白押しなので倒れられない。

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2022年12月25日 (日曜日)

花房英里子(メゾソプラノ)コンサート / 東京文化会館小ホール

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上野deクラシック
レスピーギ:最後の陶酔 P8
4つの歌 P125より 第4曲「昔の歌に寄せて」
ベルク:『7つの初期の歌』より
第2曲「葦の歌」
第3曲「夜鳴きウグイス」
第5曲「室内にて」
第7曲「夏の日」
トマ:オペラ『ミニョン』より 「君よ知るや南の国」
モーツァルト:オペラ『皇帝ティートの慈悲』より 「行こう、だが愛しい人よ」
チャイコフスキー:6つの歌 Op.6より 第6曲「ただ憧れを知る者だけが」
オペラ『オルレアンの少女(ジャンヌ・ダルク)』より 「さあ、時は来た」
ヴェルディ:オペラ『ドン・カルロ』より 「むごい運命よ」
〈アンコール〉
R.シュトラウス:オペラ『ナクソス島のアリアドネ』より 「さあ、仲直りしましょう」
花房英里子 (MS) 木下志寿子(ピアノ)
(12月21日 東京文化会館小ホール)

毒展のついでに何かリサイタルやってないかと探したらたまたまあったので。
1100円なんて安い~と喜んでいたら、どうも「イベント割」対象公演だったらしく、もちろん4回目の接種済であったが証明書も何も持ってなくて(もってたらもっと安かった)、しかたなく定価で入場。かなしす。

お値段のせいか、それと平日午前中だったせいかお年寄りが多め。まあこういう公演は上野とはいえ民度は若干低めなわけでで、隣の老夫婦の奥さんは鈴のついたカバンを始終いじっていたし、なんとびっくりなのは反対隣のお兄さんがベルク演奏中に携帯の着信音を盛大に鳴らしていたことで・・・怒りそうになったが我慢。

1時間ほどのコンサートだったが、イタリア語、ドイツ語、フランス語、ロシア語ともりだくさんな、ご本人の思いの丈を詰め込んだ、贅沢なラインナップ。

花房さんは前回の東京音楽コンクール声楽部門第2位及び聴衆賞とのこと。ポスター写真やアーティスト写真は明るいお嬢さんと言った感じだった(私の勝手な印象)が、今日拝見したところショートの髪形でしっとりとした大人の雰囲気。お声は底光りするような美声で、どのジャンルの曲も歌いこなされていてとてもよかった。 

ベルク目当てで行ったんだけど、後半のチャイコフスキーや有名なエボリ公女のアリアも素晴らしかった。思いがけずアンコールで大大大好きなナクソス島の作曲家のアリアを歌ってくださって本当に行って良かったなあ。っていうかもしかして実穂子さんを意識されてるのかもって思ったり。いつかシュトラウスのズボン役で新国の舞台に立たれますように、応援しております(1月の新国の「タンホイザー」で小姓役でご出演予定。髪型はそのせいかな?)。

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2022年10月15日 (土曜日)

ヴェルディ/椿姫 ゲッツェル指揮/東京フィル

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ヴェルディ:歌劇「椿姫」(ラ・トラヴィアータ)

ヴィオレッタ:森麻季
アルフレード:山本耕平
ジェルモン:大西宇宙
フローラ:林美智子
ガストン子爵:大槻孝志
ドゥフォール男爵:成田博之
ドビニー侯爵:斉木健詞
医者グランヴィル:金子慧一

アンニーナ:増田弥生
ジュゼッペ:廣田亮
使者:秋本健
フローラの召使:川村章仁

指揮:サッシャ・ゲッツェル
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団

(生け花)華道家:假屋崎省吾 

(10月10日 Bunkamraオーチャードホール)

月曜日に観に行って、ずいぶん経ってしまったのだがまだ上演の素晴らしさは頭に残っている。演奏会形式ながら舞台に長椅子や書き物机などあり、かなりガチ演技つきであった。衣装もちゃんと幕ごとに合わせて変わっていた。(だもんでまあまあ券はお高い) 人気演目のため満席とまでは行かないがかなり席は埋まっていた。

4月に観に行った新国立での「ばらの騎士」で名演を残し、日本のクライバー信奉者を狂喜させたサッシャ・ゲッツェルの指揮の椿姫、もう行かないわけはない。薔薇の時はあまり指揮者が見えない席だったので、今回は彼の流れるような美しい指揮ぶりを堪能できた。まあ、指揮は言われるほどクライバーのコピーというわけでもないが、前日クライバーの椿姫のCDを全曲聴いていてテンポとかは全く違和感がなかった。ライブらしい盛り上げ方もあり、見事であった。歌手の背を向けての指揮だったので、たまにあわせたいときに歌手のほうを振りむくのがかっこよかった。

歌手は主役の森さんはじめ、穴がなかった。端役に林美智子さん、大槻さん、成田さん、増田さんなど二期会の重鎮で贅沢だなと思った。アルフレード役の山本耕平さんは舞台を見るの初めてなのかな。二期会のルルでアルヴァを歌ってたとのこと(私の観た回は前川さんだったので見てない)。なかなか森さんクラスのプリマドンナと渡り合うテノールは今は難しいのかな、とは思うけどまあ役柄がどう見ても「世間知らずの金持ちの家のお坊ちゃま」なので(いや彼自身はそんなことはないんだろうけど)、ヒロインより年下感があって一途な感じで良かった。そもそもそんな感じなのかなこの役は。

ゲッツェルさん森さんとともに、大西さん目当てで行ったのだが、「えー、父親役なんて若すぎる」と思いつつ聴いていたのだけど、立派な歌声で舞台を支配しておりなんだか途中で若さなど気にならなくなった。しかしまあ、子供の頃ジョルジョ・ジェルモンは「この二人を引き裂くなんてひどいジジイね!」とか思ってたのだけど、大人になると「まあ・・・親としては息子が高級娼婦と一緒になるのは・・・ちょっと」としか思わないよね。

森さんと大西さんはこのところバッハコレギウムのからみで一緒に舞台や演奏会で拝見することが多い。しかし、だいたいバロックだったもんでイタリア・オペラで観るのは新鮮である。とくに森さんの外見の美しさ・はかなさと、ヴィオレッタ・ヴァレリー自身が乗りうつったような演技に圧倒された。3幕の瀕死のシーンなど、迫真の演技に周囲からすすり泣きの声が。いやほんと、大満足の舞台。

そういえば、かなり前に同じホールで椿姫を見たんだけど(誰が出てたのかも覚えてない)、その時はヴィオレッタは死なず手を高く掲げたまま終わったので、やっぱりヴィオレッタは死ぬ演出のほうが落ち着くなと思った。

今回の目玉に生け花とのコラボとのことで、假屋崎省吾さんの生け花が舞台や会場に生けてあった。舞台は演奏中以外は撮影可とのことでみんなバチバチ撮っていた。ただ、「椿姫」だから椿に限られるし、赤い椿だとヴィオレッタがお仕事できない日になってしまうので(いや違うか)白い椿で統一されていた。

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カーテンコールも撮影可だったので一生懸命撮ってたんだけど、何分にも2階席で舞台から遠くてあまりうまく撮れず。あ、新国立合唱団は相変わらず素晴らしいですね。海外のライブ録音とか聴いても最近は「新国立のほうがうまいな」とか思ってしまう。

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素晴らしい舞台に連れて行った友人ともども感激して外へ。ずいぶん昔からやってる東急本店前のイタリアンへ。コロナ禍のせいか、ホールを店長?一人で回してて忙しそうだった。しかしかなり昔に通ってた気がするので、久しぶりに行って懐かしかった。あんまり渋谷で飲みに行かなくなったなあ。人が多くてしんどい。

演奏会を終わってその日某SNS(誰にも教えてない)でこの舞台のこと書いたところ、なんとサッシャ・ゲッツェル自身からイイネ♡を頂き、何日かして大西さんからも頂き、感動して動悸息切れめまいがして「しぬる」とか思った。いやしなんけど。さて今日もまた渋谷に行くのでしんどい。演奏会は楽しみ。

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2022年8月27日 (土曜日)

第20回東京音楽コンクール 声楽部門・本選

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第20回東京音楽コンクール 声楽部門 本選出場者

〇黒田祐貴(バリトン) KURODA Yuki, Baritone
E.コルンゴルト:オペラ『死の都』より「私の憧れ、私の空想(ピエロの歌)」
G.マーラー:『子供の不思議な角笛』より
「起床合図」
「美しいトランペットが鳴り響くところ」

〇前川健生(テノール) MAEKAWA Kensho, Tenor
G.ドニゼッティ:オペラ『ランメルモールのルチア』より「我が祖先の墓よ」
R.シュトラウス:オペラ『ばらの騎士』より「厳しさに胸を装い」
G.ヴェルディ:オペラ『リゴレット』より「彼女がさらわれた!~ほほの涙が」

〇川越未晴(ソプラノ) KAWAKOSHI Miharu, Soprano
G.ドニゼッティ:オペラ『ランメルモールのルチア』より 狂乱の場「あの方の優しい声が、私の心に響いたわ!〜苦い涙をこぼしてください」

〇池内響(バリトン) IKEUCHI Hibiki, Baritone
W.A.モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』より「カタログの歌」
V.ベッリーニ:オペラ『清教徒』より「ああ!永遠に私は貴女を失った」
G.ヴェルディ:オペラ『ファルスタッフ』より「夢かまことか」

園田隆一郎指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
(8月26日 東京文化会館大ホール)

音楽コンクールはピアノとヴァイオリンしか観に行った事ないので、声楽部門は初めて。ヴァイグレ指揮の二期会で2年続けてワーグナーの舞台で主要な役を歌われた清水勇磨さんを見聞きして素晴らしいと思い、でも全く知らなかったので「海外で長年経験を積まれたベテランで、最近日本に帰ってこられたから知らないのかな」とか思って調べたら2015年に東京音楽コンクール1位とあった。えー、じゃあまだまだ若手でいらっしゃたのね→東京音楽コンクールってすごいのね!(今更)と思い、観に行くことに。

本選に残った方々と曲目を確認してびっくり。大好きなコルンゴルトの「死の都」のピエロの歌が歌われるじゃないですか!この曲をオケ伴奏で聴けるなんてラッキー。あと、二期会の「ルル」でアルヴァ役を歌われた前川健生さんが出場とな。えー、だってアルヴァって準主役じゃないですか。でもコンクール出るのかあ、これは聴きものだと思った。

(演奏順)
1.黒田祐貴さん(バリトン)。「鬼のパンツはいいパンツ」の動画でお馴染み(なのか?)だが、すでにCDデビューもされている。コルンゴルト歌われてる時点で私の中では優勝。イタオペが圧倒的に多い出場者の中でコルンゴルトとマーラーというオーストリア物で勝負しててかっこいい。温かみのある美声もさることながら、舞台俳優のごとき長身で痩身、舞台映えしそうだ。舞台で是非見てみたいがどこかに所属してないのかな。

2.前川健生さん(テノール)。二期会に所属されているのですでに何度か舞台は見ている模様。私の記録があるだけでシュトラウスの「ダナエの愛」、前記の「ルル」など。とくにアルヴァ役は難役なのに(っていうかこのオペラ自体とんでもないのだが)頻発する高音をびんびん響かせて素晴らしかったのを覚えている(その後飼われた猫さんに「るる」と名付けたそうだ)。いやもう「薔薇の騎士」のテノール歌手のアリアを歌ってくれて、オケ伴奏のあのフルートの序奏を聴いただけで嬉しくてウルウル(←え)。リゴレットの有名なアリアで得意の高音を響かせてもううっとり。また二期会の舞台で拝見できるといいな。

3.川越未晴さん(ソプラノ)。何曲か歌う出場者の中で、「ルチア」狂乱の場という難曲中の難曲の長丁場1曲で勝負。清楚で可愛らしい外見で舞台映えしそうだ。最初はやっぱり緊張感に溢れていてなんかお母さんだったら耐えられない、かわいそうで客席から逃げ出しちゃうかもって思ったりもした(何故か親目線)。しかしだんだんのこの悲劇の主人公が憑依した感じで、難しいフルートとのデュエットもピタリとこなし素晴らしかった。それにしてもなんという心臓だろう。

4.池内響さん(バリトン)。こちらのバリトンも長身でスタイルがよい、「カタログの歌」から表情豊かに歌い(関西人なので芸人さん?ちょっと見取り図の盛山さんぽい)、聴衆の心をわしづかみに。やっぱり選曲は大事だと思った。そのあと続く2曲のイタオペのアリアで、響き渡る低音の美しさにもうノックアウト。コンクール観に行って「次にお金出してでも観に行きたい」って思うのが私の中の審査基準なんで、「聴衆賞」の1票は彼の投票箱に。

<審査結果>

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第1位
池内響(バリトン) 

第2位
前川健生(テノール)

第3位
黒田祐貴(バリトン) 
川越未晴(ソプラノ) 

聴衆賞
池内響(バリトン) 

皆さん順位がついてまずホッとした。自分が投票した池内さんが1位と聴衆賞だったのでよかった。それにしても審査員が錚々たるメンバーで、紹介されたときになんだかテンションが上がってしまった。市原多朗さん、伊原直子さん、大倉由紀枝さん、大島幾雄さん(部門審査委員長)、高橋薫子さん、永井和子さん、堀内康雄さん、彌勒忠史さん、吉田浩之さん、久保田真澄さん。なんかもう1曲づつ歌ってほしいくらい。とくに子供の頃から憧れのディーヴァ、伊原直子さんを久しぶりに舞台で拝見。お元気そうで嬉しい。皆さんこのご時世でマスク装着でそれは残念。

表彰がほぼ終わったあと、観客席に慌てて入ってきた女性二人に「優勝はどなたでした?」「聴衆賞は?」と聞かれて「池内響さんです」と答えると飛び上がって喜ばれていたので、池内さんのファンなのかな、ぜんぜん関係ないけど私も喜ばれて嬉しかった。

今朝、Twitterを漁ってたら声をかけて頂いた方と思われるつぶやきを偶然見つけた。

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餃子召し上がっていたんですね。上野の昇龍有名ですね、行った事ありますよ。残念ながらTwitterやってないのでお返事できないけど(お返事は求めてないだろうけど)。9月9日のコンサート私も行きたいけど、仕事の関係で行けなそうで残念。

 

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2020年11月15日 (日曜日)

日生オペラ2020 特別編「ルチア〜あるいはある花嫁の悲劇〜」(高橋組)

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ガエターノ・ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』より(特別編)
高橋 維(ルチア)
宮里 直樹(エドガルド)
大沼 徹(エンリーコ)
金子 慧一(ライモンド)
髙畠 伸吾(アルトゥーロ)
与田 朝子(アリーサ)
布施 雅也(ノルマンノ)
指揮:柴田 真郁
演出・翻案:田尾下 哲
管弦楽:読売日本交響楽団
(11月14日 日生劇場)

そもそもは普通の上演だったはずが(変更前に券取った気がする)、大幅に曲を90分ほどに短縮、せっかくの読響なのに楽器編成も縮小(金管楽器がいないかわりにピアノを入れた)。舞台に出てくるのは、ルチアと泉から出てくる幽霊さんの二人だけ。他のお兄ちゃんとか彼氏とかお付きの人とか影で歌ってて舞台には登場しない。

本来ちょろっと出てくるだけの幽霊さんはこの演出では大活躍で、婚礼衣装の用意をしたりルチアの政略結婚を促したり、乾杯のワインの用意をしたり、結構かいがいしく働く。YouTubeで心霊映像を好きでよく見ているけど、あんなに働く幽霊さんだったらウチに出てくれてもいいな。洗い物とかしてくれそう。

客席は相変わらずの一人おき(このところ緩和されている公演もあるが)。そもそも日生劇場はそんなに大きなホールではないから、A席の2階席前から2番目で大変快適によく見えた。ざっと見て(座れる席は)埋まっているようには見えた。

前もっての準備もあるから、大胆な縮小はしかたないにしろ、正直言って「もうちょっと・・・何とかならなかったかなあ」と思った。実質一人舞台のルチアは荷が重そうだし、すべてのことが個人的に起こるのでお蔭でなんだか最初から最後まで狂乱の場みたいな感じになった。

何よりルチア以外の歌手のファンは悲しい思いをしたのではないだろうか。エドガルド役の宮里さんは大変な美声を響かせていたが、もっと・・・聞かせどころはあるはずなので、ご本人も不満に違いない。私も好きな歌手の一人大沼さんも・・・声も演技もチャーミングな方なのに、カーテンコールで姿を見ただけで全く見えなくて残念。

とは言え、私の推し歌手の一人の高橋さんは、いつも通り大変頑張っていらしたし、高い声も(寝っ転がってとか無理な姿勢でも)絶対に外すことなく決めている。翌日の森谷さんも大いに気になるところだが(もっと情念の深い表現になるではと予想)。清純な声と外見(ちょっと吉高由里子さんを思わせる・・・遠目に)で、観客を魅了していた。血だらけの狂乱の場では私の周りは結構ぐしゅぐしゅ泣いていた。私もだが。

それにしても・・・このルチアという役はなんとかわいそうな役なのだろうか(今更)。まあ、わざわざ一族の仇と恋に落ちたのも運が悪いんだけど・・・。古今東西、気に沿わない相手との結婚とかの設定のオペラは多いわね。ロメジュリしかり、トリイゾしかり。ドラマが作りやすい設定なのかね。

わたし的にはこのオペラは自粛期間中に映像で全部観ただけなので(ネトレプコのとダムラウのって・・・豪華すぎ?)、いつかちゃんとした全曲上演で見てみたいな。

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終演後、ガスレンジを買いに(2つのコンロのうち1つが怪しくなってて、ガス点検が来るのに備えて)ビックカメラへ。お金をおろそうとキャッシュディスペンサーを探していたら、若いお兄ちゃんに声をかけられた。「すわっ!宗教??」(ナンパとか一ミリも思わない性分)と思ったら美容師さんだった。「もしもタダで髪切ってもらえるならいいかなあ」と一瞬思ったけど、「なんか見ず知らずの美容院に行ってコロナになったら・・・」と思い、丁重にお断りをしました。しかし・・・そんなに私ボサボサだったかなあ。

ビックカメラはものすごく混んでて・・・なかなか売り場に着かないわレジの列も階段までつながっていて(まあ、売り子さんが空いているレジまで案内してくれたけど)、オペラよりこっちのほうがメインイベントみたいになってしまった。ああ~人疲れ。

地元に帰って新鮮なキャベツが一玉97円(消費税込)で手に入ったのと、会社の近くで手に入らなかったガチャガチャ(鬼滅のポーチコレクションの禰豆子)が手に入ったのでちょっと機嫌が直った。

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2020年2月 9日 (日曜日)

ヴェルディ/オテロ  ウィーン国立歌劇場ライヴストリーミング

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Giuseppe Verdi Otello
Dirigent Jonathan Darlington
Regie Adrian Noble Ausstattung
Dick Bird Bühneneffekte
Basil Twist Licht
Jean Kalman Kampfmeister Malcolm Ranson
Regieassistenz Joanne Pearce
 
Otello Stephen Gould
Jago Carlos Álvarez
Desdemona Krassimira Stoyanova
Emilia Bongiwe Nakani
Cassio Jinxu Xiahou
Roderigo Leonardo Navarro
Lodovico Ryan Speedo Green
Montano Clemens Unterreiner

ぼくらのヘルデン・テノール、スティーヴン・グールドがオテロを歌うというゴーカ版。有名歌手のタイトルロール、人気演目だからさぞや券を入手するのは大変だったろう。しかもデスデモーナはストヤノヴァ、イヤーゴは昨年新国でジャンニスキッキ歌うのを見聞きしたアルヴァレスである。(アルヴァレスは終演後25年だかウィーン国立で歌ったのを監督に表彰されてた・・・たぶん。「25年以上もここで歌ってるのにドイツ語喋れなくてごめんね」とか言ってた。)


グールドは日本によく来てくれてワーグナーの諸役を歌うのを見聞きしているのでいつも思うのだけど、ガタイが大きいので「普通の人の何倍もの布がいりそうだな」と思う。たとえばシャーガーとレパートリーが被るから同じ役を歌うことは多そうだけど、全然材料費が違いそうだ。

しかし、いつものトリスタンやジークフリートと違う、イタリアオペラなので、髭をたくわえてオテロの衣装を着て歌っているグールドは何だか巨大化したドミンゴみたいだった。いや、声質は全く違うんだけども。

それにしてもまあ、基本は人種差別が主題の物語なのに、あまりに色々な民族が入り乱れていてぱっと見頭が混乱しそう。ムーア人であるはずのオテロがアメリカ人、デスデモナがブルガリア人・・・とまあここまではいいとしてエミーリア役の人は黒人、カッシオがアジア人。他に作業をしながら耳だけで聴いていると全く違和感はないんだけど。

とくに混乱をきたすのがカッシオ役のJinxu Xiahou(読めない)。外見はいかにも気のいい中国人と言った感じで、横浜中華街でにこにこして北京ダックとか作ってたら似合いそうな感じ(←激しい人種差別ごめんなさい)なのに、声だけ聴くと「西洋のイケメンテノール」にしか聴こえない。すっげー美声。この違和感をなんと伝えよう。ウィーンでは普通にロドルフォとか歌ってるみたいで大活躍のようだ。名前なんて読むかだれか教えて。


いやまあ、端役に至るまでみなさん素晴らしい歌唱であったので堪能した。グールドはもちろん凄い嫉妬心をあらわにしたさすがドラマティコねみたいな歌唱だったんだけど、デスデモナのストヤノヴァがほんっとにね、ほんっとに素晴らしい。泣けるわあ。ザルツブルグでダナエ歌ってた人だね。

普通にスペクタクルな演出も素晴らしい。幕が普通のと違うオテロ用のキンキラキンの幕で、前奏が始まったとたんに幕が落ちる演出がかっこいいし、そのあとの嵐の演出もロシアアバンギャルドの映画みたいでかっこよかったし、指揮者の(白髪イケオジの)ダーリントンが嬉しそうに出てきて老眼鏡かけて颯爽と指揮棒を振るタイミングが何よりかっこよかった。盛り上げ上手な指揮者だ。少年少女合唱団も美しく可愛かった。

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足の指を骨折して3週間くらい。今や全然痛くないし普通に歩いているので「実は医者の見間違いで骨なんか折れてなかったんじゃないか。」と思いつつ昨日病院に行った。「診察とは名ばかりで本当は毎週ちゃんと更新されている週刊文春を読みに行っているだけ」みたいなスタンスだったのに、レントゲン撮ったらぜんぜん治ってなかった。前よりヒビがはっきりしているみたいだった。会社はしょうがないから通ってるけど、休みの日は近所に買い物くらいしか出かけられない。いつものように日本橋に映画観に行ったり、演奏会に行ったりしたいものだがなんか怖くてねえ。

家でヒマでしょうがないので熱帯魚を飼ったりするソシャゲにハマったり(課金はしない)、「女子高生の無駄遣い」のドラマとアニメを見比べたり、なんかもう本当に時間の無駄遣いだなあと。早く治ってほしい。

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2018年11月20日 (火曜日)

ボーイト/メフィストーフェレ バッティストーニ(オーチャード)

2018111618ボーイト/歌劇『メフィストーフェレ』(演奏会形式)
メフィストーフェレ (バス): マルコ・スポッティ
ファウスト (テノール): アントネッロ・パロンビ
マルゲリータ/エレーナ (ソプラノ): マリア・テレ-ザ・レーヴァ
マルタ/パンターリス(メゾ・ソプラノ):清水華澄
ヴァグネル/ネレーオ(テノール):与儀 巧
合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:世田谷ジュニア合唱団  他
指揮:アンドレア・バッティストーニ
東京フィルハーモニー交響楽団
(11月18日 オーチャードホール)
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ああ、またサントリーは売り切れてて行けなかった。毎年毎年オーチャードなの。まあまあの席だったしわりとよく聴こえたけど、サントリーはどんなによかっただろう、と想像するとちょっと悔しい。まあ、聴きにいけただけでも良しとしよう。
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(ところで今回なぜか中国?の方をたくさん見かけた。休み時間に女子トイレに並んでたんだけど、中国語しか聞こえなかったほどである。入口でツアーらしき一団を見かけたのでそういうツアーがあるのかな。結局トイレには行きつけず、だからやなんだよイタリア・オペラは。ワーグナーならそんなことないのに。)
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毎年、バッティストーニの指揮する演奏会形式オペラを聴きに行っているけど、ある一つの法則に気づく(みんな気づいてるかな)。昨年の「オテロ」は別として、(多分だけど)イタリアのオペラ作曲家がワーグナーに影響を受けて、またはワーグナーに憧れて書いたイタリアオペラがほとんどじゃないかなって思う。ドイツオペラのごとくオケはバリバリ鳴り、合唱団は大活躍、少年合唱団ももちろん入る。また、オルガンや鐘の音もドラもガンガン鳴る。
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もう、一曲聴けばおなか一杯である。
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実は私もそういうの大好きだ。トゥーランドットは残念聞き逃したのだけど、前々回のイリスも今回のメフィストーフェレもそういう傾向にある曲目だと思う。
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ボイートのこの曲、私はナマで聴くの初めて(プロの演奏では日本初演らしい)。有名なプロローグでさえ、全くお初である。しかもレコードもCDも持ってない。遠い昔、FMで放送されたのを録音したのをずっと聞いていた。なのに彼の次の作品の「ネローネ」のフンガロトン盤はCD持ってた。なんというひねくれものだったのだろう。
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マスカーニの「イリス」と並んで、最初っから合唱団が大活躍し、最初から異常に盛り上がる曲である。今や世界に誇る新国立劇場合唱団はいつものように素晴らしかったのだけど、特筆すべきは世田谷の少年合唱団であったと思う。なんかよくわからない早口言葉みたいなイタリア語の歌詞をホントにうまく歌っていたので感動した。
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歌手であるが、タイトルロールのマルコ・スポッティは外見はとてもかっこよかったけどプロローグはあんまり声が本調子でなかった気がした。期待しすぎたのかな。プロローグあってのこの曲なのに残念。あとのほうは調子を上げてきてよかった。・・・というかサントリーを聴いてないので本当はこんなもんなのかもしれない。
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ファウスト役のテノールは代役とのことだが高音をびんびん響かせてまことに気持ちが良い。毎年この出し物はテノールが冴えない気がして少々悲しかったのだけど、このパロッピというテノールはとても素晴らしくてまた聴きたいと思った。ああ、よかったなあ。
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マルガレーテとエレーナの二役のソプラノも大変迫力のある歌声で素晴らしかった。感動した。遠目でオペラグラスで見ただけだけど、なかなかお奇麗な方のようだった。初来日らしいが新国立劇場とかに登場したらいいのに。
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毎年出ている清水華澄さんはマエストロに気に入られているのかな。安定の素晴らしさ。与儀さんはファウスト役の歌手と遜色ない美声で聴かせる。
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それにしても、ボイートがこの曲を書いたのは26歳の時だったという。まあその後改変を重ねて今の形になったというが、26歳の若書きの作品を30歳そこそこの天才指揮者が振る。そんな様を身近に聴ける日本人のなんと幸せなことか。来年は何を演奏するのだろう。
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そういえば20日は横浜でバッティストーニが振るイタリア・オペラアリアのコンサートをするらしいんだけど、何だか会社の「女子会」とかで行けなくて残念。この日の夜会った友人にチラシを渡して「もしかして将来この人スカラ座の総監督になるかもしれない、凄い指揮者だから聴きに行くといいよ。歌手もみんな素晴らしいよ」と言っておいたが、友人は行けるかなあ。そもそも券が残ってるのか知らんけど。行きたかったなあ。
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夜、友人と待ち合わせて二子玉川のイタリアンへ。ボジョレー・ヌーヴォー解禁だというので(とっくに)、試しに頼んでみたら大変美味しかった。生ガキも久しぶりに食べた。イタリア・オペラのあとのボジョレー、なんとおしゃれなのだろう(などと自分で言う)。
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2018年8月11日 (土曜日)

フェスタ サマーミューザ2018 センター争奪、灼熱のアリアバトル

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指揮:曽我大介 東京ニューシティ管弦楽団
ソプラノ:高橋 維
ソプラノ:土屋優子
メゾ・ソプラノ:野田千恵子
メゾ・ソプラノ:高野百合絵
テノール:芹澤佳通
バリトン:吉川健一
司会:朝岡 聡
(8月10日 ミューザ川崎)

どうしても休みを取るように上司からいわれており、一日休みたかったが午前中に給与の振り込みがあり半休を取得。会社から川崎は結構遠いのだが(だってすみだが近いんだもーん)、がんばって到着。しかしまあ、夏休みとあって(普通の金曜日のお昼なのに)川崎は激混み。フードコートは工事中なので普通にレストランに昼ご飯を食べに行ったところ、どこも行列。

しょうがないので、あまり店はないもののミューザ川崎に。蕎麦屋に入れたので唐揚げ定食を頼んで待っていたところ、カウンターの横に若いカップル?と思しき男女が座ってきた。しかし、会話の内容を聞いていたら(近いので聞こえる)、どうも本日の出演歌手さんだった。私は「うわああ」と思ったものの、「今日、私聴きに行くんです。頑張って下さい」とか話しかけるようなコミュ能力があるわけではなので、普通にスルー。あ、唐揚げ美味しかったです。お蕎麦も美味しそうだったなあ。
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今回の企画は、若手の6人の歌手の皆さんが、一曲ずつ得意のアリア(または初挑戦のアリア)を披露し私たち観客が与えられた一票を一番うまいと思った人に投票する・・・というもの。一番票数が多かった人にはシャンパンが与えられ、最後の「乾杯の歌」の時にセンターで歌う権利を得るというもの。まるでAKBであるが、そんな必死なものでもなく投票は「おあそび」である。歌う順番もコンサートの前のプレトークでくじ引きで決められた。
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さて歌唱であるが、私が目当てにして行った高橋維さんの歌った「椿姫」の「ああ、そはかの人か」は彼女のレパートリーには多分ないもので、今回挑戦してみたのかな。とても上手だったし、彼女得意のコロラトゥーラも奇麗で高音も出ていたけれど、後半に歌われた(初めて歌うという)「ドン・パスクワーレ」のノリーナのほうが彼女のキャラクターにぴったりであったように私は思う。今回の指揮者のリクエストによってこのナンバーは歌われたようだが、本人の歌いたいものと聴く人の求めるものとは若干差があるのかなあと思った。私は彼女は男性を手玉にとるようなお茶目な役のほうが似合ってると思うし、好きだ。まあ、舞台で観たツェルビネッタとかね。いつか彼女は「ルル」を歌ってくれると思う(←勝手に)。
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ファンなので当然高橋さんに投票したのだけれど、1位は「ある晴れた日に」を歌った土屋優子さんが獲得した。確かに声量がありスケールの大きな歌だったけど、おそらく今回の観客層は老人が多く(普通の日の昼間だったので)誰でも知ってる蝶々さんの「ある晴れた日に」が聴衆の心をつかんだのではないかと思った。だったら「誰も寝てはならぬ」も投票が多かったんじゃないかな。1位しか発表はなかったけど。
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とても充実した演奏会で(2時間半と結構長かった)、こういったバラエティ系コンサートではおなじみの朝岡聡さんの「いかにもオペラ大好きですう」感の司会がとても楽しそうで、初心者にもわかりやすくよかった。指揮者の曽我さんはダイナミックな指揮で「乾杯の歌」では独唱者にまじってちゃっかり歌うというハッスルぶりで楽しそうだった。聴衆もブラーヴァ、ブラヴィー、ブラヴォー続発で楽しそうであった。
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さて、半休を神奈川で遊び倒すという企画(自分では)なので、終演後慌てて川崎からみなとみらいへ。友人と待ち合わせて夜モネするんだよん。
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    川崎に向かう電車の中で、「君はどのジークフリートが好き?」などという会話で盛り上がっている若い男性たちの声が聞こえたので、電車を降りるついでに「ワグネリアンかしら。どんな若者だろう、見てみたい」と思って見たところ、コミケに向かう?痛紙バック持ってる人々であった。そうね、そういうことね。

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2018年1月14日 (日曜日)

日本赤十字社献血チャリティ・コンサート2018

2018nyc1MIKIMOTO 第58回 日本赤十字社献血チャリティ・コンサート
J.シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」より『序曲』
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より『乾杯の歌』(S&T) /『ああ、そはかの人か』(S) ~『花から花へ』(S&T)
ビゼー:歌劇「カルメン」より『前奏曲』/『恋は野の鳥』(ハバネラ)(MS) /『ジプシーの歌』(MS)
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より『冷たき手を』(T) ~『私の名前はミミ』(S) ~『愛らしい乙女よ』(S&T)
ストラヴィンスキー:バレエ組曲《火の鳥》(1919年版)
大野 和士(指揮)
大村 博美(ソプラノ)
脇園 彩(メゾ・ソプラノ)
笛田 博昭(テノール)
東京都交響楽団

(サントリーホール)
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当日券が出るというので、突然思い立って出かけた。チャリティとは言え、昨年末行った犬のチャリティコンサートとは違い司会がいるわけでもなく普通のコンサートである。A席だったけど意外とよく見えたしいい席だった。やっぱりNHKホールやオーチャードとは違う。
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こないだ、「ニューイヤーオペラコンサート」で見聞きした笛田さんが大層素晴らしかったのでもう一回聴きたくなり行ったのだ。大村さんの歌唱も聴きたかったし。メゾの人は全然知らない人だったけどどんなかなと思った。
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指揮者が大野さんていうのもポイント高い。それに献血したことないのでたまには役に立ちたい。
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前半はオペラの序曲とアリア集で、まったく有名どころだらけでチャリティっぽかった。こうもり序曲とか結構好きだが、なかなか素晴らしかった。こうもりのアリアはなかった。「椿姫」の乾杯の歌はやはり素晴らしい。笛田さんの声は朗々とよく響き、大村さんの声もヴィオレッタというヒロインによく合っている。名アリアにして難曲「ああそはかの人か」は素晴らしく歌われてはいたが・・・この曲はやっぱり難しいのね。声質とか歌いまわしとかちょっとコトルバスを思い出し、好きな歌い方だった(このアリア、人によって歌い方違うのでね)。
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カルメン序曲からのアリア2曲。脇園さんはせくしいな赤いドレスでなかなか見た目は麗しい(2階席だったのでよくわかんないけど)。声もとてもよかったけれど、カルメンらしいエロさはこれからな感じ。入口で貰ったチラシにロッシーニのシンデレラを歌われるとのことのようで、最後のアリアが好きなので大いに興味を弾かれたが、残念ながら上演は大阪だった。ロッシーニのオペラは観たことないので(ええっ)一回観てみたいな。(今話題のメゾとのこと。基本的にワグネリアンなので情報遅いのごめんして)
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大好きなボエームを聴けるので嬉しいが、笛田さんはやはりこないだのマンリーコとか、今度のカニオとかの「強い」テノールの人なんだろうだなあとおもった。ただ、彼の高音は圧倒的に素晴らしい(しびれる)。今年になっていいテノールを見つけた!嬉しい!って感じ。(道化師行っちゃおうかなあ。ちょっと予定外出費・・・。)大村さんのミミも可憐というよりは意思の強そうな感じで好きだな。とにかく出演の3人とも主役級の人ばかりですごい。伴奏も(伴奏って感じでもないかもだが)さすが大野さんらしくぐいぐいと早いテンポが素晴らしい。
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後半はなぜか「火の鳥」。わたしもしかして人生初ナマ火の鳥かも。ペトルーシュカは結構好きでデイヴィス盤とか子供の頃聴いてた。火の鳥はこのところフィギュアスケートの音楽としてよく耳にする。スケーター憧れの曲らしく、日本人も何人かこれで滑っている。ハルサイとは違い、とてもわかりやすい曲である(今更何を)。演奏については・・・よかったとしか言いようがない。
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とてもいいコンサートだったが、いかんせん短くて。アンコールもなく(しょうがないが)。笛田さんの声もっと聴きたかったなあ。
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サントリーの外に献血車とか止まってたらどうしようかと思ったが、そんなこともなく。若干であるが寄付をした。輸血歴があり生涯献血ができないのでね。まあ、命が助かったので有難いけど、献血してみたかったなあ。
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(すっかり忘れていたが)次の新国立のオペラ芸術監督は大野さんですが、脇園さんはドンナ・エルヴィーラ役で新国に登場されるそうです。沼尻さんが振る「フィレンツェの悲劇」はもちろん、アッシャー・フィッシュが「タンホイザー」振るのも楽しみね(タンホイザー役はFFでない模様。ホッ)。
 

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2017年12月15日 (金曜日)

BCJ「ポッペアの戴冠」全曲ラジオ放送

早くも、本日NHKFMにて放送されますので是非聞いてね。ほんっとに素晴らしいから。しかし映像でないのが残念。
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12月15日 午後2時00分~ 午後6時00分
バッハ・コレギウム・ジャパン「ポッペアの戴冠」
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「歌劇「ポッペアの戴冠」第1幕 前半」 モンテヴェルディ作曲
(36分57秒)
「歌劇「ポッペアの戴冠」第1幕 後半」 モンテヴェルディ作曲
(50分40秒)
「歌劇「ポッペアの戴冠」第2幕」 モンテヴェルディ作曲
(1時間00分45秒)
「歌劇「ポッペアの戴冠」第3幕」 モンテヴェルディ作曲
(49分37秒)
ポッペア…(ソプラノ)森麻季
ネローネ…(ソプラノ)レイチェル・ニコルズ
オットーネ…
(カウンターテナー)クリント・ファン・デア・リンデ
オッターヴィア…(メゾ・ソプラノ)波多野睦美
セネカ/警護官…(バス)ディングル・ヤンデル
フォルトゥナ/ドゥルジッラ…(ソプラノ)森谷真理
ヴィルトゥ/ヴェネレ…(ソプラノ)澤江衣里
アモーレ/ヴァレット…(ソプラノ)小林沙羅
アルナルタ/乳母/セネカの第一の友…
(カウンターテナー)藤木大地
第一の兵士/ルカーノ/セネカの第二の友…(テノール)櫻田亮
メルクーリオ/セネカの第三の友/執政官…(バリトン)加耒徹
ダミジェッラ/第二のアモーレ…(ソプラノ)松井亜希
パッラーデ/第三のアモーレ…(ソプラノ)清水梢
第二の兵士/リベルト(衛兵隊長)/護民官…
(テノール)谷口洋介
(管弦楽)バッハ・コレギウム・ジャパン
(指揮)鈴木優人
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~東京オペラシティ・コンサートホールで収録~
(2017年11月23日)

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