2007年8月31日 (金曜日)

マルチヌー・ナイフの涙&森の声

41dtx8qvpdlマルチヌー:歌劇「ナイフの涙」
ハナ・ヨナソヴァ(エレオノーラ)、レンカ・スミドヴァ(マトカ)、ロマン・ヤナル(サタン)
歌劇「森の声」
ヘレナ・カウポヴァ(花嫁)、ヤロスラフ・ブレジナ(若い森の住人)、レンカ・スミドヴァ(女主人)その他

イルジ・ビエロフラーヴェク指揮/プラハ・フィルハーモニカー




「珍しいオペラ」行脚をもう何年もやっているが、ここのblogでは大体好きなもの、思いがけず当たったもの、傑作ではないけど興味深いものを沢山ご紹介したつもりです。

でも、でもねえ。

やっぱり・・・色々買っていると結構ハズレもあるんですよね。
ハズレは売ってしまったりしていますね。

大体、ハズレと思うものは。
・音楽が生理的に私と合わない。
・筋書きに虫唾が走る。

・・・のどっちかでしょうね。

もうすでに売ってしまったオペラ全曲盤CDで、ここらへんに該当するのがゴルトシュミットって作曲家のもので。

退廃音楽シリーズから出てた「堂々たるコキュ」と。
CBSから出てた「ベアトリーチェ・チェンチ」でな。

前者は音楽的にどうしても受け入れられず。
後者は音楽は素晴らしかったものの、筋書きが受け入れられず(実父の欲望のままに陵辱される少女を守るため、継母や家来たちが協力して少女はその父親を殺害。少女は断頭の刑に処される・・・というような内容)。しかもジャケットも陵辱された少女を思わせるものだったし。

今持ってたら、結構お宝だったかもしれんね。国内盤だったし。

・・・というように、私も好きなオペラばっかり聴いているわけではないのよ。



さて。本日紹介のCD・・・

これはお手上げである。

このCD、買ってからずいぶん経つがいまだに筋書き等よくわからない。前から存在する日本マルチヌー協会さんのHPにも、この2つのオペラに関する記述は題名のみ。

マルチヌー(マルティヌー?)という作曲家は、何故か別の経由から興味をもつようになった。既にこのblogで紹介しました、カプラローヴァという女流作曲家の師匠にして愛人?ということだったので、そこから調べたり、CDを買ってみたりしてみたのであった。

交響曲だって聴いたぜ。何番か忘れたけどな。
しかし、何風なのか、なんともいわく言いがたい作風だったのさ。
誰も興味を持たない作曲家カプラローヴァのほうが、私は大好きだぜ。
(カプラローヴァの生涯に関するHPが削除されているようなのが非常に残念。彼女こそリリー・ブーランジェなどとともに、本当に見直されていいと思う作曲家だと思うんだけど。)

このオペラのCDも、もう何回もトライしているが、作風もどうもとらえどころがなく。なかなか聴いていて調子のいい感じはするのだが。

一応英語とチェコ語の対訳本もついてはいるのだが、それを訳す気力がナイ。マルチヌー協会の方が、訳してくれればいいのである(他力本願)。16もオペラを作っているマルチヌーのことだから、もっと他に重要な作品もあるのだろうが。

あああ、だれか筋書きをちょこっとでもいいから教えて欲しいです。

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2007年8月30日 (木曜日)

エネスコ・オイディプス王/ギーレン

George Enescu: Oedipe
エネスコ: 歌劇 「エディプ(オイディプス王)」
モンテ・ピダーゾン(オイディプス王)、エギルス・シリンス(ティレシアス)、ダヴィデ・ダミアーニ(クレオシ)、ミヒャエル・ロイダー(羊飼い)、ゴラン・シミッチ(神官)、ペーター・ケーヴェス(ポリュポス王)、ヴァルター・フィンク(見張人)、ユー・チェン(テセウス)、ヨーゼフ・ホプフェルヴィーザー(ライオス王)、マリアーナ・リポウシェク(イオカステ王妃)、ルクサンドラ・ドノーセ(アンティゴネー)、ミハエラ・ウングレアヌ(メロペ王妃)
ミヒャエル・ギーレン指揮、ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団、オーストリア連邦歌劇場舞台管弦楽団、ウィーン少年合唱団
(1997年5月 ウィーン国立歌劇場ライヴ)

おお、これはいったい。こんなの出てるのずっと知らなかった。しかも、ギーレンでウィーン国立歌劇場なのにナクソス。これは珍しいオペラ好きには即買いでしょ。

エネスコ(エネスク)って作曲家はここでは初登場。私も聴くの初めてである。管弦楽曲だって聴いたことないんだけど。この人のオペラはこれ一曲しかないそうだが。かなり産みの苦しみというか、長い期間かけて完成したものらしい。

ジョルジェ・エネスコ(1881 - 1955)はルーマニアの作曲家、ヴァイオリニスト、ピアニスト、指揮者、音楽教師。
20世紀の傑出した音楽家にして、存命中は最高のヴァイオリン演奏家の一人であった。今日においても、作曲家としてよりヴァイオリニストとしての価値において賛嘆される傾向がある。
(ウィキペディアより)

幼児期より楽才を発揮、7歳でウィーン音楽院に進学。ご学友にツェムリンスキーがいたという。

さて、このオイディプス王。「歌劇大事典」によると一般的なオイディプス王のあらすじと一緒みたいなので、その辺のあらすじを一応載せておこう。

<あらすじ>
神託によって息子のために一命を失うであろうことを知ったライオス王は、その子オイディプスを殺すことを家来に命ずるが、オイディプスはある羊飼いに救われる。そして両親を知らなかった彼は、成長してのちライオス王を殺したうえ、王座について生みの母イオカステを妻とし、2男2女をもうける。しかし、自分が父殺しと母を妻としたことを知りオイディプスは自ら両目をえぐ取り、イオカステは首をくくって死ぬ。


このCD。これぞナクソス!という本領を発揮して歌詞対訳もなく、しかも歌詞はフランス語なのでかなりキツイかも・・・ということで、筋書きを楽しむというよりはこの音楽そのものに耳を傾けたい。

もしも。

ウィーンに旅行に行って、国立歌劇場でたまたまこの陣容でこんな珍しいオペラを見ることができたらかなりラッキー。だが、クラヲタでない友人との旅行や新婚旅行でコレが当たってしまったら、あとでかなりブーブー言われること、うけあい。新婚旅行だったら、成田離婚かもしんね。
うくくっ。

で、私の印象として。雰囲気的に、例えていうならば、ダラピッコラの囚人の残酷、シマノフスキのオペラの神秘、ベルクのヴォツェックの緊張感、ツェムリンスキーの優美(但し1%くらい)、が混じっている感じ。(わからん??)

ま、多分ここらへんのオペラが好きな人は大抵オッケー、オッパッピー。第1幕の壮大な合唱が入る部分を聴いただけで、買ってよかった感が。合唱にはウィーン少年合唱団まで入る豪華さ。

でも、一般的にはあまり薦めない(おや?)。オペラ的な優美さにはかなり欠ける。キツイ。聴く人に愛想のよいオペラでは決してないのである。

キャスト的には平均的な国立歌劇場のレベルかと。母にして妻の役にリポウシェク。ここでもかなり強烈な歌唱を聴かせてくれている。他のキャストも(誰がなんだかよくわからないが)、穴はないと思う。

ライブ録音で最後には盛大に拍手も入り(大盛況だったみたい)、臨場感溢れるものである。

←タワーで買うならこっち。


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※小島よしお関係のTBはもう受け付けないよ。一つで充分。

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2007年8月16日 (木曜日)

ウェーバー/マーラー・3人のピント



ウェーバー(G・マーラー補筆完成版):歌劇「3人のピント」
フランツ・グルントヘーバー(ドン・パンタレオーネ)、ルチア・ポップ(クラリッサ)、ヴェルナー・ホルヴェーグ(ドン・ガストン)、ヘルマン・プライ(アンブロジオ)、クルト・モル(ドン・ピント)、ハインツ・クルーゼ(ドン・ゴメス)その他
ガリー・ベルティーニ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニカー、ネーデルランド・ヴォーカル・アンサンブル

(1976年録音)

暑い。群馬は40度超えたっつーし。
群馬の皆さん、大丈夫ですか~?
40度って、ぬるま湯に頭から全身どっぷり浸かっている感じかしら?
(実は、休み中に遊ぶ約束をしていた群馬在住の友人は体調を崩して病院へ。アキバでオタクを見学に行く予定であったが、中止。涼しくなったらまた。)

私はというと、東北人の血統からか人一倍暑さに弱いもんで、ここ2~3日は夕方まで朝青龍ばりの引きこもりを実施中。日がなんとなく落ちてから隣町のスーパーに出かけて、テキトーに食材を仕入れて帰宅(残念ながら食欲はなくならない・・・泣)。遊びに行く予定の土日はなんとか曇りになってほしいもんだが。たのむよ。

・・・というわけで。これを機会にこのところサボリまくってたblogを更新。

今日はウェーバー。
この「3人のピント」は、マーラー・ファンならよくご存知だと思う・・・題名だけは。伝記には必ず書いてあるもんね。

どんな曲だか、ずっと頭にはあったのだが、こないだタワレコでたまたま安く売ってたのを見かけて購入。2枚組で1250円て。この豪華キャストをみてちょうだい。プライにモルにポップ・・・。魔笛できるぞ。
(いつも思うがRCAのこのオペラ・シリーズはキャストも演奏もなかなかなのになんてお安いんでしょ。録音もだいたい悪くないし。)

しかも指揮者はマーラーが大得意だったベルティーニというのもすごい。

おもなあらすじ。

舞台はスペイン。
<第1幕>野暮なイナカ紳士のドン・ピントが、ドン・パンタレオーネの娘クラリッサを花嫁として迎えるために、推薦状を携えながらマドリードへ赴く途中、ある村の旗亭で若い学生のガストンに会う。ガストンはピントの話を聞いて、自分が彼の代わりにマドリードへ行こうと決心し、眠っているピントの推薦状を盗んで行ってしまう。

<第2幕>パンタレオーネの家。ドン・ゴメスと愛し合っているクラリッサが、ピントと結婚することを父親から命ぜられて悲観しながらも、ゴメスおよび女中のラウラと共謀してこの難局を乗り越えようと試みる。

<第3幕>召使のアンブロジオを従えてピントになりすましたガストンが到着。が、事情を知ったガストンはピントから盗んだ推薦状をゴメスに与えるので、今度はゴメスがピントになる。そして彼を歓迎する祝宴の最中に本当のピントが現れてひと悶着あったあと、事情を知ったパンタレオーネは恋人たちを許して、娘とゴメスの結婚を承諾するのである。

・・・というふうに。ウェーバーというよりはなんとなくロッシーニのオペラのような雰囲気のある筋書きであります。

ところで、ウェーバーってどのくらいまでこの曲を完成してたのでしょう。そこのところがあまりよくわかりませんが・・・とにかく、ウェーバーの孫が1987年、マーラー(26~7歳)に補筆を依頼したということであります。(その夫人と恋に落ちて駆け落ち寸前までいったとゆー。こりゃまた。)

マーラーはその翌年、交響曲第1番を完成する。だもんで、このオペラはたぶん「巨人」を作曲しながら作業してたんだな、きっと。そういうことを踏まえて聴くと。

CD1枚目はまだそんなでもないんだけど。
CD2枚目は、第1幕の最後のオケ部分から始まるのですが、ここはもしかしてマーラーがかなり手を入れたんじゃないか~?と私は思う。マーラーの独特なスケルツォっぽいにほひが。・・・他にも、それっぽいなあって感じるとこはところどころある。ま、気のせいかもしれないが。

演奏はというと。このメンバーではどんなオペラでも大丈夫だ、多分。
クルト・モルはまるで「薔薇の騎士」のオックス男爵を思いだす。プライは裏声で女の声色を使って大活躍。役どころとしてはフィガロっぽいかも。また、ポップが出てくる第2幕からクライバー盤の「こうもり」を思い出すときもある。みんなそれぞれ芸達者。いい感じ。

ガリー・ベルティーニがオペラを指揮したのは私は聞いた事ないんですが、ベルティーニ自身がマーラーに深く共感している感じがするので、この演奏はまるでマーラーが指揮しているかのごとくぴたっとハマっています。

この曲はほかに、ナクソスにも全曲盤がありますが、このRCA盤より値段が高く、キャストも知らん人ばっかりです。
(ちなみにRCA盤は英語対訳なしでドイツ語台本のみ。)

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2007年8月15日 (水曜日)

クラーサ:子供のためのオペラ・ブルンジバール


ハンス・クラーサ:子供のための歌劇「ブルンジバール」
ジェラード・シュウォーツ指揮/ミュージック・オブ・リメンブランス、ノースウェスト合唱団、他

今日は終戦記念日だという。
我々は、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び・・・という日である。

というわけで、たまたま~ではあるが、第二次大戦関係ってことで、きょうは先日購入したクラーサのガキの子供のためのオペラ、ブルンジバールを。

このオペラについては、ずいぶん前にテレジンのユダヤ人収容所とそこにいた音楽家についてのドキュメンタリーをテレビで見たので知っていた。確か、取材をしていたのは指揮者の大野和士さんだったと思う。

テレジンの収容所は、アウシュビッツのごとく直接の虐殺行為を行う場所ではなく、そこに送られる前の中継地点みたいな収容所で、また他の国に見せることによって「収容所は実はこんないいとこでっせ」という隠蔽行為を行うといった存在だった思う。

ということで、ここに収容されてた作曲家は(クラーサのほかにヴィクトル・ウルマン、ギデオン・クラインなど)、多少作曲をしたりはできる環境だったようだ。

過去記事:ウルマン「アトランティスの皇帝」


ハンス・クラーサ(1899 - 1944)はボヘミアの作曲家。ドイツ国立歌劇場(現・プラハ国立歌劇場)の声楽コーチを勤め、同歌劇場の音楽監督ツェムリンスキーと出会って多大な影響を受ける。

作曲家としては、1920年に《クリスチャン・モルゲンシュテルンの詩による4つの管弦楽伴奏歌曲》によりデビュー、もう一つの大作は、1938年に教育省により主催された作曲コンテストのために書かれた、児童オペラ《ブルンジバール Brundibár 》である。

《ブルンジバール》の完成後、1942年8月10日にナチスにより拘束され、テレジン強制収容所に送致される。《ブルンジバール》は所内で改訂された後、そこで55回の上演を見た。クラーサはテレジンに隔離された年代が最も実り豊かな時期であったが、苛酷な環境のためにいくつかの作品が失われた。

1944年10月にアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に送致され、若者ではないので強制労働に向かないとの口実から、ガス室で処刑された。(以上ウィキペディアより)

うううううあああうう(泣)。

夏休みだってのに、なんだか記事が暗くなってきたので、純粋にこのCDの感想を。

以前見たテレビのドキュメンタリーで(実際のテレジンの子供たちが収容所内で上演している所のフィルム)見聞きしたのは、最後の合唱の部分だけだったので今回全曲聴くのは初めてである。何年か前にチェコの少年合唱団が来日したときにこの曲を上演したのだが、何かの都合で行けなかったのは残念だったす。

原曲はおそらくチェコ語なんだろうが、このCDはトニー・クシュナーによる英語訳の録音である。子供が全部歌っているのかと早とちりして購入したが、子供は合唱のみで、ソロは大人の歌手がやっている。

これはかわいくない。がっくり。全部子供が歌ってるのかと思って買ったのに。

しかも。英語が全くのアメリカ英語でムカつく。この曲の悲しみみたいなのがやや薄れていくようで残念だ。
全体的に♪ナ~ントカ~ハーワユ~?ジスイズマイシスタ~♪みたいな感じなので戦後の子供向け進駐軍英会話放送(?なんとなく)みてえ。それもまた味なのかもしれんが。教科書に墨塗っちゃうよまったく。サンキューマッカーサーだよ、もう。(←意味不明)

オペラの内容は、弱いものが力をあわせて悪者ブルンジバールをやっつける、というものだったと思う。テレジンの子供たちはそれこそいつか悪い者(ナチス・ドイツ)をやっつけてやろうという一心で毎日この曲の練習をしていたのである。

曲自体は、ここら辺の迫害作曲家の作風そのものであり、室内オーケストラの音色もなんとなくドンヨリと心が曇っている感じはする。ツェムリンスキーに師事した、ということだがここでは影響は・・・どうなんだろう。弦の扱いは多少、ウィーンの退廃的な匂いは感じるとこもある。

しかし、原語の演奏も聴いてみたい。きっと格段に味わいが違うと思うんで。

・・・。

それにしても、平和な時代に生まれてよかった。

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2007年7月16日 (月曜日)

シュレーカー・狂える炎

074646685020 シュレーカー:歌劇「狂える炎」(Irrelohe)
ミヒャエル・パプスト(ハインリッヒ)、ルアナ・デヴォル(エヴァ)、エヴァ・ランドヴァ(ローラ)、モンテ・ペダーソン(ペーター)、ハインツ・ツェドニク(クリストバルト)その他
ペーター・ギュルケ指揮/ウィーン交響楽団・ウィーン楽友協会合唱団

はじめに、本日の大地震に見舞われた方、心よりお見舞い申し上げます。

過去記事:シュレーカー・烙印を押された人々

・・・さて。
ここのblogもほとんど書きたいCDは書いてしまった感があります。あとは新しく買ってレビューを書くしかないなあ。さあて、ほんとにどうしようかなあと思ったら、まだあった。ウチの秘曲中の秘曲。多分、このCDの価値といったら、以前ご紹介したコルンゴルトの「ヴィオランタ」くらいのもんだと思う。

あまり最近CDショップでも見かけないので、廃盤になったものと思われる。1989年、ムジークフェラインにおけるライブ。演奏会形式(多分)。

今までblogに書かなかったのかというと、当然輸入盤なので対訳はないし解説は英語・ドイツ語・フランス語。

うーん。私のたどたどしい英語力。そしてただでさえ難解なシュレーカーの台本。あいかわらず自己完結っぽい筋書き(だからなんなんだ~と言いたくなる)。ちょっとヒクものがある。

そんなこんなで・・・・「たぶんこんな感じなんだろう」という筋書き。


時は18世紀、とある小さな村に建つIrreloheという城にまつわる物語。

とある居酒屋の女主人ローラは、自分は昔は美しく若かった、と歌っている。彼女の息子のペーターは、自分の出生の秘密を知りたがっている。彼女は「Irreloheの呪い」について語る。
その昔ある貴族が水の精を愛し、息子をもうけた。この子供とその子孫は代々この村から若い花嫁を強奪するという。

そのとき居酒屋に現れた楽士・クリストバルト。彼もかつて「Irreloheの呪い」によって自分の花嫁を奪われた。クリストバルトは3人の楽士とともに国中を回っているが、彼らの現れるところには必ず火事が起こる。

ペーターの幼馴染みであるエヴァが、城の現在の持ち主であるハインリッヒ伯爵と会い、あわてて逃げてやってきた。しかし、ペーターはエヴァが伯爵と会ったことに嫉妬し、彼女を部屋から追い出してしまう。

夜。3人の楽士(放火犯)が村に現れる。これから城が燃やされるということを背後で見ていたエヴァは知ってしまい、ハインリッヒに知らせにあわてて城へ向かう。

ハインリッヒ伯爵はエヴァに恋してしまっていて、彼女に手紙を渡すように召使に言いつける。それと入れ替わりにエヴァが城にやってくる。互いの愛を告白する二人。それからすぐに教会で婚礼があげられることになる。
教会。婚礼の場に、嫉妬に狂ったペーターが決闘に現れる。母ローラは「この人はあなたの兄弟なのよ!」と止めようとするが、すでに遅くペーターは殺されてしまう。火事を知らせる鐘が鳴り響き、人々がIrrelohe城が燃えていることを告げる中、ハインリッヒとエヴァは若い愛の輝く朝の光の中へ踏み出す。




初演は1924年、クレンペラーによって行われたが、結果はあまり芳しくなくシュレーカーの今までの名声に陰りが見えてくる。

とはいえ、このCDで聴ける音楽はいかにもシュレーカーらしいものである。とくに第2幕のエヴァとハインリッヒの愛の場面は美しい。それと第3幕の出だしからの混沌とした管弦楽、舞台裏から聞こえる軍楽トランペット(マーラーのようである)、色々な楽器が好き勝手にメロディーを奏でつつも一つにまとまっていく様はうーんと唸ってしまう。オルガンも交えた婚礼の合唱も壮大で、かなり聴き応えがある。

さて歌唱は。

なんといっても私の大好きな性格テノール、ツェドニクが大活躍しているところが素晴らしい。この役はやっぱりこの歌手でないと、というくらいはまっている。名歌手ランドヴァも(老女の役なので違和感があるが)うまいし。

猿之助版「影の無い女」で皇后を歌っていたデヴォルが主役のエヴァを歌っている。ホント、このパートはトンデモナイ高音から始まったり、伴奏オケも複雑なのできっととっても音が取りにくいんじゃないかと思うが、この歌手はピタリと決めている。とくに高音の弱音が素晴らしく綺麗。

ヘルデン・テナーの役柄と思われる伯爵役のパプストはこの難しい役を頑張って歌っています。たまーに音をちょっと外したりしているのが惜しい。

録音はデジタルなのでかなりよいですが、もうちょっと合唱団に広がりがあるともっとよかったかなと思います。

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自民党のCMにさーえどわーどの音楽は。やめてちくれ。
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2007年6月23日 (土曜日)

マルシュナー/ハンス・ハイリング

Pa0_0133 ハインリヒ・マルシュナー:歌劇「ハンス・ハイリング」
アレクサンダー・ヴェリッチュ(ハンス・ハイリング)、ヘレーネ・ヴェルト(地霊の女王)、マルゴット・ギヨーム(アンナ)、カール・フリードリッヒ(コンラート)、レス・フィッシャー(ゲルトルート)、グスタフ・ナイトリンガー(シュテファン)
ヴィルヘルム・シュヒター指揮/NDR交響楽団&合唱団

Marschner: Hans Heiling ←購入はこちらから。

隠れたる作曲家の珍しいオペラを発掘(?)してわたくしの勝手な判断でその価値を問うという、人気の(?)シリーズもずいぶんな量となりました。

しかし、まだまだあんだよね~、気になるのが。もー、「ちょっとR・シュトラウス風」とか「ワーグナーの影響を受けている作風」とか紹介されちゃうと、もう俄然聞いてみたくなってしまう。

いかん。こんなことでは、破産してしまうだよCD大人買いは。

Pa0_0134 大人買いといえば。昨日は歌舞伎に行った友達と(わざわざ有給とって)池袋のナンジャタウンに出かけた。

「餃子スタジアム」というものが何年か前にできていて、それが目当てのはずだったのが。

有名な餃子のお店が10ほど出店している(はず)。
餃子は何種類か食べたが、どれも何故か中途半端に冷めており。平日でガラガラだったのに、作りおきをしていたのだろうか。(有名な宇都宮の「みんみん」までそんなである。これはさすがにちょっと冷めても美味しかったが)

常日頃、おとりよせの餃子を自分でうま~く焼いて食べたり、三田の「大連」の餃子のアツアツを、はふはふ言いながら食べている私にとっては、「は、冗談でしょ」という感じ。

Pa0_0136 そんなこんなでも楽しかったのは9月2日まで開催されている「プリン博覧会」(全国から200種類ということだが、そんなにはなかったような。でもプリン好きには鼻血)と、常時開催の「カップアイス博物館」(全国から300種類並ぶ様は壮観)であり。ここぞ大人買いぶりを発揮、カップアイスを1個、プリンを2個いっぺんに食べる(アイスとプリンを一口ずつ交互に食べるという荒業も)という、至福の時。子供だったら「おなかを壊すから、どれか一個にしなさい!」といわれる所だが。

どれも美味しかったけど、この「キャラメルカスタードプリン」が美味しかったなあ。通販もしている。
Pa0_0137

富山 菓子工房フェルヴェール キャラメルカスタードプリン 




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さて、この「ハンス・ハイリング」。ドイツでは一昔前は結構上演されていたもののようである。マルシュナー(1795~1861)の他のオペラ「吸血鬼」とともに結構CDは発売している(安易に入手しやすいとは限らないが)。「ハンス・ハイリング」は映像も市販されていて結構キャストが良かったりするので、見てみたい。物語が物語なだけにかなり怪しそうな舞台美術が期待できる。

他にプライが歌ったカイルベルト盤もある。




<あらすじ>
地底に住む地霊の女王の息子ハンス・ハイリングは田舎娘アンナに恋をし、人間の姿をして人間の世界に住むために母の反対を押し切って、魔法の書を携えて地底を去る。

しかし、アンナの懇願に従って魔法の書を火中に投じたので、彼は地霊たちを支配する力を失ってしまう。そして彼の素性を知ったアンナが、かねてから彼女を愛していた狩人のコンラートのほうに気持ちが傾くのを見たハンスは、コンラートを短剣で傷つけたまま逃走する。

人間に振られてしまった彼は地底の世界に帰ろうとするが、地霊たちはもはや彼のいうことはきかなくなる。コンラートとアンナが結婚式をあげるところへ、ハンスは復讐をしようとするが、そこへ出現した母親から、全てを許すから忘れて地底に戻ってきなさいと命令。ハンスも今後はいっさい人間の目には見られないだろうと誓いながら、母とともに暗黒の国へ帰っていく。

めでたしめでたし・・・かな?なんだか、内容はRPGみてえな感じだなあ。「そこでハンスはまほうのしょをもやした!」「ハンスはまほうのちからをうしなった!」みたいな(←あまりよくわかんないが)。

曲は、やっぱりウェーバー系というか、ドイツの森の怪しげな物語系である。メルヘンというよりはメルヒェンという感じである。やや一本調子な気もするが、ところどころのアリアっぽいところは結構手を止めて聞き入ってしまう感じ。

指揮者は、あのシュヒターである。といっても年代的に私は演奏は全然知らないが、1959年から62年までN響の常任指揮者だった人である。ほとんど正規録音が残ってないということだが、最近になってWALHALLレーベルなどから興味深い録音が沢山出ているようである。(ワーグナーが多いが、ドイツ語トスカとか、ドイツ語・オネーギンとか、ドイツ・語ドノフとかヘンテコなものも←マルタ・メードルのマリーナ。)

キャストは、あのグスタフ・ナイトリンガー以外全然知らない歌手である。でもどの歌手もなかなか聞かせる。とくにアンナ役の歌手はなかなかチャーミングな歌声である。1950年代はきっと、国際的に知られてなくてもいい歌手が地方にはいたんだろうなあ。

ナイトリンガーは地底人の役ではなく人間のチョイ役で(多分村人Aや新郎の友人代表みたいな感じなんだろう。)歌うとこは少ないがやっぱり立派な歌唱。

えーと、(忘れてました)このCDの音はですね、例によってラジオ放送用な感じで、1950年のそれなりの音で聴くことができます。

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そのあとダイエットしてるから大丈夫。
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2007年6月 7日 (木曜日)

モニューシコ:ハルカ

P1000765スタニスラフ・モニューシコ:歌劇「ハルカ」 (ハイライト)
Halina Sloniowska,Barbara Nieman(soprano),Bogdan Paprocki,Kazamierz Pustelak(tenor),etc
Zdzislaw Gorzynski指揮/ワルシャワ歌劇場管弦楽団・合唱団

(POLSKIE NAGRANIA MUZA PNCD092)


勇気がなくてなかなか飛び込めなかったことでも、飛び込んでみると意外と素敵な結果になったりすることがある。

このところお気に入りのラーメン屋さん、じらい屋もそう。店が大変狭くカウンターにぎりぎり7人しか入れない、女一人では非常に入るのに勇気のいる店である。はじめは3~4回躊躇して入れなかったのである。

しかし一回食べてみると美味しくて、それから何回も行ったので、最近は店員さんの一人に顔を覚えられてしまい(でも店員さんは何人かいてローテーションしているはずなんだが)、なんだか親しくお話するようにまでなった。割れてお客に出せなくなった煮玉子を黙ってオマケしてくれたりしてな。マニアの中では有名な行列店なのに、何故か私の行く時間帯は空いているからなんだけど。こだわりの店っぽいのに意外とフレンドリーだったす。
全然自分と違う世界の人と、知り合いになるのって本当に素敵なこと。

なんだか何かに似ている・・・と思ったら。オペラを観にいって、休み時間にオケピの中の楽員の知り合いに「今日はどうだい?」なんて聞いたり親しくお話をしたりするのに似ている。何故かとても誇りに思ったり。



ま、そんなこんなでこの「ハルカ」ってオペラのCDも、何回も渋谷塔で手にとっては戻し、手にとっては戻し。3回くらいそれをくりかえして先日やっと買った。

このCDが気になった原因は、このハルカって素敵な名前と、いかにもポーランドからはるばるやってきた風なジャケット。歌手も指揮者も誰一人知らない。非常に惹かれた。でも全然知らない作曲家だったので「もし全然つまんないオペラだったらどうしよう」という心配があった。

でも。
心配は無用でした。いやーかなり素敵な感じです。この作曲家は時代的にヴェルディやワーグナーと重なるため、曲の雰囲気でいうとトラヴィアータみたいなとこも多々あるし、初期のワーグナーみたいな感じもある。結構聴けるぞ。

演奏も意外?といっては悪いんだけどみんな歌手はうまいのです。期待以上といっていいです。

スタニスワフ・モニューシュコ(1819 - 1872)はポーランド人指揮者・作曲家。ポーランド語の歌劇や声楽曲により知られる。大衆的な題材を用いて、愛国主義的な舞台作品を残し、同じような傾向のバレエ音楽も手がけた。このためにポーランド・オペラの父と称される。アダム・ミツキエヴィチらの詩による12冊の歌曲集も残した。ワルシャワのポヴァンツキ墓地に埋葬されている。ポーランドと歴史的・文化的にゆかりの深いリトアニアでも活動し、門人にセザール・キュイがいる。カロル・シマノフスキは、「国際的なショパンとローカルなモニューシュコ」という比較を行い、モニューシュコのもつ安易な地域色を克服することが20世紀ポーランド楽壇の課題であると喝破した。(ウィキペディアより)

<あらすじ>
貴族ヤヌーシュは女農奴のハルカを弄びながらもスキャンダルを恐れて偽りの誠実の誓いをする。しかし、かねてからハルカを愛している農奴のヨンテックは、ヤヌーシュが内膳頭の娘ソフィーに対しても同様の誓いをしたことをハルカに伝える。これを聞いたハルカは興奮してヤヌーシュの屋敷に駆けつけるが、ヤヌーシュとソフィーが客たちとともに姿を現すのを見てその場に卒倒する。そしてヨンテックに連れ帰られた彼女はヤヌーシュとソフィーの結婚式の当日、新婚のふたりが一同とともに会堂に入ったあと放火しようとするが、オルガンの響きを聞いてそれをやめ、高い岩の上から身を投げる。そして農夫たちの叫びに一同が出てきたとき、ヨンテックはヤヌーシュを捕えて岩の上に引きずっていったうえ、そこからつきおとす。



・・・というふうに筋書きはかなり激しい感じのオペラだが、音楽は表現主義的でもなくメロディも美しい。世間的にあまり知られてないオペラって・・・ってもしかして私の知識が足りなかっただけかもしれないけれど ・・・イマイチ構成が物足りないとか、音楽が一本調子だったりするが、そんなことはナイ。ハイライトだからもしかしていいとこどりなのかもしれないが。

全曲盤も、このblogを読んで下さっているさすらいのジーンさんが前に書いてくださったようにCPOからと、あともう一種類出ています。全曲聴いてみようかなあ、と思う今日この頃。本当はこの私の買ったポーランド製の全曲盤があったら欲しいとこなんだが・・・。

←手に入ると思う全曲盤。

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2007年5月12日 (土曜日)

ニールセン・仮面舞踏会

4988005231277ニールセン:歌劇「仮面舞踏会」
オーゲ・ハウグランド(イェロニムス)、スサネ・レースマーク(マグデローネ)、ゲルト=ヘニング・イエンセン(レアンダー)、ボー・スコウフス(ヘンリク)、ミカエル・クリステンセン(アーヴ)、クルト・ラウン(レオナード)、ヘンリエッテ・ボンネ=ハンセン(レオノーラ)、マリアネ・レルホルム(ペアニレ)
ウルフ・シルマー指揮/デンマーク放送交響楽団・合唱団



今日は、美容院行ってきたの。

(blog始める前、よく女性のブロガーが「今日は美容院に行ってきました。ちょっとイメチェンしちゃった!」なんて書いているのを見て、「赤の他人のアンタのイメチェンなんてなんで知らなきゃならんのだ!!」と憤っていたが・・・結局書いてしまう自分。)

で、美容師の男の子が「今日はどこかに出かけるんですか?」と、大抵いつも聞かれる質問を発した。『これから?おなかすいたからラーメン食べてお家に帰るだけよ』とか言ったら話が終わってしまうので、「あ、今日はとくにないけど、明日は浦和レッズの試合に行くのでそれの支度をするのよ」と。これに食いつかない青年はいない。「うわあ、いいなあ!どこで、どことですか?好きな選手は?」と来るぜ。なんだかちょっと自慢げだ、私。

しかし。楽しみにしていた試合、ちょっとブルーなのだ(チームは赤なのに)。

私の好きなギド・ブッフバルト監督が辞めて、新しい監督になった。スーツ姿もかっこいい優しそうなギド監督から、なんだか怖そうな顔のオジェックって監督になった。しかも、主力選手のワシントンと、近頃は小野選手とも確執があるっていうじゃないか。小野が明日試合に出なかったどうするんだ・・・お金返してって感じ。

・・・。

さてえ、今日は浦和レッズに因んでニールセン。浦和レッズに10年ほど前に半年ほど在籍してた選手にブライアン・スティーン・ニールセンって選手がいたよね!(・・・ていうのはたまたまウィキペディアに載ってたから書けるんだけど。そんなサッカー詳しくないです私)

ニールセンのこのオペラ、本国デンマークではよく上演されるようだが、日本ではヴェルディのオペラとと同じ名前になるので影に隠れがち(かな?)。歌詞がデンマーク語で発音しにくいため、デンマーク人じゃないと上演はムリかと。ドイツ語版とかあったら別だが。

<あらすじ>
舞台は1723年春のコペンハーゲン。(この年に限定なのはナゾ。)
前の晩、仮面舞踏会に行ったレアンダーと召使のヘンリク。レアンダーは昨晩出会った娘と恋に落ちてしまった。だが、レアンダーは父親イェロムニスがレオナードの娘を婚約者に決めてしまったので、全然会った事もない人と婚約なんて・・・と悩んでいる。

今夜も二人は仮面舞踏会に行く予定。レアンダーの母親マグデローネも「私も行きたいわ~」とノリノリだが、イェロムニスが部屋に入ってきて「仮面舞踏会なんて、父さんは許さんぞ!」と言い渡す。

その時レオナードが家にやってくる。レオナードが困り果てた表情で「実はウチの娘が仮面舞踏会で出会った若者と恋に落ちてしまって・・・」と話す。2人の父親は同じ悩みを抱えたことを知り、互いに慰めあう。

(ここらへんまで読めば、大抵の人は「はは~ん」と思うだろう。予想通りの展開が待っている)

仮面舞踏会の夜。見張り番のアーヴをまんまと買収し、舞踏会に乗り込んだレアンダーとヘンリク。そこへマグデローネも家を抜け出して参加。カンカンに怒ったイェロムニスはアーブとともに入り口でマスクを購入して舞踏会に侵入。

レアンダーは意中の娘と愛を語り合い、ヘンリクも娘の召使とイイ感じに。一方マグデローネも何故か来ていたレオナードといい仲になってイチャイチャ。イェロムニスは酔っ払って踊り子の女の子にちょっかいを出してたりもうタイヘン。そこで主催者が「今夜はこれでみんな仮面を取りましょう」と宣言。

そしたら、まあなんということでしょう。レアンダーと恋仲の娘は、婚約者として決められてたレオナードの娘レオノーラだったのです。全てが丸く収まり、幕。



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ま、たわいもない話なんだけども、対訳を追って聴いているとちっちゃいギャグもちりばめられてて、結構楽しい。(逆に言えば、対訳ないとちょっと辛いかも)

曲のほうは、わりと演奏会で取り上げられる序曲や、バレエの音楽(雄鶏のダンス)は聴いててわくわくする。全体的に刺激的なところは何一つないけれど、安心して聴いていられる音楽である。

キャストはご覧の通りデンマークを代表する名前が並んでいる(と思う)。女ったらしの召使はスコウフスがぴったりな感じ。舞台で演じたらきっと本人も観客も楽しいだろう。ワーグナーの舞台で活躍のハウグランド(ヘウグラン)も酔っ払いの演技が上手で笑える。

また、以前このblogで取り上げた、ディーリアスの歌曲のデンマーク語版を歌っていたボンデ(ボンネ)=ハンセンがとってもチャーミングな歌声を聴かせている。

現在、国内盤は廃盤ですが輸入盤では売られているようです。ニールセンの交響曲のファンは結構多いと思うので、ご興味のある方はオペラも聴かれてはいかが。対訳ついてないけど。

←輸入盤。

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2007年4月20日 (金曜日)

カエル好きのためのカエル・オペラ


ルーカス・フォス:歌劇「カラヴェラス郡の飛び蛙」
Baird, Julianne(Soprano)/Urrey, Frederick(Tenor)/Deas, Kevin(Bass Baritone)/Castaldi, Peter(Baritone)/Friedley, Geoffrey/Arneson, Christopher/Moliterno, Mark(Baritone)
Clark, Richard Auldon/cond. Manhattan Chamber Orchestra
(ご購入はジャケット写真をクリック)

うーん。
今住んでいる部屋の蛍光灯が一本、ウィンクしまくるようになって何ヶ月か経つ。ウチの照明は何故か天井にぺったり付いている式なので、身長150センチのあたしには到底届きそうもない。

いかにも貧乏臭いし、何より視力が悪化しそうである。

仕方なく近所の商店街にキャタツを求めに。ちょうどいいのがあった。

ああ、なんてエクセレントなの、キャタツ。2980円のわりに、なんていい働きなの、キャタツ。これで2年間手が出なかったエアコンの掃除も、換気扇の掃除もできるわ。ビバ!キャタツ。これでもう男なんかいらないんだわ(←いやそれはウソなのよ)。

そんなカワイソウな私の私生活の、かすかな潤いの一つに、カエルがある。べつに生身のカエルを飼育しているわけでなく(っつーか生の蛙はニガテ)、カエルのぬいぐるみやカエルの洗剤、カエルのビンとかカエルのスポンジ、極め付きなのがカエルの洗濯カゴ(として使用しているが、ネコのはっちゃんの玩具としても活躍しているのをblogで見た)・・・などカエルグッズを何故か集めまくっている。

こんなカエル好きの私。およびナゾのオペラ好きでもある私がカエルのジャケットのオペラを見逃すわけはない。というか、以前にあった渋谷塔のオペラ・バーゲンの投売りのゴミCDの中から救出されたものである。元値は2千円以上したはずだが、490円で購入。

しかし、これも困ったことに、さっぱりあらすじがわからない。

ルーカス・フォス(1922~)ベルリンうまれでアメリカに帰化した作曲家、ピアニスト、指揮者。1937年アメリカに渡り、フィラデルフィアのカーティス音楽院、バークシャー音楽学校に学び、さらにエール大学で作曲をヒンデミットに学ぶ。1953年以来、ロスアンジェルス大学で作曲を教えている。

カラヴェラス郡の飛び蛙The Jumping Frog of Calaveras Country
マーク・トウェインの Jim Smiley and his jumping Frog による2場の喜歌劇。この歌劇にはカウボーイその他西部の俗謡が盛んに使われている。1953年にヴェネツィア音楽祭で上演された際、好評を受けた。
(以上、歌劇大辞典より)

こんなふうに大田黒元雄大先生も歌劇の内容については逃げている。オペラは英語だけど、よくわからん。

音楽はとってもわかりやすい。いかにもアメリカ音楽っぽい。とてもラブリーで解り易い音楽である。長いナレーションのあと、室内オーケストラが演奏される。ちょっと新ウィーン楽派の匂いも感じるが、歌が始まるとアメリカの昔のCM音楽みたいな感じで調子いい。

おそらく蛙が出てきて歌う、というシチュエーションではない。「飛べ、飛べ、飛べ!」と歌手が語る部分がある。
ということはカエル飛ばし選手権の話か?

原作本が手元にあったら参考になるのになあ、残念。

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・・・うーん。気持ちは複雑。
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2007年4月14日 (土曜日)

M・フォン・シリングス/モナ・リザ


マックス・フォン・シリングス:歌劇「モナ・リザ」
インゲ・ボルク(モナ・フィオルダリーザ),マティウ・アーレルスマイヤー(フランチェスコ),ハンス・バイラー(ジョヴァンニ),他
ロベルト・ヘーガー指揮ベルリン市立歌劇場管弦楽団,合唱団
(1953年5月3日)

お待ちかね(ま、待ってない?)。先日購入したマックス・フォン・シリングスの「モナ・リザ」。
このCDの他に珍曲の宝庫CPOからも全曲盤が出ている。(が、例によってどうも惹かれないキャスト)

や、この曲なかなかなのよ。

このWALHALLのCDは、サロメやエレクトラ歌いとして知られるインゲ・ボルク、そして一昔前の名ワーグナー・テノール、ハンス・バイラーとなかなかのよいキャスティングであります。

インゲ・ボルクって歌手はサロメ歌いってことで妖艶なイメージがありますが、女優さん志望だったってことで綺麗な人だったみたいですね。なのでモナ・リザのイメージにぴったりです。ドラマティックにして魅惑的な歌いぶり。

ハンス・バイラーもウィーンやバイロイトで主役を歌ってた人らしく、美声でうっとり聞かせます。
例によって放送用録音とのことで、モノラルですが聴くに耐えないということはありません。

で、このオペラ、何がモナリザなのか。昔っからほんとにナゾであった。どんなオペラなのかも全くわからず。で、長年のギモンがやっと解けた。

マックス・フォン・シリングス(1868 - 1933)はドイツの作曲家・指揮者。1919年から1925年までベルリン国立歌劇場の首席指揮者を務めた。フルトヴェングラーの師としても知られている。(ウィキペディアより)

また、ベルリンに留学してた近衛秀麿に作曲を教えていたということである。ドリームライフから出ている「世紀の指揮者 大音楽会」には貴重な指揮姿が収録されているということである。

<あらすじ>
舞台はフィレンツェ。あるカルト教団の修道院。ここはかつては裕福な真珠商のフランチェスコ・デル・ジョコンドの豪華な邸宅であった。

オペラのプロローグ。ある新婚カッポーがここを見物に来る。なにやら年の差カッポーでずいぶんダンナのほうが年がいってるし、奥さんはダークな表情を隠せない。で、案内者の修道士の青年がこの夫婦に、1492年にここで起こった三角関係の恐ろしい悲劇について語りだす。(因みに、山本モナとは無関係である。)

フランチェスコ・デル・ジョコンドは、ダヴィンチの名画「モナ・リザ」を見て心惹かれ、そのモデルを務めた美女、モナ・フィオルダリーザを後妻として迎えたのだが、彼女が冷たい謎めいた性格であるために理解できず悩んでいた。

その邸宅で華やかな謝肉祭の舞踏会(フィレンツェといえば謝肉祭はドイツ・オペラでは定番である)が催されているところへ、ピンクの真珠を買うことを法王に頼まれたジョヴァンニ・デ・サルヴィアーティが訪ねてくる。ジョヴァンニは実はモナの昔の恋人であった。

やがて他の客がいなくなったあと、ジョヴァンニとモナの間には再び恋の炎が燃え上がり、路上でキス・・・じゃなくて駆け落ちの相談を始める。あらあら不倫スキャンダルね。

ところがそれを知ったフランチェスコは激しく嫉妬し、大きな厳重な金庫にジョヴァンニを押し込んだ上、鍵をかけて川に投げ捨ててしまう。
しかし翌朝、舟の中に落ちていた金庫の鍵をモナはみつけてしまう。そしてモナはフランチェスコを騙して金庫の中に閉じ込めてジョヴァンニと同じく窒息死させる。

エピローグ。さきほどの新婚夫婦の場面。実はこの夫婦と修道士はオペラの主人公の3人の生まれ変わりであったことが示されて、幕。

・・・

どうです、筋書きは面白いでしょ。曲調はなんとなく時代的に予想通りではあるが、甘さを抜いたR・シュトラウスみたいな感じである。序曲から音楽的になかなか優れてる(と思う)し、「んもー、こんな三流のオペラ、全曲聴くなんてムリ~~」なんてこともなく、結構聴けてしまう。

今でもたまにヨーロッパでは上演されるそうであり、生の舞台で見たらきっと面白く見れるのではないだろうか、物語もドラマティックだし。舞台装置も美しいものが期待できそう。モナ・リザが絵から抜け出して登場する、とか凝った演出も想像できるし。

さて、名指揮者シリングス。CDの余白には彼の指揮したこのオペラの録音がちょっと聴ける。1920年代の録音ということだが、復刻がいいのか意外なほど聴き辛くない。ここではシリングスの二番目の夫人のバルバラ・ケンプがモナを歌っている。

何か珍しいオペラが聴きたいなと思う方でしたら、この値段(1,985円)だったら聴いてみてもきっとソンはないと思いまする。

←CPO盤
←大音楽会。トスカニーニもいるよ。

←ボルクのアリア集。

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2007年1月28日 (日曜日)

ルイーズの続編は。

蛇足かもしれませんが。

昨日か今日、ルイーズ見に行かれた方、「おとーさんに怒鳴られておん出されたルイーズと恋人のジュリアン、あの二人はあれからどうなったのかしら!」と気になって気になってしょうがないはず。

私は、その後の続編、作曲者が二匹目のどじょうを狙って大失敗だったオペラ「ジュリアン」のあらすじをここにのっけてしまおうとぞ、思ふ。今度はジュリアンが主人公になったオペラだそうだが・・・。

っつーか、作らなきゃよかった的な。もうあらすじ読んだだけでもう大失敗な感じだ。

「死んでしまったルイーズが幻のうちに現れ、その美しさによって詩人ジュリアンの芸術と美に対する信念を再び目覚めさせるけれど、ジュリアンは結局その魂の探求に失敗して死ぬ」 (大田黒元雄著「歌劇大辞典」より)

悲惨である。っつーか、どうしてもうちょっと建設的な内容にできなかったんだろうか。ちとコルンゴルト「死の都」っぽいかもしんね。

ルイーズは死んでしまったのである、何故何故?どうして?
自殺?病気?うえーん、気になるわ。
あれから二人は結婚したの?どうなったの?

ナゾは深まるばかりである。(意味ねーし)






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2007年1月27日 (土曜日)

シャルパンティエ「ルイーズ」日本初演

Pa0_0040 シャルパンティエ:歌劇「ルイーズ」
及川睦子(ルイーズ)、内田信吾(ジュリアン)、羽渕浩樹(父親)、小畑朱美(母親)、その他
時任康文指揮/東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
(新国立劇場・中ホール)


日本初演である。

日本初演となれば、行かなければならない。こんなblogをやっているのであれば尚更。
(過去記事)

だが。

こういった公演は、ネットで感想を公開しづらい。
もし、新国立劇場大ホールの普段の公演に行って「この歌手がダメだった」とか「・・・がヘタクソだった」とか、「3幕まで練習不足で上演できなかったのはプロ集団としてはどうか」(名指し?)とか、批判を載せるのは別になんてことないと思うが。

ある意味、「東京オペラプロデュース」さんの数々の意欲的な素晴らしい(珍しい)プログラムに対して、あーだこーだ批評をするのは大間違いであると思うし。

おそらく出演者・関係者の方々がこのblogを読んでいるということは容易に想像(っつーか、読んでらっしゃる)がつくところなので。

で、何が言いたいのだ、私は。








この公演のチラシを見る)


「ルイーズ」は