2017年5月 7日 (日曜日)

LFJ2017 中国のニクソン

ジョン・アダムズ:オペラ「ニクソン・イン・チャイナ」から 主席は踊る
ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
コープランド:ロデオ

廖國敏指揮 シンフォニア・ヴァルソヴィア
5月5日(金) 13:15 ~ 14:00
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「中国のニクソン」というオペラ、(子供の頃「レコ芸」で記事を読んでから)ずっと気になってたんだけど、一部でもナマで聴けるのは珍しいので取った。このコンサートはいろいろと突っ込みどころが多く、「何故このメンバー(マカオの指揮者、ポーランドのオケ)でこの選曲なの」という疑問を多々あったしそんなこんなで大好評売り切れコンサート続出ながらけっこう客席はあいてた。まあしかたないな。
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正直ポーランドのオケ向きのプロではない。ポーランド好きだしこのオケもポーランドものではいい演奏をしているのを聴いているけど、アメリカもんはどうかなあ。前にバーバーの弦楽のためのアダージョを聴いたときに、アメリカの曲というよりはポーランド音楽のキラールみたいだった。違和感を楽しむのも、まあそれはそれでいいのかなと思うけど。
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「中国のニクソン」はミニマル音楽で書かれたオペラである。ミニマル音楽というと第一にギュンター・ライヒだし、ライヒの曲はとても聴きやすいものだという認識だったけど、このアダムズの曲もとても聴きやすかった。ちゃんと調性あるし。もしかして全曲でも大丈夫かもしれない。YouTubeでも転がってるのでちょっと見て見たいなと。スミ・ヨー歌う江青女史のアリア「私は毛沢東の妻」とかは聴いてみたけどなかなか面白いね。
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それとなんというか、自分の好きな1970年代っぽさが聞き取れるのでいい感じ。私、ディカプリオの「キャッチミーイフユーキャン」って映画が好きでGW中にまた見てしまったんだけど(あいかわらず誰も面白いって言ってるの見たことないけど)、この映画にある1970年代っぽさがこのオペラにもあるなあと思った。(昔の飛行機のタラップとか好き)
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歌劇「中国のニクソン」の一部。
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コンサート後、なんとなくお外で知り合いが飲んでるような気がしたので探そうと思って歩いてたら早々に捕獲された。知り合いの集団は一番早い人は午前中の11時くらいから飲んでたらしい(お話によるとLFJで演奏予定だったライヒの「18人」やらないからヤケ酒だって)。知り合いとかそんなでもない人とか全く初対面の人とか入れ替わり立ち替わり4~5人から10人くらい?夜10時くらいまで・・・係員に追い出されるまで飲んでた。うちらのほかにも外でずっと飲んでる人多々いたようで(周りの席の人ずっと変わらなかったし)、一日くらいそーゆーのもいいかなって思った(正直言うと開催3日間中毎日昼間から会場で飲んでたんだけど・・・メンバーは違えど)。
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クラヲタは全然面識なくてもすぐに溶け込めるので(私のような重度人見知りでも)楽である。ただ、次回どっかで見かけても無視しちゃうかもごめんなさい、人見知りなので。

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2016年10月16日 (日曜日)

マスカーニ/イリス バッティストーニ

マスカーニ/歌劇『イリス(あやめ)』 (演奏会形式・字幕付)
指揮・演出:アンドレア・バッティストーニ
チェーコ(バス):妻屋秀和
イリス(ソプラノ):ラケーレ・スターニシ
大阪(テノール):フランチェスコ・アニーレ
京都(バリトン):町 英和
ディーア/芸者(ソプラノ):鷲尾 麻衣
くず拾い/行商人(テノール):伊達 英二
新国立劇場合唱団 他
東京フィルハーモニー交響楽団

(オーチャードホール)
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ああ、私は大好きなイリスをまたナマで聴いてきたんだなあ。ホントに聴いてきたんだなあ(←信じられない面持ちで)。
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実は。
東フィルさんがこの曲をやるって知ったのがつい最近で、気が付いたら2回公演のうちのサントリーのほうの券はとっくに売り切れていた。だもんで、苦手なオーチャードへ。オーチャードだってなんだか後ろのほうしかなくて、どこで聴いてもイマイチなこのホールのため、いっそ今回は見送ろうかと思ったくらい。
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迷った挙句、3階席の端っこの方で。まあまあ舞台は見えるけど、歌手の声は聞こえないかもしれない。ダイナミックなオーケストレーションに負けてしまうのではないかと思った。
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しかし、わりと杞憂だったみたい。声はさすがに遠かったので銭湯の中の遠くで歌っているような感じだったんだけど、皆さん声量がある方ばかりだったのでオケに埋もれてしまうことはほぼなかった。バッティストーニがこういった場に慣れているからうまく調整してるんだろうな、と思う。若いのにえらいね、なんて。
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それにしてもまあ、まるで新国立劇場が引っ越してきたのか、というたっかいレベルの上演である。まず前奏曲から壮大に歌いまくる新国の合唱の凄さよ。世界一じゃねえのここ。先日のワルキューレは合唱ないから、合唱聴けて嬉しかったす。
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あと、イリス役の人はピンチヒッターということだが、私は彼女は初めてではないの。実は2014年の新国立劇場のカババリの道化師のネッダとして出てる。わりと印象はよくて、色っぽい人妻感と力強い声がネッダにぴったりだった。いかにもヴェリズモオペラの声であった。まあ、今回のイリスは世間知らずの少女なので、キャラとしては少し違うのだけどドラマティックな声も必要な役だし、これはこれでいいのかなと。私の持ってるCDも、イリスはイローナ・トコディなので声の系統は似た感じ。
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バッティストーニの指揮する演奏会は初めて。東京フィルの首席指揮者になったとのことなので、これから日本で見聞きすることが増えるのでしょうね。今朝も「題名のない音楽会」で(先週もか)見たところである。テレビの印象ではちょっとドゥダメルと似てるかなあと思ったけど、現物はもっと太ってた。・・・というのは、うちのテレビはアナログ時代のをそのまま使用していて、縦横の対比がちょっとおかしくなっているので、たいていの人はスリムに見えるのである。
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テレビで見たときは「ずいぶん激しい指揮ぶりだな(ちょっと笑えるくらい)」と思ったけど、本物もすごく激しかった。たまに指揮棒を両手で持って振るときがあって、バーンスタインみたいだなと思った。すごくメリハリが効いていて、熱情がこちらにも伝わってきそうである。
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今回は演奏会形式だったのだけど、多少小道具もありいの、ちょっとした演技もありいのという感じだった。背景にはバッティさん自身が選んだというその場面にあった浮世絵が映し出されていた。例のイリスの「大蛸アリア」の時は無論、北斎の「蛸と海女」の絵だった。あれはこの曲の演奏の時しか見たことないんだけど、要は春画でねえ・・・おこちゃまが観客席にいたけど。
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まあ、そういった指揮者の思い入れの強いこのイリスなんだけど、日本を舞台にしたオペラなのに、もう演奏はイタリアしか感じないのね。すっげえイタリアなの。普段は「まあ、イタオペだからイタリアなんだろうな」くらいな感じなんだけどね、日本のオケ。すっごい今日はさらにイタリアだった。こないだ近所のイタリアンの店で食べた、本場で修業したシェフがこさえたピザを思い出した。「もうね~~土台から違うの~~~!粉から違うの~~~!」って言っちゃうくらい。
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それと今まで結構この曲聴いてるんだけど(実演・CD)、「へええこんな表情が」とか気づくことが多かった。ちょっとした強弱の付け方が工夫されてて、ピアニッシモとか効いてて感銘を受けた。
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だもんで。
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実のところ、この曲を結構知っているからこそ、聴き進めていくうちに「このオペラの舞台は日本です。」という事実がどんどん受け入れられなくなってた。目で見える字幕・背景と、耳から聞こえる本場イタリアの音楽が、どんどん私の頭の中でばらばらになってしまってた。
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てなもんでつくづく不幸なオペラである。こんなアホな内容でなければ、音楽は素晴らしいのに。日本人が聴くから余計ヘンな違和感がある。せめてインドとかアフリカとか関係ない国が舞台ならよかったのに。イタリアではきっと蝶々夫人を見聞きするのと感覚は一緒なのだろうな。
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歌手の方はみんなよい声をしていた。日本の方もイタリアの方も。聴こえてくる音楽がとても美味しかった。すべてが・・・すべてが素晴らしかった。あのヘンテコな筋書以外は。
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もういっそ、オペラじゃなくてカンタータとして聴くのはどうかしらん。最後の幕なんて、まるでシェーンベルクの「グレの歌」みたいだ。あの滑稽なくず拾いのテノールの歌、太陽をたたえる壮大な合唱。
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ああ、サントリーで聴ける人がうらやましい。楽しまれ。
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(ところで、家に帰って解説書を読んでたんだけど、この曲の筋書の根底にあるのはギリシャ神話のダフネだと。そう言われてみればシュトラウスのオペラのダフネも、強烈な自我がないまま男の人にホレられて結局受け入れられず月桂樹になってしまうだね。なるほど的ね。)
 

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2015年6月20日 (土曜日)

夢に見たオペラ「ザンパ」について調べる。

ついこないだ、家で夜寝ててヘンな夢を見た。私が友人に向って「この曲はね、エロールのザンパよ!」って得意げに語ってる。
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夢から覚めて、はて。
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エロールのザンパ?知らないなあ。そういう曲があるのは知ってるけど。
で、YouTubeで探して聴いたら、あ、これか!ってなった。かなり昔、FM-NHKのクラシック番組のテーマ曲だったような気がする。アマオケや吹奏楽で結構頻繁に演奏されるようである。日本じゃ序曲だけ有名なのね。
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で、どのような筋なのか?とか思って。「歌劇大辞典」を引っ張り出した。
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Zampa(ザンパ)ルイ・エロール作曲、ジョゼフ・メルスヴィル作詞。1831.5.3 パリ、オペラコミック。
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部下を率いてカステル・ルガーノの島に侵入した海賊の親分ザンパは、無理にカミーユと結婚することになる。この出来ごとを海賊たちも祝っているうちに、ザンパは自分の裏切った娘アリスの像を嘲弄しながらその指輪をはめると、像はその指輪を返そうとしない。そして逃げ出したカミーユのあとをザンパが追いかけようとしたとき、像は彼を海中に引きずり込んで溺れさせてしまうという話。
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歌劇そのものはすでに忘れられてしまったけれど、その序曲だけはいまでもひろく知られている。(大田黒元雄著 歌劇大辞典より)
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序曲より、オペラ本体が聴いてみたいなあと思ったら、YouTubeにUPされていた(残念ながら音だけ)。聴いてみるとまあ・・・いかにもフランスのオペラだなあ・・・という感じ。しかし演奏は大層しっかりしたもので、かなり聴ける。キャストの記載がないが、コメント欄を見るとどうもパトリシア・プティボンがカミーユ役だということだ。(よく知らないので、彼女のファンの人は聴いてみて下さい)
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エロールはオペラを作曲したい気持ちがはやりすぎて、飛び込んできた脚本はすぐ飛びついてしまい、失敗作が多かった・・・ようなことがウィキペディアに書いてあった。そういえば作品一覧の歌劇の名前が結構ヘンテコである。「アンリ5世の青春」「プラトニック・ラブ」「死せる作家、生ける作家」「医者なしの医術」など。ザンパの他に有名な曲は「おてんば娘リーズ」等。録音でピアノ協奏曲全集とかあるようだ。

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2014年7月 8日 (火曜日)

タイ製オペラ

謎のタイ製オペラ。音楽的にはなかなか精妙で、R・シュトラウスかコルンゴルトがトムヤムクンすうぷに浸かってるような。「影のない女」か「ダフネ」あたりに影響を受けてる感じ。ただ、ずっと同じような魅惑的な音楽が続くので飽きる(なんで、半分しか聴いてない)。

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2014年6月22日 (日曜日)

新国立劇場/鹿鳴館

140621_134301池辺 晋一郎;歌劇「鹿鳴館」(全4幕)

【影山悠敏伯爵】黒田 博
【同夫人 朝子】大倉 由紀枝
【大徳寺侯爵夫人 季子】手嶋 眞佐子
【その娘 顕子】高橋 薫子
【清原永之輔】星野 淳
【その息子 久雄】鈴木 准
【女中頭 草乃】山下 牧子
【宮村陸軍大将夫人 則子】鵜木 絵里
【坂崎男爵夫人 定子】池田 香織
【飛田天骨】早坂 直家

【原作】三島 由紀夫
【指揮】飯森 範親
【上演台本・演出】鵜山 仁

【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

(6月21日 新国立劇場・中劇場)

昨日行ってきました。連日のW杯観戦と残業の日々でかなり眠い。寝ちゃったらどうしようと心配。しかもちょっといつもより到着が遅くて、楽しみにしてたサブウェイのサンドイッチが食べられず残念。

中劇場久しぶり。大劇場の大きさに慣れているのでちょっと「アレレ?」感。券は完売・・・でもなかったようで、一階前方で空席がちらほら。戻りの券の残っちゃった分か。もったいないねえ。私は2階の一番前中央で視界を遮るものは0で誠に良好。一階席の前のほうだったらもしかしたらオケが聴こえ過ぎてキツイかもなあと思ったけど、2階は音もちょうどよくブレンドされてたし、歌手の声もよく聴こえた。指揮者の飯森さんの髪の毛のキューティクルも相変わらず整っていて綺麗だ。

さて、人生初かも?生日本産オペラ。Jポップ等の日本語の音楽が若干苦手なので少し危惧してたものの、違和感は最初だけだった(だって普段ドイツ語か英語かイタリア語ばっかだもん)。予習なし。原作読もうと思ったんだけど、大手町のくま書にはおいてなかったの。だもんで「明治時代の夫婦の愛憎劇」っていうざっくりぼんやりしたイメージで。

今回はオペラっていうよりも、普通に演劇を初めて見る感じで楽しめた。内容をよく知らんもんで、二幕目の最後の最後で女中頭の草乃が、影山の色仕掛けに負けて奥様を裏切ったとこなんて「あああ?」って言っちゃうくらい驚いたわ。ああいった(女性の着物に手をつっこむ等)所作は、日本の着物だと西洋のドレスなんかよりよっぽどエロティックなもんだな(まあ、女の昔の着物ってそういう為にできてるんだろうけど。合わせとか脇の下とか。)。

で、この草乃の役がこないだの「死の都」のブリギッタ歌ってた山下牧子さんで。あんな控えめな女中を演じてたのに(しかもかなり感銘を受けたのに)、「こんなにあっさりと裏切るんだ~~~ブリギッタ(泣)」っていうショックははんぱなかった。これが三島ワールドなのか。あの女中役はキーマンなのね。

音楽的には・・・池辺先生の音楽はかなりわかりやすいもので、西洋音楽でありつつもやっぱりジャパニーズな感じ。大河ドラマのようだ。しかし、舞台裏からバンダのダンス音楽が聴こえるところは、どうしてもこないだ観た「ヴォツェック」を思い出してしまい、頭の中にマリーがダンスしながら歌う「Immer zu! Immer zu! 」が流れてしまう。誰も言わないけど、やっぱりベルクには影響を受けてるのかもしれない。近現代オペラは大体ベルクの影響を受けていると思われ(ブリテンしかり)。

演出的には、顕子が久雄とのなれそめを語るところのサーカス団的なダンサーの集団がたいへん幻想的で美しく、あの時代の日本のやや西洋かぶれっぽい(雑誌「コドモノクニ」的な)ところがよかった。

後半でたくさん出てくるひょっとこダンスには少し閉口したけど・・・。なんじゃあれ。

歌手。このところ大活躍の鈴木准さんがまた登場。本当は今日出ないはずだったんだけど、本来のキャストが健康上の理由で出られず結局4日間全部歌われるようだ。こないだのびわ湖ではパウルだったんだけど、その時は「うーん、頑張っているけど声的にこの役にはキツイなあ」という感じだったもので、今回は声楽的に合った役だったなあと。英国テノール的なリリックな声が素敵。外見も少し三島好み?のシスターボーイぶりが役に合っている。

一番ブラボーが多かったのは高橋薫子さん。清澄な声が大好きな歌手さんだが、チャーミングな立ち振る舞いと美声で聴衆を魅了。ダブルキャストの幸田さんも好きなんで、どちらも観たいとこだが。

かなり前から日本のオペラ舞台で活躍の大倉さんは、昨日の舞台でも素晴らしかった。着物の所作も大変美しく、声も(いかにも日本的なプリマドンナ的な感じで)とても耳馴染みがよくてよかった。なんか懐かしいなあって思うのは何故。もう片方のキャストも腰越さんも(写真で見る限り)美しい方で観たかったな。

しかしまあ。徹底的に悪者である影山伯爵役の黒田さんの声の素晴らしさったら。なんかもう、ワーグナーの悪役(テルラムントとかクリングゾルとか)とかヴェルディの悪役(イヤーゴとか?)とかを彷彿とさせる迫力と声量で。結局は悪役が一番カッコイイ!!って思っちゃう。

それにしてもひどい結末だなあ。最後の銃声はきっと清原が殺されちゃったってことでしょう?かわいそうな朝子。昔の日本は男尊女卑。いくら文明開化と言っても所詮女は弱いもの、というなんという理不尽なバッドエンド。そこらへんがイタリア・オペラとは違うとこだねえ。

というわけで、かなり大盛況だった公演は日曜日で終わり。次はいつやるんだろう。オペラ・ファンだけでなく演劇ファンにおすすめ。おもしろい!です。

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おそらく今シーズンはこれで新国立に行くことはないため、オペラシティで狙ってたバッグを購入。なんかさみしいなあ。10月までオペラ観ないのか~。セット券買うと毎月何かしらイベントがあって嬉しいんだけど、来シーズンは飯守ワーグナーしか観たいものがないのでセット券はパスした。今シーズンのような「ついでだからこれも観ちゃおうか」的なものもなく。安くだったらモーツァルトとか観てみたいので、Z席の抽選に応募してみようかなあ。

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2014年6月16日 (月曜日)

意外と楽しみな鹿鳴館。

新国立劇場でセット券を買うと否応なく入ってくる日本のオペラ。なんだよ鹿鳴館って、目黒のライブハウス? なんか友達にチケットあげちゃおうかなあ、とまで思ったが。

ネットで見たら、意外とこのオペラ大人気なのな。中劇場とは言え、イープラスはほぼ売り切れ。新国立劇場のサイトでも殆どの日が完売ときている。日本物なのに珍しい。そんなにいいの?これ。

えええ。

なんか結構、プラチナチケットかも? 結構楽しめちゃうかも? なかなかいい席だし。なんかわくわくしちゃう。。。

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先日の「らららクラシック」はワールドカップにちなんで、ヴィラ・ロボスのブラジル風バッハだった。珍しく選曲が渋くて、よかった。全曲聴いてみようかなあ。ゲストのマルシアさんもよかった。彼女は外見は全くの日本人にしか見えないんだけど、心の底からブラジル人なんだなあと。望郷の想いっていうか、故郷の遠さを思うとなんかきゅううんっとする。彼女の歌うミュージカルの舞台見たことあるけど、よかったよう。
あと、昨日のシュトラウス珍曲特集もよかった。

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(追記)
鹿鳴館ですが、新国立劇場のボックスオフィスによりますと、若干の戻ってきた席(企業向けかな?)がございますとのことなので、行きたいけど売り切れじゃなあ・・・って諦めてた方、もう一回トライしてみることをお勧めします。

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2013年5月14日 (火曜日)

マスカーニ 歌劇「イザボー」

前にも書いたけど。

過去記事:ネットラジオでオペラ・アリア集

モイエ・ポルスキー・ラジオの、「有名な声と素晴らしい解釈」?というラジオ局は素晴らしい。

http://moje.polskieradio.pl/station/103/Slynne-glosy-i-wielkie-interpretacje

で、聴いていてまたちょっと気がついたもの。音楽史に燦然と輝く「一発屋」マスカーニだが、実際には色々と他にオペラを書いているのである。一発屋なんかでは決してないのに、カバレリアばっかり有名だから、つい一発屋のカテゴリーに入れられてしまう。「イリス」「友人フリッツ」「アミカ」・・・・。

大好きな「イリス」については何度か書いたし実演も見たのでここでは置いといて。

昨日初めて聴いた「イザボー」(Isabeau)というマスカーニのオペラ(のアリア)がなかなか気になったのでちょっと調べた。

間奏曲職人、マスカーニのこのオペラでの間奏曲もなかなか素晴らしい。いかにもマスカーニ的な美しさと壮大さがある。

↓どういうコンセプトなのかよくわからない、どっかの歌劇場の予告編。

↓アリアも何曲かYouTubeで聴くことができる。デル・モナコも歌っているぜ。




で。

このオペラの筋書きというのがなかなかドイヒー。そもそもあの(高価な)チョコレートで有名なゴディバ夫人の話(夫の圧政を諌めるために裸で馬に乗って町中を行進するって話)を元にしている。

話的には(日本語訳がないので、翻訳ソフトに頼ると)

レイモンド王は娘イザボーの夫を決めるための会を催すが(ワーグナーのオペラみたいな?)、娘はどうもそんな所で夫を選ぶのは不本意である。王はそんな娘を戒めるめに?全裸で馬に乗って町中を行進するように命ずる。人民は王室への尊敬の印として彼女の裸を見るのを拒否していたが、たまたま旅の途中通りかかった鷹匠ファルコが、事情を知らずに彼女の裸を見てしまい逮捕される。イザボーが刑務所で鷹匠と面会をすると、たちまち二人は恋に落ちてしまう。イザボーは父に鷹匠の命を助けてもらえるよう懇願するが、鷹匠は処刑されてしまう。瀕死の彼とともにイザボーは自殺する。

っつー話(たぶん)なのだが、いったいどういうことが言いたいのか。何か教訓があるのか。まるでコルンゴルトの「ヘリアーネの奇蹟」とかシュレーカーの一連の「(音楽は素晴らしいのに)独りよがりな、見る人にとってはどうでもいい筋書きのオペラ達」を思い出す。大体・・・舞台で全裸って。なかなか上演は難しそうね。

全曲盤は出ているようなんだが・・・。手に入れば聴いてみたい。あと、マスカーニのオペラは素敵な上演ポスターが沢山あって楽しい。よく展覧会で観たなあ、ポスター。

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2013年4月25日 (木曜日)

ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド 歌劇 「サンドリヨン」

前々から気になっていた歌手であり女流作曲家、ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルドについて。

ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルドまたはポーリーヌ・ヴィアルド(Pauline García-Viardot / Pauline Viardot, 1821年7月18日 – 1910年5月18日)は19世紀フランスの声楽家・作曲家。 (ウィキペディアより)

この人は大層不美人だったそうな。その上姉が美人だったので肩身が狭かったという。

半分閉じたような目、厚い下唇をした大きな口、その陰でへこんだ顎といった不器量さは広く知られ、「びっくりするほど醜い」とか「身の毛が弥立つほど不細工」などと言われていた。 (ウィキペディアより)

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写真で見ると、なるほど不美人である。でも、何となくコジマ・ワーグナー的な知性を感じるな。そんなにびっくりするほどは・・・悪くないじゃん。 ダメですか?

で、歌手としてかなり有名で(何故か殿方に)絶大な人気があったということだが、作曲家としてもかなりの作品を残しているらしい。へーと思って、YouTubeで検索すると結構あるんだわ。チェチーリア・バルトリが歌曲をリサイタルで歌ってたりするのね。

どれを聴いても、なかなか美しい。

CDは5枚くらい(HMVでは)あるようだ。シンデレラを主題にしたCendrillonってオベラは有名なのかな。ハイライトがUPされており、歌手がすごーくうまいせいか?とっても美しい。メロディラインが簡素な感じでなかなかよいわ。

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2013年4月 1日 (月曜日)

LICINIO REFICE. Cecilia

とりあえずメモ的に。

ネットラジオで、レナータ・テバルディが歌ってたアリアをたまたま聴いたんだけどかなりよさそう。かなり好きそう。

RENATA TEBALDI "PER AMOR DI GESÙ"
http://www.youtube.com/watch?v=8OpWwE5y-GE

LucinioRefice (1883~1954) というイタリアの作曲家の「チェチーリア」?というオペラのようである。

YouTubeにて
http://www.youtube.com/watch?v=Vgm0o1ZhfiQ

時間が遅いので、あとで調べよう。レナータ・スコットが歌ったハイライト盤?があるようだ。

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2013年3月20日 (水曜日)

ルジツキ/歌劇「エロスとプシュケ」

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ルドミル・ルジツキ:歌劇「エロスとプシュケ」Op.40
ハンナ・リソフスカ(ソプラノ) ユゼフ・フィガス(テノール)
ヤン・チェカイ(バリトン) イェジ・オスタピュク(バス)
ヴオジミエシュ・デニセンコ、ダリウシュ・ニェミロヴィチ(バリトン)
カジミエシュ・ドゥウハ(テノール) マリア・オルキシュ(メゾソプラノ)
アンナ・マレヴィチ=マデイ(メゾソプラノ) ハンナ・ズドゥネク(ソプラノ)
ヤヌシュ・シドウォフスキ(俳優)
アントニ・ヴィヘレク(指揮)
ワルシャワ国立歌劇場管弦楽団&合唱団

録音:1978年10月、ワルシャワ、国立フィルハーモニー、ライヴ

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過去記事:ネットラジオでポーランド音楽を聴く6

ポーランドラジオで初めて聴いて一目ぼれ?し、CDを所望するも日本の市場にはなく丸3年も(塔か何かで入荷するのを)待ち続けたが、このたびありがたいことに神が降臨し、やっと手に入れた(といっても自分はお金払っただけだけど)。

だが、何か文章を書こうにもあんまり秘曲すぎて参考にするものがなく(うちの「歌劇大辞典」にも載ってないのってどんだけ)。

で。CDについている解説書(ポ語と英語)とネットを参考に、わかる範囲でここに書いてみようと思う。もちろん、私の英語力は中学生並みなので間違いもあるかもです。

まず、元の題材のギリシャ神話「エロスとプシュケ」について簡単に。

・美人で評判の王女プシュケに嫉妬したアフロディテが、彼女を不幸な恋に陥れようと、自分の息子エロスに命じた。しかしエロスはプシュケのあまりの美しさに自分で恋に落ちてしまった。
・エロスはプシュケの正体不明の夫となり、夜だけ共に過ごした。エロスの顔を見ないという約束だった。が、ある時プシュケは夫の顔を見てしまい、愛の神エロスであるということを知ってしまった。約束を破られて怒ったエロスはプシュケの前から姿を消す。
・プシュケは夫を探して世界中をさまよい、紆余曲折いろいろあって(略)やっとこさ夫と巡り会い結ばれる。

・・・という突っ込みどころ満載のめんどくさい話であり。で、このオペラはてっきりシュトラウスの「ダフネ」みたいな感じで、ギリシャ神話をただオペラにしただけなのかと思ってたらそんなでもなく。時代と国を股にかけた、なかなか凝った設定なのだ。時をかける少女というか(違うか~)。

原作はイェジイ・ジュワフスキ(1874~1915)。この人は結構有名な人らしく、ポーランドの文学者、哲学者、登山家、民族主義者だという。

オペラは5場あり、それぞれ以下の時代と場所である。

第1場 古代アルカディア
・多分、ギリシャ神話の設定どおりの設定。

第2場 アレキサンドリア 紀元0年?(First year of AD)
・プシュケは吟遊詩人?(wandering-singer)として登場するようだ。
 

第3場
 中世(Middle Ages)のスペインの修道院
・プシュケは修道女として登場。音楽がちょっとプッチーニの「修道女アンジェリカ」っぽい?

第4場 1792年9月2日のパリのカフェ
・フランス革命時。プシュケはカフェのウェイトレスの平民の女の子という設定。「ラ・マルセイエーズ」が音楽に盛り込まれている。

第5場 現代(といってもこのオペラは20世紀初頭の作曲なのでそこらへんだろう) ヨーロッパのどこかの国の首都。
・ここの音楽はばりばりのウインナ・ワルツなので舞台はウィーンなのかもしれない。プシュケは銀行家の愛人?という設定か。時代と国を駆け巡ってやっとエロスと再会して結ばれる。

・・・というように、(設定だけ見ると)なかなか面白いオペラのような感じを抱くと思うが、考えてみるとこれを舞台化するにはかなりのお金がかかりそうである。これだけ色々な時代のセットや衣装を作るのも大変そうだし。演奏会形式だったらまあいける・・・かな。

作曲者について。

ルドミル・ルジツキ(Ludomir Różycki、1884年11月6日 - 1953年1月1日)は、ポーランドの作曲家、指揮者。
ワルシャワ出身。ワルシャワ音楽院の教授の息子で、同音楽院でピアノと作曲を学んだ。その後ベルリンに留学し、エンゲルベルト・フンパーディンクに師事した。1907年からレンベルクでオペラ指揮者兼ピアノ教師として活動し、やがてワルシャワに活動の拠点を移した。カロル・シマノフスキ、グジェゴシュ・フィテルベルクらとともに「若きポーランド」を組織し、ポーランドの音楽文化の活性化に努めた。カトヴィツェで没。
彼のバレエ『パン・トファルドスキ』はポーランドで最初の大規模なバレエで、コペンハーゲン、プラハ、ブルーノ、ザグレブ、ベオグラードなどで演奏され、ワルシャワでは800回以上上演された。他に8つのオペラなどがある。
(Wikipediaより)


このオペラの作曲年は1914~16年。作風の印象は、R・シュトラウスのようで・・・でもあんなに重厚でもなく、近代フランス音楽のような(プーランクとか?)、はたまたストラヴィンスキーのような近・現代的な匂いもし。ア-サー・ブリスを思い起こす所もある。

メロディや響きなどが独特で印象的な部分があちこちあり(反復が多い)、何度も聴きたくなる。「珍しいオペラ」好きなあたしだけど、珍オペラは一回聴いて聴かなくなっちゃったりすることが多いからこういうことは珍しい。このブログで取り上げた珍オペラの中でも随一の掘り出し物だと(あたしは)思う。

この録音はライブ収録だが音はまずまず。歌手は知らないしそんなにずば抜けてうまい人もなく、演奏はそこそこ。場が終わった途中の拍手は始めのほうは観客のキョトン顔が見えてくるようだが、だんだん盛り上がっているようで、最後はブラヴォー。

どんな曲かは、断片的にこちらで聴くことができる。断片過ぎてイライラするけど。

http://www.fabryka.pl/muzyka/rozycki-eros-i-psyche-ludomir-rozycki-435606/

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追加で何かひらめいたら書くかもしれないし、書かないかもしれない。とりあえず今日はこんだけ。

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