2018年7月 1日 (日曜日)

ルジツキ/歌劇「エロスとプシュケ」(映像)

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私がずっと探し求めた珍オペラカテゴリー中最愛の「エロスとプシュケ」だが、本日なんとYouTubeで全曲の映像を発見し(いや、今年の3月からあったんだけど)、あまりの素晴らしさに最初と最後で号泣し、ここにご紹介する次第。ああ、永久に消されないでほしい。または円盤で欲しい。
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まあ、曲の内容は過去記事を見て頂くとして(大体あってるんじゃないかな)、とにかく・・・色んな時代が5場に渡って出てくるので視覚的にも面白い。
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プロローグは楽屋。下着姿もせくしいな歌手たちが(映画を撮っているという設定なので女優さんなのかな)出番を待っている。
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最初のエロスの登場(スーツに黒い翼を付けている。)から、
「ナクソス島のアリアドネ」(バッカス?とか出てくる)
「修道女アンジェリカ」(謎のよい体のキリストが出てくる)
「アンドレア・シェニエ」(またはレ・ミゼラブル。フランス革命。)
「ルル」(プシュケはショートボブでいかにもルルな感じのコケットな衣装。音楽はウィンナワルツ)
を思わせる舞台が登場する。オペラ好きにはたまらない。
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何しろ説明よりも観てもらうしかない。音楽は本当に魅惑的。とくにR・シュトラウスとコルンゴルト好きだったら絶対好きだと思う。
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プシュケ役のソプラノは(やや年食ってる感があるけど)なかなか奇麗だし演じてて楽しそう。エロス役のテノールは謎のコルンゴルト「死の都」感。ちょっと太ってるけど声は素晴らしい。第3場でスタンドマイクで歌ってたりするのが面白い。最後はアレレ・・・まさかのアンハッピーエンドなのがまた、意外でいいかな。とにかく楽しい演出である。
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Psyche: Joanna Freszel
Arete / Ksieni: Wanda Franek
Hagne / Laida / The Monastery's doorkeeper: Anna Bernacka
Hedone / Hanna: Aleksandra Orłowska-Jabłońska
Blaks: Mikołaj Zalasiński
Eros / Arystos / Knight Errant / De la Roche / Stefan: Tadeusz Szlenkier
Hermes / Old Slave / Chaplain / Cafe owner / Hugo: Wojtek Gierlach
Charmion / First Guest / Hr. Albert: Adam Kruszewski
Old Greek / Second Guest / Paul: Grzegorz Szostak
Knight / Youth / Tolo: Mateusz Zajdel
Chorus: Chorus of the Teatr Wielki - Polish National Opera
Orchestra: Orchestra of the Teatr Wielki - Polish National Opera
Music: Ludomir Różycki
Text: Jerzy Żuławski
Conductor: Grzegorz Nowak
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メイキング映像。
演出と美術は女性です。
(演出では)1970年代の映画会社が舞台で、全体的にフェリーニの影響かなと。
このオペラ、ポーランドでさえ「忘れられたオペラ」なのだそうです。
まるで映画音楽っぽい作風とか、「ポーランドのコルンゴルト」って思うわ。
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2018年6月26日 (火曜日)

三善晃/オペラ「遠い帆」(ハイライト)東京アカデミッシェカペレ

三善 晃 / オペラ「遠い帆」抜粋(演奏会形式)
G. マーラー / 交響曲第1番「巨人」
支倉六右衛門常長:原田 圭(Bar.)
ルイス・ソテロ:鈴木 准(Ten.)
影:菅 英三子(Sop.)
児童合唱:すみだ少年少女合唱団
指揮:外山 雄三
東京アカデミッシェカペレ

(6月24日 すみだトリフォニーホール)
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いつもお世話になっている、東京アカデミッシェカペレさんの演奏会。またもや友人ともども演奏会に行けることになり大変感謝しております。
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それにしても今回は、めったに演奏されない(と思う)三善晃先生の唯一のオペラ「遠い帆」とマーラー「巨人」という意欲的なプログラム。どっちもメインディッシュと思えるような楽曲である。まあ、ここのアマオケさんはいつも、普通のアマオケさんの1.5倍くらいのボリュームのプログラムを組んでるような気がする(以前、マイスタージンカーの第三幕とか、オランダ人全曲とか聴かせて頂いたし)。
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それと。
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日本楽壇の重鎮である、外山雄三先生が振られているというのもまた感慨深い。外山先生といえば、昔N響の指揮者であり、子供の頃よくテレビで観ていた。まあ、大体自作の「管弦楽のためのラプソディー」を振られているのを見たという印象なのだけれど。
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プロフィールが間違ってなければ(間違ってません)、御年87歳のはずである。しかし、指揮台で立ったまま振られてたのでびっくり。まあ、指揮台への往復はさすがに椅子とかに捕まられてたし、よろよろしてたのも見受けられたけど、あの現代音楽の難曲を(初演者とは言え)振ったのは本当に驚き。まあ、楽員さんにとっては我々聴衆のあずかり知らぬところで色々アクシデントがあったのかもしれないが、全く初めて聴く曲だし、今後聴けるか正直わかんない曲だし。
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プログラムによると、指揮者と「影」役の菅英三子さんも初演(1999年)の時と同じということである。それに原田圭さん(田中圭と何度も空目したのはナイショ)と、ここ何年も大活躍の鈴木准さんも加わり、付属の合唱団と少年少女合唱団も加わった大規模な演奏会。
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オペラ「遠い帆」は、奥州仙台藩主・伊達政宗(キャー!!マサムネー!!キャー!!・・・失礼しました)の命で、慶長遣欧使節としてメキシコ、スペインに渡り、ローマで法王に謁見した仙台藩士・支倉六右衛門常長の物語である(解説より)。たまたま、一緒に行った友人が隠れキリシタンなので(←別に隠れてない、私がずっと知らなかっただけだ)、感慨深く見聞きした。
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とはいうものの私、時代劇好きなのにあまり日本の歴史が得意でないので、どんなんだろうとちょっとびくびくしてた。まあオペラというよりは(演奏会形式だからだが)オラトリオみたいな感じである。
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とにかく・・・題名も「遠い帆」なので、当時の船旅はホントに大変だったんだろうな、ということがよくわかるオペラである(←そこかい)。印象として・・・とにかくずっと船乗ってる感じである。今の時代飛行機に乗ってだってヨーロッパに行くのはたいへんな事である。14時間もかかる。それを、3か月くらいかかってメキシコに行き、そこからまたスペインへ。日本から合計して1年?くらいかかっている。どんだけ長いのだ。だもんでオペラもほとんど旅の苦難ばっかりを歌っている印象。いや辛いだろうガチで。
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オペラは少年合唱によるかわいらしい童の数え歌で曲は始まる。ここはまだ当然調性があるわけだけど、やっぱり三善晃なので重苦しい調性のない音たちがすぐに押し寄せてくる。とにかく暗い、遠い、海の音楽。本当に目指す国があるのが、何のためにこの暗い海を渡って行くのが、旅人の精神的な葛藤が歌われる。合唱の「あ~なた~は選ばれた」というフレーズがかなり何回も出てきて耳に残る(というかまだ歌える感じ)。本当は伊達政宗とか徳川家康とか出てくるのだがハイライトのため、カット。
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日本の現代音楽にありがちの打楽器の多用、それと小鼓?(いよ~ポンっていう能とかに出てくるアレ)の音も聴こえてとてもThe日本らしかったように思う。
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演奏会形式で、楽団がステージに乗っているので歌手の声が若干聴こえ辛いところもあり、まあそれは仕方ないかな(最近演奏会形式のオペラ観ること多いな)。まあ、編成も大きいし合唱団もいるので凄い迫力で良かった。友人も(現代音楽のオペラなんか聴くの初めてだと思うんで)どんなかな、と少し心配していたけど、かなり楽しめたようでよかった。「とくにメロディーがあるわけではないけど、迫力がすごくて圧倒された。こんなにたくさんの人が舞台に乗ってるの初めて見た」と。私は「いや、私は何度もあるけどさ~」と答えたけど。
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私のこの曲の印象としては、明るさのないオネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」みたいだなあとか思った(アレも暗いけど)。どういういきさつでこの曲をすることになったのかは知らないんのだが、取り上げた事に拍手を送りたい。今後もそうそう聴けるものではない。演奏の感想でなくてどうしても曲の感想になってしまうけど、許してちょんまげ。
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書くの遅くなったけど、満員というほどでもないけど意外と客席は大入りだった・・・まあ、演奏者が多いからそのぶん知り合いがたくさん来たのかもしれないけど・・・日本ものには日本もののマニアはいるものであると感じ(意外と知り合いには会わなかったけど)。
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さて、後半の「巨人」なのだが、私はこの曲は大体アマオケで聴くことが多い(実は生まれて初めて自分でコンサートの券買ってナマで聴いた曲はN響の「巨人」なのだけど)ので、こんなに高齢の指揮者で聴く「巨人」は初めてかもしれない。なんというか、あまりのテンポの遅さに若干違和感があった(なんか・・・聴いたことないのにメンゲルベルクを思い出した)が、ちゃんと最後はまとまっていたと思う。
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プログラムにも書いてあったが第3楽章がコントラバスのソロでなくパート全員で弾いてた(ちょっと「え?」ってなった)。どうも「マーラー協会新校訂版」によると・・・そうなってるらしい。第4楽章もホルンだけでなくトロンボーンとトランペットも1人ずつ?立ってたので「ホルン以外もそんなに立ちたいのかな?目立ちたがり?」て思ったけどそういう風に楽譜にあるらしくて「へえ」ってなった。私も・・・立って吹いてみたいよう。
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コンサートがはねてから、当然友人と飲みに行ったりしたのだけど、私はコンサートの感想そっちのけで・・・私の・・・その・・・現在ハマっている沼の話ばかりしていて・・・あまりクラシックマニアでもない友人のほうがコンサートの感想を熱く語っていたので、楽しんでたようで良かったと思った。いや私も楽しかったでしたけどね。
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早く沼から這い上がりたい。しかしまた昨日も今日も「銀二貫」を見て・・・「ああ、牧(林遣都)がまた、自分の気持ちを抑えて、耐え忍んでいる・・・ああ・・・辛い・・・」と思いつつ号泣。いや、NHKでの本放送でも号泣してたんだけど、見方が若干変わってきてるのね。病気。
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2018年5月26日 (土曜日)

ツィンマーマン/歌劇「白いバラ」(日本初演)

Weisserose2ヘンツェ:交響的侵略 ~マラトンの墓の上で~
ウド・ツィンマーマン:歌劇「白いバラ」
(演奏会形式/字幕付・日本初演)
ソプラノ:角田祐子
バリトン:クリスティアン・ミードル
指揮:飯森範親
東京交響楽団
(サントリーホール)
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直前まで非常に行くのを迷った演奏会。ナチスや退廃芸術について(音楽でも美術でも)ずっと興味を持っている私なので、ショル兄妹を主題としたオペラは観るべきであるとは思っていたものの、何分にも(クラヲタなのに)現代音楽が苦手。ヘンツェとかツィンマーマンとか・・・ないわあと思っていたのだった。
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ただ。
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YouTubeでいくつものドイツ上演の予告編を見た。ドイツ現代演劇なのでとってもかっこいいのである。また、音楽的にももしかして・・・シェーンベルクとかベルクとか、とくにヴォツェックが大好きな私だったら大丈夫な感じはした(ただの勘だけど)。
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まあ、行くのを迷ったものは「行くべき!」としているので(その昔、シモンボリバルの来日公演に行くのを迷って行かなかったことをずっと後悔している)まあ、とりあえず行く事に決定。当日券はSからP席まで出たのでそれも有難かった。サントリーの当日券でC席なのって初めてかも。事前にTwitterでみたリハーサルの写真の、数々の打楽器・・・とくにいろんな大きさのパエリア鍋みたいなのが釣り下がっているのを見て、もうこれはバルコニー席しかないと思い、それをゲット。
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というわけで、会場はけっこう空席が目立つ。今年のLFJの10時過ぎ開演のゲイゲキのような感じ。土曜日の六本木でこんなんでいいのだろうか。勇気ある選曲である。
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一曲目のヘンツェ。ヘンツェ、名前しか知んねえの。まあこの曲の作曲は2000年代なのでバリッバリの現代音楽なんだけど、全然心配することなかった。打楽器奏者の方々(何人もいたけど掛け持ちしまくってて忙しそう)の大活躍を眺めているのも楽しいし、曲自体もとてもかっこいい。もともと演劇の舞台の音楽だけあって、難解なものではなくジャズを思わせる部分もある。楽しかったなあ。
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そして、メインの白バラ。まあ、ここにいらっさるようなお方には歴史上有名なお話なのでざっとかいつまんで書きますと、第二次大戦中に反ナチ活動してた兄妹がゲシュタポに捕まって処刑される話。なのだけど、このオペラは物語性はあんまりなくて、ナチスに捕まったあとのこの兄妹の心象風景を綴ったような内容になっている。
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休み時間終わってホールに戻ると、ヘンツェの時と比べて3分の1くらいの小編成オケになっていた。それでも、弦楽器はそもそものオリジナルは5重奏とのこと。指揮者の希望で弦楽合奏になったようだ。大ホールでは弦楽合奏のほうが好ましいかな。
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まあ、そもそもは独唱者二人とごく小さい編成のオーケストラで上演可能である、ということはちっちゃい劇場でも上演でき、お子様たちも気軽に(内容は気軽ではないが)鑑賞できるという教育的な側面もあるのかなと思った。これからのドイツを担う子供たちはこういう間違った大人に意見できるような、勇気ある子になってほしいというような。
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独唱者お二人は本当に素晴らしく。とくにシュトゥットガルトでご活躍された宮廷歌手の角田さんの清らかで温かい歌声が印象に残る。バリトンの歌手の方も(高いめの声が多いのでテノールかと思ったくらい)本場では何度も演じているということで素晴らしかった。しかしまあ、いやあ、特に日本人の歌手の方がドイツの心を歌い演じ切ってらっしゃるところがねえ。あの「神様の元に連れてってください」的な悲痛な叫びは凄かった。
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最後の最後は「私、ギロチンで殺されるのかしら、それとも絞首刑?」みたいな歌詞のあと、舞台は暗転、そして終わり。まことに衝撃的であった。私のとなりにいた見知らぬ男性は泣いていたようだった。私はあまりの曲の重さに、泣けなかった。
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終わったあとは大ブラボー。みな惜しみない拍手を。私はこんな現代音楽を全く退屈せずに聴き通せたことに感動した(←え)。大満足の演奏会だった。行って本当によかった。
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そのあと、六本木一丁目駅の「フクシマヤ」でパン買って帰ろうと思って行ってみたところ、3~4才くらいのお子様たちが楽しそうに遊んでいるのを見て、なんだか泣きそうになった。こんな小さな子供たちでも、ナチスは平気で殺してたんだよなあと。いつの時代でも、大人は未来のある子供たちを悲しませてはいけないよね。(上演中某アメフト部のことも考えてしまってたなあ)
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この曲は演奏会形式でももちろんよかったけど、ちゃんと舞台で上演して欲しいものだ。演劇としても見てみたい。できれば某大作曲家の子孫みたいな演出家でなく(←え)。
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おうちに帰って、テレビを見てて「ああ、平和ってすばらしいなあ」と心の底から感じ。そんで楽しみにしていた「おっさんずラブ」を見たら。まさかの展開に「日本の平和」は吹き飛んでしまった(私の中では)。ネットも大荒れである。みんな牧君が好きすぎる。実はこのドラマのヒロインは牧君である。
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牧君沼にハマった人々よ。NHK時代劇の「銀二貫」を是非見てほしいわ。「おっさん」以上にけなげな林遣都君が見られるから。ただ、ちょんまげは似合わないけど。(時代劇専門チャンネルで6月20日午後8時から放送されるようですよ。このブログの読者が加入してるとは思えないけど。笑)
 
 

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2017年6月18日 (日曜日)

オペラ「白狐」より こるはの独唱

たまたま、今日の「題名のない音楽会」を見てて、思い出した。
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ちょっと前にこの曲の楽譜発見がニュースになっていたので書こう書こうと思ってたのだが、音源があったので。来月藝大で演奏されるようです。日本的ながら少しフランス音楽の影響もある、ほんとに美しい曲ですね。オペラ全曲あれば聴きたかったなあ。
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村野 弘二(むらの こうじ、1923年(大正12年)7月30日 - 1945年(昭和20年)8月21日) は、日本の作曲家。東京音楽学校本科在学中に学徒出陣し、フィリピンルソン島で自決。在学中に学内で発表し高く評価されたオペラ『白狐』の楽譜が、2015年に再発見される。(Wikipediaより)
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来月行われるコンサートのHPによりますと、
『オペラ「白狐」は、美しい女性に変身した狐・こるはと人間の男性・やすなの「異類婚姻譚」です。第2幕で歌われる「こるはの独唱」は、愛する息子のために魔力を手離し、獣の姿となって森へ戻らなければならなくなるこるはの心情を切々と歌い上げた名曲です。ひとたび戦地へ赴けば、二度と戻ってくることができないかもしれない出陣学徒の思いが、こるはの心情にピタリと重なります。』とのことです。
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ただ、自分で歌って録音された「君のため」はかなりしんどい。辛くて聴けない。

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2017年5月 7日 (日曜日)

LFJ2017 中国のニクソン

ジョン・アダムズ:オペラ「ニクソン・イン・チャイナ」から 主席は踊る
ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
コープランド:ロデオ

廖國敏指揮 シンフォニア・ヴァルソヴィア
5月5日(金) 13:15 ~ 14:00
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「中国のニクソン」というオペラ、(子供の頃「レコ芸」で記事を読んでから)ずっと気になってたんだけど、一部でもナマで聴けるのは珍しいので取った。このコンサートはいろいろと突っ込みどころが多く、「何故このメンバー(マカオの指揮者、ポーランドのオケ)でこの選曲なの」という疑問を多々あったしそんなこんなで大好評売り切れコンサート続出ながらけっこう客席はあいてた。まあしかたないな。
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正直ポーランドのオケ向きのプロではない。ポーランド好きだしこのオケもポーランドものではいい演奏をしているのを聴いているけど、アメリカもんはどうかなあ。前にバーバーの弦楽のためのアダージョを聴いたときに、アメリカの曲というよりはポーランド音楽のキラールみたいだった。違和感を楽しむのも、まあそれはそれでいいのかなと思うけど。
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「中国のニクソン」はミニマル音楽で書かれたオペラである。ミニマル音楽というと第一にギュンター・ライヒだし、ライヒの曲はとても聴きやすいものだという認識だったけど、このアダムズの曲もとても聴きやすかった。ちゃんと調性あるし。もしかして全曲でも大丈夫かもしれない。YouTubeでも転がってるのでちょっと見て見たいなと。スミ・ヨー歌う江青女史のアリア「私は毛沢東の妻」とかは聴いてみたけどなかなか面白いね。
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それとなんというか、自分の好きな1970年代っぽさが聞き取れるのでいい感じ。私、ディカプリオの「キャッチミーイフユーキャン」って映画が好きでGW中にまた見てしまったんだけど(あいかわらず誰も面白いって言ってるの見たことないけど)、この映画にある1970年代っぽさがこのオペラにもあるなあと思った。(昔の飛行機のタラップとか好き)
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歌劇「中国のニクソン」の一部。
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コンサート後、なんとなくお外で知り合いが飲んでるような気がしたので探そうと思って歩いてたら早々に捕獲された。知り合いの集団は一番早い人は午前中の11時くらいから飲んでたらしい(お話によるとLFJで演奏予定だったライヒの「18人」やらないからヤケ酒だって)。知り合いとかそんなでもない人とか全く初対面の人とか入れ替わり立ち替わり4~5人から10人くらい?夜10時くらいまで・・・係員に追い出されるまで飲んでた。うちらのほかにも外でずっと飲んでる人多々いたようで(周りの席の人ずっと変わらなかったし)、一日くらいそーゆーのもいいかなって思った(正直言うと開催3日間中毎日昼間から会場で飲んでたんだけど・・・メンバーは違えど)。
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クラヲタは全然面識なくてもすぐに溶け込めるので(私のような重度人見知りでも)楽である。ただ、次回どっかで見かけても無視しちゃうかもごめんなさい、人見知りなので。

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2016年10月16日 (日曜日)

マスカーニ/イリス バッティストーニ

マスカーニ/歌劇『イリス(あやめ)』 (演奏会形式・字幕付)
指揮・演出:アンドレア・バッティストーニ
チェーコ(バス):妻屋秀和
イリス(ソプラノ):ラケーレ・スターニシ
大阪(テノール):フランチェスコ・アニーレ
京都(バリトン):町 英和
ディーア/芸者(ソプラノ):鷲尾 麻衣
くず拾い/行商人(テノール):伊達 英二
新国立劇場合唱団 他
東京フィルハーモニー交響楽団

(オーチャードホール)
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ああ、私は大好きなイリスをまたナマで聴いてきたんだなあ。ホントに聴いてきたんだなあ(←信じられない面持ちで)。
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実は。
東フィルさんがこの曲をやるって知ったのがつい最近で、気が付いたら2回公演のうちのサントリーのほうの券はとっくに売り切れていた。だもんで、苦手なオーチャードへ。オーチャードだってなんだか後ろのほうしかなくて、どこで聴いてもイマイチなこのホールのため、いっそ今回は見送ろうかと思ったくらい。
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迷った挙句、3階席の端っこの方で。まあまあ舞台は見えるけど、歌手の声は聞こえないかもしれない。ダイナミックなオーケストレーションに負けてしまうのではないかと思った。
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しかし、わりと杞憂だったみたい。声はさすがに遠かったので銭湯の中の遠くで歌っているような感じだったんだけど、皆さん声量がある方ばかりだったのでオケに埋もれてしまうことはほぼなかった。バッティストーニがこういった場に慣れているからうまく調整してるんだろうな、と思う。若いのにえらいね、なんて。
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それにしてもまあ、まるで新国立劇場が引っ越してきたのか、というたっかいレベルの上演である。まず前奏曲から壮大に歌いまくる新国の合唱の凄さよ。世界一じゃねえのここ。先日のワルキューレは合唱ないから、合唱聴けて嬉しかったす。
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あと、イリス役の人はピンチヒッターということだが、私は彼女は初めてではないの。実は2014年の新国立劇場のカババリの道化師のネッダとして出てる。わりと印象はよくて、色っぽい人妻感と力強い声がネッダにぴったりだった。いかにもヴェリズモオペラの声であった。まあ、今回のイリスは世間知らずの少女なので、キャラとしては少し違うのだけどドラマティックな声も必要な役だし、これはこれでいいのかなと。私の持ってるCDも、イリスはイローナ・トコディなので声の系統は似た感じ。
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バッティストーニの指揮する演奏会は初めて。東京フィルの首席指揮者になったとのことなので、これから日本で見聞きすることが増えるのでしょうね。今朝も「題名のない音楽会」で(先週もか)見たところである。テレビの印象ではちょっとドゥダメルと似てるかなあと思ったけど、現物はもっと太ってた。・・・というのは、うちのテレビはアナログ時代のをそのまま使用していて、縦横の対比がちょっとおかしくなっているので、たいていの人はスリムに見えるのである。
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テレビで見たときは「ずいぶん激しい指揮ぶりだな(ちょっと笑えるくらい)」と思ったけど、本物もすごく激しかった。たまに指揮棒を両手で持って振るときがあって、バーンスタインみたいだなと思った。すごくメリハリが効いていて、熱情がこちらにも伝わってきそうである。
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今回は演奏会形式だったのだけど、多少小道具もありいの、ちょっとした演技もありいのという感じだった。背景にはバッティさん自身が選んだというその場面にあった浮世絵が映し出されていた。例のイリスの「大蛸アリア」の時は無論、北斎の「蛸と海女」の絵だった。あれはこの曲の演奏の時しか見たことないんだけど、要は春画でねえ・・・おこちゃまが観客席にいたけど。
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まあ、そういった指揮者の思い入れの強いこのイリスなんだけど、日本を舞台にしたオペラなのに、もう演奏はイタリアしか感じないのね。すっげえイタリアなの。普段は「まあ、イタオペだからイタリアなんだろうな」くらいな感じなんだけどね、日本のオケ。すっごい今日はさらにイタリアだった。こないだ近所のイタリアンの店で食べた、本場で修業したシェフがこさえたピザを思い出した。「もうね~~土台から違うの~~~!粉から違うの~~~!」って言っちゃうくらい。
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それと今まで結構この曲聴いてるんだけど(実演・CD)、「へええこんな表情が」とか気づくことが多かった。ちょっとした強弱の付け方が工夫されてて、ピアニッシモとか効いてて感銘を受けた。
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だもんで。
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実のところ、この曲を結構知っているからこそ、聴き進めていくうちに「このオペラの舞台は日本です。」という事実がどんどん受け入れられなくなってた。目で見える字幕・背景と、耳から聞こえる本場イタリアの音楽が、どんどん私の頭の中でばらばらになってしまってた。
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てなもんでつくづく不幸なオペラである。こんなアホな内容でなければ、音楽は素晴らしいのに。日本人が聴くから余計ヘンな違和感がある。せめてインドとかアフリカとか関係ない国が舞台ならよかったのに。イタリアではきっと蝶々夫人を見聞きするのと感覚は一緒なのだろうな。
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歌手の方はみんなよい声をしていた。日本の方もイタリアの方も。聴こえてくる音楽がとても美味しかった。すべてが・・・すべてが素晴らしかった。あのヘンテコな筋書以外は。
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もういっそ、オペラじゃなくてカンタータとして聴くのはどうかしらん。最後の幕なんて、まるでシェーンベルクの「グレの歌」みたいだ。あの滑稽なくず拾いのテノールの歌、太陽をたたえる壮大な合唱。
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ああ、サントリーで聴ける人がうらやましい。楽しまれ。
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(ところで、家に帰って解説書を読んでたんだけど、この曲の筋書の根底にあるのはギリシャ神話のダフネだと。そう言われてみればシュトラウスのオペラのダフネも、強烈な自我がないまま男の人にホレられて結局受け入れられず月桂樹になってしまうだね。なるほど的ね。)
 

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2015年6月20日 (土曜日)

夢に見たオペラ「ザンパ」について調べる。

ついこないだ、家で夜寝ててヘンな夢を見た。私が友人に向って「この曲はね、エロールのザンパよ!」って得意げに語ってる。
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夢から覚めて、はて。
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エロールのザンパ?知らないなあ。そういう曲があるのは知ってるけど。
で、YouTubeで探して聴いたら、あ、これか!ってなった。かなり昔、FM-NHKのクラシック番組のテーマ曲だったような気がする。アマオケや吹奏楽で結構頻繁に演奏されるようである。日本じゃ序曲だけ有名なのね。
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で、どのような筋なのか?とか思って。「歌劇大辞典」を引っ張り出した。
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Zampa(ザンパ)ルイ・エロール作曲、ジョゼフ・メルスヴィル作詞。1831.5.3 パリ、オペラコミック。
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部下を率いてカステル・ルガーノの島に侵入した海賊の親分ザンパは、無理にカミーユと結婚することになる。この出来ごとを海賊たちも祝っているうちに、ザンパは自分の裏切った娘アリスの像を嘲弄しながらその指輪をはめると、像はその指輪を返そうとしない。そして逃げ出したカミーユのあとをザンパが追いかけようとしたとき、像は彼を海中に引きずり込んで溺れさせてしまうという話。
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歌劇そのものはすでに忘れられてしまったけれど、その序曲だけはいまでもひろく知られている。(大田黒元雄著 歌劇大辞典より)
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序曲より、オペラ本体が聴いてみたいなあと思ったら、YouTubeにUPされていた(残念ながら音だけ)。聴いてみるとまあ・・・いかにもフランスのオペラだなあ・・・という感じ。しかし演奏は大層しっかりしたもので、かなり聴ける。キャストの記載がないが、コメント欄を見るとどうもパトリシア・プティボンがカミーユ役だということだ。(よく知らないので、彼女のファンの人は聴いてみて下さい)
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エロールはオペラを作曲したい気持ちがはやりすぎて、飛び込んできた脚本はすぐ飛びついてしまい、失敗作が多かった・・・ようなことがウィキペディアに書いてあった。そういえば作品一覧の歌劇の名前が結構ヘンテコである。「アンリ5世の青春」「プラトニック・ラブ」「死せる作家、生ける作家」「医者なしの医術」など。ザンパの他に有名な曲は「おてんば娘リーズ」等。録音でピアノ協奏曲全集とかあるようだ。

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2014年7月 8日 (火曜日)

タイ製オペラ

謎のタイ製オペラ。音楽的にはなかなか精妙で、R・シュトラウスかコルンゴルトがトムヤムクンすうぷに浸かってるような。「影のない女」か「ダフネ」あたりに影響を受けてる感じ。ただ、ずっと同じような魅惑的な音楽が続くので飽きる(なんで、半分しか聴いてない)。

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2014年6月22日 (日曜日)

新国立劇場/鹿鳴館

140621_134301池辺 晋一郎;歌劇「鹿鳴館」(全4幕)

【影山悠敏伯爵】黒田 博
【同夫人 朝子】大倉 由紀枝
【大徳寺侯爵夫人 季子】手嶋 眞佐子
【その娘 顕子】高橋 薫子
【清原永之輔】星野 淳
【その息子 久雄】鈴木 准
【女中頭 草乃】山下 牧子
【宮村陸軍大将夫人 則子】鵜木 絵里
【坂崎男爵夫人 定子】池田 香織
【飛田天骨】早坂 直家

【原作】三島 由紀夫
【指揮】飯森 範親
【上演台本・演出】鵜山 仁

【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

(6月21日 新国立劇場・中劇場)

昨日行ってきました。連日のW杯観戦と残業の日々でかなり眠い。寝ちゃったらどうしようと心配。しかもちょっといつもより到着が遅くて、楽しみにしてたサブウェイのサンドイッチが食べられず残念。

中劇場久しぶり。大劇場の大きさに慣れているのでちょっと「アレレ?」感。券は完売・・・でもなかったようで、一階前方で空席がちらほら。戻りの券の残っちゃった分か。もったいないねえ。私は2階の一番前中央で視界を遮るものは0で誠に良好。一階席の前のほうだったらもしかしたらオケが聴こえ過ぎてキツイかもなあと思ったけど、2階は音もちょうどよくブレンドされてたし、歌手の声もよく聴こえた。指揮者の飯森さんの髪の毛のキューティクルも相変わらず整っていて綺麗だ。

さて、人生初かも?生日本産オペラ。Jポップ等の日本語の音楽が若干苦手なので少し危惧してたものの、違和感は最初だけだった(だって普段ドイツ語か英語かイタリア語ばっかだもん)。予習なし。原作読もうと思ったんだけど、大手町のくま書にはおいてなかったの。だもんで「明治時代の夫婦の愛憎劇」っていうざっくりぼんやりしたイメージで。

今回はオペラっていうよりも、普通に演劇を初めて見る感じで楽しめた。内容をよく知らんもんで、二幕目の最後の最後で女中頭の草乃が、影山の色仕掛けに負けて奥様を裏切ったとこなんて「あああ?」って言っちゃうくらい驚いたわ。ああいった(女性の着物に手をつっこむ等)所作は、日本の着物だと西洋のドレスなんかよりよっぽどエロティックなもんだな(まあ、女の昔の着物ってそういう為にできてるんだろうけど。合わせとか脇の下とか。)。

で、この草乃の役がこないだの「死の都」のブリギッタ歌ってた山下牧子さんで。あんな控えめな女中を演じてたのに(しかもかなり感銘を受けたのに)、「こんなにあっさりと裏切るんだ~~~ブリギッタ(泣)」っていうショックははんぱなかった。これが三島ワールドなのか。あの女中役はキーマンなのね。

音楽的には・・・池辺先生の音楽はかなりわかりやすいもので、西洋音楽でありつつもやっぱりジャパニーズな感じ。大河ドラマのようだ。しかし、舞台裏からバンダのダンス音楽が聴こえるところは、どうしてもこないだ観た「ヴォツェック」を思い出してしまい、頭の中にマリーがダンスしながら歌う「Immer zu! Immer zu! 」が流れてしまう。誰も言わないけど、やっぱりベルクには影響を受けてるのかもしれない。近現代オペラは大体ベルクの影響を受けていると思われ(ブリテンしかり)。

演出的には、顕子が久雄とのなれそめを語るところのサーカス団的なダンサーの集団がたいへん幻想的で美しく、あの時代の日本のやや西洋かぶれっぽい(雑誌「コドモノクニ」的な)ところがよかった。

後半でたくさん出てくるひょっとこダンスには少し閉口したけど・・・。なんじゃあれ。

歌手。このところ大活躍の鈴木准さんがまた登場。本当は今日出ないはずだったんだけど、本来のキャストが健康上の理由で出られず結局4日間全部歌われるようだ。こないだのびわ湖ではパウルだったんだけど、その時は「うーん、頑張っているけど声的にこの役にはキツイなあ」という感じだったもので、今回は声楽的に合った役だったなあと。英国テノール的なリリックな声が素敵。外見も少し三島好み?のシスターボーイぶりが役に合っている。

一番ブラボーが多かったのは高橋薫子さん。清澄な声が大好きな歌手さんだが、チャーミングな立ち振る舞いと美声で聴衆を魅了。ダブルキャストの幸田さんも好きなんで、どちらも観たいとこだが。

かなり前から日本のオペラ舞台で活躍の大倉さんは、昨日の舞台でも素晴らしかった。着物の所作も大変美しく、声も(いかにも日本的なプリマドンナ的な感じで)とても耳馴染みがよくてよかった。なんか懐かしいなあって思うのは何故。もう片方のキャストも腰越さんも(写真で見る限り)美しい方で観たかったな。

しかしまあ。徹底的に悪者である影山伯爵役の黒田さんの声の素晴らしさったら。なんかもう、ワーグナーの悪役(テルラムントとかクリングゾルとか)とかヴェルディの悪役(イヤーゴとか?)とかを彷彿とさせる迫力と声量で。結局は悪役が一番カッコイイ!!って思っちゃう。

それにしてもひどい結末だなあ。最後の銃声はきっと清原が殺されちゃったってことでしょう?かわいそうな朝子。昔の日本は男尊女卑。いくら文明開化と言っても所詮女は弱いもの、というなんという理不尽なバッドエンド。そこらへんがイタリア・オペラとは違うとこだねえ。

というわけで、かなり大盛況だった公演は日曜日で終わり。次はいつやるんだろう。オペラ・ファンだけでなく演劇ファンにおすすめ。おもしろい!です。

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おそらく今シーズンはこれで新国立に行くことはないため、オペラシティで狙ってたバッグを購入。なんかさみしいなあ。10月までオペラ観ないのか~。セット券買うと毎月何かしらイベントがあって嬉しいんだけど、来シーズンは飯守ワーグナーしか観たいものがないのでセット券はパスした。今シーズンのような「ついでだからこれも観ちゃおうか」的なものもなく。安くだったらモーツァルトとか観てみたいので、Z席の抽選に応募してみようかなあ。

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2014年6月16日 (月曜日)

意外と楽しみな鹿鳴館。

新国立劇場でセット券を買うと否応なく入ってくる日本のオペラ。なんだよ鹿鳴館って、目黒のライブハウス? なんか友達にチケットあげちゃおうかなあ、とまで思ったが。

ネットで見たら、意外とこのオペラ大人気なのな。中劇場とは言え、イープラスはほぼ売り切れ。新国立劇場のサイトでも殆どの日が完売ときている。日本物なのに珍しい。そんなにいいの?これ。

えええ。

なんか結構、プラチナチケットかも? 結構楽しめちゃうかも? なかなかいい席だし。なんかわくわくしちゃう。。。

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先日の「らららクラシック」はワールドカップにちなんで、ヴィラ・ロボスのブラジル風バッハだった。珍しく選曲が渋くて、よかった。全曲聴いてみようかなあ。ゲストのマルシアさんもよかった。彼女は外見は全くの日本人にしか見えないんだけど、心の底からブラジル人なんだなあと。望郷の想いっていうか、故郷の遠さを思うとなんかきゅううんっとする。彼女の歌うミュージカルの舞台見たことあるけど、よかったよう。
あと、昨日のシュトラウス珍曲特集もよかった。

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(追記)
鹿鳴館ですが、新国立劇場のボックスオフィスによりますと、若干の戻ってきた席(企業向けかな?)がございますとのことなので、行きたいけど売り切れじゃなあ・・・って諦めてた方、もう一回トライしてみることをお勧めします。

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