2008年1月18日 (金曜日)

アルマ・マーラー/歌曲:キルヒシュラーガー

P1000885 アルマ・マーラーの歌曲:「静かな町」、「父の庭」、「生暖かい夏の夜」、「お前のもとでは打ち解けられる」、「ぼくは花のもとをさまよう」
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾ・ソプラノ)、ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)





日曜日には雪が降るという噂もある東京地方。皆様いかがお過ごしでしょうか。寒い。

さあて、今日はですね、このblog始まって以来やや停滞気味の女流作曲家シリーズ。リリブーちゃんばっかりで申し訳なく。いや、他にもまだいるんだけどね、女性作曲家。
そんな中、本日ご紹介のCDは、知名度から言えば間違いなくナンバー1の、グスタフ・マーラーの奥さん、アルマ・マーラー(=ウェルフェル)の歌曲。

アルマの旧姓はシントラー。マーラーと結婚時はウィーン一の美女と名高かった。そうそう、今若かりし頃の写真を見てもなかなかの丸顔美人。

Alma 画家シントラーの娘として生まれ、クリムトなど画家に囲まれて育ち、ツェムリンスキーに作曲も習い、その美貌からいろんな芸術家と浮名を流した。色んなジャンルの夫と3度結婚し(音楽家、建築家、詩人)、その他にも画家やら色々な恋愛関係があったようだ ・・・ような気がする。

このように稀有な人生経験から、マーラーとの生活を書いた本とか自分の伝記とか遺しているが、これらの著作はとても面白い反面、もしかして話半分に聞かないといけないかもしれないなあとも思う、石原真理子の暴露本ばりに。美人な女というのは、自分をよく見せたいばっかりに、表現に誇張が多いような気がする。しかも美人な女というのは悪く言ってヒロイン気取りなとこが多い。オマケに美人な女というのは、「自分は綺麗だから、何をしても許されるのよ」とカンチガイすることが多い・・・いやホントに許してしまう男性が多いのは事実だ・・・ワタシの経験から言って。アルマの著作を読むと、そんなことを考える。子供の頃に読んだときはそんなでもなかったけれども。何か美人に恨みでもあんのか?ワタシ。

まあ、それはそれとして。同性から見てアルマという人間はとても興味の沸く対象である。しかし長いこと、彼女の作った曲は私は聴いたことがなかった。このCDが発売されて聴いたのが初めてだったと思う。

とはいうものの。

本CDのアルマの歌曲は、たった5曲しか入ってなくて、メインはアルマゆかりの作曲家コルンゴルトとマーラーの歌曲たちである。以前ご紹介したツェムリンスキーの「フィレンツェの悲劇」の余白にもアルマの歌曲は収められているが、今日はウィーンの銘菓・・・じゃなくて名花キルヒシュラーガー盤で。なんたってこのCDジャケットは綺麗だから、殿方の目の保養にもなるってもんである。歌は清潔感に溢れていてなかなかよい。このCDは彼女のソロ・デビュー盤のようだ。

(実のところ私はウィーンで彼女の舞台を見たが、そんなに期待するほどお綺麗でもなく、ウィーンのそこらへんのおねいちゃんだった・・・ってのはどっかに書いたかもしれない。「こうもり」のオルロフルキー役だったからかもしれないが。)

で、アルマの曲だが。調性はあるものの、昨年末に若杉さんの指揮で聴いたベルクの初期の歌曲に雰囲気はかなり似ている。一曲目の「静かな町」から漆黒の夜、世紀末ウィーンの官能的な闇を思わせる。ボヘミアの田舎からやってきたマーラーとは全く作風が違う。師匠ツェムリンスキー直伝の、ウィーン世紀末音楽そのもののようである。そして私にはとても親しみ易い。

マーラーがアルマとの結婚時に「作曲はやめるように」と彼女に言ったのは有名な話である。なのでのこされた作品は大変少ない。このCDの歌曲は彼女の結婚前に書かれたものである。

たまに考える。もし彼女がマーラーと結婚してなくて、ツェムリンスキーと結婚でもしてたら、もっと色々な作品・・・もしかして交響曲とか、オペラとかを残してたかもなあと思ったりもする。でも、これほど有名にはなってなかっただろうな。まあ、仮に誰と結婚しようがヴァラエティに富んだ人生を送ってただろうなあとは思うんだけど・・・美人な女というのは



Book グスタフ・マーラー―愛と苦悩の回想 (中公文庫)

著者:アルマ マーラー
販売元:中央公論社
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アルマ・マーラーに恋した生物学者―生命の響き

Book アルマ・マーラー―ウィーン式恋愛術 (女たちの世紀末、女たちの20世紀)

著者:フランソワーズ ジルー,Francoise Giroud,山口 昌子
販売元:河出書房新社
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2008年1月15日 (火曜日)

マルケヴィチ指揮/リリ・ブーランジェ集

P1000881リリ・ブーランジェ:「深き淵より」、「詩篇24&129」、「古い仏陀の踊り」、「ピエ・イエス」、ヴァイオリンとピアノのための3つの曲
オラリア・ドミンゲス(コントラルト)、ミシェル・セネシャル(テノール)
イーゴル・マルケヴィチ指揮/ラムルー管弦楽団
ユーディ・メニューヒン(ヴァイオリン)、クリフォード・カーゾン(ピアノ)


このところ寒いねえ。寒さには比較的強いつもりだったんだけど、このところの東京の寒さにはちょっとキレています(うぎゃあああ!!)、まー、何人たりとも寒いんですけどね。

そんな日は、間違いなくおでん。おでんはまあ今時はコンビニでも売ってるし、スーパーでも一人ぶんパックで売ってる。

でも今日はちゃんと、スーパーでおでんだね買って作ってみた。大根と手羽先も入れてねグツグツと。卵は入れなかった。
なんだかいつもよりハイグレートな感じのお高いセットだったので(なんか宮城県からやってきた水野水産ってとこのだった。有名なのかな?ちくわにバッチリ焼印とか入ってたし)びっくりするくらいうまかったす。実家の母の味を軽く凌駕。

P1000880 半分食べたあとですいませんが一応写真。






で。今日はおでんなんか暢気に食べている気分にはとてもなれない、リリ・ブーランジェの曲集。彼女の曲の録音では古典中の古典、マルケヴィチ盤だ。

過去記事:薄命女流作曲家Ⅱリリ・ブーランジェ

マルケヴィチは指揮者界でも一二を争うコワそうな容姿だが(で、1位って誰だ?)、ここではまさにそんなイメージどおりの演奏をする。

以前取り上げた、姉ナディア女史の指揮したものよりも、求心的というかことさら激しい演奏である。女性の作品であるという優美さはどこへ。最初の「深き淵より」など、ゾゾーと震えるほどコワイ。あたし、もしかしてなんか悪いことした?なんかした?というような。

なんやよくわからんけど、映画の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」やらフランキー堺主演(←古い)の「私は貝になりたい」とかの最後の処刑シーンとか思い出しちゃうよう。とにかく死と隣り合わせ感満載でなのである。オラリア・ドミンゲスの深い歌唱も素晴らしい。確かこの人、(指環の)エルダとか歌ってなかったっけ?どっかで。

それと(だいぶすっ飛ばして)、このCDの声楽曲の中でも静かながらフツフツとクルのはボーイ・ソプラノを起用した「ピエ・イエス」である。子供を使うなんて、これはもはや反則である。聴いていると色々なイメージが沸いてくる。もう余命いくばくもない(きっとこの子は小児ガンだと思う)、ベッドに横たわる少年の姿だったり、昨年上野の「ムンク展」で見た「病める子供」の絵とか。胸が締め付けられる。最後にアーメンとか言われちゃうし。

そんな息もつかせないほどの緊張感溢れる声楽曲のあとに、ヴァイオリンの気の利いた小曲がちょろっと聴けるのはちょっとほっとする。しかも名手メニューインが弾いている。
1、夜想曲
2、行列(?)
3、春の朝に

一曲目は優雅で優しい夜のイメージ。二曲目は陽気にステップ踏んでる感じ。彼女にもこんな曲があったのか~。三曲目は「ああ、この人フランス人だったのね」と思い出す、印象派っぽい曲。しかし後半はどんどん激しくなり、アンコールとかで弾いたらばっちり決まりそう。ま、メニューインだからうまいに決まっているけど、ホントに聞き惚れてしまう。短い曲だが。



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↓これは?誰か持ってます?

Lili Boulanger: Clairi解es dans le ciel; Les sir餓es; Renouveau Lili Boulanger: Clairieres dans le ciel; Les sirenes; Renouveau

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2007年2月13日 (火曜日)

薄命女流作曲家Ⅱリリ・ブーランジェ

P1000726 リリ・ブーランジェ:「詩篇24」「ピエ・イエス」「深き淵より」
ジャネット・プライス(ソプラノ)、ベルナデット・グリーヴィ(コントラルト)、イアン・パートリッジ(テノール)
ナディア・ブーランジェ指揮 BBC交響楽団・合唱団






←今買うならこのジャケットです。買えます。

やー、「ダフネ」のおかげでよい反応がたくさん。いつもよりアクセスもやや多いしね。どうも有難うございます。
が、こんなときこそ、マイナーな作曲家の紹介のチャンス!(おいおい、順位下がるぞ)

女流作曲家ってカテゴリーを作りながら、いまだに一人しか紹介してない。情けない、ずっと頭にあったんだけどね。
前回のヴィーチェスラヴァ・カプラローヴァってチェコの作曲家には反響は全くなかった。実際、手に入りつらいレーベルではあったけれど、これはヒドイなあ。ちょっと書くの早すぎたっつーか。本当にイイ曲書いている女の子だったのになー。気になったら聴いてみてね。

←弦楽四重奏曲。オシャレ家具屋のBGMでもいいかも・・・。


で。
待望の(?)第2弾は、リリ・ブーランジェ。
私が頻繁に聴いていたン年前よりは確実にこの作曲家のCDは増えていると思う。リリ・ブーランジェ、ホントにいいんだから~。暗くて。

このひとは幼少から病弱で、結核でたった24歳で死んだ。なのに、女だてらに力強い曲を書いた。
今日紹介のCDは、聴く人を奈落の底に落としかねない。「わーい、明日はバレンタインデーだ~、何個もらえるかな?ワクワク」なんて思っている人は是非聞くべきである。浮かれている場合ではない。
(え~?)

リリ・ブーランジェ(1893年 - 1918年)フランスの作曲家。

音楽一家に生まれる。著名な音楽教師ナディア・ブーランジェはリリの姉である。ブーランジェ夫妻の子供のうち健康で長寿を保ったのはナディアだけで、リリーは臓器に障害があって医師に短命を予告されていた。にもかかわらず2歳で神童ぶりを発揮し、家族によって英才教育をほどこされた。

4歳の時から姉にくっつきパリ音楽院の講座にもぐりみ、音楽の知識を吸収。長じてリリ自身も正式の学生となり、オルガンをルイ・ヴィエルヌに師事しながら、音楽理論と作曲を最初は姉ナディアに、次いでポール・ヴィダルやジョルジュ・コサード、フォーレに学ぶ。

1913年にカンタータ「ファウストとエレーヌFaust et Hélène」でローマ大賞を受賞。

免疫系が冒される気管支肺炎を2歳で発症したのに始まり、ついには腸結核を併発して24歳で若い命を散らすまで、リリの生活と活動は宿痾の病に苛まれ続けた。(ウィキペディアより引用)

ま、こんな感じで。このところ何故か脳天気なわたくしめ(ヒャッホー)とは正反対に、いつも死と隣り合わせでの一生を送ったのである。
だもんで、曲も死の影がいっぱいである。おそらく、こんな暗い曲は他で聴くことはできないだろう。オネゲルの「火刑台のジャンヌダルク」と同じ匂いを感じる。
ということで、オネゲルの声楽曲が好きな人だったらたぶんハマル。・・・ていうかオネゲルが逆にL・ブーランジェの影響を受けているようであるので。

同じ曲目で、イゴール・マルケヴィッチのCDもあるんだけれど(・・・実家に)、今回はお姉さんの指揮による演奏で。リリー・ブーランジェの没後50年記念のコンサートからの録音。比較的有名と思われる声楽曲が3曲。これらの曲のあとに、師匠のフォーレの有名なレクイエムが収録されている。

「詩篇24」は、やや攻撃的なオルガン前奏から始まる。主に男声合唱とテノール独唱によるものである(後半女声も入る)。たった4分の曲ながら心に強く訴えるものがある。もっと長く、何曲も続けば素晴らしいオラトリオの大作が生まれたかも?と思わせる。

「ピエ・イエス」は色々な作曲家によって同じ歌詞で歌われているアレであるが、聴いていると死の床に一人いて誰も助けに来てくれないみたいな深い悲しみと諦めに包まれてくる。
作曲者絶筆の曲だという。口述筆記で完成させたあと昏倒して永眠した。自身の葬式で歌われたらしい。
落ち込んでいる人、失恋した人などに聴かせたらほとんどてきめんに効果を発しそうである。(ダメよ、きかせちゃ)

(私自身のこの曲の印象としましては、何かの事故で地球に帰れない宇宙船に一人取り残された宇宙飛行士みたいな感じ。宇宙を一人さまよっているような。)

いつくしみ深き主、イエスよ
かれらに安息を与え給え
永遠の安息を与え給え

Pie Jesu, Domine,
dona eis requiem,
sempiternam requiem
.

「深き淵から」もやはり暗い感じで(詩とぴったり)、聖書の有名な「われ深き淵よりなんじを呼べり・・・」で始まる詩篇より採られている(「火刑台上のジャンヌ・ダルク」にもこの詩は出てくる)。聴いているとどんどん重ーい深みにはまっていく。この暗さといったら「水ヲ下サイ」と張るかも。少し違うか。

合唱にコントラルトとテノールの独唱がついている。途中曲調は攻撃的となり、死への抵抗が感じられるが、最後は安らかに終わる。

(ちなみに。指揮のナディア・ブーランジェは、ローマ賞の2位を獲得するほど作曲の才能もあったというが、妹リリの才能を見て、作曲の筆を折ったといわれている。)

うー。
・・・・これ書きながら3回も立て続けに聴いたから、今晩うなされそうである。
次回はもっとご陽気な音楽をキボンヌ。


←CD他にもあるで
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2006年7月21日 (金曜日)

薄命女流作曲家Ⅰ

Vkcd ヴィーチェスラヴァ・カプラローヴァ/作曲家の肖像
軍隊シンフォニエッタ/弦楽四重奏曲/4月のプレリュード/愛の歌/チェロとピアノのためのリトルネッロ/ピアノと弦楽オーケストラのためのパルティータ/別れとハンカチ

フランティシェク・イーレク指揮ブルノ・チェコ交響楽団/ヤナーチェク弦楽四重奏団/ヴィレム・プジビル(T)他
(MATOUS MK0049-2 011)チェコ輸入盤



本日は、女流作曲家、しかも指揮もして、才能に恵まれながらも
25歳で若い命を病魔に奪われてしまった、チェコの作曲家・ヴィーチェスラヴァ・カプラローヴァをご紹介したいと思います。

Vk1935 クラシック音楽を常日頃聴いている方でも、あまり耳なじみのない名前だと思います(長くて一瞬にして忘れそうです)。というわけで、かるーく彼女の人生を振り返りたい。(参考・ヴィーチェスラヴァ・カプラローヴァのページ http://www.martinu.jp/vitulka/vt.html

1915年1月24日、チェコスロヴァキア(当時)、ブルノのクラロヴォ・ポレに誕生。

1930年、ブルノのコンセルヴァトーリに入学。作曲と指揮を学ぶ。

1937年、B.マルチヌーとプラハで会う。(以後親密な関係となる)
マルチヌーの提案でパリに留学。シャルル・ミュンシュのレッスンを受ける。ノヴァークやターリヒにも学ぶ。    

1938年、 第14回ISCM国際現代音楽協会のフェスティヴァルがロンドンで開催カプラーロヴァーの『軍隊シンフォニエッタ』がオープニングに選ばれる。

(審査委員にはエルンスト・アンセルメ、ダリウス・ミヨーらがいた。他に演奏されたのは、バルトーク、ブリテン、コープラン、ヒンデミット、クレネク、メシアン、ウルマンらの作品)


その後この作品はスメタナ賞を受賞する。

1939年 4月27日、 将来の夫であるイジー・ムハに会う。(作家。アール・ヌーヴォーの有名な画家アルフォンス・ミュシャの息子である)

1940年4月23日、イジー・ムハと結婚
   
5月9日、 発熱と激しい腹痛を訴えパリのヴォージラール病院へ入院   
6月16日、死去。原因は粟粒結核だといわれている 25歳の若さだった

かなりはしょりすぎてとても短いものになってしまいました(あらあらすいません)。注目すべきは彼女の曲が国際現代音楽協会のコンサートのオープニングに選ばれ、自ら指揮したということで、他の作曲家のオールスター・キャストぶりから考えると、彼女はどんなに才能溢れる作曲家だったかお分かりになるでしょう。

彼女の生涯において最も重要だった人物は、作曲家マルチヌーです。HPにははっきり書いてませんが、かなり親密な関係にあったのだと思います。それにしてもミュシャの息子と結婚してわずか2ヶ月ちょっとでお亡くなりになるとは、本当に不幸な人。

さて、ご紹介のCDですが彼女の代表作が網羅されているようです

全体的に、女性と思えぬスタイリッシュで迫力溢れる音楽です(が、女性だからといって女性的な音楽を書くかというと、実際逆な場合が多い。エセル・スマイス、リリー・ブーランジェなど、女流作曲家はなんだか雄雄しい音楽を書く場合が多い。絵画の世界においてもそうで、女性が建築や廃墟などどちらかというと男性的なものを主題にすることが多いと私は思う)。

作曲に関して私は全くのシロウトなのでよくわかりませんが、折り目正しくかっちりとした音楽だと思います。時代的に無調音楽の匂いも感じさせ、しかも優美さも持ち合わせています。

長生きしたらもっとたくさん素晴らしい音楽を作ってくれたかもしれないのに、本当に残念。

どの曲も本当に心に残る名曲だと思いますが(弦楽四重奏曲も美しい!)、彼女の代表作と言える「軍隊シンフォニエッタ」はイーレク(1913~没? ブルノ生まれ。近・現代音楽を多く手がけ、とくにヤナーチェクの作品の権威だという)の名指揮ぶりも手伝って大変立派な音楽が聴かれます。

なんとなく時代劇っぽい音楽で、「その頃、大奥では・・・」なんてナレーションをつけたくなります。

最後に切々とテノールで歌われる「別れとハンカチ」(英語題"Waving Farewell")も心に深く突き刺さる曲。ヴィレム・プジビルの鼻にかかったいかにも東欧っぽい発声が大変私好みであります。潰れかかった録音状態もいかにもって感じで素敵。

ベルクとかブリテン、またはオネゲルあたりがお好きな方だったら「これは!!!」と唸ること間違いなしの作曲家だと私は思います。

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