2012年11月25日 (日曜日)

NHK杯の男子フリーの音楽が凄かった件

まあ、日本人が大活躍の(ペア以外)NHK杯だったんだけど。
あたし的にはフィギュアスケートって音楽が大事だ。もちろん日本人が頑張ってるのは非常に嬉しいんだけんども。

今回の動画が見れるサイト↓

http://www1.nhk.or.jp/figure/#top_results

昨日、出かけててすっかりスケートのことなんて忘れてたもんだから、朝イチでヴィデオで観た。で、びっくり。

頭っからカナダのケビン・レイノルズの曲はマチュー(マシュー、マテュー、どれなんだい)のピアノ協奏曲第4番。マチューについては過去記事参照。カナダ選手がマチューを使用するのはお約束になりつつあるのか?だとしたら嬉しい。

マチューの協奏曲第4番は、モントリオール五輪で(古い話で申し訳ないが)中間の美しいメロディがテーマ音楽になったので(ルネ・シマールが歌ってた)有名な?曲である。少なくともカナダでは有名なんだろう。

ケビン君は(いかにもラテン系で愛想のいいフェルナンデス君などに比べて)やや日本人女子好みではない風貌で、いまいちぱっとしない気がするが、スケーティングは見事だと思う。いや、何よりホントにこの曲は素晴らしい。

で、これだけでも十分狂喜したのに、次に出てきたアメリカのロス・マイナーはなんと映画「海賊ブラッド」の音楽で滑った。「ケベックのモーツァルト」の次は「モーツァルトの再来」のコルンゴルトか・・・どちらもある意味不遇な人生だった。コルンゴルト節全開のこの曲。ルックスも何だか合ってるし(デブって意味ではないよ)、この映画は全然見たことないけど何か映画の世界を表してるな、と思った。

サウンドトラック
http://www.youtube.com/watch?v=gMJBFXvCkvc

ということで、ロス・マイナー君は見事な滑りで羽生きゅんと大ちゃんに次ぐ3位で大健闘。男女とも日本・日本・アメリカなのな、順位。あとバンクーバー五輪に出てたフェルナンデス君がずいぶんうまくなってて嬉しい。コーチがいいと変わるもんだ。フリーのチャップリンはとても素敵なプログラムだったのに思いっきり転んじゃって残念。

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2011年11月13日 (日曜日)

NHK杯のペアとアイスダンスが結構面白かった件

夕べの夜中に目が覚めテレビつけたらNHK杯やってたので観た。日本開催ということもあるのかもしれんけど、ペアとダンスも日本人&日系が上位独占。まあ、優勝はアメリカ籍だったりロシア籍だったりするわけだが。ソロより(珍しくて)面白かったんだが、なぜ夜中に放送するのだ。

アイスダンス1位 マイア・ハルミ・シブタニ&アレックス・ヒデオ・シブタニ(USA)
日系人。近頃珍しいくらいの日本人フェイスな兄妹デュオ。ハンコで押したみたいにそっくりで可愛い。日本語喋れないみたいだ。顔は日本人でもやっぱりノリとかはアメリカ生まれ&育ちな感じはする。リラックマの大きな縫いぐるみ(顔だけ)を観客に投げ入れられてひでお(兄)は大はしゃぎ、優勝決まって顔にかぶったりしてふざけてる所をコーチにクマなぎ倒されて(!)ハグされてたのが結構笑えた。なんかファンになった。

ペア2位 高橋成美&マーヴィン・トラン(JPN)
日本人の女の子とベトナム系カナダ人とのペア。女の子がすっごくしっかりしてそう。滑る前にコーチと力強くハイタッチしたのを見てアナウンサーが「りりしいですね・・」と発言しててワロタ。応援したい。
フリーで踊った「ケベックの協奏曲」(アンドレ・マシューまたはマチュー作曲)が謎で調べた。これってなんちゃってラフマニノフ。ベタベタ甘甘のピアノ協奏曲。カナダにも作曲家いるんだな(いるだろう)。レイチェル・フラットも前にこの曲使ってたらしい。

Andre Mathieu (1929 - 1968)  カナダのピアニスト・作曲家

「ケベックのモーツァルト」とまで言われ(4歳で作曲を始めた)、ラフマニノフに「私よりも天才」とまで言わしめたが、大人になってからアルコール依存症になり39歳で逝去。1976年のモントリオールオリンピックの歓迎の歌と公式テーマ曲は彼の曲から編曲されたという。カナダでは有名な作曲家・ピアニストだったようだが、他の国では全く知られてない(と思う)。

Symphonie Romantique (Concerto de Québec)
第1楽章
http://www.youtube.com/watch?v=u8PG1Pu9Oxg&feature=related

第2楽章(スケートで使われてるのはここから)
http://www.youtube.com/watch?v=QA75V7Xk4jM&feature=relmfu

他にも色々な曲がUPされてて、ラフマニノフまたはラヴェルって感じでどれもとっても良い。このヘンのピアノ物がお好きな方は色々と聴かれればよろしいかと。とくに Été Canadien って曲はとても美しい。12歳周辺で書かれたというピアノ協奏曲第4番もなかなかよい(もしかしてラフマニノフ?って感じだけど)。

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↓ケベックの協奏曲。演奏はアントルモン&プラッソンって大御所なのが謎。結構有名だったりするのか?

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残念廃盤だそうです。


(世界フィギュアスケート選手権2012で高橋&トラン選手がこの曲で銅メダルおめでとう!本当にうれしいです!)

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(参考)
1976 モントリール オリンピック・カンタータ
http://www.youtube.com/watch?v=b5KYQ5KF5TQ&feature=related

ルネ・シマール版(公式テーマ曲)
http://www.youtube.com/watch?v=43kJRphn1Gw

元ネタ(ロマンティック・ラプソディ)
http://www.youtube.com/watch?v=Q33v7lWW8HQ

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(スケートに話戻すと)他にもオリンピック出てたアイスダンスのアメリカ日本ハーフのリード姉弟(籍はJPN)が出場。ペアの優勝はロシア行きの日本の女の子(川口悠子さん)とロシア人。うーん、シングルに比べて何故か弱かったペアものも日本人が頑張りつつあるのはウレシイね。 icon

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2010年2月 1日 (月曜日)

梁祝小提琴协奏曲&トゥーランドット幻想曲

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何占豪&陳鋼:ヴァイオリン協奏曲「梁山伯と祝英台」(Butterfly Lovers' Violin Concerto)
プッチーニ(ヴァネッサ・メイ編):トゥーランドット幻想曲※

ヴァネッサ・メイ(ヴァイオリン)
ヴィクトル・フェドトフ指揮/ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団/ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団※

もうすぐ、バンクーバー・オリンピック。ぜひぜひ日本人選手には頑張ってもらいたいものである。とくにフィギュア・スケートに出場の人々には。もう誰でもいいからまた金メダルをとってもらいたい~・・・と日本国民は誰でも思ってるであろう。

そんな想いを込めまして。

今日ご紹介のCDは(紹介ってほどでもねー)、ご存じ荒川静香選手が金メダルをゲットした時の曲、「トゥーランドット幻想曲」・・・の収録されている、ヴァネッサ・メイの「チャイナ・ガール」というCD。

私は・・・実はこのCDは荒川さんが金メダルとる何年も前に購入したんだ。まあ、700円くらいの投げ売りだったんだけれども。トリノ・オリンピック直後はこのCD日本盤はもう出てなくて(もしくは廃盤)、慌ててEMIが日本国内盤を出したような記憶がある。そもそも持ってる私は暫くのあいだ勝ち組気分だった。 てへ

「トゥーランドット幻想曲」は実は11分もある曲なんで、荒川さんが滑ったのは曲のほんの一部である。全部聴くと結構いろんな場面が入ってるんだな。第一幕の「ドンデ、ベルナ、トゥーランドット」の合唱の部分とか(あそこはゾクゾクするねえ)、「誰も寝てはならぬ」の前の合唱とか、私のようなトゥーランドット好きには(スケート抜きでも)結構楽しめる。

で。

このCDのメインは、中国製クラシカル・ミュージックではピアノ協奏曲「黄河」とともに有名なバタフライ・ラヴァーズ。この手の曲を聴くととたんに中華料理が食べたくなるのでとっても困る。

そもそも京劇の「梁山伯と祝英台」のメロディを主題にした曲である。このメロディは、私のように大陸歌謡に普段慣れ親しんでいる者にとっては非常に近しい感じがする。渡辺はま子さんとか山口淑子さんとかさー。イエライシャ~ン♪

まあ、私が語るまでもない有名曲だからアレだけど抒情的で中国音楽らしいチャーミングさに溢れたヴァイオリン協奏曲である。

ところで「梁山伯と祝英台」とはどんな話なんだろうか。

祝英台(女)が男装して杭州に遊学に出た途中に梁山伯(男)と出会う。ともに三年間学ぶが祝英台が女だってことを梁山伯は知らぬまま。祝英台が帰郷したので梁山伯が会いに行くと祝英台は金持ちの男と親の意向で婚約していた。梁山伯は悲しみのあまり病気で死んでしまう。祝英台が嫁に行く間の道で梁山伯の墓が開き、その穴に祝英台が飛び込むと二匹の蝶がひらひらと飛んで行った。

(・・・これであってるのか?はしょりすぎか?)

この曲も、かつてフィギュア・スケートに使われていた。私が昔ファンで今はもうプロに転向してしまった陳露(ルー・チェン)が長野オリンピックの時にこの曲で滑って銅メダルをとった。私は彼女の「ラスト・エンペラー」が大好きなんだけど、このヴァイオリン協奏曲の滑りも心に残る。彼女が滑ると周りはスケート・リンクではもうなくなって、曲の情景がふっと目に浮かぶ。彼女はオリンピックではなかなか結果は出せなかったけど、いい選手だったな。

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2009年10月18日 (日曜日)

バーバー/ヴァイオリン協奏曲

アダム・リッポンちゃんカワイイわ。

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2009年10月17日 (土曜日)

サン=サーンス/サムソンとデリラ キング&ルードヴィヒ

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サン=サーンス: 歌劇「サムソンとデリラ」
クリスタ・ルートヴィヒ(デリラ)、ジェームズ・キング(サムソン)、ベルント・ヴァイクル(ダゴンの大祭司)、アレクサンダー・マルタ(アビメンク)、リヒャルト・コーゲル(ヘブライの老人)、ほか
ジュゼッペ・パターネ指揮、ミュンヘン放送管弦楽団、バイエルン放送合唱団

(1973年6月 ミュンヘン)

スケートのシーズンたけなわ?ということで、本日は「フィギュア・スケートで使われた音楽シリーズ」。
このオペラのバッカナールとか、デリラの歌う有名な「あなたの声に私の心も開く」とかいうアリアが何年も前からよく有名な選手が試合に使ってるのを見る。我が国の安藤ミキティも2007年だかにこの曲を使ってて、彼女の個性にはあってるなと思った。

オリンピックでも使うのかなこの曲。女の子はこういう華やかで舞台映えのする曲がいいよね、やっぱし。今度のオリンピックはバンクーバーで行われるから、ロシェットはカナダの選手なのでかなり地元の期待も大きいと思われる。(別件ですが、バンクーバーは南北アメリカ大陸では唯一旅したことのある都市なので大変楽しみな私であります。食べ物うまいし治安いいし大好きな都市です。)

ロシェットは、もちろん女性なんだけれどもなんだか凄い筋肉隆々な選手なので、2ちゃんねるの実況では「兄貴」とか言われていた。本当にテレビでみると凄いんである。ナマで見たらもっと凄いんだろうな。だもんでロシェットは「サムソンとデリラ」のうち、どう考えても美女デリラじゃなくて兄貴サムソン役と思えてしまう。オリンピックでは思い切ってサムソンの衣装で出たらどうだろうか、んなあほな。

ということで(?)、有名なオペラ「サムソンとデリラ」だが、「カルメン」とともにフランスのグランド(大げさ)オペラの代表選手みたいな感じである。・・・が、私は一回もナマで見たことがない(それどころか舞台のヴィデオも見たことない)。フランス語が苦手なせいかあんまりフランスものはうちにはCDないんだな、気がついてみると。

あらすじ・・・私もよくわからんので、ながーいとっても親切な解説書をテキトーにぶったぎってつなぎ合わせてみた。本当はもっとたくさんの人が出てくるはずである(なげやり)。

パレスチナのガザ地区。今も昔も戦が絶えないところである。征服されたヘブライ人たちが嘆きの歌を歌っている。その中で英雄のサムソンが力強く歌いだす。(中略) その時大寺院の扉が開いてペリシテ人の妖艶な美女たちが歌いだす。その中の一番の美女デリラがサムソンを誘惑する。(中略)サムソンはデリラの誘惑に抵抗したものの、ついに抗えなくなってしまう。ペリシテ人に捕えられ、その怪力の根源である頭髪を刈り取られたばかりでなく両目もくり抜かれ、投獄され石臼に鎖でつながれてしまう。(中略)ペリシテ人の勝利を祝う盛大なるバッカナール。サムソンはエホバの神に最後の願いを祈る。すると彼の祈りはかなえられ、ダゴンの神殿も轟音とともに崩壊し、ペリシテ人たちを一人残らず下敷きにしてしまう。めでたしめでたし。

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よくわからんながらもこのCDがウチにあるのは、他ならぬキング様がサムソンを歌っているからなんだけど、やっぱりフランス語を歌うキングは(イタリア語よりも増して)すごく違和感がある。なので普段あんまり聴かない。「ぬい~」とか「でとわ~」とか歌わんでほしい、キング様には。キング様は私にとっては永遠のジークムントとローエングリンなんだし。もちろん筋肉隆々の力強いキャラは彼にぴったりだから、カッコイイ歌唱には違いない。

ところで、「ヒーローを誘惑するエロい役」ということでヒロインはメゾ・ソプラノが歌っている。「サムソンとデリラ」はカルメンとともにメゾが主役の美女を歌える貴重なオペラである。だいたいさー、メゾやアルトは普段の歌劇場ではヒロインを苦しめる恋敵役か、女なのにズボン履いたりとか、または怪しい占い師とか地味な役が多いからね。

カルメンにしろデリラにしろ、発音がめんどくさいと思うフランス語で歌わなならんということで、メゾって結構気の毒な声域かと昔から思ってた(そんなでもないのかな?)。このCDでは一般的には「エロさ」とは無縁と思われる、ドイツの名歌手クリスタ・ルードヴィヒが歌っている。ベーム・ファミリー?の一人であるし、歴史に残る名歌手なんで歌唱は見事だ。あんまり普段の彼女(レオノーレとか)を思い浮かべなければそんなに違和感無い。でもやっぱり実際の舞台ではアレだな、ワルトラウト・マイヤーとか妖艶な外見の人が歌ってほしいな~と思う。

ところで、この曲はデアゴスティーニのオペラ・コレクションでDVDを発売する予定はあるんだろうか。何種類か映像はあるはずである。かなり豪勢でスペクタクルな舞台が想像できるので、ちょっと見てみたい気もする。

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2007年10月31日 (水曜日)

フィギュア・スケートに使われた音楽シリーズ第4回/リラ・アンジェリカ

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アルウィン:ハープと弦楽オーケストラによる協奏曲「リラ・アンジェリカ」
リチャード・ヒコックス指揮/シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア
Rachel Masters(Harp)



アクセス数からいってけっこう人気はあるのに、ちっとも記事が増えてないこのシリーズ。というのも、最近「こ、これは!」という選曲をスケート界はしてくれないのである。

最近やったアメリカでのグランプリ・シリーズの、女子のフリーだけテレビで見たんだけど、選曲的にあんまり面白くない。ラフマニノフのピアノ協奏曲だの、トゥーランドットだの、カルミナ・ブラーナだの。全然一ひねりしたものがない。



女子シングルの上位から、気が付いた点。
・キミー・マイズナー
何故かトゥーランドットをフリーで持ってきた。荒川静香の編曲とは違う、トリノ・オリンピックでソコロワ選手の滑った編曲のだったと思う。しかし、キミーちゃんの性格の良さ(想像だが)が滑りにも滲み出て、見ているとニコニコしてしまう。好きな選手。

・キャロライン・ジャン
ずいぶん子供である。こういったコチャコチャした東洋人の小柄な女の子は大変苦手である。世間の評価は高いがどうも生理的に受け付けない。早く大人になって優美さを身に着けてほしい、っつーか、ほとんどこの人の演技は観てないんだけど。

・エミリー・ヒューズ
カルミナ・ブラーナの声楽ヌキ版を採用。彼女はいつも元気一杯で大好きな選手。ずっとこんな感じでいてほしい。

・ミラ・リュン
カナダの中国系の女の子。トリノに出てたので覚えているが外見も演技も随分女の子らしくなった。が、いいかげん、ヒゲ(鼻の下の産毛)を剃ったらどうだろうか。いつも気になる。バンクーバー期待してます。

・エレーネ・ゲデバニシビリ
トリノの時の私の大注目選手だったが、いまひとつ伸び悩んでいるようだ。母国グルジアの情勢が不安なため、練習場所の確保にも不自由しているのだろうか。しかし、やはり随分大人になった。あのトリノのショート・プログラムでの弾けるような笑顔がまた見たい。

・浅田舞
マオちゃんの姉。いや、抜群に綺麗だからちょっとくらいうまくなくても全然文句なし。


・・・というような私の勝手な好みと独断による感想はこのヘンにして。本題の今日の「フィギュア・スケートに使われた音楽」であるが。

遠く、長野オリンピックにさかのぼる。今は引退してしまったのか?中華料理屋の娘、アメリカのミッシェル・クワンが滑ったアルウィンて作曲家の「リラ・アンジェリカ」(実況アナウンスではライラと読まれている)。彼女のミッシェルという名前は、ご両親がビートルズ・ファンだったのでつけたって話だ(←どうでもいいが)。

ウィリアム・アルウィン(1905~1985)というイギリスの作曲家はあんまりよくわからないので(CDも2枚くらいしか持ってないと思う)、詳しい言及は避けるが、このハープの協奏曲は抜群に美しい。

長野オリンピックの頃は、私にはイギリス音楽というものが全く頭になかったので、この曲がイギリスの作曲家が作ったってことは全然知らなかった。作曲者の名前はずいぶんあとで知ったのだ。

この時の演技は大変素晴らしく、音楽も抜群でまるで文字通り天使のようだったが・・・残念ながら子供のような(私のニガテなタイプの)タラ・リピンスキーに金メダルを持っていかれてしまった。また、このときの3位は中国のルー・チェンで、クワンとともに、当時私の大好きなアジアン・ビューティなフィギュア・スケート選手だった。

この頃は日本人のフィギュアの選手なんて全然カスミのような存在だったなあ、かの荒川静香でさえも。

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2006年11月27日 (月曜日)

ヴォーン=ウィリアムズ「揚げひばり」


ヴォーン=ウィリアムズ「揚げひばり」
(交響曲第6番、トーマス・タリスによる幻想曲)
タスミン・リトル(violin)
サー・アンドリュー・ディヴィス指揮/BBC交響楽団

のだめちゃんが持ってる鍵盤ついてるカバンが欲しい・・・作るか。

さて。

このところ、検索ワードで一番多いのが ま、「トリスタン」「新交響楽団」「グッドール」とかなんだけれども、意外に多いのが「あげひばり」でした。だもんで、キム・ヨナのフィギュアで滑った曲を聴き「誰が作った曲なんだろう?」とか思って検索していただいたのに、こんなオタクなblogに連れてこられてほとんど何も書いてないのも大変申し訳ないので、今日は「揚げひばり」でえす。

↓キム・ヨナの滑った「揚げひばり」

「揚げひばり」はイギリスの作曲家レイフ・ヴォーン=ウィリアムズの作ったヴァイオリン独奏のある14分ほどの管弦楽曲です。

レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ (Ralph Vaughan Williams, 1872年10月12日-1958年8月26日) は、イギリスの作曲家である。Vaughan Williams が姓であり、RVW または VW と略される。

グロスターシャー州ダウンアンプニーに生まれる。ロンドンの王立音楽大学で作曲を学び、在学中にホルストと知り合い親交を深める。民謡の採集や教会音楽の研究を通して独特の作風を確立し、イギリスの音楽界に於ける復興の礎となった。彼の一面である、イギリスの田園風景を彷彿とさせる牧歌的な作風は、広くイギリス国民に愛されているが、曲によっては「田舎臭く退屈」とも評される。

日本ではホルストの『惑星』の様な爆発的な人気を博した作には恵まれていないが、欧米ではホルストよりも評価が高く、生涯に9つの交響曲を遺し、また、イギリスの民謡を題材にした作品も多い。(以上、ウィキペディアより)




欧米か!

本当は「ラルフ」なんだけど、本人が気に入らないので「レイフ」って言ってたのだな、確か。

そうそう、「田舎臭く退屈」。私のRVWに対する第一印象もそれに近かった・・・ような(高校のブラスバンド部の時の)。でも、それが彼の曲の魅力かなあ、とも最近思うようになった。RVWの管弦楽曲をわざわざ引っ張り出して聴くことはめったにないんだけれど・・・。(声楽曲とか、声楽つきの交響曲を聴くことが多い)

このサー・アンドリューのCDは、うちにあるのは大好きな交響曲第1番「海の交響曲」と組み合わせて2枚組でかなり安価で購入したもの。なので、1枚目ばっかり聴いて2枚目はほとんど聴いてなかった。今日久しぶりに聴いてみました、6番。

サックス独奏が渋いのう・・・。ジャズっぽいぜ。





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2006年7月13日 (木曜日)

フィギュア・スケートに使われた音楽シリーズ第2回

グラズノフ:バレエ音楽「四季」
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮/フィルハーモニア管弦楽団

(EMIクラシックス TOCE-59173)
アビィロードテクノロジーシリーズ・1977年録音

本日ご紹介の音源はグラズノフの「四季」であります。この曲をトリノ五輪のフィギュアスケートで使用したのは誰?誰?答えられたあなたはかなりのスケートマニア、オリンピックマニアです。

じゃじゃーん、答えはエミリー・ヒューズ!ソルトレイクの金メダリスト・サラ・ヒューズの妹さんです。え、知らない?日本人選手とスルツカヤ&コーエンの戦いしか覚えてない!それは普通の人です。
エミリー・ヒューズは、実はアメリカの出場選手の中にエントリーされてはいなかったのです。だが、出場が決まっていてしかもトリノ入りをしていたミッシェル・クヮンが急に出場を辞退したため、その頃家族で近所のすし屋にて「サラ・ヒューズ金メダル巻き」をパクついていたエミリーに電話が。そして急遽ピンチ・ヒッターが決まったということです。

ソルトレイクではほとんど優勝候補にはなっていなかったのに、金メダルをかっさらった姉サラの強運を見事引き継いだ妹エミリー。(強運一家と呼んでいいかヒューズ家) 突然の出場だというのにショート・プログラム(確かガーシュインのピアノ協奏曲だったと思う。こっちの選曲もグー)から元気一杯、満面の笑顔を振りまきながらジャンプを決めていく様は快感。

しかも、彼女は決してノーミスではなく何回かしりもちついたりジャンプがすっぽ抜けたりしているのですが、「私はそんなこと全然気にしてないわ~」とばかり、すぐさま次の演技に切り替える様は見事というよりちょっと笑ってしまうくらい面白いです。(ここのところはNHK刈屋アナウンサーもかなりツボにはまっていたようです)

そしてジャンプや技が決まったときの笑顔爆発!!な時もなんだか一緒になってげらげら笑ってしまう。 「さあ見て!私を見て!凄いでしょう!」とアピール抜群!
(競技を見ている間「この顔は誰かに似ているな~」と思ってよーく考えたら関根勤さんの爆笑顔でした)

さて、そんな私の笑いのツボにすっかりはまってしまったエミリーちゃんのフリー・プログラムに使われた音楽が、本日ご紹介のグラズノフ作曲・バレエ音楽「四季」です。

アレクサンドル・グラズノフは1865年ロシア生まれでリムスキー=コルサコフに師事した作曲家です。
タワーレコードに行くと、荒川選手の時にご紹介した作曲家グリエールのすぐ近く(隣?)にあります。(なんとはなしに最近ここらへんのロシアの作曲家が気になりつつあります)


競技をTVで見ていて(エミリーちゃんの爆弾演技に比べて印象は薄いかもしれませんが)耳に残ったメロディが素敵だったので、やっと最近入手しました。
が、さほど聞き込んでないのでなんとなく「ここらへんの所が使われたかな~」という感じ。
曲は何故か冬から始まり、秋で終わります。っていうのはもしかしてロシアでは一年のうちでほとんど冬だからかしらー。
ま、冒頭は冬なので曲はどんよりと始まるのですが、全体的にはとても穏やかで明るい音楽。耳に残るロシア風な旋律も美しいです。バレエ曲なのにコンサートで演奏されるほうが多いというのは聴き所満載なせいでしょうか。

スヴェトラーノフの指揮はロシアらしい迫力にあふれていて爽快。1977年と録音は古いですが、アビィロードなんちゃらのおかげでかなり音はいいと思います。たっぷりとした重厚感あふれる音がします。いかにもそれらしいジャケットも素敵ですね。


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2006年7月 5日 (水曜日)

荒川選手の原点/グリエール・赤いけし

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グリエール1875~1956 (GLIERE) 
バレエ「赤いけしの花」Op.70(全曲)
アンドレ・アニハーノフ指揮/サンクトペテルスブルク国立交響楽団
8.553496/7 / NAXOS Classics 

<フィギュアスケートに使われた音楽シリーズ>第一回

私はフィギュアスケートをテレビで見るのが大好きです。マニアックに色々知っているわけではないですが、テレビで試合の放送をしていると必ず見ます。オリンピックなど、なおさら大好きで、夜中ずっと起きていて見てしまいます。

一度だけですが、本物のフィギュアスケートを見に行く機会がありました。グランプリファイナルを代々木体育館で開催したときに券を取って見に行きました。その年(ネットで調べたら2001年だったようです)は、日本人の選手はだれもグランプリファイナルには残ることはできませんでした。そのときの出場者は、かなり錚々たるメンバーでした。スルツカヤ、プルシェンコ、ヤグディン、ミッシェル・クワン、ブチルスカヤ、エレナ・ベレズナヤ&アントン・シハルリドゼ、ジェイミー・サレー&ディビット・ペルティエ、申雪&趙宏博、サラ・ヒューズ、・・・などとオリンピックを賑わすスターの皆さんをこの目でしかと見ました。最終決戦の日でしかもエキシビションまでその日にやったのです。最後まで大サービスで、サインボールまで投げてました(たまたまイリア・クリムキンのボールが飛んできたので貰って帰りました)。

かなりいい席で一万円超のお値段でしたが、なんだかお安い感じさえしました。だって、男子、女子、ペア、アイスダンス、すべてのジャンルの最高の選手が一堂に会しているんだもの。ほんとに贅沢な一日でした。(それにしてもかなり長い時間やってるもんなんですね)

本物のフィギュアスケートを生で見た方はお分かりだと思いますが、テレビで見るのと生では相当印象が違います。テレビでは優雅にひらひらくるくると回っているように見えますが、生は「氷上の格闘技」といってもいいくらいの肉体労働です。息使いまで聞こえます。 「フンッ」と息を吸って力いっぱい飛び上がり、回ったかと思うと「ガシャーン!」と大きな着氷の音が響き渡ります。これはスポーツですよ。

さて、今日のお題のグリエール作曲バレエ音楽「赤いけしの花」。かの荒川静香選手が最初に出場したオリンピック・長野大会のフリーで使用した音楽だと記憶しております。
長野の時はまだまだ幼い印象を残していた荒川選手。当時は日本人がフィギュアスケートで上位に残ることなど、伊藤みどり以来もうありあえないと思っていました。

フィギュアスケートの音楽をちゃんと字幕で紹介するようになったのはここ何年かのことだと思います。長野オリンピックのときはアナウンサーが曲名をちょろっと言うだけでした(言わないときもあったかも。あんまり重要ではなかったのかな)。荒川選手のときは「レッドポピー、赤いけしです」って言っただけでした。作曲者も言わなかった。でもとってもこの曲が気になりました。中国っぽいというか、ロシアっぽいというのか。なんだかとってもチャーミング。
作曲者もCDがあるのかも調べることもなく、いきあたりばったりで石丸電器にさがしにいきました。

探して探して探し回って、たまたまナクソスで The Red Poppy というのがあったのでたぶんこれだなあと思って買いました。スケートで使われたのはもちろんほんの一部でしたが、このCDは全曲入っています。これがもう、異国情緒たっぷり。料理に例えたらボルシチの中に餃子入れて煮込んだような。とても魅力的で、ラフマニノフとかリムスキー=コルサコフとかの管弦楽曲が好きだったら間違いなく好きになってしまいそうです。バレエの内容はさっぱりわかりません。ただ、解説書の舞台写真はロシア・アバンギャルドっぽくてめちゃくちゃ好みです。

グリエールという作曲家ははじめて聞く人ですが、ロシアの作曲家(ドイツ人とポーランド人のハーフらしい)です。他に交響曲や「コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための協奏曲」というような曲があるようですが、残念ながら私は全然聴いたことがありません。

荒川選手自身は、いい成績を残せなかったからこの曲は好きなのかどうかわからないし、やはりヴァネッサ・メイ演奏の「トゥーランドット」(何故か、たまたまこのCDをトリノオリンピックのぜんぜん前から私はもっていた)のほうがよい思い出かもしれませんが、私にとってはこの赤いけしはずっと忘れることのできない名曲です。

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