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マックス・スタイナー:「風と共に去りぬ」
チャールズ・ゲルハルト指揮/ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団
昨日は、去年結婚したお友達と飲みに行っていました。
本当は、行きたかったお店があったのですが、人気なお店だったらしく予約でいっぱいでした。結構渋谷駅から離れていたんですがね。さすが白い日。
で、その近辺にあったVingt2(番番)というお店に入ってみた。もう、なんだかフランス料理屋かと思うくらい、外見も内装もとってもスタイリッシュでオシャレ。なのに焼き鳥屋さんです。
カウンターはカッポーも多いのに、私らの隣のグループはどっかの会社の新入社員歓迎会、逆の隣では若い会社員の男性だけのボヤキ飲み会が執り行われていました。・・・というか、ここはとっても安いのです。
まー、白い日ということだったんですが、彼女はちょっと暗い顔をしていました。「私も貰ったんだけど・・・これ・・・どう思います?」と、20センチ×15センチ×5センチくらいの箱を見せた。包み紙には「風○堂、風○堂、風○堂、風○堂・・・」と扇子の模様が呪いのように印刷されていました。あの、こんなセンスのないもの、だれに貰ったの?保険屋のオバチャン・・・?と尋ねるまでもなく、彼女のダンナ様でした。
「い、いまどきゴーフルだったらどうしよう・・・」と二人で危惧する中開けてみますと、会社のご進物とかによくある「シガー」と「リーフパイ」が入っていました。
彼女の落胆はまれに見るものでした。
「だって、渋谷の東急東横店だって期間限定とか、オシャレなパッケージに入ったチョコとかいくらでも売ってるじゃないですか・・・。私、バレンタインのときに凄く苦労して選んだのに。こんなのいつだって買えるじゃないですか・・・(泣)」
いや、あの・・・気持ちはお察ししますが。30代後半から40代の男性の大半は、そんな気の利いたセンスはないと思っていいと思うよ。
・・・。
ま、そんなこんなで、そんなこととは全然関係ないけど、本日はこないだ購入した「クラシック・フィルム・スコア・シリーズ」の中の一枚、マックス・スタイナー作曲の「風と共に去りぬ」。今更語るまでもない、ハリウッド屈指の大作の音楽集である。
映画で使われた音楽の楽譜を用い、RCAのプロデューサーで指揮者のチャールズ・ゲルハルトが自ら組織したナショナル・フィルを振って録音したという、このシリーズ。
因みにナショナル・フィルっていうオケはその場しのぎの寄せ集めの録音用オケではない。自由契約でロンドンの5大オケの首席級演奏家を集めた ゆーしゅーなオーケストラなのである。なので、演奏は素晴らしい。
しかも、1970年代の録音ながら、録音は今聴いても大迫力。それもそのはず、このシリーズではデッカ黄金時代に大活躍していた技術者ケネス・ウィルソンがレコーディング・エンジニアをつとめています。
(最近私は家にあるCDのケネス・ウィルキンソン探しに夢中。カイルベルトのステレオ・リングも彼だし、かの名録音ショルティの「千人の交響曲」も彼がエンジニアをしている。その他ショルティでは「さまよえるオランダ人」やウォルトンの「ベルシャザール王の饗宴」など、古さを感じさせない素晴らしい録音がたくさんあります。)
ということで、録音のことばっかりになってしまいましたが、作曲者マックス・スタイナーについても少し。
マックス・スタイナー(1888 - 1971)オーストリア系アメリカ人の映画音楽作曲家。
祖父のマクシミリアン・シュタイナはアン・デア・ウィーン劇場の支配人で、父のガボール・シュタイナーはウィーンの遊園地の経営者だった。名付け親はリヒャルト・シュトラウス。ピアノの手ほどきをヨハネス・ブラームスに受け、15歳でウィーン帝室音楽院(現在のウィーン国立音楽大学)に入学し、グスタフ・マーラーから教えを受けた。彼はその才能で4年の課程を1年で終えた。
16歳のときオペレッタ「美しいギリシア娘」を作曲した。第一次世界大戦のときはロンドンにいたが、1914年にニューヨークに渡った。
1929年、スタイナーは「リオ・リタ」の映画版の音楽を製作するために、ハリウッドに招かれた。1933年の「キングコング」の映画音楽によって名声を得た。その他何百もの映画音楽を作曲し、ワーナー・ブラザーズの音楽部門でもっとも有名な作曲家であった。
(ウィキペディアより)
名づけ親がシュトラウス。ピアノのセンセがブラームス。作曲のセンセがマーラー。なんて豪華メンバーなのでしょう。出身や経歴からして同様にウィーンからハリウッドに渡ったコルンゴルトと重なるところもあります。
(製作当時はかなりタイトなスケジュールで、この長大な映画(223分)の音楽を埋めなければならない!ということで医者に覚せい剤を打ってもらって作曲していたそうな。ああ、恐ろしきハリウッド。)
さてこのCDであるが、とにもかくにもオケのすざまじい鳴りっぷりが素晴らしい。ゲルハルトにかかってはSFだろうが冒険活劇だろうがラブロマンスだろうが大して差はない。朝出勤途中で聴いていると、憂鬱な気分も吹っ飛ぶというものである。彼の指揮したCDを聴いたあとで、ショルティのワーグナーなど聴いても、なんだか物足りなく感じるほどなのです。
冒頭、「セルズニック・インターナショナル映画会社」のテーマ音楽が流れ、続いてあの有名なメインテーマが流れる。もうトリハダものである。
実は、あまりにヨイので、近所の商店街で「風と共に去りぬ」のDVDを500円で購入。まだはじめのほうだけしか見てないけど、1939年という時代が全く感じられない美しい映像に魅了される。
こんなすごい映画を作る国に日本が戦争に負けてもしょうがないなあ、とまた思ってしまったのであった。
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