2022年7月23日 (土曜日)

バック・トゥ・ザ・フューチャー in コンサート /神奈川フィル

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アラン・シルヴェストリ:映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(ロバート・ゼメキス監督)
齊藤一郎指揮/神奈川フィルハーモニー管弦楽団
(2022年7月22日NHKホール)

神奈川フィルさんが神奈川県民ホールからはるばる(そうでもない?)NHKホールにいらっしゃって演奏されるというので、興味を持って聴きに行ってきた。

券には「アラン・シルヴェストリは出演いたしません」と明記してあった。そりゃそうだろうなとは思った。それにしてもまあ・・・S席9800円もするのに子供何人か連れのご家族はどんなに裕福なご家庭なんだろうと感心した。私は2階席の後ろの方だったが、それでも大スクリーンと大編成のオケに圧倒された。印象としてはR・シュトラウスの交響詩とか(いや、グランドピアノもあったのでコルンゴルト?)演奏するくらいの人数はいたと思う。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(以下BTTF)はすでに何回も観ているが、実は映画館では観たことはない。一番最初に観たのは何故か銀座の山野楽器で、ホームビデオ化された頃だろうか、店内の大きなテレビで映されていて、ちょうどドクがあの時計台に登って試行錯誤しているところで黒山の人だかりになっていた。

初めて全部観たのはテレビだったし、しかも吹き替え版なので原語で観たのも今日が初めてだ。やっぱり本人のしゃべっている声で観るのは吹き替えとは違うし、マーティ本人(マイケルJフォックス)の声は若干かすれてるのもなんかいい。

オケが舞台に入って指揮者が登場して、映画上演前にメインテーマ。おお、心が躍るぜ。しかしまあ、前に何度かチャップリンの映画のシネマコンサートに行っているので、いやチャップリンは無声映画だからさ、演奏は休みなしなわけよ。BTTFはそんなにずっと演奏してるわけではない。ロック音楽がかかってる時は演奏してないし若干音楽ない時間もあるわけだから気を抜く時もあるしまだマシでは・・・いやどっちが大変なのか楽なのか比べられないけど。

そうは言っても、映画とぴったり合わせるのは大変だと思う。今日は指揮台の前にモニター画面が合って、なんか棒2本くらいと〇が映画に合わせて映し出されて、それを見て指揮している感じだった。しかしもう完璧に合っていたもので、正直映画が面白過ぎてすぐに生演奏だってのを忘れてしまう、いつもの通りに。

それにしても何とうまくできている映画なのだろう。伏線回収のチャンピオンと言える映画である。全部が伏線回収(全3作全部)である。このシリーズのマニアというほどではないのでそんなに大きなことは言えないんだけど、先日テレビで放送されたときに(ネットで見て)知ったのだが、学園祭のオーディションで審査する先生が(主題歌歌ってる)ヒューイ・ルイスだったこととかを今日改めて確認した。他にもまあ色々あるんだけども。

映画だもんでてっきり「休み時間ないんだろうな」と覚悟していたら、「INTERMISSION」と画面が出て休憩。後ろの席から「いんたーみっしょんってどういう意味?」との発言が聞こえたり。いやもう何だか普通にクラシックの演奏会と一緒にしちゃだめだと自分に言い聞かせた。私のとなりのカッポーは音楽が鳴るたびに二人で手で拍子取ったり、こそこそしゃべったりとかして、「これがブルックナーの交響曲の演奏会だったら周囲の誰かがぶん殴ってるかも」とか思ったけどしょうがない。

休み時間が終わってBTTF3の音楽が演奏されて映画再開。まあ何回も観てるしどうなるかも知っているからハラハラドキドキとまでは行かないまでも、やっぱり何回観てもいいなと。そして死ぬまでにもうあと何回観てもいいかと。公正な目で見て、たぶん数ある映画の中で一番よくできてて一番面白い、完璧な映画だと思う。

最後にドクが未来から戻ってきて、デロリアンが空中を飛んで、こちらに方向転換して飛んできたときに初めてスクリーンの上にあった照明が画面と合わせてピカーッとなって(ああ、この時に使うんだこれ)おしまい。

大拍手のあと指揮者が慌てて舞台から出て行って、マーティの扮装でギター持って再登場、アンコールに応えてメインテーマと3の音楽をやってくれて、もうノリノリ。

本当はパンフレット的なものがあったら欲しかったんだけど、物販的なものがあまりに列をなして混んでたので何にも買わず。いやそんなにマニアじゃないからいいんだけど、記念になるものが欲しかったなあ。オリジナルステッカー1枚貰ったけど。パソコンに貼ろうかな。

どこかに熱狂的ファンが乗ってきたデロリアンが停まってたりしないかな、と思ったけどなかった(駐車場に停めてたらしい)。あと、今回のコンサートは一応ドレスコードあったんだけど(1950年代または1980年代のカッコで)、すっかり忘れてて普段着で行った。けど、私わりと物持ちがいいのでもうこれ何年着てるのかなみたいな服で行ったので許して。まあそれらしきカッコの人はいた。外に映画で出てきた黄色い放射能防護服着た人がいて、みんな並んで記念写真撮ってもらってた。さすがにこの季節は暑そうだなと思った。

あと、演奏会終わって場内放送で「皆様、気を付けて2022年7月22日にお帰り下さい」と言ってたのがなんかウィットに富んでてよかったなと思った。

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2016年5月11日 (水曜日)

チャップリン/モダン・タイムス C・デイヴィス/新日本フィル

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新日本フィルの生オケ・シネマ
チャップリン/モダン・タイムス
カール・デイヴィス[指揮]
新日本フィルハーモニー交響楽団[管弦楽]
山本光洋[オープニング・チャップリン・パフォーマンス]
(5月7日 すみだトリフォニーホール)
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ゴールデンウィーク終盤の、一番の楽しみだった演奏会。映画「モダン・タイムス」をすみトリで上映し、世界的映画音楽指揮者カール・デイヴィス指揮の新日本フィルの超絶シンクロ生演奏を楽しむという企画。「映画で6000円もするって何」って思ったんだけど、ペア券なら一人当たり4800円になるというので、友人を巻きこんで鑑賞。
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(この券を予約したあと、凄くうれしい気持ちで近所のスーパーに買い物に行ってこの映画の中の一曲「スマイル」を鼻歌で歌っていると、なんと場内でナット・キング・コールの「スマイル」が流れてきて、なんて偶然!って思ったのを思い出した。普段からナイスBGMなスーパーではあるけれど。)
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カール・デイヴィス指揮のチャップリンは以前「街の灯」を観ていた。その時もとても見事な演奏で感激したものの、最初は「ああ!生演奏だ!素晴らしいなあ!やっぱりいいなあ生演奏は!」と思いながら聴いていたけど中盤くらいになってあまりにチャップリンのギャグの連発に引き込まれてゲラゲラ笑いまくって、結局は生演奏であることは忘れちゃうって感じだったんだよね。
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さて今回の演奏会。30分ほど早く着いて作ってきたおにぎりを食べようと思ったら、ロビーでチャップリンの扮装の山本さんがパフォーマンスをしていた。子供も大人もおじいちゃんもおばあちゃんもみんな爆笑してて、それはそれは平和な日本のホリデイな風景だった。連れてこられたお子様たちもきっといい思い出になったんだろうなって思う(遊園地行くくらいの値段するんだけど)。
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チャップリンの扮装の山本さんは、演奏(上映)直前になってまたホール内に現れた。女性客の何人かにお花を配ると(わたしらは中央の席だったので貰えず)、舞台上で演奏前のご注意のアナウンスに合わせてパントマイム。まるで映画上映前に出てくる「映画泥棒」さんみたいな感じ。
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この映画は初めて観たが、断片的には色々有名なシーンの連続で(自動食事マシーンとか、手すりが工事中のデパートで目隠ししてローラースケートするシーンとか、車のCMでも有名なあの歌とか)、全く初めてではない感じがした。勿論、ギャグの連続でめちゃくちゃ笑った。あんまり笑わないで演奏を楽しもうと思ったんだけどダメだった。本当に面白かった。こんなに笑えるものって近頃のテレビや映画であったかしらん。80年も前の映画で、現在と同じクオリティで笑えるってやっぱり凄いことだと思う。きっともう100年先の人類でも同じものを見て笑えるんだと思う。しかしまた、そもそも作曲がチャップリンていうのも(今さらだけど)凄い。譜面も書けないし編曲は別の人がしたにしろ。大好きな「スマイル」もだけど、どれも美しい音楽。
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それにしてもまあ、最初の工場のシーンであれだけハイテクの工場なのにねじを巻いたりトンカチで叩いたり?みたいなローテクなことは人間にやらせるの何故なんだろうと思ったことは思った(それは言っちゃなんねーよお客さん)。
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まあ、映画的にはいろいろあるんだけど、とにかくチャップリンの演技のすごさ、器用さにはホントにまいった。相手役の女優さんもとっても可愛い。「少女」というにはちょっとアレなんだけど、最後のほうになったら心の底から応援してあげたくなった。
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観ているうちにすっかり忘れてしまう(ちょっと気の毒な)デイヴィスと新日本フィルの演奏は本当に映画とぴったりで、最初のほうでちょっとトランペットかなんかの音がひっくり返ったりした時は「ああっ!!本当にこれ生演奏なんだ!すごいなあ」とか思った。効果音とかも全部オケがやってるんだよねこれ。しょっちゅう拍子が変わってて、これってやっぱり熟練の指揮者じゃないとできないなって思った。映画がよく見える席にしたものの、普段自分が好きで取っている二階席のオケが見渡せる両側の席にしてもよかったかなと思った(まあ、友人が一緒だったので今回はダメだけど)。オケの一生懸命合わせている所をよく見たい。
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感動的な最後(二人で夕日に向かって歩き出すシーン)が終わり、もちろん拍手大喝采。なかなか拍手が鳴りやまなかった。最後にスクリーンに映し出された大きなチャップリンの写真にまた、拍手。普段とは違う疲労感があったんじゃないかな新日本フィル。いやはや本当にありがとうございました、お疲れ様でした。あとでツイッター見たらエレキテル連合のどっちかの人(細貝さんのほうかおしゃべりワイフのほうか忘れた)が観にいらしてたらしい。最近すっかりテレビで見なくなったけど、元気なのね。いや、お笑いやってる人は観た方がいいねチャップリン。
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終演後、友人と錦糸町の美味しい飲み屋さん(名前忘れた。唐揚げとかなんでも美味しいしちゃんとお店で作ってる感じ。しかも安い)で食事をしていたのだが、私が先日大変に感動した上野での「ジークフリート」のシャーガーさんの話をしたら、彼女は興味を持ちだした。で、YouTubeで鍛冶屋の場面を見せたら「きゃー!!かっこいい!!声も素晴らしいしなんかセクシー!!名前もかっこいい!!今度来日したら誘って!!連れて行って!!」とか言ってたんだけど、いつ来日するのかなあ。つか、友人は長いワーグナーの上演に耐えられるのかなあ(「オランダ人」なら全曲上演に連れて行ったことあり)。

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2015年9月23日 (水曜日)

オーケストラ<エクセルシス> 第6回演奏会 アカデミー賞作曲家集

ロージャ・ミクローシュ:ヴィオラ協奏曲 Op. 37 ※日本初演
マルコム・アーノルド:イングランド舞曲集 第1集, 第2集 Op. 27, 33
ニーノ・ロータ:交響曲第3番 ハ長調
ヴィオラ独奏:加藤由貴夫
指揮:大浦智弘/オーケストラ《エクセルシス》 
(9月22日 杉並公会堂)
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珍曲専門アマオケの、エクセルシスの演奏会に昨日行かせて頂きました。
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こちらは前にポーランドプロのときに行かせて頂いた。しかし、前は全然「赤の他人」な感じだったけど、このところのアマオケ行脚のおかげで今や団員さんに知り合いがいる。大変喜ばしい。
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今回はコンサート通い友だちが受付係をするというので、入口でお取り置き券を渡してもらう時に名前を聞かれたら「綾瀬はるかです」とかボケをかまそうかと計画してたのに、友人は券もぎり係だった。残念だ。
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昨日は映画音楽の作曲家の純音楽を特集したもの。こちらのオケさんは毎度不思議な選曲だなあと感心するが(でも行ったのたったの二回目なのでなんとも言えないけど)、そういう同志の人がオケ作れるほど集まるなんて、東京も侮れないなと。
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プロオケばっかりで、アマオケなどまったく行かないコンサートゴーアの方は東京には沢山いると思うが、アマオケって運命とか悲愴とかフィンランディアとか超メジャー曲ばっかりやってるんじゃないか・・・と思いがちかと。そう思ってた時期が私にもありました。しかし、私がアマオケのコンサートに行くようになってからの(チラシの束を見た)印象だと、プロオケよりも珍曲をする割合が高い。プロオケは珍曲だと客入らないからなあ。
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ものすごい情報量のプログラムを入り口でもらった(前回もだ)が、もうなんか映画音楽の歴史みたいなのがびっしり書いてあったので・・・お勉強になるなあと。コルンゴルトも写真入りで載ってたけど、コルンゴルトあたりになるとここのオケではメジャーすぎるのかな。今にカルウォーヴィチもそんなふうにメジャーになるといいんだけど。
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各曲の簡単な(簡単すぎる)印象。
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まず、「20世紀フォックスのファンファーレ」より開演。これはCD持ってる。まあたまたまチャールス・ゲルハルト指揮の「スター・ウォーズ」の冒頭に入ってるんだけどね。
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「ベンハー」で有名な、ミクロス・ロージャ(ほんとはハンガリー人だからバルトークと同じように姓・名前の順になる)。映画音楽結構好きだから、サウンドトラック盤的なCDはウチにはあるんだけど、この作曲家のものはない。だもんで、「ベンハー」の「じゃーんじゃーんじゃーん」のイントロしか印象にない。
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ヴィオラ協奏曲っていうのもなんだか・・・地味な感じである。しかもどうも・・・わざわざヴィオラ協奏曲っていうのも・・・なんでヴァイオリンじゃないの?的な。(ずっとかくしてきたけど)ヴィオラ奏者に対するある種の疑問(ヴァイオリンではなくチェロでもなく何故この楽器を選んだんだろう・・・的な)が心に去来して、曲については「オシャレな感じの日本むかしばなし」みたい・・・というふんわりとした印象。(いや、ヴィオラにはヴィオラの面白さがあるんですよ!という返答をその日のうちに3人くらいのヴィオラ奏者さんに聞いたので疑問は解決しております)
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アーノルドは・・・いかにもアーノルドで。ザッツ・英国音楽。一番親しみやすかった。これはいいね。好きだ。
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休息のあと、ニーノ・ロータ。そりゃあもう、映画ファンにとっては数々の名作の音楽を担当してるっていうので有名である。フェリーニの一連の作品、「太陽がいっぱい」「ロミオとジュリエット」「ゴッド・ファーザー」など。あたしは「道」が一番すきだなあ。「ひまわり」は違うのか?と思ったらあれはマンシーニだった。
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今回の3番は親しみやすい、古典的な交響曲な印象。現代音楽の作曲家が「なんか古典っぽい曲書いてみようぜ」的な。プロコフィエフの「古典交響曲」みたいな。なので20分ととても短い。あっというまに終わった。(二週続けてトリスタンの余波か、なんか演奏会がものすごく短く感じた)
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アンコールは「ベンハー」前奏曲。これが一番盛り上がった印象。映画音楽集のコンサートとか行きたくなった(でも大体「アナ雪」とか入っちゃってるよね。そういうのはいいんだ。昔のが好きなのよ私は)
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次回はラングストレムの3番ということで・・・はあ、たぶんまた行かせて頂きます。

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2014年4月 2日 (水曜日)

今だからこそ、フィルムコンサートを!

実は、上野のコルンゴルトのコンサートは行けなかった。券は取ってなかったんだけどとなりの区に勤めているので十分行けたはずである。

しかし。

ご存知な方はご存知の、消費税増加による流通の混乱。ウチでいつも頼んでいる○マ○便が全く機能してなくて、しかも待ちに待って荷物取りに来たおにーちゃんの、グチをずっと聞いてあげていて(あたしはとてもいい人に見られるらしいんだが、実際は心は暗黒なの。なんでよその会社の人のグチを聞いてあげなきゃならんの?)、全然無理だった。まあ予想はしてたんだけど。

残念だったのだがしょうがない。

なので(悲しいので)、今日は遠い昔(13年前!)にすみとりで開催された、「お宝フィルム ガラ・コンサート」の話を。このコンサートのプログラムは後生大事にウチの「コルンゴルトとその時代」の本にはさまれている・・・「エロール・フリン映画DVD4巻セット」の新聞広告とともに。

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コンサート・ホールに大型スクリーン、その前にフルオーケストラ。合唱団まで配置。贅沢この上ない。長い人生?数々のコンサートに今まで通ったものの、これはかなり印象が強かった上位に入るコンサート。選曲も素晴らしかったし、演奏も(だって生演奏だもの)素晴らしかった。アンコールのRVWも忘れられない。ウォルトンの「ヘンリー5世」もよかったなあ。

もうね、時代が時代だから全部コルンゴルトだっていいんじゃないの? 「永遠の処女」と「シー・ホーク」と「嵐の青春」はぜひやってほしいわ。もちろん合唱とか独唱ありで。

新日本フィルさん、またこーゆーのやってくれないかなあ。 頼むよ。

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2009年8月15日 (土曜日)

フランケル/バルジ大作戦

ベンジャミン・フランケル:バルジ大作戦
ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト指揮/クィーンズランド交響楽団

終戦記念日っつーことで戦争関係の音楽(・・・なんか、ちげー)。とはいうものの、なんかウチって戦争関係の音楽のCDが多いんじゃね? 戦争嫌いなのになあ。

うちに前からある、CPOから出てる「バルジ大作戦」のオリジナルスコアの録音。指揮はアルベルトである。アルベルトのコルンゴルトのコンサート、前に聴きに行ったのに「このおっさん誰」的な発言をしちまってごめん。ウチ、CDあった、しかも映画音楽。

過去記事:東京シティフィル・コルンゴルト/交響曲

正直に言うと、この「バルジ大作戦」って映画、一回も全部観たことない。たぶん何回かテレビでやってるはずなので挑戦はしているはず。もうほんとに・・・戦争映画って退屈。やはり根本的な所では私は女なんだと思う。ヘンリー・フォンダ主演。「第二次世界大戦末期1944年12月にドイツがアメリカ軍に対してしかけた大攻勢を描いたアメリカ映画」なんですって。まあ。

作曲者のベンジャミン・フランケルって人は一応(?)イギリス人ってことだからこの曲もイギリス音楽の範疇だってことね。この人、映画音楽は100以上作ってるらしいが、そこそこ普通のクラシック音楽も作ってるようだ。アルベルト指揮による交響曲全集も出てる。アルベルト、フランケル大好きだな。

フランケルの出世作(らしい)ヴァイオリン協奏曲はホロコーストによって虐殺されたユダヤ人を悼むための曲で「600万人の思い出に」って副題がついてる。フランクルって(この時代のヨーロッパの映画音楽作曲家の多くがそうだけど)やっぱりユダヤ人。

で、この「バルジ大作戦」の音楽は全体に戦争映画っぽく勇ましい感じ(オケの鳴りっぷりが素晴らしい。クラリネットなどの管楽器がカッコイイ。)だが、たまにイギリスの作曲家らしい繊細さも見せる。前奏曲の主題はパンツァー・リートってドイツの軍歌。CDの最後のほうの「ヘスラー指揮官の死」でもなんか不安な感じと共に歌われる(怖いんだけど~)。

パンツァー・リート
http://www.youtube.com/watch?v=SJ_1wyWmBVM&feature=related

そういえば、こないだカラオケ大会を友人たちとやったんだけど、それ用に(比較的)新しい曲を二つ覚えて行って(絢香の「おかえり」といきものがかりの「かえりたくなったよ」。無駄にハードル高い。)そのついでにパンツァー・リートも練習してったけど、カラオケになかった。残念。

パンツァー・リート

雪も嵐もなんのその
ほほ笑む日差しもなんのその
熱い昼間も
凍てつく夜も
埃まみれのこの顔に
浮かぶは我らの鋭気のみ
我ら無敵の戦車隊
嵐をついて突き進む

Ob's stürmt oder schneit,
Ob die Sonne uns lacht,
Der Tag glühend heiß
Oder eiskalt die Nacht.
Bestaubt sind die Gesichter,
Doch froh ist unser Sinn,
Ist unser Sinn;
Es braust unser Panzer
Im Sturmwind dahin.

↑ドイツ語歌詞も載せといたから、歌いたい人は歌ってね 歌わねーか。



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2008年10月 9日 (木曜日)

アイスラー/雨を描く14の方法

P1110111映画音楽集
クルト・ワイル:「ロイヤル・パレス」より
シュレーカー:大オーケストラのための4つの小品
シェーンベルク:映画の一場面への伴奏音楽
ベルク:歌劇「ルル」よりオスティナート
ハウアー:Musik-Film
アイスラー:雨を描く14の方法
ローター・ツァグロセク指揮/ENSルシェルシュ








最近巨人を応援しているから。毎晩優勝をお祈りしているから(苦情は受け付けない)。



えーっと。

退廃音楽演奏の巨匠、ツァグロセクによる隠れた名盤(とっくに廃盤)。
そもそも大編成のための曲を小編成のオケのために(ハルモニウムって安っぽいオルガンが入っていてとてもチープな音がする)編曲された曲集である。えーと、そもそもこの編成の曲もあんのかな。実はドイツ語とフランス語で曲目が書いてあってよくわからん。

このCD、ずっと温存しててたまに聴くんだけど・・・こうやって曲目書いてみるとなかなかマニアックですなあ。もー、名前だけでもなんか変人揃いっつーか。かなりキテル感じがする。

しかし、一個一個は短いんでそんなに恐れることはない。しかも映画音楽(でも純粋に映画音楽なのかなあ)なので映像を思い浮かべればなかなかいい感じである。

最初のワイルという作曲家はもちろん「三文オペラ」で有名なんだが、他にも面白そうな作品をいっぱい書いている。曲の名前が面白い。

・ロシア皇帝は写真を撮らせ給う
・ニッカーボッカー氏の休日
・ヴィーナスのワンタッチ

・・・なんて感じなのだが、どんななんだろう。

このCDにちょろっと入ってる「ロイヤル・パレス」ってのは全体は一幕のオペラらしいんだけど、ジャズっぽくてなかなか素敵。出だしびっくりするが。出オチ。

シュレーカーの曲は「大管弦楽のための」ってわざわざ書いてあんのに(大事なことなので2回いいましたよ)わざわざ小編成にしてある。この編曲しか聴いたことがないからでかいオケでは想像つかない。2曲目の「ぽぽぽぽ」した音楽が好きでたまにこれだけのために引っ張り出して聴く。鼠先輩ではないからあしからず。3曲目もかわいくて好き。

シェーンベルクはまあ有名な曲だからまーいいや。「迫りくる危機→不安→破局」。どれも字面はいやな感じだ。

ベルクの「ルル」の演奏は、私に言わせて頂ければ「これはひどい」。あの愛するオペラの中核となるあの映画音楽・・・あんなにスリリングな音楽ってそんなにクラシックの中ではないと思うんだけど、大胆に小編成にされたうえに「のったりのったり」と演奏。ブーレーズのテンポの2倍くらいの遅さ。うああああ。

で。

他ではあんまり聴けない残りの二人。居残り。

ヨーゼフ・マティアス・ハウアーって作曲家については、なんか「シェーンベルクよりも先に12音技法を発明」したのに有名になってない人ってことしか知らん。まるで「世界記録を出したのに公式記録になってないスポーツ選手」とか「論文を書くのが一歩遅かったためにノーベル賞を他に人にとられてしまった化学者」とかを思い出すんだが、本人はどうだったんでしょう。

12音技法ってよくわかんないんだが いまだに。

12音技法に対してハウアーがこさえたのは「44のトローペの理論」っていうんだそうだ。まあ、このCDで聴ける Musik-Film という音楽は、何故かシェーンベルクのようにおどろおどろしくない。「かわいらしい」とさえ思う。他の曲もこんなかわいいのかなあ。もしかしたら、半ばホラー映画入ってる気がするシェーンベルクの12音技法の音楽よりも聴きやすいかもしれん。ちょっとなごむ。9つほどの小品集で「期待」とか「スポーツ」「嵐」とかの表題もかわいい(ドイツ語なのでよくわからんが)。

最後にアイスラー。ジャイアント・ロボに出てくる冷凍怪獣ではもちろんない。
ベルクやウェーベルンと並びシェーンベルクのお弟子であるが、なんだか破門。マルクス主義とやらに溺れ?ブレヒトと仲良しになる。その後世界を転々としたあと米国に亡命。映画音楽をずいぶんたくさん書いている。(その後国外追放で東ドイツへ)

このCDに入っている音楽は、オランダの(のちにフランス)映画監督のヨリス・イヴェンスの「雨」という記録映画につけられたもんだそうである。この映画監督はその道ではかなりビッグネームのようだが、私はもちろん知らない。

この「雨」という映画はただ、いろんな雨の情景を撮影しただけの映画のようである。なんか「つまんなそー」な感じがするが、曲はそんなでもない。そんなでもない・・・か?
もう、最後のほうまで聴くとだんだん感覚がマヒしてくる。もし、この世の音楽が全部こんなになっちゃったらどうだろう。うああああ。

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2008年7月13日 (日曜日)

シルヴェストリ/バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ

アラン・シルヴェストリ:バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ

あら~、犬もあたれば棒も歩くっていうけど(←暑さで頭やられた)。

近所の商店街に行ったら、CDショップで「もうこんなの誰も買わないぜ」というようなものを100円で何百枚か売っていた。

私にとっては宝の山だ。

で、(まあ、いわゆるガラクタ同然の中より)以下のようなものを購入。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」オリジナル・サウンドトラック


ウェーバー:グランド・ドゥオ・コンチェルタンテ [Import] (Weber, Carl Maria v.: Grand Duo Concertant, Variationen, Trio)


クロード・チアリ : 恋のアランフェス

ダイヤモンド・ユカイ : I'm The Best 世界の女は俺のもの

まあ、クラシックはほとんど置いてないCD屋なのであまり期待はできない感じだったが、なかなかどうして。1980~90年代の空気がつぶさに?感じられる。知らないアニメ音楽とか外国のポップスがほとんど。他に中山美穂やら井森美幸やらあった。買う人は買うかも。 私の好きなムード歌謡や演歌はなかった、残念。

P1110059 バック・トゥ・ザ・フューチャーは欲しかったやつなので100円でってホントに不思議。これ、堂々の現役盤である。タワレコで普通に売ってる。しかもすべて新品未開封(新品というより・・・デッドストック?)。

まあ、映画のほうは誰でも見ていると思うので(見てない?)なんてことないが、頭の中ではかなり新しい映画だとてっきり思ってたら1989年である。19年も前か?

内容は意外と覚えてないもんで、ウィキペディアを読んでて「こんなのだったかなあ?」という感じ。第1作はマーティのパパとママの時代、第2作は未来、第3作はずっと昔の西部劇の時代。スピルバーグ&ゼメキスの大ヒット作シリーズである。

作曲はアラン・シルヴェストリ。ロバート・ゼメキス監督がよくコンビを組んでいる作曲家である。

もー、この音楽は大掃除とかするときに聴くとすごくはかどりそうな軽快な音楽。シンフォニックにしてノリノリな音楽である。大御所ジョン・ウィリアムズとはまた違う。

で、聴いただけで映画のシーンが頭に浮かぶ・・・と思いきや。

気分はもう年末。そうそう恒例の「M-1グランプリ」しか思い浮かばなかった。昨年優勝のサンドウィッチマンの顔とか。そんな私って・・・何。

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2007年10月 3日 (水曜日)

ヒッチコック映画音楽集

Pa0_0173バーナード・ハーマン作曲/ヒッチコック映画音楽集

(ヒッチコック監督映画)
・サイコ
・めまい
・知りすぎていた男(アーサー・ベンジャミン作曲"The Stom Clouds Cantata")
・北北西に進路を取れ
・間違えられた男
(トリュフォー監督映画)
・黒衣の花嫁
・華氏451
クレア・ヘンリー(メゾ・ソプラノ)、アンブロシア・シンガーズ
エルマー・バーンスタイン指揮/ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団

過去記事:バーナード・ハーマン イギリス映画音楽を振る




映画といえば、やっぱりヒッチコックだな。基本。
実家にいたときはよく衛星放送でヒッチコックの映画をテレビで見ていた。母も私もヒッチコックの映画が好きだったから(全作品は観てないが)、ビデオに録っては二人でよく見ていたものです。(ついでに、白黒の「ヒッチコック劇場」を毎週楽しみにしていた。今やそんなのゴールデンタイムにやんないよね。)

母は「ダイヤルMを回せ」が一番好きな映画で。私はやっぱり「知りすぎていた男」が一番好きだなあ。なんたってロイヤル・アルバート・ホールが使われてるのもいいし、おそらく世界一の投げやりソング「ケセラ・セラ」の挿入歌もよい。ドリス・デイが歌うこの歌は当時大ヒットしたようだが(リアルタイムでは知らん)、この映画を観ると一週間くらいこの歌を歌ってしまっている。耳に付く。

この「知りすぎていた男」の中心となる曲"The Stom Clouds Cantata"はロイヤル・アルバート・ホールで演奏され、曲の最後のシンバルの音を合図にどこかの首相が撃たれるということになっており(結局は助かる)、合唱と独唱が入るドラマティックでとてもカッコイイ曲。この曲がちゃんと聴きたくてCDを探したのだが、なかなか見つからず。やっと見つけたのがこのCDなのである。

(ちなみに、この映画「知りすぎていた男」はヒッチコックの1934年に作られた旧作のリメイク。旧作の英語の原題は同じで"The Man Who Knew Too Much"だが日本題は「暗殺者の家」である。お母さんが子供を助けるということで大筋は同じだがお母さんの特技がお歌じゃなくて射撃だったっけね。)

「サイコ」は、ホラー・サスペンス映画の傑作・・・とされる。曲も有名でテレビなんかでもよく緊迫した場面で使われたりする。ヘッドフォンで聴くと本当にキモチワルイ。夜はあんまり聴くもんじゃない。

しかし。

うちのオカンとビデオに録っておいたのを楽しみに見てて、それこそシャワー・ルームの殺人のシーンとか手に汗握ってみてたんだが。最後は・・・アレ? あ、そんなですか。ここまで引っ張っておいて。犯人はマザコンでしたか。そんなあ。
なんか、しらけちゃったなあ。本当にコレ名画なの?

(しばらくして同じ映画を観た友達にきいたらやっぱり同じ感想だった。)

「めまい」は高所恐怖症の男の話。ジェームズ・スチュワートとキム・ノヴァクの主演だったが、結末はなんだかあまり覚えていない(だいたい最後まで観たのか?)。キム・ノヴァクの息を呑むような美しさと音楽の美しさがマッチしてて妙に印象に残った。

その他、フランソワ・トリュフォー監督の映画にハーマンの作曲した音楽も収録されている。「映画音楽スコア・サントラを聴く」(立風書房)によると、ヒッチコックと喧嘩別れしてアメリカからイギリスに移ったハーマンにトリュフォーが音楽を依頼したのだという。「黒衣の花嫁」はヒッチコックを意識して映画が製作されたようだから、ハーマンの音楽はきっと効果的だっただろう(観てないけど)。「華氏451」ともども、美しい曲。

指揮は、自身も勿論有名な映画音楽作曲家のエルマー・バーンスタイン。ロイヤル・フィルの演奏もさすがというか、うまい。録音も鮮明。

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Pa0_0172














ふぉっふぉっふぉっ・・・クリック頼む。

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2007年9月 3日 (月曜日)

バーナード・ハーマン イギリス映画音楽を振る

P1000811Bernerd Herrmann Conducts Great British Film Scores
アンナ・カレーニナ(ランバート)、オリヴァー・ツイスト(バックス)、The Ideal Husband(アーサー・ベンジャミン)、Escape Me Never(ウォルトン)、潜水艦轟沈す(RVW)、来るべき世界(ブリス)
バーナード・ハーマン指揮/ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団

(PHASE 4 Stereo LONDON)

今日もまたレコード。レコードってホントにいいよね。一枚くらいなら。アナログで、目の前でオーケストラ聴いている気分。

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私は結構大きな商店街の近くに住んでいます(ネットなのであえて地名は隠すけど・・・わかっても黙っててね)。日曜となればまるでここは鎌倉か?とか思うくらいの観光地並みの大賑わいです。まっすぐ歩けねー

で、その立ち並ぶお店の中に、ところどころ5~6軒?いやもっとかも?週変りで色々なお店が入る。洋服屋さんや下着屋さんだったり、沖縄物産展だったり、金物屋さんだったり、布団屋さん、輸入調理器具屋さん(こないだル・クルーゼ鍋買った)、横浜の美味しいパン屋さん、乾物屋さん、車で巡回しているロールケーキ屋さん・・・・。

楽しくってしょうがない。

で、たまに。1年に一回くらい?中古レコード屋さんがくる。これは結構侮れない。わりとマニアックで映画音楽とか珍しいのあるんだぜ。もちろんクラシックもね。しかも大変お安いときている。

本日紹介のレコードは、「サイコ」や「市民ケーン」などでおなじみのアメリカの映画音楽作曲家、バーナード・ハーマンがキングスウェイ・ホールでナショナル・フィルを振った1枚。そうそう、その中古屋で発見したもの。でも状態は極めて良好だったす。

フェイズ4っつーのが懐かしい。確かストコフスキーがこの録音方式を使って録音してた記憶が(薄い記憶・・・)。
ということで、(録音技術者には知った名前は見当たらないが)かなり音は鮮明。ナショナル・フィルの素晴らしい演奏が余すところなく収録されています(と思う)。

(このハーマンのロンドン・シリーズは他に何枚か発売されていたようで、CD復刻もされておりますが、このイギリス作曲家のは廃盤みたい。アマゾンで一点ユーズドで出ています。ヒッチコックの映画音楽のはタワレコでも扱ってるみたいよ。)

作曲家はまー、イギリス音楽をよく聴く方ならばまあレギュラー・メンバーかと(アーサー・ベンジャミンはオーストラリアの人だべな確か)。まあ、ランバートとかバックスあたりだとこの作曲家の特徴とかはあまり出てへんような気もするが、とても浪漫チックな曲でうっとりしてしまう。

ベンジャミンの曲は何故か古式ゆかしいウィンナ・ワルツのような風情でとっても魅せられる。

B面(←意味がわからない人はお父さんに訊いてみてください)はまあ、有名どころの作曲家ではあるが、この中でRWV「潜水艦轟沈す」(49th Parallel) のしみじみとした素晴らしさよ。(一度だけナマのオケで聴いたことが。この曲短いけど大好き。)

そーいえば。この曲が気に入ってた頃、たまたまNHK衛星放送でこの「潜水艦轟沈す」(マイケル・パウエル監督)の映画が放映されたことがあり、私はビデオに取って楽しみに見ていた。

514mg31c6xl

が。殆ど爆睡。いや~男の映画だ。何がなんだかわからんうちに寝てしまうだ。3回くらいトライしたが。RVWも形無しだ。気が付くといつも最後の場面で・・・・ま、自分の好きな曲の部分は最後なので充分なんだけど。戦争映画の音楽は勇壮で大好きだが、男くさーい戦争映画は基本的にニガテ。


http://www.amazon.com/49th-Parallel-Richard-George/dp/0792845846/ref=pd_bbs_sr_2/103-5831464-9642248?ie=UTF8&s=video&qid=1188828217&sr=8-2



やっぱり私はコメディ映画が好きだなあ。それも思いっきり単純なのが。動物かエディ・マーフィが出てくると最高。あ、動物映画は死なないやつね。泣いちゃうから。

<私の好きな映画>
・星の王子ニューヨークへ行く
・ホーンテッド・マンション
・ベイブ
・101
・シュレック

・・・・・・・精神的にガキなのよ、どうせ。

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2007年8月29日 (水曜日)

未知との遭遇!!


ジョン・ウィリアムズ「未知との遭遇」組曲
「スター・ウォーズ」組曲
チャールズ・ゲルハルト指揮/ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
(1977年録音、キングスウェイ・ホール)




本日、まさに未知との遭遇。夕飯のお買い物をすませて「さあ、今日はサンマのお刺身を作りましょう」と、楽しく歩いていたらば。黒山の人だかり。


Pa0_0164_2  あれー、肩車されてるのはもしかして(前にテレビでみたことあるよ!)世界一小柄な中国の高校生の子?だよね。赤ちゃんみたいだけど、煙草も吸うんだよ。日本では禁止だけどね。 ※19歳で身長70センチ、何平平くんです。

肩車されて大喜び、しじゅう動いてたので、あんまりうまく写らなかったけども。かわいかったです。

で、肩車をしている大きな人は。世界一大きい人?(違うかな?・・・バスケの選手みたいな風貌。)

で、横に立っているのは世界一食べるギャル、ギャル曽根ちゃん。
反対側に立っているのは世界一お札で汗を拭く東MAXだね。

「世界ビックリ人間大集合」みたいな番組の企画だったんだね、きっと。沢山のびっくり人間と遭遇して、楽しかったね。


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で、今日は「未知との遭遇」。まあ~まったくみんな宇宙人よばわりだよ、ごめんなさい。

過去記事:スター・ウォーズ 帝国の逆襲!!

以前にもご紹介しました、RCAの製作者側で指揮者に転じた映画音楽指揮者チャールズ・ゲルハルトの指揮による、映画音楽シリーズ。

ジョン・ウィリアムズ指揮のを買えばいいのに、わざわざナンデこの指揮者を・・・・?と思われても仕方ない。

しかし、このダイナミックな指揮ぶりと、名録音。聞き逃す手はナイ。いやもう、プロデューサーはあの、ジョージ・コーンゴールド。作曲家コルンゴルトの息子さんだ。そしてレコーディング・エンジニアは(このblogで何回も名前が出てきた)名匠ケネス・ウィルキンソンである。

「スター・ウォーズ」組曲は、言うまでもない。かっこいいことこの上ない。メイン・タイトルやエンド・タイトルでのホルンの咆哮はしびれるぜ。

とはいえ。

ここでのメインは「未知との遭遇」と言っていい。

曲は、

バーンストーミング、母船の出現、パイロットの帰還、侵入者、ファイナル・シーン

となっています。どこの団体か明記されてないけど、合唱も入っていて色々と不気味な雰囲気や壮大な雰囲気をかもし出している。 その入り方は至極自然だ。録音が本当にうまいんだな。

ファイナル・シーンなんて、映画の最後のシーン(宇宙人が沢山降り立ってきて・・・)を思い出してウルウルします。映画音楽でこんな感動できる録音は珍しい。このRCAの「クラシック・フィルム・スコア」シリーズでも現役で売っている盤の一つ。お店ではあんまり見かけないけれど・・・(タワーのHPでは買えますから。ジャケット写真をクリックしてくり。巨人の写真じゃなくてよ。)。




・・・・っと。今日の収録の放送はいつなんだろう?聞くの忘れちゃったす。

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