2016年5月 2日 (月曜日)

LFJ前夜祭 みんなでジュピター(見てるだけ)

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ぱっと見何の写真かよくわかりませんが、LFJ前夜祭です。ホルストの惑星の木星短縮版を楽器を持ってきたみんなで演奏。
学生時代に木星は吹いたことあるんですが、楽器が実家にあってしかも何年も触ってないのであきらめました。歌うのも恥ずかしいのでやめました。休日出勤の会社より直行。
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ビール飲んで屋台の牛肉食べて見てました。演奏なかなか上手でした。参加できる人羨ましい。
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何の写真か見た目よくわかりませんが、例のキオスクです。指揮者が指揮しています。明日からLFJです。楽しみです。

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2016年4月16日 (土曜日)

フィンジ/霊魂不滅の啓示  読響

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池辺晋一郎:多年生のプレリュード

ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 作品36
フィンジ:霊魂不滅の啓示 作品29

読売日本交響楽団
指揮=下野 竜也

テノール=ロビン・トリッチュラー
合唱=二期会合唱団

合唱指揮=冨平 恭平
(4月14日 サントリーホール)
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(演奏会から2日経ってしまった。サントリーから家に戻ってネットを見たら、熊本県が大変な事になってたので、とても感想など書く気にはなれず・・・今もあまり気が進まないんだけど、一応記録のために更新。東京も地震はあったみたいだったけど、全然気づかなかった。)
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本日は、日にち的に全く演奏会に行ける気がしなかったんだけど、たまたま仕事が片付いたので、定時で会社を脱出。大好きなフィンジだけど、最近トンと聞いてない。アレレ、ホントにワタシ、イギリス音楽ファンだったのかしら。
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というわけで、最初はいけべーさん。池辺さんは本物を何度かナマで見ているし、ちゃんとオペラも観ている。「鹿鳴館」面白かったなあ・・・まあ、内容は暗い話ではあったものの。音楽もわかりやすくてよかったし。アレはオペラ初心者でもおすすめできる。
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「多年生のプレリュード」は読響の第500回定期演奏会の記念のために委嘱されて2011年1月22日に初演された曲だそうである。おお震災直前か。今回は再演。いかにも日本の現代音楽という感じも少々ありつつ、比較的わかりやすい曲である。多少ショスタコーヴィチ風味なのもよい。「ナントカ風味」というのがあると聴き手は安心する。大喝采のあと作曲者登場。特にサントリーの温度を下げるようなダジャレを発することもなく、ニコヤカに聴衆に応えていた。
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ベト2はあんまり馴染みのない楽曲なので、よくわからず感想はなし。「よかったんじゃないの」とだけ。ごめんなさい。
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お休み時間のあと、お待ちかねのフィンジ。その時気づく、何故に新国の合唱団でないの。あのピーター・グライムズの合唱団でないの。
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この曲CD持ってたっけ?ないっけ?と記憶を巡らせながら音楽は始まったのだけど、最初の30秒くらい聴いて「ああ、知ってるわこの曲」と思った。美しい管弦楽。いかにもイギリスのテノールといった感じの繊細な声。美しい・・・と思いながら後ろまでちゃんと聞こえてるのか心配。最初すこーしだけ合唱団に違和感。クラシックの英語の曲は日本はあまりやらないので難しいね。聴くほうもイギリスの合唱曲はイギリスの合唱団の歌ったものしか聴かない(ていうか、他の国の合唱団はわざわざ録音しない)もので発音等耳が慣れない。逆に、イギリスの合唱団の歌うマーラーやワーグナーにはほんの少し違和感を感じることもある(ワタシだけ?)。
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曲は・・・いかにもフィンジ節が満載ながら、ところどころエルガーの「ゲロンティアスの夢」風味だったり、ウォルトンの「ベルシャザール」風味だったりで、ふうんそうなのって思うとこ多数。でも、ワタシはそういう盛り上がるところよりもいかにもフィンジっぽい(上がり下がりの多い)メロディの溢れるところのほうが好きだなあ。具体的にどことは言えないんだけど。フルートの独奏の部分がとても美しかったのだが、近隣にいた老夫婦のおじいさんの方が飴の包み紙をぐしゃぐしゃとりだしてた音にかき消されてとても残念だった。いかにもフィンジ聴きそうな素敵なご夫婦だったのになあ。
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ついこないだまで上野のあの強烈なジークフリートの音楽(とシャーガーさんの声)が耳について離れなかったんだけど、春の優しい息吹や秋の収穫を思わせる少し陰りのある音楽を聴いて、ワーグナーの深い森からやっとイギリス片田舎のリンゴ農園まで抜け出した感。都会まであと少しだ。
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Twitter等を見ると、結構フィンジ好きという方はいらっさるようで、これを機会に他の曲も演奏されるといいなあと思った(クラ協奏曲聴きそびれたけど)。
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読響といえば、昨年の「トリスタン」が素晴らしかったのだけど、夜中の読響シンフォニックライブでハイライトやってたのを見た。長いので前後篇に分かれてたけどそれでもハイライト。トリスタンのパートなんかカットして第3幕冒頭の牧童の歌とかクルヴェナールの歌をたくさんやってほしいよ。
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こないだシャーガーさんのジークフリートを聴いて、ワーグナーを最後までちゃんと歌えていたのだけでオンの字だった時代は終わったと思った。放送見ながらいかに自分がこの程度(ごめんなさい)のトリスタンで我慢していたのかがわかった。もう我慢しないでいいんだね。
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・・・
このブログ書きながらも、テレビからはしょっちゅう緊急地震速報が流れてくる。とても心が痛い。朝起きて夜中にまた大地震が起こってたことをテレビで知って、泣いてしまった。東日本の震災のトラウマがよみがえってくる(東京なのであまり酷くなかったんだけど)。でもやっぱり何もできない。これ以上地震が起こりませんようにと、祈るばかり。
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震災に遭われた方、被災された方に心よりお見舞い申し上げます。熊本行ったことないけど、くまもんもとんこつラーメンも大好きです。何か自分にできることを考えよう。・・・募金をしたり熊本の物産をたくさん買ったりくらいしかできないけど。

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2016年1月15日 (金曜日)

ハーディング/戦争レクイエム 新日本フィル

ブリテン:戦争レクイエム op.66
指揮:ダニエル・ハーディング
ソプラノ:アルビナ・シャギムラトヴァ
テノール:イアン・ボストリッジ
バリトン:アウドゥン・イヴェルセン
合唱:栗友会合唱団
合唱指揮:栗山文昭
児童合唱:東京少年少女合唱隊
児童合唱指揮:長谷川久恵
(1月15日 すみだトリフォニーホール)
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仕事にどっぷりでロマンスが不足し過ぎてて、かなり貧乏しすぎたみたいだったので、今年初のすみとりへ。あけましておめでとうダニエル、そしてボストリッジ博士。二人が出演してしかもブリテンなんて、何はなくとも聴きに行かなきゃ。
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この曲をナマで聴くのは「ひい、ふう、みい・・・」と数えてみたら5回目。ブログ始めてからは4回目である。何て多いんだ! 実は最初に行った演奏会の記憶があんまりないんだけど、おそらくイギリス人指揮者でこの曲ナマで聴くの初めてだ。
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目の前には相変わらずひょろっと背の高いボストリッジと、意外と小さい印象のハーディング(すごい身長差だ)。この二人が演奏してると、何だかブリテンとピアーズが生き返って舞台に立ってくれてるみたい。いや、ダニエルとボストリッジはそんな仲ではないでしょうけど。
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そしてまた、演奏が・・・凄いブリテン感なのである。今までナマで聴いてた演奏はそれぞれ素晴らしく、どれも感動はしたものの、「何か違う」感がいつもしてた。ブリテンの曲に聴かれる、ちょっと斜に構えてポケットに左手をつっこんだまま右手で指揮しているような感じ(そんな指揮をブリテンはしてたわけじゃないけど)、あと、耳の後ろを突然羽で触られたようなぞわぞわ感・・・・(←これを理解する人はいないかも)みたいなものが、今までの演奏にはなかった。ブリテンの曲に聴かれるあの独特の「ぱぱーんぱーん」という鋭いトランペットの音が、そしてティンパニーが、ブリテン以外の演奏で初めてブリテンっぽさを感じた。今まで聴いてたナマ演奏はただ「美しい」または「力強い」、「戦争反対」等なアプローチだけだった気が。
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マニアックで、わかる人にしかわかんないんだけど、目の前に浮かぶのは昔映画で見た「夜行郵便列車」の映像だった。ブリテンが映像に音楽をつけたやつね。
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やはり、イギリス人はブリテンの音楽が血となり肉となっているんだろうなあと。それはボストリッジも同じで、もう初演者ピアーズを超えて、詩人オーウェンが降りてきちゃって歌ってる感がある。ほんとに凄い歌手。
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他の歌手、バリトンの人もソプラノの人もいい声だったが、もうちょっとドイツ感、ロシア感が欲しかったところ(バリトンの人ノルウェー人だったけどのう)。
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そして何よりいつも素晴らしい栗友会の合唱。そして東京少年少女合唱隊。これ、アルミンクの時と同じなんだけど、全然アプローチが違う。特に少年合唱がね。アルミンクの時は天使が舞い降りてくる感じだったんだけど、今日のは何かあの世から響いてくる声。少し身震いがした。少年合唱は私の席(一階席)からは全く見えなかったけれど、3階席の後ろのほうで歌ってたみたいです。
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栗友会の素晴らしさはいつも通りなんだけど、昨年聴いた「復活」の時も思ったのだけど、ハーディングの合唱団の使い方は神じゃないかなあ。そもそも凄い実力のある合唱団なのだけど、表現の幅が素晴らしい・・・怒り、悲しみ、そして最後の天国に昇って行くような、荒野に花が咲き乱れるような・・・ホントに信じられないような表現力で、最初から最後まで鳥肌が立ちっぱなしだった。ハーディングの手腕もあるんだろうな。
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そして最後は、曲が終わってからも暫くハーディングは手を下さず、観客もそれに応えて沈黙を守った。かなり長い沈黙だったので、正直お腹が鳴りそうでかなり苦しかったが・・・耐えた。
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ブラボー、大喝采。私の所から全然見えなかった少年合唱団がカーテンコール?ででてきたけど、まさにブリテンの教会オペラの合唱団みたいな白いコスチュームで何か感心した。しかし3階席の人しか見えないんじゃないのかしら。もったいないね。
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素晴らしかった合唱団に感謝と敬意を表し、何人かの観客は合唱団がはけるまで拍手を送り続けた。私も最後まで拍手をしました。本当に素晴らしかった。明日はもっと慣れていい演奏になるでしょう。
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そもそも。開演前のロビーコンサートを目当てで行ったのだが。ボウエンの幻想的五重奏曲は初めて聴いたけど、本当にすごくいい曲だった。イギリスらしさもあり、少し現代の風味もあり。なんかキュンキュンした。バスクラと弦楽器の曲でした。プロの人はやっぱりうまい。

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2015年11月 7日 (土曜日)

フィンジやるのか!

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日本のメジャー・オケの演奏会でフィンジをするのはとても珍しいので、「おお!」とは思ったものの。これって誤植なのかしら。そもそも「フィンジ」は楽器じゃないし、テューバ協奏曲はRVWじゃないの?まあ、やってくれればなんでもいいんだけど。ただ、12月は予定立てづらいので、行けるかは微妙だ。

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2014年11月23日 (日曜日)

尾高忠明&読売日本交響楽団/エルガー 交響曲第3番

エルガー: チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
交響曲第3番(ペイン補完) op.88

尾高忠明 指揮
チェロ:宮田大
読売日本交響楽団

(2014年11月22日サントリーホール)

過去記事:尾高忠明&札幌交響楽団/エルガー 交響曲第3番

六本木一丁目からいつものようにサントリーへ。アークヒルズはさぞやクリスマス前倒しのイルミネーションでウザイ美しいんだろうと思ったら、真っ暗。都会暮らしのため暗がりに慣れてない。六本木だぜ、六本木。

サントリー、つぶれちゃったのかな。

などとあり得ないことを考えながら、サントリーへ急ぐ。いつもはアークヒルズのなかを通ってカラヤン・プラッツに行くところだが中にはいれず。そういえば、この日はクラ好き友人たちと会合の予定だから、飲み屋お店もあいてないくて困るなあ。

真っ暗な中、サントリーホールに到着。まるで震災直後の東京のようで気分が暗くなる。やはり灯りは大事だ。

本日はエルガー2曲とやや地味なプログラム。ということで?あまり客の入りは芳しくなく。もしかして、急に当日券で聴こうとしたお客さんが行ってみたところ、辺り真っ暗でびっくりして帰っちゃった・・・ということもあったかもしれない。

駅に「サントリーホール、やってるよ!(◎´∀`)ノ」ってボスターでも貼っておくべきかと。

さて。
1曲目のチェロコン。すでに何回となく演奏会で聴いてきた曲である。名演奏もあればそうでもないのもあった。今回のチェリストは若手で、「題名のない音楽会」かなんかで見たことあったと思う。数々のコンクールで優勝・入賞されているということだ。にわかコンクール・ウォッチャーであるので、どんな演奏かなと興味深く聴いた。

なかなかチェロはいい音でよかった。2階席のかなり舞台に近いところで聴いたので良い音で聴こえた。ただ、ひとコブシ足りないなあと思った。(休み時間に知人らにそう言ったら「それはまあまだ若手だから無理もない」などと言われた)

アンコールのバッハ無伴奏は大変素晴らしく。コンクールで弾きなれてるんだろうなあ。

まあ、今までウィスペルウェイとか、3年前にアマオケで聴いた新日本フィルの元首席奏者さんとか、この曲はアダルトな演奏を聴いているからねえ。

さてメインの第3。この曲は2008年に同じ尾高さんの指揮でサッキョーで聴かせて頂いた。その時も大変素晴らしい演奏だった。でも、今回はもっと良く感じた。もしかしてこの曲に慣れたからかなあ。サッキョーで聴いた時は「これってどのくらいエルガーなの?」とか「エルガーだったらドラとか使うと思う?」とかそういった疑念が心に湧きながら聴いてたので。

2度目の生だし、CDで何度か聴いてたので「これ完全にエルガー?」とか細かい事を考えないようになった。この曲は純粋な補筆というだけでなく、作曲家ペインの(大先輩)エルガーへの尊敬をも表している・・・とかそういう風に思えば、違和感なく聴けるんだと思う。休み時間に知人(日本におけるエルガー研究の権威である)が「最後に鳴る静かなドラの音は、ペインがエルガーに捧げている音だ」ということを言っていたので、聴いていてなるほどなと思った。今まで第3楽章が好きだったけど、第4楽章もとてもいいなと思った。

どのメロディがエルガーの過去の作品のどの曲からヒントを得ているか?とかそういうこまけーことは全くわからんのだが、研究は研究者に任せて、音楽を自然に楽しめるようになったのは良かったな、と思う。

日本におけるこの曲の権威の尾高先生の指揮はやはり素晴らしい。読響さんの演奏もキズもなく管楽器(とくにクラリネット)もよく鳴っていて素晴らしかった。いい演奏に接することができてとてもよかった。いい仕事しているな最近の日本のオケ。

ただ、コンチェルトの時もそうだったが、ブラボーがなんか早くてちょっと気が抜けてしまった。2曲とも同じ人だったみたい。最初にブラボーを言う人はもっと責任を持ってほしい。せめて「ブラアヴォ」とかカッコよく言ってほしい。オペラーゴーアーなあたしなので、日本人ぽいカタカナブラボーはとても気になる。

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終演後いつものように楽屋へ。まあ知人の付き合いでついて行くだけでなんだけど。出演者サインなどをひとしきり眺めたあと外へ出たら、指揮者がお車で通りかかった。みんなで「お疲れ様でした~~」と声をかけるとなんだか普通に会社の部長とかに言ってるみたいだな~とか、一人で大受けしてしまった。

そのあと仲間うちで近くの庄屋へ。アークヒルズが全館お休みなので、サントリーの客がみんな流れて来てしまって混んでる。店員さんもてんてこ舞いでなかなか最初のビールが来ない。飲み会は言うまでもなく楽しかったけど、なんだかなあ。

「千と千尋」を前日録画で観たばっかりで、ハク様が千尋にあげたおにぎりが美味しそうでおにぎりを注文。おいしかったなあおにぎり。いい米使ってるみたい。ホッケも馬刺しも美味しかった。

(飲んでいる最中にユラユラと揺れて軽いめまいが起こり、「また持病の良性めまいが?」と思った。帰宅したら地震とのことだった。長野に住む甥が一瞬心配になった。→震源地より離れてるので大丈夫です。昨日の地震に遭われた皆さま、お見舞い申し上げます。)

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2014年11月16日 (日曜日)

コールリッジ=テイラー/ヴァイオリン協奏曲

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コールリッジ=テイラー:ヴァイオリン協奏曲
アンソニー・マーウッド(ヴァイオリン)
マーティン・ブラビンズ指揮/BBCスコテッシュ交響楽団

ロマンティック・コンチェルト・シリーズの一枚。ハイペリオンのこのシリーズは、珍コンチェルト好きにはものすごく魅力的な作曲家が並んでいて、財力さえあれば片っ端から購入して聴いてみたいという衝動にかられるが、残念ながらハイペリオンのCDというものは基本的に3000円くらいと高いので(まあ、それに見合う演奏内容なものは多いが)、ちょっと手が出せず。

で、こないだ塔に行ったらたくさんのものが安売りしてたもんで「んー」と考えてピアノのとヴァイオリンのと一枚づつ買った。まあ安売りったって2000円だもんねえ。CDって売れないんだろうな、今時。他のジャンルだって売れてないっていうし。

さて。

このCDは、前から聴いてみたいなと思ってたもの。カップリングのサマヴェルって作曲家の歌曲がとってもいいなって思ったので、他の曲も聴きたくてな。で、まあコールリッジ=テイラーのほうがどっちかっつーと有名だし(ホントにどっちかっつーとだが)他にも録音はあることだし、本日はこっちから。

220pxsamuel_coleridgetaylorサミュエル・コールリッジ=テイラー(Samuel Coleridge-Taylor, 1875年8月15日 - 1912年9月1日)は、ロンドン生まれの混血のイギリス人作曲家。アメリカ合衆国において作曲する指揮者として名を馳せ、「黒いマーラー」と呼ばれた。 (ウキウキペディア・・・じゃなくてウィキペディアより)

黒人である(ハーフだが)。クラシックの作曲家で黒人て、あまり聞いたことない。まあ、この人はたまたまアフリカ人のお父さんが医学のお勉強にロンドンに来てて、英国人の女性と結婚して生まれたってだけで(しかもお父さんは妻子を捨ててとっととアフリカに帰ってしまった)心は英国人なのかなあって思う。今でこそロンドンには黒人さんが溢れていて地下鉄で普通に働いてたりしているが、当時は黒人は珍しかったようだ。

お母さんの家が裕福だったので英国国立音楽大学に進み、スタンフォードに学んだが、クラスでも多少は(かなり?)差別には遭ってたようである。クラスの生徒が「彼は黒人じゃないか」と陰口を言っているのを偶然耳にしたスタンフォードは、コールリッジ=テイラーに「あなたは誰よりも才能があるのだから、陰口など気にしないように」と彼を励ましてたようだ。

曲としては「ハイアワサの婚礼」という合唱曲が有名である(らしい)。YouTubeで聴くことができる。この曲の初演は何でもあのエルガーの「ゲロンティアスの夢」と同じ日だったそうで、ハンス・リヒターが午前中にゲロ夢の初演をし、午後に「ハイアワサ」を初演したそうである。悲惨な結果となったゲロ夢とは対照的に「ハイアワサ」の初演は喝采をもって迎えられたとか。今となってはどっちが有名かは・・・アレだが。

で、このヴァイオリン協奏曲。心やさしいジェントルな英国音楽といった感じである。エルガー風というか(エルガーとも知り合いだそうな)、若干ドヴォルザークっぽいかなと言えばそんな感じもする。第二楽章などとても美しい。しかし黒人的フィーリングはほとんど感じられないし、徹底的な個性に欠ける(アレレ)。2曲目の無名作曲家サマヴェルのコンチェルトの方が私は好きだなあ。

「ハイアワサ」一曲の成功で当時は結構もてはやされ、(やはり千人の交響曲だけ大成功を収め、アメリカに渡った)マーラーになぞらえて「黒いマーラー」とか「アフリカのマーラー」とか言われてたけど、すくなくともこのコンチェルトはマーラーみたいなアイロニカルさは皆無。とにかく優しい音楽(だけ)が広がる。この人の性格からくるものなのかな。写真を見る限り穏やかな、いい人そうな感じである。(ジャクソン5の一人って言われても信じそうだが)

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2014年4月27日 (日曜日)

新日本交響楽団 エルガー/交響曲第1番 他

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エルガー:行進曲「威風堂々」第4番ト長調
ヴォーン・ウィリアムズ:イギリス民謡組曲(「海の歌」を加えた4 楽章版)
※ゴードン・ジェイコブと作曲者自身による管弦楽編曲版
エルガー:交響曲第1番変イ長調作品55
アンコール/行進曲「威風堂々」第1番

橘 直貴 指揮 新日本交響楽団
(すみだトリフォニーホール)

楽しみにしていたコンサート。エルガーとRVWときたら行くしかない。
新日本交響楽団さんは初めて聴くオケである。アマオケとのことだが、創立は1966年と結構古い。でもまあ、アマオケといっても「ほとんどプロじゃん」って思うところと「ん・・・まあそこそこ」ってところがある。しかもお金とるとこが凄くうまいとか、知り合いがいなくてもタダでハガキ送ってくれるところやチラシ持っていったらタダと言うところがヘタとかそういうのはない。色々聴いてきたけどそこんとこが不思議である。

本日はタダなので(ネットで予約したらタダ)あんまり色々と文句は言えない(別に文句はないです)。エルガーの交響曲ナマで聴かせてくれるだけで有難い。

で。

いつものようにバーガーキングのワッパーを食べて(大好物なので)、開演一時間前に行ってみたら、自由席だもんでもうすでに150人くらい(数えてはいない)並んでた。さすがGW。この消費税UPの不景気な中、タダで入れて素晴らしいホールで音楽が楽しめるなんて、結構凄いことだもんね。

今日は、2階席の横のほうから観る席にしてみた。一人づつの席なのでなんだかVIP待遇な感じ。よく見えるし、よく聴こえる。

今日の指揮者。登場するたんびに指揮台まで小走り。何をそんなに急いでいるの。

第1曲目。威風堂々でも4番ってとこがシブイ。しかし、4番は1番と中間部分が似ているし、CMでも使われている(モックンが出てたような)。1番に比べて出だしは勇壮というよりは典雅な感じである。あんましやらないのでナマで聴けて嬉しい。

イギ民。水槽厨にはおなじみカッパッパーであるが、今回は管弦楽曲編曲版(弟子のジェイコブの編曲。第2楽章のみRVW編曲らしい)。イギ民は高校のときに吹奏楽でやったことがあり、最初に楽譜でさらったときに「ホントに・・・この曲やんの?」って思ったくらい絶望感に襲われたが(ほとんど「黄桜」だし)、大人になって英国音楽聴くようになってからは普通に聴けるし、いつも高校時代を懐かしく思い出す。本日の管弦楽版もなかなかいい。初めて聴く第2楽章「海の歌」もなかなか素敵な曲で、省かれてしまったためにあまり演奏されないのが気の毒。

休憩はさんで、メインのエル1。一般的に滅多に演奏されない風味だが、私はナマで聴くの4回目くらい(?もっとかも)。好きな曲なのでね。

たぶん、威風堂々とかイギ民とかはそんなに演奏難しくなさそうなんでうまい下手とかよくわかんなかったんだけど、エル1だと一応交響曲だからオケの実力がわかってしまうかも。

第1楽章からして、かなりダイナミックというか。個人的な意見かもしれないけど、エルガーというよりもマーラーみたいな。エルガーはなんとなく作風はブラームス寄りなのかと思ってたんだけど、今日はダイナミック路線? ティンパニーはかなりドンドコドンだったし金管もバリバリ鳴らしてた。でも。慣れるとなかなかこういうのもアリかなって思った。

でも、第3楽章はすごく心がこもった演奏だったし、結構グッとくるものがあった。通常より若干濃い演奏って感じがした。典雅で紳士的な英国音楽というよりもなんかやっぱりマーラーのアダージェットみたいな気分。これはこれで好きかも。第4楽章もかなりダイナミックだったし、ほんのちょっと「うわあ」って思ったけど、かなり良かった。若いダイナミックな指揮者だからこうなのかな?普段、どんな曲を得意としているのか、知りたいなあ。

かなり盛り上がった演奏だったので、ブラボーもたくさんだったし、ここでアンコール。当然の威風堂々1番である。やっぱりエルガーの演奏会はこれをやんないと。シメはうどん的な。

まあ、オルガンの加勢はなかったんだけど、鈴の人がいっぱいでかなり三社祭的なにぎやかさであった。素晴らしかったです。ついでに歌ってくれるともっとよかったけど。

楽しいコンサートでした。いい演奏、ありがとうございました。大満足でした。次回、また行きたいなって思ったけどチャイ・・・。

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ところで、いつも思うがエルガーの1番の第2楽章に「ダースベーダーのテーマ」に似たとこあるなあ。

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2013年10月 5日 (土曜日)

文化庁芸術祭オープニング ベルシャザール王の饗宴 新国立劇場

ディーリアス:オペラ「村のロメオとジュリエット」より間奏曲~楽園への道~
エルガー:連作歌曲集「海の絵」
ウォルトン:オラトリオ「ベルシャザール王の饗宴」

加納悦子(メゾ・ソプラノ)
萩原潤(バリトン)
新国立劇場合唱団(指揮・三澤洋史)
尾高忠明指揮 東京フィルハーモニー交響楽団

(2013年10月1日 オペラパレス)

Img_739375_29159673_0 前から楽しみにしていた演奏会。こんな華々しいオープニングで(もっとメジャーなものをやったほうが客入るのに)こんなマニアックな曲目を取りそろえて下さってさすがは尾高さんである。

この日は皇太子様がご降臨したが、珍しい曲目にひかれて いらっさるご予定もなかった雅子様もおいでになった(かどうかは不明)。皇太子様は今まで何度かオペラやコンサート会場でお見かけしたけど(飯守さんのパルシファルの時にもいらっしゃった)、雅子様をお見かけしたのは何とルネ・コロ主演のタンホイザー以来である。どんだけ前なのかと。勿論愛子様ご誕生前である。雅子様にこにこしてお元気そうでよかった。

ただ、サッカー場みたいな、またはパパラッチみたいな凄い望遠のカメラでカメラマンが皇太子さま夫妻をパシャパシャシャシャシャシャ・・・と撮ってる様はいつもながらこの場ではかなり違和感。

でまー、こんなシブイ曲なのでてっきり場内ガラガラなのかと思ったらそんなでもなく。私の席(一階席中央前の方)の周りは満員だった。学生半額券が直前に出てたようだが、その影響もあるのか? タダでたくさん関係者に配ったんだろうか(と、イギリス音楽好きの自虐的発言)。

いつもオペラやバレエをやっている(しかもこんな前で見たことない)新国立劇場の舞台上にオーケストラと指揮者が乗っている。すごい違和感だが、演奏が始まってからも違和感が続き。要するに前の方取り過ぎたんだ私。何か音がバラバラで溶け合ってないし。やっぱりオケはピットで演奏するようにできてるのかね、このホールは。

まあ、あんまりナマで聞けないディーリアスを聴けるのは嬉しい。前に聴いたのはやっぱり尾高さんだった(あの日の札響はホントに良かったな)。

で、わりとあたし的にはメインの「海の絵」。この頃何かオペラやコンサートに出かけると、ソリストで出演される率がとても高い加納悦子さんが「海の絵」を歌われるとあっては、これは聴き逃せない。(ド素人のあたしが言うのも大変失礼なんだけど)曲に対する真摯な取り組みや醸し出すオーラのようなものがとても素晴らしいといつも思って聴いている。本日も「グレの歌」に続き暗譜で。

加納さんは赤と黒の素敵なドレスで登場。スタイルが良くて舞台女優さんみたい。大竹しのぶさんと寺島しのぶさんを足して2で割ったみたいな風情。しのぶ率半端ない。

「海の絵」は前に一度ナマで聴いたけど、・・・どんなだったかあんまり覚えてない。この曲は英語なので(意外と)日本人には難しいと思う。エルガーは曲はドイツっぽい壮大な感じがありながら英国の作曲家なので、一歩間違うとワーグナーっぽくなっちゃうかも・・・という危惧。

しかしまあ、加納様はこの日もいつものように名唱を繰り広げられ。とてもスケールが大きくて、舞台横の対訳を見ながらだったので(ウチ、対訳がないんだもん)またそれも素晴らしく。とくに最後の曲は心に響くものがあり、本当に涙が出るほどよかった。ジャネット・ベイカーとか英国の歌手と比べるとまた何か違った風情で、それでもすっごくイイ!のであった。ああ、もう一回聴きたい。

(会場で会ったエルガー協会の知り合いもかなり激賞してたのでびっくり。実はこのコンサートを薦めた手前ちょっとどんな感想を持たれるか心配していたので、とっても嬉しかったす。あたしよりもっとたくさんの「海の絵」を聴いてるはずだからね。)

で、休み時間後のベルシャザール。この曲はナマは2度目かな。とにかくド派手な曲だ。ただ、オラトリオと言いつつ宗教曲ではなくスペクタクルなだけで・・・特に感動的ではない(ごめんウォルトン)。この曲のハイライトは「スレイン!」(殺された!)である。

【ニコニコ動画】「ベルシャザールの饗宴」 抜粋(1961年 ホフナング音楽祭)

しかし、やっぱりここでも席が前過ぎてしまってあんまり合唱団がまとまって聴こえなかった。一人ひとりの声が聴こえるので、まあホントにソリストクラスの人が歌っているんだなあと(発声とかやっぱりアマチュアと違う)思った。萩原さんも声量があって素晴らしかった。あと、金管楽器が指揮者の左右(2階席)に配置されてこれもド迫力で凄かった(そーゆー曲なんだけど)。大編成でこないだのグレの歌を思い出した。

会場は意外なほど大盛況で、かなり満足度の高い いい演奏会だった。ホントに新国立劇場のサイトで見つけてよかった。


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半年間あまちゃんにはまってたので、終わって「あまロス」を心配してたけど、今のところそんなことない。実はこのところ毎日「タイガー&ドラゴン」の再放送をやっているのでね。本放送は見てないから初めて見るの。

今頃だけど、やっぱりクドカンは面白いねえ。古田新太さんと清水ミチコさんが夫婦ドつき漫才の役をやってたのは(豪華!)ホントに笑えて最後は泣けた。薬師丸さんと春風亭昇太さんが(役の上で)恋に落ちるのもいいなって思った。尾美さんも荒川さんも出てくるし、しばらく悲しみは起こらなそう。古典落語のお勉強にもなるし。

新しく始まった「ごちそうさん」は、主役の女の子がいじ汚くてまいった。3回見てやめてしまった。あたしも食べるの大好きだけど、お寺のお供え物盗み食いはしないよ。貰ったいちごジャム全部食べようとした気持ちはすごくわかるけど。ちなみにめ以子ちゃん役の豊嶋花ちゃんはあまちゃんの春子の幼少期を演じたそうだ。覚えてないけど。

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マクミラン/十字架上のキリストの最後の7つの言葉  東響

マクミラン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉~合唱と弦楽オーケストラのためのカンタータ~
ホルスト:組曲「惑星」 op.32

大友直人指揮
東響コーラス
東京交響楽団

(2013年9月28日(土) サントリーホール)

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最近サボり気味のこのブログ。ええ、ホントに疲れていまして。遊び過ぎなのに仕事も忙しいという。ここ一週間でコンサート2回(&そのあと飲み)、そしてサッカー観戦と。ああ、しんどい。

やっと予定がない休日が来た。一極集中型リア充は大変である。

さて。先週に行ったコンサートの記録。一応残しておかないと。

この日は駅から地上にでたとたん見知らぬ女性に声をかけられた。宗教の勧誘か、と思ったらそんなんじゃなくて、「サントリーホールはどこでしょう?」ということで。「私もこれから行きますので、一緒に行きましょう」と何だか珍しくフレンドリーなあたし。その方はお知り合いの娘さんが出演されるとのことで「合唱でですか?」とか訊いてみたんだけど「あの、ピアノで・・・」とかおっしゃる。謎だった。

ということで、一曲目のマクミラン。スコットランド生まれの存命の作曲家とのこと。名前は知ってるものの、何の前勉強もなしで臨む。現代曲なのでどうかなあ。不協和音苦手だよう。

とは思ったんだけど、曲が始まってみると結構いつもおうちで聴いているような音楽。これって何かポーランド音楽みたいじゃない?オケは弦楽器だけで、心に痛い突き刺さる感じがまるでヴォイチェフ・キラールのようである。ゲンオン苦手なあたしでもすんなり入れる。解説書にはこの作曲家は「ルトスワフスキやペンデレツキなどのポーランドの作曲家に影響を受けた」とあるので、あながち私の感想は的外れではない。

しかしまあ、とても演奏・歌唱の難しい曲のようで(終演後、知り合いの知り合いの出演者の合唱の方と少しお話をしたのだが、指揮者は「オケを指揮するのが精いっぱいなので合唱は合唱でなんとかがんばって合わせて」的なことをリハで言われたそうな)合唱もオケも大変だなあと思った。東響コーラスさんはこの難曲をびっくりの暗譜で臨まれた。

ソリストは 8人で、なんと新国立合唱団の団員さんだったようだ。大変素晴らしかった。ソリスト並みの団員で構成している合唱団だってことがわかった。うまいもんね、新国。そしてこの中からオペラ歌手が誕生したりするんだろうな。

休み時間はさんで、久しぶりのナマ惑星。惑星の実演は3~4回目かな(忘れた)。前は飯守さんの重ーーーーーい惑星(星とか宇宙とか何処行っちゃったの?という感じの「戦争」しか感じない「火星」とか)、ひところ流行った「冥王星付き」の公演とかだった。

大友さんの惑星はさすがに「イギリス物」っていう響きで、ドイツ的な重さとは無縁であり。でもまあ有名曲なんで、色んな演奏があっていいんだと思うけどね。それにしても「木星」は名曲である。グッとくるわ~。

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Kc460001 サントリーの舞台裏。たくさんの大指揮者や名演奏家たちのサインがある中、ひときわ目立つのは「さかなクン」さんのサイン色紙。なんでも「さかなクン」さん作曲の「魚介類交響曲」の初演の時に残したものだそうである。

魚介類交響曲 op.1

第1楽章モデラート「ハコフグの群れ」
第2楽章アンダンテ・マエストーゾ 「ダイオウイカのダンス」
第3楽章アレグロ・ノン・トロッポ「クニマスの発見」

なお、終楽章には「ギョギョ、ギョギョ」という落ち着かない合唱が入る。
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↑※大ウソである。こんな曲ない。信じないように。

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2012年10月28日 (日曜日)

隅田川+カーリュー・リヴァー(藝大奏楽堂)

Maejima460x305_2<能「隅田川」>
シテ:関根知孝  ワキ:宝生閑  ワキツレ:野口能弘
笛:藤田貴寛  小鼓:曽和和博  大鼓:國川純  後見:武田尚浩、藤波重彦
地謡:岡久廣、津田忠、浅見重好、野村昌司、清水義也、坂口貴信

<ブリテン:教会オペラ(教会寓意劇)「カーリュー・リヴァー」>
指揮・オルガン:ドミニク・ウィラー 
演出:デイヴィッド・エドワーズ、関根知孝
テノール:鈴木准  バリトン:福島明也、多田羅迪夫
バス:伊藤純  ボーイソプラノ:東京少年少女合唱隊員
合 唱:東京藝術大学音楽学部若手研究者・大学院生等
器楽奏者:東京藝術大学音楽学部若手研究者・大学院生等

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見てきました・・・というか大変なものを見させて頂きましたという感じ。先日見た「ピーター・グライムズ」に続いてブリテンのオペラだけど、同じくらい素晴らしかったでした。

過去記事:ブリテン/カーリュー・リヴァー

お能の隅田川にインスパイアされて誕生したという教会オペラ。ところで私がお能を観たのって今までたった3度である。今回で4度目というわけか。(中学校の体育館に来てくれた「能楽教室」などは除き)

喜多六平太記念能楽堂 (うちから近かったのと、ちょっと興味があったので画学生時代に友人と行った。狂言が面白かった。)

宝生能楽堂 (文京区主催の能楽教室にハガキを出して当たったので行った。かなりの倍率だったらしい。とっても面白かった。)

観世能楽堂 (「隅田川」と「カーリュー・リヴァー」のコラボ公演。)

でも、一生能楽堂なんか行かない日本人が圧倒的に多いと思われるので、結構行ってるほうじゃないかな、能楽堂(←どっちなんだ?)。

で、今回の公演で頂いた解説書には、ブリテンが「隅田川」を観た能楽堂は水道橋能楽堂とあり、これってすなわち宝生能楽堂のことであろう。(で、ブリテンはどうしてももう一回観たくて帰国前に観たのが観世会館ってことだけどこれって観世能楽堂とは別なのかな?どうなんだろう。)まあ、とにかくブリテンがどこで隅田川を観たのか今まで知らなかったので、自分の行ったことある能楽堂で観たってことで(あんまり関係ないかもだけど)、ちょっとまたブリテンが身近に感じられた。

20120905 で、今日の公演はこのオペラが初演されたオーフォードの聖バーソロミュー教会(と、ロンドンの教会)で今年上演されたものと同じものが上演されたようです。まあ、細かい事を言うと全く同じ演奏者ではないようですが(ボーイ・ソプラノと合唱以外は一緒らしい)。

英国公演のHP(英語)

上記のように私は一度この形態(能とオペラ)で観てるわけなんだけど、今回のほうがとても印象深い上演だった。能は演奏のこととかわからないので何とも言えないんだけど、オペラに関しては物凄く素晴らしかった。ソリストが名のある方ばかりだったからかもしれないけど。

で、ブリテンはどうしてこれほどまでに「隅田川」に惚れこんだのかなあ・・・と考えながら観てたんだけど、お能って私のような日本人にもやっぱり眠いんだよね。途中までホントに辛くて、寝ないように寝ないように頑張ってた。やっと墓の中から男の子の声がするあたりで目がぱっと覚める感じで。で、ブリテンはおそらく大人の声の中から少年の声が聞こえてくる瞬間がすごく気に入ったんじゃないかなあと、思った。アレは結構クルものがある。ああいう使い方は西洋音楽では今までなかったのかもしんないし。

今回、お能に字幕がつくのって初めてで。「隅田川」は一回観てるはずなんだけど、何を歌っているのかさっぱりわからなかったので、今回は有難かった。自分、毎日隅田川の橋わたって会社に通ってるので、地名とか出てくると「あー」とか思ってしまう。東雲(しののめ)とか。

「能ってどこで拍手すればいいのだろう?」、と悩みながら終わり。休み時間にバームクーヘン食べて、席に戻ると舞台は今までの能舞台風味から一転して今や東京都で問題となっているゴミ屋敷?に変身。いや、そんなはずでは、オペラの舞台がゴミ屋敷なんて、などと焦りながらもオペラ開演。登場人物は何だかホームレスの風情。「教会オペラ」って何処行っちゃったの?

まあ、演出は気に入らなかったんだけど、ソリストの皆さまの歌唱・演奏は本当に素晴らしく。ベテランの歌手の方々(福島さん、多田羅さん等)は勿論素晴らしかったけれど、何と言っても主役の狂女役の鈴木准さんは、さすがブリテン研究をされている方ということで、歌唱は(ピアーズに慣れてても)違和感なく耳に入ってきたし、歌い回しとか自然だったし、大変な美声だったし。とくに息子の死を知ったあとの嘆きっぷりは見事でちょっと涙が出てしまったほど。スカート役なんだけど、ロングヘアとか化粧とかとっても似合っていたし、そのへんのテレビ出てる女装家の方よりよっぽど綺麗だったなあ、遠目に見て。

ブリテンのオペラって全体的に演奏・歌唱が難しいと思うんだけど(音、取りづらくね?)、そんな中ボーイ・ソプラノの子はうまくてとても感心した。あんな舞台で・・・あがらないのかなあ?

最後は、拍手大喝采でみんな大変感銘を受けたようだった(たぶん)。ただ、私は前から23番目だったんだけど、うしろの列のご婦人がた(私よりご高齢)のひそひそ話がオペラ上演中ひっきりなしで、何度も振り返って見たりしたんだけど。最後のほうは帰るしたくをし始めたようでカバンのチャックを開けたりビニール袋をがしゃがしゃしたり大変迷惑だった。でもこんなトコに書いても本人がこれを見ることはないので、しかたないのだが。いつも思うが、席順というのは運だと思う。こないだの「ピーター・グライムズ」の時はホントに恵まれてたなあ。

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迷惑TBがまた来るようになったので(今時何やってんだろうねこの人)、すいませんがしばらくTBは閉じさせていただきます。公演に関するコメントはお待ちしております。

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