この事件で思うこと。
まあ、一応クラシック音楽ブログのはしくれなのでこの頃の巷の話題としてやっぱり少し語らなければならんのだが。彼の曲(もう他の人の曲なんだなあ)の感想は過去記事を読んで頂くとして。
過去記事:佐村河内守/交響曲第1番「HIROSHIMA」(Eテレ)
この事件で色々と損害を受けられた関係者の方や(とくに指揮者やオケの方々、ソンヨルムちゃん)、ヘンな意味で注目されてしまったフィギュアの大ちゃん、そしてこの作曲家の存在を信じて疑わなかった熱狂的なファンの方々は誠にお気の毒、一体これからどうなるんだろう、という心配な気持ちはあるのだが。
ミステリー好きなので、意外とこの手の話は好きで(ごめんなさい)。「ヒロシマ」って曲のテレビの放送の録画を撮っておいてよかったとか思ってしまう。だって、クラシック音楽史上こんな凄い事件なかなかないじゃない。曲そんなに悪くないしね。改めて全曲観たい。週刊文春だってもちろん買っちゃったし。
あの細かい図形楽譜みたいなのも面白い。結構「作曲家の○○っぽく」みたいなざっくり指示だったのですね。その中にペンデレツキはあったけど、マーラーはないのね。古今の作曲家の作風をまぜまぜすると、マーラーになってしまうのかなあ。マーラーは「交響曲は世界です」って言ったしね。
それにしても、この作曲家?とゴーストさんの関係ってまるでメフィストフェレスとファウストみたい。「さあ書け~~~オレのために曲を書け~~~」「もうこんなことやめましょうよ」「ダメだ、書け~~~」みたいな。ワーグナーのオペラだったらアルベリヒとミーメ、クリングゾルとクンドリー、なんかそういう感じ。
いっそ、この話をオペラ化するとか。作曲はもちろんゴーストさんで。R・シュトラウスの対話劇っぽい感じで、作風はブラウンフェルスとかウェルナー・エックっぽく・・・だめですか? (私はちっともふざけてないです)
こんな感じで・・・
ブラウンフェルス「受胎告知」
http://www.youtube.com/watch?v=eMkspd44xDE
ブラウンフェルス「鳥」
http://www.youtube.com/watch?v=UvNLIishI4g
エック「魔法のバイオリン」
http://www.youtube.com/watch?v=33MbUOjaTxA
-------
佐村河内守のことを嫌いになっても、クラシックのことは嫌いにならないで下さい!
| 固定リンク
| コメント (4)
| トラックバック (0)