2014年2月 7日 (金曜日)

この事件で思うこと。

まあ、一応クラシック音楽ブログのはしくれなのでこの頃の巷の話題としてやっぱり少し語らなければならんのだが。彼の曲(もう他の人の曲なんだなあ)の感想は過去記事を読んで頂くとして。

過去記事:佐村河内守/交響曲第1番「HIROSHIMA」(Eテレ)

この事件で色々と損害を受けられた関係者の方や(とくに指揮者やオケの方々、ソンヨルムちゃん)、ヘンな意味で注目されてしまったフィギュアの大ちゃん、そしてこの作曲家の存在を信じて疑わなかった熱狂的なファンの方々は誠にお気の毒、一体これからどうなるんだろう、という心配な気持ちはあるのだが。

ミステリー好きなので、意外とこの手の話は好きで(ごめんなさい)。「ヒロシマ」って曲のテレビの放送の録画を撮っておいてよかったとか思ってしまう。だって、クラシック音楽史上こんな凄い事件なかなかないじゃない。曲そんなに悪くないしね。改めて全曲観たい。週刊文春だってもちろん買っちゃったし。

あの細かい図形楽譜みたいなのも面白い。結構「作曲家の○○っぽく」みたいなざっくり指示だったのですね。その中にペンデレツキはあったけど、マーラーはないのね。古今の作曲家の作風をまぜまぜすると、マーラーになってしまうのかなあ。マーラーは「交響曲は世界です」って言ったしね。

それにしても、この作曲家?とゴーストさんの関係ってまるでメフィストフェレスとファウストみたい。「さあ書け~~~オレのために曲を書け~~~」「もうこんなことやめましょうよ」「ダメだ、書け~~~」みたいな。ワーグナーのオペラだったらアルベリヒとミーメ、クリングゾルとクンドリー、なんかそういう感じ。

いっそ、この話をオペラ化するとか。作曲はもちろんゴーストさんで。R・シュトラウスの対話劇っぽい感じで、作風はブラウンフェルスとかウェルナー・エックっぽく・・・だめですか? (私はちっともふざけてないです)

こんな感じで・・・

ブラウンフェルス「受胎告知」
http://www.youtube.com/watch?v=eMkspd44xDE

ブラウンフェルス「鳥」
http://www.youtube.com/watch?v=UvNLIishI4g

エック「魔法のバイオリン」
http://www.youtube.com/watch?v=33MbUOjaTxA

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佐村河内守のことを嫌いになっても、クラシックのことは嫌いにならないで下さい!

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2013年6月13日 (木曜日)

ヘスース・グリーディ/ピレネー交響曲

体調が悪い。風邪がどうも治らない。医者に処方された薬も切れた。梅雨のせいか気持ちも曇りがちだ。嗚呼。

で。

たまたま、YouTubeでみつけた交響曲。アルプス交響曲に対抗してピレネーなんだろうか。一点の曇りもない(雨も降らないし嵐もない)ただたださわやかな交響曲。ダンディに師事したとゆー作曲家だけあって、そんな感じだ。結構長いけど一聴に値する。一般的な交響曲にありがちな苦悩とか陰りとかとは無縁。

Jesús Guridi - Sinfonía pyrenaica
http://www.youtube.com/watch?v=jCsoot6zvAc

CDはナクソスから発売されている。

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2013年5月 5日 (日曜日)

冨田勲 イーハトーヴ交響曲(Eテレ)

冨田勲:イーハトーヴ交響曲
日本フィルハーモニー交響楽団
大友直人(指揮)
初音ミク他
(Eテレにて全曲放送)

.
事前にドキュメンタリーを見てから、全曲放送を見ました。冨田さんの「惑星」を子供の頃聴いていたし(実は、オケ版より前に聴いていた)、「ジャングル大帝」も見てたので(再放送だが)冨田さんの音楽にはまあまあ昔から触れているほうだと思う。冨田さんご出演のタモリ倶楽部も見たし。

冨田さんは(moogシンセサイザーを個人輸入された頃から)「コンピューターが歌う」ことにかなりこだわっていらしたようで、「ゴリウォーグのケークウォーク」とか「惑星」とかでシンセサイザーが歌っている(とおぼしき)所も聞ける。が、それらはまだ「ピポッパピッポ~」みたいなのだけで、歌詞はなかった。

そこで(何十年も経って)登場したのが「初音ミク」ってわけですな。ああ、ミクちゃんの存在が冨田さんに伝わって良かった良かった、80歳にもなって夢がかなったのですね。何と幸運な出会い。

ということで、まあ・・・ちょっと「色もの」っぽい要素もあるような気がしたし、この曲で最初にミクちゃんが出てきた時に歌う「わったっしは初音ミク~かりそめのボディ♪」とか歌いだすのもちょっと・・・なんだかと(今さら自己紹介がいるんだろうか?とか、やや違和感)思ったけど、後半の方は結構いいなって思いました。

特に、銀河鉄道の夜のところ(動画では1:07くらいから)はダンスも歌も大変可愛かった。これは納得な感じ。ラフマニノフの引用はアレ?って思ったけど。




こうやって見てみると、マーラーが現代に生きてたら、こういうの使ってたかも? 千人の交響曲みたいなので使ってたら面白いかもな~とか勝手な想像をしてしまう。
この曲は歌詞が日本語でわかりやすいし、賢治の世界観も嫌いはではない。これはコンサートを聴きに行っても楽しめそうだ(券は取れなそうだが)。あんまり深く考えないで楽しみたいもの。

CD出てるけど映像あったほうが面白いと思う。

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2013年5月 4日 (土曜日)

LFJ 2013 “ギターの誘惑”

Kc460162【荘村&尾尻&鈴木&大萩カルテット】
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
トローバ:ギター四重奏曲「版画」より
【尾尻&鬼怒&鈴木トリオ】
ミシェル・ルグラン・メドレー
カニサレス】
トレモロ、アレグリアス、ブレリアス
(即興とパルマ(手拍子)とともに)

カニサレス (ギター)
荘村清志 (ギター)
尾尻雅弘 (ギター)
鬼怒無月 (ギター)
鈴木大介 (ギター)
大萩康司 (ギター)
チャロ・エスピノ(パルマ)
アンヘル・ムニョス(パルマ)

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5月3日の公演。ロドリーゴに続きまたもや同じホールでギターのコンサート。しかし今度はオケなしでギターのアンサンブル、最後はカニ様のソロである。

4人のギター奏者現る。一曲目の超有名曲は典雅な気分でたいへんよかった。しかし、二曲目はいかにもギターらしい感じの曲で気分はスペイン。なかなかいい曲である。

フェデリコ・モレーノ・トローバ(Federico Moreno Torroba, 1891年3月3日 マドリード - 1982年9月12日)はスペインの指揮者・作曲家。しばしばスペイン伝統の国民歌劇サルスエラの作曲家として活躍し、1930年代にその国際的な知名度の向上に貢献したにもかかわらず、こんにちでは辛うじてギター音楽の作曲家として名をなしているにすぎない。 (ウィキペディアより)

すっかりスペイン気分だったのに「いや、今日はフランスなんですよ」と、次はギター3人によるミシェル・ルグラン集。とはいうものの、「シェルブールの雨傘」と「華麗なる賭け」(曲名を家で調べたが合ってるかな?)くらいしかメロディ知らない。でもカッコ良かったな。

最後に、カニ様のソロ。最初は静かな曲想の即興曲を弾いていたのだが、そのあと凄くスタイルの良い、赤と黒の衣装を身にまとったカッコイイおにいさんおねえさん二人が登場。「パルマ」って役の人である。

手拍子だけなの?この人たち。

なんか手拍子って会社の飲み会の〆めで「いよ~、(チャン)」みたいなのしか思い浮かばない。まさか手をたたくだけに来日したのかこの人たち。疑念は広がるばかりである。

しかし、最後は手を叩きつつ足踏みしつつフラメンコを踊ったので、「あ。この人たち踊る人なんだ」と妙に安堵した。

いや~カッコイイ。カッコイイわフラメンコ。カニサレス素敵。めちゃくちゃ盛り上がった。クラシックではこうはいかんわ。すごくパエリアとかスペイン料理食べたくなった・・・けど残念なから明日の飲み会は韓国料理(しょぼ~ん)。

(↑アランフェス協奏曲より)

そのあと屋台村でインドカレーを食べた。ごく普通に美味しかったんだけど、こないだサントリーホールの屋台で食べたフィッシュのカレーには遠く及ばず。忘れられないわ、フィッシュ。

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家に帰ってEテレ「にっぽんの芸能」を見てたら、子供の日特集で何か宮城道雄の筝曲「喜悦の波と花と」という二人で琴を弾きつつ歌う曲をやった。晴れ着の小学生?の女の子らが琴を弾きながら歌うんだけど、ハモったり掛け合いをしたりなかなか大変そうだった。5月なのに「あけましておめでとうございます」とか言いたくなった。この曲は妙に印象に残り、3回も聴いてしまった。ま、ロドリーゴと同じく盲目の作曲家で弦楽器繋がりってことで。

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2013年5月 3日 (金曜日)

LFJ 2013 ロドリーゴ:アンダルシア協奏曲

Kc460163ファリャ:7つのスペイン民謡
ロドリーゴ:アンダルシア協奏曲(4本のギターのための)

カニサレス (ギター)
鈴木大介 (ギター)
荘村清志 (ギター)
大萩康司 (ギター)
オーヴェルニュ室内管弦楽団
ロベルト・フォレス・ヴェセス (指揮)

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今年もやってきた、ラ・フォル・なんとか。
昨年、結構面白かったので今年も参戦。今年こそは友達を誘って行こうとしたのだが、ことごとく相手の都合が悪く。結局また一人で行った。他の日は別の用事で友達とたくさん会うのになあ。やっぱり人気ないの、クラシック。

とはいうのの。今年はおふらんす物なので、どうも私のストライクゾーンではない。普段私の聴いているおふらんす系と思われるものは、結構フランス人でなかったりする。スイス人だったりベルギー人だったりして。

ドビュッシーとかラヴェルは実はそんなに聴かない。ドビュッシーは自分でピアノで弾くのは好きだ。簡単なのなら。

自分的にストライクゾーンなアルカンだのタンスマンだのは券を買い求めた時点で売り切れてたし。えーと、トゥーランガリラはないのかえ?

っつーことで、今日はギターもの2件。こ、これは・・・ほとんどスペイン物ではないのか・・・。やっぱり苦手かも、おふらんす。

ギター物を選んだのは・・・(非常に間接的な理由なのだが)最近NHKでたまたま見た長谷川きよしさんのギターがかっこいいなあと思ったわけで。是非生でギターを聴いてみたい。でも、いきなり長谷川きよしコンサートは敷居が高すぎる(なんか別世界すぎてコワイ)。で、今回のLFJでの鑑賞に至ったというわけだ。

(と。。。何事もなく始まったようでそうでもなく。実は前のコンサートが押していたらしくなかなか中に入れず、30分早く行ったのに自分の席に着くのが演奏開始時間の何分か前という信じられない事態に。これってLFJでは普通なことなんでしょうか?前のコンサートは「動物の謝肉祭」だったんだけど、ついついアンコール何回もやっちゃったとか?亀さんの曲を普通の3倍くらい遅く演奏しちゃったとか?色々想像。)

本日の演奏会その①は。荘村さんを始めとする日本を代表するギタリストたちと、カニサレスっていうチョイ悪オヤジ系イケメンギタリスト(フラメンコもクラシックもイケるんだってよ)とオーベルニュ(美味しい水と民謡で有名な所)の楽団によるクラシカルな演奏会。

一曲目。ファリャ。どうも何か・・・アレだな。ファリャってあたしにとってはあくまでNHK「名曲アルバム」っていうか。演奏も「?」って感じ。こんなもんなのか。

で、メインのアンダルシア。あたしにとってアンダルシアは犬なんだけど、協奏曲もあるらしい。4人もギタリストを必要とするため、あんまり演奏されない。たまたま事前にYouTubeで(似たようなメンバーの)演奏を聴いてたので知ってたけど、この演奏会に行くことになる前は全然知らず。

http://www.youtube.com/watch?v=kEleJOiBFLM

曲はなかなかよい。そもそもギターの音はあまり大きくないものなのか?このコンサートではマイクで拾ってスピーカーを使用。ナマ音じゃないのか。正直最初は4人もギタリスト要るのか?とか思ったけど、第2楽章なんか結構素敵だなと思った。さすがロドリーゴ。

で、結局4人の中でも活躍するパートとそうでないパートがあるようで、カニサレス氏がやっぱり一番目立つパートを弾いていた。二番目が鈴木さんという具合。荘村さん(私が小さい頃にテレビで拝見してた方とは別人になっていた・・・カッコイイけど)大萩さん(外見的に物凄く私のタイプなのだが短髪になっててちょっと想像と違ってた)は地味目なパート。本当は知らない。

カニサレスさんだけ、足を組んで他の3人と構えが違い、ちょっと不良ギタリストに見えた。しかしまあ、これだけのギタリスト揃ってるのは贅沢に思った。

それにしてもギター弾く男ってなんであんなにカッコイイのかねえ。

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本日2つ目のコンサートの感想はまた。

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2013年4月27日 (土曜日)

佐村河内守/交響曲第1番「HIROSHIMA」(Eテレ)

佐村河内守:交響曲第1番「HIROSHIMA」
大友直人指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
(Eテレでの全曲放送)

たまたま、ウチの全録画機に残ってたので、これ幸いと視聴。全曲聴いたこともないのに「いやああれはペッテションみたいだし・・・云々」とか言ってるのも何だし。食わず嫌いはいけない。「ウニが嫌いなのは、本当に美味しいウニを食べてないからよ」みたいな。

この佐村河内さんという作曲家については実はあんまりよく知らない。この放送の前段階であるドキュメンタリーを見てないからである。被爆者二世、お耳が不自由で、耳鳴りと絶えず戦っているということしか知らない。

あんまり色々知ってると、楽曲以外の何か別な物が付随した感想を持ってしまいそうだから。

(だって、ベートーヴェンの第九だって「耳が聞こえないのにこんな凄い曲を書いてベートーベンって凄い!」って感動するわけじゃないもの。ロマン・ロランの書いた伝記だって読んだけど・・・曲は別よ。)

んで。

全曲、テレビでヘッドフォンで、正座して(ホントよ)真剣に聴きました。CDで聴いたわけでもなく、勿論実演で聴いたわけでもないですが・・・さてどうでしょう。

んーと。正直なところ、もっとしんどいかと想像してたんだけど、結構聴きやすかったです。ペッテションよりは。

マーラーみたいだなあとも思いました。ワーグナーっぽいメロディも聞くことができました。

で、曲に付随する背景は(作曲者が演奏会場に来ていて、曲が終わったあと何かつえなどついて出てきて、何かドラマティックな感じが)なんだか映画みたい。「砂の器」みたいだと思いました。最後に聴衆が大感動して、涙を流してスタンディングオベーションしているのを見て、余計そう思いました。映画やドラマの「砂の器」みたいに日本の作曲家の作った現代の音楽が、大衆に素直に受け入れられ、感動しているのを目の当たりにして、ちょっと感動しました。

・・・・でも(この曲が大好きな人、ごめんなさい)、最後はマーラーの復活みたいだなあと思ったす。

で。

この大ヒット?をきっかけに、普段コンサートホールに足を運んだこともない聴衆が、他の古典的な作曲家の交響曲(マーラーとかね)に興味を持ち、コンサートに聴きに来てくれると、日本の低迷したクラシック界も救われるんじゃないかな、と思った。

実演を聴いたら、もっと違う感想かもしれない。あくまでテレビだもんねえ。この感想はダメダメだね。この「魂の音楽」に心動かされないなんて・・・私もまだまだだわ、ホント。

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<参考>

アッラン・ペッテション交響曲第6番
http://www.youtube.com/watch?v=-KzuZwBO9tU

アッラン・ペッテション交響曲第7番
http://www.youtube.com/watch?v=KMG-QHu5QFs

佐村河内守/交響曲第1番より第3楽章③
http://www.youtube.com/watch?v=M6rEeASHo64

マーラー 交響曲第3番より
http://www.youtube.com/watch?v=bKCn1fJlPfE

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今日は、東京ビッグサイトで開催の「ホビーショー」に友人と行ってきた。お裁縫や手芸の巨大な展示会である。凄く色々あって大変面白かったが、正直疲れてしまった。テディベアの作成キットがあったら買おうと思ったんだけど、一通り回った(つもり?)けど無くてその代わりに黒猫ちゃんの縫いぐるみの作成キットを購入。うまくできたらUPしますね。

くまもんが来ていたけど、あまりに人気すぎて人だかりができてて写真撮れなかった。後ろ姿しか見えず。残念。

ホビーショーのオマケ的なフードショー(有名無名の企業による試食展示会)も充実していて、一回りすると試食で結構お腹が満たされた感じに。各地名産の屋台も沢山来てたけど、試食のせいで売上はイマイチのような。北海道からきた賄い弁当は美味しかったです。

Kc460155

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2010年8月31日 (火曜日)

三善晃/きこえるかしら

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最近。

よく買いに行く豆腐屋さんでこんなものを売り始めた。

P1110464 「赤毛のアン生誕の地
プリンスエドワード島からの大豆 」

ということである。ここらへんは色々と突っ込みどころがある。だいたい、赤毛のアンってフィクションじゃねえの。生誕の地って・・・作者の生誕の地なんだよねえ。赤毛のアンと枝豆って関係ないし・・・大体枝豆ってカナダでも食べるの?

とか文句を言ったりするんだけど、ここの枝豆豆腐はうまいんだわね。ちょっと色が緑がかってて。ビールの友に、「冷ややっこ」と「枝豆」がいっぺんに楽しめる。

.
.
で、まあ。

「赤毛のアン」といえば、世界名作劇場のアニメ版を思い出す人も多いだろうけど。あたしがこの世で一番好きなアニメ主題歌がこの「赤毛のアン」の「きこえるかしら」(とエンディング「さめない夢」)なのである。これが一番好きだ。もうめちゃくちゃ琴線に触れる。カラオケでたまに挑戦してみることもあるが、大体途中までで胸がつまって歌えなくなる。そのくらいこの曲のクォリティは高いと思う。おこちゃま向けアニメの歌とは思えんほどスケールがでかい(とか言うと「このアニメは芸術だ!」とか反論する方もおられるかもしれんが)。空を飛ぶようなオーケストレーションも素晴らしい。

あまりに素晴らしいので、もうすでに年代的にはマーラーとかシェーンベルクとか聴いてたのに、ふと思い出してこれのレコードも買ってしまった。番組はとっくに終わってて「ペリーヌ物語」とカプリングだったはずである。

番組のほうは・・・実はあんまり見てなかった。オープニングとエンディングだけ見てた。実はアンという女があたしはダメで・・・原作本は勿論(シリーズ3つめ位まで)楽しく読んだが、映像化されると本当にあの女はウルサイ。もう疲れるがな。あたしがもしプリンスエドワード島で生まれてアンと同じクラスになったとしても、多分友だちにならんと思う。ダイアナは好きだがな。

で。

何故日本作曲界の大御所の三善晃先生がこの主題歌をおつくりになられたのか、そのいきさつはしらんのだが、ウィキペディアにはこう書いてある。

主題歌は現代音楽の作曲家三善晃が担当した。普段は前衛的な作品を書いている三善も、ここではアンに相応しいロマンチックな曲を書いている。しかし子供向けの単純な音楽に終わることはなく、他のアニメソングとは一線を画する卓越した手法が用いられた。フランス近代音楽を思わせる色彩的な和声、実際の編成よりずっと豊かに聴こえ時として歌唱よりも雄弁な管弦楽法、現代曲で扱い慣れているであろう打楽器によるアクセント、豊かな雰囲気を醸し出すピアノとハープ等、枚挙に暇がない。レコーディング時の大和田りつこの回想によると、総譜は新聞紙並の大きさだったという。他に挿入歌2曲の作曲編曲と挿入歌1曲の作曲を担当した。

ということである。ふむ、なるほどフランス近代音楽みたいな感じもするな。「きこえるかしら」は大活躍するサキソフォンの音やピアノがとっても素敵。ちょっぴりレトロな感じがたまらない。「さめない夢」の幻想的な前半、そして後半のオーケストラのスケールの大きさが素晴らしい。(・・・ってなんでこんなに熱く語ってしまうのかしら。アニメの話が苦手なのに)


きこえるかしら(大変素晴らしいアニメ画像入りのもYouTubeにあるんだが消されると困るのでリンクしない)

http://www.youtube.com/watch?v=Kw8VhcjWWuQ&feature=related

さめない夢

http://www.youtube.com/watch?v=D2ZCF_YCV7s&feature=related

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2010年3月22日 (月曜日)

モシェレス!

業務連絡(?)。

ラ・フォル・ジュ??のサイトをぼんやり眺めていたのだ。今年は行こうかなと思って。
(でも・・・やっぱり行きたいのないでしたすいません。来年は行こうと思います。)
で、モシェレスって作曲家の項を何気なく見たんです。

http://www.lfj.jp/lfj_2010/artist/detail/comp_41.html

Eisenmengerstrauss

肖像画・・・これ、ヨハン・シュトラウスかなあと。

(←この絵はウィキペディアからもってきました)

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ちなみに、モシェレスってこんな顔だった。

250pxignaz_moscheles髭は似てるけどな。惜しいな。

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2009年3月 5日 (木曜日)

マルチヌー/交響曲第3番&6番

P1110145 マルチヌー:交響曲第3番
交響曲第
6番<交響的幻想曲>
ヴァツラフ・ノイマン指揮/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

テュース!今週ちょっと仕事忙しくてバタバタでくたくたです。

で。

今日も私にとっての鬼門の交響曲に挑むシリーズ(そんなオーバーなもんでもないが)。このCDも、「なんか聴いてみよっかな~」みたいな軽いノリで買ってみた。千円だったし。

このマルチヌー(マルティヌー?どっちが正しいの?)って作曲家は非常に作品がいっぱいあるんだそうな。そのうち4~5曲しか私は知らんのだが。
大体、この作曲家って今一つ「何風」みたいのがわからない。チェコの作曲家ではあるけれどドヴォルザークとかスメタナとかヤナーチェクみたいな「なんとなくチェコっぽいかなあ」みたいな雰囲気がない。

民族っぽいものがない。しかし、フランス音楽っぽいわけでもなく、ストラヴィンスキーっぽくもなく、マーラーっぽくもない。強いて言えば繊細なショスタコーヴィチか?でも・・・違うかあ。誰かうまいこと言って。

結局なんだかわからない(すいません)。

まず、交響曲第3番。3楽章しかないんだがこの作曲家ではデフォ?

第1楽章 アレグロ・ポコ・モデラート
第2楽章 ラルゴ
第3楽章 アレグロ

解説書によると、この交響曲は(ナチスを避けて)アメリカに亡命中の時、夏休みを利用して大都市ニューヨークを避けて田舎町で過ごしていたときに書かれたという。ホームシックにかかっていたようだが、それでもドヴォルザークの新世界とは全く違う。故郷を思い出すというよりはなんかもあもあと不安な雰囲気が漂っている。

うーん。救いがない曲だ。
わたし的には第2楽章の中間部分が(ピアノの音が聴こえる、まるで万華鏡を思わせる繊細な部分)印象的で頭に残った(たまにマルティヌーのことを思い出すとここんとこのメロディーが頭に浮かぶ)。あと第3楽章の冒頭はなんとなく特撮戦隊ヒーローが登場してきそうで(変身、トー!みたいな感じ)、ちょっと笑える。

次に、交響曲第6番<交響的幻想曲>

第1楽章 レント
第2楽章 ポコ・アレグロ
第3楽章 レント

マルチヌーがのこした最後の交響曲。
第1楽章の最初からなんだか不協和音がウネウネとした音である。なぜか目黒寄生虫館を思い出した・・・顕微鏡の中を除くと微生物が蠢いている・・・という感じ。まことに取り止めがない。しかし一瞬アメリカ民謡っぽいメロディが聴こえてきたりする。で、またウネウネして終わる。

第2楽章もなんだかまたウネウネした感じ。しかし途中は力強かったり。絶望的だったり。マーラーの7番とかと比べてももっと取り止めがない。マーラーまだまとまってる感あり。難しい。

第3楽章。オペラ「ジュリエッタ」からの引用もあるらしいが聴いたことないからよくわからない。「ジュリエッタ」って内容とか成り立ちから聴いてみたいオペラの一つなんだが、もし音楽的にぜんぜん面白くなかったらどうしようとか思って聴いたことない。

塔のサイトでMartinuで検索してみると431件もある(全部がマルチヌーの曲だけってわけでもなさそうだが)。こんなにCDが出ているのにいま一つ一般的でない(私がそう思っているだけなのか)作曲家も珍しい。どこからやっつけていいのかわからない。(すでにオペラ全曲盤で一度挫折→ナイフの涙&森の声

これぞ!!というマルチヌーの曲はいったどれなのかしら・・・。サンダーボルトとかどうすか・・・?

このジャケ絵もどうだか。

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2008年9月12日 (金曜日)

よく眠れる(かも?)音楽。

P1110104 フェデリコ・モンポウ/ピアノ曲集
(「歌と踊り」、「郊外」、「風景」、その他)
ゴンザーロ・ソリアーノ、カルメン・ブラーヴォ(ピアノ)





どっかに書いたかもしれないけど。私は睡眠障害のケがある。

まあ、寝付きは普通の人よりちっと悪いくらいの程度だ。横になっていれば大体眠れるんだけど、夜中に2~3回は目を覚ます(中途覚睡)。大体は2時間ずつしか眠れない。これは実はいいこともあって、夜中にサッカーの試合やオリンピックの競技があったりすると、不思議なくらい目が覚める・・・目覚ましかけなくても。 

で。

ここの読者さんにも睡眠に悩みがある方もおられるかもしれない。多少私なりにいろいろとやってみたこと。(昼間に運動する、コーヒー飲まないとか、普通の事の他に)

<ハーブ、漢方薬を飲む>
睡眠薬はコワイ。実は一回医者に行って睡眠薬(ハルシオン)を処方されたことがあるが、激しい頭痛を起こしたりしたもんだからやめた。あまり体に害を及ぼさないハーブや漢方薬のほうがいいかもと思い、漢方薬を寝る前に飲んでいる。自然に気持ちがリラックスするので、わりとこれはいいようだ。(漢方薬は薬なので、お医者さんや薬剤師に聞いたほうがいいです。)

<眠れるような音楽を聴く>
有名なのはバッハのゴルトベルク変奏曲。

「アリアと種々の変奏」と題されているが、バッハが音楽を手ほどきしたゴルトベルクが不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話から「ゴルトベルク変奏曲」の俗称で知られている。しかし演奏には高度な技術が必要で、当時ゴルトベルクは14歳の少年であったことなどから逸話については懐疑的な見方が多い。 (ウィキペディアより)

実は私はこの曲を夜遅く聴くと怖くて眠れない・・・(爆)。バッハ→ミサ曲→お葬式という図式で、バッハは夜は怖くてダメ。ゴルトベルクも「よく眠れる」ってことで昔試したことはあったんだけど・・・余計寝れないよう。

で、ウチにあるのでなんだかイケそうな気がする・・・のは本日ご紹介のフェデリコ・モンポウのピアノ曲である。モンポウ!懐かしい!と思う方もおられるだろうが、まあスペイン版のサティとかドビュッシーみたいな感じである。遠い昔に流行ったときに?CDを一枚購入。モンポウの奥さんはピアニストで、このCDの収録曲の3分の2くらいを弾いている。

これを聴きながら書いているとホントに・・・昼間なのにとても眠くなります(昼間だから?)。多少民族音楽っぽい響きもアリで、リラックスできるっていうのかな・・・心地よいです。 こんな聴き方は怒られるかな??

他に(試してないけど)最近聴き始めようかなあと思っているスティーヴ・ライヒのミニマル・ミュージックもなんかイケそうな気がするんだけど・・・この話はまた。

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