2023年7月 9日 (日曜日)

ブルーメンフィルハーモニー 第53回定期演奏会(ティアラこうとう)

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ニールセン:序曲「ヘリオス」作品17

ウォルトン:ヴィオラ協奏曲(1962年版)

シベリウス:交響曲 第2番 作品43

指揮:寺岡清高 

ヴィオラ独奏:須田祥子(東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者、日本センチュリー交響楽団客演首席奏者)

管弦楽:ブルーメン・フィルハーモニー
(7月2日 ティアラこうとう)

いつも入場券をお送り頂きありがとうございます。 

ティアラこうとうは久しぶりに行った。久しぶりすぎて「こんな木のホールだっけ?」とか思った。区立の公会堂は最近はどこもかしこもこんな感じで区別がつかなくなってしまったな。

今回は、北欧と英国の楽曲がチョイスされている。プログラムの演奏前に、このオケの指揮を何度かされた桑田歩さんのご逝去にあたり、哀悼の意を込めてシベリウスの「クオレマ」より「鶴のいる情景」が演奏された。大変静謐な美しい曲。

ウォルトンは英国でも好きな作曲家の一人だが、ヴィオラ協奏曲を聴くのは初めて。第2楽章など、ウォルトンらしくかっこよい。ウォルトンの協奏曲は実はチェロ協奏曲もカッコいいのでどっかやってくんないかな。

さてメインのシベリウス2番。こちらのオケでは、前に5番を聴いたかな。うちにあるCDがバルビローリなもので、比べると出だしが大変早い印象。アマオケでも演奏機会が多い曲だけに、楽員の皆さんも慣れているのか落ち着いて聴いていた。いやはや名曲。次の演奏会は何を聴かせて頂けるのか、楽しみです。

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2023年1月14日 (土曜日)

第20回東京音楽コンクール優勝者コンサート

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第20回東京音楽コンクール 優勝者コンサート
・トランペット:河内桂海 *金管部門第1位
トマジ:トランペット協奏曲
・バリトン:池内響 *声楽部門第1位及び聴衆賞
プッチーニ:オペラ『ジャンニ・スキッキ』より 「声は瓜二つだったか」
モーツァルト:オペラ『フィガロの結婚』より 「訴訟に勝っただと」
ヴェルディ:オペラ『ドン・カルロ』より 「私の最後の日がきました」
・ホルン:吉田智就 *金管部門第1位
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番 変ホ長調 Op.11
・ピアノ:中島英寿 *ピアノ部門第1位及び聴衆賞
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
指揮:高関健
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
司会:朝岡聡
(1月9日 東京文化会館大ホール)

過去記事:第20回東京音楽コンクール 声楽部門・本選 

昨年の東京音楽コンクールの優勝者によるコンサート。声楽部門の本選を聴きに行って、ついでなのでお披露目コンサートも行く事に。しかしまあ上野は混んでいた。開演前に上野公園に行ったら「牡蠣フェス」なる催しをやっていたので、カキフライを並んで買って食べた。一人だったので牡蠣を右手に持ちながらビールを買うのは難しく、断念。しかし牡蠣はとても美味しかった。画学生時代、卒業制作期間中カキフライ弁当を毎日ほか弁で買って食べていたら「もうたくさん」状態だったので、食べるの久しぶり。(生ガキは大好きなので当たりませんようにと毎回祈りながら食べる。)

祝日とあってコンサートはなかなかの人の入り。ロビーは人でごった返していた。イベント割で前売り買っておいたけど、「絶対に陰性証明か接種証明書を持ってきてくださいね」とくぎを刺されていたので今回は忘れず。皆様、文化会館主催のコンサートは接種証明を忘れずに持って行こうね。割引きになるものがあります。

さて演奏。今回は金管楽器の1位がお二人だったので2曲聴けることに(儲かったのかな?)。ピアノとヴァイオリン以外の楽器のコンクールは全く行ったことないので興味深く聴いた。しかしまあ、やはりピアノとヴァイオリンのように演奏家人口が多くない(管楽器は私みたいに学生時代にブラバンでかじってる人は多そうだが)、そもそも有名な協奏曲も少ない。たまたまトマジはCD持ってたけど、実はシュトラウスは初めて聴く。トランペットの子は緊張感がこちらにも伝わってきてしまいどうもリラックスして聴くことができなかった。ホルンの子は(私は3階席だったのでそんなに良く見えなかったが)汗びっしょりで吹いていたようだ(司会者によると)。

声楽部門の優勝者の池内さんは、他のコンテスタントと比べるとかなり年上だしすでにコンサートや舞台で活躍されている人なので、全く緊張感なく見ることができた。途中司会者とのトークも挟まれたが、関西人だけあってトークも慣れたもの。それにしてもマイクいらなくね?と思うほど話す声も大きい。アリア3曲歌われたが、私は前日に「ドン・カルロ」のロドリーゴのアリアはYouTubeのホロトフスキーで予習。ホロ様もかっこよかったが池内さんもかっこよかった。

さてコンサートの花形はさすがにピアノ協奏曲。私はグリーグのピアノ協奏曲にトラウマがあり(学校の音楽鑑賞教室でこの曲が演奏されたが何故か前奏とともに大爆笑が起こり、すでにクラヲタの卵だった私はたいそう恥ずかしかった。それと小学校のときからホフナング音楽祭で育ったのでこの曲は鬼門)、「うわなんでこの曲なの、ブラームスかラフマニノフならいいのに」とか思ったけど、意外なことに大変感動した。この曲ナマで聴いて良かったの初めて。(昔コンサートで聴いたヒロコナカムラの演奏でも「うーん・・・」とか思ったくらい)

ピアノの中島さんは小柄でまだ少年のような外見だったが、実際は20代後半らしい。しっとりと落ち着いたスケールの大きい演奏で、第1楽章から「これは凄いぞ」と思いながら聴いてたら第1楽章の終わりで拍手が起こった。とくにマナー知らずな観客というわけでもない(他の曲は楽章間で拍手なんか起こらなかったし)から、自然に起こった拍手なんじゃないかな。オケと合わせて披露したのこれが初めてらしい。ラフマニノフとかシューマンとか聴いてみたいな。

最後も大喝采でもさすがにこのご時世だったのでブラボーはなし。高関さんの好サポートもあってよい演奏会でした。司会の朝岡さんはこういう催しの時にたまに登場されるけどホントにオペラ好きなんだなって思うわ。局アナの時よりこういう仕事のほうが楽しいんだろうね。(こういった司会とかインタビューとかの才能が全く私はないので仕事にできる人は羨ましい)

帰り道で東南アジア人と思われる男の人に「〇〇駅に行くにはどの電車に乗ったらいいか」と聞かれ、『ああ、まただ』と思った。優しそうで親切そうなオーラが丸出しなのに、実は方向音痴で説明ヘタ英語もヘタ。おまけにコミュ障。よく外人さんに道とか聞かれるのが悩み。まあ、地元だったのでカタコトの英語を駆使し、「this train OK!バイバイ!」みたいな感じで電車につっこんでサヨナラした。まあ、本当にわかんなかったら駅員に丸投げするけど、最近駅員が駅にあまりいなくて困る。

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会社でバディを組んで?働いている会社の女の子が、なんと先週末に陽性になってしまい、今週は休んだりたまに在宅勤務で働いたりしていた。コロナなのに働かせるのかこの会社は~とか思ったけどやっぱり仕事は万全ではなく、そのぶん私の仕事が激増して昨日は夜11時過ぎまで残業。おまけに会社は節電してて寒い(フェイクファーして仕事してるの私くらいか)。他の社員も結構風邪引いたり体壊して休んだりしてるけど、私はただ疲れているだけで風邪とかぜんぜん引いてない。オペラやコンサートの券とってあるから気を付けてるからかなあ。N響のシマノフスキは取れなくて残念だけど、今年はコンサート目白押しなので倒れられない。

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2019年4月30日 (火曜日)

湯浅卓雄指揮/新響 芥川・バルトーク・シベリウス 他 

《芥川也寸志没後30年》
芥川 也寸志/オーケストラのためのラプソディ 
バルトーク/舞踏組曲
シベリウス/交響曲第2番
湯浅 卓雄指揮  新交響楽団
(4月29日 東京芸術劇場コンサートホール)

私にとって平成最後のライブである。先日素晴らしい「トリスタン」を聴かせて頂いたが、今回も素晴らしい演奏を聴かせて頂いた。シベリウスの2番は有名なので普通に聴けるかなと思ったけれど、前半の芥川とバルトークが実は全然知らない曲だったので、若干(退屈で寝てしまうかもと思ったので)心配していたが、全然そんなことはなかった。

一見国も時代もバラバラな感じのプログラムだけど、「民族性」ということで統一がとれていたのかな。芥川也寸志の曲は「わかりにくいんじゃないか」と心配だったのだけれど、そんなことなかった。とてもわかりやすい、ダイナミックな音楽だった。ただ、最初のホルンの咆哮からの弦のメロディがリストのファウスト交響曲とそっくりで、なんか影響を受けたのかな?とか思ってしまった。ナマで聴くオケの音は迫力があって「やっぱりコンサート楽しい」って思った(素人っぽい感想ですいません)。まあ、この楽団の指揮者だったとのことなので、気合は入っている感じはした。

続くバルトークも、どちらかと言えば苦手な作曲家だったので若干心配だったが(私はバルトークの代表作である「管弦楽のための協奏曲」が子供の頃からちょっと苦手である。ショルティだかの演奏を毎日のように聴いていたがよくわからなかった)、なかなか面白く聴けた。ハンガリーっぽい、土臭い音楽。ピアノが参加しているのもなんだか楽しかった。ピアノが(協奏曲ではなく)オーケストラに参加しているのってなんか好きなんだよね。

20分の休憩のあと、メインのシベ2。シベリウスは曲によっては理解できない交響曲もあるのだけど、2番と6番は好きである。2番は「予習」と称して、YouTubeでバーンスタインのライブを聴いていった。でもまあ・・・わりと遜色ない気がした。まあ、テレビで見聴きするのとナマとは一緒にしてはいかんのだけど。それにあんまりシベリウスの曲を色々聴きこんでないので、色々と語る資格はないのだけど、湯浅さんの指揮はとてもスケールが大きくて、ティンパニーの活躍とか結構グッと来た。

あと気になったのが(オケには何の関係もないのだが)私の視界で見える範囲で2人ほど「指揮の練習」をしている観客がいたことで、まあ「いかにもクラヲタっぽい人」ならまあ指揮者のまねをしたりするのはわかるんだけど、30代くらいの女性が周りにわかるくらいしっかり指揮の振りをしていたのが珍しかった。実は女流指揮者でシベ2振る予定でもあんのかね。別に苦情じゃなくて面白かった。

いつもアマオケとは思えない(別にアマオケをディスってるわけでなないのだけど)いい演奏を聴かせて頂き、ありがとうございます。若干得意分野でなかったので大した感想じゃなくてすいません。平成最後を飾るにふさわしい、素晴らしい演奏会でした。令和の時代になっても引き続きよろしくお願いします(ペコリ)。

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2017年9月24日 (日曜日)

オーケストラ エクセルシス "デンマークの歴史の中で"

フリードリヒ・クーラウ(1786-1832)
劇音楽「妖精の丘」序曲 op.100
クヌーズオーエ・リスエア(クヌドーゲ・リーサゲル) (1897-1974)
シンフォニア・ガイア(交響曲第4番)
ホーコン・ベアセン(1876-1954)
交響曲第2番「海」 op.7
【アンコール】
ルーズ・ランゴー(1893-1952)
交響曲第11番「イクシオン」
指揮:大浦智弘/オーケストラ<エクセルシス>
(2017年9月18日 杉並公会堂)
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もう一週間近く経ってしまった。忘れないうちに簡単に感想を。
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珍曲専門アマオケさんで名高いエクセルシス。最初に行かせて頂いたポーランドプロから何回目だろう。最初は縁もゆかりもないオケだったが、最近は打ち上げまで乱入するほどになった(すいません)。
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何回か聞かせて頂いているうち、今回のものが一番面白かったし演奏も素晴らしかった。まあ最初に聴いたポーランドもの特集は全曲知ってたのでそれは除きまして。
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全曲初めて聴く曲ばかり。クーラウやベアセン、ランゴーは名前知ってるくらい。リスエアという作曲家は知らなかった。たぶんそんなに日本では演奏されてない人なのだろう。明記してないけど日本初演ではないのかな?(知らないけど)
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クーラウは年代的にはやや古いこともありごくごく普通の古典的な曲である。いい曲ではあるけれど、音楽史において光を当てられるほどでもなく、ひっそりと咲く道端で咲くアンジェリカ・・・じゃなくて小さな花のような曲である。
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全然知らないリスエアという作曲家。エストニア生まれで幼少の時に両親とともにデンマークに移住。デンマークでは王室より勲章を贈られるくらい有名な人らしい(ふんわりとした説明ですいません)。
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今回の曲しか聞いたことないのでよくわからないのだけれと、非常にエキセントリックな響きとリズムで(他の作曲家で例えられない感じ)しかも無調でもないのでとても聴きやすい。個人的な印象としてはなんとなく古代オリンピックのファンファーレのような感じもする曲でとても好ましい。もう一回聴きたいと思った。YouTubeにはこの作曲家の曲が何曲かUPされている。
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ベアセンは今となっては他の曲が(アンコールが)個性的すぎてあまり記憶にないのだが(ごめんなさあい)、わかりやすい親しみやすいシベリウスという感じで聴きやすい交響曲。
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しかし、一番度肝を抜かれたのがアンコール。舞台後方の客席バルコニーに譜面台が6個立ってたので「なんかバンダがいる曲があるのかなあ」とは思ったが、プログラムが終わってからアンコールになって6人のテューバ奏者が登場。テューバが6本並ぶさまは壮観であった。曲は・・・なんというか耳で聞くサバンナというか。とにかくテューバがひっきりなしにボウーボウー鳴り響き、シンバルがしゃんしゃん鳴り響く。交響曲といいながら、全曲は6分くらい。同じ音型の繰り返しのためいつ終わるのかさっぱりつかめない。曲は面白い。
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2016年9月22日 (木曜日)

ラングストレム 交響曲第2番他 オーケストラ<エクセルシス>

ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927)
(大浦智弘による管弦楽編)
スヴァーリエ(スウェーデン)
トゥーレ・ラングストレム (1884-1947)
交響曲第2番 ニ短調 「わが祖国」
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927)
交響曲第2番 ト短調 Op. 34

指揮:大浦智弘 オーケストラ《エクセルシス》
アンコール曲:ステーンハンマル 交響的カンタータ「歌」~間奏曲

(2016年 9月10日 杉並公会堂)
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給与計算で忙しく、二期会トリスタンもあったために感想文が遅れてしまい申し訳ない。せっかく券をいただいたのに(いつもありがとうございます)。
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(新しいPCはとても書きづらい。早く慣れないと。すごくボタンが薄いので押しづらいのだ。しかもWindows10がさっぱりわからない。メモ帳の出し方をネットで調べるという・・・)
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今回はスウェーデンプログラム。いつも珍しい曲をするアマオケさんなのだが、一時期私もスウェーデンものにはまっていたので、今回の予習は楽であった。今回のプログラムは全部CD持ってるぜ。「スウェーデン」なんて最初のほうは歌詞つきで歌えるし(北欧歌曲集のCDを買うと大体入ってる)、ステンハンマルなんて二種類CD持ってるし(まあ、このオケにしたらステンハンマルなんてかなりメジャーな方だと思うが)、ラングストレムは交響曲全集持ってる。ただ、ラングストレムは第3番ばっかり聴いていたので(自身の歌曲と同じメロディなので、ロマンティックで聴きやすい)、2番はハテナ?と思ったので予習がちょっと必要だった。
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この日大変残念なことに、なんかのコンサートとかぶったのだろうか、いつもより観客が少ない。マイナーな曲だからとか、へんぴなところにあるホールだからとか、そういうことでもない気がする。面白いのにもったいないなあ。
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演奏は、いつも通り(曲への愛を感じる)であり。ナマで聴くのは初めてであるし、おそらくラングストレムはもう一生ナマでは聞けなそうである。CDもそんなにないので(まあ、広島の「聖地」に行ったことがないのでよくわからんのだが)、本国でも有名なのかどうか。2番も祖国への愛が感じられるいい(聴きやすい)曲である。
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ところで、私のラングストレムの曲の全体的な印象は「何を聞いても作曲家の孤独感を感じる」というものなのだが、この演奏会の打ち上げの時に団員さん等に述べたところ誰からも(まっっっったく)共感を得られなかった。夜、北欧の大きな空の下に独りぼっちで夜空を見上げてる感じがしないだろうか。あたしの感性がおかしいのかなあ。そこが好きなんだけど。
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アンコール曲、大変美しい。
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・打ち上げでちょっとだけ指揮者の方とお話しできてうれしかったです。うふ。
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・前に「ラフ」という作曲家の演奏をしたという、京都のアマオケの方が聞きにいらしてたので(私は聴きに行かなかったが知人2人がわざわざ京都まで出かけたのは知ってた)、初対面だが少し(かなり)お話しをした。まあ、同じようなスタンスのオケということではるばるいらっしゃったようである。ラフって最初ラフマニノフの略なのかと思ったくらい全然しらなくて、この日も「ああ、レフの曲やったオケですよね」とか言ってしまった。惜しかったよね。

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2016年5月 7日 (土曜日)

LFJ2016 ラウタヴァーラ/鳥と管弦楽のための協奏曲

ドヴォルザーク:糸杉(管弦楽版/抜粋)
ラウタヴァーラ:鳥と管弦楽のための協奏曲「カントゥス・アルクティクス(北極圏の歌)
ハンガリー・ジュール・フィルハーモニー管弦楽団
マールトン・ラーツ (指揮)
(5月5日 ホールC)
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Cホールの最終公演。席がまだ残ってたので購入。前から9番目という良席。
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ドヴォルザークは初めて聴く曲だが、いかにもドヴォ・・・はあ、という感じ。美しいメロディに満ち溢れているが、8曲演奏して正直どれがどの曲なのか(どこまで行っているのか)わからない。やや退屈になり、前のカッポーのいちゃいちゃを眺めていた(見たくなくても目に入る)。女の子のほうはやっぱり退屈そうだったので、彼氏に小声で話しかけたり、肩にもたれかかったり。でも彼氏はちゃんと聴く人だったようでやや迷惑そうであった。
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やはり、メインはエイノユハニ(なんだかハニホヘトイロハみたいな名前)・ラウタヴァーラ。大き目の編成の管弦楽と鳥さんの声を録音したものの協奏曲である。曲が始まったとたんになんか妙な既視感(というか既聴感というべきか)。よくよく考えてみたらこの曲のナクソス盤 icon、持ってた。でもまあ、ナマで聴くのはもう一生ないかもしれないし(どっかでやってても情報が入らなそう)、なかなか貴重であったといえよう。まだ生きてる作曲家なので、現代音楽の部類だけど、メロディのあんまりないシベリウスのようでとても聴きやすい。指揮者は鳥の声もちゃんと指揮するのねえ(というか、キューを出してるだけ?)。
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さて、今回LFJに初めてやってきたと思われるハンガリー・ジュール・フィル。今年はウラルとポーランドとハンガリーのオケを見聴きして、見た目も音もまるで違うなと。たったの3日間の間にヨーロッパのオケを東京にいながら三種類聴けるなんて贅沢である。連休中に「ヨーロッパ人が4人出てきてどこの国の人か当てる」みたいな企画をテレビで見たのだけど、ウラル人とポーランド人とハンガリー人の違いって結構明らかだなと思った。ハンガリーの人はちょっと目が鋭い感じ。女性は白髪に近い金髪が多い、黒いドレスもなんだかキンキラ感。
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今年のLFJは自分的にはあんまり盛り上がらなかったのだが、声楽好きなのに声楽ものを取らなかったせいかも。「天地創造」はやってたものの、ハイドンってあまり縁がない作曲家だし、わざわざCDを求めて勉強する暇もなく(仕事が忙しいので)。コルボ先生がこなかったのもある。オペラ「森は生きている」もなんだかなあ・・・行ってないコンサートの事を言うのもどうかと思うけど。今年行けなくて残念だったのはケクランくらい(かぶった)。
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それと・・・LFJでもワーグナーやRシュトラウスをやってほしい。なんでアルプス交響曲を東京でやらんねん。

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2015年10月13日 (火曜日)

エルムの鐘交響楽団 第32回演奏会

スメタナ / わが祖国より「モルダウ」
マデトヤ / 交響詩「クッレルヴォ」
シベリウス / 交響曲第6番
(アンコール) シベリウス / 抒情的なワルツ
エルムの鐘交響楽団 指揮:中橋健太郎左衛門
2015年10月11日(日)なかのZERO大ホール 
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(またまた残業の日々が続きはじめたので、手短な感想でゴメンちゃい)
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世は3連休でした。実際私は2.5連休(土曜日に半日だけ出社したので)。
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知り合いの知り合いのアマオケさん鑑賞。実は人生初生モルダウである(何気に好きなのでうれしい)。
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しかし、一番後ろの席だったので、最初の一音始まってすぐ後ろのドアから老夫婦が登場、空いてる席を探して右往左往。妻「次の曲から座りましょ!」夫「えっ??」妻「だから、次の曲から座りましょ!」夫「何??」という会話に邪魔され、始めのほうは殆ど鑑賞にならず。
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あの優雅なモルダウが。
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マデトヤ。昔ずっとマテドヤだと思っていた(そういうの多い)。
いい曲だ、いい曲だ~~~!!クッレルヴォ、シベリウスのしか知らんかった。
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そしてシベ6。(君はシベいくつかな~~~?)
何気に好きだったりする6番。全く盛り上がらないで終わるところが好きだ。
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なかのゼロ、初めて行ったけどなかなか立派なホールだった。名前のせいかもっと小劇団用のしょぼいホール(ゴメンちゃい)かと思ってた。

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2015年7月26日 (日曜日)

ザ・シンフォニカ 第58回定期演奏会 シベリウス&ニールセン

シベリウス: 交響曲第1番 ホ短調
ニールセン: 交響曲第4番「不滅」
キンボー・イシイ 指揮 ザ・シンフォニカ
(2015年7月20日(月祝)すみだトリフォニーホール 大ホール)
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もう一週間近く過ぎてしまった。すいません。別にさぼってたわけじゃなくて、ホントに仕事忙しかったもんで。何日かぶりにパソコンを開けたら、画面がまたしてもシマシマになっていた。暑いとなるのかな。
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今回は北欧ものだったので、楽しみにしていた。しかし、実はシベいちは比較的バルビローリのを聴いているものの、ニールセンはサラステのを持っているくらいでそんなに懸命に聴いたことはない・・・ブログの感想を書いたときくらい。
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こんな私が感想書いて大丈夫か。
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さて何回目かのシンフォニカさん鑑賞。ここ何年かのアマオケ行脚の中で、「上手なオケ」とカテゴライズされているアマオケさんである。別に知り合いがいるからじゃなくて、知り合いいない頃からそう思ってた。
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ここ最近、プロオケで「えー、こんなミスすんの」的な案件が続いてたので(たまたまなんだろうな)、そんなに・・・プロとアマの格段の違いは感じられなかった。聴く人が聴けばどうなんだろう・・・とは思うけど。
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キンボー・イシイさん。お名前だけは存じ上げている・・・ような。聴いたことあったんだろうか。覚えていない。
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シベリウスの一番は、ティンパニーに注目。最初ティンパニーのドロドロドロ・・・から始まって、カッコよく音楽が盛り上がる所でティンパニーがドンドンドンドンと鳴らすのかかっこいい。楽譜でいうと何番目とかそういう表現ができない(スコア持ってない)んで伝わるかどうかわからんのだが。そのへんから俄然気持ちが高揚してくる。.
やはりいつもながら、いい曲だったしいい演奏だった(って何だかぼんやりとした感想ですいません)。
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ニールセン。生で聴くのは初めてだったので「どんなかなー」と思ったけど、舞台後ろにティンパニーが二対あったので、なんだか面白いかも、と思った。他の打楽器はなかった。.
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あー、それで思ったのは。
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途中でティンパニー奏者二人が掛け合いでドラムたたいてるところがあって、あれは猛烈かっこよかったし。そんでもって昔の映画「嵐を呼ぶ男」の石原裕次郎さんを思い出した。激しいドラム合戦に耐えかねどっちかがバチをおっことして、バチスタンドから急にマイクを取りだして、「おいらはドラマー、やくざなドラマー」とか歌い出すところとか想像してしまった。(そんなことはしません)
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演奏はとても素敵でした。家でちゃんとCDを聴き返してみようかと。でもナマの舞台で聴いた方が面白いのですね、この曲は。とくにティンパニーが。
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で。
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付け加えておきますと、会場で同じ演奏を聴いた知人は「とても良かった」と。かなり感激してました。普段ものすごく演奏評が辛く、プロの演奏でも(私がなかなかよかったと思ったときでも)「うーんイマイチ」とか言う時が今までほとんどな人だったので、これは珍しいなと。私と違って「不滅」聴きこんでいる人なので、かなり信憑性高いと思います。

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何も関係はないのだが、載せるとこがないので。
前日、中目黒のオイスターバーで牡蠣を食べた。本気でうまかったわ。
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2015年6月27日 (土曜日)

バルビローリのシベリウス集を聴きながら、北欧のお魚に想いをはせる。

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シベリウス:交響詩『フィンランディア』作品26
組曲『カレリア』作品11
交響詩『ポヒヨラの娘』作品49
『悲しいワルツ』作品44
組曲『レンミンケイネン』作品22第2楽章『トゥオネラの白鳥』
組曲『レンミンケイネン』作品22第4楽章『レンミンケイネンの帰郷』
交響曲第1番ホ短調
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サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団
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今週は給与計算で忙しかった。自分の仕事はびっくりするくらいに早く終わってたのに、他の社員の仕事が遅くて手伝っていたからだ。月曜日など、12時過ぎまで会社にいて、電車がなくなってしまうのでやっと帰してもらった。タクシー券を貰って。
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タクシーなど会社の前からどうやって拾うのだろう、こんな夜中にすぐ来るのだろうか、などと思いつつ車道に出ると、すぐにタクシーが拾えて、びっくりした。運転手は人のよさそうな気品のある老紳士だった。
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会社からウチまで結構な距離だったのでどうしよう・・・こんな遅い時間に悪いかなあとか思ったんだけど、意外な事に運転手さんは大喜びだった。「今日はワンメータのお客さんばっかりで、やれやれと思って大手町からここまで来たんだけど、お客さんを拾えてよかった!結構な距離で感謝ですよ!」と。私もすぐに帰れてよかった。これってウィンウィンの関係といったらいいのか。
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家に帰ってテレビをつけ、「月曜から夜更かしを見よう」と思ったらもう終わってて、録画で見た。なんと夜更かしを通り越してしまった。もうくたくた。
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というわけで、ずっと残業続きで今週はとても長く感じ。まあ日曜はコンサートに出かけるし、「ラインの黄金」の発券をしたり、今年行くオペラの広告を壁にベタベタ貼ったりして、自分を元気づけた。過労死しちゃだめだ。まだまだ生きるんだ。
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今日は来月シベリウスを聴きに行く予定なので、近所のスーパーで買ってきたゴマサバをさばきながらバルビローリのシベリウス集を。サバは全然関係ないんだが。北欧じゃサバよりは、やはりニシンとかシャケを食べるんだろうか。
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北欧のお魚といえば、シュールストレミング。ま、これはスウェーデンだけど。
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読者のよいこの皆さんの中に、シュールストレミングを食したことのある方はいらっさるのだろうか。私はないです。くさやはあるんだけど。くさやは画学生のときにお土産用の瓶に入ったのを職員室で開けたのをちょっともらった。かなりそのスメルも強烈で、公園のあんまり掃除の行き届いてないトイレで干物食べてるみたいな感じだった。味はまずくはなかったけど、自分で買おうとは思わない。そーいえば今日魚屋で瓶入りのを売ってたなあ。
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シュールストレミングはくさやの6倍の臭さというから、もう想像の域を超えている。いくら魚好きでも多分私は無理だろう。
(と、この記事を書くためにウィキペディアを見ているのだけど、加熱前のくさやの臭さって納豆よりはちょっと数値的に低いんですね。納豆が大好きで毎日のように食べてるけど。外人が納豆を嫌がるのも仕方ないか。)
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京都大学のサークル(クジャク同好会)が、シュールストレミングを鴨川で食す会を開いたというのをネットで興味深く読んだのだけど、100mくらい遠くから双眼鏡で見てみたかったなあ。それでも臭いんだろうけど。(というか、クジャク同好会に入りたいです)
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さて。食べたことも嗅いだこともないシュールストレミングの話をしてもしょうがないので、話を戻そう。
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バルビローリのシベリウスはとても親しみやすい。最初に購入した交響曲全集がベルグルンドだったのであんまり入り込めずに困っていたのだけど、バルビローリは熱っぽい演奏で(名物唸り声も入ってる)、あたしのようなシベリウス初心者にも入りやすい演奏ではないだろうか。ひさーしぶりにまともに(テレビや映画でなく)「フィンランディア」を聴いて「やっぱりこれは永遠の名曲だなあ」と思った。いまさら。
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今週、いつだったか忘れたけど、「なつかしの日本の歌」的な番組をやっていて、初めて石原裕次郎の歌う「狂った果実」(佐藤勝作曲)を見聴きしたんだけど、なんかおされでかっこよかった(いや裕次郎さんではなく音楽が)。
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https://www.youtube.com/watch?v=MS_LuCO3CI8

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2013年6月27日 (木曜日)

ユッシ・ビョルリング スウェーデン歌曲集

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ヒゥーゴ・アルヴェーン:君に想いこがれて 作品28-5 
わが心を汝(な)が御手に
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル:森の高い樅の木の間で 作品5-4 暗い森をひとりで歩くと 作品5-1
グスタフ・ヌードクヴィスト: 海へ *
アウグスト・シェルリング:夕べの想い
ヴィルヘルム・ステーンハンマル:スウェーデン 作品22-2
ジャン・シベリウス:葦よそよげ 作品36-4 三月の雪の上のダイアモンド 作品36-2
アウグスト・セーデルマン:ヘイメル王とアスローグ 魔法の湖
カール・シェーベリ :トゥーネナ(音楽)
ラグナル・アルテーン:祝福された国よ
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン :自然における神の栄光 作品48-4
アドルフ・アダン:クリスマスの歌 - 聖らに星すむ今宵
  

ユシー・ビョーリング (ビョルリング) (テノール)
ストックホルム王立管弦楽団 ニルス・グレヴィリウス (指揮)
* ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団 スティーグ・ヴェステルベリ (指揮)
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過去記事:ビョルリンク/北欧歌曲&バラード集

CDの整理をして、スウェーデン協会のCDを並べてたら、そういえばあったなあこのCDって感じでまじまじと眺めた。なかなか良くてよく聴いてたんだわ。

このブログでも、以前ビョルリング先生の北欧歌曲集とか取り上げてたんだけど、一般的にはコレが一番いいかも。いやあ、それにしても何か昔聴いてたCDは懐かしいな。ビョルリンク先生の美声は素晴らしいし(しびれるわ~)、オケ伴奏なのもなかなかドラマティック。ベートーヴェンもスウェーデン語で歌っている。

過去記事(過去すぎるぜ)にも書いたが、グスタフ・ヌードクヴィストの「海へ」って曲はホントにカッコイイんだけど、YouTubeで探したら、オケをバックに歌っているライブ映像まであるんだな。さすがスウェーデンを代表する名歌手。カッコよすぎてめまいがするぜ。歌いぶりがちょっと三波春夫先生みたい。




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会社の(どーでもいい)話。

私は会社の倉庫作業の現場の人が着る作業着の注文を親会社にしたりしている係なんだけど、ある日普通にPCで女性用ズボンを注文してたら、後日 親会社の担当の人からメールがきた。

「このズボンのサイズ、ヒップ165cmというのは大丈夫ですか?もう一度位確認していただけますか?」

おお。

そう言われてみると、ひとケタ違うなあ。しかも女性だし。
私の入力間違いかも。と、あわててファイルをひっくり返して注文書をまじまじと見る。

あってる。ウエスト125cmってのもちゃんとその通りだし。

もしかして営業所の人が間違って注文書を作ってしまったのかもしれない、と思い電話で問い合わせる。すると。

「いや~この人とっても大きい人で、これであってますよ。宜しくお願いします。」

大きいのか~。

しかしヒップ165cmって一般的には何サイズなんだろう。そんなに大きい人って見たことないわ、女性で。

イメージがあまりにもわかなくて、ネットでいろいろ見たんだけど、あのマツコさんだって140cmらしいのだ。マツコさんより大きいのか。女性なのに。えーと日本人だよねえ。

しかも。倉庫で働くのだ。そんな大きい人が働けるのだろうか。倉庫内をちゃんと通れるのだろうか。どこか棚とかにひっかかったりしないのだろうか。

ああ、見てみたい。そんな大きい人が働くのを。そして出来上がったズボンも見てみたい。

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