ベルティーニ/マーラー「悲劇的」
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
ガリー・ベルティーニ指揮/ケルン交響楽団
こんにちは。
昨日は、会社でチョコ&キャラメルを進駐軍ばり(もしくは名古屋の婚礼)に大量に配りまくっていました。まあ、近所の輸入酒屋さんで買ったもので(560g、1050円)曲がりなりにもベルギー製。本社は女性は私と上司の二人、チョコ持ってったの私だけだったので皆さん大喜びし、一躍時代の寵児となったわけですが。(正直言うと、全部配ったのではなく、自分で3分の1ほど食べたあとあまりの量の多さに持っていった)
私の上司は昨日がお誕生日だったので、お誕生プレゼントとともにそれらのチョコ&キャラメルをあげました。
ところが。
「ありがとおおお~」と大喜びでキャラメルを食べた、上司の奥歯の詰め物が取れた(←あっ)。いったい私、いいことしたのか悪いことしたのかわからないでした(泣)。
さて。そんな悲劇に因んで今日は「悲劇的」。
本日、サントリーにてダニエル・ハーディングが東京フィルでこの曲を振ってたはずなんだが、残念どうも当日券はナイらしかったので(さすがハーディングというか、人気曲というか、両方か?)、お家でこの曲を聴こうと思うの。
私がこの曲を初めて聴いたのはレコードで、カラヤンの例の虹ジャケ・シリーズだった。
↑このジャケットは5番だけどな。(アダージョ・カラヤンとか懐かしいね~。)
私はカラヤンの6番のレコードをとても気に入っていて、休みの日など畳に寝転がりながらいつも聴いていた。今見ると没個性的なこの虹のジャケットも当時はファンシーで結構気に入っていたので、グラモフォンのカラー広告を切り抜いて筆箱に貼ってたり、消しゴムカバーにしたりして楽しんでいた。(今考えると、小中学生の頃の私にとってマーラーはアイドル的な存在だったんだ。カワユス。)
それからずっとあと、NHKホールでベルティーニの3番をN響で聴いた。それで大感動して3番のCDを買ったあと、この6番のCDも買ったのだ。
カラヤン指揮の演奏をけなすつもりは全くないけれど、ベルティーニ盤は全然違っていた。第一楽章の「アルマのテーマ」も、ベルティーニの演奏ではカラヤンよりもずっと早いテンポで演奏されておりまさに空を飛ぶような爽やかさである。ちょっとしたテンポの動かし方が「おお、わかってるなこの人」的な感じがする。朝の高原の草の匂いのような。
「悲劇的」と題されたこの曲は、マーラーの手による初演当時、聴衆は「?(@_@;)?」という反応だったらしい。でも、マーラーの交響曲の中では4楽章形式ということもあり私にとっては(7番とかよりは)わかりやすい。そして幸福から不幸という、「逆」第九交響曲(ベートーヴェンの)のような図式もわかりやすい。
幸福の絶頂から一転して不幸の連続、それを具体的に言えば、「長女の死」「宮廷歌劇場のポストを追われる」「マーラーの心臓疾患」である。それはまるで、座布団9枚から突然「山田くーん、全部持っていって~」という歌丸さんの恐怖の宣告のようにマーラーを不幸のズンドコに陥れる。
それらは有名な3回の(初稿では)ハンマーの音で表現される。しかも、この曲はマーラーにこれらの不幸が訪れる前に書かれたというのである。
ベルティーニはそんな不幸の連続の第4楽章をやはり速いテンポで演奏している。まるで不幸の坂をコロコロと転がるようである。それは誰にも止められない。
ああ、人間は幸福なときには不幸なことは考えてはいけない。ネガティヴ・シンキングはイケナイ、本当に不幸になっちゃうよ、ということをこの曲は伝えているのである(・・・ないない!)。
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