2016年7月 9日 (土曜日)

千人の交響曲 ハーディング/新日本フィル

マーラー:交響曲第8番 変ホ長調 『千人の交響曲』
罪深き女/エミリー・マギー
懺悔する女/ユリアーネ・バンゼ
栄光の聖母/市原 愛
サマリアの女/加納 悦子
エジプトのマリア/中島 郁子
マリア崇敬の博士/サイモン・オニール
法悦の教父/ミヒャエル・ナジ
瞑想する教父/シェンヤン
栗友会合唱団
合唱指揮 栗山 文昭
東京少年少女合唱隊
児童合唱指揮 長谷川 久恵
指揮 ダニエル・ハーディング
新日本フィルハーモニー交響楽団
(7月2日 すみだトリフォニーホール)
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一週間経ってしまったのであんまり細かくは覚えてないのでお許しを。楽しみにしていた大好きな千人の交響曲。私の人生を狂わせた千人の交響曲。人生何回目のナマ千人かな(自分で歌ったのを除くと)。3回かな(すくなっ)。
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舞台を見ると、あきらかに千人もいない。この曲の演奏は合唱団3組くらい必要なイメージなんだけど、この日はオケもあわせて300~400人くらいしかいない感じ。何年か前に行った「グレの歌」の(東京マラソン的な)超圧迫感はなく。まあ、最近はこんなもんなのかな。少数精鋭的な。
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こうなったら、もうね。ラ・プティットバンドのマタイみたいに、もっともっと少なくしてやってみるのはどう?思いっきり小編成の室内管弦楽団で、10人くらいの合唱団で。(やんねーな)
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なかなかのよいキャスティングである。エミリーちゃんは新国の「影のない女」で聴いたし、ユリアーネちゃんは遠い昔にウィーン国立歌劇場(現地)でゾフィーを観たことがある。サイモン・オニールはよく名前を聞くヘルデンテノール(名前はな)。
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・・・とはいうものの、歌手でやっぱり素晴らしかったのは、日本のジャネット・ベイカー(って私が思ってるだけ)、加納さん。私は昔からアルトやメゾのパートが大好きなのだけど、加納さんは大体私の好きなパートを担当されてる。この千人も素晴らしい安定した歌唱でいつもながらいいなあって思った。今年ブランゲーネもまた聴けるので楽しみ。
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それと、素晴らしいと思ったのはバリトンのナジというハンガリーの歌手。初めて観たのだけど、この大好きなパート(法悦の神父)を素晴らしい美声で歌った。ついでに舞台映えしそうなハンサム。グンターとかヴォルフラムとかだとかっこよすぎて主役を食ってしまいそう。
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他は・・・期待値が高すぎたのか普通な印象。テノールは珍しくノーミスだったが、キンキン声でちょっと好みのタイプではない。ルネ・コロに慣れてるのでつらい。シャーガーさんに歌ってほしい。
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合唱団はいつもながら素晴らしい。大体、千人の交響曲は(自分のときの)しろうとの募集合唱団とか音大の合唱団とかが多かった気がするので、やはり水準の高い合唱団は違う印象。戦争レクイエムに続いて天使のような白い衣裳で登場した児童合唱団も相変わらず美しく。ただ、この曲に関してはもうちょっとヘタな(子供らしいやんちゃな感じな)方が好きだ。
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ハーディングの指揮だが、全体的に早い印象。第1部はかなり適正なテンポ(子供の頃から慣れ親しんでたショルティに近い)でよかったんだけど、第2部はちょっとオケの思いとずれがあるような気がする所がところどころにあった気がした。ただ、合唱の「Dir,der Unberührbaren,」の前のオケの部分が星がきらきらと落ちてくるみたいな感じで大変に美しく、心に残った(そもそもこの曲では最も美しい部分ではあるのだが)。
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あと・・・バンダはオルガンの横のバルコニーだった。3階席のからとかが多いのに、珍しい。(そう言えばこの演奏会の感想を漁ってて、どっかのブログでバンダのこと「パンダ」って書いてあって「ホントにそう思ってるのかなあ・・・」って思った。インバルのことも「インパル」って書いてあった。濁音が出ないパソコンなのかな)
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最後の部分も何を急いでいるのか?どうしたの?みたいな感じで。「もうちょっとゆっくり歌わせてよおおお」と思っているオケと差ができてるみたいな感じだった。あと、この日の聴衆も新日フィルのお行儀のよいお客さんで、終って一瞬沈黙があってパラパラと拍手が起こった感じで、もちろん大喝采にはなったものの、例えばホーレンシュタインのBBCライヴみたいな間髪入れないブラヴォーも欲しかったなあと。最近フラブラ恐怖症になりすぎてるよね、日本の聴衆。(まあ、フラブラは困るんだけど) 対訳は舞台の電光掲示板になく、プログラム冊子に印刷してあったので演奏中にペラペラめくる音がしたりしないかとヒヤヒヤしたが、私の周りでは誰もいなかった。まあ、あらすじがあるわけではないんだけどね。
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ただ、今回舞台に近い席だったので、かっこいいハーディングが良く見えてよかった
(なんじゃそりゃ)。演奏の水準は高かったと思う。
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このプログラムは今回3回演奏されたようだが(すみとり2回、さんとり1回)、私の聴いたのは2回目。満員御礼で完売とのことだったが、私の横や前の席は空席があったり。もったいないな。観やすくてよかったけど。
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気がついたら写真が何もないので、画面が地味なので何日か前に友人たちと行った恵比寿のおされ海鮮料理屋のでの写真でも。かしましいはずの女3人なのにこの時ばかりは無言。
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2015年11月 7日 (土曜日)

陽気なインキネン/日本フィル・マーラー「大地の歌」

1446815020495 シベリウス: 歴史的情景第1番 op.25
組曲「ベルシャザールの饗宴」 op.51
マーラー: 大地の歌
テノール:西村悟
バリトン:河野克典
ピエタリ・インキネン指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
(11月6日 サントリーホール)
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陽気なインキネンのマーラーシリーズも、もう3回目である(私は)。しかし、決して気に入っているから行っているのではない。たまたま残業がなくて「何かコンサートに行きたいな」と思ったときにやっていたのがインキネンだっただけである。まあ、それがテミルカーノフだったり、ハーディングだったりしたこともあったけど。インキネン率は非常に高い。
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「大地の歌」の演奏会の時はオケが厚くてテノールがあんまり聞こえないので、3階席とかは避けるのが無難かと。なので本日は1階席(でも二等席)で。自分の席の前の紳士がおそらくどこかの大きな会社の重役か社長で、サントリーの係員とかお連れの女性(部下?)も色々と気を使っていたのをぼんやり眺めていた。外人のようだったがいったい誰なんろう。
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インキネン、今日はメガネなし。メガネフェチなのでがっかり。コンタクトにしたのかしら。
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インキネンのシベリウスはいつもよい(そんなにたくさん聴いてないけど)。自国の曲だからか・・・というかシベリウス音楽院の出だもんね。今回の2曲(というかどっちも組曲?)はどちらも私は存在すら知らず。有名なのか? 「歴史的なんちゃら」はこないだ聴いた6番を思い出し。とっても聴き所の多いかっこいい曲。シベリウスらしい。
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ベルシャザールは、一瞬「ウォルトンの??」と空目してしまったが、シベリウスのもの。ちょっとオリエント風味でシベリウスらしくない・・・といえばそうなんだけど。しかし、聴きどころはこちらも沢山。とくにヴィオラとチェロの活躍する第2曲は微妙なハモり具合が素敵。
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そしてメインのマーラー。本日はアルトソロが出産のため?に出れなくなったので急きょ?バリトンになった。実は今日バリトンじゃなかったら私、行かなかったかも。バリトンバージョン聴くの、生では初めてである。
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「大地の歌」、聴くと中学生の頃を思い出す。まだ子供で貧しいわりに大地だけは3種類ほどレコードを持っていた。初演者ワルターを二種類(フェリアー盤とNYP盤)、そしてバーンスタインVPO盤である。バーンスタインはキング様とF=Dだったし、指揮者のオーケストラ・ドライブ加減も素晴らしかったので、子供ながら気にいって聴いてた。アルトの代わりのバリトン、というよりはまるでマーラー自身が歌ってるようで、違和感はなかった。だいたい、終曲の「告別」なんか内容は男の人の歌だろうし。(コーホーはテノール&バリトン版はお嫌いだったような・・・レコ芸で「このレコードで最も気に入らぬ点はアルトパートをバリトンが歌っている点である」と書いてたと記憶)
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本日のバリトンの河野さんはほんとに素晴らしく、マーラーの曲にぴったりな美声だったので「ああ、こんな声でこの曲を聴けるなんて、何て幸せなの!」と思った。F=Dみたいなヘンな頭脳プレイもなく、ごく自然でいい歌いぶりだった・・・と思った。
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思ったんだけど。
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そこはやっぱりインキネンの指揮。そんなに私を幸せなままにはしてくれなかった。「告別」でここぞ!と歌わせる場面「君はどこにいるのか!私を一人おいて」の所でもさら~~~っと流していて。私は頭の中で「あれあれあれ」と思った。こことか、最後の「永遠に永遠に」の部分は、マーラーが、自分が活動したウィーンやウィーンの聴衆や、この世や、アルマや家族に別れを告げているところ、と思っている(私は)。バリトンで歌っているのなら、なおさらそうなのだ。だのに・・・・。
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とはいうものの、だいたいインキネンにそういう情緒的なものを求めるのがそもそも悪いのであって、お門違いというものである。インキネンはラーメンでも食べてればいいのである。
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テノールの西村さんは、マーラーというよりは、イタオペなんかのリリックなイケメン役が似合いそうなナイーブなお声。まあ・・・後ろの方は多分聞こえなかったんじゃないかな。この曲のテノールはやはりヘルデンテノールじゃないと客席まで届かないのかな。長身で素敵だったけど。
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まあ、指揮者はいろいろ私のこの曲への思い入れとずれているところは沢山あるとは言え、日本フィルさんの音色はとても綺麗で(久しぶりに大地の歌らしい音色に出会えた感じで、懐かしさで胸がいっぱいになった)、東洋人の演奏する「大地」もいいなって思った。本日は歌手と指揮者の意思疎通がもしかしてちょっとまだ・・・と思うところもあったけれど、明日はうまく行くのではないだろうか(日本のオケやオペラは2日目がよろしい)。明日はもう券は完売とのことで(サントリーのHPによる)、それはとてもめでたいことです。

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2015年8月30日 (日曜日)

オーケストラハモン  マーラー/交響曲第7番

Hamon_33rd_design マーラー/交響曲第7番 ホ短調
メンデルスゾーン/劇音楽《真夏の夜の夢》序曲
指揮:冨平 恭平  オーケストラハモン
(8月29日 ミューザ川崎シンフォニーホール)
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先週に引き続いてミューザ。アマオケの券は天下の回り物(悪いわねありがとねこれからもよろしくね♪byPUFFY)。
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川崎というと。
先週ラゾーナのフードコートで大好きな釜玉うどんを食べたんだけど(セルフさぬきうどんやさん、ウチの近所にないの。ふじそばはあるのに、何故)、そこで帰りに目に入った、福岡の有名明太子屋さんの定食。激烈うまそうだったのでそれが食べたかった。明太子、釜で炊いたご飯、具がたっぷりのトン汁でセット。これにオプションで鯖塩焼きをチョイスして千円弱。高いのか安いのかよくわからんけど、とても美味しかった。お腹いっぱい。写真はなし。夜行ってこれでビール飲みたい感じ。
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(ラゾーナ楽しいね。ダイソーもウチの近所のとは段違いに広くて楽しい。クラフト関係充実で、レジン作成キットとか買ってしまった。シルバーウィークにでも作るか。飯守泰次郎キーホルダーとかw)
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さてマーラー。7番はそんなにナマで聴いたことない(あまりやんないのかな)。何年か前に、飯守さんの指揮で聴いたのが最後。なんかまあ、精神的に辛い曲だなあと思った。ガンガン来るんだよね、なんか。
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でまあ。ハモンさんてオケは聞くの初。名前もあんまり覚えてなくて、チラシは可愛いなあと思ったのくらいの印象。知り合いがいないからかも。そんなに今でもオケの知り合いはたくさんいないんだけど。ここは「上手なオケ」というのは人に聞いた。
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アマオケで金管のソロ(または重奏)のある曲ってなんかいつも心配したりするんだけど、こちらは金管さんがうまいという印象。アマオケにありがちのホルンがひっくり返ったり、唾がたまってごりごり言ったりすることはない。安心して聴ける。かといって別に弦がヘタという印象もない。指揮者の方はガリガリガツガツした印象もなく、プレーンで安心して聴ける印象。(合唱指揮もよくされているようで、帰りに合唱団員の知人にばったり会った)
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マーラー演奏では、舞台一面に並ぶ団員と、いろいろな打楽器とマンドリンとか、色々あって面白い。これに慣れちゃうから、ブルックナーとかたまに聴きに行くと目がさみしい。「マーラーのカリカチュア」みたいな鉄棒になんかぶら下がってるものが四角くてやぶさめの的みたいで、早く叩かないかな~とかわくわくした。
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7番はいつも最後だけ妙に明るくて異様な違和感(とっちらかった感)があるんだけど、今回の演奏はそういった違和感がなかった。何故だろう。演奏がとてもまとまってたせいなのかしら。それと結構後ろのほうで聴いていたのに、物凄く金管の音が大きくて、ちょっとびっくりした。ダイナミックレンジ広いの、このオケの持ち味なのか。ロマン派系レパートリー多いようだから合ってる感じ。「ローマの祭」とかやったら凄そう(すでに過去に演奏済)。
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で。
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わたくしの横の方に「小学生の男の子とおかあさん」という(鬼門の)観客がいて、小学生は案の定飽きてぐずりだしたので第3楽章くらいで退場して一安心してたのに、終楽章くらいで戻ってきた。「そんな無理せんでも」と思ったものの、終楽章の大音響に何故か苦しみもがき出し、おかあさんにとり抑えられていた。あんまりじろじろ見るのも気の毒であまり見なかったのだが、その苦しみ方が医学実験中のモルモットみたいだなあと思った。
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コンサートはブラボーも多く。いやもしそれがサクラのブラボーであるとしても、ブラボーに値するいい演奏でした。アマオケ恐ろしや。
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帰りにラゾーナの野外ステージでちょうど(本物の)PUFFYのお二人がライブをなさっていたので、大観客とともにちょっと鑑賞。よく見えなかったのでナマで見聞きした有難味はあまりなく。往年よりも歌唱に若干「よいしょっと」感が聞かれた(ごめんなさい)。

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2015年8月24日 (月曜日)

マーラー祝祭オーケストラ 大地の歌 

ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲変ニ長調
マーラー:交響曲「大地の歌」
井上喜惟指揮/マーラー祝祭オーケストラ
ピアノ/カレン・ハコビアン
今尾滋(テノール)蔵野蘭子(アルト)
(2015年8月22日 ミューザ川崎)
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(前から書いてはいるが、パソコンの調子が非常に悪い。長い記事になると書くのに5時間くらいかかってしまう・・・変換が遅いので。ホント・・・大変なの)
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マーラー祝祭オーケストラさんはマーラー好きな人々なのだろうか(←なんか安易な感想すいません)。初めて聞くアマオケさんである。
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前にも思ったが、「大地の歌」はとても難しい。どうしても歌手とオケのタイミングがずれてしまう気がする。普通に演奏されているのをごくごく普通に聴いているけれど(当たり前だが)、これはきっと大変なことなんだろうと思う。
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で、まずはハチャトゥリアン。全く初めて聞く曲であるし、ピアニストも知らない人である。しかし、頭の中で想像していたハチャトゥリアンのピアノ協奏曲と、ほぼ同じような感じだった。ロシアっぽいような、ちょっとオリエントっぽいような。しょっぱい感じの音楽。(給与計算あけですごく疲れていたので、すいません少しうとうと。でも面白かったです)
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ハコビアンさんはアンコールに自作の曲を弾いた。コンポーザーピアニストなのね。こっちのほうが何故か面白かったす。
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で、大地の歌。
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ここを読まれている(ワグネリアンの)方はご存知の通り、今回のソリストはあらかわバイロイトのヒロインとヒーローである。ただ、いつの間にやら蔵野蘭子様はアルトになっていた。あらかわではブリュンヒルデだったんだけど。まあ、アルトでもワーグナーソプラノの役を歌う方はたくさんいるんだけどね。
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テノールはヘルデンテナーのはずなんだけど。残念、私の席からはオケに埋もれてしまった。とくに第一楽章はテノールには過酷だな。グレの歌とかもそうなんだけど。こういうオケの厚い曲はテノールは難しいね。
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(長く書けないのでこの辺で終楽章へ)
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この長い曲の半分は終楽章で、アルトが歌うことになるんだけど、蘭子様はさすがにドラマティクな表現で大変素晴らしかった。オケもさすが「マーラー」とついた楽団という感じで、マーラーに対する愛を感じられた(じぃぃぃん)。尻上がりによかった。蘭子様のチャイナ風ターコイズブルーのドレスも素敵でした。

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2015年7月11日 (土曜日)

マーラー「復活」 ハーディング/新日本フィル

マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
指揮:ダニエル・ハーディング
新日本フィルハーモニー交響楽団
ソプラノ:ドロテア・レシュマン
メゾ・ソプラノ:クリスティアーネ・ストーティン
合唱:栗友会合唱団
合唱指揮:栗山文昭
(2015年7月10日すみだトリフォニー)
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金曜の夜の鑑賞。別に会社がヒマなわけではなく、仕事ごっちゃり残して定時。なんかもう、「あああああ」って感じになって。社会保険事務稼業やってる人じゃないとわかんない話題なんだけど、今年わたし、当たっちゃったの、アレに。算定の調査に。「当選おめでとうございます」状態。年金事務所に行かなきゃなんないの。しにたい。
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ということで、ストレス一杯状態なのをふっとばすべく、急遽すみとりへ。会社から一番近いコンサートホール(ティアラと並んで)。当日券狙いだ。
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復活、実はマーラーのなかでもあんまり得意でない。中学生の頃あまりに聴きすぎた(若干飽きた)。自分のリアル中二病時代が思い起こされてウッとなる。マーラーこそ至高の天才とか思ってて崇拝してた、なんかヘンな中学生だった自分がイヤ。マーラー聴き始めて「一緒に歌いたい」とか思い始め、思い立って朝のNHKドイツ語講座を聞いてたのはこの頃。いや年齢的にホントはドイツ語じゃなくてまず英語じゃね?
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まあお陰でドイツ語は読めるようになった(意味はさほどわからん)。これはホントにドイツ音楽クラヲタには有難い。後年、海外旅行に行った時にも役に立った。読めるってだけで違うもんね。
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・・・というわけで、復活。実演で聴くの3回目くらい。こりゃ少ない。なんかもう、イメージがね。ゴジラとか出てきそうな(暴力的な)音楽。もう色々破壊しそう。東京タワーだけでなく、近隣のスカイツリーまでも。そして仰々しい幕切れ。何この感動巨編。進撃の巨人か?
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というイメージで臨んだのだけど、今回はイメージを覆された。何と言うか、ハーディング・マジック? 何と繊細で美しい音楽なのだろう。まあ、ダイナミックな所はダイナミックなのだけれど、第1楽章でも静かな部分はしっとりと歌われていて、美味しい紅茶をゆっくりと味わっているような感じ(なんじゃそりゃ)。さすが英国人。恐ろしいほどの集中力で突き進む、指揮者とオケ。
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もしかして、これは希代の名演になるんじゃね?と思ったけれど。第2楽章で見事にそれは覆され。ああああ。どうしたの新日本。
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合唱団は最初から舞台に入ってたのだけど、独唱者は途中から入場。お馴染み「原光」。ふかぶかとした歌声に慣れてしまっているので、どうも今回そんなでもない。ハイティンクのお気にだというが、そうなのか。うまいことはうまいのだが。私は少し違った。しかし突然、下町に流れてきたヨーロッパの空気。よおろっぱの歌手はやはり一味違う。
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終楽章。なんかあっと言う間だ。ついつい気になるのは舞台裏のバンダの皆さん。上野のパンダじゃないぜ。どんなふうに聴こえるのだろう。
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実は今回、2階席の後ろのほうだったので、音が全体的にとてもブレンドされていて、バンダの聞こえ方がほぼ完ぺきで・・・ああ多分マーラーの頭の中ではこんな風に聴こえてたんじゃないかな?って思うほど。
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感動。
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舞台上の集中力も凄いのだけど、観客の集中力も凄くて。ピアニッシモでも微塵も緊張感が切れることはない。凄い演奏になるという期待と緊張感が凄くて・・・なんか既に私ちょっと泣いてましたわ。
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更に。
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栗友会の合唱が静かに、誠に静かに入ってくる瞬間。こんなに弱音で入ってくるものなのか。その声は、目の前にいるアジア顔の人々の集団ではなく・・・私はいつの間にかヨーロッパの教会にいた。クノップフのデッサンのような壮大でち密な。重厚な男声合唱に、女声が入ってくると、まるで天使の集団が雲の切れ間から漂いながら降りてくるような・・・・
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と、思ったけど、ソプラノ独唱で現実に引き戻された。少し、私の考えてるイメージと違ったなここは。天使の集団の中からだんだんと姿を表すような感じで出てきてほしいんだよね。ソプラノ、ちょっと最初から強すぎた。ここ残念、個人的に。
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それにしても、合唱のうまさはすごい。私、涙ちょちょぎれましたわ。さすが(私の思う)日本3大合唱団の一つ。合唱だけでも聴きに行って良かったって思うほど。そんだけではないけどね。
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素晴らしい演奏が終わったあと、普通この曲は間髪入れずブラボーの声がするもんだけど、「いや待て、ここは指揮者が腕をおろしてからよ!」という聴衆の空気を読んで、一瞬の沈黙。この日もいい聴衆であった。
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ハーディングは凄すぎる。まだ39歳というが、この統率力ははんぱない。オケとの相性はいいのだろう。震災の時のマーラー5番を思い出した(テレビで見ただけだが)。彼の指揮には確固たる何か信念のようなものを感じる。言葉では言い表せないが。
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土曜日(これ書いてる今日)も演奏するようだが、2回目なのでオケも慣れてもっといい演奏になるんじゃないかな。いやホント素晴らしい演奏会でした。毎度ながら叩いているネット反応もあったけど・・・・私は行ってよかったです。
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2015年6月15日 (月曜日)

マーラー/交響曲第3番 豊島区管弦楽団

マーラー/交響曲第3番 ニ短調
指揮:和田 一樹
メゾ・ソプラノ:林 美智子
豊島区管弦楽団
女声合唱:東京アカデミッシェカペレ
児童合唱:東京荒川少年少女合唱隊
(6月14日 東京芸術劇場)
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今月二回目の3番。どんだけ好きなんだこの曲。そういえば今年は3番の当たり年らしく、色々な団体が演奏するらしい。しかし、市民オケ(区民オケ?)が3番やるって結構チャレンジャー? でも今時アマオケがマーラー演奏するのって普通だからそんなに凄いことでもないのかな?
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この日(日曜日)は18日の健康診断に向けてダイエット中のため家でおとなしくしている予定だったが、きっとゴロゴロしてしまうに違いない。だったらお出かけして、カロリーを消費したほうがいい。一蘭を見つけたり、カツサンドをついつい買ってしまったりとかしなければ大丈夫。今日は演奏会場でも誰にも会わないから、飲んで帰るとかいうのもなさそうだし。
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券、持ってないのでお金は払った。でもたったの800円。800円でマーラーの大曲聴けちゃうの、東京って素敵なところ。こないだの読響なんて9000円強したんだぜえ。
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(これで読響よりいい演奏だったら・・・困っちゃうなあ。)
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指揮者が棒を振って、やっと始まる!と思ったらカメラのパシャバシャって音が。アマオケ色々見てるけど、こんなの初めてだ。もしここを読んでたら犯人は反省するように。
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指揮者は和田一樹さん。初めて聴くと思う。写真と違って本物は顔も体型もザ・たっちみたいだなってオモタ(ごめんなさい)。しかし指揮はきびきびとして、とても快活に振る。たまに横顔が見えるけどとっても楽しそうだ。いいなあ。こっちまで楽しくなるよ。きて良かったあ。
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トロンボーンのあの長い過酷なソロも頑張ってらした。たくさん練習されたんだろうなあ。
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長大な第一楽章は、だんだんとテンポを上げていって、凄い盛り上がった。まだ第一楽章なのに終わったとたん「ブラボー!」で拍手が入った!うん、よくわかるよ。とてもよかったもん。
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なんか申し訳ないけど、こないだのテミルカーノフより・・・テンポのとりかたは好きかも。
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まあ・・・ソロや金管楽器はたまーにプロとは違うなって音を出していたこともあったのでドキドキしちゃったけれど、弦はうまいし(コンマスの音美しい!チェロもうまい)、比較的安心して聴いていた。
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合唱や独唱が途中で入ってきた。うーん林美智子さん相変わらず美しい。今日はちょっとせくしいなドレス。声も美しい。彼女が歌いだしたとたん、何故かマーラーらしい空気が流れてきた。好き好き。
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女声合唱団はたまに聴かせて頂くカペレの合唱団。素敵な歌声。児童合唱団もいい。3番てホントにいいな。
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終楽章。静かな弦の音で始まり、舞台中に愛が溢れている感じ。なんかじーんと来るわ~~・・・って見とれていたらアラ、オケに知り合い発見。ちょっとびっくりした。
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最後は拍手大喝采で。ホントに幸せな気分で会場をあとに。よかったよかった。

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2015年6月 6日 (土曜日)

読響 マーラー/交響曲第3番 テミルカーノフ

マーラー:交響曲 第3番 ニ短調
指揮=ユーリ・テミルカーノフ
メゾ・ソプラノ=小山 由美
女声合唱=新国立劇場合唱団
少年合唱=NHK東京児童合唱団
(6月5日 サントリーホール)
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奇跡的に会社が暇だったので、当日急に鑑賞を決意。「さあ!サントリーへ!いざ!」と思った定時1分前に「社会保険料が!合いません!どうしたらいいでしょう!?」というケーリからの恐怖の宣告。ホントにそれだけはヤメテ・・・と思ったものの、結局オッケーでホッとして出てきた。金曜の夜にもう仕事やだよう。
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外は雨だったので、「きっと(足元悪くて)当日券残ってるに違いない」と思ってたが甘かった。窓口に行った時点で売り切れてた。でも諦めるなかれ。キャンセル待ちって手もあり。ちょろっと待って券は手に入ったものの、S席しか売ってなくてなんか突然の凄い散財。国内オケのコンサートとは言え満漢全席的はマーラー3番はお金かかるらしい。
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前に実演聴いた(2011年)インキさん日フィルの3番の時は余裕で当日券買えたのになあ。やっぱりネームバリューなのか。ロシアの巨匠テミルカーノフさんのせい?
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そう言えばテミルカーノフって指揮者は私はトンと縁がない。CD持ってない気がする。実演も初めて。名前も顔もよく知ってるのに。しかもマーラーなんて振るの?とか思ったけど「復活」のCDは売ってるのねえ。
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テミルカーノフ、白髪でスリムでスタイリッシュなジジイ。開演前に注意事項として「拍手は指揮者がタクトをおろしてから」ってアナウンスがあった気がするけど、タクトもってないの彼。

Title0025          (若い頃のテミルカーノフ)
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席が選べなかったため、一階の前の方。音は聴こえ過ぎるしなんかまとまってないし、頻発するミスやアクシデント?はよく聴こえるし。なんかなあ。スレンダー美女コンミスはよく見えたけどのう。
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テミルさんの指揮は、第一楽章最初物凄く遅くて「この調子で行くとこの演奏会は何時に終わるんだろう?ビクビク」と思ったくらいだけど、すぐに持ち直した。ただ、イマイチオケと息が合ってない(初共演でもないでしょうに)感じがあって若干ずれがちょろちょろ。
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まあ最終楽章ではとてもゆったりとしてて思い入れたっぷりでとても感動的だったし、あちこちで涙をぬぐっていたオヤジを見かけたけど。終わりよければすべてよし(か?)。まあ、前に聴いたインキさんのスイスイすぎる演奏とは真逆だったな。どっちがいいかというとわかんないわ。インキさんのときは「もっとゆっくりと歌ってほしいな」とは思ったけど、オケの演奏はよかったもんで。
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合唱はとてもよかった。いつもながら新国立は素晴らしい。おこちゃま合唱団も子供らしい無邪気な歌声で(超プロ集団新国立とのコントラストが感動的)とてもよかった。憧れのディーヴァ小山さんは珍しく少し調子がお悪かったような?気がします(すいません)。
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最後は大拍手とブラヴォーであった。舞台裏のポストホルンの奏者が出てきて大喝采だった。ポストホルン可愛いな(奏者じゃなく楽器が)。吹いてみたい。
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開演前も後もまたしても男子トイレの長い行列。女子トイレはすぐ入れたのに。私の行くコンサートはおっさんおにいさんの花園なのねえ。
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もうすぐ会社の健康診断なので、急にダイエットを決意。サントリーの帰りに最近楽しみにしている六本木一丁目駅の食料品店へ。「こんにゃくそうめん」なる物を買い「こんにゃく麺類はあんまり美味しくないけど我慢して食べよう」って思ったけど、家で食べてみたら予想外の美味しさ。しかも少量でもお腹にたまるようで、サブウェイの野菜オンリーサンドイッチとともに食べてお腹いっぱいになった。もっと買うべきだったなあ。毎晩食べてもいいやね。
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2014年10月 5日 (日曜日)

マーラー/千人の交響曲 神奈川フィル

141005_170901_2マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」

指揮:現田茂夫
ソプラノ:横山恵子、並河寿美、菅英三子
アルト:竹本節子、小野和歌子
テノール:水口聡 バリトン:宮本益光 バス:ジョン・ハオ
合唱:県民ホール特別合唱団、湘南市民コール、洋光台男声合唱団、小田原少年少女合唱隊
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団


(神奈川県民ホールリニューアル&40周年記念コンサート)
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一昨日、会社のガッペー式であちこち奔走してたのでホントに疲れている。昨日は疲労で休日出勤もできず、家で死んでた。私がいる間に何回ガッペーするのかあの会社は(怒)。

(ガッペー式はホテルの立食パーティーであたしゃ総務だからお客さんにお料理を取り分けて配ったりして全然食べれず酒飲めず。会が全部終ってから残った料理を頂いたけど流石にホテルの料理だけあって激烈美味しかった。そのあと会社に戻って仕事したわ。悲しい。)

そんなことも踏まえて。

このコンサート当初行く予定はなかったのだが、券が回ってきたので急きょ行くことに。いえ、お金は払いましたけどね。当日券出なかったのでラッキー。

今日はほんとに足元が悪くて、台風来てたからワンピースに雨靴といういでたち。コンサート前に中華街でランチを、といつも行くお店(六鳳居)へ、と思ったら、また間違えて隣の店に入ってしまった(以前、一回やってる)。豪雨とあって店は私しかいなかった。しかし、間違えたお店もまあそんなに不味くないし、千円でお腹一杯食べれる。牛肉あんかけチャーハンと春巻きと水餃子のすうぷとザーサイと杏仁豆腐が出てきた。こんなん、東京都心だったら1500円はする。相変わらず価格破壊の街。(が、横浜在住の友人が「中華街、たまに物凄く不味い店もあるよ」とのことなので注意が必要。)

台風に傘をぶっとばされながら、やっと神奈川県民ホールへ。県民ホール、何がリニューアルされたのかよくわからない(あんまり行かないもので)。大入り満員。いや、大入り満員なのは座席だけではない。舞台も大入り満員。人がぎゅうぎゅうトレインすぎて、パニック障害の人だったら気分悪くなるレベル。しかし、「千人」とは名ばかりで700人くらいだったようだ。でも、合唱の人もちゃんと座るとこあって羨ましい。あたしの時は座るとこはおろか、立ってる場所だっておぼつかないくらいだった。雛段の後ろや横から落下しそうだったわよ。

(あ、あたしは「千人」合唱経験者だから。そのことも踏まえて読んで。)

過去記事:歌え!千人の交響曲

コンサート前に県知事よりお話が。おいおい、神聖なる指揮台に登ったぞ黒岩さんたら。なんかとっても楽しそう。

演奏。「千人」は日本人が歌うとだいたい「ヴェーニ、ヴェーニクレアトールスピリトゥス」と歌い、大変ダサイのであるが、今回はちゃんと「ヴィーニ」と歌ってた。やっと気がついたか合唱指揮者よ。ようろっぱの人は「ヴィーニ」って歌うのよ。

第1部で一番盛り上がるところ、「アッ!(一回止める)・・・ツェーンデ、アッツェンデルーメンセンスィブス」と歌うところも、今回は「アクツェンデー」と歌い。あたしがその昔舞台で歌った時もそうだったんで、あれってコシュラーさんだけの解釈じゃなかったのね・・・と個人的に発見。

第1部で合唱の方々は素晴らしかったが、第2部となると耳慣れたドイツ語となるのでやっぱり少し・・・アレだな。自分が舞台で歌った時も「ああ、ドイツ語が・・・」って思ったのでそれが凄く懐かしく。胸がきゅうううんとなる。とくに「やっせたー、やっせたー(Jauchzet auf!)」とのとことか。

本日ちょっと変わってたのは・・・第1部と第2部の間に休憩時間が設けられたてことで。休憩20分もあったんだけど、何でだろう。長いことマーラー・ファンやってるけど、マーラーの交響曲の楽章の間にトイレに行ったの初めて。もしかしてトイレ休憩がないと演奏不可能な合唱団員がいらっさったのかなあ。現にトイレ行ってた合唱団員もいらっさったしね。

席ですが、私は1階席でもちょっと後ろのほうだったので、そんなに耳は圧せずちょうどいい感じ。オケもブレンドされてよかったな。強奏の時は「鐘」があんまり聴こえなかったんですけど。マンドリンはよく聞こえたわ。

歌手の方々は。やはり横山恵子様は相変わらず超ド級の声量で美声を響かせていらっしゃった。それと、新国立常連の竹本節子様もふかぶかとしたコントラルトで素晴らしく。マーラー向きの声だなあと。「復活」とか「大地」とか素晴らしそう。

それにしても、千人でテノールがトチらないライブ録音ってあんましないような。ホーレンシュタインでもミトプーでも。よっぽど難しいのか。なにが起こったのやら。

まあ、全体的に大変お祭り気分で華々しい演奏で楽しかった。「神秘の合唱」も神秘的で感銘を受けました。しのぶダンナの指揮もテンポは適正で、「アレレ?」って思うとこもなく。神奈川フィルさんも素晴らしい演奏をありがとうございました。しかし合唱を半年くらい練習しても、本番は2時間弱で終わってしまうんだねえ(私のときは2日間歌ったけどね)。皆さまお疲れ様でした。(私も・・・参加したかったなあ。でも生粋の東京者だもんでね、残念)

歌う方もだと思うけど、聴くほうも終ってしまうと一抹のさみしさ。いやいや、私には来週「パルシファル」があるではないかあ。素晴らしいぜ飯守さん。舶来ゴーカ歌手がどうでもよくなるくらい。こんなちょっぴりの映像でもよくわかる。

http://www.youtube.com/watch?v=4f-_eHRQe8s

入口で頂いたプログラム解説書は面白かった。「千人の交響曲」物語は(アルマの伝記を読んだ者でも)知らんことが書いてあって楽しかった。演奏に携わったことあると特にね。でも・・・マーラーってこの曲の初演のあと一年もしないうちに死んだんだね。50才って。医学が進歩してなかったせいもあるけど、あまりに若い。悲しい。作曲家ってわりと短命?

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こんなとこで語るのもナンだが、最近私がはまってるNHKのドラマ「聖女」(広末涼子さん主演)は、何ではまってるのかふと考えたら・・・「男を次から次へと翻弄して死に追いやる」「父親のように慕ってた男を殺人?で捕まり裁判へ」「でも、彼女は聖女のように美しい」・・・アレレ、これってまるでベルクの(ヴェデキントの)「ルル」じゃないの。知らないなんて言わせないわよ原作者。

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2013年7月11日 (木曜日)

マーラーの10番を聴きながら「男とは・・・」について語る。

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マーラー:交響曲第10番(カーペンター版) 
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
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ジンマン全集からの一枚。ベックリンの絵のジャケット。相変わらずセンスがよい。
子供の頃はマーラーをよく聴いていたにもかかわらず、何故だか9番までで力尽きてしまった。10番は第1楽章のみ収録のレコード(ロジェストヴェンスキーだったかなあ)を持ってただけだった。あとはきっとシュトラウスやワーグナーのオペラの深淵に足を踏み入れてしまったと思われる。

ということで、補筆版の違いについては正直、あまりよくわかんねえのである。クック版というのが一番一般的なのであるのは知っている。ウィキペディアを見ると何と色々な人のがあるのであろう。このジンマン指揮の録音はカーペンター版ということである。これは珍しいらしいのであるが、まあこのヘンの事は詳しい人が書いたものを読んだほうがいい。ここを読むのは時間の無駄である。

(大人になってから、たまーにマーラーを聴くと、胸がきゅううんとする。一番聴いてた中学生の頃とか思い出す。アルマとマーラーとの関係、グロビウスやココシュカの事とか思い出して、涙が出る。切ない。それにしてもヘンな中学生だった。)

嗚呼。(溜息)

何故ここで突然の10番なのかというと、何かこう、ここ2~3日の暗く落ち込んだ気分にぴったりだったのでこういうチョイスになったわけだ。何かこう・・・心をえぐられるような何かが欲しい。ジンマンはまあ比較的ソフトタッチなのかもしれんが。

・・・。

今の会社に入ってから、男性達とばっかり(女一人で混じって)飲む機会が多い。男ばっかりの会社なので仕方ないのであるが、それでも私は全然気を使うことはないし、逆に男性陣に気を使わせることもないだろう・・・と勝手に思ってた。あたし一人女が混じってても気にしないでね。まあ、男ばっかりよりかえって女一人くらい混じってたほうがいいじゃない・・・くらいな。

しかし。

それは大きな間違いであった。結構なんだか迷惑みたいな感じだったのである。それに気がついたのは一昨日のことであった。

いつも一緒に働いている面々に混ざって飲みに行った時のこと。

いつも結構他愛のない世間話や、上司のちょっとした悪口に終始している飲み会だったのだが、その日は違ってしまって。

完全なるシモの話になっていた。

いつのまにかフー○クの話になっちゃった。みんなフーゾ○に行ってたのであった。いつも一緒に働いてるシュニンも、カワイイ○○君もイケメンの○○君も仕事のできる真面目な○○○君もみんな。なんだ~、何だか私一人置いて男ばっかりで営業所に出張に行ったりするのって、実はそういうことだったの?

いやいや、私だって大人だし、そういうことは(男は)仕方ないってことはわかってる。何をしてるのかだって(そーゆーのって色んな種類があるし)うすうす知ってる。今さら「いや~ん、汚らわしい!やめて!そんなところに通うのは!」とか言わない。私はわりと寛容だよって顔してる。

でもさあ。そういう話ってのは第三者の事であって欲しいわけよ。目の前にいる当人だったり会社の近しい人だったりするのは勘弁してほしい。翌日から仕事で顔合わせづらいのなんの。生々しいったらないわ。何か色んなものが勝手に見えてしまう。奥さんだって社内にいたりするのに。女の思うファンタジーと男の思うファンタジーって全然違うからさあ。

ああああ崩れるわあああみんなのイメージが。

そうかあ。みんな私のいない飲み会ではこんな話して盛り上がってたのねえ。私が行くと何だか微妙な顔をされてたわけだ。聖なるマーラーの記事でこんなこと書いてごめんなさい。でも社内の誰にも話せなくてさあ。

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2012年6月 9日 (土曜日)

マーラー 交響曲第4番 デイヴィッド・ジンマン/トーンハレ管弦楽団

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マーラー:交響曲第4番ト長調

リューバ・オルゴナソヴァ(ソプラノ)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
デイヴィッド・ジンマン(指揮)

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ジンマンのマーラー・シリーズ。
「次は3番じゃないのか?」と思われるかもしれないのだが、最近疲れているのでちょっと3番は長い。重い。明日一応ワーグナーのオペラをまるまる一曲聴きに行く予定だし。雨だし、今日は一日ゆっくり休みたい。それにしても遊び過ぎだ最近。

3番は大好きな曲なのでそのうち書くかなと思う。

Giovanni_segantini_la_vanita_18974番のジャケットは、ジョバンニ・セガンティーニの「うぬぼれ(虚栄)」という絵である。え・・・そんな題名だったのか。セガンティーニはイタリアの画家だけど、真昼間のアルプスの山頂にいる羊飼いの女の子みたいな絵で有名だから今回このジャケットシリーズになったのかな(スイス的な意味で)?と思う。この曲だったらアルプス山頂の女の子の絵がよかったのになと少し思ったり。

この4番は昔は「大いなる喜びへの讃歌」という名前がついてたような気がするが、いずこへ。とかくマーラーの交響曲の中では幼稚な?、精神性が希薄(←この言い方はあってるのか)なイメージでとらえられがちで、私も滅多に聴くことがない。でも、改めて聴いてみて他の長い交響曲と比べると、「ちょっぴりマーラー風味」の普通の交響曲を聴いている感じで、ちょっとこのところ心の角度が下がり気味なのが少し癒される感じ。

そもそもスッキリ風味なこの曲が、ジンマンのスッキリ風味な指揮によって余計スッキリしてしまった。いい意味で。クドイ、濃いマーラーにうんざりしている方にはオススメかも・・・といってもそもそもクドイ音楽が嫌いだったらマーラーなんか聴かへんやろ、と突っ込みを入れてみる。まあこんな4番でも、指揮者によってはいくらでもいやらしく、クドクはできると思うんだけど。

終楽章、オルゴナソヴァ。どんな蕎麦やねん。このところたまーに聞く名前である。表情豊かに歌ってはいるが声の質は普通。どうも最近惹きつけられるような歌唱の外人の歌手がいないなあ(死人・引退者は除く)。どうしてなんだろう。このところ生で聴いて「いいなあ、素敵な声だなあ」って思う歌手、大体日本人。それって日本人の歌手の実力が上がってるってことかなあ。ただ、自分が日本人だからなんだろうか。

こないだのサッカーだって、香川の華麗な足さばきを見て、「ドイツの選手なんかと比べちゃうと日本の選手はやっぱりまだまだだなあ・・・」って今まで思ってた気持ちがあんまりなくなっちゃったもん。日本からもヨーロッパの人と肩を並べるくらいの選手が出てるってことだよね・・・って今日の夜中にドイツ対ポルトガルの試合をするようだけど、それを見てからまた考えが変わるかもだけど。

相変わらず録音は良好。

Giovanni_segantini8

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