2009年9月21日 (月曜日)

ジュリーニ/マーラー:交響曲第9番

P1110238 マーラー:交響曲第9番ニ長調
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮/シカゴ交響楽団

(1976年4月・シカゴ)
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ジュリーニのマーラー9番は、この曲で私が最初に買った録音である。ずっとこれしか持ってなかった。他の演奏のCDを買ったのはずっとあとで大人になってからである。

マーラーを熱心に聴いてたのは子供の頃だったから、一曲につき何種類もレコードを買うことはなかった。おこづかいは少ないし、そんなに裕福でもなかったし。(ただ、「大地の歌」は3種類持ってた。)

ファースト・バイの録音の演奏は、成長してからもずっと影響を受け続ける。まあ、私が小学生の頃というのは参考にする書物はレコ芸しかなかったから、「レコード・アカデミー賞」とか貰ってると確実に「買い」になる。子供だったから仕方ない。

このジュリーニの録音も、レコード時代にレコード・アカデミー賞をとっている。でも・・・賞取ってるからこの演奏がよいのだというわけではなく、わたくし的には今でもこれが一番しっくりくる。久しぶりにCDで買いなおしたので聴いてみた。ジャケットがとってもカッコイイわね。ジュリーニはイタリアの俳優さんのようにシブイ指揮者であった。

ジュリーニというと、画学生時代にお世話になった版画の先生を思い出す。絵描きってクラシック音楽好きの人が多いんだけれど、たまたま先生はジュリーニのファンだった。なんか「ジュリーニのファン」って響きがかっこよくないですか?

9番というのはCD収録には微妙な長さらしく、一枚にぎりぎり収まったり、二枚になったりする。うちにある他のCDはワルターもバルビローリも一枚に収まってる。なるほど、演奏時間だけ比べてみるとこの二つの演奏よりジュリーニ盤はずいぶん長いんだな。しかし実際聴いてると何故か全然遅い感じはしない。なんというか指揮者のすごい思い入れが必要とする曲な気がするので、このくらい長くてもいいんじゃないかな。買うほうは値段は上がってしまうけども。

世に出てるマーラー9番をほとんど所有しているような方も日本にはおられるだろうが、現在ジュリーニの演奏の評価っていうのは一般的にどうなんだろう。私はあまり押しつけがましくなく内面的な美しさに徹したジュリーニの演奏が気にいっている。ジュリーニは実際にきっとそういう人柄だったんじゃないかなあとか勝手に想像。まあ・・・ワルターもバルビローリもそれぞれいいけど。

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昨日。
久しぶりにオフ会というものに参加させて頂きました。女性が私1人で4名様が初対面だったものではじめは非常にアウェイ感が漂っておりましたが・・・まあ酒が入ってしまって音楽の話さえ合えば、どこでも一緒なんですけどね、私。

Pa0_0427 美味しいお魚を沢山いただきました。箱に入ったウニを見るのは久しぶりです。岩牡蠣、金目鯛の煮付け、カツオ、エビフライ、毛蟹、大好物があとからあとから出てきて嬉しい悲鳴でした。で、正直・・・ずいぶんお酒を頂いたので後半の記憶がたいへんまだらです。ヘンな言動をしなかったか非常に心配です(ハイティンクの素晴らしさについて熱弁を振るったのは覚えておりますといえよう)。まあ、ちゃんと家に戻って化粧を落としてお布団に入って寝てたんですが・・・帰巣本能ってすごいわ。

皆様、どうもお世話様でした。楽しいひと時をありがとうございました。



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2009年7月28日 (火曜日)

ちょっと昔のレビュー(9)*1996年・若杉弘・千人の交響曲*

今回、ちょっと掲載を迷った。文があまり面白くない上にやや個人攻撃があるもんで。つか、当時相当頭きたんだよね・・・。
お名前は伏せますね。読者の方、もしわかっても名前かかないでね。

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1996年7月21日 
マーラー:交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」
佐藤しのぶ、○○○○○、大倉由紀枝(以上ソプラノ)、伊原直子、西明美(以上アルト)、福井敬(テノール)、大島幾雄(バリトン)、高橋啓三(バス)
東響コーラス・東京児童合唱団
若杉弘指揮/東京交響楽団 その他

(サントリーホール)

あの「千人」からはや10年。そういえば私はこの曲を生で聴く側に回ったことはなかったのだ。てなわけで本日の「千人」、正直言って私が歌ったものと比べるとダンチの差だったのだ。・・・うまかった。

最近(当時)、マーラーを(小中学校の時以来)よく聴くようになった。昔わかんなかったこともよくわかるようになった。マーラー周辺の人の事や、曲などを調べていくうちに、マーラーがどんなに偉大な人だったのかがわかってきた。それと、「千人命!」って感じだった私も、この曲の欠点とかがわかってきた(この曲は人気とはうらはらに、マーラー・ファンには評判が悪い)。

とはいうものの、この曲はやっぱり私の一番大事な曲には違いないのだ、あいかわらず。この曲がなかったら、今の私はありません。

今日の演奏会は、舞台上には千人もいなかったかんじ。数えてはいないけど、700人か800人くらいだったんじゃないかしら。この曲はもう、千人も必要ないということはあきらかです。演奏については・・・なんとも言えない。ああいう曲だし。ただただ、天国のマーラーに向って「こんな曲作って、あんたってほんっとにバカだよね」といってやりたい。

客席後方から聴こえるファンファーレなんて、なんかすごいよね。初めて聴く人はおそらくびっくりするがな。ほんとにやってくれるね、マーラーって。

私はS席取ったのだが、2階席の5番目だった。でもこのくらい後ろじゃないとしんどいかも。一階席の前から二番目とかを想像するとちと恐ろしい。気絶するかも。

合唱団はうまかった。独唱者は・・・。ちと文句ある。どこにも言うところがないので言う。

「だれか○○○○○を交代させて!」・・・。
○○○○○って一体なんなんだ。どうして色々な賞を取ったりしてるんだ。誰があの声を好きなんだ。○○○○だしその上○○だし。きっとだれか偉いパトロンがいるに違いない。なんであんなわけわかんないCDをたくさん出せるんだ?

でも、もしかしたらそんなこと言っているのは私だけなのかなあ・・・。みんな大好きなのかも。

しのぶちゃんはあいかわらずの美声、直子ちゃんはいつもながらの貫禄、由紀枝ちゃんは客席後ろからの声が見事であった。その他の人もみなよかった(あの人以外)。

若杉さんは相変わらず素敵だった。演奏後、若杉さんが(聴衆に挨拶をするので)拍手大喝采の最中に両手で「ちょっと待って下さい」のポーズをしたら、客席が「ぴたっ」と静まっておかしかった。場内全員合唱団か。それとも指揮者はタモリか。

Pa0_0408_2 



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ホントにごめんなさいごめんなさい。でも、当時テレビに出まくってた彼女の声は、私はホントに無理だったす。まあ、声って好みがあるし人それぞれ。

でも彼女すごく人気あるんですよねぇ。

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2009年6月 4日 (木曜日)

バルビローリ/マーラー 交響曲第5番

マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
サー・ジョン・バルビローリ指揮/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

冷凍庫にある大量のむきエビをなんとかしようと思い、「たくさんエビを使う料理?・・・」と考えたところ、大好きなエビチリソースをするほどビッグでゴージャスなエビではない(せいぜいカップヌードルに入ってるサイズ)んで、エビシウマイを作ることに。

P1110196 豚ひき肉とエビの切り刻んだのと調味料を入れてまぜまぜ(野菜は入れない)。完璧に材料はあると思ったら、ウチにはあの「魔法の白い粉」がない(基本的にキライなので)。ので、こぶ茶で代用。市販の皮につめつめする。実はシウマイ作ったの高校の調理実習のとき以来だもんで、10年ぶりくらいである。      ←え

私は手が小さいのでちっちゃくしかできない。しかも中華街で買うのみたいにかっこよくはできない。なんか・・・こんなだったかなあ?

セイロで蒸す。うちにあるセイロだけは本物。だって横浜中華街で買ったんだもーん。

P1110198_2 食べてみると・・・うーん、こんなだったかなあ。やっぱり「魔法の白い粉」は中華料理には欠かせないものらしい。スーパーで買う安いシウマイよりは美味しいんだが・・・何か一つ味がたりない気がする。グリンピースがないのも精彩を欠くなあ。

そーいえば、昔勤めてた会社の上司の実のおじいちゃんが中国人の有名な料理人で、N○Kの「今日の料理」放送の始めの頃の先生として出演してたらしい。しかし「大人の事情」に詳しくなかったというか・・・収録中(いや、昔だから生放送だったのかな?)に「ここで味の素入れるアルね~」と連発し、その後おじいちゃんの出演はなくなったとゆー・・・ホントかな? もしかして都市伝説?

中華料理における白い粉にあたる(ような気がする)のが、バルビローリの演奏における唸り声。いや、バルビローリ好きとしてはアレがないと物足りないもんだ。

マーラーの5番というと、本当に中高生の頃に聴いていてその後そんなに聴いてないから、改めて聴くととても懐かしい。私がコンサートで生で(自分で券を買って)初めて聴きに行ったのは、この5番である。ブロムシュテットのN響っていうからなんかすごく昔のような気がす。レコードも持ってなかったので、N響のFMでの放送を録音して聴いていた。

私がティーンエイジャーの頃はマーラーが恋人のごとき存在だったんで、伝記を各種読みあさっていた。「この曲を作曲したころは、アルマと結婚して・・・」とか当時は全部頭に入ってた。でも。今はもうすっかり頭の中はワーグナーの楽劇に入れ替わっており。

そんで、思い出すためにウィキペディアのこの曲の項を見て、衝撃を受けた・・・というか忘れていた事実を思い出した。

1901年2月17日に自作『嘆きの歌』を初演したマーラーは、その一週間後、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を終えた直後にによる出血を起こした。4月にはウィーン・フィルを辞任する。

そうか・・・マーラーは「ぢ」だったんだ。大人になると別に「ぢ」なんてそんなに騒ぐことはないんだが(女性だって普通になるもんね)、ケネディ著の「グスタフ・マーラー」を読んだ小学6年生の頃、これを知った衝撃は忘れられない。しかし、この文章を見ると「ぢによる出血」→「ウィーン・フィルの辞任」というふうに読めるな。相当酷かったと思われ。

さて、バルビローリの演奏。全体的にジェントルな親しみやすい印象だが、有名なアダージェットは(年代的に昔の演奏にありがちの)どこか遠い世界につれて行かれてしまうような演奏でもないのは非常に意外である。さらさらとした感じがする。オケのせいなんだろうか。

(他の人の演奏で)実演で聴くとまるでその楽章だけ切り取られたように、白昼夢を見たような感じになるんだけどな。

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こんな記事のあとで非常に申し訳ないんですが、音楽評論家の黒田恭一先生がお亡くなりになったそうで・・・大変ショックです。三浦先生とともにお世話になった評論家さんでした(面識はありませんが)。合掌。

http://www.asahi.com/obituaries/update/0603/TKY200906030324.html

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2009年6月 2日 (火曜日)

ワルターのマーラー交響曲第9番で悲しい気分を語る

マーラー:交響曲第9番
ブルーノ・ワルター指揮/ウィーン・フィルハーモニック管弦楽団
(1938年ムジークフェラインザール)

常日頃から、気分がふさぎ込んでいるときには聴いてはいけないと思っているマーラー9番だが、今日はこの曲では落語界における歌丸さんのごとく真打のワルターで。なんたって初演者だもの。私の持っているダットン盤は70年前とは思えないよい音質であるが今はタワーでは売ってないようなので、上のジャケットはナクソス盤です。←音質はシラネ。

ワルターの演奏は・・・「大地の歌」もそうなんだが、リアルタイムでマーラーと過ごしてきたせいかリアルにマーラーがいた時代のウィーンの空気を感じることができる(と思う)。気がつくとウィーンのムジークフェラインの前に凍えながら立ち尽くしている自分がいる(真冬にしか行ったことがないので)。懐かしい。

なーんてまじめなことを書いているんだが・・・。


ああああ、もう。

(さあ、あなたも家にあるマーラー9番をBGMに一緒にこの気分を味わおう!!ヘッドフォン推奨)

最近、どうもついてない。まあ、何があったかというと。色々とあったのだ。一つ一つは大したことはないかもしんないんだが。

先日友人と飲み会をしたときに、ふとしたことで前歯を破損。あわてて歯医者に行って応急処置をしてもらう(これだってずいぶん悲しかった)も、親知らずの虫歯を指摘され、「これは痛くならないうちに抜かないと危ない。ウチではこの親知らずの抜歯は難しい。大きな病院に行って下さい。紹介状を書くからね。」と。

あの。

そんな大きな病院でなきゃダメってどんな親知らずなの私。すごい不安。
後日、紹介状を書いてもらったときに訊いてみた。

「先生、あのう・・・わざわざ病院まで行って抜くのって、どんなふうに抜くの?すごいの?死ぬの?」

「あのね、あごの骨から抜く感じ・・・いやあんまり言わないほうが・・・」

「え、それってなんでですか?」

「これ以上詳しく言うと・・・行かなくなるかもしれないし」

き、訊かないほうがいいのか??そんな恐ろしい手術なのか??もう考えたくない。考えたくないよう。麻酔はするんだろうけど、血とかいっぱい出ちゃうのかな?麻酔切れたらきっと痛いだろうな・・・うううう。

一応、Youtubeにも親知らずの抜歯の映像はあるみたいだが(なんで?)

http://www.youtube.com/watch?v=GY459kTn32c

因みに、私はヘタレなので見ていない。見たという勇者はコメントください。(かなり・・・かなりグロイらしい)

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鬱な話題もう一つ。昨日、東京電力の電気設備の点検があったんですが、「まあ、いつものように別に何もないだろう」とか思って、大船に乗った気持ちで保安協会?のおじさんがブレーカーを点検するのをヘラヘラ眺めていたのですが。

とつぜん、おじさんが

「おお、これは・・・!!!」
と血相を変えたんで

「な、なんですか?何かあったんですか?」
と訊いてみると。

「配線の周りをくるんでるビニールから線が出ちゃってる・・・なぜこんなことに・・・」

ええええ、それって危ないの??

「一応、ビニールテープでくるんでおきましたから暫くは大丈夫だけど、大家さんに言って工事してもらったほうがいいよ。大雨降って雨漏りでもしたら大変だ」

なにい・・・?私の親知らずだけでも頭痛いのにその上電気工事だと・・・?
まあ、別に工事は一時間くらいのものらしいので大したものではないらしいのだが。

電気が止まると困るものはうちではただひとつ、冷蔵庫である。

いや冷蔵庫はまだしも・・・その下の冷凍庫にあるアイスクリームは?業務スーパーで(非常食として)買い込んだ剥きエビは?肉は?もう考えたくないよう。何より、めんどうくさい。

なんかもう、逃げだしたい気分。

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もう一つ。

所用があり品川駅へ。お腹すいたので、前から気になっていたラーメン屋の集合体「品達」へ。しばらく見ない間にどんぶり屋も何店舗か参加していた。

ラーメン特集でかならず上位を占める有名店「せたが屋」「○○○ッ○」のどっちかにしようと迷ったが、とんこつラーメンが好きなので「○○○ッ○」へ。上にかかっている黒マー油とやらが少し気になったが、一番デフォルトのラーメンを注文。

Pa0_0395 うーん。出てきてびっくり。

小さい。なにこの小さくて薄っぺらいドンブリ。プラスティック?まさか私が小柄だから小さいの出てきた?いや私は人並みに食べるし。子供用じゃないよね?

そして、上の黒いものは、イカスミ??・・・違う。何故黒いの。食べてみると、麺とスープがなんか別モノみたい。からんでない。もしかして自分でぐるぐるからめるのか? 大好きなはずのもやしも合ってない。

食べ終わってからも口の中に化学調味料っぽい味がずっと残ってるし。・・・これ、美味しいの?美味しいのかな?一般的に。美味しいんだろうなあ。だってテレビによく出てるしね。あ、あたしが悪いんだよね。親知らずだし。電気工事だしさ。気がふさいでるから味覚もヘンなんだよね?

うーん。700円が痛い。

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2008年11月23日 (日曜日)

山田一雄/千人の交響曲

51ktgh41ful__sl500_aa240_ マーラー: 交響曲 第8番 変ホ長調「千人の交響曲」
中沢桂、酒井美津子、曽我栄子(sop)、木村宏子、長野羊奈子(A)、
 板橋勝(T)、平野忠彦(Br)、岡村喬生(B)、
 山田一雄指揮、東京都交響楽団、湘南合唱連盟

(1979年2月12日 藤沢市民会館)






このCDはベストセラーらしい。現在タワレコのクラシック部門では売上1位だ。

てなわけでまあ、「千人」好きの私も購入してみたわけなんだ。ヤマカズさんはご存じのとおり、この曲の日本初演者である(1949年)。他にショスタコ「革命」やハルサイも日本初演はヤマカズさんだったという。

ひと時代前までは日本のマーラー指揮者といえば山田一雄さんだったのである。

昔、千人の交響曲の日本初演のニュース映画の映像をテレビで見た記憶がある。←リアルタイムじゃないぜ、言っとくけど。白黒で、非常に古臭い映像とアナウンス(もう、気分的には「兵隊さんは太平洋戦争でお国のために戦っています」とかそのくらいの古い雰囲気だったっけ)なんだな。ちなみに『千人の交響曲初演ではルパシカを髣髴させる舞台衣装を身にまとって指揮をしたりもした。』とウィキには書いてある。

まだ「マーラーていったい誰」の時代だったのに、この大掛かりな曲を初演したなんてすごいね。

で。

このマーラー。オール日本人の歌唱とあってなんだかとても懐かしい響き。ああ、自分でもこの曲歌ったからね。でも、自分の歌ったのより心なしか・・・というかぜんぜんうまい気がする。児童合唱がなんか「ひばり児童合唱団」っぽい無垢なかわいらしさで(普通に)萌える。

(日本人の合唱だと出だしが「べーに、べーに」に聞こえる。欧米の合唱団だと「ヴィーニ」と発音してるだが。まあ、Veniなので合ってるっちゃ合ってるか)

ライブなので無論演奏上のキズはたくさんあるけれど(この曲はどんなライブ盤でもキズは多少はある)なんか・・・もうどうでもよくなる。このようなマーラーの本質に触れるようなすごい演奏が日本人に可能なのだ。第一部の終わりに「あ、ヤマカズさんやっぱり飛び上ってる」みたいな「ど、どすん」という音が聞こえる(まあ、全曲ところどころ飛び上っているような音や唸り声は聞こえる)。ほんとに大熱演。

第2部のオケ部分は「これぞマーラー」と思える響きで聴かせるが、やっぱりこの曲は演奏が難しいのか?合唱や独唱者と入りがあってなかったりところどころハラハラする。でも、まあそれもスリリングでいいのかも。

独唱者のお名前も懐かしい。中沢桂さん、曽我栄子さん、長野羊奈子さん、平野忠彦さん、岡村喬生さん・・・日本のオペラ界で活躍されていた方々である。お名前は存じ上げないのだけど、テノールの板橋勝さんはなかなかいいなと思った。

最後の神秘の合唱はとても壮大にして美しい。録音は年代のわりにはよいのでは。マンドリンの音もちゃんと入ってるし。終わったあとのブラヴォーも気持ちいい。やっぱりライブはいいね。



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2008年11月 9日 (日曜日)

ベルティーニ&N響/マーラー3番 終楽章(映像)

あ~、懐かしい。ニコ動を見てるとたまにこういうのをUPしてくれる人がいるから有難いんだよね。(コメント残してないけど、ここでありがとうを言いたい)



過去記事:ベルティーニ/マーラー:交響曲第3番 、バルビローリ・マーラー3番

バルビローリのほうの記事で書いたのだけど、このN響の演奏会は私は行きまして大層感動したのを覚えている。演奏会に自分でちょこちょこ(券の取り方もよくわからないながらも)行き始めた頃。N響でもかなり名演として頭に残っている・・・サロネンのトゥーランガリラとともに。


(私の過去記事より)
ベルティーニは(かなり昔)N響の定期で3番を聴きに行きました。これは本当に素晴らしい演奏でした。

児童合唱の「びんばんびんばんばん」のあとの最終楽章に入る瞬間が私は大好きなのですが、もうそこらへんからじわじわと、周りの観客が「感動してるぜー、きまくってるぜー」というのが私にも伝わってきます。

あとのほうは会場中がぐすぐす泣いていたりするのが聞こえてくる。本当に会場が暖まってくる感じがわかる、いい演奏でした。

演奏が終わって、私のうしろにいたおにーちゃんたちが「なんか、涙でてきた」とか話してたのもとても印象的でした。



私が演奏会で聴いた日は、確か映像収録日と違ったと思う。なんでかというと、FM生中継で聴いた覚えがあるから(違うかも?)。改めて映像で見ると、ベルティーニの指揮する姿はまことにこーごーしい。そして「マーラーの音とはこういうものか」とその時思ったこと(例えば飯守さんのワーグナーを聴いて「ワーグナーの音だ」と思うように)がまた思い出される。日本にいても、このような演奏が生で聴けたわけである。

ああ、できれば最初から全部聴きたいなり。

CDのマーラー交響曲全集。

1~5。セールでたまに見かけるね。

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2008年8月28日 (木曜日)

クレーメル・マーラー/ピアノ四重奏曲

P1110081マーラー:ピアノ四重奏曲
シェーンベルク:ヴァイオリンとピアノのための小品ニ短調
ヴェーベルン:チェロとピアノのための2つの小品
同:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
ベルク:クラリネットとピアノのための4つの小品
ヴェーベルン:同:チェロとピアノのための3つの小さな作品
同:チェロ・ソナタ
ベルク:室内協奏曲~アダージョ[クラリネット、ヴァイオリン、ピアノ版]
シェーンベルク:弦楽三重奏曲
同:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲

クレメラータ・ムジカ ギドン・クレーメル(Vn)、オレグ・マイセンベルク(P)、ザビーネ・マイヤー(Cl)、ヴェロニカ・ハーゲン(Va)、クレメンス・ハーゲン(Vc)
(1994年5、6月;ノイマルクト)

今日、何の気なしにパスポートを見てみたら、有効期間が先月で切れてました。ありゃ。

10年って早いもんだなあ・・・。

別に、全然海外なんて行く予定なんてないんだけど、もしかして急に思い立ってウィーンへ・・・ということもあるかもしれないので、ヒマを見つけて更新しとかないとな。(何故か海外はウィーンしか頭にないんだね。)

で、10年パスポートってのも作ったときは「どうだかなあ・・・」と思った。だって10年も経ったら人間ってどうしたって老けるし。ちょっとなあ、と思いつつ更新がめんどうくさくて10年のにしたのを覚えている。

しかし。

そのとき撮ったスピード写真が厚化粧のせいかなんだかミョーに老けてて。その時は、え~こんなの10年も使うのやだよ~と思ったんだけど、今見ると「あ、10年前から私そんなに変わってないじゃん」とホッとした次第でして。いや、他人が見たらわかんないけどね。はは

次作る時もわざとこんなメイクでいこうかな(←?)

さて、今日のCDはそんなウィーン好きにはたまらない一枚。ウィーン好きったってウィンナ・ワルツとかじゃないべ。マーラーと彼を尊敬する新ウィーン楽派の皆さんの室内楽集である。

これ、初出の時に輸入盤で購入。暫く廃盤になってたというが、2006年に目出度くタワーレコードで復活。まだ在庫ありだと。

マーラーの伝記を見ると最初のほうに登場するピアノ四重奏曲の第一楽章。16歳のときの、ウィーン音楽院にいた頃に作曲されたものである。そのあとの楽章はナイ。

なんだか悲しい、悲しい感じで曲は終始する。鬱病のシューベルトっつーか。16歳のグスタフ、いったい何を考えていたんだろう。なんか悲しかったのかな?おねーさんに話してごらん。

まあ、他の新ウィーン楽派のみなさんの音楽はわかりやすいのもあるが、わかりにくいのもある。わかりにくいのは「ま、こういうもんだ」と思いながら聴く。シェーンベルクの曲はとくに彼の描くヘタクソな絵画を思い出すと受け入れやすい(・・・と思うけど私は)。

そんな中でマーラーの曲とともに私の好きなのは「ヘンになる前の」ウェーベルン。16歳の頃の「チェロとピアノのための2つの小品」は本当に浪漫ティックで素敵。5分ほどの小さい曲だけれどもムーディなチェロ独奏が美しく、これだけでもこのCD買って良かったと思う。「夏風の中で」とともに、「なんでこのままでいてくれなかったのかしらん」と思う曲である(まあ、ウェーベルンがもしこのままだったら音楽史に名を残してなかったと思うけど)。

奏者の息遣いも聴こえる優秀録音。75分間もウィーンを感じられてたったの千円はなんだかお買い得な気がする。

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2008年2月15日 (金曜日)

ベルティーニ/マーラー「悲劇的」

P1000897マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
ガリー・ベルティーニ指揮/ケルン交響楽団








こんにちは。

昨日は、会社でチョコ&キャラメルを進駐軍ばり(もしくは名古屋の婚礼)に大量に配りまくっていました。まあ、近所の輸入酒屋さんで買ったもので(560g、1050円)曲がりなりにもベルギー製。本社は女性は私と上司の二人、チョコ持ってったの私だけだったので皆さん大喜びし、一躍時代の寵児となったわけですが。(正直言うと、全部配ったのではなく、自分で3分の1ほど食べたあとあまりの量の多さに持っていった)

Trefin_05
私の上司は昨日がお誕生日だったので、お誕生プレゼントとともにそれらのチョコ&キャラメルをあげました。

ところが。
「ありがとおおお~」と大喜びでキャラメルを食べた、上司の奥歯の詰め物が取れた(←あっ)。いったい私、いいことしたのか悪いことしたのかわからないでした(泣)。

さて。そんな悲劇に因んで今日は「悲劇的」。

本日、サントリーにてダニエル・ハーディングが東京フィルでこの曲を振ってたはずなんだが、残念どうも当日券はナイらしかったので(さすがハーディングというか、人気曲というか、両方か?)、お家でこの曲を聴こうと思うの。

私がこの曲を初めて聴いたのはレコードで、カラヤンの例の虹ジャケ・シリーズだった。

↑このジャケットは5番だけどな。(アダージョ・カラヤンとか懐かしいね~。)

私はカラヤンの6番のレコードをとても気に入っていて、休みの日など畳に寝転がりながらいつも聴いていた。今見ると没個性的なこの虹のジャケットも当時はファンシーで結構気に入っていたので、グラモフォンのカラー広告を切り抜いて筆箱に貼ってたり、消しゴムカバーにしたりして楽しんでいた。(今考えると、小中学生の頃の私にとってマーラーはアイドル的な存在だったんだ。カワユス。)

それからずっとあと、NHKホールでベルティーニの3番をN響で聴いた。それで大感動して3番のCDを買ったあと、この6番のCDも買ったのだ。

カラヤン指揮の演奏をけなすつもりは全くないけれど、ベルティーニ盤は全然違っていた。第一楽章の「アルマのテーマ」も、ベルティーニの演奏ではカラヤンよりもずっと早いテンポで演奏されておりまさに空を飛ぶような爽やかさである。ちょっとしたテンポの動かし方が「おお、わかってるなこの人」的な感じがする。朝の高原の草の匂いのような。

「悲劇的」と題されたこの曲は、マーラーの手による初演当時、聴衆は「?(@_@;)?」という反応だったらしい。でも、マーラーの交響曲の中では4楽章形式ということもあり私にとっては(7番とかよりは)わかりやすい。そして幸福から不幸という、「逆」第九交響曲(ベートーヴェンの)のような図式もわかりやすい。

幸福の絶頂から一転して不幸の連続、それを具体的に言えば、「長女の死」「宮廷歌劇場のポストを追われる」「マーラーの心臓疾患」である。それはまるで、座布団9枚から突然「山田くーん、全部持っていって~」という歌丸さんの恐怖の宣告のようにマーラーを不幸のズンドコに陥れる。

それらは有名な3回の(初稿では)ハンマーの音で表現される。しかも、この曲はマーラーにこれらの不幸が訪れる前に書かれたというのである。

ベルティーニはそんな不幸の連続の第4楽章をやはり速いテンポで演奏している。まるで不幸の坂をコロコロと転がるようである。それは誰にも止められない。

ああ、人間は幸福なときには不幸なことは考えてはいけない。ネガティヴ・シンキングはイケナイ、本当に不幸になっちゃうよ、ということをこの曲は伝えているのである(・・・ないない!)。

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2008年1月26日 (土曜日)

ベルティーニ/マーラー:交響曲第3番

P1000892 マーラー:交響曲第3番
グウェンドリン・キルレブルー(コントラルト)
ボン・コレギウム・ヨゼフィーヌム児童合唱団・西部ドイツ放送及びバイエルン放送女声合唱団
ガリー・ベルティーニ指揮/ケルン放送交響楽団





ビム!バム!
ベム!ベラ!ベロ!
・・・妖怪人間。

こんにちは。
今日はマーラーだよ。

昨日は、正月休みに(ウィーン好きの私の口車にまんまとのせられて)ウィーンへ行ってきた友人(クラヲタじゃないのに、有難くもこのブログの読者でもある)と会いまして、お土産を頂きました。モーツァルト・クーゲルや絵葉書など。ありがとうございます。

過去記事:ウィーンの思い出<J・シュトラウス編>

コルンゴルト・ポリュクラテスの指輪

でも、一番嬉しかったのはこれ。

P1000891 月刊ウィーン。ウィーン旅行マニアのヤパーナー(ヤパーネリン)だったら知らぬ者はないと思う。日本人観光客にとっての大のお役立ち雑誌なのである。(Free)

ウィーンの地下鉄路線図&地図はもちろん、ウィーンで開かれるオペラやコンサートの情報が日本語で載っているからなんともありがたい。・・・とはいうものの、私はウィーンでは国立歌劇場しか行ったことないので、他のコンサート情報は今までの旅では無用だったんだけど。(ウィーンではオペラ以外はシュテファン大聖堂のオンチな司祭の歌しか聴いたことナイ。ウィーンなのになんでオンチなんだよ~)

そんな「月刊ウィーン」で見た1月中のオペラのスケジュールっつーと。気になったのは国立歌劇場でのティーレマン指揮のマイスタージンガーくらいであとは普通ナリ。アタシ的にはどっちかっつーとアンデアウィーン劇場でのプーランクの「カルメル派修道女の対話」が大いに興味をそそる。ギロチン処刑シーンがちとコワイけど。



さて、ウィーンといえばマーラー(←強引)。私にとって二番目くらいに好きな交響曲である。一番は8番。カステラ一番電話は二番。

で、3番で一番思い出の深いCDはこのベルティーニ。何を隠そう遠い昔にベルティーニの指揮・NHK交響楽団の定期でこの曲を聴きに行きまして、あまりの感動にすぐにこのCDを買いに行ったのです。

過去記事:バルビローリ・マーラー3番

おそらく、世の中のマーラー・ファンの好きな交響曲はやはり9番がトップ、2番目は6番とか5番で、ちょっとマニアックに7番とかが最近は人気かな、とも思うのですが、誰にでも受け入れやすく聴いていて幸せな気分になり最後は感動的そして演奏時間も長い3番は私は大好きです。そしてこのベルティーニ盤は最高だと思う(まあ、そんなに色々聴いてるわけではないが)。

ところで話は変るけど、ふとこのCDのうらっかわの楽章説明を見て、なんだか自分が悲しくなった。

第4楽章 きわめてゆるやかに
(神秘的に 一貫してppp)

このPPPが一瞬なんだっけか?と思うくらい、私はここ何年も楽譜を使ってないということに気が付いた。

一貫してppp ・・・ピーピーピーって下痢?
とか
それじゃあ楽章が終わったらトイレに555
とか
あんまり退屈な演奏だから一貫してzzz
とか
下らないことを考えてしまい、いかんなあこんなblogやってるのに、スコアでも買ってお勉強したほうがいいかなあとか思いました。

・・・ホントくだらねぇや。





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2008年1月 7日 (月曜日)

歌え!千人の交響曲

P1000877 マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」
エリザベス・コネル、イーディス・ウィーンズ、フェリシティ・ロット(ソプラノ)、トゥルゼリーゼ・シュミット、ナディーヌ・ドニーズ(アルト)、リチャード・ヴァーサル(テノール)、ヨルマ・ヒュンニネン(バリトン)、ハンス・ゾーティン(バス)
クラウス・テンシュテット指揮/ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー合唱団、ティフィン少年合唱団


また!千人の交響曲登場。なんたって好きなのだからしょうがない。

今日は定評のあるテンシュテット盤。

第1部よりも第2部の感銘深さが素晴らしい。イギリスの合唱団のため、ドイツ語圏の合唱団に比べてどうもコクとかが足りなくてサラサラ流れていってしまうのが(まー、これは仕方ない。ロンドンでハイティンクのリング聴いたときも思った)気になるときもあるが、どうもお祭り騒ぎとなりがちになるこの曲がもっと深い音楽に聴こえる。ことに「神秘の合唱」は泣ける。テンシュテット、惜しい人を亡くした。

・・・と、普通に演奏についてはこれくらいにして(←短)。

どっかで書いたのかもしれないけど(書いたぞ)、私は一回だけ合唱団に入ってたんだ。もうそれでやめちゃったんだけどね。

レパートリーは一曲。千人の交響曲。ふふ、「復活」しか振らないギルバート・キャプランみてえだぜ。

それはまだ私が学生の頃。女友達とコンサートに行って・・・確か曲は友人の知り合いの出る「マタイ受難曲」全曲だったと思うのだけど、「合唱団員募集」のチラシが入っていたのね。オケは東京都交響楽団。

その場で友人とわーわー盛り上がって、参加することに決めた。練習期間は半年だったかなあ一年だったかなあ。週一回どっかの文化センターの一室とか、リハーサル室とかでやってた。本番は東京文化会館でした。

ソリストは今考えるとそーそーたるものだったと思う・・・伊原直子さんとか、木村俊光さんとか。あんまり前の話なので忘れたがそんな感じ。

(文化会館! 本番前にソリストの使う楽屋とかトイレとか見て大興奮。トイレ、でっかいドレスで入っていいように広いんだな。楽屋で頭をくるくるカールしてた独唱者の一人がちらっと見えたりして。舞台わきの来日演奏家のサインとかも見たよ。)

指揮者は・・・今考えると貴重ナリ。ズデニェク・コシュラーさん。(意外と早くにお亡くなりになり、びっくり。残念でありました)

ズデニェク・コシュラー (Zdeněk Košler, 1928-1995)は、チェコの指揮者。カリスマ的なスター指揮者ではないものの堅実でバランスの良い演奏に定評があった。東京都交響楽団の客演指揮者としてたびたび来日しており、日本でも親しまれた指揮者である。

まあ、オーディションなんかぜんぜんなくて参加費さえ払えば誰でも参加できた。関東地方のマーラーヲタロウニャクナンニョ大集合。今考えるとなんて無謀な。合唱指揮者の郡司先生も随分ご苦労なさったことだろう。

私(と友人)は声が低いので、第2アルトにした。

私はブラスバンド部とかだったので楽譜は一応読めたけど、合唱用のスコア(全パート&ピアノ伴奏)にはかなり苦労。っつーか、合唱団だってかなりのパートに分かれていたから楽譜の細かいこと細かいこと。音もなんだか中途半端だしとりにくい。あっというまに楽譜がエンピツの印だらけに。

まあ、大好きな曲であるから練習の楽しいこと、楽しいこと。合唱とはいえ、憧れのマーラーの演奏に参加できるなんて、本当に信じられなかった。ヘッタクソだったけど、本当に一生懸命練習しました。まだ歌えるよ、きっと。

・・・中略・・・。

で、やっと練習期間が終わり本番が近づいたので、舞台に乗ってリハーサルをした。まあ、ご存知の通り文化会館の舞台に千人乗るのは大変な騒ぎ。本当に千人もいたのか、記憶がないけれども。出演する合唱団がひな壇のキャパシティを越えていたのは確かで。

ひな壇のウラには転げ落ちてもいいように、布団とかマットレスが敷いてあった。演奏中に「うわあ!」なんて落ちるのもありか?トスカか?

そんなこんなで。当時まだ若く冷静だった私はそんなでもなかったのだが、合唱団のオバちゃんたちの不満は頂点に達し、

こんなんじゃうたえませーーーん!!!

と、シュプレヒコール。でももう仕方ない。後へは引けないのだ。歌え!歌うんだ!!ジョー!!

コシュラー先生は、最後のオケ・リハーサルのときにやっと現れた。著名な外人の指揮者の指揮でこのド素人が歌うなんて、今考えると随分贅沢な。

リハのとき覚えているのは、都響の打楽器奏者の人が怒ってた(なんだか忘れたけど)のと、第1部の一番盛り上がるとこ「アッツェンデー」を「アクツェンデー」と歌い、普通の演奏だと「アッ」で一回とめる所をとめずに続けて歌ったことで・・・「へえ、そういう解釈もあるんだな」と思ったくらい。

本番で覚えているのはわれわれド素人合唱団の中の一人(男)が第2部最初の「聖なる隠者」の部分で間違えて「ズぅぅぅ~~~」という声を出してしまったこと、別の部分で少年合唱団の子が一人何を思ったか一箇所フライングしてでっかい声で歌ってしまったこと。

(本番後、暫くして全員にダビングして配られた本番のカセットでは、2回公演のいいところを使って収録されてあった・・・あとで聞いたら本当にヘタクソでいやになる。ごめんねコシュラーさん。)

まあ・・・本番の公演2回とも超満員で、曲が終わってブラボーの嵐。かなり盛り上がったコンサートでした。なんかすごく嬉しかったです。ちょっと涙出ました。


それと、今考えると。
・・・貧乏学生なのに(しかもマーラーなんか全然知らないのに)券買ってくれて見に来てくれたクラスの友人4人に(今更ながら)感謝したい。

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