2016年12月18日 (日曜日)

莱茵的黄金 

今週働きすぎて疲れた。残業続き。二回も出張(千葉)。土曜出勤。帰ったの11時。
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そんなことを踏まえて。本日は出かけたくなくてYouTubeでいろいろ見ていたら、中国のオペラハウスのリングの映像を見つけた。ラインゴールド。オール中国人。指揮者は女性である。友近さんにちょっと似てる。
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巨大なセットが素晴らしい。ラインの川底感がはんぱない。何のひねりもない演出がすごくいい。まあ、全く中国を意識してない衣装やセットなのだけど、そこはかとなく中国っぽく見えるのは何故。(逆に三国志みたいなリングとかあったらいいのにな)
 

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同じ演出の「神々の黄昏」もあり(貼らないけど)、欧陽菲菲さんみたいなブリュンヒルデ、グッチ裕三さんみたいなジークフリート(ローゲも同じ人かな)、吉川晃司さんみたいなグンター、大変うまく作られたグラーネ、最後はワルハラは崩壊するしライン川もちゃんと増水。お金かかってる感がすごい(転がってる石とかは発泡スチロールみたいだけど)。黄昏の指揮はゴロワノフみたいなおっちゃん。いろいろと「なんか少し違う」感がなんだかよい。
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2016年12月 4日 (日曜日)

シャーガーさんとレイチェルさんのトリスタン

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去年と今年、東京の(日本の)ワーグナー好きを狂喜させた二人の歌う「トリスタンとイゾルデ」がYouTubeにUPされたようなので、鑑賞。シャーガーさんが酷使されすぎなのか後半お疲れ気味なのと、舞台装置と衣装が「こんなしょぼいんだったら演奏会形式にしたほうがまだましでは」クラスなのと、指揮がややタメすぎで歌いにくそうなのと、レイチェル・ニコルズさんが第3幕で突然地毛のベリーショートで登場するので「かつら途中で脱げちゃったのかしら」と心配してしまうのと、主役よりマルケ王がかっこいいのはどうなのとか、突っ込みどころ満載ですが見られてうれしかったです。とくにレイチェルさんが絶好調で素敵です。
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ところで、M1の敗者復活戦に投票してみた。「三四郎」と「メイプル超合金」と「ミキ」に入れたけどどうでしょうね。でも、一番笑ったのはインディアンズの「ピアノ売ってちょうだい」のネタであった(←じゃあ入れろよ)。
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(M1観終わって)
優勝した銀シャリは面白かったし、まったく優勝に異論はないのだけど、M1の優勝の仕方では、敗者復活戦から勝ち上がってきて「え。この人だれ?」って思って見てみたら圧倒的に面白くて勢いで優勝しちゃうみたいなのをどうしても求めてしまうので・・・(サンドウィッチマンみたいな)。オペラで言えば代役で出てきた歌手が全然知らん名前で、いざ聴いてみると圧倒的に素晴らしかったみたいな・・・ええっとシャーガーさんとニコルズさんみたいな。そういうのが私は好きです。

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2016年11月17日 (木曜日)

シャーガーさん来日

短信。
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その1 
今日も10時まで残業だったのですが、シャーガーさんが3月に来日するので元気で生きていこうと思いました。(ハルサイ
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シャーガーさんのYouTubeを見せてにわかファンにしてしまったお友達と、一緒に行けるので楽しみです。
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その2
昨年の読売日響・カンブルランのトリスタン、全曲オンデマンドで見られるようです。歌手もオケも合唱も世界レベルのトリスタン。
http://vod.ntv.co.jp/f/view/?contentsId=12662
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その3
今年の新入社員が何でもかんでも言葉を短く略すので、ちょっと会話に苦労します。今日は「最近、献血した友達がハーゲンもらったらしい」という話を聞き、「ハーゲン・・・あ、ハーゲンダッツね」と一瞬にして頭で変換できたので、自分を誉めてあげたいです。(昨年の私だったら、「神々の黄昏」のハーゲンしか思い浮かばなかったに違いない)

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2016年10月 9日 (日曜日)

飯守さんの「ワルキューレ」 新国立劇場

1475926161602ワーグナー「ニーベルングの指環」
第一日 「ワルキューレ」
【ジークムント】ステファン・グールド
【フンディング】アルベルト・ペーゼンドルファー
【ヴォータン】グリア・グリムスレイ
【ジークリンデ】ジョゼフィーネ・ウェーバー
【ブリュンヒルデ】イレーネ・テオリン
【フリッカ】エレナ・ツィトコーワ
【ゲルヒルデ】佐藤 路子
【オルトリンデ】増田 のり子
【ヴァルトラウテ】増田 弥生
【シュヴェルトライテ】小野美咲
【ヘルムヴィーゲ】日比野 幸
【ジークルーネ】松浦 麗
【グリムゲルデ】金子 美香
【ロスヴァイセ】田村由貴絵
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【指揮】飯守泰次郎
【演出】ゲッツ・フリードリヒ
【美術・衣裳】ゴットフリート・ピルツ
【照明】キンモ・ルスケラ
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

(2016年 10月8日 オペラパレス)
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昨日行ってきた。大変に評判がよかったのでかなり期待してた。しかも会場に行ってみたらとってもいい席だったので券を取った時の自分に感謝した。A席なのに、2階席で横からオケも指揮者も見下ろせて、舞台も切れることなくよく見える。前回のラインゴールドの時の反省から(頭でっかい座高の高いおっさんがまん前に座ってた)、1階席はもうやめたんだった。
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しかし、自分的にはまずったこともあって。先週の日曜に買ったバレちゃんのパルシファルのDVDを見たばっかりだったものだから。(オペラ歌手にしては)スタイルのよい美男美女の主役(しかも歌もうまい)の映像を見たもんだから。
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「ワーグナーのオペラなんだから外見は二の次」という超お約束がすっかり私の視覚にはもう通じなくなってしまった。だもんでジークムントとジークリンデのカッポーのラブシーンは、なんかもう大相撲の「がっぷり四つ」にしか見えなくなり、困った。どうしよう、ああどうしよう。もう目をつぶって観るしかない(いや、聴くしかない)。
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とか思ってちょいと目をつぶって聴いていたら、あら不思議。グールドさんかっこいいわ。イケボっていうの。声だけ聴いたら、歌いまわしとかジェームス・キングをちょっと思い出し。かっこいい。美声だし。
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脳内はこんなかんじ。
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いや、終幕までずっと目をつぶってたわけではないので安心せい。
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ま、今回ホントに声楽にはホント穴がない。みんなよい。ワルキューレは何回か見ているが、て、日本で観たものでは歌手は一番ではないかな。
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それにしても。
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今年の東京で観れるワーグナー上演の凄さよ。春にはあのジークフリート二期会トリスタンはありいの、この秋はこの新国ワルキューレにウィーン国立のワルキューレ、ティーレマンの塩城ラインの黄金まである。私はスケジュールとご予算の都合であとの二つは残念ながら見送ることになりそうなのだけど、なんだかこれってバブル期みたい。もうね、平野ノラが「おったまげ~~~」って叫んじゃいそうな勢い。はいオッケーバブリー。
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で、今回のワルキューレ。初めて聞いたんだけどヴォータンのグリムスレイがほんとにヴォータン。あんたホントにヴォータンなんじゃないの?って聞きたくなるくらい外見も声もヴォータン。声はハンス・ホッターみたいなソフト路線じゃなくて、どっちかっつーとジョージ・ロンドンかな(違うか)。グリムスレイ、シアトルそのまんま演出リングにも出演していて、ホントにアーサー・ラッカムの絵じゃねえのってくらいヴォータン。でもヨハナーンやってもきっとヨハナーンかと(見てないけど)。
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ブリュンヒルデのテオリン。なんか前に観たときよりちょっと太った印象(ジークリンデほどでっかくないけど)。でも、「ただ声がでっかいだけの人」みたいな勝手な印象が(私は)あったんだけど、全然違ってた。とても人間的で、深い表現。ジークムントを自分で作って運命を作っておいて、うまくいかなくなると娘に丸投げっていう自分勝手で大きな子供みたいなヴォータンを愛しながらも、悩み苦しみ、ジークムントに心から同情して運命を変えてあげようとする。「この女があなたのすべてだと?地位も名誉もいらないと?(意訳)」とジークムントに言う場面はピアニッシモで切々と歌い、観客の心をえぐった。私含めて周りの人結構泣いてた。さすが世界中でブリュンヒルデ歌っているだけある。
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新国立では準レギュラーみたいな扱いのツィトコーワたん。相変わらず可愛らしいわん。声も深くて素敵。山のようにでっかい人々の中にいて、ことさらスリムで小柄に見える。怒り爆発のフリッカをなだめようと、ヴォータンにひょいっと一瞬持ち上げられるツィトコーワたんかわゆす。まあ、こんなに若くて美しい奥さんの言うことだったら神々の長ヴォータンも聞くしかないかな。
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憎まれ役のフンディングのペーゼンドルファーもほんとに憎たらしそうないい声である。外見もなんかフンディングっぽいし(それは誉め言葉なんだろうか)。いやほんと憎たらしいです。そもそもこんなに悪い役ではないと思うんだけど。演出上、ホントにやなやつになってた。
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ジークリンデ役のウェーバーは体格のわりに、かなり走り回ったり頑張ってた。体きく系太った人なのかしら。とてもたくさんのブラヴォー(ブラーヴァ)をもらってたけど、わたし的にはすこーしだけ歌い方にクセを感じる。でも、声はよく出ていたし表現は感動的であったのでよかったのでは。他の歌手がみんな良すぎるから高望みをしてしまうんだね。
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演出。もうこれは昔懐かしの演出って感じである。もういろいろ演出家の自分勝手な演出のものを見ているので、読み替えもなくストレートなものであると私は感じた。第一幕でフンディングの手下がたくさん出てくるのも別に私には普通に見えたし、第2幕で木馬に乗ってるヴォータンが子供返りしているようで可愛かった。結構ネットでは話題となってた第3幕のワルキューレの騎行のシーン(お嬢さんたちがほとんど裸の男性にまたがってるやつね)でも、「別に・・・このくらい普通じゃね?」みたいな感じで見てた。ただ、思ったのは、トーキョー・リングの時のワルキューレ役の歌手さんたちも今回同様大変そうだったなあと。他の劇場ではワルキューレさんたちはただ槍と盾持ってあちこち歩き回ってるだけのが多い気がするのになあ。
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最後の炎の場面は、遠目に観るとホントの炎みたいに見えるけど、よく見ると映像なんだよね。うまくできてる。その昔の日本でのトンネル・リングなんて「ホントの炎を使わなきゃやんないもん」ってゲッツくんごねたらしいね。結局舞台横で消防署が待機してたんだっけ。昔話だねえ。
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あー、で、最後にオケ。私は今年素晴らしいワーグナーを聴きすぎた、日本のオケで。春祭のN響、こないだの読響(トリスタン)。ここらへんはもしかしてヨーロッパの普通の歌劇場のオケ(まあ、単体で活動するドレスデンとかウィーン・フィルとかはまた違うかもだけど)よりうまかったかも。私は飯守さんのファンなのであんまり悪く言いたくないんだけど、東フィルさんだってよいときは凄くいいので・・・今回はうーん感がほんの少し。まあ最後の盛り上げは素晴らしかったので、よかったかなと。
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(こないだの二期会トリスタンの時に、幕間でふつうの観客の男の人がオケピ内で準備中のヴァイオリン奏者の一人に「(オケが)本当に素晴らしい音ですね」みたいなことをおっしゃっていて、これまた全然赤の他人の私が横で「うーん、ホントに」ってうなずいてしまったのを思い出す。)
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まあ、上演は全体的にはまれにみる名演で、「これだけの歌手を日本で見られる幸せを是非!」っていう宣伝文句(Twitterで読んだ)には嘘はない。あと3公演あるのでお金のある方、学生さんとか安く行ける環境にある方は是非出かけられることをお勧めします。(私は今回は2度目はもうなし。金ないし。)
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新国立劇場/ワルキューレ(トーキョー・リング2009)
ケンペ/ワルキューレ(コヴェントガーデン1957)
飯守さんの「ワルキューレ」その1(二期会)
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その他、公演と関係ないこと。
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・新国立はポケストップは何個かあった。でもポケモンは一個も出てこなかった。
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・今回はアンケートに答えるともれなくなんかくれるっていうので、答えてみた。何くれるのかなって思ったら(前に避難訓練のときもらった新国立劇場のウエットティッシュかなって思ったけど)、クリアファイルだった。これからの公演名が書いてあるだけのもんで、何てことなかったけど、裏面が座席表になっててこれは便利だなと思った。(舞台写真とかだったら嬉しかったんだが。)
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・幕間に成城石井で購入した柿の葉寿司を食べたんだけど、美味しかったなあ。帰りにもう一個買って帰ろうかと思ったらもう店になかった。2割引きだったけどちゃんとメイドイン奈良だった。あたしってなんでこんなに柿の葉寿司好きなんだろう。

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2016年10月 2日 (日曜日)

シャーガーさんパルシファル

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今日買って今日全部見てしまった。ああシャーガーさん尊い。
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『パルジファル』全曲 チェルニャコフ演出、ダニエル・バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン、アンドレアス・シャーガー、ルネ・パーペ、他(2015 ステレオ) icon

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いつまで聞けるのか知らないけど、シャーガーさんの歌う千人が聴ける。やっぱりルネ・コロっぽい。そんでこのテノール・パートを作曲したマーラーに感謝を捧げたい(←何故)

http://www.rtve.es/alacarta/audios/fila-cero/fila-cero-festivales-verano-euroradio-23-09-16/3732498/

(シャイー指揮。0:13:40くらいから演奏。第二部「マリア崇敬の博士」は1:06:10くらいから。ちなみに藤村実穂子さんも出演。)

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2016年9月18日 (日曜日)

トリスタンとイゾルデ 二期会

ワーグナー:歌劇「トリスタンとイゾルデ」
トリスタン:ブライアン・レジスター
イゾルデ:横山恵子
マルケ王:清水那由太
クルヴェナール:大沼 徹
メロート:今尾 滋
ブランゲーネ:加納悦子
牧童:大野光彦
舵取り:勝村大城
若い水夫の声:新海康仁
ヘスス・ロペス・コボス指揮
読売日本交響楽団
二期会合唱団
(東京文化会館大ホール)
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過去記事:カンブルラン/読売日響 トリスタンとイゾルデ①
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まず、大変喜ばしいことに本日やっと新しいパソコンが届いた。そんで今もうこうして使っている。最初の「わいはい」接続には思いのほか苦労した。「こんなにつながらないんじゃ、もしかしてわいはい飛んでないのかも」とか疑ったくらい。つながらない原因は、電気屋の書いてくれた手書きのIDパスワードの数字が間違っていたからであった。自分のところに届いたメールで確認して正しいのでやってみたらすんなりと接続できた。これが最初からあってれば、3分くらいでできたはず。
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まあ、○ッ○○○ラのおにいちゃんも親切にしてくれたし、ずいぶんといいパソコンを5万円ちょいで売ってくれたのだから、文句は言わないとしよう。
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で。本日行ってきたトリスタン。昨年、カンブルラン指揮の読響の演奏会形式のに2回とも出かけて、たいそう素晴らしかったので、また鑑賞することにした。正直、日本人キャストは今更感(←失礼!)もあったのだけど、歌唱もかなりのレベルだったと思った。
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第1幕。さほどいろんなものがあるわけでもない簡素な舞台装置。舞台には二枚の壁が合わさっていて、波の模様が全体に書いてある。中央には井の頭公園とかにあるくらいの簡素なボートとオールが2本。ボートにたたずむイゾルデと、ボートの外にブランゲーネ。海の中で溺れちゃうぞブランゲーネ。
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そんで私、横山女史の舞台姿と簡素な舞台を見て、「ああっ、昔懐かしい新バイロイト様式のようじゃ!まるでビルギット・ニルソン!」とか思ってふつうに観ていたんだけど。
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となりに座っていたご夫婦の奥様が第一幕終わったあと、怒りながら「あたし、許せないわ。もうちょっとお姫様みたいな人ならいいのに、これじゃ感情移入できないわ。声はいいけど。」と。(ごめんなさい)
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私もはたと気づく。中学生の時からワーグナーをふつうに聴いていたし、写真とかでヒロインの姿を見たりしてたので、正直ワーグナーのヒロインはニルソンみたいな人が普通だと思ってた。まあ、リゲンツァとかデルネシュ、はたまたW・マイアーみたいに声も素晴らしくて美女のイゾルデなんて奇跡でしょ。
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だって横山さんなんて今回のチラシのライプツィヒ公演の写真の現地イゾルデよりよっぽど可愛かったじゃない。そして声は力強さも女性らしさもあり、素晴らしい。第1幕からかなり飛ばしてたので「最後まで持つのかなあ」と少し心配になったけど、大丈夫。やっぱりパワーが大事ねワーグナーは。
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(池田香織さんも実は聞きたかったんだけど・・・予算オーバーのため見送り。評判よいので残念。)
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しかしまあ、今回も素晴らしいと思ったのはやっぱりブランゲーネ役の加納さんで。まあ、加納さんのブランゲーネは観るの2度目なんだけど、今回の演出がかなりブランゲーネに重きを置いていたようで、苦悩するイゾルデを敬ったり、慰めたり、はたまた毒薬を飲ませるようにイゾルデに言われて悩んだり、苦肉の策で惚れ薬を飲ませてしまった時とかの戸惑いの演技が秀逸であった。舞台女優並みでしょ。いや、オペラ歌手ってある意味舞台女優か。
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あと、クルベナール役の大沼さんもホント素敵でしたわ。「ダナエの愛」のときもかっこよかったのだけど、今回はもっとやんちゃな若々しい演出であった。まるで遠い昔の白黒映像の(YouTubeとかでたまにボロボロ落ちてる)F=Dの映像みたいな感じ。とても可愛らしい。
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トリスタンは・・・思ったより歌えてた。まあ「歌えてた」以上のものはないけど。びわ湖よりは全然まし。
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第2幕。壁紙が変わり、今度はルノアールの絵の拡大版みたいなグリーンの点描画の拡大みたいなの。そんで裏返しにされたボートとオール。マルケ王とちっともうまくいってないイゾルデ(当たり前か)。で、ろうそくの火を消して赤いスーツに身を包んだトリスタンが嬉しそうに登場。なんか・・・もうここらへんになるとなんだかカンブルランの時の演奏会形式が懐かしくなってしまった。なんかなあ・・・見ててむずがゆくなってくるんだよね、演出なんてなくていいのに(←じゃあ、何故見に行った)。
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まあ、演出で「おお」と思ったのは2幕の最後でトリスタンとイゾルデが相次いでナイフで自分の両目を切ったとこで(イテー)、私はちょっとだけ「え」とか言ってしまった。あとは思ったより普通の演出かな。あ、愛の二重唱の通常カットあり上演でした。
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第3幕。なんか現代美術の「おっきな筆で書きなぐったような」壁紙。中央にはやっぱりボートだが、今度は真ん中で折れている。オールも折れていて、そこらへんに散らばっている。ボートの中で寝ているトリスタン。グレーのスーツ姿のクルベナール。かっこいい。なんかクルベナールばっかり見てしまう。もうトリスタン役には興味がなくなってしまった。
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牧童役の人が白いスーツで白いお帽子をかぶってて、しょっちゅう帽子を脱ぐんだけど、何アピールなんだろう、つるつる頭に後光が射して(ごめんなさい)きらきらしてた。演出上何か意味あるんかなあとか注目してたんだけど、ただ禿げてただけだったみたい(ごめんなさいごめんなさい)。
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トリスタンは黒い目隠しをしてたんだけど、イゾルデが到着したと聞いて目隠しを取る。もうなんかめっちゃ歓喜だったんだけど、そこらへんになるともう私トリスタン役にはやっぱり興味がなくって、「ただおっきな外人が勝手に苦しんでる」みたいな感覚に陥った。いやあ、ここんとこの読響はホントに素晴らしかったなあ。「こんな音も出してたんだ」とかいろんな新たな発見があった。このオペラの主役はオケなんだなあ。
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イゾルデが目隠しして登場。まあ、周囲では普通に修羅場を演じ、クルベナールは自分で自分を刺したりして死んでしまう。ブランゲーネはグレーのスエットみたいな素敵なスーツで登場。あーゆー服ほしいな。
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イゾルデの愛の死で、「最後どんなどんでん返しが??」とか思ってわくわくしてたんだけど、ヒロインは折れたオールをつなぎ合わせて、ボートもつなぎ合わせて、ボートの中で歌って終わり。結構普通。横山さんはいつもながらメタリックな声で素晴らしい。日本人では最高レベルのイゾルデでは。
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マルケ王が若干「若すぎるかなあ」って思ったけど、みなさんよかった。あらかわバイロイトで大活躍の今尾滋さんもメロートで頑張ってた。
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ちょっと残念に思ったのは二期会合唱団が(上演中もカーテンコールも)まったく顔を出さなかったこと。舞台裏では普段着だったのでしょうか。演出とは言え、もっと舞台上に出てきて歌ったほうが男声合唱の迫力があるのに。もうちょっと聞こえたかったなあ。
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オケは(何度も言うけど)素晴らしかったし(ホルンとかクラリネットとかとくに)、いつもながらよい音であった。カンブルランと比べて、指揮はごくごく普通のテンポだった。
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初めて上野でポケモンGOやってみたんだけど(もうレベル22なの!)、ポケストップが「ヘラクレス像」とか「カレーの市民」とかで芸術的で上野らしいなあと思った。レアポケモンのハクリューを初めてゲットしたぜ。ピカチューは山手線内で逃した残念。

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2016年8月10日 (水曜日)

フェスタサマーミューザ 飯守さんのワーグナー

ワーグナー:「ローエングリン」第1幕への前奏曲
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調
ワーグナー:「タンホイザー」序曲
「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
「ワルキューレ」より「魔の炎の音楽」「ワルキューレの騎行」
ペーター・シュミードル(クラリネット)
飯守泰次郎指揮 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
(ミューザ川崎シンフォニーホール)

モーツァルトのリハーサルもおわり。
夕飯食べて、本番。(名古屋コーチンの親子丼と塩唐揚げセット。あまりしょっぱくなくて美味。)

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ワーグナーの演奏は、リハーサルもよかったんだけど、リハーサルより濃厚であった。トリスタンなんて濃くて濃くて。全曲の演奏だったらここまでこゆい前奏曲ではないよねえ。最初と最後をくっつけただけなのに、全曲聴いた感。

ワルキューレは・・正直もっと前から聴きたかったなあ、魔の炎の音楽。ローゲを呼ぶところからだったから。ブリュンヒルデとの別れから(歌なしでも)聴きたかった。

ところで。ポツンと一曲だけ途中で演奏されたモーツァルト。ソリストはウィーンフィルのトップ奏者だった人で、ベームやバーンスタインとコンチェルトのソリストとして共演してたらしんだけど・・・なんかなあ。クラリネット調子悪かったみたいで。そうそう、われわれ日本人はね、小学生のころから学校で習ってきた、「クラリネットは壊れやすい」と。こんなに「壊れちゃった」事を明るく歌われた楽器はない。なので、今日もクラリネット壊しちゃった屈指の名奏者の生演奏を聴けたということで、記憶に留めておこう、、、じゃなくて忘れよう。

(スマホ更新のため、読み辛くてすいません)

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フェスタサマーミューザ 飯守さんのワーグナー リハーサルの部

有給が35日残っており、有給取るよう推奨されたので、本日お休み。前日トンでもないトラブルを起こしたので、出社を危ぶまれたが、何とかなったので、有給取っちゃった。ホントのところ会社はどうなってるのか、知らん。


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という訳でミューザ。夜コンサートだったけど、3時から公開リハーサルという事なので、有り難く参加。飯守さんのワーグナーへの思いを垣間見ることができるかも。

リハーサルはせいぜい一時間くらいなのかと勝手に思ってたら、二時間ちょいも見せてもらった。大体全曲聞いた。

それにしても今日は普通の日のはずなんですが、結構リハーサルの観客の多かったのは驚いた。リタイア組か大学生ばかり・・・というわけでもなく。私みたいに、わざわざ有給取ったのかな?

飯守さんも、「このクソ暑い中、ワーグナーに集まって頂き、ご苦労様です」みたいな感じで。いやいや、夏だからこそのワーグナーでしょうよ。ロビーではおっちゃんたちが、今年のバイロイトの話とかで盛り上がってたりとか。

で、リハーサル。何故かアンコール曲のローエングリン第三幕への前奏曲から演奏。いきなりネタバレ。次はタンホイザー序曲。普通に通して演奏したが、飯守さんは「タンホイザーの巡礼の苦しみを表している。巡礼は苦しいです。腰痛です、腰痛。」とか仰ってた。知らんかったなあ。タンホイザーが腰痛とは。

しかし。

あんなに素晴らしいタンホイザーのあとのトリスタンは、もう別格な位凄くて。やはりこの曲は飯守さんにとってもオケにとっても特別なんだなあと。前にこのコンビで演奏会形式で全曲聴いたもんね。イゾルデの哀しみ、トリスタンの苦しみがこんなに現れた演奏もそうないのではと。ここまでくると、リハーサルは演奏云々ではなく、楽員の精神論になってしまう。曲への向かいかた、取り組みかた等。

コンウォールの海に投げ出された観客は、いきなり腕を捕まれて、ニーベルングの深い森へ連れてこられた。最後はワルキューレ。ローゲの魔法の炎が目の前に現れる。あ、もうすぐ新国立劇場で観られるんだなあと、想いを馳せる。大迫力のワルキューレの騎行。もうリハーサルだけでお腹一杯。本番へ続く。


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2016年5月 1日 (日曜日)

Notung! Notung!

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ロック版ノートゥングなのかしらん。
でもなんかあたし・・・馴染めないの。

やっぱりこっちよね。.

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キャー!!シャーガーさん キャー!!
こっちのほうがロックコンサートっぽいのは何故。

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それはそうと・・・シモーネお姉様が二期会でナクソス振りにいらっしゃるというのでどうしよう・・・でも、どうせならトリスタン振って欲しかったなあと。

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2016年4月11日 (月曜日)

東京・春・音楽祭 ジークフリート

ワーグナー:『ニーベルングの指環』第2日《ジークフリート》
(演奏会形式/字幕・映像付)
映像:田尾下 哲 指揮:マレク・ヤノフスキ
ジークフリート:アンドレアス・シャーガー
ブリュンヒルデ:エリカ・ズンネガルド
さすらい人:エギルス・シリンス
ミーメ:ゲルハルト・シーゲル
アルベリヒ:トマス・コニエチュニー
ファーフナー:シム・インスン
エルダ:ヴィーブケ・レームクール
森の鳥:清水理恵
管弦楽:NHK交響楽団(ゲストコンサートマスター:ライナー・キュッヒル )
音楽コーチ:トーマス・ラウスマン
(4月10日 東京文化会館)
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<あらすじ>
あなたの結婚しようと思っているその女の人は、あなたの実のオバさんだよ!
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今年もやってきた、上野のリング。今年は休日の券が買えたので、半休をとらずに済んだ。まあ、ウィークデイだろうが休みの日だろうが、春の上野は同じように混んでいる。もう桜も散ってしまって葉桜なんだけど、みんな普通にブルーシートを敷いて昼間っから飲んでいる。
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何でもいいのであろう。飲めれば。
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「玄関出たら、40分でバイロイト」とか言いながらバイロイト音楽祭ばりのファンファーレを聴くために、1時間早く到着。ファンファーレは第3幕の、ジークフリートと祖父に当たるヴォータンの一騎打ちの場面の音楽である。カッコイイのう。で、あそこのシーンはまるでスター・ウォーズのようだよね。親子じゃないけど。
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で、まあ。初日ではないので、もう色々とTwitterなんかで初日の感想は見ているのでどんなんだかわかっている。とにかく、おそらく日本ワーグナー上演史に残る(すくなくともワタシのみじけー鑑賞史には残る)上演である、ということはわかっている上での鑑賞。
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・・・って思いながら聴きはじめるので、最初からすごく緊張して鑑賞。いかにもミーメらしい風貌のシーゲル。性格テノールというよりは、普通にヘルデンテナーなのだそうで、歌うまい。で、表情は豊か。かわいい。
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そんでもって、ジークフリート役のシャーガーが「はいやは~~~」とぶっ飛んでくる。普通にコンサートのスーツを着ているけど、表情とか演技はもう、ジークフリートそのものである。はりきりすぎて蝶ネクタイが外れちゃったみたい。声は・・・何系なのか目をつぶって考えてみたら、なんかその昔のルネ・コロのような感じであった。そもそもシャーガーはオペレッタ歌手だったというから、その経歴はコロととても似ている。懐かしい、この輝かしい明るい声。
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そんなこんなで、我々聴衆はシャーガーのとりこになってしまった。鍛冶屋さんのシーンは「金床叩きスト」の打楽器奏者が配置されていたけど、シャーガーは一緒に叩く身ぶりをしながら、この凄いパートを歌いきった。終ったとたんに大ブラヴォー。もう、観客は第1幕で終わってもいいくらいの大盛り上がり。でも、あと2幕もあるんだよん。
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「我々は、もしかしたら凄い公演を体験しているのでは・・・何十年に一度しかないような」という雰囲気をふつふつと感じながら、第2幕へ。最初はジークフリートは出てこない。アルベリヒとさすらい人(ヴォータン)の場面である。でも、このシーンだってもう、目を離せないくらい凄くて。何か不思議な発声の歌手、コニエチュニーのアルベリヒだってもしかしたらグスタフ・ナイトリンガーばりの凄さじゃない?って思うくらいのド迫力だった。大蛇役のシム・インスンは大きな拡声器みたいなのを口に当てて歌唱。
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森の中のシーン。今年もウィーン・フィルのキュッヒルさんがコンマスだったので、有名な、あの大好きな美しい「森のささやき」はまるでウィーン・フィルの弦のような響き。ショルティ盤で育ったワタシは狂喜。なんて美しいの。そしてジークフリートは演技力抜群で何て素敵。聴衆のみんなが大好きになってしまうよ、ジークフリート。森の小鳥さんは5階席から歌うので凄い声量。小鳥じゃなくてペリカンくらいに感じ。でもうまかったです。
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2幕終って。何だかもう、ロビーは凄く混んでいるし、どこかに座るどころか立っておやつを食べる場所さえなくて、階段の手すりに佇み立ったままメルヘンの三元豚サンドイッチを食べていると、同じように居場所に困った女性が横にいたので、少し階段を下りて居場所を作ってあげた。そのくらい混んでいるのですけど、もしかしてバイロイトもこんなですか?(←行ったことないので)
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第3幕はエルダの登場。エルダ、なんか凄く若い人のように感じたのですけど気のせい?お声は深くてよかったですが。そしてファンファーレでも聴いたヴォータンとジークフリートの一騎打ち。第3幕のオケは心に来るねえ。ワーグナーは「森のささやき」の途中で「ジークフリート」の作曲を中断して「トリスタン」を書いたから、音楽が格段に深くなっている。
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やっとブリュンヒルデを起こすシーン。1幕から相変わらず全く疲れの感じない美声をビンビンと響かせているシャーガーさんの歌を聴きながら、「ワタシはもう少しの間、ワーグナーが大好きでいいんだ。」とか思った。「もう、ヴィントガッセンが都市伝説とか、コロやイエルザレムをなかったことにしなくていいんだ。ワタシの生きている世界に、ヘルデンテノールが現れたんだ。もう『ヘルデンテノールもどき』の声に我慢しなくていいんだ」とか考えて、とても嬉しくなった。そんでもって、ジークフリートに起こしてもらったブリュンヒルデと一緒に「あなたを産んでくれたお母さんに幸あれ!」と思った、シャーガーに。ホントにありがとう、生まれてきてくれて。ホントにありがとう、日本に来てくれて。
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一幕ごとに聴衆みんなは盛り上がり、最後は勿論スタンディングオベーションだったんだけど、ホントにどんなに感謝しても感謝したりないくらい。歌手の皆さんもみんなよかったし、N響の皆さんももの凄くよかった(ホルン・ソロも完璧!)。実はあんまり好きじゃないヤノフスキも、今回はもう・・・いつも感じる「ワーグナー独特のうねりがない」とか「やたら早い」とかももうどっかに吹っ飛んでしまうくらい良かった。なんたって今年はバイロイトでリング振る指揮者だよっつー自信にみなぎっていた感じ。そして譜面台はあくまで低く。
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おうちに帰って、「もしかしてこれって一番好きな1953年のクレメンス・クラウスのバイロイトに比肩する名演かもしれない」と思って、ジークフリートの最後の二重唱だけ聴いた。ヴィントガッセンがバイロイトで初めてジークフリートを歌って、あまりの素晴らしさに音楽が終わる前に大拍手が始まってしまうやつね。シャーガーさんはヴィントガッセンとは違う声質だけど、このバイロイトの聴衆と同じような気持ちだったかも、この日の日本の聴衆。
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