2009年9月12日 (土曜日)

ベーム/ジークフリート



ワーグナー:楽劇「ジークフリート」
 
ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
 ミーメ:エルヴィン・ヴォールファールト
 さすらい人:テオ・アダム
 アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
 ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
 ファフナー:クルト・ベーメ
 エルダ:ヴィエーラ・ソウクポヴァー
 森の小鳥の声:エリカ・ケート
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:カール・ベーム

 (1966年7月)
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今日は、買ってからずっと森の中にほうりっぱなしの「ジークフリート」を聴いてみた。ごめんジークフリート。放置プレイしすぎ。

(ミーメ役のヴォールファールトってずいぶん早く死んだんだねえ。カワイソス。聴いてて涙出てきた。)

で。

ベームのリングを今さら私が語るのもどうかと思うんで、今日は(も)昔話をしよう。
リングというと思いだす。
日本でリング全曲公演が初めて行われた年のこと。

私はワーグナーどころか普通にオペラというものを舞台で観たことがなかった。日本人の公演でさえもなかった。外人の知ってる歌手が大量にやってくる公演なんて、どうやって観に行くものかわからんかった。親に連れてってもらったり、券を買ってもらったりとかそんなことも貧乏なウチにはなかった。

でも、どうしても行きたかった。CDショップに貼ってあった、炎をバックにヴォータンが槍を振りかざしてるポスターが私をめらめらと燃え立たせた。
そんな凄いの一生見れるかどうかわかんないし(少なくとも・・・その時は思ったんだよ、えへ)。値段は高かったけど、もう貯金をはたいてでも行きたかった。せめて・・・ワルキューレだけでも。

どうしたらいいか、発売日がせまったある日、意を決してN○Sに電話してみた。私、かなりテンパってた。で、電話を取ったおねいさんによると。

・発売日に電話をつながるまでかけまくる。
・東京文化会館に朝から並ぶ。

ということで運がよければゲットできるということだった。言うまでもなく昔はネットなんてなかったから、本当に苦労したものじゃ。(←誰)

で、電話がつながる自信が全くなかった私は、上野の文化会館に自分ができる限りの早い時間に並びに行くことにした。一人で。餡パンと座布団を持って。

朝の5時くらい。始発バスに乗り、山手線に乗った。初めての経験だったしクラヲタの友達もいなかったからどんな感じなのか想像もつかなかった。そういえばそんな朝早く上野に行ったこともなかった。

駅に着いて信号を渡って、目の前の風景に唖然とした。
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何、この沢山の浮浪者。
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いつもは上野公園にいるはずの浮浪者の男の人たちが、毛布をかぶって沢山寝ているではないか。文化会館のまわりで。ずうずうしいわね。

この中で発売時刻までいなければならんのか。うら若き女の子の私が、知らないおっちゃんたちと・・・。

しかし、そのあとすぐ浮浪者の皆さんたちがむくむくと起きだしてきた。みんな銀ブチメガネをかけていたり、見なりは普通の会社員風だった。なんて理知的な浮浪者・・・じゃないわ。

ああああああ。みんな私と同じ穴のムジナだったのか。

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昔は、こんな感じじゃった(と思う)。私があとにも先にもこんなに列に並んだのってこの時だけ。で、午後2時頃にギリギリセーフで「ラインの黄金」と「ワルキューレ」を入手した。まあ席は後ろのほうだったけど、嬉しくて嬉しくて、前に並んでた知らないおじさんと(ヒマなのでずっと喋ってた)本当に飛び上って喜んだ。

今じゃそんなにしてまで行こうと思うオペラ公演などそう滅多にあるもんじゃない。まあ、今は泊りがけじゃなくてもネットで買えるけどさあ。

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2009年9月 5日 (土曜日)

飯守さんのワーグナー・ガラ・コンサートin Bunkamura

Pa0_0420_2 ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
楽劇「ワルキューレ」第3幕

キャスリン・フォスター(ブリュンヒルデ)
ラルフ・ルーカス(ヴォータン)
増田のり子(ジークリンデ)
渡海千津子、江口順子、津山恵、磯地美樹、橋本啓香、庄司祐美、金子美香、西館望(ワルキューレたち)

飯守泰次郎指揮/東京フィルハーモニー交響楽団
(Bunkamuraオーチャードホール)

そんなわけで。

創立ン年の文化村記念特別コンサート。オーチャードのこけら落としということでン年前にバイロイト音楽祭が建物以外まるごとやってきたという画期的な事件があったのですが、ほんとに昔は日本は景気良かったんだなあと、しみじみ。

今じゃ考えられないし。

外国のワーグナー歌手を二人呼んで、あとは日本人歌手、オケ、指揮者。まあ飯守さんは好きなのでいいんだけど。

ワーグナー歌手ったって、世界的にも今はずいぶん小粒になってしまった。例えば「これぞ、今を代表するワーグナー・ソプラノ!!」っていう歌手が私、思い浮かばない。ベーレンスも死んじゃったしな。まあ・・・聴くとみなそこそこ歌えるんだが。

今回来るはずだったアラン・タイトスだって、現代を代表するヴォータンってほどでもない、どっちかっつーと私の中では「影のない女」のバラク。

そんな中で、今日の演奏会。実はトンでもなく前のほうの席を取ってしまった。いつも買い間違える、オーチャードの席。一階前から9番目だからちょうどいいなあと思って行ってみたら、4番目。しかもはしっこだから見にくい見にくい。

そういえば同じ間違いを、こけら落とし公演でも私はやっちまった。シノーポリの「タンホイザー」。席番号からして前から4番目かと思ったら、一番前中央。シノーポリの間後ろで。「えー、それってすごいことじゃない」と思われるかもしれんが、実際のところ、指揮をするシノーポリがオケピットの囲いにガンガンぶつかるので、その音が終始気になった。

シノーポリが早くも故人となった今はいい思い出かも。

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で、今日の演奏会。

そうそう、アラン・タイトスが「咽喉頭炎から引き起こした非常に高い発熱」のために来日不可能になった。私がそれを知ったのは9月2日のことだが、別にタイトスが目当てで券取ったわけではないので、まあいいや。うーんやっぱりすこしガッカリしたけど。ラルフ・ルーカスはバイロイト出身のバリトン(ホントにバイロイトで生まれたんだそうな)、今度の新国の「影のない女」でバラクを歌うんだってよ。

ということで、すごく見にくい席で聴きにくい前のほう(実は、私オーチャードってあまり行かないホール。先日ミューザに2度行ったので耳があっちに慣れてる。)で、かなりハンデはあったのだがやはり飯守さんのワーグナーということで楽しめた。

「タンホイザー」はさほど思い入れがない演目なのだが、序曲はいいなといつも思う。飯守さんの指揮なら、なおのこと。

「トリスタン」は演目として好きなので前奏曲でも一生懸命聴いてしまう。タンホイザーではあまりまだ気が入ってなかった(私が)んだけど、さすがトリスタンとなると旋律の一つ一つが楽劇そのものを思い出す。トリスタンの苦しみや苦悩が嫌と言うほど思いだされてくる。薬はやっぱり厳しい。ああ、あのとき薬さえやってなかったら・・・。

それにしても、ずっと思ってたのだがワーグナーのオペラに出てくる「薬」って効き目がずいぶん長持ちである。大体薬っていつか切れてくるもんだと思うが。「ほれ薬」にせよ、「忘れ薬」にせよ。一晩したら切れて元通りということは、ないんだな。

(・・・ということで思い出したんだけど、「ワルキューレ」の最後でヴォータンがローゲを呼びだしてブリュンヒルデを火で囲むんだけど、それって次の「ジークフリート」で英雄が彼女を見つけ出すまでの役目でオシマイなのかと思ったら、その次の「黄昏」でもやってて、リング聴き始めた頃はローゲも大変だなと思った。)

で、20分の長い休憩のあと、メインの「ワルキューレ」第3幕。演奏会形式ながらオペラらしく多少は舞台っぽい動きもアリな公演。

第1幕だけを演奏会でやることは多いが第3幕は珍しいかも? なんといっても主役2人の他にワルキューレの歌手が9人(ジークリンデ含む)も必要なんで大変だ。しかも「ホーヨートーホー!」とはなっからデカイ声で歌わなければならんし。あのフレーズはド素人の私から見ても難しそうである。

今日の歌手さんたちはみなまだお若い方のようでスタイルもよく。あんまりでっかい方は見られなかった。(みなさん二期会「ワルキューレ」出てた方々)

ジークリンデはもっと大変で、ちょっとしか歌うとこないのに第1幕と2幕ではほとんど主役級で大悲劇を演じてきたということを、そのちょっとの歌う部分で(突然のハイテンションで)示さなければならない。本日のジークリンデの増田のり子さんは、二期会の「ワルキューレ」でそれは素晴らしいジークリンデを歌ったので今回キャスティングされたんだと思う。増田さん今日も良かったでした。それにしても、増田さんて写真より本物のほうが若くてスマートでお綺麗だと思うんだけどいつも。プロフ写真撮りなおしたらあ?と思う。

で、今回わざわざイギリスからやってきたソプラノ、キャスリン・フォスターだけども、やっぱり体格も日本人とは一回り(二回り?)大きいし、声も大きい。当然だがやっぱり「うーん」とうなってしまった。透明でよく通る声。発音がやっぱりイギリス人らしくさらさらと流れてしまう感じはしたが・・・さほど気にならず。声が誰かに似てると思ったんだけど、思いだせなかった・・・悔しい。

今回代役のルーカスは、たぶん初めて聴く歌手(バイロイトには出てるみたいだが・・・印象がない)だと思うんだけど、今日は急な代役をよくつとめて下さってたと思った。そんなに「ガッカリ声」というわけではない・・・ヴォータンにはまだまだ若いかなという気はしたけれども。ところで、ヴォータンの別れの「der freier als ich, der Gott!」のあと、また飯守さんの指揮が素晴らしいんだな~、凄い盛り上がってあすこで聴衆がいつもグスグスし始めるんだけども、そのあとルーカスもなんか胸が詰まってる感じに(まあちゃんと歌ってたけど)なってた・・・と思ったのは私だけ?気のせい? ブリュンヒルデもすごい勢いで駆け寄って抱きついてきたしね。

で・・・今回は舞台にオケが乗ってるんで「ああ、ハープが4台」って思った。4台も使うのっていつかなあ?って気にしてみてたけど、やっぱり最後のローゲ呼んだあとの炎の音楽んとこだねえ。

演奏会はなかなか盛況(こないだのブルックナーほどではないが)。皆さんお疲れ様でございました。

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2009年8月 8日 (土曜日)

ベーム/ワルキューレ

ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ジークムント:ジェームズ・キング
ジークリンデ:レオニー・リザネク
フンディング:ゲルト・ニーンシュテット
ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
ヴォータン:テオ・アダム
フリッカ:アンネリース・ブルマイスター
ゲルヒルデ:ダニカ・マステロヴィッツ
オルトリンデ:ヘルガ・デルネシュ
ヴァルトラウテ:ゲルトラウト・ホップ
シュヴェルトライテ:ジークリンデ・ワーグナー
ヘルムヴィーゲ:リアーネ・ジーネック
ジークルーネ:アンネリース・ブルマイスター
グリムゲルデ:エリーザベト・シェルテル
ロスヴァイセ:ソナ・ツェルヴェナ
バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:カール・ベーム
(1967年)

過去記事:ベーム/ラインの黄金

買ってからかなり放置してある、ベームのリング。これをほっといて他のリングとか平気で買ってしまいそうである、これはよくない。

で、なんで急にコレ思い出したかというと。

こないだYouTubeをみてたら、1967年のバイロイト音楽祭「ワルキューレ」の大阪公演の映像があったんで(前からあるが)最初から最後までみてみた。すごいこま切れで映像も白黒でものすごく見辛いんだが、やっぱり自分はワルキューレ好きなものでついつい全部見てしまった。これが日本初演らしい。

(現在削除)

ちなみに、同じ年の来日公演の「トリスタン」はビデオで持ってる。実家にあるのでずっと見てないけど。

この来日のときの「ワルキューレ」のキャストはなかなかよい。何と言ってもジークリンデ&ジークリンデのカッポーがジェス・トーマスとヘルガ・デルネシュというのが何よりもよい。まあ、キング様だったらもっと貴重なのになあとも思うけれど、何しろこのカッポーは見た目がよい。なんか二人とも昔のハリウッド映画俳優みたいだ。声楽的にも申し分ない。こんなワルキューレを生で観られた昔の関西人に嫉妬。

ブリュンヒルデ(ニルソン)を「トリスタン」公演のゴールデン・キャストにとられてしまったので、このワルキューレ公演のブリュンヒルデはアニア・シリアである。このアニア・シリアが私にはどうしても違和感がある。第2幕の登場のときに「何この若いオネーチャンは」と思うくらい貫禄がない。声楽的には・・・まあこういう若いブリュンヒルデもありかなあとも思うけれども。なんだか落ち着かないしぐさとか帽子の感じとか、サンダーバードの人形を思い出した。

・・・ということで、ヒマのある方はご覧になればよいかと。あ、指揮はシッパースです。

(まあコレ・・・衣装はなんだかヘンなんだけど。ジークムントはふんどしっぽいし。「トリスタン」のときもそうだけど女性のバストを妙に強調したドレスもキライ。アレのせいで実家では「トリスタン」のビデオをあまり見れなかった。ニルソンの衣装がトッテモ恥ずかしい)

で、まあこの大阪公演と同じ年の本家バイロイトでの公演がベーム盤である。キャストはアダムとフンディング役のニーンシテット以外は違う(戦乙女たちはどうか知らない)。デルネシュは残念ながらオルトリンデである。リザネク・ファンの方には大変申し訳ないが、私はキング様の相棒(?)であるレオニー・リザネク女史が(大熱演で素晴らしいとは思うが)声質的にそれほど好きではない。デルネシュのほうが好きかも(外見だけを言っているのではない)。ノートゥングを抜く場面でデルネシュもなかなか派手に叫んでるしな。

でまー、別にここでベーム盤が素晴らしいとか感想を述べるのは「何を今さら」という感じなんでやめとく。みんな・・・知ってるもん。ただ・・・印象として、テンポが速い。なんだかすぐ終わっちゃう。しかしベームの「トリスタン」もそうだが、さほどテンポを動かしたりしないのに、決して一本調子にならない。で、最後は感動する。何故?

あとキング様、カッコ良すぎて萌え死ぬ。

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2009年7月 4日 (土曜日)

ちょっと昔のレビュー(5)*1993年・ベルリンドイツオペラ・トリスタン*

ちょっと昔のレビューシリーズも第5弾ですが、今日のはほとんどどんな演奏だったか覚えていない。後日、映像になって発売もされてた大歌手グィネス・ジョーンズの回を避けてウラキャストで購入。なんか・・・あの歌い方が苦手なもんで。

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1993年10月3日
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
ルネ・コロ(トリスタン)、ジャニス・マルティン(イゾルデ)、ハンナ・シュヴァルツ(ブランゲーネ)その他
イルジ・コート指揮/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合唱団

(NHKホール)

つい一週間前、イギリス・ロンドンにぶっとんでいたのだが、そちらでは本場のロイヤル・オペラ・ハウスへ出かけ、本場のオペラを、と思ってたところが、「チョーチョーサン」はえらい不作で、そーやなあ、本場だからっていって年がら年中ドミンゴやらパヴァロッティが出ているわけではないし、指揮者もなんか鼻くそほじくりながらやってる感じで、幕はあかなくて(何小節が演奏したあと)最初からやりなおすし、装置も衣裳もインチキだし(歌は素晴らしかったけど)、まことにキンチョー感のないものでありました。

というわけで、東京のトリスタン。NHKホールってでかいんだなーという素直な感想(ヨーロッパのオペラハウスって結構小さい)とともに、器は何でもいいもんはいいんだということに気がついた。オペラハウスの引っ越し公演って「有名料亭の折詰」みたいに考えていたんだけど、結構それ以上のものがあると思ったな、今日は。だって引っ越し公演ってそのオペラの一番いいものを持ってくるわけですから(たまにそうでもないのがあるのかもしれないけど)。器がNHKホールだろうが文化会館だろうが、よいものはよいはずです。

(それにしても・・・イギリスに飛んでまで日本を舞台にしたオペラ、そして東京に戻ってイギリスを舞台にしたオペラって・・・いったい)

「トリスタン」は、ドイツ・オペラの基本形だと思う。そして「トリスタン」ほど色々な分野の芸術や文学に影響を与えたオペラはないと思う。ワーグナーといえば「トリスタン」、ドイツ・オペラといえば「トリスタン」なのである(と思う)。もっともわかりやすく、もっとも難しい。

演奏や歌手、演出や美術について何か言うのもばかばかしいくらい、何もかも基本的な公演だった。ルネ・コロのトリスタン、ジャニス・マルティンのイゾルデ、ハンナ・シュヴァルツのブランゲーネ、おまけに舞台美術はギュンター・S・ジームセンである。ゲッツ・フリードリッヒの演出にしては普通だったし(クルヴェナールが第1幕で船員らに向って?「ピー」と笛を吹くところくらいか、普通でないのは)、ホンマ基本的な公演ですな、こりゃ。

歌唱は全てが素晴らしかったけれど、ジャニス・マルティンの美しさといったら!!(外見じゃなくて声) 彼女は「影のない女」でファンになって、わざと(表キャストのグィネス・ジョーンズじゃなく)彼女の番を取ったけど、自分的には正解でした。ルネ・コロは私は見るのは4度目だけど(ジークフリート、パルシファル、ヴァルター、トリスタン)、彼は日本において穴がない。どの役も素晴らしい。今日のトリスタンもクライバー盤のと同じで素晴らしい。(・・・ただ、ハンナ・シュヴァルツは疲れてた。惜しい)その他の歌手も素晴らしい。美術はさすがジームセンといった感じで(とくに第2幕の二重唱のところ)美しかった。

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2009年6月27日 (土曜日)

ちょっと昔のレビュー(2)*1992年・ヘネシーオペラ・オランダ人*

ちょっと昔に行ったコンサート&来日オペラ上演の感想文シリーズ。
痛い文章で・・・・・・・・・・・・・・本当にすまないと思っている。

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1992年3月17日
ヘネシー・オペラ
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」

ホセ・ヴァン・ダム、エリザベス・コネル、ハンス・ゾーティン、その他
小澤征爾指揮/新日本フィルハーモニー管弦楽団、東京オペラ・シンガース、晋友会合唱団
演出/蜷川幸雄

(東京文化会館)

またしてもサマオラなのです。今回も超ゴーカキャスト、コネルの超重量ソプラノは結構ラブリーでして、ホセ・ヴァン・ダムなんてゆーのも結構シブイ(でももちろんロバート・ヘイル様のほうが はーと)ですが、ハンス・ゾーティンは好きな歌手なのでほんとにすてき・・・でもゾーティンはテルラムントがすき。

舵取りの人が結構よかった・・・ヴンダーリッヒを思い出すほどの美声ね。もっと歌うところがあったらいいのに。それと・・・合唱がうまいっ!!どうしたの? 日本人なのにうまいね。それに船員さんたち元気! マストの上によじのぼったり、うまとびしたり。

問題は演出。オイ コラ ト書き通りにしてどーするんじゃ。そのまんまやろ~~が。だせ~~。

ケルン・オペラを観たあとだったから、思わずイカリがこみあげるぜ。なんで日本人って普通の演出しかできないの?

驚いたのは最後の部分。どーすんのかなーと思ったらまったくト書き通り。海に飛び込むわ、二人はホントに昇天するわ(ピアノ線につられて)でこりゃたいへん。こんな演出、ワーグナー生きてる時代以来か? それにコネルさんを吊るくらいの丈夫なピアノ線は・・・凄い!! 

日本人てト書き通りにしか演出できないような気がする。日本のオペラ界には前衛的な演出をしない風潮があるのかしら。
もし私がこの曲を演出するとしたら、オランダ人が結婚詐欺師とか、最後にエリックとゼンタが結局はうまくいっちゃうとかにしたいわ。

------
<後注>
ヘネシー社の主催による公演のため、開演前のロビーでコニャックの試飲をやっていまして、ブランデーグラスにちょこっと注いだのを3杯くらい頂きました。このヒドイ文章はもしかして酔っ払ってたからとも?・・・思われ。最後、主役をピアノ線で吊ってましたが、同じ体格のスタントマンを配していたのでは、と思われる。

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2009年6月26日 (金曜日)

ちょっと昔のレビュー(1)*1992年・ケルン歌劇場・オランダ人*

実家で新たに発見されました、ちょっと昔に行ったコンサート&来日オペラ上演の感想文をしばらくUPしたいと思います。何しろ「ブログ」なんてものがない時代の話ですし、世間に発表するために書いたわけでもないので、正直そんなに面白くないかもしれません。でも足を運ばれた方は懐かしいかもしれません。
日本がまだ景気が良かった時代を知らないお若い方も、興味があればお読み下さい。

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1992年2月13日
ケルン歌劇場来日公演
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」

ウィーリー・デッカー、ロバート・ヘイル、リスベート・バルスレフ、その他
ジェームズ・コンロン指揮/ケルン歌劇場管弦楽団・合唱団
(東京文化会館)

私はケルン歌劇場のサマオラを見てきました。
私は今までこの曲は映像では見たことがなく、CDでしか聴いたことありませんでした。耳で聴く限り、この曲は頭の中ではずっと「ゼンタの妄想」のように解釈していました。だから、初めて見るこの曲の舞台で、現代的に演出された上演を見ても違和感はありませんでした。

ただ、最後にゼンタがナイフで自分の胸を刺して死んでしまうのは、どうかなと。これはオランダ人は救われなくてまた次の旅に出ちゃうってことなのかしらん。

それにしても、ゼンタがこれほどまでに激しくドラマティックな役だなんて知らなかった。もっとリリックに近いドラマティックソプラノの役かと思っていたので驚いた。そして、リスベート・バルスレフがこんなに声量のある人だとは思ってなかった。(失礼ながら)もっとどうでもいい歌手かと思っていたのでものすごく感動してしまった。ブリュンヒルデとかイゾルデとか歌ってもオッケーなくらい。

で、で、でも! なんといっても! ロバート・ヘイルのオランダ人はすごい!かっくいい!スタイルがよい!足が長い!いい体をしている・・・。も~~~~、会場全体がゼンタになっちゃうくらい!よい! 

BUT!ひとつ気に入らなかったのは、ヘイルにあごひげがなかったことで、これは全く趣味の問題でどーでもいいんだけど・・・。なんか口髭だけだとなんかアメリカのTVドラマに出てくる(「ファミリー・タイズ」とか)普通の家庭のおとうさんて感じがして日常的でやだな。日曜日にホーム・パーティとか開いてそうで。やっぱりオランダ人はあごひげがぼうぼうしてなければイヤイヤ!!

・・・おっと音楽的なことを忘れていました。歌はいうまでもなく良かったです。主役二人の二重唱なんてドハクリョクの凄さですね。

合唱、オケもまずまず。さすがドイツのオケ。しかしオランダ人の船員の合唱はテープを録ってあるものを流したようで、オケと合わなくて四苦八苦していて面白かった。

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<後注>
「BUT!」っていう書き方が時代を感じますな~。
コンロンは私にとっては今やツェムリンスキーのスペシャリストなんですが、ワーグナー振ってたんですね。
それにしてもロバート・ヘイルに関する記述がまるでヘン○イです、本当にありがとうございました。

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2009年5月30日 (土曜日)

ワグネリアンに100の質問

暇だからやった。後悔はしていない。

■ワグネリアンに100の質問■

001 まずあなたのHN(お名前)を教えて下さい
      naoping

002 生年月日はいつですか?
      19**年7月7日

003 血液型・星座は何ですか?
   O型 蟹座 

004 座右の銘は何ですか?
       酒池肉林   

005 あなたはワーグナー作品の登場人物で言えばどんな性格ですか?
    マリー (オランダ人の)

006 他のオペラと比べて、ワーグナー作品のどこがどういう風に好きですか?
   エロいところ

007 初めてのワーグナー作品との出会いはいつですか?
   小学校6年くらい? 

008 最初に全曲を聴いたのはどの作品ですか?
   パルシファル?

009 舞台で観たことのある作品(オランダ人以降)はどれですか?
   オランダ人、タンホイザー、ローエングリン、トリスタン、リング、マイスタージンガー、パルシファル
   

010 舞台で観たことのない作品(オランダ人以降)はありますか?
   ないかも?

011 一番好きな作品は何ですか?
   トリスタン

012 音楽部門第一位作品は何ですか?
   トリスタン

013 シナリオ部門第一位作品は何ですか?
   ワルキューレ

014 一番分かりやすいと思われた作品は何ですか?
   ワルキューレ

015 一番分かりにくいと思われた作品は何ですか?
   ジークフリート

016 感動したイベントは何ですか?
   バイロイト音楽祭(東京でやったやつ)

017 ウケてしまったイベントは何ですか?
   どこかの引っ越し公演のタンホイザー(舞台上でストリップショー)

018 悲しくなってしまったイベントは何ですか?
   隣の隣が副指揮者の「パルシファル」

019 ワーグナー作品に存在する職業の中で、自分がなるとしたらどの職業がいいですか?
   靴屋

020 まだワーグナー作品を聴いたことのない友人に薦めるとしたらどの作品にしますか?
   すすめない

021 CD(レコード)のジャケットが一番好きなのはどれですか?
   クナのパルシファル

022 一番好きなサブタイトル(Romantische Operなどの銘)はどれですか?
   最後の護民官?

023 一番聴いた回数が多いのは、どの作品で何回くらいですか?
   トリスタン 3000回くらい?

024 ここだけの話、好きじゃない作品はありますか?
   タンホイザー・・・

025 ワーグナー作品を知って良かったということは何ですか?
   ワーグナーが好きというだけで高貴な人に思われる。(めったにない)
 
026 逆に損したーということはありますか?
   ワーグナーが好きというだけでヘンな人に思われる。(これがほとんど)

027 もしワーグナー作品の中の世界で自分が住むとしたらどの作品がいいですか?  
   マイスタージンガー なんか一番平和そうだから 

028 もしワーグナー作品の世界の登場人物になれるなら、誰になってどんなことをしたいですか?
   エルダになって寝ていたい。

029 あなたが大物だと思うワグネリアンは誰ですか?(架空の人物は除きます)
   川島 明

030 劇場でワーグナー作品の観劇中に眠ってしまったことはありますか?
   完全に眠ってしまったことはないです。

031 何回ほど、↑のような事態に陥りましたか?
    

032 ワーグナー作品で抱かれたい男性キャラは誰ですか?
   ジークムント(ただし美男に限る)

033 ワーグナー作品で抱きたい女性キャラは誰ですか?
   女にゃ興味ない

034 ワーグナー作品で一緒に鍋を囲みたいキャラは誰ですか?
   ローゲ 

035 逆に、あんまり係わり合いになりたくないキャラはいますか?
   タンホイザー あいつは友達になれそうもない

036 お似合いだなーと思うカップルは誰と誰ですか?(仮定でも可です)
   マグダレーネとダヴィッド 理想的だ

037 あなたの中で個人的思い入れがあるキャラがいれば教えてください
   ジークムント 

038 ワーグナーを作品の登場人物にたとえたら誰に1番近いと思いますか?
   アルベリヒ

039 ワーグナー作品で一番好きな乗り物は何ですか?
   船か馬以外になんかあったっけ? 

040 ワーグナー以外のクラシック音楽は何が好きですか?
   たくさん 

041 石丸電気に行ったことはありますか?
   何故そんなことを?

042 海賊盤を買ったことはありますか?
   私の持ってるクライバーは海賊盤なのだろうか。 

043 携帯などの着メロで、ワーグナーの曲を作ったりDLしたことはありますか?
   あったけどつかわなかった。なんか恥ずかしくて

044 新演出は初日に観る方ですか?
   日本人のは後のほうが慣れてるから基本的に初日は避ける。キャストによるけど。

045 好きなワーグナー指揮者は誰ですか?
   生きてる人ならば飯守先生

046 好きなオーケストラはどこですか?
   飯守先生が振るワーグナーならどこでも。

047 買ったけど、ほとんど聴かなかったワーグナーのCD(レコード)はありますか?
   グッドールのトリスタン(遅過ぎる)
   ベームのリング(速過ぎる)  
   どっちも1~2回聴いて放置。すいません、ちゃんと聴きます。

048 国内のワーグナー公演にはどんな服装で行きますか?
   スーツ着用、席についてからはトレパンに着替える。休み時間はランニングする。
  

049 海外のワーグナー公演にはどんな服装で行きますか?
   ドレス着用、席についてからは浴衣に着替える。休み時間は卓球をする。

050 ワーグナー作品に出てくるアイテムで実際に一つだけ使えるようになるとすれば何がいいですか?
   隠れかぶと あれは使えそうだ

051 海外人気歌劇場が来日!どうやってチケットをとる?
   体でheart01 

052 ワーグナー公演はひとりで行きますか?
   一人じゃ悪いのか

053 好きなワーグナー歌手(男性)は誰ですか?
   キング 

054 好きなワーグナー歌手(女性)は誰ですか?
   ヴァルナイ

055 近頃の“斬新演出”は仕方ないと仮定して、ここはどうあっても変えないで欲しいという希望はありますか?
   ジークフリートはスーパーマンのシャツはやめれ

056 劇場でワーグナー作品を観劇するときは、どのあたりの席が好きですか?
   マリ緑川が出なければ前のほう

057 歌手とオーケストラ、どちらが大事だと思いますか?
   そりゃオケだろう 

058 CDと実演、どちらに優先してお金を使いますか?
   そりゃ実演だろう 

059 思い出深いワーグナー公演は何ですか?
   人生最初に行ったオペラ「神々の黄昏」

060 チケットの入手に手こずったワーグナー公演は何ですか?
   リング全曲日本初演。朝5時から並んだ。 

061 ワーグナー作品の解説書・研究書は読みますか?
   バカなので難しくないものを

062 ワーグナー作品の中で一度言ってみたいセリフはありますか?
   あのひきがえるを早くつかまえなさい!

063 あなたのワーグナー界における最大の謎とは何ですか?
   パルシファル第1幕で拍手していいか迷うんだが

064 ワーグナー関係のサイトでは、どんなところによく行きますか?
   オペラック

065 「http://www.festspiele.de/」に行ったことはありますか?
   現地はないけどネットでならあるよ

066 日本ワーグナー協会に入会していますか?
   どっちかっつーとアルバン・ベルク協会に入りたい

067 日本ワーグナー協会有志が運営するメーリングリストをご存知ですか?
   まあ、ありそうだね

068 「ニーベルンゲンの歌」など、ワーグナー関連の文学作品を読んだことはありますか?
   トリスタン・イズー? 

069 ドイツ語が話せるようになったのはいつごろですか?
   「お勘定お願いします」「フォーク下さい」とかくらいなら話せるが 

070 一日に音楽は何時間くらい聴きますか?
   1~5時間 

071 その中で、ワーグナー作品にかける時間の割合はどのくらいですか?
   37%くらい

072 好きなオペラ演出家は誰ですか?
   シェロー

073 将来ワーグナー指揮者になりたい(なりたかった)ですか?
   引っ込み思案なのでなりたくない

074 ワーグナー指揮者以外に将来の夢・野望などあれば
   夢も希望もないsweat02

075 ワーグナーと2大オペラ作曲家の名を分かつ、ヴェルディについて一言
   椿姫の職業がよくわからんかったが

076 ワーグナー以外で好きなオペラ作品は何ですか?
   かげのないおんな など

077 オペラ・クラシック以外で好きな音楽ジャンルは何ですか?
   戦前・戦中・戦後歌謡

078 逆に、苦手な音楽ジャンルはありますか?
   ふぉーくそんぐ

079 好きな文学作品はありますか?
   サザエさん

080 オンライン・オフライン問わずワーグナー方面の友達は多いと思いますか?
   すくない 普通の友達は多いんだが

081 ワーグナー関連で自慢できる記録はありますか?
   ないなあ

082 ワーグナー関連の失敗談はありますか?
   人生失敗だらけ

083 ワーグナー関連の一番の苦労話は何ですか?
   おしりがいたい

084 ワーグナー本人のひととなりは好きですか?
   知り合いではないが多分無理

085 これはとっておき!というワーグナー関連の情報はありますか?
   バイロイトではざぶとん貸してくれる(・・・そんなの常識)

086 自慢のワーグナー・グッズはありますか?
   ワーグナー浴衣   うそ 

087 また、こんなグッズ作ってくれ!という希望はありますか?
   ノートゥング(お土産用)

088 この人が描いたワーグナー作品の絵が見たい!と思う画家はいますか?
   長谷川町子

089 あずみ椋・池田理代子・松本零士の「指環」の漫画についてどう思われますか?
   立ち読みくらい

090 近頃の指揮者の“うすい”ワーグナーについてどう思われますか?
   うすいの自体ワーグナーじゃないべ

091 リヒャルト・ワーグナー先生へ一言メッセージをどうぞ
    トゥース!

092 ルートヴィヒ2世先生へ一言メッセージをどうぞ
    髪切った? 

093 ヴォルフガング・ワーグナー先生へ一言メッセージをどうぞ
    日生劇場でお会いして以来ですね。 

094 ここを見ている方へ一言メッセージをどうぞ
    こっちみんな

095 「ワーグナー」をテーマに、一句詠んでみて下さい
    ワーグナー 色に出でにけり わが恋は  ものや思ふと 人の問ふまで 

096 あなたの「ワーグナー」に対する思いやイメージを漢字一文字で表してみて下さい
     狂

097 ワーグナー関連で今後に期待することは何ですか?
    飯守先生になんでもいいから振ってほしい(舞台)。 

098 ずばり、あなたにとってワーグナーとは?
     給料泥棒

099 こんな質問をされたかったという希望はありましたか?その質問とそれに対する答えを教えて下さい

   ワーグナーのオペラで演出したいのはどれですか?内容も教えて下さい。

    大相撲を舞台にしたパルシファル。(パルシファルは朝青龍)
      

100 お疲れさまでした 最後になにかご感想をお願いします
     暇つぶしによい。だれかやったら?


http://mitleid.cool.ne.jp/wagnerian100/

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2009年5月15日 (金曜日)

あらかわバイロイト・パルシファル

ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルシファル」

太田直樹(アムフォルタス)   
志村文彦(ティトゥレル)   
大塚博章(グルネマンツ)   
小貫岩夫(パルシファル)   
田辺とおる(クリングゾール)   
蔵野蘭子(クンドリー)   
阿部修二(騎士1)
鷲尾裕樹(騎士2)
青山奈未(小姓1)
小林由佳(小姓2)
安藤英市(小姓3)
岡村北斗(小姓4)
加藤裕美子(花の乙女1) 
青山奈未(花の乙女2) 
小林由佳(花の乙女3) 
富永美樹(花の乙女Ⅰ) 
熊木道代(花の乙女Ⅱ) 
本間千晶(花の乙女Ⅲ)

クリスティアン・ハンマー指揮/TIAAフィルハーモニー管弦楽団
あらかわバイロイト合唱団・アンハルト州立歌劇場合唱団

♪雪は降る~~ 荒川区内~~♪(アダモ)

Pa0_0393 行ってきました、あらかわバイロイト。うちから三つも電車を乗り継いで、バイロイト。東京に住んでいながら、都電乗るの初めてだぜ。ま、高校3年間世田谷線に乗ってたから、同じようなもんかなあと思ってたけど。

なんか風情があっていいねえ。下町っぽい。駅員さんはいないんだね。なんかウィーンみたい。

で、やっと着いたサンパール荒川。えーとこのホールももちろん初めて。どんなとこだろうと思ってたけど。

懐かしい。解体前の目黒公会堂のようだ。区の合唱コンクールだの、ブラスバンドの発表会だの、梅沢富生劇団だのやった。雰囲気的に同じだ。なんか・・・古びている。

(ちなみに、目黒公会堂は取り壊して都立大学跡地に移転、「パーシモンホール」になった。美麗。)

どうも・・・ここでパルシファルやるの似合わない。由紀さおり姉妹のシャバダバダとかやってるほうがぴったりくる。座席少ない。全体的にこじんまり。とってもパルシファルに似合わない。

しかし、それが主催者の狙いなんかな。こういう小さい公会堂で上演し、入場料を安く抑えると。

でまー、最初はちょっとヒキ気味な感じなあたしだったんだけど。お客さんは金曜日の4時から開演とあって少ないねえ。6~7割の入り。なんか出演者の家族・知り合いがほとんどだったりして。

Pa0_0394_2  で、上演の全体的な雰囲気的は、「なんかドイツの温泉地に旅行に行ったらたまたま近所の劇場でワーグナーやってて、あんまり期待しないで観に言ったら、意外と良かった。合唱団は町内会のおじちゃんたちで集まってやってたけど。さすがドイツはワーグナーの国だな」とかいう感じだった。

合唱は、有志の人が集まって、ということなんだと思う。舞台裏の合唱団は、アンハルト州立劇場合唱団の声の録音である。こういうのもまた温泉地っぽい。

ついでに言えば、第2幕の花の乙女のシーンはどう考えても常磐ハワイアンセンターみたいだった(まあ、そもそもそういうもんなのかもしれない)。

とか、いろいろ書いてみたけど(関係者の方ごめんなさい)、独唱者の方々のレベルはとても高かったと思う。男声の低音の方々(アムフォルタス、グルネマンツ、クリングゾル、ティトゥレル)は皆さま素晴らしかったですし。あ、アムフォルタスさん深い声でとっても素敵でした。
ちっちゃい役の独唱の方々もそれぞれ頑張られている様子は伝わってきました。

まあ、そもそも蔵野蘭子さまが出演される15日にしたわけなんですが。ランコさまはエロかっこよかった。あーやって年下の男は誘惑するのか。参考にしよう。ブラヴォーはなかったけど(なんで?)ランコさま張りのあるお声でずば抜けて素晴らしかったわ。惚れた。

タイトルロールのパルシファルさんは、最初はアレ?とか思ったんですけど2幕あたりからなかなか美声でいいなあと思いました。リリックなかんじで。声量はあんまりない感じだったのですが、例えていうなら軽めのイエルザレムみたいな感じがしました。ジークムントやってもらいたい。ハンサムだし。

指揮とオケは。なんかオーケストラ・ピットがこじんまりしてたので編成も小さかったのかなと思ったんですが、音楽的に盛り上がるところはかなり頑張ってたので良かったです。たまに「チューニング合ってる?」とか思ったりとかするとこがありましたが。録音と合わせるの難しいね。

指揮者はかなり的確なテンポで振ってました。やや早い気はしましたが、間延びしてなくて良かった。もー、パルシファルが間延びしてると死にますから観客。「聖金曜日の音楽」はもうちょっとたっぷりとやってほしい感じはしたのですが。。。仕方ないか。

ということで、最終的にはブーはいくつかあったものの(ワーグナー協会の人?)、盛況で終わりました。土日はもっとお客さん入るものと期待します。

テンポのせいか、わたし的には「あっとゆうまにおわったな~。短かった。」と思いながら帰ったのですが、帰りの荒川線の中は「も~長くて長くて、耐えられなかった~。」とか「たいした筋でもないのにいつになったら終わるんだ~~~」という苦情がちらほらあった。ま、これはワーグナーに言ってくれ。

あ。そうそう。

Pa0_0392_2 第1幕のあとの拍手ですが、たぶんそういった事情がよくわかんない観客がほとんどだったようで、普通に拍手してました。ざっと見て、私ととなりの(恐らく日本ワーグナー協会会員)おにいさんは一応拍手しませんでしたけど。歌手のみなさんだけに拍手しました。明日あさってはどうだかわかんないですが。

えーと、来年は「トリスタンとイゾルデ」らしいです。(4月23日~25日) ってことは・・・毎年あるんだね。


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2009年5月 7日 (木曜日)

もうすぐパルシファル

P1110185_2  もうすぐ、「パルシファル」の上演がやってくる。私にとって「パルシファル」は二度目の上演(演奏会形式以外で)。

で。

一応、もう二度とあんなことがないように、ここに書いておきたい。何度も何度も何度も書くが。

ヤツは。ウィーン国立歌劇場引っ越し公演の「パルシファル」のとき、私の隣の隣の席で、でかいスコアを膝に置き、めくりながら、前奏曲から最後まで全三幕、客席でずっと指揮をしていたのだ。歌手の登場にいちいちキューを出し、たまにパクパクと口をあけながら一緒に歌っていた。

つか。

そういえば今まで画像的なものを一切さらしてなかったので、一応(画学生だったので人よりは宇宙人とか殺人犯人とか目撃してもちゃんと詳細に書ける自信あるぜ。)記憶に残っている顔を書いてみた。

その頃から20年近く経っているから、ヤツはもうちょっと落ち着いていると思う。容姿は変わっているかもしれん。少なくともその当時は痩身であった。身長は167センチくらい? メガネをかけ、わざわざ燕尾服を着ていた。ほんとに、あの日のことを思い出すといまだにハラワタが煮えくり返る。S席だったのに~~~。

とはいうものの。

こういう輩は、こんな記事をもし読んでいたとしても、ちっとも気にしないんだと思う。だよね~。言うよね~。

だれか、私以外の目撃者いなかったんだろうか・・・。

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2009年4月10日 (金曜日)

新国立劇場/ワルキューレ

Pa0_0384_2 ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
【ジークムント】エンドリック・ヴォトリッヒ
【フンディング】クルト・リドル
【ジークリンデ】マルティーナ・セラフィン
【ヴォータン】ユッカ・ラジライネン
【ブリュンヒルデ】ユディット・ネーメット
【フリッカ】エレナ・ツィトコーワ
【ゲルヒルデ】高橋知子
【オルトリンデ】増田のり子
【ワルトラウテ】大林智子
【シュヴェルトライテ】三輪陽子
【ヘルムヴィーゲ】平井香織
【ジークルーネ】増田弥生
【グリムゲルデ】清水華澄
【ロスヴァイセ】山下牧子
ダン・エッティンガー指揮/東京フィルハーモニー交響楽団

(2009年4月9日)

過去記事:新国立劇場/ラインの黄金




病院でワルキューレごっこしてえな。

・・・

待ちに待った「ワルキューレ」。こないだの「ラインの黄金」ともども再演ではあるが私は初めて観る出し物である。だから何か起こるたびに「おや」とか「まあ」とかまるで「家政婦は見た」の市原悦子さんみたいなリアクションでワーグナーを鑑賞。

ま、演出の細かいとこはおそらくほかのブロガーさんが色々書いてることだと思うんでここではあんまり書かない。席が3階席前から3番目ということで、あまり細かいところまでは見えなかったということもあるけれど。

まあ、音的にはそんなに問題ない。オケの音はよく聴こえたし(よくも悪くも)。歌手も(ジークムント以外は)声量があるからちゃんと届いてたし。(それにしても、月曜だかに4階席の一番後ろで大騒ぎしてたってのはどこのブログにも書いてないので、アレなんだったんだろう。ロビーで声高に持論を展開するワグネリアンの方の話に耳を傾けてたがそんな話はちらともない。)

F147_9 第一幕。なんかやけにでかいウッディ家具の中で暮らすフンディング夫妻。でかいテーブルの上に横たわっているジークリンデ。これからのジークリンデの行く末を考えると最初の前奏聴いただけでうるうるきてしまう。

ジークムントはやたらと評判の悪いヴォトリヒ。第一声から「ああ、いつも年末ラジオで聴いてる声だわ」とか思い、嬉しいような悲しいような。でも、一つだけ違うのは舞台姿が見れるということで。まー、外見的にはカッコイイなと思った。筋肉隆々だしなかなかワイルドな感じでよかったと思う。双眼鏡で見ながらなんか映画見てるみたいな感じがしたし。

つか、昨年の舞台写真を見て「これが・・・ジークムントだったのか」とか目でがっかりするよりはまだいいのかも。声量がないのはいかんともしがたい(半径2メートルくらいはヘルデンテナーっぽいのかもしれん)のだが、バイロイト出てるだけあってちゃんと歌ってたし。

それに比べて、ジークリンデ役のマルティーナ・セラフィンはものすごい声量であると感じた。だって3階席まで普通に聴こえるもん。どこの感想を見ても彼女が一番褒められていたし、それは私も同感するけれど・・・私も個人的な好みからすればちょっと立派すぎるかなと。少しだけクレメンス・クラウス盤のリングのレジーナ・レズニックを思い出した。立派な歌唱を前にして本当に贅沢だが(ごめんなさい)、かよわい感じが欲しい。

フンディング役のクルト・リドルは、私は海外で2度ほど舞台に接することができた歌手で(ハーゲンとオックス男爵)、いつも安定した歌唱だしなんだかとても近しい存在だ(たぶん他に日本への引っ越し公演とかでも何か見てるんじゃないかな?)。この演出ではことさら悪い役になっているけれど、リドル自身はとっても気のいいウィーンのおじさんて感じがする。

外見的にはこの3人はとっても演劇的に合っていて、このジークムントだったらフンディングに寝酒に睡眠薬入れて逃亡するだろうなあ・・・とか考える。いやあたしがジークリンデだったら間違いないわ。

(つか、第2幕でブリュンヒルデはジークムントに惚れてしまったばっかりに命を助けようとしたんだということでとてもこれは説得力がある。まあ、もしかしたらヴォータンの命令通りにさっさと死んでもらってワルハラ城に連れて行ってウフフ、ジークムントは私のものよ、って手もあるにはあるが。それでもフリッカに怒られそう。)

第二幕(とっとと進む)。なんだか「北欧の疲れたサラリーマン」みたいな風貌のラシライネン。インタビューでは「神というより人間としてのヴォータンを演じたい」などと語ってたようだが・・・頼むから神様を演じて欲しい。見事なまでに神々しさがナイ。

そして外見も声も相当立派なネーメット。あ、ほんとに素晴らしかったわ。好きな声だった。さすがハンガリー人。全然関係ないけどブリュンヒルデ(や、他のワルキューレたち)の衣装はなんで白いキルティングなのだろう。あれは太って見えるなといつも思ってるんだが(「ジークフリート」んときも)。

で、いつも怒ってるフリッカ登場。ツィトコーワたん、前回ラインの黄金よりもキュートだったわ、スリムで金髪がとってもステキ。お声も相変わらずとっても立派だし。うーん、なんかヴェーヌスとかクンドリーとか外見を生かしたエロい役柄で見てみたいのだが。

外見はフリッカよかブリュンヒルデのほうがおっかさんみたいだった。

いつもなら、フリッカの出るシーンは「退屈だからここでちょっとお休みね」とか思ってついついウトウトしてしまうんだが、今回はツィトコーワが素敵だったんでそんなことはなかった。ウトウトしてしまったのはそれに続くブリュンヒルデとヴォータンのシーンで・・・。これは歌手のせいではない。指揮者とオケのせいだ。

なんでこんなにノロいのだ。

えんえんと低音の金管が音を伸ばすこと伸ばすこと。いったいいつ先に進むのやら。

<金管奏者さんたち>
ぶお~~~ぶお~~~ぶお~~~~~・・・
『あ、そろそろ先に進んでもいいかな?・・・(指揮者を見て)え?まだ伸ばすの?わかりました』
ぶお~~~~~ぶお~~~~ぶお~~~~~
『もう終わりかな?え?まだ吹くの?』ぶお~~~~~~ぶお~~~~~~・・・

というしまりのない音がえんえんと続いていたように感じた、私は。あまりのノロさに、もしかして指揮者はとっくに気を失っていてぶっ倒れており、そのせいで先に進めないのかも、とか想像した(指揮者が私の席からは見えないので)。

で、ホールの係員のおねいさんが登場(←想像)。

「お客様の中で指揮者の方はいらっしゃいませんか~~?」と客席に呼びかける。まるで、飛行機内で病人が出たときのキャビンアテンダントさんのごとく。

多分、トーキョー・リングなんて指揮者の人が多数聴きに来ているということは考えられる。それに常日頃、家で人知れずスピーカーの前で腕を磨いてきたワグネリアンたちもたくさんいるだろう。新国立劇場でワーグナーを振れるなんて、こんなチャンス滅多にない。

みんな我先にとオケピットの中へ。何十人ものワグネリアンが指揮棒を奪い合う。「あ、ここは私が」「いえいえこの場は私が」さあ、誰がこの窮地を救うのか・・・?? さてぇ。

・・・なんて 想像をふくらましてしまうほどすごくこの場が退屈だった。

もしかして、このノロさも演出のうちかなとも思うくらい。ブリュンヒルデがジークムントに死の宣告をしている間、ジークリンデはイタコのごとくそのヘンを徘徊。何か人間と神様の時間には差があるということを音楽に表してたのかもしれん・・・といいほうに考える。

同じ演目でないので比べることはできないけれど、あんなに素晴らしかった準・メルクル(いつになったら準・メルクルは正・メルクルになれるのだ?とかどっかで読んだけどうまいと思った)とN響はもしかして幻だったのかしら、と思ふ。

F147_6 さて第三幕(勝手に進む)。ワルキューレ上演史上もっとも楽しい(歌手にとっては大変そうな)ワルキューレの騎行である。第3幕は何故か突然医療現場を舞台に行われる。白い巨塔・・・というよりは「救急医療24時」である。ワルキューレたちが患者を運ぶストレッチャーを操りながら歌を歌う。たいへんだな医療現場は。ウチの姪も将来はこんなとこで働くんかな・・・とか考える。

日本のコンサートや舞台で主役級の活躍をされている若手歌手のみなさんが、普段と違い医療現場で活躍するワルキューレの娘さんたちを演じる。
ま、歌詞は普通なんだが、私にはこんなふうに聴こえた。

ジークルーネ「ホーヨートホー、あ~私は二期会の舞台のときはフリッカだったのに~~~ 」

オルトリンデ「ハイヤハー、私なんか主役級のジークリンデだったのよ~~~、なんでこんな重労働なの~~~?」

なんとかリンデ「も~~、ドアなんかけっ飛ばしちゃいましょ(えい!!)」

なんとかヒルデ「忙しいわ~~~、男の人を運びながら歌うの大変よ~~~」

なんとかラウテ「こんなことするために芸大で勉強したわけ~~~?」

なんとかゲルデ「何よこの血だらけのエプロン~~~いつもはお姫様みたいなドレスばっかりなのに~~」

・・・

いや、実際はこんなこと考えてないと思うんだが。でもとても楽しかったわ。ここだけでも世界に誇れる舞台だと思う。そして恰幅のいい外人歌手と出てくる中で、日本の歌手の方々は小さく見えてとってもキュート。

さて、舞台も大詰め。こんな変わった演出でもやっぱり「ヴォータンの別れ」はグッと来る。ポスターで有名なデカイお馬さんはここらへんで登場。いいかげん腹が減っていて「馬刺しでビールとかしたいな」とか考える不謹慎なヤツは私だ。

一回、幕がゆっくりと閉まり、幕に燃える文字で「わが槍の穂先を恐れる者はこの炎を決して越えるな!」と(ドイツ語で。日本語だったらマヌケだなきっと)映し出される。これと同じシーンが「ジークフリート」の終幕でもあって、そしてジークフリートはブリュンヒルデを得るのであるが、これで私の中のリングは繋がった!すべて!完了。

大きなベッドの上で大きな目覚まし時計とともに眠るブリュンヒルデ。ベッドの周りは本物の炎に囲まれる。まるでプリンセス・テンコー?危ない!!しかし寝てるブリュンヒルデは人形か。危険すぎるし。

幕が下り、カーテンコールに出てくる父と娘。ブリュンヒルデがヴォータンに抱きつく。なぜかここが一番私はホロリときた(何故?)。

拍手喝采のあと、トイレへ。何故か高齢の見知らぬ女性に「今日は長くてつかれちゃったわね~」と話しかけられる。昨年の飯守さんのワルキューレの時を思い出した。何このデジャヴ。でも今回は笑って「でも、素晴らしかったですね!」と返してみた。うん、終わってみるととってもいい公演でした。・・・家に着いたの11時半にもなっちゃったけど。

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2009年4月 7日 (火曜日)

大丈夫だろうか。

雑談です。というか心配ごとです。

どうも、月曜の新国のワルキューレでひと騒動あったらしく・・・。
4階席一番後ろのお客さんが第3幕最後のほうで「見えない~~」とかで大騒ぎしたとか・・・。
まあ、前の人が身を乗り出すと後ろの人は見えないですからねえ。

私が観に行く時にはそんな恐ろしいことがありませんように・・・。

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2009年4月 5日 (日曜日)

クナッパーツブッシュ/パルシファル(1962年)


ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルシファル
アイリーン・ダリス(クンドリー)/アニア・シリア(花の乙女)/ウルズラ・ベーゼ(小姓)/グスタフ・ナイトリンガー(クリングゾール)/グンドゥラ・ヤノヴィッツ(花の乙女)/ゲオルク・パスクダ(小姓)/ゲルト・ニーンシュテット(聖杯騎士)/ゲルハルト・シュトルツェ(小姓)/ジェス・トーマス(パルシファル)/ジョージ・ロンドン(アンフォルタス)/ソナ・ツェルヴェナ(小姓・花の乙女)/ドロテア・ジーベルト(花の乙女)/ニールス・メラー(聖杯騎士)/ハンス・ホッター(グルネマンツ)/マルッティ・タルヴェラ(ティトゥレル)/リタ・バルトス(花の乙女)/エルセ・マルガレーテ=ガルデッリ(花の乙女)
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮/バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団(合唱指揮・ヴィルヘルム・ピッツ)



今日は王道だ。パルシファルと言えばこの録音がまず最初に思い浮かぶ。これは私がワーグナー聴き始めた頃から今まで変わらない。

本当は今回、昨年買ったワーグナー箱のパルシファルを聴いて感想を書くとこだったんだが、一枚目聴いて何度も挫折。おかしいなあ、なんでだろう。クンドリーはマイヤーだしパルシファルはホフマンだし何が気に入らないのかなあ。とか思いつつ。

多分、レヴァインのワーグナーというのが私には許せないのでは?と思った。レヴァインはパルシファル振っちゃダメなんだなあ私は。とくにアメリカ人がキライなわけでもないし。何も「アーリア人が演奏したものしかワーグナーは受け付けない」とかいうのでもない。そんなだったら日本人のワーグナーなんか全くありえないしな。

思うに、外見の問題かも・・・とか思う。イケナイなあ。あの、ハンバーガー屋とかガソリンスタンドのオヤジみたいな容貌を思い出すとどうもなあ。考えてみるとレヴァイン指揮のワルキューレとパルシファル(スタジオ録音)を持っていたけれど、かなり聴きこんだにも関わらず、釈然としなくてどちらも売ってしまった気がする。色々他にも事情はあったけど(ドミンゴが歌ってたとか、ジークムントがタイプでないとか)。

で、クナ。演奏については今さらもう特に言うことはないから、思い出話。

なんといっても、この録音は私が生まれて初めて買ったワーグナーの全曲盤であった(レコードだったけど)。なんでこんな大盤振る舞いだったのだろう。国内盤で対訳ももちろん付いて当時は普通にワーグナーのオペラの全曲盤て5枚組(もしや6枚?)だった気がするからけっこうな値段がしたのではないだろうか。

なんで他のもっと分かりやすい曲(ワルキューレでもオランダ人でもなく)じゃなくてこの曲だったのかというと、私が子供の頃、ワーグナーは「なんかとてつもない崇高なもの」だと思っており(ちょっとカンチガイ?)、クナとフルトヴェングラーが神だと思ってて(それもカンチガイ?)、しかも「パルシファル」がこの世で一番崇高なオペラだと思ってたから、何が何でもこの録音は先に聞かなきゃならんと思ったんだと思う。特にこの曲が一番好きだったわけではなかった。

それにしてもこの録音から感じ取れる「この世のものではない何か」が気に入っていた(デモーニッシュという単語はもちろん知らんかった)。歌手はアイリーン・ダリスっていったいダレス?とか思ったけれど、少なくともジェス・トーマスは写真も声もカッコ良かったし、ホッターなんてもう本当に神様クラスの歌手だと思ってたから、この神様的なレコードはとても大事に聴いていた。

で、今聴くのはCDになったけれど、これも何だか国内盤を買ってしまった。普通対訳を持ってたらCDは輸入盤で買うと思うんだが。なんで国内盤かというと、「24ビットフォーマット」ってリマスターが行われている盤だっただからである。9600円もしたんだけども。

で、確かに聴いてみるとレコードより格段に音はよい。そもそもいい録音で収録されてたのだが、CDで聴くと第一幕冒頭からあたかも現場にいるような錯覚までしてしまう。しかし、これは本当に錯覚で、その場にいるような感じなのは雑音がミョーにナマナマしいからなのでは、と思う。冒頭で観客が出すカタンという音や咳ばらいが、すごくリアルである。今もこのバージョンで売ってるのかは知らんが。

あ そうそう、あらかわバイロイトね。行くんだわ。私は「パルシファル」を舞台で観るのは2回目くらいか(他に演奏会形式が何度か)。結構少ない。あまり日本では全曲は演奏されないような気がする。

しかも。何度も何度も何度もしつこく書くが、今まで唯一見た舞台のウィーン国立歌劇場の引っ越し公演の「パルシファル」では、私の席の隣の隣が「自称・副指揮者」で、最初から最後まででかいスコアをめくりながら指揮をしていた(燕尾服まで着てきた)ことを忘れてはならない。歌手が出てくるたびに舞台に向かってキューを出してたのである。これ、ノーモア広島くらいの恨みである(メガネ七三だった。ここ読んでたらそろそろ自首しなさい)。

今度のパルシファルこそは、周りはまともなお客さんであってほしいと切に切に願っている。それとせめて・・・前奏曲や聖金曜日の音楽はお休み時間だと思わないでほしい。


(ちょっとグチるよ。オペラを観に行って前奏曲や間奏曲をまだ休み時間と勘違いして喋ってるお客がいるのは、実はワーグナーの時だけなのである。イタオペやシュトラウスではそんなことはまずない。なので、もし前奏曲の時についついうるさくして、コワイおじさんに注意されてもギロって睨まれても、ワーグナー好きを怖がらないでほしい。私たちはいつも本気なの。もしもタダで見に来てて長くて退屈でも曲が始まったらお話しないで黙ってて欲しいの。私たちは本当にワーグナーが好きで、高いお金を払って見に行っているのだから。)

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2009年3月19日 (木曜日)

新国立劇場/ラインの黄金

Pa0_0372 ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」
【ヴォータン】ユッカ・ラジライネン
【ドンナー】稲垣俊也
【フロー】永田峰雄
【ローゲ】トーマス・ズンネガルド
【ファーゾルト】長谷川顯
【ファフナー】妻屋秀和
【アルベリヒ】ユルゲン・リン
【ミーメ】高橋 淳
【フリッカ】エレナ・ツィトコーワ
【フライア】蔵野蘭子
【エルダ】シモーネ・シュレーダー
【ヴォークリンデ】平井香織
【ヴェルグンデ】池田香織
【フロスヒルデ】大林智子
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【指揮】ダン・エッティンガー

(2009年3月18日、新国立劇場)

トーキョー・リング、再演。(でも初演見てないので今回この演目は初めて) 今日は最終日。席は2階席の一番前。A席なのにかなりいいかと。

人気があるトーキョー・リングだけに、普通に満員。見ているときは気付かなかったけど、これってすごいことじゃね?結構券はよいお値段なのにね。どんだけ人気あんのかと。

Ko_20000818_kouen 再演なのに「前回の演出と微妙に変わってたわねえ」なんてハイソサエティなお話ができないのが悔しい。ちょうど初演の頃「オペラなんてばかばかしい」状態に陥ってた(バレンボイムの「ヴォツェック」を見たためこんな感じ)んでね。何年後かに復活したが。

そんな感じなので、すべてが新鮮だ。新国立劇場の舞台機構を存分に使用。あらこんなとこからなんか出てきたとか。すげーな新国。コマ劇場も真っ青だ。

セットも素晴らしい。なんか最初にラインの乙女がアルベリヒを誘惑するとこも、映画館。なんで映画館なの?とかアルベリヒは何故ゴリラの頭かむってるの?とか。ラインの乙女は何故最初は着ぐるみなのか?なぜフロスヒルデはメガネかけてんの?とか。

考えてはいけない。

映画館のスクリーン上の化学記号とか式がよくわからん。しかも文字が画面で蠢いてたりするとなんかリングっぽい。あ、貞子のほうのリングよ。

なんか時代設定が(いつだか知らんが)「紅の豚」(宮崎アニメのね)の時代っぽくてなんかアニメ見てるみたいな雰囲気に陥った。とくにドンナーとフローね。8ミリでずっと撮影しまくてるフローなんてまさにそんな感じするんだけども。

場面転換とかドリフっぽいわね。

アルベリヒは小人なのに一番体格良かった、その上ミーメは実は弟だったというのをすっかり忘れてみてた。高橋淳さんは好きな歌手の一人なので、とても楽しみにしてたんだが、全く期待を裏切らなかった。高橋さんはこの芸風でいってほしいわ、性格テノールとして。今日も遠目に見て次長課長の河本を思いだしてしまったが・・・でも、ほんとに良かったす。大物外人歌手の中で、小さく見えて本当に小人ミーメっぽかった。

ファゾルトとファフナーの区別がつかなかった(ええ~~?)。顔とか体形とか同じに作られていたんで。最後に殺されたほうがファゾルトである。あの肉襦袢?は着ながら歌うのはどうなんだろう、歌いにくいのか?

演出については、まあ後半(ジークフリート、黄昏)は見てるので「ああ、ジグソーパズルと映画がこの演出の核になってるのね」とか思うこともできるんだが・・・実際のところ、何の知識もなく最初にこの演出を見たかったなあという気はした。順番がなんか逆になってしまった。

色々面白いところは何箇所かあるんだが、何と言っても「あ~そうか~」と思ったのは、最後の俗に言う「虹のかけ橋」の場面で世界中の「かみさま」が展覧会のレセプション宜しくお祝いに現れたってところで・・・最初「大仏」?みたいな人が白スーツ着て現れたときは「何だ?」と思ったけれど、次々といろんな神様が現れたので結構ハマってしまった。沢山顔のある神様、何か昔のひょうきん族の西川のりおさんがやってたオバQみたいなメイクの女の人とか、ハイキングウォーキングのQちゃんの「卑弥呼様~」みたいな頭の人とか。なんか凄くツボだったのだけど、なんでみんなまじめに見てたのかしらん。笑いをこらえるのが苦しかった。

歌手について。
ラジライネンは「ジークフリート」「黄昏」でも見たので、いつもながら素晴らしいと思った。でもあのメガネの片方黒塗りなのは、昔のタモリの中洲産業大学のネタを思い出す。

おくさん役のツィトコーワはなんか写真で見ると絶世の美女ぽいロシア女なのに、今日はおかっぱのかつらでちょっとイメージと違ってた。お声は艶っぽくてとっても素敵だなと思った。着てるスーツをまじまじと見てしまった。

ローゲ役のズンネガルトはどうも役的に手品師だったらしい。でもどう頑張ってもマギー四郎さんくらいの手品しかできない。見た目身軽な感じはしないので仕方ないが。

エルダ役のシモーネ・シュレーダーという歌手はよいお声で拍手も多かった。しかしあの変な化粧が気の毒だ。

オケは・・・。おお、そもそもオケの存在自体を忘れるほど舞台にのめり込んでたんで忘れてた。で、たまにホルンとかが音をはずすと「あ、これ生演奏だった。しかもワーグナーだった。」とか思い出すのであった。指揮は最後のほう間延びしてた・・・ような気がするけど、あの「世界のかみさま」軍団に気を取られて演奏についてはあまり記憶がない。

次回、ワルキューレも楽しみだ。しかし、今日みたいにいい席でないのでちょっとアレだな。視覚的にはよさそうな感じの配役なのだが、ヴォトリヒくんの調子がいいことを期待。

眠いので本日はこのへんで。文章めちゃくちゃでごめんなさい。

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2009年1月10日 (土曜日)

サヴァリッシュ&RAI響/タンホイザー


ワーグナー:歌劇「タンホイザー」
ルネ・コロ(タンホイザー)、グンドゥラ・ヤノヴィッツ(エリザベート)、ヴェルフガング・ブレンデル(ヴォルフラム)、ミニョン・ダン(ヴェーヌス)、マンフレート・シェンク(ヘルマン)、他
サヴァリッシュ指揮/ローマRAI交響楽団、ローマRAI合唱団、プラハ・フィルハーモニー合唱団(1972年ライブ)



昨日。

教育テレビで「昔の映像スペシャル」みたいなのをやってたので楽しみにして見ました。ま、みんなも見たと思うけど。

日本の伝統芸能のもちょびっと見たけど、歌舞伎は好きだけど日本舞踊とかはあんまり興味がないので飛ばし飛ばし。橋之助さんの子供の頃の映像とか可愛かった。
クラシックのは全部くまなく見ました。

あー、昔は良かったなあって思いました。帰って来い昭和! 私の生まれる前、デル=モナコとかゴッビとかシミオナートとかテバルディとかが来てた「イタリア歌劇公演」って凄かったね、今さらながら。

昔は、これらの映像を見たときに「こういう歌劇団が世界中を旅芸人みたいに回ってたのかな」とか思ってたけど、これは日本向けオリジナルなのね。凄いね。デル=モナコって飛行機嫌いで船で来たらしいが。

歴史に残る大歌手のこんなに古い舞台の映像が残っているなんてNHKは凄いね。紅白はつまんないけども。

正直、クライバーのベートーヴェンもいいけど(ファンだけど)、オペラももうちょっといっぱい見たかったなあ。そーそー、カレーラスも若くてかっこよくてうまかったね。昔はカバリエの愛人かしら~とか思ってたけど。

えっと。何だっけ。

イタオペの話はここではあんまり関係ないや。ワーグナーワーグナー。
今このブログでは話題の「ワーグナーのリングとパルシファルとマイスタージンガー以外大体入ってるかなBOX」からの一曲。どの曲のキャストも凄いけども、このキャスティングもなかなか興味深いね。収録年代が新しいのに何故コレはモノラルなのかしら・・・聴きづらくはないけれど。イタリアはペルージャでのライブ。

イタリアのオケのせい?シンバルがやたらじゃんじゃかいう気合の入った序曲のあと、聞こえてくるルネ・コロのタンホイザーの声がまだ若い。ヘルデンテナーというよりリリックで理知的な感じ。千人の交響曲や「死の都」の頃のしなやかな声だ。コロは日本にたくさん来てくれて、たくさんのワーグナーの主役を演じてくれてそれも素晴らしかったけれど、1970年代のコロの声も好きだ。私が見聴きしたタンホイザーでのコロは舞台引退直前だったから、なんか印象が違うな。

対するミニョン・ダンのヴェーヌスの声はなんだかエロさ満点。「道に迷う若者を誘惑する美女」という設定が耳で聴いていてとても自然。

ところで。
実は(どっかに書いたかもしれないが)「タンホイザー」というオペラはワーグナーの中でもいま一つ私の中で人気がない。

なんでって、主人公は婚約者がいながら風俗みたいなところにはまっちゃってたのに「飽きちゃったぁ」とか言ってしゃーしゃーと町に戻ってきた。婚約者は待っててくれたけど周りに前の生活がバレちゃった。で、許してもらうために巡礼とかに行くんだけど、お遍路さんはやっぱり苦しい~。あの刺激的なフーゾク暮らしに戻りたいよう。だのにこのバカな男のために婚約者は何故か死ぬわけでしょ? なんかワーグナーの理想像ばかり押し付けられているようで頭に来る。まあ、ワーグナーの全てのオペラはそうなのかもしれんが。

女の私からすると、タンホイザーって男には魅力を感じない。だいたいボリューミーなテノール歌手が演じるわけだから、舞台で見るといつも「ヴォルフラムのほうがいい人なのになんでかなあ」と疑問が残る。

でも、このコロのタンホイザーはちょっといいかもと思う。若さがあるし、見た目ちょっといい男なのかもしれない、と声から想像することができる。あくまで想像。

第2幕からやっと登場するヤノヴィッツは期待通りの素晴らしさだ(つか、ヤノヴィッツが悪かった歌唱を私は聴いたことないんだけど)。実演でも聴いたシェリル・ストゥーダーも良かったけんどもヤノヴィッツはもっとヨーロピアンで育ちがよい感じがする。コロとのバランスもグー。

オケはイタリアンらしく音色的に少し「アレ?」と思うような所(第3幕の最初など、金管の音が派手でヴェルディみたい。)もあるんだがどうだろうか。サヴァリッシュの指揮はここでは重厚で、最後はかなりずっしりとクルものがある。

そういえば、バイロイト箱のタンホイザーも10年ほどの差はあるが同じサヴァリッシュ指揮である。聴き比べもまたオツかと。

↑コレの中身(14枚組・現在3,245円ナリ)
「リエンツィ」
スヴァンホルム(リエンツィ)、C・ルードヴィヒ(アドリアーノ)、W・ベリー(パオロ・オルシーニ)、ヨゼフ・クリップス指揮/ウィーン国立歌劇場(1960年ライブ)

「さまよえるオランダ人」
ホッター(オランダ人)、ウルズレアク(ゼンタ)、ハーン(ダーラント)、クレメンス・クラウス指揮/バイエルン国立歌劇場(1944年、スタジオ録音)

「タンホイザー」
コロ(タンホイザー)、ヤノヴィッツ(エリザベート)、ブレンデル(ヴォルフラム)、サヴァリッシュ指揮/RAI交響楽団(1972年ライブ)

「ローエングリン」
ヴィントガッセン(ローエングリン)、ニルソン(エルザ)、D・F=D(伝令)、ヴァルナイ(オルトルート)、アダム(ハインリッヒ)、ウーデ(テルラムント)、ヨッフム指揮/バイロイト祝祭管(1954年ライブ) 

「トリスタンとイゾルデ」
ブリリオート(トリスタン)、リゲンツァ(イゾルデ)、ミントン(ブランゲーネ)、モル(マルケ王)、カルロス・クライバー指揮/バイロイト祝祭管(1974年ライブ)



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2009年1月 5日 (月曜日)

クレメンス・クラウス/さまよえるオランダ人


ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」
ハンス・ホッター (オランダ人)
ヴィオリカ・ウルズレアク (ゼンタ)
ゲオルク・ハーン (ダーラント)
カール・オスターターク (エリック)
ルイゼ・ヴィラー (マリー)他
クレメンス・クラウス指揮/バイエルン国立歌劇場管弦楽団
(1944年録音)



今日から会社。会社に行くのがよっぽど嫌だったのか、下唇の裏側に口内炎が・・・。久しぶりにできてしまった。チョコラBBを毎日飲んでるのにな。最低一週間は治らないとわかっているんだけど・・・痛いよ痛いよ。口の中でこの白いものが増殖していったらどうしよう。こえ~。

・・・で。でも聴くぞワーグナー。仕事がまた忙しくならないうちに。

今日は去年買った「ワーグナーのリングとパルシファルとマイスタージンガー以外大体入ってるかなBOX」の中の一曲。ワーグナーばっかり~とか言わないの。

この録音のウリは何と言ってもまだ30代の若いホッターによるオランダ人。そうそう私、その頃だかのホッターがシュトラウスの「アラベラ」のマンドリーカを歌ったレコードを持ってる。指揮はベームでな。アレ、今考えるとデラ=カーザはまだツデンカを歌ってたんだ。時代を感じるねえ。歌唱も時代を感じるいいものだった。マリア・ライニングとかユリウス・パツァークとかね。しかし何といっても「いったい何が起こったの?」と思うくらいブッ飛んだフィアカーミリの歌唱(歌手の名前は忘れた)が耳に残る・・・つか、コワイ。コレって私が手に入れた初アラベラ全曲だったんだ。

・・・そんでもってこの「オランダ人」なかなかいいのね。そういえば私のお気に入りのリングの指揮者、クレメンス・クラウスだものね。序曲からしてぐいぐいっと引きしまった指揮がかっくいい。60年以上も昔の演奏とはとても思えぬ。現在、生でこの演奏だっても納得しちゃうな、オケだけならば。歌はさすがに古いけども。

歌手の中ではまだ若々しい声のホッターはもちろん大変魅力的。ダーラントのゲオルク・ハーンは前記ベーム「アラベラ」で確かアラベラのお父さん役を歌ってたんで知ってるんだ。

クラウスの奥さんのウルズレアクはマルシャリンなどのシュトラウスの諸役で有名だった人ですが、なんか・・・登場のときの声が遠すぎてイマイチ聞こえない。これってわざとなんだろうか?アレレ。ヴァルナイなどのドラマティックな声に慣れた私には新鮮な、清らかな声によるゼンタ。最初弱いかな?と思うけどもだんだん良くなる気がする。

録音はモノラルだけど時代を考えるとかなりいい。ライブでないので雑音とかないのもよい。第3幕のなんて結構スリリングだしな。ひゅーひゅーって風の音がなんだかチープ。子供のとき見たアニメ「空飛ぶゆうれい船」(東映まんがまつり?)を思い出したわ。アレ、もう一回見たいなあ。とは言っても私、テレビかなんかで見たんだか当時は子供すぎてゆうれい船が飛んでるとこしか覚えてないんだが。

「空飛ぶゆうれい船」予告編、かなりイケてるぜ。
http://jp.youtube.com/watch?v=bTEsXWb4wFY

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2008年12月28日 (日曜日)

バイロイト音楽祭2008/神々の黄昏

 前夜祭と3日間の舞台祭典劇“ニーベルングの指環”から

第3夜「楽劇“神々のたそがれ”」       ワーグナー作曲
               (第1幕:2時間02分22秒)
               (第2幕:1時間07分53秒)
               (第3幕:1時間20分32秒)
     ジークフリート…(テノール)スティーヴン・グールド
             グンター…(バス)ラルフ・ルーカス
         アルベリヒ…(バリトン)アンドルー・ショア
        ハーゲン…(バス)ハンス・ペーター・ケーニヒ
        ブリュンヒルデ…(ソプラノ)リンダ・ワトソン
        グートルーネ…(ソプラノ)エディット・ハラー
         ワルトラウテ…(ソプラノ)クリスタ・マイア
       第1のノルン…(アルト)ジモーネ・シュレーダー
       第2のノルン…(アルト)マルティーナ・ディーケ
        第3のノルン…(ソプラノ)エディット・ハラー
  ウォークリンデ…(ソプラノ)フィオニュアラ・マッカーシー
       ウェルグンデ…(ソプラノ)ウルリケ・ヘルツェル
  フロースヒルデ…(メゾ・ソプラノ)ジモーネ・シュレーダー
                (合唱)バイロイト祝祭合唱団
              (管弦楽)バイロイト祝祭管弦楽団
            (指揮)クリスティアン・ティーレマン

  ~ドイツ・バイロイト祝祭劇場で収録~
                    <2008/8/2>
  (バイエルン放送協会提供)

トーキョー・リングは、もう休日の券はなかったね。やっぱ人気あるなあ。平日行けるのかな?という一抹の不安;;; 一種の賭けだな。

トーキョー・リングは後半二つしか見てないんだけど、どっちも底抜けに面白かった。とくに「黄昏」の面白さっていったら、ハリウッド映画とか軽く凌駕するくらい(だよね)。もし、キース・ウォーナーがロンドン五輪の演出したらとっても楽しいものになるのにね。やってほしいなあ。

それにしても・・・なんか今年のバイロイトのリングは聴いててあんまり気のりがしないのは何でなんだろう。飽きたのかあ?いやそんなことはないと思うんだけど。そんなに思い入れが多くもなくなったのかも。昨日はジークフリートなんか気にせず飲んで帰ってきたし。



そーそー、昨日9時過ぎから「今年最後だから飲んで帰ろう」ってことで駅のほうに向かってたんだが、行きたかったうどん屋がいっぱいで、そのあとかなりおしゃれとは程遠い居酒屋を通りかかって、丁度すっかり出来上がってたお客さんが店から出てきて「あ、今あいたとこですよ、僕たち出てきたから!入れますよ!」なんて言われちゃって、なんか店員さんとも目が合ってしまってしょうがなく店に入ったら案のじょう、客はオヤジ100%で煙モクモクしちゃってて、「ああ、どうしよう。でももうめんどくさいからここでいいや」って思ったら、なんだかお通しからトロサーモンで凄い脂乗ってて美味しくて、「あ~、ここはもしやイケてるかも」なんてのん兵衛の勘は当たって、唐揚は売り切れで残念だったけどさつま揚げと串焼きセットと鴨サラダはどれも大当たりで。とくにレバーの串焼きは臭みやぼそぼそ感が全然なくて。しかも何食べてもかなり安いし。でも、ネットで探したけどどこも載ってない。レビューもない。レビューを書くような若いお客や女性がここは皆無なのだろうな。



・・・というわけで、私の中のバイロイト神話もすこーしずつ消えつつあるのかもしれない。バイロイトって言葉を聞いて心ときめかすのは、昔の栄光があったから。ハプスブルグ家とかみたいにワーグナー一族もなんか没落気味? 文字通り黄昏かも。バイロイトだけでなく、世界的にみても凄いワーグナー歌手がいるわけでもないし。ああ、バブルの頃はよかったなあ、まだリゲンツァもコロも現役だったしねえ。

というわけで、眠いので寝ます。

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(文章は演奏とはあまり関係ありません)

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2008年12月27日 (土曜日)

バイロイト音楽祭2008/ジークフリート

第2夜「楽劇“ジークフリート”」       ワーグナー作曲
               (第1幕:1時間22分15秒)
               (第2幕:1時間16分37秒)
               (第3幕:1時間22分12秒)
     ジークフリート…(テノール)スティーヴン・グールド
          ミーメ…(テノール)ゲルハルト・ジーゲル
           旅人…(バリトン)アルベルト・ドーメン
           アルベリヒ…(バス)アンドルー・ショア
       ファフナー…(バス)ハンス・ペーター・ケーニヒ
         エルダ…(メゾ・ソプラノ)クリスタ・マイア
        ブリュンヒルデ…(ソプラノ)リンダ・ワトソン
           鳥の声…(ソプラノ)ロビン・ヨハンセン
              (管弦楽)バイロイト祝祭管弦楽団
            (指揮)クリスティアン・ティーレマン

  ~ドイツ・バイロイト祝祭劇場で収録~
                   <2008/7/31>
  (バイエルン放送協会提供)

すまん。残業の上、年末調整打ち上げ飲み会(派遣主婦の人と二人でしっぽり)で帰ってきたらエルダとヴォータンの場面だった。一応来年の参考になるから記録として配役だけあげとくね。

年最後の日まで残業すると思わなかった。今月の残業45時間超。こんなに頑張った自分に一番のご褒美として、トーキョー・リングに行ってもいいですかね。

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2008年12月26日 (金曜日)

バイロイト音楽祭2008/ワルキューレ

前夜祭と3日間の舞台祭典劇“ニーベルングの指環”から

第1夜「楽劇“ワルキューレ”」        ワーグナー作曲
               (第1幕:1時間01分10秒)
               (第2幕:1時間28分11秒)
               (第3幕:1時間11分19秒)
      ジークムント…(テノール)エントリク・ウォトリヒ
          フンディング…(バス)ヨン・クワンチュル
        ウォータン…(バリトン)アルベルト・ドーメン
 ジークリンデ…(ソプラノ)エヴァ・マリア・ウェストブルック
       フリッカ…(メゾ・ソプラノ)ミシェル・ブリート
        ブリュンヒルデ…(ソプラノ)リンダ・ワトソン
      ゲルヒルデ…(ソプラノ)ゾーニャ・ミュールベック
         オルトリンデ…(ソプラノ)アナ・ガーブラー
      ワルトラウテ…(ソプラノ)マルティーナ・ディーケ
    シュヴェルトライテ…(アルト)ジモーネ・シュレーダー
       ヘルムヴィーゲ…(ソプラノ)エディット・ハラー
  ジークルーネ…(アルト)ウィルケ・テ・ブルメルストレーテ
    グリムゲルテ…(アルト)アンネッテ・キュッテンバウム
          ロスワイセ…(アルト)マニュエラ・ブレス
              (管弦楽)バイロイト祝祭管弦楽団
            (指揮)クリスティアン・ティーレマン

  ~ドイツ・バイロイト祝祭劇場で収録~
                   <2008/7/29>

(いつもながら、演奏に対する感想じゃないから。ただの雑談なので堺すすむの「なんでかフラメンコ」くらいのノリで読んで。)

今年はどんな年だったぁ? 私はね、飯守先生のワーグナーを3回も聴けてアリアドネも見て歌舞伎も見てオリンピックがあって夏場はスーツ着て面接しまくってマンションの更新でお金なくなってなんか凄く年末働いて取り戻したって感じ。苦しかったのと楽しかったのと半々。ホント半々。ただ、健康で生きてることに感謝。(それにしても愛ちゃんどうしたんだろう。私も一人暮らしなもんでもし急に部屋でぶっ倒れたらたぶん孤独死だなあ・・・)

な~んでか。

今日はXデーらしいんだけど、どうもやっぱり関係ないみたいで残業だった。で、ワルキューレに間に合うようにやっと帰ってきた。まあ・・・心に突き刺さるような演奏って今のバイロイトに期待できないのはわかってるんだけど、やっぱり年末行事だから聴かないではいられない。ヨーロッパでよいワーグナーを聴くには今やバイロイトよりも普通にスタメンでやってる歌劇場(バイエルンとかドレスデンとか?このところ外国に行ってないので具体的には全くわからないんだが)のほうがいいのかもしれんな。歌手だって有名どころが出てそうだし。

な~んでか。

あ~あ。今の会社の他人の収入の計算なんかする労働から逃れて、バイロイトの衣裳係にでもなってラインの乙女のドレスの裾あげとかしてえなあ。小道具係になって聖杯とか作りたい。オペラの仕事ができるんなら初台だってかまわない、二期会だってかなり嬉しいくらい。

画学生の頃、貧乏だったから年末年始のアルバイトを探してて舞台美術制作アシスタントの仕事をフロムAで見つけたのだね。電話かけてみたら「残業で帰り深夜になりますけどいいですか?」って言われてすごく迷って結局クリーニング工場にしたんだけど、今も「無理してでもやっておけばよかったなあ」と思う。舞台の裏方とかすごく憧れる。オペラや歌舞伎見に行って、幕間にトントン金づちの音がすると幕の中とかのぞきたくなる。男に生まれてたら家業を継いで大工さんになってたと思う(女でもなれるっちゃなれるのかもしれんが)。

な~んでか。

ところで、エンドリック・ヴォトリヒのジークムントの鼻にかかった声とか毎年聴きなれてしまって「結構いいのかも」などと思ってしまうのですが、たぶんこれは大きな勘違いです。っていうかホントに疲れてるかも私。春日カッコイイとか思ってるし。

な~んでか。

今年のコンサートandオペラのベストワンはどう考えても飯守さんのワルキューレ(2回行ったけど)だ。2番目は飯守さんのトリスタンだ。3番目は札響のエルガーでどうだ。誰も文句は言えまい。勿論、他にもたくさんよいものや感心するものはあったんだが、聴いていて直接心に突き刺さるとか心が熱くなるとか、メンタル面でキタのはこの三つが最高である。

今聴いているワルキューレは、ブリュンヒルデの「死の宣告」に「やぶれかぶれ」感がない。ジークムントに必死感がない。試合放棄。したがって全然泣けない。ヨン・クワンチュルより長谷川顯さんのほうが・・・うまくね?

な~んでか。

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2008年12月24日 (水曜日)

バイロイト音楽祭2008/ラインの黄金

前夜祭と3日間の舞台祭典劇“ニーベルングの指環”から

前夜祭「楽劇“ラインの黄金”」        ワーグナー作曲

                   (2時間29分09秒)
        ウォータン…(バリトン)アルベルト・ドーメン
           ドンナー…(バリトン)ラルフ・ルーカス
          フロー…(テノール)クレメンス・ビーバー
         ローゲ…(テノール)アルノルト・ベゾイエン
         アルベリヒ…(バリトン)アンドルー・ショア
          ミーメ…(テノール)ゲルハルト・ジーゲル
         ファゾルト…(バリトン)ヨン・クワンチュル
       ファフナー…(バス)ハンス・ペーター・ケーニヒ
       フリッカ…(メゾ・ソプラノ)ミシェル・ブリート
          フライア…(ソプラノ)エディット・ハラー
         エルダ…(メゾ・ソプラノ)クリスタ・マイア
  ウォークリンデ…(ソプラノ)フィオニュアラ・マッカーシー
       ウェルグンデ…(ソプラノ)ウルリケ・ヘルツェル
  フロースヒルデ…(メゾ・ソプラノ)ジモーネ・シュレーダー
              (管弦楽)バイロイト祝祭管弦楽団
            (指揮)クリスティアン・ティーレマン

  ~ドイツ・バイロイト祝祭劇場で収録~
                   <2008/7/28>
  (バイエルン放送協会提供)




今年の放送全曲聴いて書くとは限らない。気が向いたときだけ書きます。

NHKは何か狙っているのか。「ポニョ特集」の次に「ニーベルングの指環」放送なんて。今日が「ワルキューレ」でなかったのが惜しい。(映画見てないんだけど、「崖の上のポニョ」のポニョの本名はブリュンヒルデである。音楽も「ワルキューレの騎行」をベースにしている。)

えーと。
今日はXデー・イヴだな。
まー今年はね、それっぽい催しが珍しくあたしにもあったんだよ。今日じゃないけど。
飲み屋とかじゃなくて、ホテルのちょっと豪華なディナーに連れて行かれたんだな。

てっきり普通の飲み屋なのかと思ってたので、連れていかれてこんな豪華なものとはとビックリ。普通は大喜びするとこだが、ドン引きしただけでなく全然楽しくなかった。つまり・・・相手が全然喋んない人だったんだわね。一人で喋ってて疲れたわい。後半は沈黙。食事はまあ美味しかったけど・・・逃げ出したかったよう。食い逃げか?

家でワーグナーでも聴いてたほうが楽しいかと思ったくらい。

・・・だから、来年は「シネシネ」なんて言わないで平穏に人生を送れることに日々感謝して生きようと思った。思ったの今日だけかもしれんが。

(ところで、飯島愛ちゃんどうしちゃったんだろう。引退して心配してたんだけどお亡くなりになったそうで、びっくりして叫んでしまった。)

ということで、今日は家でバイロイト音楽祭を聴いている。なんか、心静かなのは何故? 

指揮はティーレマン。(ウチのブログには何故か「ティーレマン ホモ」って検索がけっこう多いんだけど、本当なんですか?)

昨日のブログに書いたけれど、ひと時代、ふた時代前の歌手はネ申のような人ばっかりだったのに、ここ10年くらい?はあんまり知らない歌手が多い気がする。昔っから端役専門で出てる歌手は知ってるけど。クレメンス・ビーバーなんて1989年のバイロイト引っ越し公演(文化村の)の時にきてるんだけど毎年のように名前は見るね。あと、キュッテンバウムも「あー、また出てるー」って思うね。おととしもおんなじこと書いたが。

東洋人では我れらが藤村実穂子女史とともに(今回はクンドリーに専念か)、韓国人ヨン・クワンチュルが大活躍をしている(素晴らしい声量を持つ歌手である)。

他は・・・ヴォータンのドーメンは聞いたことあるけど(いい声ですね)、その他はあんまり有名じゃないような。私が無知なだけ?

バイロイトはあまりギャラが高くないから大スターがもう出なくなってるのでは・・・と推測する。一回出演すると(その時はギャラは安くても)次は他の歌劇場で倍は請求できるってずいぶん前に本で読んだけど、今もそうなんかな?

バイロイトに行く夢はずっと持っているんだけど・・・バイロイトという土地や建造物への憧れで、実際この陣容にはあまり惹かれない。できるなら・・・タイムマシンに乗って、クナッパーツブッシュの頃かベームの頃のバイロイトに降り立つのが夢。んなあほな。ごめん、いつもながら演奏と全然関係なくて。

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2008年12月23日 (火曜日)

ベーム/ラインの黄金



ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」
ヴォータン:テオ・アダム
ドンナー:ゲルト・ニーンシュテット
フロー:ヘルミン・エッサー
ローゲ:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ミーメ:エルヴィン・ヴォールファールト
ファゾルト:マルッティ・タルヴェラ
ファフナー:クルト・ベーメ
フリッカ:アンネリース・ブルマイスター
フライア:アニヤ・シリヤ
エルダ:ヴィエーラ・ソウクポヴァー
ヴォークリンデ:ドロテア・ジーベルト
ヴェルグンデ:ヘルガ・デルネシュ
フロースヒルデ:ルート・ヘッセ
カール・ベーム指揮/バイロイト祝祭管弦楽団

まあ、ややひと段落ついたらしい年末調整。昨日は一緒に働いてる年末まで短期派遣の主婦の方を誘って「二人忘年会」開催。珍しく定時に上がって「オキドキ」へ直行。

http://r.gnavi.co.jp/a654600/

ここはウマイ。前にも書いたけど、ここは大好き。昨日は私たち以外はどこかの会社の忘年会がふた組。こういう、小さいけど美味しい洒落た店で忘年会をする部署の幹事はナイスセンスだと思う。(まあ、今の会社の忘年会も神楽坂の隠れ家っぽい蕎麦屋を借りきってかなりナイスであったけれど)

A654600pm1_14_2  牡蠣の鉄板焼きやらつぶ貝のブルギニョンバター焼とかアサリのとあおさ海苔の焼きうどんなどを食しました。うまうま。ところでブルギニョンてなんだ。クロマニョンの親戚か。

やー、美味しかったし楽しかった。やっぱり飲んでるときは会話がちゃんとできる相手じゃないと。お通夜じゃないんだから、無言の相手は疲れる一方よ。


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さて、やっと休日にワーグナーを聴ける気持ちの余裕が出てきたので今日は久しぶりにワーグナー。いまさらなんだと思われるが名盤の誉れ高いベーム盤。

(何度も書くが)私がワーグナー聴き始めた頃はリング全曲はショルティかベームの選択肢しかなかった。でも私んちは誕生日に「千人の交響曲」のレコードを買ってもらうのだって半額しか出してくれないような貧乏な家だったので、親に泣き落して「リング買って~」なんてダダこねるようなことは考えもしなかった。その手があったのか。

で、人よりほんのちょっぴり早めに社会に出たのはショルティのリングを買うためだった(家が貧乏だったせいもあるが)。なんでベームにしなかったのかというと、ヴォータンがホッターじゃなかったからだったと思う。あたしにとっては死ぬまでヴォータン=ホッターなのである。

その気持ちは今も変わらない。でももうホッターは死んでるんだから、もうそろそろホッターのことは忘れろよ。いいヤツだったけどさ、他にいい男いっぱいいるんだから。死んだ奴のことを一生思い続けるのは残りの人生もったいないよ。

つか、もしかしてテオ・アダムのほうを好む方もおられるのかもしれない。正直、ショルティ盤のホッターは盛期を過ぎているからね。盛期のホッターを聴くなら今だったらカイルベルト盤やクラウス盤、今年出たケンペ盤などいくらでも選択肢はあるのである。

で、今年購入したワーグナー箱の目玉のベームリング。これのお陰で長いこと買うのを渋ってた(←何故)ベームリングを入手することができた(ハイライト盤は何枚か持ってた)。で、手始めに最初のラインゴールトだ。歌手を見るとまあ、なんという・・・知ってる名前ばっかりだ。今のバイロイトとはえらい違い(私が無知なだけか?)。すげえな昔のバイロイト。私が聴き始めた頃はすでにもうこんな凄いメンバーではなかったんだな。

あらー、ベームのテンポが速いもんだから、なんだなんだ凄いななんて思ってるうちに1枚目が終わってしまった。しっかり俺(パシッ)。

ベームのリングっていうと、かなり昔「清水の舞台から飛び降りる」つもりで買った(その後何十回も飛び下りているので、この言い回しはあまり妥当ではないが)「未来の芸術 バイロイト祝祭劇100年」とかいうビデオを思い出す。まさにベーム時代のメイキングオブリングで、ウィントガッセンとかキング様とかが普段着でリハーサルしてるのを、まるで神様でも映ってるのかと思うくらいめっちゃ見てた。ラインゴールト終盤で「ぱぱぱぱっ」って金管の音でアダムのヴォータンが指環を手放すのを決心するシーンで、演出のヴィーラント・ワーグナーに「や、まだ顔あげるの早いです」って言われてるのとか。
(そういえばあまりに見過ぎてこれがホラー映画になってる夢を見てうなされたのをよーく覚えてる。メラメラと顔が溶けていくヴィーラントとか、首だけのニルソンとか。これこそホントのリングじゃ・・・って誰がうまいこと言えと)。

ここではウィントガッセンのローゲがナイス・キャスティング。他の日では主役を歌わなければならんというのになんという超人なのだ。しかもこの頃はかなり年は行っていたのではと思うんだけども(「ジークフリート」ではさすがに最後は力尽きてる)。ま、ローゲ・ファンとしては嬉しいとこだ。あ、一番好きなのはもちろんジークムントだけどね。

演奏についてはまあ、いいやあ。みんながよくご存じで。今さらなんですって。

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2008年11月16日 (日曜日)

イルジー・コウト「トリスタンとイゾルデ」N響

ワーグナー :楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲と愛の死」
第2幕(演奏会形式)

トリスタン: アルフォンス・エーベルツ
イゾルデ: リンダ・ワトソン
国王マルケ: マグヌス・バルトヴィンソン
ブランゲーネ: クラウディア・マーンケ
メロート: 木村 俊光

イルジー・コウト指揮/NHK交響楽団





びっくりした。

久しぶりにN響の定期に行ったら、あの小冊子「フィルハーモニー」が有料になっていて、くれたのは薄っぺらいパンフレット。いつからそうなったんだろう。

開演前の室内楽は、今日はショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲 第7番 からということだった。室内楽オンチの私なので初めて聴くものだったけど、なるほどショスタコだなと思った。それ以上何もない。よくわからない。ごめん。

さて本編のコンサートだけども。

事前の「たぶんこんなコンサートになるだろうな。」とか「きっとこんな感想を書くんだろうな。」みたいな予想がほとんど当たった感じ。

前に書いたけど、イルジ・コウトの「トリスタン」は全曲でむかーし見聴きした。ベルリン・ドイツ・オペラの引っ越し公演で・・・・たぶん。「たぶん」ってなっているのは、主役がコロとかちょっと前の第一級メンバーだったことしか覚えてなくて。(そのときは「ジリ・コート」ってあった。表キャストのディム・グィネス・ジョーンズのほうはDVDが出てたはずである。廃盤?)

恐ろしいことにどんな演奏だったのか覚えてない。いや、昔の超豪華引っ越し公演なんてどんなものでも何か覚えているもんだが、演奏に関して全く記憶がないのである。

なので、きっと今日のコンサートも指揮に関しては忘れてしまうんだろうなあ、10年もしたら。

コウトは手慣れていて、ワーグナーのような長大な曲をうまくまとめ上げる(けっして退屈な演奏ではない。「行き届いてる」というか)腕を持っている指揮者・・・というのが今日の印象。「こはもうちょっと歌って欲しい。旋律に意味を持たせて欲しい。」などと思うところもあるけれど、これはこれでいいんじゃないか。

「トリスタン」を生で聴けるありがたさ。

(前奏曲だけは隣の席の男の人の鼻息が荒くて「え、いびき?」とか思うほどだったのであまり印象がない。)

歌手はそれぞれ素晴らしかった。とくにイゾルデのリンダ・ワトソンはやはり貫禄というかさすがバイロイトのレギュラーメンバーなだけある。最初の「愛の死」(最初にこれをもってくると頭がひっくりかえったような感じになる)はまだ声が温まってないかなとは思ったが見事だったし、第2幕も「ああ、こんのなのいっつも歌ってるし余裕よ余裕。」とか言いそうなくらい貫禄たっぷり。舞台でも映えそうな容姿だし。でかいし。

トリスタンのエーベルツは、ドイツやオーストリアのどこでもいそうなメガネかけた大きなお兄さんといった印象。歌は何故か(いい意味で)ふた昔前のやや重い声のトリスタンだなあと思った・・・のは私だけ? 歌い回しとかもなんか古そうな感じ。ズートハウスとかマックス・ローレンツとか思い出し・・・いや何。結構私は好きだ。最初の声からなんか「懐かしい」と思った・・・アレレ?

マルケ王のバルトヴィンソンは北欧のバスということで「ものすごい深い声のバスなんじゃないか」と勝手な想像をしていたが、そんなでもなかった。美声でしたが。登場のとき、長髪を後ろで束ねてきたので「マルケ王とは程遠い・・・」と思い、ちょっと笑った。

ブランゲーネのマーンケという歌手も初めて聴いたけど、チャーミングな人だった。声はもうちょっと深いほうが私は好きだが上手だったです。

木村俊光さんがお元気なのがすごく嬉しい。マルケ王うたったってよかったんじゃないの?もしかして。

なぜかコンマスがゲスト(外人)。なぜ。

ということで、なかなか盛況なコンサートで普通にブラヴォーもあり。よかったよかった。ワトソンさんにブラヴォー(ブラーヴァ?)を言いたかったが、タイミングがわからず。

で。

渋谷なんで久しぶりに塔へ。大変素晴らしいセットを見つけて購入。

←ここをクリックすると塔

すげえな、私が持ってない全曲盤が5つもあわさって3,245円。これは買いだ。

「リエンツィ」
スヴァンホルム(リエンツィ)、C・ルードヴィヒ(アドリアーノ)、W・ベリー(パオロ・オルシーニ)、ヨゼフ・クリップス指揮/ウィーン国立歌劇場(1960年ライブ)

「さまよえるオランダ人」
ホッター(オランダ人)、ウルズレアク(ゼンタ)、ハーン(ダーラント)、クレメンス・クラウス指揮/バイエルン国立歌劇場(1944年、スタジオ録音)

「タンホイザー」
コロ(タンホイザー)、ヤノヴィッツ(エリザベート)、ブレンデル(ヴォルフラム)、サヴァリッシュ指揮/RAI交響楽団(1972年ライブ)

「ローエングリン」
ヴィントガッセン(ローエングリン)、ニルソン(エルザ)、D・F=D(伝令)、ヴァルナイ(オルトルート)、アダム(ハインリッヒ)、ウーデ(テルラムント)、ヨッフム指揮/バイロイト祝祭管(1954年ライブ) 

「トリスタンとイゾルデ」
ブリリオート(トリスタン)、リゲンツァ(イゾルデ)、ミントン(ブランゲーネ)、モル(マルケ王)、カルロス・クライバー指揮/バイロイト祝祭管(1974年ライブ)

さっそくクライバーから。リゲンツァはネ申。感想は後日。

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2008年9月21日 (日曜日)

飯守さんの「トリスタンとイゾルデ」inティアラこうとう 

O0921ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」(完全全曲演奏)
成田勝美(トリスタン)、緑川まり(イゾルデ)、小鉄和弘(マルケ王)、島村武男(クルヴェナール)、青栁素晴(メロート)、福原寿美枝(ブランゲーネ)、近藤正伸(羊飼い)、須藤慎吾(舵手)、村上公太(若い水夫の声)
東京オペラシンガーズ
飯守泰次郎指揮/東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団









過去記事:新響:トリスタンとイゾルデ


マイスタージンガー第3幕


飯守さんのワーグナー/日フィル


飯守さんの「ワルキューレ」その1


飯守さんの「ワルキューレ」その2


飯守さん/関西フィル ワーグナー・コンサート


飯守さんのナクソス島のアリアドネ


サントリーホールへ。




今日、行ってきましたティアラ。で、家帰ってきて(一時間もかかるんですが)これ書いてます。すぐ書かないと忘れるだね。

何、本当にすごかったでした。なんかすごくたくさんのものを見聴きしてきた気がします。「トリスタンとイゾルデ」一曲聴いてきただけなんだけども。2時から7時まで、たっぷり5時間、ワーグナーのお風呂にどっぷり漬かってきた感じ、となりでは寝てる者あり、なんだかイスの上でごろごろもぞもぞしてる人ありで、みんな思い思いに楽しんでた。私は本物のバイロイトなみに、お座布団を家から持参で行った。まあ、そもそも座りごこちはわるくはないけれどティアラこうとう。持って行ってよかったな。

なんだかネットで席取ったら「U列」なんて聞きなれないアルファベットで。ブラジャーのカップで言ったら普通の人間でせいぜいGかHまでだから、Uなんて途方もなく後ろだなあと思ったんだけど、結構ちっちゃいホールだからそんなに後ろでもないでした。逆に、オケの音はマイルドにブレンドされていたから(以前、このホールに行ったときに前のほう取り過ぎてなんだか音がバラバラで困った)、オケ聞くぶんには聞きやすかったかなと思う。

しかし今回は「オーケストラル・オペラ」ということで、オケの後ろのほうにもう一つ舞台が作ってある。だから歌手はオケの後ろなのですごくウチの席からは遠くなってしまう。ちょっとこれは困ったなあ。声量のある人は大丈夫だが。

で、まあ最初は前奏曲から。こんなに熱のこもった前奏曲を聴かせられて、もうすでにおなかいっぱい。中間のテンポの動かし方とか「おおおお、こう来たか」とか思いながら聴いていた。これはオペラ本編も期待できる。

舞台はありながらも、大して変った演出はないのでそんなに書くことなく(衣装も普通、化粧も演奏会の化粧)、変わることといったら舞台うしろに映し出される絵が場面によって変わるくらいかなー。ただ、第2幕の草木の絵はなんだか心霊写真みたいだし(←そんなの見過ぎ)、メロートやマルケ王登場のあとの絵も目がいっぱいでキモいかった。第3幕の最後もなんか宇宙の絵でちょっと「ホルストの惑星かよ」とか思った。歌詞にそんな感じのことは出てくるとはいえ、ちょっと安易だと思う。演奏とは関係ないが。

で、歌手について。
イゾルデのマリ緑川については、再三このブログで彼女の歌唱について書いてきたのでもう書かない(一緒だから)。ただ、彼女は(新聞で読んだのだが)今月だか体調を壊して何かのコンサートをキャンセルされている。そんな中で主役を務めたということだから、それはアッパレなのかなあ。(来日歌手にはありがちの)「今日は調子が悪いです」みたいなアナウンスは何もなかったし、ただ、高音はさすがに苦しそうで、オケのTpの音かなんかで補っていた感じである(席が後ろのほうだったのであまり不自然ではなかったが、前のほうの人はどうだっただろう)。まあ、いちいちシュワルツコップを呼んでくるのも大変だしな。声はいつもどおり一番でっかかったけど。

難役トリスタンの成田さんは、今年見た「ワルキューレ」のジークムントのときにはお疲れのご様子で(私は二回目の公演だったので)、今日のトリスタンはどうかなあと思ったけど、初日ということで「おお、これはヘルデンテナーじゃ」と思いました。世界的にも不足どころか絶滅の危機のヘルデン・テナー、しかも長身でスマートならばもう言うことありません。このところ輸入ヘルデン・テナーはメタボな歌手ばっかり見てきたので、貴重です。

クルヴェナール役の島村さんは立派なお声でこの役を演じてらっしゃいました。マルケ王の小鉄さんは今年の「ワルキューレ」でプロレスのヒール役みたいなフンティングでしたが、今日も素晴らしかったです(でも・・・長谷川さんだったらなあと思ってしまった。贅沢な。)。青栁さんのメロートも歌うとこ少ないの気の毒だったくらい良かった。

今日一番期待してた、関西二期会の福原寿美枝さんのブランゲーネはやっぱり一番素敵だったです。彼女は今年の関西二期会の「ナクソス島のアリアドネ」で作曲家を歌ってらして、私個人的にすごく気に入ってしまって前のblogに『歌うの前半だけだから、ちょっと悲しかったです。この歌手、もう二度と聴く事ないんだなあと思ったらなんだか寂しくなった。』って感想を書いたのですが、こんなに早く聴くことができて良かったです。彼女はふくよかでしなやかな声、そうだなあ外国の歌手で言えばイヴォンヌ・ミントンとか思い出します。他のワーグナーの役も聴いてみたいです、たとえばヴェーヌスやクンドリー、「神々の黄昏」のヴァルトラウテとか。あ、マーラーも歌って欲しいす。第3幕でちょっと抜けてしまったかな?と思いましたが、第2幕の見張りの場面とかオケとマッチしてて官能的で、ずっと聴いていたい感じでした。東京でもっといっぱい歌って欲しいなあ。

あと、以前なんだか偶然にサントリーホールの新人コンサートでお声を聴いて印象に残ったバリトンの須藤さんが出演されるのでちょっと期待してたのですが、アレ、本当に歌うとこ一か所なんだ舵手って役は。でも「ここしか歌うとこないから力いっぱい」って感じですごく好感はもちました。大丈夫、私は須藤さんがとっても素晴らしいお声の持ち主だってこと知ってるから。期待してます!!

演奏については・・・長くなっちゃうんで。
第3幕の最後のほうはなんだかカオス状態になってて、それはそれでスリリングで良かったです。明後日の2回目は慣れてスムーズに行くのかなあ、でも主役の声が疲れてるかもしれないしどっちがいいとも言えないですね。あと、なんかプロンプターの声が(こんなに後ろの席なのに)ひっきりなしに聞こえて「ちょっとーこれってどうなの~~」とか思ったのですが、・・・なんか頑張ってる感があってあとのほうは「よくやった!!」という気持ちになりました。

飯守先生の指揮についてはもちろん、もう何にも言うことはないんだけど。ただひとつだけ言わせて(ごめんなさい、怒らないでね!)。こちらのオケ、なんでか他の作曲家の時は「まあこんなもんかな」みたいな感じなんですが(関西フィルも)、ワーグナーになるとなんでこんなに皆さん「ネ申」になるんでしょう。これって他のアマオケさんのときもそうなんですが。飯守先生がワーグナーにおいて「ネ申」だからかな~、違うかぁ。

終演後の拍手は素晴らしく長く。みんなブラヴォーも多く。福原さんのブラヴォーはなんか他の歌手のブラヴォー(ブラーヴァ)とは違ってちょっと「ああ・・・」みたいな感嘆の声が入ってたのが印象深かったです。ブーは(私が聞く限り)なかったです。

最後に・・・飯守さん、最高だああ!! なるべくずっと元気に長生きしてたくさんワーグナーを聴かせてね。100歳くらいまで指揮してね。

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2008年8月31日 (日曜日)

サモスード・ロシア語ローエングリン全曲


ワーグナー:歌劇「ローエングリン」(全曲)
イヴァン・コスロフスキー(ローエングリン)、エリザベタ・シュムスカヤ(エルザ)、オイゲニア・スモレンスカヤ (オルトルート)、イルヤ・ボグダノフ(テルラムント)、G.トロイテスキ(ハインリヒ)
サミュエル・サモスード指揮/ソビエト国立放送交響楽団・合唱団
(1949年、ロシア語歌唱)

過去記事:サモスード指揮・ロシア語ローエングリン


ずっと聴きたい聴きたいと思っていたサモスード指揮によるロシア語歌唱によるローエングリン全曲盤をば、こないだ渋谷塔にて見かけたのでついにゲット。いや、この演奏はすごいからね。ロシア人のワーグナーの凄さといったら。古くはアルバート・コーツの爆演とか・・・いや、コーツはイギリス人(とロシア人のハーフ)だわ すいません。

前奏曲からスゴイ。最後のほうでシンバルとともに「じゃああああああ~~~ん」と一番盛り上がるところなど脳天かち割られそうな感じ。全体的に、ここまで超浪漫ティックにやってくれるとウレシイ。鼻血出そう。

ロシア語で歌われることの違和感というのは、逆に全部プラスになってる。私にとっては、だかけもしれないが。なんだか「ボリス・ゴドノフ」とかみたいだ(よく知らんが)。

指揮者や歌手については前の記事に書いたのでおんなじなんだけど、ホントにすごい。女性二人のロシア的な発声(ラフマニノフの「晩祷」とかで聴くような感じのヴィブラートの多い発声。)はとくによい。男性の伝令やテルラムントの声もいかにもロシアっつーか。

合唱もさすがに「結婚行進曲」とか聞きなれているとこだと歌詞に違和感はあるが、水準は高いようだ。バイロイトの合唱団とはまた違う響きだし。

さて。

この音源はどうもあのヨッヘン・コワルスキーの提供の音源ということらしい(ってかんじのことがジャケ裏に書いてある)。なかなかマニアックな人なのかも、彼。(コワルスキーってどうも本当に「こうもり」のオルロフスキーみたいな生活してそうな気がするんだけど毎晩のように舞踏会でモエ・エ・シャンドンみたいな・・・思い違い?)

こういったヒストリカルCDの例に倣って、ボーナス・トラックと称して余白にコスロフスキーのレアなレコーディング集みたいなのが9曲ほど入ってる。まず、もう全曲聴いてさんざ聞きもういいよ的な「遙かな国に」ロシア語歌唱の別録音を二種類と「愛する白鳥よ」も聴かされる。いやもうどんだけ。

そのあとは、チャイコフスキーだのシューマンだのかなり昔の録音が入っていて、これは音的にかなりの忍耐力が試される。

最後に入ってる怪しいタンゴだけは大変ムーディで、許す。

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2008年8月14日 (木曜日)

イルジー・コウトのトリスタン

北島選手(=蛙王)金メダル、おめでとう!!! 世界新じゃないんか~いwineannoywine
なんか、今回のオリンピックの日本国歌、ドラがじゃんじゃん鳴っててちょっと中華の匂いを感じるが、気のせい? 日本、中国の一部と思ってない?ヨーロッパの人たち。

何か音楽ネタを更新せにゃな~と思ったんだけど、オリンピックしか見てないし。ううう

で、昨日ちょっとネットで見かけて券とってみたんだけど。例のトリスタン第2幕ね、N響。土日のどっちの日に行くのかは内緒。

http://www.nhkso.or.jp/calendar/concert_day_2008-11-15.shtml

11月の話だか、実は9月にも飯守さんのも行くから(ずいぶん先の話だと思ったら時のたつのは早いな) なんだかトリスタンばっかりだ。

Kout_0809 イルジ・コウト、実は昔ベルリン・ドイツ・オペラ引越し公演で「トリスタン」を見たんだが、ルネ・コロのトリスタンとジャニス・マルティンのイゾルデ、その他の歌手とシャーヴェルノッホの舞台装置以外は・・・演奏については覚えてない。コウトのことも今回ネットで見たら「あ~、あのときの指揮者だったんだー」と気が付いたくらい。

いろんな読み方をする人だから、わかんなかったのかも。

ジリ・コート なのか

イルジ・コウト なのか

または イリー・コウト なのか ほんとは不明。  チェコ人。

また、歌手についても、イゾルデ役のリンダ・ワトソンはよく名前を聞くし聴いたことはあると思うが、トリスタン役のアルフォンス・エーベルツって歌手はどうなんでしょ。新国立で「魔弾の射手」を歌ったということだけど、行かなかったし。バイロイトには出てる人みたいだが。(おととしのオランダ人に出てたみたい。わたしのブログに書いてあったし)

ま、第2幕だけというので、オシリはいたくならないので気は楽だ。2幕だけ!だからノーカットだろうね?もちろん。 

外人がいっぱい出てくるわりに券もバカ高いわけではなく。お買い得ではないでしょうか(終わってみないとわからんが)。現在まだ券は残ってるようだし。

ま、最近はどうも外人より日本人の歌手のほうが信用できるな~と思うことも少なくないんだけどね。

さ、ピーター・ファンデンホーヘンバントを応援しようっと。

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2008年7月30日 (水曜日)

バイロイト・ワルキューレ

昨日(つか、今朝)、ネットラジオでバイロイトの実況生中継の「ワルキューレ」を聴いてたのですが、半分虚ろになりつつ、最後まで聴いていました・・・いや、ヴォータンの別れの音楽はちゃんと聴きましたが・・・途中記憶がありません。

で・・・?よく考えてみたら、昨日は友人とワイン一本あけて酔って帰り、ちゃんと着替えて顔も洗って布団敷いて寝ていて、でも起きたら11時になってましたので、慌ててパソコンを開きました。ちゃんと覚えている自分がニクイ。

ティーレマンの指揮はやっぱりいいなあと思いつつ、2幕以降は私 死んでました。だから詳しい感想は・・・ありません。ジークリンデ役の人は去年の人(ピエチョンカ?)と違ってました(去年の人、相当よかった)が、今年の人もなかなかよかったです。エンドリック・ウォットリッヒくんは・・・悪くはなかったです。聴きなれたのかしらん。

ハンガリーのラジオでしたので、ナレーションを聞いてたらなんでかすごくハンガリアングラーシュが食べたくなり、今日の夕飯はグラーシュにしました。


ところで。

日本でのワルキューレの話。
2月の二期会でやった飯守さんのワルキューレ、8月24日(日)にNHK-FMのオペラ・アワーで放送されるそうですね。14時~18時だそうです。しかし、どっちの配役のをやるんだろう。聴くの忘れないようにしないとな。(←テレビ放送見損ねた)

二期会BLOG
http://www.nikikai21.net/blog/2008/07/nhkfm_2.html

(二期会といえば、こないだたまたま日曜日の朝早くフジテレビ(報道2001)見てたら、メゾの林美智子さんが「オフィス設計」って会社のCMに出てて・・・目が覚めました。「恋とはどんなものかしら」を歌ってた・・・気がする。もっとカワイイかっこで出ればいいのにって思ったす。)

http://www.nikikai21.net/blog/2008/06/post_101.html

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2008年7月26日 (土曜日)

サヴァリッシュ/ローエングリン

028947802792 ワーグナー:楽劇「ローエングリン」
フランツ・クラス(ハインリヒ王)、ジェス・トーマス(ローエングリン)、アニヤ・シリヤ(エルザ)、ラモン・ヴィナイ(テルラムント)
、アストリッド・ヴァルナイ(オルトルート)、他
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮/バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団 
(1962年)




暑い、暑いの。
もう、やんなっちゃうわ。こんなに暑くちゃ、ワーグナーの全曲盤なんてよう聴かんわ。3幕全部聴きとおす気力なし。(今日は・・・やっと聴く)

前に買った、バイロイト名演集。全然聴いてないわけではなく、聴いてはいるんですがひと幕ごとに違うオペラを聴いたりするので・・・例えば第1幕はローエングリン、2幕はタンホイザーとか聴いたりするので、すっかり頭の中でいろいろな登場人物がごっちゃになってしまう。

タンホイザーが白鳥にのってきたりするんだな。

だいたい、バイロイト音楽祭は真夏にやるけれど、ドイツのイナカは東京の夏みたいにこんなには不快指数高くないと思うんだわね。東京の夏はワーグナーは不向きだわよ。真夏にうなぎの蒲焼食べるのくらいむちゃくちゃな(オイシイっちゃオイシイけど)。焼いてるうなぎ屋さんも暑くて大変だがや。

そもそも、日本には丑の日に蒲焼食べる習慣なんてなかったのに、平賀源内(←ホモ)がうなぎ屋さんを繁盛させるために思いついたことなのよね。これはバレンタインデーと同じ、食べもの屋さんの陰謀なのである。

(そういえば、昔「翔んでる!平賀源内」って時代劇があったなあ。)

私は、夏はカレー・・・つか、一年中カレーだけどな。

↓で、昨日食べたのがグリコのLEE、辛さ30倍。中に入っている「ジョロキアソース」をかけると、45倍になるよ。(私は・・・45倍は無理だった。)

一口食べればお口の中が格闘技!勇気ある者は挑戦してみてはいかがかな?・・・違うかぁ。





さて。 今は塔ではもうお取り扱いのなくなっている(手に入れなかったのは残念だ・・・あなた)「バイロイトもってけドロボー全集」では、ヴォルフガング・サヴァリッシュが指揮した演奏が3曲入っている。ワーグナーでは比較的若い時代の作品が若さいっぱいの指揮者で演奏されているのは好ましい気がする。

しかも、どれもチョー若い頃のアニヤ・シリヤが主役を歌っている。いろんな事情はあるかもしんねーが(みにすかーとで誘惑して主役を勝ち取ったとか?違うかぁ)、これはこれでいいのでは。

しかし、この「ローエングリン」では。私はそもそもシリヤはさほど好きではないし、ジェス・トーマスの端正なタイトルロールもなかなかかっこいいけれど・・・キング様にはかなわないもんで、わたくし的には主役はオルトルート役のヴァルナイである(←え)。

悪役二人、オルトルート役のヴァルナイとテルラムント役のヴィナイは、ご存知のとおり1950年代にはソプラノとテノールとして、ワーグナーの主役をバリバリ歌ってたのよ。それが時はすぎ・・・この時代にはメゾとバリトン役で悪役に。

まー、このヴァルナイのヒールぶりには舌をまくだ。不敵な笑い声がチョー怖えー。ちょっとTDLのホーンテッド・マンション思い出した。声質的にはやっぱり晩年のフラグスタートに似ているなと思います。

第2幕、幕が降りる前に大拍手が起こっててすげー。

あと、たまにちょろっと出てくる貴族のシュトルツェの声が嬉しい。シュトルツェ好き。


バイロイトの合唱団はいつもながら素晴らしい。素晴らしいが、遠い昔に文化村で生で聴いた感激がいまだに録音で再現されることはない。やはりあのような感激は現地バイロイトに行かない限り、二度とないのだろうか。ううう。

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2008年7月23日 (水曜日)

あらかわバイロイト

昨日、どっかでガメてきた「ぶらあぼ」を眺めていたら。

こんな広告が目に入った。

P1110066_2

見辛くて申し訳ないが、「あらかわバイロイト」だってえ。ばってん荒川じゃないぜ。

荒川・・・・といえば日暮里。私がたまに布地を買いに行く日暮里(繊維街)。
日暮里は私が勝手に「布地のバイロイト」と名づけて親しんでいたが(ホントに安いの。都心で買うのばかばかしいよ)、来年はホントにあのへんはバイロイトになるらしい。

すごいわ荒川。あなどれないわ。


で、全キャストをオーディション選出で、「パルシファル」やるという。おお!

「合唱募集」とも書いてあり(ほんとですかあ?)、オーディションも別にないようだが、私はここ何年か楽譜というものを見ていないので(ヘ音記号ってナニ?の世界。。)参加の予定は今の所ナイ。

しかし、あの壮大なパルシファルの世界を舞台から感じることができる、滅多にない機会だと思うが・・・・どうでしょう?当然券のノルマとか・・・あると思うけど(「千人」で経験済み)。ワグネリアンでない友人に券を買わせたら、あまりの長さに頓死してしまいそうです。


ということで、私は観客として参加しようかな?と思います。公演は来年の5月!楽しみにしていますよ!

詳しくは、ココへ↓

東京国際芸術協会

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2008年7月12日 (土曜日)

自衛隊カレー

最近、Youtubeでお気に入りなのはこの映像。(空腹時は見ないほうがよいです)


http://jp.youtube.com/watch?v=zfndvnXPdjk

自衛隊が作るカレーライス。
こんなにたくさん自衛隊員が複数人でカレーを作るってのもダイナミックだし、カレールーだけでなくて途中で入れるコーヒー牛乳も理にかなってる。ガラムマサラやチャツネなんかも入ってるからちゃんとした味がしそうだ。いや~とってもおいしそう。

しかし、一番素晴らしいのは音楽がタンホイザー行進曲とワルキューレの騎行なとこである。かつてこんなに勇壮な音楽でカレーライスが作られたことがあっただろうか。

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2008年6月 7日 (土曜日)

ケンペ/神々の黄昏



ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」
マリア・フォン・イロスヴァイ(第1のノルン)、コンスタンチェ・シャックロック(第2のノルン)
エイミー・シュアルド(第3のノルン)、ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)
ヴォルフガング・ウィントガッセン(ジークフリート)、ヘルマン・ウーデ(グンター)
クルト・ベーメ(ハーゲン)、エリザベート・リンダーマイアー(グートルーネ)
マリア・フォン・イロスヴァイ(ヴァルトラウテ)、オタカール・クラウス(アルベリヒ)
ジョーン・サザーランド(ヴォークリンデ)、ウネ・ハーレ(ヴェルグンデ)、マルジョリー・トーマス(フロースヒルデ)
ルドルフ・ケンペ指揮/ロイヤル・コヴェントガーデン管弦楽団&合唱団

(1957年10月4日ライブ)

過去記事:ケンペ/ラインの黄金

ケンペ/ワルキューレ

ケンペ/ジークフリート

ついに「神々の黄昏」まできたぞ。ダレも頼んでないけど感想垂れ流し。(実はもう3回くらい全部聴いた。ワタシどんだけ休日ヒマなんだsweat02

プロローグ。3人のノルンの場面。イロシュファイ(が、正しい?)の深い声が素晴らしい。第2ノルンはバルビのゲロ夢ライブですばらしい天使を歌ってたシャックロック。シャックリみたいな名前だ。

で、夜明けでブリュンヒルデとジークフリートがいつものように出て来るんだが、ここでのニルソンが本当に素晴らしい。後年もこんな歌唱をしてたんだか(ベーム盤未聴。早よ聴け?)。まだ若くて張りのある声が大変晴れやかで、例えはヘンだがまるで一週間の便秘が治ったかのような爽やかさである。そんなにニルソンて好きじゃなかったんだけど、うれしくてつい何回も聴いてしまう・・・ここだけ。ウィントガッセンももちろん絶好調。

続く「ラインの旅」もかなり早いテンポで力強い。オケをガンガン引っ張っている。すごいぞケンペ。

毎度お馴染みギービヒ家。このオペラの影の主役、ハーゲンはクルト・ベーメ。邪悪な感じがよい。

ハーゲンというと(また脱線)、私がファンである長谷川顯さんを思い出すが、たまたまネット検索してたら長谷川さんのインタビューが載ってた。

http://interview.mde.co.jp/blog/b/10000097.html

フンディングやファーフナー、ハーゲンなど、ヒーローの命を狙うような邪悪な役が多いのに、ご本人はなんて気の優しい、恥ずかしがり屋さんでいい人なんだろう。うーん、ますますファンになってしまう。

話戻って。グンターとジークフリートの血兄弟の誓い(ほとんどヤクザだ)もとってもテンポがよくてぐんぐん引き込まれる。

ブリュンヒルデとヴァルトラウテのシーンまでの間奏の間から暫く針の低い音のじりじり・・・が気になる。途中で消えるけど。なんとかならなかったのかしらん。オケが綺麗な部分(ロイヤル・オペラのオケが聴かせるのはこういうトコだぜ)なのに残念。

(で、まー。
またこんな話になるけど、ジークフリートとブリュンヒルデは結婚生活ってどのくらい続いてたんでしょうね? 時間的な問題。えーと、ブリュンヒルデはおバカキャラなジークフリートに神々から教えられた古代文字のいろいろな知識を与えた。彼はとりあえず字は読めるようになった。常識も教えた。この期間は何ヶ月?何年?)

リングでは初めて出てくる合唱団は、(私がナマで聴いたときと同じように)やはりイギリスの合唱団だけあって・・・バイロイトのような轟くようなドスの効いた感じではない。

ブリュンヒルデとオケの怒りは相変わらず(というかいつにも増して)すさまじいが、困ったことにブリュンヒルデとハーゲンとグンターのシーンのあたりで音質が急に悪くなる。急に雲がかかったような。あんなにでっかかったブリュンヒルデの声が聴こえ辛い。2幕の最後までこんな調子。重要なシーンだけにこれは残念。

んぎゃ~(←嘆きの声)。

(中略)

第3幕も、ジークフリートは最後まで輝かしい声。この長大な楽劇4本の最後を閉める・・・締める?〆る(←どれだ?)ブリュンヒルデのこの長大なアリアというか「何かものすごく壮大なもの」を、ニルソンは輝ける声で見事に歌っている。まるでこの場面のために今までがあったのか?っつーぐらいに。ケンペ指揮するオケの壮大さも素晴らしい。神がかりな、歴史に残る公演であったのは間違いない。

しかし。

このあとすぐにカイルベルト・ステレオ盤を聴いてみたが(いや、最初っから全部じゃないぜ)、音質の違いはあまりにすごく。・・・いや、アレと比べちゃだめだってば。


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2008年5月31日 (土曜日)

ケンペ/ジークフリート




ワーグナ-:楽劇「ジークフリート」 
ペーター・クライン(ミーメ)、ヴォルフガング・ウィントガッセン(ジークフリート)、ハンス・ホッター(さすらい人)、オタカール・クラウス(アルベリヒ)、
フレデリック・ダルベルク(ファーフナー)、ジャンネッテ・ジンクレール(森の小鳥)、ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)


(1957年10月1日ライブ)



過去記事:ケンペ/ラインの黄金

ケンペ/ワルキューレ

こんな雨の日はワーグナーを聴くんだ。出かけても風邪を引くだけだしね。

で、今日はジークフリート。タワレコでもとくに「素晴らしい公演」とかで当時の批評が載ってたヤツだ。確かに演奏は素晴らしい。ジークフリート役のウィントガッセンが若くて元気いっぱい。ヴォータンのホッターもふかぶかといい声を聴かせている。

はてしかし。やっぱり想像通りだけどこの演奏の中心はケンペ指揮のオーケストラだと思う。なんでこんなにオケうまいの?と思う。

注目の「森のささやき」の弦の音のみずみずしいこと(そもそもここの部分はどんな演奏でも美しいのだが)。木管も小鳥さんみたいできれい。モノラルで音があんまりよくないけど、それでもわかる。このオペラではここの場面がいちばん好きなんだけど、ずっとここにいたいな的な感じ。

小鳥さん役のジャンネッテ・シンクレア(って読むんじゃないかと思う)が2度目に「ハーイ」と声を出すときに途方もない外れた高い声だもんで笑える。なかなか綺麗な声でいいのにな。ところでアルト歌手のモニカ・シンクレアとは関係あんのか?(グイ指揮のグラインドボーンのフィガロで両方出てる、勿論未聴)

小鳥さんで思い出したが。(どっかで書いたかもしんない)
ま、小鳥さん役ってのは本物の姿は普通出てこないわけですが、私が観たので唯一出てきたのはご存知「トーキョー・リング」のときですね。菊池美奈さんという歌手です。最初頭は全身鳥の着ぐるみで登場(中の人は別?)。ジークフリートがファフナーの血をなめたあと、鳥が言葉で歌うようになってからは頭の被り物をぬぐんですけど・・・その彼女がほんとにかわいくってね。私、女なのに結構萌えまして(←え)。そのあと菊池さんは着ぐるみをきて宙乗りしてたわけですが、ぴょーんと飛んだり、空中を一回転したり。いや、勘三郎さんも真青ですわ。この日、一番チョイ役のはずの小鳥さんが一番の主役だと思いました、私。第3幕では火を避けるために消防士の服きて出てきたのが可愛かった。よっぽど評判がよかったのか、「神々の黄昏」でも小鳥さんでてきた、菊池さんじゃなかったみたいだけど。

(何故か2幕の最後で体の着ぐるみも脱いで肉じゅばんになるんですけど、これはナンデ?)

あ、この話は関係ないね。スマン。

第3幕で、管弦楽が激しくなり一番かっこよくなる部分でのホッターはやっぱり見事だし、神がかってる感じ。3幕になってもまだまだ元気なジークフリート。やっぱりすごいよウィントガッセン。(つか、このオペラ変じゃね?前から思ってたけど。ジークフリート出すぎ。)

ウィントガッセンといえば。
前に読んだ本(メトの支配人?が書いたかなんか)に書いてあったんですが、ウィントガッセンが第1幕でノートゥングを鍛え始めてすこしして、ふと「・・・アレ?完成形のノートゥングが手元にナイ!」と気が付いたのだそうです。これじゃいつまでたってもノートゥングが完成しないじゃないか。歌いながらウィントガッセンは試行錯誤の末、ちょっとづつ舞台袖に移動して、やっと袖までたどりついた。で、めでたく完成したノートゥングを受け取り、事なきを得たそうです。

さてさて、最後だけ登場のブリュンヒルデ。「男ぢゃない!!」
このシーンでのブリュンヒルデ役のニルソンの話は有名。これもメトでの話かもしれない・・・。舞台上でジークフリートに起こしてもらうのを待って横たわるブリュンヒルデ。ニルソンのご主人は確かホテルの支配人かなんかで、多分ホテルから持ってきたんだろう、ドアノブにつける「邪魔しないでください」って札を持って寝てたらしい。←これっていろんなとこで何回も読んだけど、都市伝説?

(そういえば「トーキョー・リング」でのベッドサイドの目覚まし時計もなかなかいいなと思ったけど・・・勿論演出。)

もちろん、ずっと寝てたブリュンヒルデは元気いっぱいである。「あ、私を起こしたのはジークフリートなのね!!」と大地も裂けんばかりに大喜びだが、あたしだったらガッカリだな~。だってぶっちゃけ、血の繋がった甥だもん。「・・・あの、念のため聞くけど、もしかして別のジークフリートさんじゃないですか?(涙)」って言うと思う。甥はムリだあ。しかし、そこはワーグナーのオペラなのでどーでもいい。スルー。

ベームのリングでは「ジークフリート」の最後では力尽きてたが(まだCDでは聴いてない。何故かレコードでハイライトを持ってたので知ってる。)、さすがまだ若いぞヴォルフガング。最後までほとんど疲れてない。えらい。最後ぼ拍手&ブラヴォーもキモチイイ。そんで、こんな恐ろしい曲を書くワーグナーはキ○ガイイ。

・・・で、「神々の黄昏」に続く。

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2008年5月22日 (木曜日)

お誕生日おめでとうリヒャルト!

今日は、どうもリヒャルト・ワーグナーのお誕生日らしいですね。(1813年5月22日生まれ)

まー、別に何の関係もなく年がら年中ワーグナーを聴いているわけですけどね、あたしは。別に、何の関係もないしね、ワーグナー自身とは。ワーグナーって人間は嫌いだし。でも、今これを書きながら「ジークフリート」聴いているんですけどね。ケンペ盤ですよ。ヴィントガッセンが元気いっぱいですね。やっぱいいですねワーグナーは。


はっぴーばーすでい、ディア・リヒャルト~♪


ところで。(突然すいません)

ここの読者の男性の皆さん(30代または40代)、ちょっと質問です。ぶっちゃけて、お誕生日のプレゼントに女性から何を貰ったら嬉しいですか?あ、ワーグナーのCDとか飯守さんのトリスタンの券とか現金とかはナシですよ。ごくごく、ごく一般的に。嬉しく思うものって・・・?

(つーか、ここでこんな質問に答えてくれる人がいるんかいな・・・。)

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2008年5月20日 (火曜日)

デル・モナコのジークムント

これや、これを見てたら、出てきた。



意外とかっこいい、意外と違和感ないぞ、ジークムント。身振りは何だかパリアッチだがな。ジークリンデ役はマリア・カラスがいいかもね(←ないない)。

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2008年5月18日 (日曜日)

ケンペ/ワルキューレ


ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ラモン・ヴィナイ(ジークムント)、シルヴィア・フィッシャー(ジークリンデ)
フレデリック・ダルベルク(フンディング)、ハンス・ホッター(ヴォータン)
ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)、ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ(フリッカ)、その他
ルドルフ・ケンペ指揮/ロイヤル・コヴェントガーデン管弦楽団

(1957年9月27日)

このところ買った合計46枚ものワーグナーのCDに舞い上がっていて(今世紀最多購入)混乱してた頭をやっと元に戻し、今日は集中して大好きな「ワルキューレ」を。

録音は、前に書いたとおりあまり芳しくはない(特に第1幕)。カイルベルト・ステレオ盤と比べるとキツイ(←比べるな)。でも、とても私ガマンできないわ~というほどでもなく、おそらくワーグナー上演史でも最高と思われる1950年代の(もっと昔になると知らんがの)、名歌手の歌を堪能するには不足はない。

というか、世間はどのくらいの音質をもって「ヨシ」とするのかわからない。私1930年代のフラグスタートの録音だって結構平気で聴いているくらいだし。

で。
このケンペの「ワルキューレ」を聴いていて、やっぱりハイティンクの演奏を思い出した。やっぱり通じるものはあるんじゃないかなと。激しいところは更に激しく(速い)、オケが歌うトコは思いっきり歌う(遅い)。そんな感じの指揮。こんな古い録音なのに、年代的な古臭い野暮ったい表現が比較的少ないのでは。

第1幕冒頭はテンポが早い。嵐の予感である。

期待のシルヴィア・フィッシャー。いや一般的にはあんまり期待してない人が多いのでは?と思う(ダレこれ?的な)が。前に書いたとおりジークリンデにぴったりの、はかなげで女性らしいお声で(でも力強いところはちゃんと力強い)、きめこまやかな折り目正しい歌唱である。ややビブラートが多いかなとも思うけれども。例えばレジーナ・レズニックみたいにアクの強い歌唱よりはよっぽど好きだ。カイルベルト盤でのジークリンデ、ブロウウェンスティンと比べても遜色ないと私は思うんだけど。どーだ。

ジークムントのヴィナイもとっても調子がいい感じで、カイルベルト盤よりも声の伸びがよいと思う。なんだかオテロとか歌ってるかの如く絶好調。とっても強そうだ。この双子はとってもバランスがとれていていいカッポーのような気がする。ナマで聴いたら相当感動しそう。

例の「冬の嵐は過ぎ去り」からの二人の愛のシーンのところは叙情的にオケもゆったりと歌っているが、ジークムントが剣を引き抜くとこからはオケは激しくなり、1幕最後の所ではオケが思いっきり早くなって(「フルトヴェングラーか?」くらい。弦の人タイヘンそう)終わる。拍手は熱狂的。

第2、3幕は第1幕よりも音質は若干いいような?
ブリュンヒルデの登場の「ホーヨートーホー」がニルソンの後年よりもあまり強烈でないのが面白い(やる気ねーの?くらい)。まだ表現とか声がまだ若い感じで新鮮・・・だけどこの時もう39歳。これより2年前にミュンヘンでブリュンヒルデを初めて歌ったのだそうで、意外と遅かったんですね・・・ヴァルナイは20代で歌ってたし(ヴァルナイが早すぎるのか)。

ジークムントに死を宣告する場面も(「ジークムント、私を見なさい」)、ニルソンは出だし元気がない。だんだんと良くなるんだけど。2幕でのヴィナイとフィッシャーも絶唱を聴かせている。いいぞ、おい。

3幕になるとずいぶんニルソンは元気になる、良かった。 ヴォータンの別れと魔の炎の音楽は何故かテンポがちと速いがホッターはやっぱり立派。

ま、細かい歌唱のミスとかたまーに見受けられるが、全体にはたいしたキズでもない。ライブらしくていいのではないか。

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2008年5月17日 (土曜日)

ケンペ/ラインの黄金


ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」
ジョーン・サザーランド(ヴォークリンデ)
ウネ・ハーレ(ヴェルグンデ)
マルジョリー・トーマス(フロースヒルデ)
オタカール・クラウス(アルベリヒ)
ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ(フリッカ)
ハンス・ホッター(ヴォータン)
エリザベート・リンダーマイアー(フライア)
クルト・ベーメ(ファーゾルト)
フレデリック・ダルベルク(ファーフナー)
エドガー・エヴァンス(フロー)
ローベルト・アルマン(ドンナー)、ローゲ(エーリッヒ・ヴィッテ)
ペーター・クライン(ミーメ)、エルダ(マリア・フォン・イロスヴァイ)
ルドルフ・ケンペ指揮/ロイヤル・コヴェントガーデン管弦楽団

(1957年9月25日)

ということで、今日からケンペのリングを最初から聴くことに。今日はラインの黄金。

しかし。
この「ラインの黄金」は耳で聴いていても物語的にさほど感動する要素はないし、これだけでケンペの指揮について述べるのもどうかと思うんで(←逃)、まずロイヤル・オペラのリングについて私が思うことを。

このblogをやろうと思ったきっかけが、10年前に渡英のときにたまたま見る(聴く)ことが出来たロイヤル・オペラ・ハウスのリング(-ラインの黄金)の感想を、世間の皆さんに発表したいなあと思ったからなんだけど。

録音ではおとなしい印象のハイティンクの指揮が熱っぽく素晴らしかったのも意外で(←失礼)、オケもさすがロイヤルだわぁみたいな実力で・・・とくに弦の美しさは今もすごく印象に残っていて。とくに、あんな美しい「ジークフリート」の「森のささやき」は今も他に聴いたことはないんだ。

しかし。

もっと印象に残ったのが、(たまたまコヴェントガーデンのオペラハウスが工事中で、ロイヤル・アルバート・ホールで上演したってのもあったのかもしれないが)イギリスの人ってなんとなくワーグナーのオペラを「演劇として」捉えているのではないか?という鑑賞のしかただった。

シェイクスピアの国だからねー。

ま、そのときは字幕とかなかったので、ロビーで「ドイツ語→英語」の対訳を発売していて、結構みんなこれを買って一生懸命見ながら聴いていた。あたしはわりとオペラって音楽中心だと思ってるから対訳なんてなくていいし。だからすごく不思議に思った(そのときは)。

それと、今は東京でもごく普通になったけれど、コンサート・ホールでオケが舞台に乗りながらも、照明や衣装など多少の演出をして歌手も演技をしながら歌う「コンサート・オペラ」というものを見たのはこのときが初めてで、「あー、やっぱりイギリス人にとってオペラは演劇なんだなー」といたく感心したのであった。

今回、ケンペのリングを聴きながら、私がロンドンで観たそのときの上演を思い出すほど、そんなに録音が鮮明なわけでもないし指揮者も年代も違うけど、そんなようなことを考えていた。

1957年というのは時代的にカイルベルトやクナやクラウスなんかのバイロイトのライブ録音と歌手等が重なるのだが、バイロイトの実況録音では出演者・オケ・指揮者(聴衆も)が「ワーグナーの毒」に思いっきり浸っているというか「ワーグナー虎の穴」みたいな感じがあるんだけど(何と言っていいのやら)。「毒を食らわば皿まで」というか。

(例えば、バイロイト祝祭劇場のイスは座りにくいっていうじゃない・・・行ったことはないのでウワサでね。「お座布団持参で来なさい」って言うじゃない。ま、言えば貸してくれるみたいですけどね。ま、普通「そんなのクッションのついたいいイスに変えればいいじゃないの」って考えると思うけども、ワーグナーが最初にそうしたからってずっと変えないでいる。そんなとこが「虎の穴」だな~と思う。)

ロイヤル・オペラはもっと整然とした印象がある、いい意味で。やっぱり演劇の国。まあ、全く個人的な印象なのかもしれないけれど。

ぐ~んとドラマティックになる「ワルキューレ」ではもっと違う印象になるのかも。


さて。

この録音の「ラインの黄金」の歌手について。

ラインの乙女でジョーン・サザーランドが出ている(まだ30歳らしい)。あまり彼女には興味がない(森の小鳥くらいしか聴いた事がない)ので何とも言えないが、いい声だと思った。ホッターはいつもどおり素晴らしい。やっぱりホッターだなあ、ヴォータンは。アルベリヒのクラウスはうまいんだけどホッターと声が似ていてたまにかぶる。

ではまた、次のワルキューレで。


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↓※コメント欄の「ハイティンクのマイスタージンガー」はここから。

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2008年5月16日 (金曜日)

ケンペのリングも来た

P1080038

い~んだも~ん。い~んだも~ん。
独身で一人ぼっちだから何してもかまわないんだも~ん。

33枚組を買ったばっかりだって、全部聴かないうちに13枚組買っても誰にも怒られないんだも~ん。あたしが働いたお金だからいいんだも~ん。好きなように生きていくのさ。

で、今日はケンペのリングを入手した。そんなこんなで聴きはじめた。

で、音。

「ラインの黄金」冒頭はなかなかいい音だな(もちろんモノラルだが)と思った。バイロイトの深い洞窟のような音とはまた違う音だが。

で(すぐやめて)、今回購入の目当てのワルキューレを聴く。いや、打って変わって・・・あまりよくねー音。気のせい? とくに第1幕はしーしー言ったりするし、レコード盤を聴いているときにたまに起こる、隣のミゾの音をひらってしまってかすかに聴こえるような現象が起こっている・・・気のせい? まあ、私のようなヒストリカル好きには特に問題ないと思う程度のクォリティだが・・・いや、これ買うならベーム盤買ったほうがいいよ、普通ならば。

しかし、そんなことをほっぽり投げても。実はこのワルキューレは聴くべきところはあると思う。まだ全部聴いてないが。

まず、この年代のリングではお馴染みのジークムント、ヴィナイの調子がすごくいい。かなりよいと思うクレメンス・クラウス盤より調子いいかも。これ、オテロかなと思うくらい(←どーゆーこと?)。筋骨隆々で輝かしい声。

それと、私にとってはお目当てのシルヴィア・フィッシャー(前に書いたが、バルビローリのディーリアスの曲の独唱の人だ)のジークリンデ。予想通りにピッタリの声である。女らしくてはかなげでかわいそうな風情をかもし出していて、それでいて声には力があり。ドイツ語の発音がやや不思議な感じもたまにするけれど(気のせい?)、私のイメージするジークリンデの声にはとても近い。

P1080039 第2幕から登場のニルソンは後年の「あたしが、ワグネリアン・ソプラノでは一番有名なニルソンよ~~~!!」といった(?)押しの強さがあまりない。意外なほどまだ強烈さが少なくて最初の「ホーヨートーホー」はちょっと気が抜ける感じがする。ここでは、歌舞伎の花道からかっこよく登場する感じが必要だと思うが。10年後のベーム盤での堂々たるニルソンと聞き比べると面白い。舞台写真はまだ若くて綺麗だ。

・・・と、長いので今日はこのへんで(すいません)。ケンペについてもまた。

←購入はこちら。


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2008年5月15日 (木曜日)

飯守さんのトリスタンに・・・。

もうすぐ(5月17日)発売の、飯守さん&東京シティ・フィルの「トリスタンとイゾルデ」 (ただの演奏会形式だと思ってたが、結構演出とかされるみたいね)。
飯守さん指揮ってだけで行くことは決めているのだけれど、ちょっと嬉しいキャスティングが。

こないだ新国で見た、関西二期会の「ナクソス島のアリアドネ」で作曲家を歌ってすっごくキュートで非常に好感度の高かった福原寿美枝さんが(あ、あたしだけ?)、大役ブランゲーネを歌われるということで。

いや、これはホントに楽しみだわ。是非行かなくてはね。関西の人ってことでもう彼女の舞台は見られないと思ってたので嬉しい。実力ある方なので、頑張ってほしいです。 ←何故上から目線?すいません。



舵手の須藤慎吾くんも勿論、楽しみよ。

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2008年5月14日 (水曜日)

ジークムント萌え。

←コレ買って。
やっぱり順番どおりに聴くのが筋かなとは思ったものの。

サヴァリッシュの「オランダ人」聴いたのだけど(そのうち感想書きます)。それも物凄く良かったんだけども。
やっぱり一番聴きたかったのをつい聴いてしまい・・・。

やっぱり禁断の?ジェームズ・キング様のジークムントを聴いてしまっています。いや~、もうオランダ人、タンホイザー、ローエングリン、マイスタージンガー、ラインの黄金のあとなんて。アタシ我慢できません!!(トリスタンは持ってるので聴かないでもいい。まあ・・・買ったのは自分なので好きなように聴けばいいんですがね)

ソフィエンザールとは違う。バイロイトでのキングのジークムントは違うぅぅぅ。こんなカッコイイ人はこの世にはいません。姿は見えずとも、そのカッコイイ姿は目に浮かぶわ(←現実には・・・果たしてカッコイイのか?)。ジェームズ・キング様が歌うジークムントはアタシの理想の男性なの。もー、耳で聴くだけで頭の中では少女マンガの世界なわけ。最初に出てきたときに、バックにお花が咲き乱れているのよ。目の中には星が光ってるし。目をつぶって聴いてごらんなさい!

ジークリンデも、フンディングもこの中では全くどーでもイイ。ジークムント様がいてくれればいいのだ。

そーいえば。

昔(そんなに昔でもないか)、「未来の芸術 バイロイト祝祭劇100年」のビデオを買って見てたら(現在DVDしか見れない環境にあるので見ることができない)、確かワルキューレ第1幕の稽古をしてた普段着姿のジェームズ・キングとレオニー・リザネクの映像があったはずである(記憶では)。そのときはボンヤリと見ていたんだけども。今考えるとアレは随分貴重な映像のオンパレードだったな。

ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕
ジェームズ・キング(ジークムント)、レオニー・リザネク(ジークリンデ)、ゲルト・ニーンシュテット(フンディング)
カール・ベーム指揮/バイロイト祝祭管弦楽団

もー、次の幕で登場するニルソンのブリュンヒルデなど、テオ・アダムのヴォータンなど、どうでもいいのである。ましてや、フリッカやイクサオトメ達など論外である。

一日中ジークムントのことを考えてもいいくらいである。寝る前に聴くと眠れなくなってしまうわ、ドキドキして。ううぅぅ。ヘンかしらワタシ・・・。

まだ1幕しか聴いてない。大事に聴かないともったいない。しかし2幕では、またジークムントはフンディングに殺されてしまうんだわ。たまには勝ってほしい・・・。全敗、今のところ勝ちなし。

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2008年5月12日 (月曜日)

ついにウチにも来た!

やー、うちにもやっと届いたわ。
いや、届いたのではなく、私が渋谷に行って自ら持って帰ってきたんだけどね。


もーーーーーー、待ちくたびれたわ。どんなにあなたを待ったっていうの?
いうなれば、これってあたしのここしばらくの「絶対彼氏」ってとこかしら。

・・・・。



彼氏、ちっちゃいわ~。
せめて、あたしより身長は高くあってほしいわ。
13センチしかねーでやんの。しかもやけにカクカクしちゃってるし。

P1080035














まあいいわ。人間外見じゃないってことよ。人間じゃねーって。


横顔も素敵よ。


P1080036わりとスリムだわ、33枚にしては。












ぐふふっ。ついでにジャケットなんか脱いじゃってみるぅ??

P1080037 中身はこんな感じ。

いいね~いいね~。










ああ、これから毎日楽しみよ~~。

みんなも、この絶対彼氏(彼女でもいいけどさ~)を家に迎え入れてみない~~?

 ←バイロイト名演集の購入はこちらナリ


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2008年5月11日 (日曜日)

フルトヴェングラー/トリスタンとイゾルデ・断片(1947年)

P1080034ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」第2,3幕(断片)
ルートヴィヒ・ズートハウス(トリスタン)
エルナ・シュルター(イゾルデ)
ゴットロープ・フリック(マルケ王)
ヤーロ・プロハスカ(クルヴェナル)
マルガレーテ・クローゼ(ブランゲーネ)、他
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/シュターツカペレ・ベルリン

 (1947年10月3日、ベルリン、アドミラルパラスト・ライヴ)

今日は母の日。実家に母親のプレゼントを届けつつ、このレコードセットを持って帰ってきた。

Furtwangler Dirigiert Wagner

このジャケットを見て「ああああ~~~懐かしい!」と思った方は、ある年齢以上の人である。アカンタから発売された、フルトヴェングラーの昔のライブ録音の断片を集めた5枚組である。銀座山野楽器の輸入盤バーゲンで購入。私はまだ当時は学生だったから、宝物のように聴いていた(と思う)。

(そんな女学生を、みんな・・・どう思う? 私はスゴクキモチワルイと思う)

この中には1936年のバイロイトにおける「ローエングリン」(ヒトラーが聴いていたという)の断片、1937年のコヴェントガーデンにおける「ワルキューレ」の第3幕(フラグスタートのブリュンヒルデ)とか、1938年のウィーンにおける「マイスタージンガー」の断片、1936年、コヴェントガーデンにおける「神々の黄昏」の断片(ビーチャム指揮かも?、との説がありだが、ド迫力の演奏)・・・まあ色々貴重そーなものが含まれている。録音状態は色々である。
まあ・・・今ではCDとなってあちこちで発売されていると思うんで、そんなに貴重な盤ではないと思うけれど、久しぶりに聴いてみるととっても懐かしい。

で。本日ご紹介いたしますのが。

昨年、CDでも発売された(←もってないの・・・)のが、この中の1947年のベルリンにおける上演の記録である。そもそも第1幕は記録にないらしく。私の持っているレコードには第2幕は冒頭(トリスタンが出てくる直前まで)とマルケ王が出てきてからしかないので、あまりよくわからない。肝心要の「愛の二重唱」が全く入ってない。第3幕も、30分くらいしか(Dunkt dich das?からイゾルデが到着するまで )入ってない。・・・何か本当はもっとたくさん入ってたような気がしてたんだけど、私のカンチガイだった。こんなだったらCDのほうを聴かないと感想なんか書けないじゃないの、すいません。・・・でも一応書く。

歌手については、イゾルデ以外の人は素晴らしい。特に、第3幕のトリスタン役のズートハウスは「いったいどうしたの?」という熱演ですごいぜ。スタジオ録音での重ーい歌唱を聴きなれていたので「おお、舞台ではこんなに熱いヤツだったのか!」と感動。フリックのマルケ王、プロハスカのクルヴェナル、クローゼのブランゲーネも素晴らしい。フルトヴェングラーの指揮も、オケのうねりが物凄い。ティンパニーの音がドロドロ入っていて気分がよい(とくにイゾルデの到着したとこが・・・絶望的に素晴らしい。こんなオケの音は他で聴いたことない)。

ただ、イゾルデの歌手のシュルターって人は・・・ナンなんでしょ?発声も基本的になってないし、「おいおい、ギャグかよ」と思うくらい鈍ーい歌唱を聴かせる。おいおい、そんなレベルだったのかよ昔のドイツは、と思ったほど。

ということで。やっぱりこのCDは買うべきだと感じました。ただ、この「絶望的な音」がCDではどのくらい再現されるのかは不明。CD化されるよりレコードのほうがいい場合も多いもんね。それにレコードで聴くと本当に「これは骨董品だぜ」みたいな気分でとってもヨイのである。

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2008年4月26日 (土曜日)

クラウス・ワルキューレ


ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ラモン・ヴィナイ(ジークムント)、レジーナ・レズニック(ジークリンデ)、ヨゼフ・グラインドル(フンディング)、ハンス・ホッター(ヴォータン)、アストリッド・ヴァルナイ(ブリュンヒルデ)、イーラ・マラニウク(フリッカ)、その他ワルキューレたち
クレメンス・クラウス指揮/バイロイト祝祭管弦楽団(1953年)

聖火リレーの宴たけなわだった今日。

こんなに危険ならやめればいいのに。欽ちゃんや愛ちゃんに何かあったらどうするんだ。中国とチベットのデモ隊の中を有名人や国の宝であるスポーツ選手たちを走らせて何が楽しいんだろう。



このごろ考えること。

ワーグナー・ヲタである私は(ヲタじゃなくて「好き」くらいにしておこうか)、「もし、ぜんぜんクラシック音楽に興味ないが素敵な男性が現れて、双方気に入り結婚までトントン拍子に進んだとして、この私のワグネリアンという不治の病をいつカミングアウトしたらいいのだろう。そして相手は受け入れてくれるだろうか。」とか考えるようになった。

↑そんなことまだないのに考えるな。

ここにいらっさる常連の殿方は、ほとんどが(とっくに)ご結婚されていると思いますが、奥様も同じ病の方って少ないと思うんです。たいてい普通の趣味の女性だと思うし。そういった方は結婚に至るまでどんなふーな感じ(?)なのですかね?部屋にある大量のCDを見て、ヒキませんでしたかね?

私はっていうと、相手にもよりますが相手の趣味に合わせるほうが気が楽です。色々と新しい世界が広がるし、教えてもらえるし。
しかし、相手が気を使って「たまにはnaopingさんの好きなコンサートに付き合うよ」とか言われたらどうしましょう。まあ、オペラだったらまず価格にヒクと思うんでダメとして。

クラシックのコンサートに付き合ってもらったとして、相手がすごく退屈しているんじゃないかと思って、気になって演奏に集中できないのが目に見えている。実際そういうカッポー(女性が退屈していて、男性が申し訳なさそうにしている)を何回か見ているし。

皆様、どうでしょう?
(などと書くと、オノロケたっぷりのコメントが大量に書き込まれそうでコワイなあ、当方独身女性ですのでお手柔らかにね)

さて、今日は久しぶりにクレメンス・クラウスのリングの続き。一年も間が空いてしまったが。

過去記事:クラウス・ラインの黄金

あんまりこのクラウス盤リングは地味なのかあまり話題にならない気がする。カイルベルト(ステレオ録音)や、クナッパーツブッシュの人気に押されて、いまひとつ人気がないようだ。今もなのか?

しかし。ウィーン生まれということでなんとなく地味な印象の指揮者(ウィーンの指揮者はワルツでも振ってろっつー私の間違った印象?)クラウスの演奏は冒頭から熱っぽい。(なんとなくこないだの飯守先生を思い出し。)
クラウスといえば、どちらかといえばR・シュトラウス指揮者という印象だが、ワーグナーも素晴らしい。・・・それにしても第2幕冒頭のトランペットの音が落ちてしまっているのが気になる。ナンデ?

それと、歌唱が素晴らしい。ヴィナイもヴァルナイもなんとなくステレオ・カイルベルト盤より調子がいいような気がする。ヴィナイが筋骨隆々のジークムントを演じている。りりしい。カッコイイ。胸板厚そう。ヴァルナイのブリュンヒルデもこの日かなり調子良さそうで、登場の「ホーヨートーホー」から気持ちよさそーに歌ってる。キョーレツ。録音は勿論カイルベルトより劣るのでアレなんだけど、ヴァルナイの歌唱の凄さなら、こちらの録音のほうが私は勝っていると思うんだけど。どーかな?

しかし、どうも個人的にレジーナ・レズニックのジークリンデだけは受け付けない。声楽的には見事だし、いや、アルトの声域の個性的な役での彼女は好きなんだけど、このねっとりとした魔女っぽい声でジークリンデはちょっとなあ・・・といつも思う。理想の人ジークムントの相手役にはやはり理想の女性であってほしい。ま、一般的には問題ないと思うけれど。あと・・・ジークムントが殺されるときの彼女の悲鳴が大変コワイ。

他の、ホッターやグラインドルなどの歌手は言うまでもなく素晴らしい。

・・・つか、本当にHMVでは30日に発売されるのかなあ・・・ベームのリング。

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2008年4月 4日 (金曜日)

鼻血出るまで聴け!バイロイト名演集

もータイヘンである。
ケンペのリングに続き、負けじとこんなの出ちゃうぞ。すげえぜユニバーサル。

CD1&2
・歌劇『さまよえるオランダ人』全曲
 オランダ人:フランツ・クラス
 ゼンタ:アニヤ・シリヤ
 ダーラント:ヨーゼフ・グラインドル
 エリック:フリッツ・ウール
 マリー:レス・フィッシャー
 舵取り:ゲオルク・パスクダ
 バイロイト祝祭合唱団
 合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ

 録音:1961年7月、8月(ステレオ)

CD3-5
・歌劇『タンホイザー』全曲
 タンホイザー:ヴォルフガング・ヴントガッセン
 領主ヘルマン:ヨーゼフ・グラインドル
 エリーザベト:アニヤ・シリヤ
 ヴォルフラム:エーベルハルト・ヴェヒター
 ワルター:ゲルハルト・シュトルツェ
 ハインリッヒ:ゲオルク・パスクダ
 ビテロルフ:フランツ・クラス
 ラインマル:ゲルト・ニーンシュテット
 ヴェーヌス:グレース・バンブリー
 牧童:エルゼ・マルグレーテ・ガルデッリ
 バイロイト祝祭合唱団
 合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ

 録音:1962年7月、8月(ステレオ)

CD6-8
・歌劇『ローエングリン』全曲
 ローエングリン:ジェス・トーマス
 エルザ:アニヤ・シリヤ
 オルトルート:アストリッド・ヴァルナイ
 テルラムント:ラモン・ヴィナイ
 国王ハインリヒ:フランツ・クラス
 軍令使:トム・クラウゼ
 貴族:ニールス・メーラー
 貴族:ゲルハルト・シュトルツェ
 貴族:クラウス・キルヒナー
 貴族:ゾルタン・ケレメン
 バイロイト祝祭合唱団
 合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ

 録音:1962年7月、8月(ステレオ)

CD9-11
・楽劇『トリスタンとイゾルデ』全曲
 イゾルデ:ビルギット・ニルソン
 トリスタン:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
 クルヴェナール:エーベルハルト・ヴェヒター
 ブランゲーネ:クリスタ・ルートヴィヒ
 マルケ王:マルッティ・タルヴェラ
 メロート:クロード・ヒーター
 牧童:エルヴィン・ヴォールファールト
 舵手:ゲルト・ニーンシュテット
 若い水夫:ペーター・シュライヤー
 バイロイト祝祭合唱団
 合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:カール・ベーム

 録音:1966年7月(ステレオ)

CD12-15
・楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲
 ザックス:カール・リッダーブッシュ
 ヴァルター:ジーン・コックス
 ポーグナー:ハンス・ゾーティン
 フォーゲルゲザング:ヘリベルト・シュタインバッハ
 ナハティガル:ヨゼフ・デネー
 ベックメッサー:クラウス・ヒルテ
 コートナー:ゲルト・ニーンシュテット
 ツォルン:ローベルト・リッヒャ
 アイスリンガー:ヴォルフ・アッペル
 モーザー:ノルベルト・オルト
 オルテル:ハインツ・フェルトホフ
 シュヴァルツ:ハルトムーツ・バウエル
 フォルツ:ニコラウス・ヒルデブラント
 ダーフィト:フリーダ・シュトリッガー
 エーファ:ハンネローレ・ボーデ
 マグダレーネ:アンナ・レイノルズ
 夜警:ベルント・ヴァイクル
 バイロイト祝祭合唱団
 合唱指揮:ノルベルト・バラチュ
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:シルヴィオ・ヴァルヴィゾ

 録音:1974年7月、8月(ステレオ)

CD16-29
楽劇『ニーベルングの指環』
・『ラインの黄金』全曲

 ヴォータン:テオ・アダム
 ドンナー:ゲルト・ニーンシュテット
 フロー:ヘルミン・エッサー
 ローゲ:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
 アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
 ミーメ:エルヴィン・ヴォールファールト
 ファゾルト:マルッティ・タルヴェラ
 ファフナー:クルト・ベーメ
 フリッカ:アンネリース・ブルマイスター
 フライア:アニヤ・シリヤ
 エルダ:ヴィエーラ・ソウクポヴァー
 ヴォークリンデ:ドロテア・ジーベルト
 ヴェルグンデ:ヘルガ・デルネシュ
 フロースヒルデ:ルート・ヘッセ(メッゾ・S)
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:カール・ベーム

 録音:1966年7月(ステレオ)

・『ワルキューレ』全曲
 ジークムント:ジェームズ・キング
 ジークリンデ:レオニー・リザネク
 フンディング:ゲルト・ニーンシュテット
 ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
 ヴォータン:テオ・アダム
 フリッカ:アンネリース・ブルマイスター
 ゲルヒルデ:ダニカ・マステロヴィッツ
 オルトリンデ:ヘルガ・デルネシュ
 ヴァルトラウテ:ゲルトラウト・ホップ
 シュヴェルトライテ:ジークリンデ・ワーグナー
 ヘルムヴィーゲ:リアーネ・ジーネック
 ジークルーネ:アンネリース・ブルマイスター
 グリムゲルデ:エリーザベト・シェルテル
 ロスヴァイセ:ソナ・ツェルヴェナ
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:カール・ベーム

 録音:1967年7月、8月(ステレオ)

・『ジークフリート』全曲
 ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
 ミーメ:エルヴィン・ヴォールファールト
 さすらい人:テオ・アダム
 アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
 ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
 ファフナー:クルト・ベーメ
 エルダ:ヴィエーラ・ソウクポヴァー
 森の小鳥の声:エリカ・ケート
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:カール・ベーム

 録音:1966年7月(ステレオ)

・『神々の黄昏』全曲
 ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
 グンター:トーマス・スチュアート
 アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
 ハーゲン:ヨーゼフ・グラインドル
 ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
 グートルーネ:リュドミラ・ドヴォルジャコヴァー
 ヴァルトラウテ:マルタ・メードル
 ヴォークリンデ:ドロテア・ジーベルト
 ヴェルグンデ:ヘルガ・デルネシュ
 フロースヒルデ:ジークリンデ・ワーグナー
 第1のノルン:マルガ・ヘフゲン
 第2のノルン:アンネリース・ブルマイスター
 第3のノルン:アニヤ・シリヤ
 バイロイト祝祭合唱団
 合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:カール・ベーム

 録音:1967年7月、8月(ステレオ)

CD30-33
・舞台神聖祝典劇『パルジファル』全曲
 アンフォルタス:サイモン・エステス
 ティトゥレル:マッティ・サルミネン
 グルネマンツ:ハンス・ゾーティン
 パルジファル:ペーター・ホフマン
 クリングゾール:フランツ・マツーラ
 クンドリー:ヴァルトラウト・マイアー
 第1の聖杯騎士:ミヒャエル・バプスト
 第2の聖杯騎士:マティアス・ヘレ
 第1の小姓:ルートヒルト・エンゲルト・エリー
 第2の小姓:ザビーネ・フエス
 第3の小姓:ヘルムート・ハンプフ
 第4の小姓:ペーター・マウス
 花の乙女:デボラ・サスーン
 花の乙女:スーザン・ロバーツ
 花の乙女:モニカ・シュミット
 花の乙女:アリソン・ブラウナー
 花の乙女:ヒルデ・ライトラント
 花の乙女:マルギッテ・ノイバウアー
 アルト独唱:ルートヒルト・エンゲルト・エリー
 バイロイト祝祭合唱団
 合唱指揮:ノルベルト・バラチュ
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:ジェームズ・レヴァイン

 録音:1985年7月、8月(デジタル)

以上、33枚組でタワレコオンライン価格で8990円(買う人は上のジャケット写真をクリックして買うように)。まあ、ここに来られるような超ワグネリアンな殿方たちは、これのほとんどをお持ちであろう。しかし、私はまだまだ初心者のため(←え)、この中では「トリスタン」しか持ってないのである。買うしかないだろう。

ケンペのリングもこっちも買うので(いっぺんにはムリだが)、とんでもない枚数になりそうだがもうどーでもいい。鼻血出るまで聴いてやる。

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2008年3月30日 (日曜日)

飯守さん/関西フィル ワーグナー・コンサート

20080330iオール・ワーグナー・プログラム
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
歌劇「タンホイザー」より「夕星の歌」
歌劇「ローエングリン」エルザの夢
エルザの大聖堂への行列
第3幕への前奏曲
<休憩>
楽劇「ラインの黄金」ワルハラ城への神々の入場
楽劇「ワルキューレ」よりワルキューレの騎行
ヴォータンの別れと魔の炎の音楽
楽劇「神々の黄昏」よりジークフリートの葬送行進曲
ブリュンヒルデの自己犠牲と終曲
三原剛(バリトン)、緑川まり(ソプラノ)
飯守泰次郎指揮/関西フィルハーモニー管弦楽団

(地方都市オーケストラ・フェスティバル2008年・すみだトリフォニーホール)

過去記事:関西フィルinすみとりに行ってきた。
飯守さんのワーグナー/日フィル



開場前。私の横にいたカッポーの会話。
男性「今日は、1階席前から2番目なんだ~。たまにはこういう席もいいかと思って。」女性「うわーすごーい」
私は心の中で「おいおいニーチャン、命知らずやな(フッフッフ)。耳栓持ってったほうがええでぇ。」と思った。

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今日は雨で寒かったよう。そういえば、昨年の関西フィルも同じような悪い天気だったような。「足元のお悪い中」と言われたような気がする。このときはホントにガラガラだったなあ。

今日はそんなでもない。飯守ワーグナーの日とあって、満員までは行かなかったけど、昨日の広響とはうってかわってまーまーの客の入り(いや、広響のコンサート、本当によかったんですよ)。

コンサートの前に、いつもどおり指揮者と事務局の人とのお話。いや、昨年もそう思ったんだけどこの事務局長さん(若く見えるが)は口調は標準語そのものなのに、関西人の性質そのもので、何かと話にオチをつけないといけない。なんでなんだろう。みな幼少から吉本新喜劇で育つからだろうか(私のまわりもそういう人多い)。まーいいけど。

まあ、話によると関西フィルさんは2管編成なのでワーグナーを演奏するのはかなり大変なことらしく・・・きっと助っ人がいっぱいいたのでは・・・と思い。

そして舞台に並ぶハープ4台。「これ、大阪から運んできたんですよ~」ということで。そうか、そんなことも大変なのねワーグナー。ごめん、気が付かなくて。

ということで、舞台狭しと並ぶ演奏者さん。今日は券を前もって取っていたので前から8番目とグー。きっとマリ緑川の巨大な声もそんなに私の耳を攻撃しないに違いない。もしかして上手に聴こえるかも。

で、まあ。

飯守さんの演奏については、もう言うまでもない。最初のマイスタージンガーからスゴイスゴイ。のっけから大ブラヴォー。

関西フィルさんについては正直あまり・・・という印象だったんだが、今日は凄かった。やはりプロのオケだ、と感じる。

(長くなるので途中略)

まあ、メインはやっぱりリング。いやあやっぱり飯守さんの「ワルキューレ」はまだ脳裏にあって・・・いや耳に残っててな。ワルキューレの騎行もド迫力だったし・・・何といっても魔の炎の音楽だな。かなり・・・クルものがあった。すみトリのホールのよさなのか、ティンパニーの響きがすごーくよい。

ヴォータンを歌った三原剛さんは、「夕星の歌」は若めのお声でとてもぴったりだったが。ヴォータンにはちょっとまだ若いかなと感じた。良かったですが。

葬送行進曲も大迫力でグッときました。別にジークフリートという人間にはあまり思いいれはない(だって日本ジークムントファンクラブの私ですから)のですが、ここんとこ聴くと結構うるうるしちゃいます。飯守さんの指揮だととくにね。

で、最も盛り上がり、最も恐れる楽曲、自己犠牲。
ま、席が舞台から遠かったのでそんなに耳は攻撃されず大丈夫でした。

いやー、今日も良かったです。飯守さん最高。
(力尽きた。寝ます)

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2008年3月19日 (水曜日)

ケンペのリング発売だって。

なんでみんな教えてくれなかったのよ。

こんなすごいのが発売されちゃうじゃん。会社の休み時間にタワレコのHPのぞいてたらさ、もうひぇ~~って声上げちゃったわよ。

ワーグナー:「ニーベルングの指環」全曲
ルドルフ・ケンペ(指揮)、ロイヤル・コヴェントガーデン管弦楽団&合唱団

《ラインの黄金》(1957年9月25日)
ヴォークリンデ・・・・ジョーン・サザーランド
ヴェルグンデ・・・・ウネ・ハーレ
フロースヒルデ・・・マルジョリー・トーマス
アルベリヒ・・・・オタカール・クラウス
フリッカ・・・・ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
ヴォータン・・・ハンス・ホッター
フライア・・・・エリザベート・リンダーマイアー
ファーゾルト・・・・・クルト・ベーメ
ファーフナー・・・・・フレデリック・ダルベルク
フロー・・・・エドガー・エヴァンス
ドンナー・・・・ローベルト・アルマン、ローゲ・・・・エーリッヒ・ヴィッテ
ミーメ・・・・ペーター・クライン、エルダ・・・・・マリア・フォン・イロスヴァイ

《ヴァルキューレ》(1957年9月27日)
ジークムント・・・ラモン・ヴィナイ、ジークリンデ・・・・ジルヴィア・フィッシャー
フンディング・・・・フレデリック・ダルベルク、ヴォータン・・・ハンス・ホッター
ブリュンヒルデ・・・・ビルギット・ニルソン、フリッカ・・・・・ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ

《ジークフリート》(1957年10月1日)
ミーメ・・・・ペーター・クライン、ジークフリート・・・ヴォルフガング・ヴィントガッセン
さすらい人・・・・ハンス・ホッター、アルベリヒ・・・オタカール・クラウス
ファーフナー・・・・フレデリック・ダルベルク、森の小鳥・・・ジャンネッテ・ジンクレール
ブリュンヒルデ・・・・ビルギット・ニルソン

《神々の黄昏》(1957年10月4日)
第1のノルン・・・マリア・フォン・イロスヴァイ、第2のノルン・・・コンスタンチェ・シャックロック
第3のノルン・・・エイミー・シュアルド、ブリュンヒルデ・・・ビルギット・ニルソン
ジークフリート・・・ヴォルフガング・ヴィントガッセン、グンター・・・ヘルマン・ウーデ
ハーゲン・・・クルト・ベーメ、グートルーネ・・・エリザベート・リンダーマイアー
ヴァルトラウテ・・・マリア・フォン・イロスヴァイ、アルベリヒ・・・オタカール・クラウス
ヴォークリンデ・・・ジョーン・サザーランド、ヴェルグンデ・・・ウネ・ハーレ
フローシルデ・・・マルジョリー・トーマス

コヴェントガーデン、ライヴ;モノラル

4月25日発売。
5月16日発売。

ジークリンデをシルヴィア・フィッシャー(バルビローリの田園詩曲歌ってたソプラノ。素敵だよね)が歌ってるってのも、なんかイギリスぽくてよい(←オーストリラリア人のようだが)。

それに、ロイヤル・オペラ・ハウスのリングがどんなにすばらしいか、私は知ってる(年代も指揮者も違うけど)。あの弦のどんなに美しかったことか。しかもケンペ!もうすごい演奏にきまってる。絶対買う。

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2008年2月27日 (水曜日)

ワルキューレの演出と日本人の血

みなさん、こんばんは。(すいません、今日は雑談です)

やっぱり、どうしてもあのこないだの飯守ワルキューレから気持ちが抜け出してないです。いまだに思い出すとウルウルしちゃうくらい。今年も色々とオペラは観たいと思っていますが、これを超えるものは今年あるのかな~?とか思います。

あれから、色々考えたのですけどね。
ヴォータンを見事に演じてらっしゃった小森輝彦さんのHPによりますと(二度目の鑑賞のあと拝見)、演出をしていたジョエル・ローウェルスって方はベルギー人なんですが、実はお母様は日本人なんですってよ。そういえば、ちょっと親しみやすい容姿な方でしたね。日本語はできないようなんですが、半分日本人なわけですよ。

血ってありますよね。あの演出を見まして、何か日本人的な「情」みたいなのを感じました。ワルキューレは他に外国の人の演出をナマでもヴィデオでもいくつか見ましたが、あれだけ人間の情を感じる演出を見たことがないです。日本人のツボを心得ているなあと。じゃなきゃあれだけ泣かせる公演はできないでしょう。バレンボイム指揮の公演でも、サヴァリッシュ指揮のヴィデオでも演出上ではそんな情に訴えるものはなかった・・・その昔のベルリン・ドイツ・オペラのだってそうです。歌ではいくらでも感動しますけどね。

それで思い出したのは、最近日本で演歌歌手としてデビューした黒人歌手、ジェロですね。

まあ、テレビでよくやってるのでご存知の方も多いと思いますが、ジェロさんはおばあさんが日本人なのだそうです。クォーターなのですね。ほとんど黒人にしか見えないから、ヒップホップの歌手かなあとか思い勝ちなんですけど、聴くとバリバリの演歌です。やっぱりこれって日本人の血なのかなあと思いました。彼がおばあちゃん子だったってこともありますが、日本語もお上手ですし。(そういえばすごーく昔のインド人演歌歌手のチャダを思い出しました・・・なんて誰も知らないよ古すぎて。)

で、今回のワルキューレなんですが、ものすごくわかりやすい演出だったですね。たとえばジークムントとジークリンデへのヴォータン(とブリュンヒルデ)の愛情って普通、歌詞に出てくるだけで希薄じゃないですか。それが今回は舞台の演技としてちゃんと感じられた。ブリュンヒルデにしては、異母兄妹なわけですから。

それと、フリッカがかなり前面に押し出されていたことがこの舞台を更にわかりやすくしていると思う。今までの演出だと、一箇所フリッカとブリュンヒルデがニアミスする場面があるので、二人のいさかいというのを感じるのは視覚的には普通ここだけです。

しかし、この演出ではフリッカはしょっちゅう登場する。ブリュンヒルデによるジークムントへの死の宣告の場面では、ブリュンヒルデの腕を引っつかんで登場。こんな演出初めて。

だって、フリッカにしてみりゃ、自分は何故か子供がないのに、夫はヨソじゃ人間の女と通じて双子を産ませるわ、普段寝てばっかりいて家事なんか全然しなそうなエルダと通じてワルキューレの集団を産ませるわで、正妻のフリッカが頭にクルのも当たり前だと思うのですわ。だのに普段は仕方なくワルキューレの女の子たちと一緒に住んで、家庭を切り盛りしてるんですからね。そりゃカワイソウだわと。あんなに口うるさくなるのも当たり前だわ。しかもジークムントとジークリンデの結婚なんか許すはずないでしょ。

・・・などと色々と納得した次第です。

それと、今日会社で日経新聞夕刊(社長に届けに行く係なので)を見ましたら、山崎浩太郎さんがワルキューレの批評を書いていらっしゃいました。山崎さんも両方のキャストをご覧になったのですが、大体私の感じたことと同じことを書いていらしたので、ほっとしました・・・あ、私の耳もそんなに間違ってはないかな?なんて、てへ。
山崎さんは、飯守さんの指揮は勿論のこと、小山由美さんと横山恵子さん、そして私も大絶賛した増田のり子さんを褒めていました。ヨカタ。

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2008年2月23日 (土曜日)

飯守さんの「ワルキューレ」その2

Pa0_0220ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
成田勝美(ジークムント)、長谷川顯(フンディング)、小森輝彦(ヴォータン)、橋爪ゆか(ジークリンデ)、横山恵子(ブリュンヒルデ)、小山由美(フリッカ)、その他
飯守泰次郎指揮/東京フィルハーモニー交響楽団
(2月23日 東京文化会館)

飯守さん&二期会「ワルキューレ」の第3日目。私は第2回目の鑑賞であります。

過去記事:飯守さんの「ワルキューレ」その1

2回目の今日は、1回目よりぜんぜんいい席。1階の前から13番目。おとといとはうってかわってよく見える。・・・逆にオケの細部まで聴こえてしまい、ちょっとなあ・・・という場面もあったにはあった。実はおとといのほうがオケはよくブレンドされていてうまく聴こえてた気がする。

舞台は、細かいところが良く見えたせいか、おとといは演出上よくわからなかったとこが今日はよくわかった。第1幕が始まる前は、客席は薄明かりになっている。オケが最初の音を出す瞬間に客席は暗くなり、幕が上がるのである。この瞬間が何度見てもカッコイイよう。

第1幕の最初に踊ってたのはローゲと少女時代のブリュンヒルデだったし、第3幕に戦死した戦士が赤い枠の中に上っていくのも見えた(それで最後に上っていくのはジークムント)。ナルホド的である。

ま、ほとんどの感想はおととい書いてしまったので、今日は歌手のこと。全く違う歌手が歌っているので。(だから2回行かれる方は多いみたいだが、今回は2回行って正解だったと思う。それぞれ良かったので。)

まずジークムント。やべー、成田さんカッコイイよ。かなり大柄の人だもんで、めちゃくちゃカッコイイです。よくわからんがB'zの稲葉さんっぽいなと・・・いやあくまで遠目ですが(双眼鏡で見たら全然違う)。もーーー、クラクラしちゃう。ノートゥング引き抜くとこなんて鼻血出そうだった。くー! だって日本ジークムント・ファンクラブの私だから(会員1名)。ただ、声はお疲れの様子?かも。あ、おとといの大野さんももちろんかっこよかったですが。

長谷川顯さんのフンディング。私は長谷川さんの声が大好きです。だって本当のワーグナーのバスの声なんだもん。外見も背が高くてカッコイイし、しぶいし。しかし、今回のフンディング役、おとといの小鉄さんがなんだかヘンな髪型(プロレスの悪役っぽい)だったので、長谷川さんも同じ頭にしてくるのかとドキドキしてたのですが、長谷川さんはノーマルな頭なのでほっとしました。

ジークリンデの橋爪さんは、こないだの増田さん同様の熱演で、涙をさそいました。素晴らしかったです。ただ、私の個人的な好み(あくまで個人的)で言えば、増田さんのほうが声とか表現とかが好きです。ただ、橋爪さんはお綺麗でした。

フリッカの小山さん。もうぜんぜん言うまでもない。ミポリンと並び日本の第一人者のワーグナー・メゾだと思う。やっぱり貫禄違う。私は彼女のゲシュヴィッツ伯爵令嬢がいまだに忘れられない。カッコイイ。

(蛇足だけど、今年のバイロイトでミポリンはクンドリーをやるらしい・・・日本の歌手がクンドリーなんて、超カッコイイよう~。)
http://www.festspiele.de/spielplan/parsifal_58.html

ヴォータン役の小森さん、大変お若い方のようで(容姿はカワイイとさえ感じる・・・イカンなあ)フリッカの小山さんは姉さん女房のよう。ま、それもいいかな、今流行ってるし。
お声はなかなか素晴らしい。で、例の第2幕の最後、フンディングに言う「ギー!(行け)」はどんな風に言うのかなと楽しみにしてたら、半分声で半分ため息のハンス・ホッター型であった。ちなみに、別キャストの泉さんはちゃんと大声で出すルードヴィヒ・ウェーバー型であった(←他に思いあたらなかったので、古くてすいません)。最近の歌手はホッター型が多いと思う。 (小森さんのHPを拝見したら、ホッターにも師事されてたらしいです、リートだけだったみたいだけど。)

・・・いや、本日の歌手で一番良かったのは何と言っても横山さんのブリュンヒルデであろう。彼女は日本のおっかさんのような容貌で(←失礼?)、おむすびとか作ってくれたら美味しそうな感じなのに、いざ歌に入るとメタリックで強靭なお声で(リゲンツァを思い出した)、ちょっとビックリしてしまった。すげー。もう耳が釘付け。すげー頼もしい。もしかしてジークムント助けてくれそうな感じだった。

今日もジークムントは負けてしまった。たまには勝って欲しいものである。全敗。

Pa0_0221 <本日の東京都迷惑防止条例>
・席を間違えて、正しい席に座っていた人をどかそうとしてる人がいた。←それは私だ。ちゃんと謝ったけど。
・客席の横の人は今日はなんともなかったのだが、後ろのおじいさんの鼻息が荒く、始終気になった。(後ろなのだから相当ヒドイと思う)
・今日はフライング拍手はなかった(よかった!)。しいて言えば私の斜め前のおじさんが曲が終わらぬうちに「パタ」と叩き始めたので、私が小声で「まーだまだまだ」と言った。だから止まったのかどうかわからないけど・・・今日の公演を救ったのは私だ。

今日はとてもいい席だったからかもしれないけど、早くからかなりウルウルきてしまい、第2幕のブリュンヒルデの死の宣告あたりからもうダメであった。
第3幕はワルキューレの騎行のあとのブリュンヒルデ登場からぽろぽろ泣いていた・・・つか、鼻水が止まらなかった。結構私の周りも泣いていたので恥ずかしくはなかったんだけど。周りの人は、もしかして花粉症だったのかもしれないが。今日は第3幕でジークムントが階段を上がっていくトコが泣きのピークだったかもしれない。

Sand_03
東京文化会館のオペラ鑑賞には、万世のヒレかつサンドがオススメ。上野駅構内で売ってるよ。550円。




明日も、ちょっと行きたいなあって気分だけど・・・もういいや。どんだけ~?

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小森さん(ヴォータン)のHPによりますと、NHKで公演のハイライトを4月に放送するそうです。そういえばテレビカメラが入ってましたね。見れなかった方はお楽しみに。本当に素晴らしい公演でした。関係者の方お疲れ様でした。

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2008年2月21日 (木曜日)

飯守さんの「ワルキューレ」その1

Walkure ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
大野徹也(ジークムント)、小鉄和広(フンディング)、泉良平(ヴォータン)、増田のり子(ジークリンデ)、桑田葉子(ブリュンヒルデ)、増田弥生(フリッカ)、その他
飯守泰次郎指揮/東京フィルハーモニー交響楽団
(東京文化会館 2月21日)







いやー、行ってきましたついに。飯守さん&二期会のワルキューレ全曲。一回目上演の評判もちらりちらりと見て、かなり良かった風だったので結構期待して行きました。

今日は一階21番目というちょっと舞台から遠い席。なので双眼鏡なしでは細かいところはちょっと見るのつらい。音はほどよくブレンドされてて良かったです。

演出家以外全員日本人っつー。すごい時代になったもんだ。しかも、新国立劇場でのトーキョー・リングに負けまいとする意気込みがひしひしと感じられる。(演出家が外人っていうのも意識してる感がある)

で、演出はジョエル・ローウェルスというベルギー人。どんなもんかな?と思ってたけど恐ろしくわかりやすい演出だったです。というよりわかりやすすぎだと思う。「ここではこの人はまだ出てこないのに」と思いつつ色んな人が出演している。歌手の人も休む暇なくて気の毒だ。ヴォータンがはなっから出ているし、普通2幕の真ん中ヘンだけであんまり出番のなさそーなフリッカもかなりしょっちゅう登場する。

第1幕の最初っから、ヴォータンが舞台真ん中の井戸?みたいなとこに腰掛けているのである。井戸みたいなのは兼プロンプターボックスなのかな? しかしこの中から髪の長い女が出てきたりはしない。

で、最初から男女が踊っている。よく踊るんだな、二期会。あと、戦いの帰りっぽい人々が影絵のように通り過ぎる。

ジークリンデとジークムントは最初からなんだかラブラブっぽい。フンディングはいかにも悪そうな輩と登場。まるでプロレスのヒール役みたいな髪型である。嫌がるジークリンデとダンスを踊ったりする。きめェー。

(今日は小鉄さんてプロレスっぽい名前の歌手さんがフンディングでしたが、もう一つのキャスティングでは私がファンであるカッコイイ長谷川顯さんがコレやるんだ、と思うと凄くやなんですけど。長谷川さんはヴォータンやってほしいよ~。)

緊張感のある3人のやりとりのあと、舞台後方でフンディングとジークリンデのベッドシーンがあり、その途中で眠り薬が効いてフンディングは眠ってしまう。そのあと例のジークムント・ジークリンデの愛のシーンが続く。

この日、一番良かったなあと思ったのがこのシーンで、とくにジークリンデ役の増田のり子さんが丁寧にして的確な歌唱でした。外国人でもこれだけのジークリンデってなかなか歌えないと思うよ。愛のない砂をかむような結婚生活を切々と語るシーンでは「ああ、こんな結婚は間違ってもしちゃいかんなあ」と思った。・・・と心から感情移入してしまう歌手は素晴らしい証拠である。

ベテランの大野さんのジークムントもかっこよかった(休憩中に女の子たちが「ジークムントかっこいい!」と騒いでた。)けど、そろそろ若いイキのよいヘルデン・テナーが日本でも出てこないだろうか。後半ちょっと疲れてたっぽいし。

第2幕、最初からワルキューレの騎行かと思ったし。ワルキューレの娘さんたちやら死んだ英雄さんたちが舞台に。ワルキューレさんたちは灰色のおっきな羽を背中につけている。歌うのに邪魔くさそー。

この演出では、かなりフリッカが重要な感じになっているのである。退屈なフリッカとヴォータンの夫婦げんかのシーンも、色々と工夫がなされていて、ヨメに逃げられてフリッカに苦情を言ったらしいフンディングが出てきたり、本邦初登場?の執事みたいな人が二人にお酒を持ってくる。

ヴォータン役の泉良平さんは立派な体格と声でなかなか聴かせていたけれど、やっぱりヴォータンにはまだお若いなあと。

ブリュンヒルデ役の桑田葉子さんは、美声でなかなか聴かせるけれど、外見的に「昔ながらのブリュンヒルデ」感が強い。機敏な動きの歌手にこのところ慣れてしまっていて、演技とかに心なしか制限があるような気がする。ないものねだりなのかもしれんが。

ジークムントはやっぱり今日も負けてしまった。たまには勝って欲しいものである。

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今日は平日の3時はじまりとあって、観客は比較的ご高齢の(多分働いてない)女性が目だった。実は私の隣の女性も高齢な方(おばはん)っぽくて、ワーグナー慣れてないんだか、上演中も始終「はあ~。はあ~。」とタメイキばかり。結構うるさかったんですが、第2幕あとの休憩時間に「あー、長くて。もう疲れちゃった。」と独り言を言い、私に「長くて疲れちゃうわよねえ。」と話しかけてきたので「え、全然大丈夫ッスけど」と冷たく答えてさしあげました。つか、「退屈なら帰ればいいじゃないっすか」と喉元まで出掛かったんですけど言わなかった。

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第3幕。戦いの場でワルキューレの娘さんたちが働いている。ト書きどおりである。
で、まー、普通にブリュンヒルデとジークリンデが登場(ここでもジークリンデの歌唱は感動的でグッとくる)、怒り狂ったヴォータンが登場して、毎度おなじみブリュンヒルデのお仕置きタイムということなんですが。ブリュンヒルデの羽はぶちぶち引っこ抜かれ、神性を失われる。でもって、ジークムントが天に召される(もしくは未来の夫ジークフリート?)シーン。

いや、ここらへんまでは「まあ、あたしとしたことが、ワルキューレごときに泣いたりはしないだろう」と思ってたんだけど、ここでブリュンヒルデの少女時代っつー役の女の子登場。ヴォータンに駆け寄るが「バイバイ」と手を振って消えていく。私、これでダム決壊。子供と動物は反則技だって何度言ったらわかるんじゃ~~~~。

ローゲを呼んだら本当に出てきた。また踊ってる。最後は幻想的な炎のシーン。とても綺麗でした。

(拍手は指揮者が手を下ろしてからって何度言ったらわかるんじゃ~~~~。)

あ、一番素晴らしかったのは言うまでもなく飯守さんの指揮。いつものことながら、説得力がある先生の指揮はスゴイ。オケの音楽自体が一つの生命体のようである。歌の伴奏をしながらも、「へ、それで?どうなったの?」とかちゃんと会話してるように思う。東京フィルさんの力いっぱいの演奏も凄かった。連日お疲れ様です、本当に。いい演奏ありがとうございます。

多少、歌唱上のキズはあったものの(入りが早すぎたり、遅れたりとか)、本当に素晴らしい上演でした。終演後、出口で関係者の方が「こんなにできるようになったんです。」と感無量なことをおっしゃってたのが印象的でした。

さて、もう一つのキャストも楽しみですね。

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2008年2月16日 (土曜日)

ワーグナー「妖精」東京オペラ・プロデュース

Pa0_0219 東京オペラ・プロデュース公演
ワーグナー:歌劇「妖精」

福田玲子(アーダ)、羽山晃生(アリンダル)、鈴木慶江(ローラ)、秋山隆典(モラルト)、工藤志州(ツェミーナ)、高橋華子(ファルツァーナ)、羽山弘子(ドロッラ)、西塚巧(グンター)、新保堯司(グロマ)、西垣俊紘(ハラルト)、その他
マルコ・ティトット指揮/東京オペラ・プロデュース管弦楽団・合唱団





えっと。全然行く予定なかったんですが。券も取ってなかったし。
なんで取ってなかったのかっつーと。以前見た「ルイーズ」が頭にあり。

実は私、このblogの中では、「(これを読むであろう)日本人による演奏会やオペラ公演は、基本的にけなさない」ということをモットーとしている。

だから、アマチュア団体であろうと、プロの団体であろうと、なるべく好意的に書いている。

ということで、前回観にいった同じ団体の「ルイーズ」の感想をどう書いていいかすごく困ってしまった。

演出とか、歌手の方はとくに文句はなかったのだが(知らない人ばっかりだったから、こんなもんだろうと思った)、とにかくしまりのない指揮がひどかった。この曲を深く愛している私にとって、これは屈辱だった。初めて観にいった団体だが、「次、観にいくのどうしようかな」くらいに思ってた。とにかく1万2千円払って、これはないだろうと思うほどだった。指揮がひどいとオケまでヘタに感じるから困る。

・・・で、何で今日観にいこうと思ったのかというと・・・・単にヒマだったからでえす。当日券もあるっていうし。で、6千円の券をゲット。前から6番目の端から2番目でも、とてもいい席。この値段だったら、ちょっとくらいひどい演奏でもいいや、ワーグナーのこの曲は滅多に演奏されないんだから参考ていどに・・・くらいに思ってた。

ところが。

思ったより良かった。というか、かなり裏切られるくらいいい上演だった。オペラ第1作目(現存のもので)とはいえ、さすがワーグナーだ。やっぱり。

ワーグナーの「妖精」のあらすじ(ちらしより)
妖精アーダと王子アリンダルの愛の物語。
8年前、王子は狩の途中で行方不明になる。妖精の国に迷い込みアーダと出会い共に愛し合うようになる。しかしアーダは妖精、国の掟で8年間は身分を問わぬように王子に願う。王子は期日直前に誓いを破ってしまい、故国へ戻されてしまう。しかしアーダは王子の前にもう一度現れ、時を取り戻したいなら試練に耐えるように命ずる。しかし王子にとってその試練は耐え難いものばかりで、またもや失敗、アーダは石になってしまう。王子は狂乱するが、妖精達や魔法使いグロマの助力により再び愛を取り戻し、故国を妹夫婦に譲り、彼は妖精の国の王となる。



という感じなのだが、もっと筋は実は入り組んでいる。そんで、オペラを色々見ている人には「このオペラって、色々なものに似ているな」と感じると思う。

たとえば。

・「魔笛」・・・全体的に童話チックな雰囲気。

・「影の無い女」・・・妖精アーダは石になってしまうが、夫の愛によって助けられる。人間と妖精の世界を行ったりきたりという設定が同じ。

・「ローエングリン」・・・妻の身分を問わぬよう夫に言う。

・「タンホイザー」・・・ハープを弾きながら歌う。

・「ニーベルングの指環」・・・第3幕のRPG的なところ。ジークフリートが武器を得て戦うみたいな感じが似ている。指示を出す魔法使いグロマがヴォータンぽい。あと、直接指環は出てこないが、歌詞に出てくる。

という感じで、ドイツ・オペラ好きには色々楽しむことができる。とくに、第2幕の狩人ゲルノートと侍女ドロッラの出てくる場面では、ワーグナーのオペラではあるまじき(ビックリ!こんな音楽も書いてたんだワーグナー)、恋のさやあてみたいなシーンはすごく可愛かった。まるでパパゲーノとパパゲーナの「パパパの二重唱」を思い出す。これを歌った羽山博子さん(小柄)と秋山隆典さん(長身)のデコボココンビはとっても可愛かった。あれ見ただけでも今日行った甲斐があった!って思ったくらい。拍手喝さいを受けていました。
(羽山さんは6月の二期会アリアドネでエコーを歌う予定。とっても楽しみ。)

他の歌手の方で、印象に残った点。

このオペラの主役、アーダを歌った福田玲子さんは初めて聴く歌手ですが、引き込まれるぐらいの歌唱でした。ドイツ語の発音とかはどうかな?と思うこともあったのですが、とにかく声の威力が素晴らしい。声が高音に行けば行くほど、どんどん美しくなるのである。ことに高音のピアニッシモの声がすごくよくて、かのモンセラ・カバリエに絶賛された、と解説書にあるがうなずける感じ。こんなマイナーな役でなくてヴェルディとかプッチーニとか聴いてみたい。とにかくスゴイ。

相手役の羽山晃生さんも、なかなかの美声で聴かせていた。容姿もなかなか「ナントカ王子」の役っぽい(カッコワルイ人はやっぱり王子役はダメだよ~)。ワーグナー・テノールという感じの声ではなくリリックだったので後半やや辛そうだったがよく乗り切りました。
(羽山さんは6月の二期会アリアドネで士官を歌う予定。とっても楽しみ。つか、夫婦か?)

紅白や他のテレビでお馴染み、鈴木慶江さんはやっぱり華があるというか美人。何か、見ただけでトクした感じがする。お声もなかなか素晴らしい。色々とアリアを歌うシーンがあり、第2のヒロインといった役であります。(明日はブロガー松尾香世子さんが歌います。こちらもお美しい方なので見たかったんですが・・・)
鈴木さんはブラヴォーも多かったですが、何故かブーもあり。いいじゃん綺麗なんだから、許して。

・・・他の歌手も方も「え?なんで?」という方もなく、それぞれよかったと思います。何かと大活躍の妖精さん2人もよかったです。

演出やセットはちょっと「?」と思うとこはあったけれど、予算上仕方ないし(ホントにそうよ)、例えば「影の無い女」上演ばりに大変な設定だと思うんでかなり頑張ってたと思う。こんな設定、舞台じゃムリじゃあワーグナー。だから今まであんまり演奏されなかったんでしょ?

明日はほとんど違うキャストなのでなんとも言えないのですが、指揮もなかなか引き締まっててよかったので、かなり楽しめるんじゃないかと思います。とくにワーグナーが好きな人は「へえええ~」と思うとこがたくさんあると思うよ。



※17日に行った方の感想コメント募集中!!

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2008年2月 3日 (日曜日)

フラグスタートの映像

うーんと、今日は私が気に入っててたまーに見たりしているフラグスタートの映像。結構削除されてないので載せちゃう。(音源は持ってるけど、映像は持ってない)

なんかアメリカのテレビ番組で普通にフラグスタートがブリュンヒルデしちゃってるのもスゴイ。司会は「腰抜け二挺拳銃」でお馴染みのボブ・ホープ(←名前しか知らねー)。昔は結構、大歌手がテレビ番組出てたんだねえ。




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2007年12月 8日 (土曜日)

飯守さんのワーグナー/日フィル

P1000863 日本フィルハーモニー交響楽団
第596回定期演奏会

<オール・ワーグナー・プログラム>
歌劇「タンホイザー」序曲
楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
楽劇「ワルキューレ」より
ワルキューレの騎行・魔の炎の音楽
楽劇「神々の黄昏」より
夜明けとジークフリートのラインへの旅
ジークフリートの葬送行進曲
ブリュンヒルデの自己犠牲と終曲
飯守泰次郎指揮/日本フィルハーモニー交響楽団
緑川まり(ソプラノ)



このプログラムの表紙はどうかと思うが。



待ちに待った、飯守さんのワーグナー。
実を言うと、飯守さんのワーグナーをプロのオケで聴くのは全く初めてである。だから、今日はとっても楽しみだった。

サントリーへ向かう途中、いや朝起きたときから頭の中は一曲めのタンホイザー序曲が鳴り響いていた。南北線の中から踊りだしたいくらいだった。もうね、「こんなふうかな、あんなふうかな」とか頭の中で想像をめぐらせてね。

こんなに楽しみにしてたの、私が一番かも?と思うくらい。

でも、実際にホールで聴いた音楽は、まったく想像をはるかに超えていた。
席は、一階の前から2番目ほぼ中央(ちょっと左より)。素人の取る席だ。しかし、私は飯守さんのワーグナーの波に呑まれたかったので、あえてかぶりつきに近い席を選んだ。

それは正解だった。少なくとも緑川さんが出るまでは。

・・・

タンホイザー序曲から、私はサントリーにはもういなかった。
ヨーロッパのオペラハウスにいた。これからタンホイザー全曲を、素晴らしい歌手で聴くような感じになっていた。

最初の一音から、天使が舞い降りてきた感じだった。
終始マエストロは唸り、一緒に歌いながら指揮台の上を踊りまくっていた。譜面台も指揮棒もなく、彼はただワーグナーの音楽を伝えるイタコのようであった。

唖然とするほど素晴らしいタンホイザーであった。全曲聴きてー。

そして、今年2回もナマで聴いた(バレンボイムで)トリスタン。おそらく指揮だけで言えば飯守さんはバレンボイム以上のトリスタンを振ることができると思う。

ここで、緑川まりさん登場。このときはなんか渋谷109のお店の中にありそうな白いクリスマスツリーみたいなドレスで「イラッシャイマセぇ~」といった感じで登場。彼女はプリマドンナ版柳原可奈子ちゃんみたいだ。

前奏曲の最初の一音から、私は暗い海の上にいた。絶望の海に投げ出されたような。こんなに素晴らしい演奏で、「トリスタン」前奏曲を聴けるのは本当に幸せ。ああ、このまま全曲聴きたいなあ。

しかし。

今日の私の席は、オケを聴くだけだったらこの上ない幸せだったが、ソロ歌手がいるってのを全く計算に入れてなかった。

緑川さんのワーグナーについては、去年聴いた新響のトリスタンの時にも書いたが、相変わらずどこの国からきたお姫様なんだか謎で。「み~るどうんとらいせ~」とか歌ってて。(ライゼではないのか?)

いや、そんなことよりも。

私の席のたった2メートル先でワーグナー・ソプラノを聴くということがどういうことか、みんなわかると思うけど。
いきなり「村おこし大声コンテスト」の審査員になっちまったかと思うくらいの惨状でして。

結局、歌についてはでっかすぎて良かったんだか悪かったんだかわからなかった。

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<intermission> 
左隣の席のご夫婦の、「この指環ってのは、映画のアレとは違うのか?巨人とか小人とか出てくる・・・」「違うんじゃない?」という会話に、どう反応したらいいのかわからん・・・。根っこは一緒だと思う。

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後半は、「ニーベルングの指環」から有名どころの抜粋。

ワルキューレの騎行は、歌ナシで聴くとマヌケなもんだと思ってたが、今回はそうでもなかった。というか、ショルティの全曲盤で育ったせいか、こんなにオケに強弱があるんだなあ、ワルキューレの騎行にも、というどーでもいい発見。とにかく大迫力ですごかった。頭の中ではソロ歌手になって歌ってたけど。

魔の炎の音楽から、俄然私はニーベルングの世界に入ってた。もう、てきめんにニーベルハイムとかそのへんにいたし。ローゲになってたし。ま、曲はローゲを呼ぶあたりからしかやらなかったので短かったけど。

次は、リングの音楽でも一番大好きなジークフリートの夜明けからラインの旅。もうね、私はここらへんの音楽とだったら心中してもいいくらいよ。右隣のオヤジは寝てたけどね。死ね

ああ、ずっと聴いていたい。もう、このコンサート5時間くらいやって欲しいと思った。または「黄昏」プロローグから1幕全曲やってもらいたいくらい、私はワーグナーに包まれていた。ジークフリートのホルンがちょっと「アレ?」という感じだったけど、そんなことはいい。ずっとこの音楽に包まれていたかった。

「葬送行進曲」もまた、物凄い迫力だった。こんな大迫力の葬送行進曲は初めて聴いた。オケがピットの中でなかったから余計そう思ったのかも。

それでま~。また緑川さん登場。さっきのドレスの色違いの黒いドレスで現れた。ああ、あの長いアリアを耐えなければならないのか。こんなの私自身が自己犠牲だわ、ほんと。

声なしでオケだけでやってくれたら、どんなによかったかなぁ。

しかし、自己犠牲は素晴らしかった(オケが)。ああ、なんてワーグナーは深い音楽をお書きになったのでしょう。本当にライン川が決壊して大洪水になってた。ああ、本当にリングが終わるんだわ(全部聴いた気分)。最後のほう、涙出たわ、ほんと。

頭イテェ~。


演奏が終わると、やはりブラヴィー、ブラヴォーの嵐で(ブラーヴァはない)。飯守さんはご満悦で、緑川さんにちゅーとかしてた。

しかし、こんなに拍手したのに、アンコールはなし。コンマスの木野さんが飯守さんに連れられて「それじゃー」といって退出してた。

ああ、ジークフリート牧歌くらいやってほしかったよ。


P1000862_4















ところで。去年より地味じゃね?


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関西フィルのワーグナーのときはもうちょっと後ろを取るわ。

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2007年12月 7日 (金曜日)

マタチッチ&ウィントガッセン/リエンツィ

P1000860 ワーグナー:歌劇「リエンツィ」(最後の護民官リエンツィ)
ヴォルフガング・ウィントガッセン(リエンツィ)、Paula Brivkalne(イレーネ)、ヨゼフ・トラクセル(アドリアーノ)、グスタフ・ナイトリンガー(ステファノ・コロンナ)、ハンス・ギュンター・ネッカー(パウロ・オルシーニ)、Otto von Rohr(ライモンド)
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮/シュトゥットガルト歌劇場管弦楽団・合唱団(1957年ライブ)





そーそー。明日は待ちに待った飯守さんのワーグナー・コンサートなのよ。ということで、今日はワーグナーよ。

しかも、序曲しか聴いたことなかったリエンツィ。今まで「オランダ人」以前の曲は手が出なかった。

なぜかって言うと。

多分つまんねーと思ったから。

だから、「妖精」日本初演もどうかな~と思っているわけなんだが。

しかし、このマタチッチ盤を入手。いや、前から存在は知ってたのではあるが、今回満を持して購入したのにはわけがある。

その恐ろしい安さ。

1090円だなんて。この値段でリエンツィが聴けるなんて。

 

2枚組だからおそらくだいぶカットされているに違いないが、まあ、そのほうが有難いくらい。(完全全曲盤だったらCD4枚はかかるようだ。作曲者による初演は夕方6時から夜中までかかったらしい。でも聴衆の熱狂は上演中ずっと続いたそうで、のどかな時代だ。)

←完全全曲盤

しかも、この素晴らしいキャスト。ウイントガッセンにナイトリンガー、その他の人も知ってる名前が多いし。(名前読めない人もいるが)

他に惹かれた点は、ジャケットの一番最後に書かれた
「Thrilling Performances」の文字。おお、スリリング!なのか。これで凡演だったら訴えてやる。

それからジャケット裏の「Good Sound Mono Recording」ってのもなんだか。モノラルでもいい音ですって意味か。

そんなこんなで、ま、聴いてみているんだけどね。

いや、これはスゴイね。看板に偽りなし。確かに序曲からスリリングだ。指揮者がんばってる。この日はかなり盛り上がった上演だったのではという想像がつく。録音があんまり良くないせいも手伝ってか、なんだか物々しい雰囲気。

指揮は日本で人気の高かったロヴロ・フォン・マタチッチ。日本ではブルックナーを演奏して人気を博していたが、ヨーロッパではオペラ指揮者としても活躍。ワーグナーは得意だったというし、バイロイトにも登場している。

第1幕のえんえんと続くチャンチャンバラバラの音もとっても楽しい。妙にテンション高い合唱団もとてもいい。たまに出てくるオルガンや鐘の音も素敵。いや~スリリングだ。すごくイイ曲に聴こえるよ。

本日のオペラの主役のリエンツィはウィントガッセン。この人が出てくるだけでタイヘン有難い気がする。かなりこの日は調子がいい日だったみたいで、立派立派。気持ちよさそうに歌っている。
また、ナイトリンガーが出てくるってことで、この二人の声を聴いただけで私の耳は「ワーグナーでしょ、本物のワーグナーでしょ」と反応してしまう。なんかもう、ワーグナーの初期の作品ってこともすっかり忘れて引き込まれてしまう。これがどーでもいい歌手だったらそんなわけにはいかんねえ、多分。

音は~。音質もスリリングだな~、ある意味。序曲とかは色んなふうに途中で音がブチブチ変わる。オペラの途中でも音がグニャグニャするときもあるし。ま、そこをガマンすればなんとか。そんなガマンはイヤだわ、という人はこのCDとは無縁。高い金出してホルライザー盤とかサヴァリッシュ盤があるからそっちをお聴き。聴いたことないけどどっちもルネ・コロが歌っている。

ま、このマタチッチ盤はためしに曲を聴いてみるってだけでも充分もと取れるし、それ以上の歌唱や演奏が期待できる。曲の最後もかなりスリリングだし(←しつこい)。このお値段のうちにお買いになることをオススメする・・・ヒストリカルがおイヤでなければ。

(リエンツィのあらすじもがんばって載せようと思ったんだけど、あまりに長いし、ある意味「はー、そうですか」というような内容なので、他で検索してみてください。ずいぶん載せているとこありますんで。)


あ、明日のコンサートも楽しみだね!本物のワーグナーが聴けるよ!

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2007年11月30日 (金曜日)

ワーグナー「妖精」日本初演どうします?

P1000858 どうします?シリーズ第2弾。

今日、おうちに帰ったら、このようなチラシが東京オペラ・プロデュースから送られてきました。

あ~、ルイーズつながりね。アレね。住所書いたっけ?当日券を買った記憶があるんだけど。

ワーグナーの「妖精」日本初演。日本初演が好きだねえ、東京オペラ・プロデュースさんは。それに私が珍しいオペラ好きだってことをよく知ってるね。

日にちは2月16日と17日。

いや申し訳ない。私、この曲聴いたことないのだわ。ええっ?って感じでしょ?ま、聴いてみたい気はするんだけど・・・。予習が必要だ。

ああ、悩むなあ。券が結構お高いのも(無論、二期会のように割引などない)悩む。ううむ。

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2007年10月27日 (土曜日)

ショルティ/ワルキューレあれこれ。



ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ジェームズ・キング(ジークムント)、レジーヌ・クレスパン(ジークリンデ)、ゴッドロープ・フリック(フンディング)、ハンス・ホッター(ヴォータン)、クリスタ・ルードヴィヒ(フリッカ)、ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)、その他ワルキューレたち
ゲオルグ・ショルティ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団



今日は台風がきてて、東京は嵐だ。夏の嵐は過ぎ去り、今日は秋の嵐。

こんな日は、ワルキューレ。しかし、夜は出かけなきゃなんないので朝っぱらから聴かなきゃならん。(←誰も頼んでないべ)

このblogにやっと登場。世界で一番大好きな、私の理想の男性(きゃ)、ジェームズ・キング皇太子様の歌うジークムント。いや、ジークムントはやっぱりこの人でないと。まー、ジークムントはワーグナーのオペラの諸役の中でもトップワンの大好きな役だから、うまい歌手なら誰が歌っても・・・P・ホフマン様でもイエルザレム様でも(外見含めても)かっこいいには違いないのだが、キング様は特別だ。声だけでもめちゃくちゃかっこいい。 (で、なんでベーム盤は持ってないんだ?という突っ込みはもういいから。じきに買うから。)

こないだ読んだ、カルショー著「リング・リザウンディング」によれば(よらなくても)ショルティのリングの中ではワルキューレの録音は最後である。

キャスティングの面でも紆余曲折あり、フリッカにヴァルナイを頼んだが断られてルードヴィヒに頼んだとか(ヴァルナイのファンとしては残念だがルードヴィヒはもちろん素晴らしい)、ジークムント役にF=Dを頼もうという大冒険な話があったとか・・・ま、半分は冗談だけどこれもさぞ面白いものができただろうに。

このカルショーのご本は(ワーグナー好きはみんな、読んだだろうね?)参加した歌手の人となりも勿論ばっちり書いてあるので・・・まあそれが面白いとこなのだが、正直「自分の好きな歌手が実はすごく性格の悪い人に書かれていたらどうしよう?」という気持ちはあった。

我が敬愛するヴォータン、ハンス・ホッターはイメージどおりの勤勉な人であった。この録音時ではもう(盛期も過ぎ)ヴォータン役は歌いつくしてた感さえあるのに、なおも2幕の最後のほうでフンディングに言う「Geh!」の言い方がどれが効果的か色々試したりしていたということが書いてあった。

で。

ジェームズ・キングは、紳士的できっととってもいい人なんじゃないかなあと勝手な想像をしつつ、子供の時より夢見ていたショルティのリング全曲CDを(就職して最初のボーナスで)手に入れたときから我が人生を送ってきたので、本を読むのがちょっとこわかった。

でも、それは杞憂だった。キングは「知性的でバランスの取れた人間」だったようだ。しかも傲慢さはなく、自分の歌唱についてとても気にしやさんだったそうな。ああ、ヘンな人じゃなくて良かった。

ということで、第1幕の録音中にちょっと神経質に陥っていたキングのために?予定より早く録音を終わらせて、第1幕の後半のジークリンデとの場面を楽譜を見ずに二人にリラックスして歌わせて録音する、というカルショー特有のトリックをしたのだそうだ。

そういうことはもちろん本を読んで知ったのだけれど、なるほどそう思って聴いてみるとここの恋人同士の場面、キングはリラックスした歌唱である。ライブ録音だと緊張感があってまた全然違うんだろうな、と思うけれども。

さて。

このショルティのリング。演奏・録音については今更語るまでもない(よね?)。
しかし、生涯「スタジオ録音てなんじゃらほい」という考え方だったらしいクナッパーツブッシュのライブ録音などとはまるで違うつくり方である。今や、オペラのスタジオ録音なんてごく普通だが、よく考えてみるとツギハギツギハギつくっているんだな。ショルティのリングは、「録音って、レコード(CD)ってなんだろう」って、今更ながら色々と考えさせられる録音である。



いや、それにしてもやっぱりキング様は素敵だ。




←これも見なければ始まらない。

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2007年10月22日 (月曜日)

トリスタン・新演出を考える



ああ、ついに終わっちゃったわねえ、トリスタン。
これからの何ヶ月か(飯守さんの二期会ワルキューレまで)、私はどうやって過ごせばいいの?

ああ、長すぎる!!楽しみがなさすぎる・・・!!

そんな私ですが、今回「トリスタンとイゾルデ」の実演に接して、色々なことを考えた。

トリスタンも、リングみたいにもっと自由な演出があってもいいのでは!!

と思い、私はまた(女子プロレス版リングに続き)考えた。



「白い巨塔」版トリスタンとイゾルデ
を。



白い巨塔 DVD-BOX 第一部

イゾルデは医学に詳しい(ようだ)。トリスタンの傷を治してやったではないか。医者か?

それならば、最初っからこのオペラを全部病院で起こったことにすればよい。登場人物はすべて白衣を着た医者と看護士。つまり
イゾルデは腕のよい外国の女医、マルケ王は大学病院の院長、トリスタンとメロートは助教授かなんかで。ここで起こることはすべて教授選にからんでいる・・・かな。もちろんブランゲーネとクルヴェナルは看護士。


第1幕、大学病院のロビー。船なんかじゃないんだわなこれが。
トリスタンは世話になっているマルケ王の後添えとして、以前自分が他国で傷を負って入院した病院の女医を連れてくる。しかし、筋書き通りイゾルデはトリスタンと死の薬を飲んで死のうとするが、看護士のブランゲーネの魂胆で恋に落ちる。最後にはマルケ王はまるで「財前教授の総回診」みたいな感じで沢山のお医者さんと登場する。

第2幕、真夜中の手術室。恋人はここで逢瀬を重ねるのである。手術室の設備は「医龍」みたいに最新式にしてほしい。手術の様子をちゃんとモニターで見れるようになってたりとか、そこにブランゲーネが映って警告の歌を歌ってたりして欲しい。トリスタンはそこらへんにあった手術用のメスでメロートに刺される。

第3幕、集中治療室(ICU)。第2幕で深い傷を負ったトリスタンは、沢山のチューブや点滴に繋がれて瀕死の状態である。そこへやっと待ちに待ったイゾルデが現れると、チューブとかを全部外してトリスタンは死ぬ。イゾルデは「愛の死」を歌って全曲の幕を閉じる。

・・・・。

すべて、最新の病院の設備でやってほしいので、借りたり似たものをつくったり相当お金がかかりそうであるが・・・。どうでしょう?新国立かなんかで・・・・どなたか。

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2007年10月15日 (月曜日)

ベルリン国立歌劇場日本公演/トリスタンとイゾルデその2

P1000836 ワーグナー:歌劇「トリスタンとイゾルデ」
クリスティアン・フランツ(トリスタン)、ワルトラウト・マイヤー(イゾルデ)、ルネ・パペ(マルケ王)、ロマン・トレケル(クルヴェナル)、ライナー・ゴールドベルク(メロート)、ミシェル・デ・ヤング(ブランゲーネ)、フロリアン・ホフマン(牧童)、アルットゥ・ホフマン(舵手)、その他
ダニエル・バレンボイム指揮/ベルリン国立歌劇場管弦楽団・合唱団

(2007年10月14日 NHKホール)

過去記事:ベルリン国立歌劇場日本公演/トリスタンとイゾルデ






バレンボイムのトリスタン、2回も行ったのはどこのどいつだ~い?

あたしだよ!!!

いやー、細かいことはきいてくれるな。人間、魔がさすということもある。同じものを2回見るより、他の演目に行ったらどうかと、思う人もいるかもしれないのだが。

だって興味ないんだもん。
モーツァルト全然わかんないし。モーゼとアロン、昔CDで聴いてダメだったし。

しかも、トリスタンを一回観にいって、「あんまり良かったから、もう一回行きたくなって必死で券を入手した」わけでもない。

なんだかふとした勢いで取れてしまった、というか。そして誰かに売ろうと思ったけど、結局大好きなトリスタンだからそのまんまになってしまってたというか。

昨日(14日)の席は県民ホールのときよりも、あんまりよくねぇのであった。B席。

もちろん場所的にもよくねぇのだったが。(2階席左のほうの後ろから2番目)

周りの観客もよくなかった。

私の前の席には、座高の高いおにいさん。舞台前方まんなかはほとんど見えない。

私の後ろの席には「前奏曲はまだ休み時間」だと思っている女の人たち。(第3幕の絶望的に美しい前奏の間中こそこそ話していたので、私のとなりの人に「静かにしてください!」と注意されてた。ブラボーである。)

(ま、こんな私の一人の印象から述べるのは申し訳ないが。何故か観客のレベルは神奈川県民ホールのほうが高かったと思う。気合が入ってた気がする。)

2幕が終わってトイレ待ちの間。
後ろの女性たちのこんな会話が聴こえてきた。

「まったく・・・『昼の国』だの『夜の国』だの・・・そんなめんどくさいことずっと語り合ってないで、さっさとコトを運んだらどうなの? 本当にイライラするわね。ほんと、ワーグナーって長いわよね。」

「ほんとねえ。もういつ終わるのかいつ終わるのか・・・もう途中でいやんなっちゃったわよ。まあ、メロディはところどころ綺麗だったけどね。」

私は後ろを振り返って

「あんたたちぃ、初めてこの曲聴いたのぉぉ!!??ワーグナーってのはね、本来そういうもんだぁぁぁ!!!」

・・・と怒鳴った・・・心の中で。

NHKホールっつー・・・、ということで覚悟はしていったが、思ったよりもそんなに聴き辛くなかった。

とはいうものの、あれだけオケの音が粒立ちよく聴こえた神奈川県民ホールが懐かしく感じた。席に差はあるとはいえ・・・。まあ、色々と印象的なとこはあるが、たとえば第3幕で、イゾルデが歌う「イゾルデは勇敢に海を渡ってきたのに・・」の部分のクラリネットのソロの際立った美しさが、NHKではあんまり聞き取れなかった。ああ。

他にも金管楽器は2幕でマルケ王が踏み込んできたときもブリブリもっと凄かったしね。ティンパニーはずいぶん頑張ってたが(中学生の時に買ったフルトヴェングラーの正規盤でない、全曲ではないけどライブ演奏を収録したレコードを思い出した。ズートハウスが大熱演だったやつだね。実家においてきてしまったけど、あれは本当に凄かったです)。

その他、歌手の印象。

(船乗りの役の人が調子悪くて変更になってた・・・といってもどっちも知らない歌手だったのでわかんないが。)

・トリスタン、イゾルデともども県民ホールのときよりもやや声が疲れている?気がする。あんなだったかなあ。他の歌手はそんなでもなかった。

・ブランゲーネが、第3幕の最後のほうで「イゾルデ様!ご無事でよかった!・・・」のとこを歌い忘れた。ど、どしたの??

・県民ホールのときにはそんなでもなかったのに、東京公演ではルネ・パペへの喝采が恐ろしく多かった。まあ・・・そりゃうまいことはうまいけど、そんなに他の歌手に比べて格段に良かったかっつーと「?」である。

まあ、色々とあったが、やはり際立って素晴らしい上演だったということは変わりない。くしくも私は、県民ホールのときは舞台右から見て、NHKのほうは左から見ることとなり、第1幕のときは初日はイゾルデ&ブランゲーネ側から、昨日はトリスタン&クルヴェナル側から覘くということになった。映画みたいでそれはとっても面白かったです。

演出は。そうそう例の「同性愛」という視点から見ると、なるほど。イゾルデとトリスタンはさほどいちゃいちゃしてないのね、マルケ王とトリスタン、クルヴェナルとトリスタン、ブランゲーネとイゾルデよりは。トリスタンとイゾルデの待ちに待った逢瀬の音楽の超盛り上がりに反して、これは・・・。

・・・ということで。トリスタン4回とも行かれた方のコメントを募集しており・・・・・そんな人いるんだろうか?

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乱筆乱文、申し訳ない。

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2007年10月 9日 (火曜日)

ベルリン国立歌劇場日本公演/トリスタンとイゾルデ

P1000836ワーグナー:歌劇「トリスタンとイゾルデ」
クリスティアン・フランツ(トリスタン)、ワルトラウト・マイヤー(イゾルデ)、ルネ・パペ(マルケ王)、ロマン・トレケル(クルヴェナル)、ライナー・ゴールドベルク(メロート)、ミシェル・デ・ヤング(ブランゲーネ)、フロリアン・ホフマン(牧童)、アルットゥ・ホフマン(舵手)、パヴォル・ブレリスク(船乗り)
ダニエル・バレンボイム指揮/ベルリン国立歌劇場管弦楽団・合唱団

(2007年10月8日、神奈川県民ホール)



P1000835 私が神奈川県民ホールに行くときに、いつも楽しみにしているのは横浜周辺のお散歩。中華街のランチも楽しみだ。

だが。

この日は小雨。ちょっと悲しくなる。一年間楽しみにしてきたこの日。


それに。

3時から8時半までの長丁場。横浜中華街で美味しいランチを沢山食べたいのはやまやまだが、途中でお腹が痛くなったり、キモチワルクなったら困る、と考え。

食べたのは850円の海鮮おかゆだけ。

千円も出せば、セットメニューで山ほど食べられるのに、どうしておかゆだけなの?中華街まで来て。(って、注文した店員さんの顔が言ってた。)

とにかく、体調は万全に。あとは席の周りの人が、困った人(前奏曲は休み時間と思って喋ってる人、自分が指揮者だとカンチガイしている人、自分の前の席におすもうさん、隣のおじさんが謎の匂い、隣の女性のシャネルの5番が5万番くらいに感じる・・・等々)でないことを祈る。切に祈る。

しかし。

それは・・・大丈夫だった。私のいた2階席の右側のせり出した部分の前から6番目。周辺は一人でいらしてた女性や、金持ちそうな老夫婦で囲まれていた。

あのね、この日きてた人はパーフェクトだったと思うよ。はっきり言うとこないだの「薔薇の騎士」よりも、観客はパーフェクトに素晴らしかった。「何かよくわかんないけど誘われたから来ちゃった」のではなくそれぞれ気合も入ってたし。男が女にまたは女が男に当日に筋書きを説明してるバカップルもいなかったし。

(まあ・・・残念なこともあったけど。昨日の記事参照)


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さて、(前置きなげーよ)公演の感想というか気が付いたこと。何も情報がなくて本番見たいわ、という方は読まないでね!あとで読んで。

第1幕。船の上、ではない。舞台の中央に大きな「♪翼の折れたエンジェル~~」(by 中村あゆみ)の銅像がうずくまっている。または、ベルリン・天使の詩?とか思い出した。この天使の像の上や、羽の上または周りで登場人物が歌ったり演技したりする。後方には墓石のようなものが何個か並んでいる。

(実際のところ、全体に暗く、あまり舞台上に大きな変化は起こらない。あのクプファーだから絶対何かあるんじゃないかとずっと思っていたのだが。もしかして、音楽を聴いてほしくて、音楽中心の演出になったのかなあとも思った。・・・おひるまの3時始まりということで、実は月曜の3時って会社員が一番眠い時間だと思うんだけど、第1幕実はこんなあたしでも結構辛かったす。)

ほれ薬をブランゲーネに飲まされ(っつーかなんというか)、マルケ王の待つ陸地に到着。そのとき黒い服を着た紳士淑女の一団が何人か舞台後方に並ぶ。合唱団じゃなく、歌は歌わなくて無表情な人々。男性はシルク帽を被り、女性は黒いドレス。

それで何か、思い出した。それは前日に見た「ムンク展」の「不安」って絵。道を歩く無表情な紳士淑女は、社会一般の大多数の人の、道を誤った人に対する白い目や、言いようもない不安感のようなものを感じさせる。クプファーがムンクの絵を意識してたとは思えない(だって・・・偶然すぎるもの)けれど、あの不気味な圧迫感は凄く似ていた。クプファーの演出について語ったのをプログラム本で読んだけど、あながち私が舞台から読み取ったものも間違いではないなあとは思った。

第2幕。やはり翼の折れたエンジェル?が鎮座。しかしこの像はコマ劇場のごとく、くるくる回るようになっている。出だしはエンジェルはお尻を向けている。
それこそ、第2幕も大変当たり前のような演出。別になんてことない。
しかし、クプファーが語っているように。この演出の中心は実は、タイトルロールの二人の許されぬ愛ではなく、同性愛である。マルケ王とトリスタン、クルヴェナルとトリスタン、そしてブランゲーネとイゾルデのカッポーである。

実は、(どこにも書かなかったけど)私はどれもアヤシイと思っていた。とくに、カルロス・クライバー指揮のグラモフォン盤を聴くとよくわかる。少なくとも、ブランゲーネ役のファスベンダーはベルクの「ルル」に出てくるゲシュビッツを思わせるし(第3幕の最後のほうの歌唱を聴いて御覧なさい。)、フルトヴェングラー盤とともにクルヴェナルを歌っているF=Dは新旧ともに怪しい歌唱。間違いなくトリスタンに惚れているぜ、あいつも。

マルケ王とトリスタンの関係を怪しむような全曲盤は今のところ思いつかないけれど、なんでわざわざ自分の好きな人をお世話になってる伯父さんと結婚させようと思うだろうか。その辺がアヤシイと思ってた。男ばっかりに惚れられる自分の将来を案じたトリスタンの苦肉の策だったのだわ、きっと。

そんなこんなで、ここらへんのカッポーはこの舞台ではなんとなくイチャイチャしている。

そしてまた!マルケ王が踏み込んできたときにムンクな人々登場。

第3幕。やっぱり翼の折れたエンジェル。しかし、苦しむトリスタンとともに、照明の具合か翼のあちこちから出血しているように見える。いずれはほとんど血の色で真っ赤に。しかしイゾルデが到着し、トリスタンが死ぬと、この色は消える。

イゾルデが最後に歌う「愛の死」は、死ではなく彼女の恍惚の表情で終わっている。最近の演出のイゾルデは死なないの。いや、死なない演出の椿姫だって見たことあるしな、私。女と靴下は強くなったの、昔よりも。

さて歌手。
どう考えても、マイヤーの歌うイゾルデは素晴らしい。私が以前彼女の舞台を見てから10年経っているはずだが、相変わらずの美しさ。いや、イゾルデは少女だったはずでは、こんなエロカッコイイ女ではないはず・・・というギモンなどぶっ飛ばす。メゾであることがここではかえってプラスに。高音が少し苦しそうだが、そんなの関係ない。

そんな神の域まで達しているイゾルデに比べて、やや楽天的な印象の残るトリスタン役のフランツ(トーキョー・リングのジークフリートをさんざ見たせいか)だが、現時点で彼以上のトリスタンやジークフルートを見出すのは・・・うううんムリ? 第3幕の熱演が心に残る。または本当に疲れちゃってたのか?そんなことないよね。

ロマン・トレケルとルネ・パペと揃ったバリトン&バス陣はやっぱり声楽的に優れていたと思う。とくにパペの声は最初に聴いた10年前とちっとも印象は変ってない。声量もあり本当に彼が出てくると悪役だろうが良い役だろうが惚れてしまう。 く~。

ブランゲーネ役のミシェル・デ・ヤングはすごく大きな人のように感じた(南海キャンディーズのしずちゃんくらいありそう)が、この役を得意にしているようで、安心な歌唱。しかし、この演出でのレズビアンなブランゲーネはあまり感じなかった・・・きっと真面目な歌手なのだろう。

あと、思いがけなくライナー・ゴールドベルクのメロートも頑張ってた。お元気そうで何よりです。

最後に、バレンボイムとオケ。
10年前に聴いた「ワルキューレ」や「パルシファル」のときはことさらデモーニッシュな指揮ぶりにちょっとヒイてしまった私だったんだけれど、今回は演目のせいかそれはそれと受け入れられた。実はナマでこの曲聴くのはそんなになくて3回目なのだけれど(アマオケはぬかして)、今回の演奏が一番オケの細部まで聴こえて新しく気づくことが多かった。オケがとても雄弁で、まるでもう一人稀代の名歌手が加わったような感じ。「どんなふうに指揮しているのだろう」と、演奏中こんなに指揮者が気になったのはカルロス・クライバーの振るオペラ以来だった。

終了後、観客の拍手は熱狂的で、バレンボイムもチョー感じ悪かった10年前と比べて、上機嫌な笑顔を見せるなど、さすがにヤツもずいぶん人間的に丸くなった感じだった。

カーテンコールで私はこんな素晴らしい公演を見れたことにとても嬉しくなって、2階席の端っこのぎりぎりまで行って、引っ込む寸前のマイヤーに思いっきり手を振った。 「マイヤーさああああん!! (←心の声)」

彼女は私に気が付いたような気がした。笑ってくれたような気がした。・・・気のせい?



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長くてごめんなさいね。一つづつぽちっとして下さいね。

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2007年10月 8日 (月曜日)

トリスタン、行ってきた。

今、帰って来ました、神奈川県民ホールから。
ベルリン国立歌劇場、うんてるでんりんでん。指揮はもちろんバレンボイム。

管理人の感想文は→こちら (ここのコメントみる前に、私の感想を読んで、お願い。)

いやあ、はんぱねえ。凄かったわ、やっぱ。期待通り。マイヤーちゃんは絶好調なり。LOVE。



しかし。


ビックリなアクシデントが。こんなの、私のオペラ鑑賞経験において、初めてだ。

第2幕、マルケ王が押し入ってきて、アリアを歌い始めた頃に。



何かおじさんの苦しそうなうめき声が客席後方から2~3回響き渡り




いや、ビックリ仰天。しかし、やっぱりあいつらはさすがプロだな。だてにトリスタンやってない、イゾルデやってない。何の滞りもなく、気にせず、演奏を続けた。


第3幕が始まる前に、アナウンスで

「先ほど第2幕において、奇声を発したお客様がいらっしゃいましたが、病気のためでして、第2幕が終わってお帰りになりました。招聘元より深くお詫びいたします。。。」

というようなご説明があった。


ありゃー気の毒な人だ・・・きっと楽しみにしてただろうに。


なので、皆さんも健康には気をつけて、トリスタンに臨もうね!!長いからね。

感想はまた次回をお楽しみに!!

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なんとなく、ぽちっと。

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2007年10月 6日 (土曜日)

E・クライバー/神々の黄昏

P1000834 ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」
セット・スヴァンホルム(ジークフリート)、アストリッド・ヴァルナイ(ブリュンヒルデ)、エマヌエル・リスト(ハーゲン)、ヘルベルト・ヤンセン(グンター)、ローゼ・バンプトン(グートルーネ)
フレッド・デスタル(アルベリヒ)、リディア・キンダーマン(ワルトラウテ)
指揮:エーリヒ・クライバー
管弦楽:テアトロ・コロン管弦楽団

(1947年、テアトロ・コロン、ブエノスアイレス)

みんな、落ち着いて!!
これはカルロスじゃなくて、オヤジのほうだから!エーリヒだってば!

・・・わかってるって?

先日、クナッパーツブッシュのバイロイト音楽祭・再開年の「神々の黄昏」のCDのレビュー(っつーか、聴いて書いただけ)のときに、ヴァルナイが1951年ヨーロッパに渡る前に、テアトロ・コロンにおいてのリング全曲初演のときに歌った、というのを「歌劇大辞典」で読んだ。(南米初演てことか?)

どうもこれはその時の録音らしい。ヴァルナイは1918年生まれだから、29歳のときの録音である。

が。

全然、声が高い。カン高いと言ってもいいくらいだ。4年しか違わないのに、こんなに声って変わるもんなんだろうか? 1951年の時の声みたいに包容力のある深い声ではないのである。でも確かにヴァルナイの声なんだけど。

ハテ?

不審に思い、クナッパーツブッシュ盤とちょっとだけ聞き比べてみた。・・・どうもこのエーリヒ盤は少々回転数が早いのではないだろうか。全体に若干音が高い気がするのである。

まあ、そんなこともあってか、白熱の演奏を繰り広げる。オヤジ・クライバーはこんな演奏をする人だったのか(他の演奏をあまり聴いた覚えがないのでわからない、ごめん)。というわけで、第1幕最後のブリュンヒルデとジークフリートの格闘シーンはトリハダものだ。(ヴァルナイの「キャー」という悲鳴もまだ若いオネイサンという感じでカワイイ。) 第2幕のハーゲンとグンターとブリュンヒルデの3重唱も迫力。やっぱりヴァルナイはすごい。大ベテランとの共演もひるむことなく。強心臓だったのかも。わりと長生きだったし。

セット・スヴァンホルムもまだ40代で乗りに乗った歌唱が素敵だ。大変に元気がいい。飄々とした感じが少々お調子者のジークフリート役にぴったり。

その他、ヘルベルト・ヤンセン、エマヌエル・リストとバス系が揃っているのがスゴイ。ハーゲンはとくにド迫力の歌唱。いくら私でもこのへんの歌手が大歌手だったってことは知っている。

ワルトラウテ役の人とグートルーネ役の人は知らない名前だけれど、この高水準の歌唱をブチこわすものではない(グートルーネ役のバンプトンはメトで活躍した人らしい)。っつーか、昔の録音て端役はミョーに古臭い歌唱だったり「マジ?」と思うほど非力だったりするけど、このCDはそんなことない。きっと、このコロン座の上演のレベルは相当高かったに違いない。

まあ、テアトロ・コロンて・・・・南米なので。オケの実力というのはどうだったんだろうか。ひっきりなしに音を外すジークフリートのホルンとか。ことに第3幕の冒頭でコケるのはどうか。

ま、聴いていると色々と気が付くこともある。

ギービヒ家の家臣たちはどうも他の国から連れてこられたらしく、ドイツ語でないのである。聞き取れないけど、まったく普段聴いている歌詞と違う。アルゼンチンだからスペイン語かも。しかし、ハーゲンはドイツ語で命令しているから、彼らはドイツ語も解するらしい。以心伝心ということか。これは第2幕だけで、家臣らは第3幕ではドイツ語を使用。バイリンガルか。

ああ、そうそう。録音状態ね。

ご想像通り、芳しくない。オケの音はちゃんと入ってはいるのだが、なんだか蓄音機時代のような貧相な音がする。なんというかピーヒョロピーヒョロとした。そして音量がひっきりなしに変るので、音が小さいと思って大きめの音量にしておくとあとで急に大きくなりビックリする。かと思ったら、ところどころ音が切れてしまったりもする。そして後ろのほう?でしじゅうちゃらちゃらちらちらした雑音がする。ラジオの音波か。たまにピッピッピという音がするときもある。

そんな感じなので、本来CD4枚組にもなってしまう「黄昏」が、あちこちのカットによってギリギリ3枚に収まっているが、逆にカットが有難いと思ったりもする。コレまるまる4枚も聴くのはちょっとしんどいかも。

ま、こんな障害にも耐えてみようかい、というチャレンジャーなワグネリアン、そしてヴァルナイやE・クライバーのファンにはお薦めしまする。



↓エーリヒ・クライバーの他のCD

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↓クリックすれば、上のほうに上がるのじゃ。

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2007年10月 2日 (火曜日)

飯守ワルキューレ予約。

P1000829 いやあ。



早々と飯守泰次郎さん指揮の二期会ワルキューレの予約をしましてん。わし2回も行きますねん。

本番は2月でっせ。

しかし、こんなにまだ早いのに、片っ方は前から21番目とかの席で。どうなんでしょうこれは。(もう片方は結構いい席でしたが)

二期会友の会の人で前の方は占めてしまったってことですかね~。これから取る人は気をつけましょう(←何を?)。

それにしても。あとで考えると、二回もS席で取ることなかろう、と思いました。3万4千円て。いったい何。どうすんの今月。

ま、飯守さんの振るワーグナー全曲上演は私は初めてなので、期待しておりまする。


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一日一回カムサムニダ。

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2007年9月26日 (水曜日)

サモスード指揮・ロシア語ローエングリン

P1000825ワーグナー:歌劇「ローエングリン」ハイライト
イヴァン・コスロフスキー(ローエングリン)、エリザベタ・シュムスカヤ(エルザ)、オイゲニア・スモレンスカヤ (オルトルート)、イルヤ・ボグダノフ(テルラムント)、G.トロイテスキ(ハインリヒ)
サミュエル・サモスード指揮/ソビエト国立放送交響楽団・合唱団
(1949年、ロシア語歌唱)




もー、ここ2~3日、頭から離れないのが、サモスードって名前。サモスード、サモスード・・・なんて怪しい響き。いや、何かロシアの魚料理みたいでおいしそうな響き。いや、全然知らないんですが、ロシアの指揮者らしい。

サミュエル・サモスード(1884~1964)
グルジア共和国のトビリシ生まれ。はじめチェリストとして活躍、1917年より19年までマリインスキー劇場の指揮者をつとめ、18年から36年までレニングラードのマールイ劇場の音楽監督、36年から43年はボリショイ劇場、43年から50年まではモスクワのスタニスラフスキー劇場の音楽監督をつとめた。
51年にはモスクワ・フィルを組織し、初代の首席指揮者になった。57年までそのポストにあった。ショスタコーヴィチやプロコフィエフと交流があった。「鼻」や「戦争と平和」などを初演している。録音では、作曲者自身がピアノを担当したショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番が残されている。

っつーことで。

なんでも、ネットで見て、サモスード指揮のローエングリンのロシア語版CDが、私の大好きなWALHALLレーベルより発売されているっていうじゃないの。しかも大変素晴らしい(面白い?)演奏だというから、アンタ。これはCDショップに走らなきゃ。


・・・。

とはいうものの。

欲しいものがすぐに手に入るとは限らないのが、このクラ・ヲタ道。

残念ながらWALHALLの全曲盤は渋谷塔にはなかった。そのかわり、非常に愛らしい(怪しい)ジャケットの、ロシアからはるばるやってきたと思われるハイライト盤が発見された。

ど、


どう見たら、これはワーグナーのオペラのCDだと。どっちかっつーとリムスキー=コルサコフとかムソルグスキーとかのCDジャケットに見える。実際はこのジャケットは解説書のウラ面で、表面は全く同じデザインで普通の万国共通のアルファベットだったの。あえて珍しいロシア文字のほうをのせてみた。

しかも。さらにバッタもの?の匂いプンプンなのが、下のほうにある

"The Best of Classics"  "digital recording" って文字で。

ワーグナーがロシア語ってこと自体、大イレギュラーだし、録音年は書いてなかったけれどサモスード指揮ってことでデジタルレコーディングではない。意外なくらい録音は悪くないけれど(擬似ステっぽくも聴こえ)。

しかも、曲目のリストはドイツ語で書いてある。どう考えてもドイツ語で収録されていると思うじゃないか、素人ならば。アタシにゃロシア語ってのはお見通しだったけどな、ふふ。


さて演奏。このCD自体はローエングリン役のコスロフスキーというテノール歌手を中心に曲を収めているものなので、前奏曲もないわ婚礼の合唱もエルザのアリアもないわで焦点の定まらぬ感じ。

しかし。演奏のほうは結構素晴らしい(と思う)。肝心のローエングリン役がロシア・オペラ寄りでもドイツ・オペラ寄りでもない感じだが(大変リリックな声である)、エルザとオルトルートの女の人は声がもろロシア・オペラしていて大変素晴らしい。「グニャ~」とか「イムニェ~」とか発音されるワーグナーはどんなに素晴らしいか。あとのほうなど、すっかり自分がドイツ・オペラを聴いていることなど忘れてしまう。最後の「愛しい白鳥よ」なんてビックリの熱唱。サモスードの指揮も大変スケールが大きい(と思う)。是非全曲聴いてみたい。(やはりオペラックに注文しないと入手できないもんなんだろうか・・・)

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今更ですが、クリックすると10点入ります。
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2007年9月18日 (火曜日)

飯守さんのワルキューレ申込葉書

P1000819 今日、家に帰ったらこのような葉書が二期会から届いておりました。(画像クリック!画面が美しくなくてごめんなさい)

ま、にわか飯守マニアのあたしとしちゃ表・ウラとも行きたいとこだわ。

しかし、てっきりヴォータンは長谷川顯さんだと思ってたんだが、フンディングだった。
ああああああ。これはがっかりね。

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2007年9月17日 (月曜日)

クナ/神々の黄昏・1951年

Gotterdammerung / Knappertsbusch, Varnay, Aldenhoff, Uhde, et al
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」
アストリッド・ヴァルナイ(ブリュンヒルデ)、ベルント・アルデンホフ(ジークフリート)、ヘルマン・ウーデ(グンター)、エリザベート・ヘンゲン(ワルトラウテ)、ハインリッヒ・プランツル(アルベリヒ)、ルートヴィッヒ・ウェーバー(ハーゲン)、マルタ・メードル(グートルーネ)、エリザベート・シュワルツコプフ(ウォークリンデ)、ハンナ・ルートヴィヒ(ウェルグンデ)、ヘルタ・テッパー(フロースヒルデ)、ルート・ジーヴァルト(第一のノルン)、イラ・マラニウク(第二のノルン)、マルタ・メードル(第三のノルン)
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮/バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団、合唱指揮ウィルヘルム・ピッツ
(1951年8月4日)




基本だな、こりゃ。

「リング・リザウンディング」を読んで(ま、大体読み終わって)、真っ先に聴きたいなあと思ったのは、この本のテーマであるデッカのショルティのリングではなくて。全然なくて。

このクナのバイロイトのライブだったのだわな。

このCDはご存知の方は十分ご存知だと思うんだけど、英デッカのスタッフの録音なんですね。しかも、ジョン・カルショーとケネス・ウィルキンソンが会社の命令により戦後第1回目のバイロイト音楽祭に乗り込み、録音したものなんだけれども。

実際録音を行ってみると、ウォークリンデ役でEMI専属のシュヴァルツコプフが歌ってて、しかもシュヴァルツコプフはライバル会社の社員のウォルター・レッグの奥さんであり、レッグもちょうど同じ音楽祭に録音にきててって感じで。
しかもEMIは1951年から7年間、バイロイトにおける「リング」上演の独占的な録音権をバイロイト音楽祭側と契約してたっつー。

早く言えよ、EMI。

そんなこんなで、このカルショーの録音はお蔵入りに。発売されたのはわりと~最近である(カイルベルトのステレオ・リングよりは前)。テスタメントはここらへんの契約の問題を解決して発売。いつもながら、テスタメントはどうやってこのへん?を解決しているのやら。

戦後第一回のバイロイトのリングはクナとカラヤンとで指揮して行われた。EMIはカラヤンのほうを、デッカはクナのほうを主に録音。

しかし、この年のクナのリングはこの「神々の黄昏」しか残ってない(たぶん)。他の演目の上演はイマイチだったのだそうである(本によると)。オマケにデッカの機械のほうの動きもイマイチだったようで。

しかし。なぜか「神々の黄昏」だけは神がかりの演奏に加え、録音機械もうまく動いてくれて、当日の気象もずっと雷っぽかったがぐっと我慢して3幕の最後の最後に雷鳴っている(らしい。そんな感じの音がする。)。まさに神がかり。

考えてみると、1951年の公演がこんな音でお家で聴けるなんて本当はものすごく感謝しなきゃいけないことよ。

で、クナの演奏については色んな人が書いているからもー今更うんざりだと思うんだけど。とくに「葬送行進曲」のあたりからあとのソーゼツさっつーのは当時でも語り草だったらしいけれども。

私は~というともっとデリケートな部分でグッときちゃうな。例えば、ブリュンヒルデがギービヒ家に連れてこられてジークフリートの裏切りに気が付いたときのオケの間とかが・・・。「ジークフリートは・・・私を知らないのか?」とブリュンヒルデが呟くとことか。間が絶妙なのだわ。(歌舞伎っぽい)

で、やっぱり歌手で圧倒的にうまいのは当時まだ33歳だったヴァルナイで。その若さは驚異的だが、恐ろしくうまい。どうしてこんな天才なのか、血筋か天性のものなのか(両親はオペラ歌手でおとうさんはオスロの歌劇団を設立した人らしい)、それともダンナさんのワイゲルトがよかったのか。

ヴァルナイはスウェーデン生まれだけどアメリカ人である(アメリカ人になった)。メトでのデビューは23歳のときにリハなしでロッテ・レーマンの代役でジークリンデと、その6日後のヘレン・トローベルの「ワルキューレ」の代役でブリュンヒルデを歌った。
1947年にブエノスアイレスでのリング全曲初演でも歌った。メトの音楽部員でバイロイトの芸術顧問だったハーマン・ワイゲルトと26歳だかで結婚して、アメリカからヨーロッパへ渡り1951年フィレンツェ音楽祭の「マクベス」でヨーロッパデビュー、その年のバイロイト音楽祭にも出演。その時の録音がこのCD。

(しかし、ワイゲルト氏は残念ながら1955年に亡くなられたそうな。結婚生活約11年。結婚はヴァルナイをバイロイトに連れて行くためだったのか、それとも愛があったのか、それとも両方なのか・・・。)

ヴァルナイはこの年の舞台写真はまだとても若くて女優さんみたい。しかし、カルショーの本にもあったが、衣装がものすごくみすぼらしい。私も「なんかそこらへんのズタ袋着てるみたいだなあ」と思ってたけど、ナマで見たカルショーも同じように考えたようで。で、(演奏は素晴らしかったものの)ナンニモない舞台にかなりガッカリしたらしい。バイロイトのお金のなさは後年伝えられる以上のものだったらしく。

・・・。
でも。この場合、舞台装置なんかワタシどうでも。
もし、タイムマシンがあったら、この時代のバイロイトに行きてぇな。

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