ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」
マリア・フォン・イロスヴァイ(第1のノルン)、コンスタンチェ・シャックロック(第2のノルン)
エイミー・シュアルド(第3のノルン)、ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)
ヴォルフガング・ウィントガッセン(ジークフリート)、ヘルマン・ウーデ(グンター)
クルト・ベーメ(ハーゲン)、エリザベート・リンダーマイアー(グートルーネ)
マリア・フォン・イロスヴァイ(ヴァルトラウテ)、オタカール・クラウス(アルベリヒ)
ジョーン・サザーランド(ヴォークリンデ)、ウネ・ハーレ(ヴェルグンデ)、マルジョリー・トーマス(フロースヒルデ)
ルドルフ・ケンペ指揮/ロイヤル・コヴェントガーデン管弦楽団&合唱団
(1957年10月4日ライブ)
過去記事:ケンペ/ラインの黄金
ケンペ/ワルキューレ
ケンペ/ジークフリート
ついに「神々の黄昏」まできたぞ。ダレも頼んでないけど感想垂れ流し。(実はもう3回くらい全部聴いた。ワタシどんだけ休日ヒマなんだ
)
プロローグ。3人のノルンの場面。イロシュファイ(が、正しい?)の深い声が素晴らしい。第2ノルンはバルビのゲロ夢ライブですばらしい天使を歌ってたシャックロック。シャックリみたいな名前だ。
で、夜明けでブリュンヒルデとジークフリートがいつものように出て来るんだが、ここでのニルソンが本当に素晴らしい。後年もこんな歌唱をしてたんだか(ベーム盤未聴。早よ聴け?)。まだ若くて張りのある声が大変晴れやかで、例えはヘンだがまるで一週間の便秘が治ったかのような爽やかさである。そんなにニルソンて好きじゃなかったんだけど、うれしくてつい何回も聴いてしまう・・・ここだけ。ウィントガッセンももちろん絶好調。
続く「ラインの旅」もかなり早いテンポで力強い。オケをガンガン引っ張っている。すごいぞケンペ。
毎度お馴染みギービヒ家。このオペラの影の主役、ハーゲンはクルト・ベーメ。邪悪な感じがよい。
ハーゲンというと(また脱線)、私がファンである長谷川顯さんを思い出すが、たまたまネット検索してたら長谷川さんのインタビューが載ってた。
http://interview.mde.co.jp/blog/b/10000097.html
フンディングやファーフナー、ハーゲンなど、ヒーローの命を狙うような邪悪な役が多いのに、ご本人はなんて気の優しい、恥ずかしがり屋さんでいい人なんだろう。うーん、ますますファンになってしまう。
話戻って。グンターとジークフリートの血兄弟の誓い(ほとんどヤクザだ)もとってもテンポがよくてぐんぐん引き込まれる。
ブリュンヒルデとヴァルトラウテのシーンまでの間奏の間から暫く針の低い音のじりじり・・・が気になる。途中で消えるけど。なんとかならなかったのかしらん。オケが綺麗な部分(ロイヤル・オペラのオケが聴かせるのはこういうトコだぜ)なのに残念。
(で、まー。
またこんな話になるけど、ジークフリートとブリュンヒルデは結婚生活ってどのくらい続いてたんでしょうね? 時間的な問題。えーと、ブリュンヒルデはおバカキャラなジークフリートに神々から教えられた古代文字のいろいろな知識を与えた。彼はとりあえず字は読めるようになった。常識も教えた。この期間は何ヶ月?何年?)
リングでは初めて出てくる合唱団は、(私がナマで聴いたときと同じように)やはりイギリスの合唱団だけあって・・・バイロイトのような轟くようなドスの効いた感じではない。
ブリュンヒルデとオケの怒りは相変わらず(というかいつにも増して)すさまじいが、困ったことにブリュンヒルデとハーゲンとグンターのシーンのあたりで音質が急に悪くなる。急に雲がかかったような。あんなにでっかかったブリュンヒルデの声が聴こえ辛い。2幕の最後までこんな調子。重要なシーンだけにこれは残念。
んぎゃ~(←嘆きの声)。
(中略)
第3幕も、ジークフリートは最後まで輝かしい声。この長大な楽劇4本の最後を閉める・・・締める?〆る(←どれだ?)ブリュンヒルデのこの長大なアリアというか「何かものすごく壮大なもの」を、ニルソンは輝ける声で見事に歌っている。まるでこの場面のために今までがあったのか?っつーぐらいに。ケンペ指揮するオケの壮大さも素晴らしい。神がかりな、歴史に残る公演であったのは間違いない。
しかし。
このあとすぐにカイルベルト・ステレオ盤を聴いてみたが(いや、最初っから全部じゃないぜ)、音質の違いはあまりにすごく。・・・いや、アレと比べちゃだめだってば。
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