2021年10月30日 (土曜日)

大英博物館ミイラ展 国立科学博物館

0aff2fcc9e1e4211b0bdfdb4e782ac91

1か月に1回、有休を取らなければならないので何の用もないのにお休み。ハテ何しよう?やっぱり展覧会だよね、ということでバンクシー展とミイラ展で迷ったが、こないだのゴッホ展の時に行ったお寿司屋さんが美味しかったので、また上野に。

平日限定ランチが安くて美味しいのよね。

今回は天ぷらとお寿司が食べられる定食をチョイス。天ぷらも最近食べてないし。でも・・・正直言うと天ぷら付けると当然お寿司も種類が半減するので、あんまりこれは良くないなって思った。もちろん天ぷら(海老2、ナス、レンコン)は揚げたてあつあつで大変美味しかったけど。次回は上にぎりに挑戦してみようかな。沢山働いているから(今月は・・・残業40時間くらい)いいよね。

さて。(前日に)予約をしてミイラ展へ。だが、平日なので普通に当日でも入れるみたいだった(まあまあ混んでたけど)。そういう季節なのか、修学旅行の学生さんの自由行動の人、そんで何故か小さい子供連れのお母さんも何人かいた。子供、学校休みなのかな。私はちっちゃい子供を連れたお母さんがお子さんに説明するのを見るのか大好き。私はそんなにエジプト詳しくないので、「へー、そうなんだ」って思いながら聞く。間違っててもどうせ記憶に残らないので(私はバカなので)気にしない。

私は言うまでもなく(←知らんがな)大英博物館に行った事あるし、エジプトのコーナーばっかり見てた(あまりに多くて時間がそれで終わってしまった)んで、「あー、見たことある(気がする)」という展示もまあまああった。ただ、私の行った頃はもちろんミイラにCTスキャンする展示なんかなかったので、是非見たかった。まあ・・・ちょっと前に渋谷のBunkamuraでもやってたけど、いかんせん規模が小さくてね。

それと。あえて見に行ったのは・・・テレビ東京「有吉の世界同時中継」の影響。特番の時から毎回録画して何回も見る。エジプトと同時中継(生中継ではない)して本物のミイラのお棺を開けるんだよね(毎週やってるww)。展覧会行く前にもう一回観て、また今観てる。どんだけ好きなんだろ。古代エジプト史全然わからんのに。俺たちのテレ東は眞子さんの結婚会見(と云う名の苦情)の時もいつもと変わらず映画を放送してたけど(いやそれは関係ないけど)、何かエジプトにコネでもあるのかね。お金なさそうなのに。謎が多すぎる。

あと、前の放送から観ているドラマ「ラジエーションハウス」。CTスキャンをするシーンを興味深く毎回見ており(私自身も、昔ちょっと体に変化があり医者がすすめもしないのに受けたCTスキャンで病巣が見つかり、命を救われた人だもんで)、ミイラの中身を包帯をあけずにみられるなんて、医学・科学の発展ってすごいなって思ってる。

今回の展示は、様々な性別・年齢のミイラさん6人のスキャン映像と死因、お名前や身分などが(わかる限り)表示されている。いやあんた、凄いことだよこの人2000年前に生きてた人だよ。まさか(全然知らない)こんな異国の地に来ることになるとは。どんな気持ちか聞きたいよ。何百年後かにもっと科学が進歩して・・・ミイラとお話しできたりするのかな(ねえよ)。

とはいうものの・・・死因がわかるとは言ってもミイラって内臓を取り除かれているものなんで、脊髄なんかでわかる動脈硬化とか、歯でわかる歯槽膿漏とかせいぜいガンとかしかわからないみたい。だよねえ・・・大腸癌とかは腸見ないとわからないんだから当然と言えば当然。それと、ミイラになっている人って比較的身分の高い人かと思うんだけど、結構女性も身分が高く「神官」だったりする印象。

あと、印象に残ったのはあとのほうの展示で、エジプトとギリシャは近いもんでやっぱり文化交流があったのか、ギリシャの神とエジプトの神のコラボレーションとかあって面白かった。ミイラのマスクのデザインが急にギリシャ彫刻っぽくなったりするのも面白いね。

・・・というふうに、私の知識と言えばイシスとオシリスの神くらいだもんで、好きな割にはあまり書くことがないんだけど、とにかく面白かった・・・のと、普通に見てても1時間半くらいかかったんで、結構足が疲れてしまった。グッズは結構前回の渋谷のエジプト展で買ってしまったので、今回は買わず。ただ、ガチャガチャで猫ちゃん神が出てきたので満足。家帰って携帯の歩数を見たら(まあ、色々買い物行ったりしたけど)11000歩にもなっていた。

Fe67abf17b8c43b790cb1943198818e0
ツタンカーメン・・・のレプリカなので撮影OKよん。

-----

YouTubeでショパンコンクールばっかり見てるので、本日おすすめ動画にジュネーヴのコンクールのチェロ部門優勝者のファイナル演奏が出てきた。ちゃんと仕事してるなYouTubeの自動表示機能。そんで全曲聴いてみたけどなんで・・・ルトスワフスキなの。そんなんコンクールの曲目に入ってるのすごいし、練習時間限られた中で演奏するスイスロマンド管すごい。これ優勝しちゃうのすごいし、コンテスタントが暗譜なのもすごい。しかもファイナル残った他の2人がエルガーなんすよ。あと残った3人が日本、韓国、カナダで全員アジア系なの凄い。カナダは音楽教育力入れているのかどこでも大活躍ですね。あ、優勝おめでとうございます。

| | コメント (0)

2021年9月28日 (火曜日)

ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

B06911cb4087463d9c97999d51c939a9

今月一回も有休を取ってなかったので(しかも残業が・・・ヤバイ)、急遽有休を取得。しかし何の予定もない。よく考えると「そーいえばゴッホ展やってたな」と思い出し、急遽予約を入れて行くことになった。開いてた時間が13時からと夕方からの時間しかなかったので、13時からの時間を予約。

平日だから上野で美味しいランチが食べられるかも、と思い、食べログで探して良さそうなお寿司屋さんを見つけた。回らない寿司だけどそんなに高くなさそう。1400円程でお寿司ランチ。お味噌汁には海老の頭が入っていた。

何年もテイクアウトのパック寿司しか食べてなかったので、「やはり、ちゃんとした寿司屋の寿司はいつも食べているものは別物なのか」とショックを受けた。しみじみ美味しかった。いやもっと値段の張る寿司屋だったらもっととんでもなく美味しかったのかもしれんけど。

Bb940763d01a4bfba19e77c2d3b34b9a

さてゴッホ。前にも書いたが私はゴッホはとりたてて好きな画家ではない。しかし、本物も絵を前にすると色々な気持ちが頭をよぎる。そもそも絵を描くのが好きで絵の勉強を何年もしてた私だが、現在は生活のため全然違う(給与計算の)仕事をしているので、ゴッホの絵を見ると「本当に私はこれでよかったのか」とか(普段は全く思わないのに)思ってしまうのである。

まあ、それはさておき。今回の展覧会はとある会社(ミュラー社)の社長令嬢ヘレーネ・クレラー=ミュラーが、結婚後なんか満たされなさを感じてとある先生に美術の講義を受けたあと、それで好きになったゴッホやそのほかの気に入った絵画を家の財産があるのをいいことに買いまくったが、そのうち会社は傾いたり(いや絵画収集が原因ではないんだろうけど)立ち直ったりして、色々とあったけど彼女の亡くなる一年前にクレラー・ミュラー美術館を建てて、そこからゴッホやその他のコレクションが日本にやってきて開催された展覧会である(図録買ってないので記憶だけでぼんやりまとめてみたが、違ってたらすいません)。他にゴッホ美術館収蔵の絵もやってきたので、結構な数のゴッホの絵をみる事ができる。「ひまわり」はないけど。

ゴッホの絵は、結構晩年の(とはいえ37歳だかで死んだんで画業は10年くらいだ)明るい黄色っぽい絵しか見たことがなかったんだけど、絵を始めた頃はドラクロワを尊敬しており(まあ、死ぬまでだけど)、今日知られている絵なんかずっと暗い色調の絵が今回沢山展示されていた。それよりもっとその前の初期の鉛筆やら版画用のクレヨン(たぶんダーマトグラフのようなもの?)で描いたモノクロームの絵も沢山あり、とても新鮮に見えた。まあ、絵を描き始めた最初の頃のデッサンは正直言って「わたしのほうがうまいかも」とか思ったけど。

それと、(いつも思うけど)ゴッホはあまりに厚塗りなので、油絵具は高いだろうにどうやって費用を捻出していたのか(生前絵はほとんど売れなかったというのに)、とても不思議に思う(弟テオのお蔭かな)。あの厚塗りが人々の心をとらえて離さないのかとは思うんだけど。たくさんあった展示の絵の中で、「ほぼ一日で描いた」らしい「緑のブドウ園」という絵が心に残った。とにかくすっごい厚塗りであり、絵を乾かすのに時間がかかったに違いない。

あと、ゴッホ以外の絵もなかなか良かった。そもそもルドンの「キュクロープス」(一つ目の怪人の絵だね)が展示されるというので観に行ったんだけどね。

平日の昼間だったが、場内は結構混んでいた。世の中には予防接種を済ませた人が多かったと思うが、ずっと咳してる人が場内に1人いてちょっと怖かった。絵を見るために観客が近寄ってしまうのはしょうがないとは言え、入場前に並んでいる時に私の後ろでずっと私の後ろにくっついて大声でしゃべっているカッポーがいて、「どうか離れて下さい」と言いたくなった。言わなかったけど。

トビカンの展示ではいつも結構なグッズが売っているものだけど、今回もなんかたくさん買ってしまった。前の部署は「会社にお土産買ってくるの禁止、バレンタインも禁止」なところだったんだけど、今の部署はみんなお土産を買ってくるんで今回は久しぶりに購入。貰ってばっかりで悪いからね。塩キャラメルチョコレートクランチなるものを会社に、ビックリマンシールおまけつきのポテトスナックとひまわり柄の可愛い缶入りチョコレートとゴッホ柄のタオルハンカチを自分に。いやまあほんと経済を回すためだからさあ、沢山働いているから許して。

00c58484c49e401f944d59cf3107b440

あと、昼飯のお寿司屋さんでゴッホの絵の素敵なコースターをゲット。「上野の街ぐるみでゴッホを宣伝」感はあったけれど・・・上野の森美術館では蜷川実花さんの展覧会もあったね。行きたかったけどゴッホ展で力尽きた。

----

家に帰って「日本初、こんなに大きなウミヘビが発見されました!」ってニュースを「おおっ」って思って興味深く見てたのに、それをぶった切って「おめでたいニュースが入ってきました。嵐の櫻井さんと相葉さんが同時に結婚を発表しました!」とな。ウミヘビが気になってしょうがない。

| | コメント (0)

2021年9月20日 (月曜日)

怖いクラシックコンサート

3da782436c069798c28d09aabe094023

怖いクラシックコンサート
チャイコフスキー:オペラ『エフゲニー・オネーギン』よりポロネーズ
ラヴェル:「亡き王女のためのパヴァーヌ」
(絵画:ベラスケス/王女マルガリータ)
プッチーニ:オペラ『蝶々夫人』より「かわいい坊や」
(絵画:ドラクロワ/怒れるメディア)
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」
(絵画:ファレーロ/サバトに赴く魔女たち)
ビゼー:オペラ『カルメン』より
前奏曲、ハバネラ、手紙の二重唱、第2幕への間奏曲、闘牛士の歌、第3幕への間奏曲、第4幕フィナーレ
(絵画:ゴヤ/エッチング「闘牛技」
アンコール・サン=サーンス:交響詩「死の舞踏」
(絵画:ブリューゲル/死の勝利)

ソプラノ:砂川涼子
メゾソプラノ:谷口睦美
テノール:笛田博昭
バリトン:与那城敬
指揮:三ツ橋敬子
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
解説:中野京子
司会:笠井美穂
(9月19日 東京文化会館大ホール)

過去記事:怖い絵展 上野の森美術館

「怖い絵」シリーズで大人気の中野京子さんの監修・解説によるコンサート。「怖い」とは題名だけで(ムソルグスキー以外は)ちっとも怖いものはないし、曲目も私から言わせると超々初心者向けである。普通ならスルーする出し物だが、出演歌手がやたら豪華だったし、中野さんの著作のファンの友人を誘ってみたら快諾だったので行く事に。一人じゃ行かなかったかな。

舞台に巨大スクリーンを配して、曲に因んだ絵を映し出して中野さんの解説を聞く、という趣旨の演奏会。音楽評論家とかの解説ではないちがう視点の解説だったので、これはこれで面白いなと思った。とくに「カルメン」なんて「いや今更なに?」という曲目でも、「そういえば闘牛士って出てくるけどそんなに気にしたことないな」とか考えたりもした。

1.チャイコフスキー:オペラ『エフゲニー・オネーギン』よりポロネーズ
特に選曲は意味がなく、中野さんがお好きだからということである。ふうん。

2.ラヴェル:「亡き王女のためのパヴァーヌ」
有名なマルガリータ王女の解説。近親婚を繰り返したせいであんまり長生きできなかった一族の王女様の話。近親婚でも血の濃さは実の親子以上とのこと。だが「一族みんな下唇ベロンチョ」の話はなかった。ラヴェルはこのマルガリータ王女の肖像画からインスピレーションを得て作曲した、という。この曲をどっか街中で耳にした晩年のボケてしまったラヴェルが「美しい曲だ、誰の曲?」と尋ねたそうな。

3.プッチーニ:オペラ『蝶々夫人』より「かわいい坊や」
王女メディアの絵を取り上げるなら、ケルビーニのオペラがあるやん、とは思ったけど、イタオペ・ファンの人の間では有名だけど一般的ではないし、歌手のレパートリーの問題もあるしというわけで蝶々さんに。そもそもの予定では「私のお父さん」のアリアが歌われるはずだっただったんだけど何故か蝶々さんに。えー、ジャンニスキッキだったら何の絵だったんだろうか。砂川さんは(何年経っても)相変わらずチャーミングだし声量があって素晴らしい声。ベテランの味である。最後のピンカートンのチョーチョーさんを呼ぶ声は笛田さんが歌唱。いい声。

4.ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」
この曲、ナマで聴くの初めてだし、たぶんまともに全曲聴いたの小学校の音楽の授業以来かもしんね。有名曲は有名曲だけあって、ちゃんとした演奏で聴くとやっぱりいい曲だと思う(前に聴いた「新世界」も思った)。この時展示されたファレーロの絵は初めて見た。こういう「こんな機会でないと知らない絵」が出てくるのいいね。

5.ビゼー:オペラ『カルメン』より
休憩後はカルメンのハイライト。実は「カルメン」を全曲生で見たことがなく(←ええええ)、あまり親しみのない楽曲ではあるが、この手の演奏会やガラコンサートに行くと大体「カルメン」ハイライトになるので相当人気があるものと思われ。今回は二期会の谷口さんのカルメンと与那城さんのエスカミーリオ、藤原の砂川さんのミカエラと笛田さんのドン・ホセという、日本の二大歌劇団の代表選手による演奏。生の舞台ではありえない配役でこれはこれで貴重かな。

この曲にて解説の絵はゴヤのエッチング。中野さんは実際にスペインで闘牛をご覧になったそうで、それを見ているからエスカミーリオのアリアも臨場感のあるものに感じるのかなと思った。ただ、「闘牛士の歌」の時に演奏中に色々と絵を映し出していたのに、かっこいい与那城さんに見とれてしまってすっかり絵を見忘れてしまったのを後悔。

谷口さんに限ったことではないが、歌手がカルメンを演じる時は何故か片腕を腰に当ててかっこよく構えて歌うので、今更ながらカルメンというキャラクターの独自性について考えてしまった。谷口さんのカルメン、お奇麗で声もステキだった。

藤原歌劇団代表スターによる「手紙の二重唱」はほんと魅力的だし、いや何と言っても笛田さんの声量のある美声はずっと素敵で、彼の出る舞台はみんな見たいくらい(まあ、そもそもイタオペそんなに観ない人なのでアレだけど)。

アンコールの「死の舞踏」は好きな曲なので(中学生のときよく聴いてたな)、生で聴けて嬉しい。

帰りにアンケートに答えると名画の絵葉書が貰えてなんか嬉しかった(さすが上野って感じ)。選べなくて何が貰えるかわからんかったけど、私はデュフィの黄色いヴァイオリンの絵だった。友人はゴッホのなんかだった。

なお、この公演は有料ライブ配信され、有料だが9月25日までアーカイヴで見られるとのこと。ご興味のあるかたはどうぞ。生のほうが演奏はいいに決まってるけどね。
https://ticket.rakuten.co.jp/music/classic/rtxphrr/

----

さて。私がこのコンサートを企画した場合、本当に怖いクラシックを入れるべきなんじゃないかな。どうしてもメジャー曲じゃなくなるけど。ちゃんと「怖い絵」展に登場した絵ばかりである。

1.R・シュトラウス:「サロメ」より7つのヴェールの踊り
(絵画:ビアズリーのサロメ)
99002553db194857a034ddb691ca9449

2.ベルク:ルル組曲より オスティナート
(絵画:ウォルター・リチャード・シッカート「切り裂きジャックの寝室」)
F249f507309642a3b3a7044deb58841a

3.ワーグナー:「さまよえるオランダ人」序曲
(絵画:ジェリコー「メデュース号の筏」)

135240562

4.プーランク:「カルメル派修道女の対話」よりフィナーレ
(絵画:ドラローシュ「レディ・ジェーングレイの処刑」)
925f931d4e5e4179ab05fa36504105c8

| | コメント (0)

2021年4月18日 (日曜日)

あやしい絵展/国立近代美術館

F43b59bd49dd4eb0bf940193235decbc

昨日の土曜日に鑑賞。15:30にネット予約したが、結構混んでいた。まあ、ぎゅうぎゅうってほどでもなかったけど。休日にしては丁度いい感じかな。

前に開催されて大ヒットした「怖い絵展」の続編的な感じか、または「うらめしや~、冥途のみやげ展」の系譜を継ぐのかな。こういうちょっとオカルトホラー系の展覧会が好きな人にとってはたまらない。

こういう企画展にはありがちなのだが、私のように美術史を一通り勉強したり、足しげく展覧会に通ってる者でも、日本美術史ではあまり知られていない人は結構いるもので、知らない画家の作品が沢山展示されていた。絵はまあ、うまいっちゃうまいんだけど、「この絵、買っておうちに飾るか?」って言われるといやあ・・・絶対いらないし、もし仕事から家に帰ってこの絵が出迎えてくれてもなんか・・・毎日ビビりまくるなあ、っていう画家さんの絵がちらほら。

特に印象に残ったのは、この展覧会のチラシや入場券になっている絵の甲斐庄楠音という画家の絵の数々で・・・美人画とは程遠い女性の肖像画である。何を思って描いたんだろう、気になる。「幻覚(踊る女)」など、こんな人が目の前に現れたら怖いなって思う。ある意味ダークウェブ的な。

あと、女流画家の梶原緋佐子という人の絵も印象に残った。いかにも「市井の女」をリアルに描いた絵の数々。「唄へる女」など、ちっとも奇麗でないけど、リアル大正時代の一般の女はこんな感じだったのかな。

しかしながら、こんないかにも不気味な絵ばっかりというわけでもなく、普通にみんなの大好きなミュシャのサラ・ベルナール・シリーズのポスターとか、(私が)ロンドンで沢山見た「ファム・ファタル(宿命の女)」な一連のロセッティやバーン・ジョーンスなんかの展示もあるし、更にこういった企画物ではレギュラー・メンバーのオーブリー・ビアズリーの「サロメ」の挿絵や、それに影響を受けた数々の日本の挿絵画家の絵も見ることができる。いや、何てビアズリーの影響は大きいことか。「パタリロ!」の魔夜峰央さんだってビアズリーの影響を多分に受けていると思うし。

色々と興味深いテーマに溢れていて、「怖い絵展」を楽しまれた方はきっと楽しく見られると思う。まあ、一番人気のあった部屋は普通に高畠華宵の美少女絵だったりするわけだけど・・・やっぱり弥生美術館の絵はいいよね。

こういう企画では、グッズの充実も楽しみではあるわけだが・・・最近ワーグナーの券取りすぎてお金が・・・ないんで何にも買わず。一緒に行った友人は、普通に近代美術館のミュージアム・ショップの古賀春江の「海」をデザインしたボールペンを購入。私も欲しかったんだけど、会社で出向の際にステッドラーの素敵なボールペンを貰ったばかりなので、買わず。古賀春江マグカップもちょっと心が動いたけど。色々他では買えないようなグッズに溢れてて魅惑的だった。

友人と久しぶりに会ったので、コロナに気を付けながら駅のレストラン街で食事。外人さんがやってるエスニック料理屋で「ビール1杯だけね」って言いながら3杯くらい飲んじゃうけど、ボトルワイン空けないだけちょっとは遠慮してるんですよ、私ら。

こういった怖い系の展覧会や、博物館に行くと結構持って帰ってしまいがちなので心配したのだけど、家でお布団で「さあ寝よう」とした時に背中をドンと押されたくらいであとはそんなに大したことはなかった。いつも恐ろしい頭痛に悩まされたりするんでね。

-----

まったく関係ないのだが。うちの録画機が勝手に録画してた「バチカンよりニッポンへ 祈りのレクイエム」という震災の復興支援コンサートの番組を見たら、薮田翔一さんという作曲家の「祈りの灯火」などという曲を演奏してて、「こりゃまた例の『HIROSHIMA』みたいなアレかな?」って思ったけど聴いたら結構いい曲だなって思って、何回も聴いている。とても静謐で聴きやすい。でもマーラーでもないしバーバーでもグレツキでもないし・・・って感じ。

| | コメント (0)

2020年8月26日 (水曜日)

日本三大浮世絵コレクション(東京都美術館)

6e9af56bd6064ebab04271fd89157387

昨日からあきらかに仕事がヒマなので、有給休暇を取って美術館へ。お盆休み取らなかったのでその代わりかな。しかし、お盆休みをもし取ったとしても忌み嫌われる都民なのでどこへも行けない。だもんで行くのは美術館か音楽コンクールだけ。

気温はお盆ほど殺人的ではなかったものの、やはり暑い。奇麗な青空、白い雲。

F962c379ff5747dabd7ffea16c2687a6

気になってた浮世絵展へ。当日朝予約して向かった。平日なのでさほど混んでないし(そこそこ人はいる)、人数制限しているので快適。平均年齢的にはそこまでご高齢の方ばっかりというほどでもない。

日本の三大浮世絵師の作品を集めたのかと思ったら、三大浮世絵美術館(太田美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団)の作品を集めて展示してるっていうことだった。三大浮世絵師って誰だよ、もう。

とんでもない数の展示(450点?)、しかも木版画だから一つ一つの作品は小さいのでじっくりじっくり見てるとすっげえ時間がかかる。いやあ、そんなにじっくり見てたつもりではなかったのに、あっというまに2時間過ぎた。じっくり見たい方は時間の余裕を持って行かれることをお勧めする。

まあ、有名どころは押さえてあるので、国芳とか写楽とか北斎とかフツーに展示してあったんだけど(春画はないよ、ねんのため)、私が印象に残ったのは鳥居晴信?ら鳥居派の絵で。浮世絵の歴史でもちょっと昔のほうみたいなんだけど、歌舞伎役者を描いた絵って普通役者しか描かないのに、舞台後で演奏してる人や義太夫さんも描いてて、それがなんかよかったな。なんかちょっとロートレックの版画を思い出した(っつーかロートレックが浮世絵の影響を受けてんじゃね)。

Ukiyoe
(展示してたやつとは違うかもだけど、こんな感じの絵だった。)

あとは、作者とかは忘れちゃったけど「日常使いのグリーティングカード」的なやつはすごく芸が細かくていいなって思った。(夢中で近くで見過ぎて係員に注意された。目が悪いからしょうがないんだよね) 木版画ってカラ刷りするとエンボス加工みたいにできるんだけど、あれで着物の模様にしたりするのいいよね。

グッズ類は充実してたけど、Tシャツはなんかおどろおどろしいので買わず。鍾馗様の手ぬぐい(疫病退治の絵)が売れすぎて予約制になっててワロタ。ありゃ、でも私も欲しかったな。予約しなかったけど。

私が買ったのは、会社で使うメモ用紙と(そんなん別にコピーのウラ紙でええやんと思うけど、ちょっと社内便を送るとき手紙つけるのにいいかなと、そう言って無駄に沢山買ってしまうのだが)、ダイエット中だというのにお菓子を買ってしまった。いやこれほんとにジャケ買いだから。抗えなかった。あっさり釣られた、魚だけに。ぎょぎょぎょ。おからけんぴって何。可愛すぎる無理。

B1a9c06ff45d4263abb38aaa12f9c8dd

まだ開けてないけど、あけるとこんな感じ。なんかかわいそう。(って、ふだん魚たべてるやんけ)

140b93b443a249428fc2c37228bf9108

コロナ禍でしょうがないけど、外人さんがぜんぜんいなくて残念だね。外国人観光客が大いに喜びそうな展示だ。しかも、日本語の原題よりも、英語訳を見たほうがわかりやすかったものも。女性の絵なのかと思ったら実は美少年だったり(歌舞伎の女形?)ね。

| | コメント (0)

2020年8月15日 (土曜日)

開校100年 きたれ、バウハウス -造形教育の基礎- 展 (東京ステーションギャラリー)

01a20097d2b04b268a1a678032bfbd35

過去記事:バウハウス・デッサウ展

一昨日、自宅勤務だったがあまりにヒマなので(会社で使っている給与計算ソフトの会社がお盆休みで給与計算が回らない。もうホントにこの会社使うの辞めて欲しい。グループ会社全部がみんな思ってるけど)、半休取って東京駅まで出かけた。

もちろんこのご時世なので、思い立って急に行ってぱっと入れるということはない。ローソンチケットで予約してお店で買わなきゃいけない。ただ、この日はちょうど「三太郎の日」であったのでauユーザーは歓喜。

お盆休みのせいか、そこそこ混んではいた。普段上野とかの美術館だと高齢者が多いのだが、そこはバウハウス。デザイナー志望の人とか美大生・専門学校生?みたいな若い人々が多い・・・というか若者しかおらんかった。そうさねえ、普通の絵画展みたいに名画があるわけではないので。バウハウスの教育カリキュラムを見るだけなもんで、興味のない人は全く興味はない。

バウハウスについては、過去記事を見て頂くとして・・・。いやほんと、私はバウハウスと名が付く展覧会があればほとんど観に行ってる(知らんかったのは行ってないが)。なのでほとんどいつも一緒だ。でもいいのだ。バウハウスを感じて、そこにいられるならいいんだわ。ああ、それにしてもバウハウスに留学した日本人がとても羨ましい。あの場にいたんだなあ、オスカー・シュレンマーやグロピウスやファン・デル・ローエに習ったのかな~、と思う。

そんな日本人留学生の展示もそこそこあり。有名な山脇夫妻もまた。中でも注目は山脇巌のコラージュ作品の「ホフマン物語」。そんなに細かくみている人は私くらいかもしれんが、ドイツ語でかかれた関係者紹介の中に指揮者の名に見覚えが・・・確かレオ・ブレッヒとプリングスハイムだったかな。

展示はほんとに・・・教育カリキュラムの展示ばっかりだったのだが、バウハウスを紹介した雑誌や新聞らしきものを細かく読みたいくらいだった。混んでるのであまり場所を占有できず残念。いろいろ面白いことが書いてありそうだったけどな。あとまあ、いつものオスカー・シュレンマーのあのバレエの再現映像も上映。あ、アレって初演はシュトゥットガルト歌劇場なのか。

展示は「手を触れないで下さい」だらけだったのだけど、最後にマルセル・ブロイヤーの有名な椅子に座れた。しかし、私が小柄なせいかおしりが深く沈みすぎてそのまま寝てしまいそうな感じ。あくまでくつろぎ用な感じ。

531fea7d880148dcb1fbc735b9eca259

グッズは色々狙っていたが、結局最近始めたウォーキングの時に着ようと、Tシャツを2枚も購入。なんという散財。しかし美術館にあったやつは(男性用)S/M/Lしかなかったので、自分的にはぴったりなSSはお店(グラニフ)に行かないとな。まあSだとゆったりしてて体形が隠れるのでいいんだけど。モホリ-ナジの名前のついたTシャツを着て運動。なかなかよい。

はて。

創始者グロピウスのWikipediaを久しぶりにみて、改めて思ったのは、結構長生きだったのねん。86才まで生きた。考えてみるとアルマと1911年に結婚(マーラー死んだ年だ)、1923年に離婚。マーラーが51歳で死去、グロピウスのあとに再再婚したヴェルフェルが54歳だかで亡くなったんで、グロピウス離婚してよかったんじゃね?とか思ったり(関係ないかな)。アルマ自身は85まで生きたけどね。

-----

出かける前に見かけた近所のねこさん。模様が習字の墨でちょんちょんって塗ったみたいで可愛い。

2b4bcd8e24e94c98a6f23c09977f289f

| | コメント (0)

2020年8月 1日 (土曜日)

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展(国立西洋美術館)

235f898431c04c458026052f755fce37

日曜日に倉庫作業を手伝ったので(世の中の人は靴でさえネット通販で買うのねえ)木曜日に代休を取って美術館へ。今のご時世は急に思い立っても美術館にはすぐには行けないので不便だ。しかし、予約して行ったにもかかわらず、結構混んでるもんだな。平日なのに。

前もってイープラスのアプリをダウンロードして予約。係員さんの手を煩わせることなく入場できるのでいいな。券は紙でくれるのでご心配なく。これさえあれば、常設展も入れるので捨てないよう。

入場は人数制限というか、何分かおきに6人づつ、みたいな感じで人を入れてたな。アルコール消毒は必須、しかし検温はなし。

イヤホンガイドはミュージック・ティーチャー。聞いてみたかったけど、なんか人と共有なものは避けたい(消毒はしてるんだろうけど)。アプリをインストールすれば自分の携帯でも聞けるみたいなんだけど、あいにくイヤホン家に忘れた。

さて、展覧会は。ナショナルギャラリーはもちろん遠い昔に現地に行ったのだけど、正直あんまり前すぎていろんなものと混じっている。テートギャラリーは凄くよかったな~っていうのは記憶にあるんだけど、そもそもはナショナルギャラリーの分館なんだね(忘れてた)。テートギャラリーで見た、数多くのターナーは今も忘れられないけど、ターナー自身が寄贈したんだね。

一番のメインはもちろんゴッホのひまわり。前に徳島の大塚国際美術館で見たけど(どのひまわり?)、本物は格別。ひまわり、オリンピックのビクトリーブーケに使われるはずだったんだなあって思うとなんか悲しくなった。黄色=金色だからかな?ひまわり金メダルっぽいもんね。このひまわり、どうもゴーギャンと同居するのに、ゴーギャンの部屋に飾るために描いたというが、ゴッホとゴーギャンの間って何なの?? 友情?それとも・・・。同居してすぐに耳切事件で別れたらしいけど。

行った時刻が時刻だったので(お昼の12時)、あちこちでお腹を鳴らしている人に多数出っくわした。私は駅でバッテラ買って上野公園で食してから臨んだのでそんなことは起こらず。

グッズ購入は並んでいたし、こちらも人数制限ありだったのであと回し。

常設展、普段あまり行かないのだけど、なかなか美術館に行けないご時世なので久しぶりに鑑賞。いやあ、こっちのほうが面白かった。結構色々あるんだね。最初の超昔感のある宗教画もめっちゃツボで心の中で「ひょ~ひょ~」言いながら大喜びで鑑賞した。特に「新展示」(だったかな?)のものが数多くあり、クラナッハのユディトがあったので「ああ、もう好き!」って思ってしまった。他にも首チョンパものは数多くあり、西洋人の首好きは計り知れない。

常設展だけでも行ってもいいのかも。空いてて大変快適だし、一部の絵を除いては撮影OK。まあ、全然撮らなかったけど。

あと、最後のほうに展示してあった藤田嗣治の「座る女」という絵がシソンヌのじろうさんの「好きになっちゃうー」ネタのときの女装に似てるな、と思った。

奥の奥のほうにある版画室?の、「中世からルネサンスの写本」はもうすっかり私のツボなんだけど(画集持ってるくらい写本好きだ。内容はさっぱりわからんけど)、現物はあんなにちっさいのね。目が悪いので苦しんだ。美しかったけど。

というわけで、ひまわりだけじゃなくて常設展も絶対行ってよね。とても楽しいです。

常設展を出たら、ナショナルギャラリー展のグッズ屋が空いてきたので何か買おうと思ったら、またCDが売ってた。「美術館で売ってるCDなんて誰が買うの?買わんだろ誰も」と思ったら、何故ここでジョンゲン。アレ、前に一枚だけ宗教曲のCD持ってたよね。

D0820b4055804fe38928841ae176ce36

「alto」との表示があったのでてっきり声楽曲集かと思ったら管弦楽曲集だった。altoってフランス語でヴィオラのことなの? これはMUSIQUE EN WALLONIEというベルギーの珍しいレーベル。

ジョンゲン:管弦楽のための作品集
絵になる情景 Op.56 /悲しきサラバンド Op.58 /
ヴィオラと管弦楽のための連作(組曲) Op.48 /
なつかしき思い出(親密なるページ) Op.55
ジャン=ピエール・アーク指揮
ベルギー王立リエージュpo.
ナタン・バウド(Va独奏)

このCD何故売ってたんだろう、誰が選んだろう・・・ナクソスの人かな。曲は、ドビュッシーのようなラヴェルのような、リムスキー=コルサコフのような、ディーリアスのような。なんか知らんが初めて聴くのに懐かしい感じ。ヴィオラの曲がとくに美し。(っていうか、買ったんかーい)

他に、ラトゥールの薔薇の絵のファイルが素敵だったので購入。使わんけどながめて楽しむ。

----

コロナから会社や営業所以外に(映画館くらいか)どこにも行ってなかったので、久しぶりに上野に行ったらすっごく変わってた。文化会館に出る出口も変わってたし、文化会館の前は工事中。そういえば、このところ山手線に乗ったのも品川までだったので、高輪ゲートウェイ駅も初めて見た(←えええ??)。

9f282dfa1f0d4fc48548e6c4be588d75


| | コメント (0)

2019年6月23日 (日曜日)

ウィーン・モダン  クリムト、シーレ 世紀末への道  国立新美術館

B23d798b58ff4bd0ab986a29a7c08781

金曜日に半休をとり、ギュスターヴ・モロー展に行ってそのあと電車を乗り継いで国立新美術館へ。モローはもうおしまいに近づいてたのでものすごく並んでおり70分待ちという有様であったが、ウィーン・モダンのほうはびっくりするくらい空いていた。待ち時間ゼロなんてこの美術館では初めてかも。

まあ、空いていたとはいえガラガラではない。そこそこ人はいた。そんなにイライラしないで見られるレベル。金曜日は夜8時までやっているのでそんなに急がなくてもよくて、私は何時間いたのだろう。

クリムトとシーレを中心に、ウィーンの近代から世紀末あたりまでの美術や歴史(まちづくり的な)の展示である。随分前にウィーンに3度ほど渡航したことがあり、懐かしく感じた。ウィーン美術史美術館はもちろんだけど、ウィーン市自体の展示のあるウィーン博物館にも足繁く通った。いや、何のことはない、元日にあいてたのがこことシュテファン寺院くらいだったというだけだけどさー。(なお、今回の展示によると現在ウィーン博物館は工事中で閉館とのことだった。)

ウィーンも今はもっとかわっているんだろうなあ。

というわけで、ウィーン大好き女なので今回の展示はほとんど見覚えがある。しかしシーレは久しぶりだし、ココシュカもそんなに日本にはこないんでありがたく見た。写真はなぜかエミーリエ・フレーゲの肖像だけオッケー。まあ、一応写真は撮ったけど(ピンボケごめんなさい)、別にまあ・・・いいかな。

まあ、クリムトを見たかったら上野に行った方がいいと思うし、もちろん両方行った方がいいと思う。ついでに「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」という映画も今やっているので(たまたま会社の帰り道の映画館でやっている)、それも見ようかと思う。

今回の美術展では、クリムトやシーレの絵画が中心でそれも凄いことなんだけど、我々クラヲタにはもう鼻血の出るような部屋がある。もうね、「私、今日ここに泊まる。寝袋持ってきて、一晩過ごす。」って思うくらい。なんたってもう、ウィーンの三大作曲家(私にとって)が勢ぞろいしているのだ。横に並んで。

・ゲルストル作シェーンベルクの肖像画。

・シェーンベルク作アルバン・ベルクの肖像画。

(マーラーのお葬式を描いたシェーンベルクのヘッタクソな絵を挟んで)

・ロダンが作ったマーラーの彫刻

これがどんなに物凄いことか。鑑賞者の何割分かっているのだろう。たまに老夫婦やカップルの男性のほうが「あ、シェーンベルクの絵が! このゲルストルという画家はシェーンベルクの奥さんとできちゃってね、自殺しちゃったんだ」などと説明しているのを聞いたが、女性のほうはハテナ顔。

あああ、もしもここに泊まったら、夜中にこの3人の作曲家の喋ってる声とかがブツブツ聞こえないかな!(ホラー?) でもドイツ語だからわかんないかな。

(以下、私の想像)

78889a6d25a6475daab41e59cb50fb24オレ、今東京に来ている・・・らしい。話によると東京というところは、週に一回か、それ以上?にオレの交響曲が演奏されてるって聞いたぞ(注:筆者の印象です)。何でもアマチュア・オーケストラでさえ、オレの9番とか、あの8番でさえ普通に演奏しているらしい・・・。全く、ウィーンの口うるさい評論家のやつらに聞かせてやりたいわ。なあ、アーノルド。



6b56d748a32c4fc4b898735ec1bc9036東京ってのは凄いところだ!何でも今年の春にオレの「グレの歌」を別々の団体で2回も演奏したって聞いたぞ。ウィーンじゃなくて東洋の島国の日本の東京でだ!また川崎って東京とあまり離れてないところでも秋に演奏する予定だってよ! この調子でオレの絵の展覧会もやってほしいなあ・・・へ、ヘタクソだって?やかましいわ!そんじゃ日本で流行りの卓球でもするわ。


B966c09ff2a748ee8f4bd8271a9da34a
ヘタクソに書かれた・・・もとい、シェーンベルク先生に有難く肖像画に描いてもらったベルクです。東京というところは凄いですね。私のオペラも何年か・・・いや何十年か一回は上演されるというではないですか・・・ヨーロッパから遠く離れたアジアの島国で、有難いことです。いやもう私って筆が遅いから、オペラは2曲しかないし、全体的に作品少ないし・・・いや、作曲してるときは「俺って天才じゃね?ベートーヴェンじゃね?」とか思うんだけど、改めて考えてみると「せいぜいビゼーくらいかも・・・」などと落ち込んでしまうし・・・え、何ですって?ビゼーのカルメンの上演回数は私のオペラの上演回数の何百倍ですって? いやあもう、ルルもヴォツェックも演奏が難しいですからねえ。なんでも日本じゃルルは第2幕までしか練習間に合わなくて、主役が降りちゃったって話も・・・ゲホッゲホッ、なんだろう喘息の発作が・・・ああ、今日はちょうど23日か、喘息記念日。

0037dbc2_20190623110101あの・・・アルバンさんにシェーンベルク師匠・・・なんで私を置いて行ってしまったんでしょう・・・。私の肖像画ってたしかココシュカさんが描いてませんでしたっけ・・・(泣) 置いてかないで~~~~

 

 ---ー

今回の展覧会は(最近はいつもそうだけど)グッズ販売がものすごい。みんなもしかして展覧会よりグッズ買いに来てるんじゃないの?って思った。私もバッグだのファイルだの結構買ったけど、「なんかこの蛍光ペン、太くていっぱいインク入ってて長持ちしそう」とか「このボールペン書きやすそう。」などと思い、展覧会とは何の関係もないオーストリア製の安い普通の文房具を(会社で使うのに)買ってしまった。レジのおねいちゃんがこれらをみて何故か「う、うっぷぷ」とかなってたけどおかしいかな。

 

| | コメント (0)

2019年4月27日 (土曜日)

クリムト展 東京都美術館

A79360bce0fe4a41a9c054c5fc29e11b 昨日行ってきた。金曜日は8時までやっているので、急遽労基署に届け物をして直帰で上野に向かう。

東京は雨は降ってなかったものの、4月終わりにも関わらず何故かゲキ寒で、展覧会場は意外なほど混んでなかった。ゴールデンウィークは混むのかな。

クリムトは、子供の頃から一番好きな画家である。小学生の時にマーラーの音楽に出会って、マーラーの伝記を色々と読み漁っていたので、意外なほどクリムトとの出会いは早かった。マーラー・ファンなら誰でもご存知、アルマの初恋の人である(たぶん)。確かキスくらいはしたんじゃなかったかな。でもクリムトは結局生涯独身だった。数々の絵のモデルさんとお付き合いをして、15人だかお子さんはいたみたい。

お盛んね。ピカソも真っ青のモテっぷりである。

しかし、好きな画家のわりにあんまりクリムト自身には興味がなかったんで、今回改めて展覧会で色々と分かった。マーラーも51で亡くなったが、クリムトも55才で亡くなった。太く短く生きたタイプなのかな。85歳だかまで生きたアルマさんとはえらい違いである。

クリムトの愛人と言えばエミーリエ・フレーゲが有名だけど、実はもっと仲良くしてたモデルさんはいて、マリー・ミッツィ・ツィンマーマンという人で、お子さんも生まれたけど子供の頃にお亡くなりになったようで、この展覧会で亡くなったばかりの時の写真とクリムトのデッサンが展示されている。

私自身は3回ほどウィーンに旅行したので、それこそヴェルべデーレ宮殿にはそのたびに行ってるし(そのうち一回は大々的なクリムト展であった)、分離派館も行ってる。だもんで大部分の有名な作品は見ていたものの、今回は「こんな絵初めて見た」というものがまあまああった。忘れてるのかもしれないけど。

マーラーヲタにはお馴染み?の分離派館のベートーヴェン・フリーズも、今回は複製で来日。複製とはいえ、あの空間が日本で再現されるなんて、懐かしさで胸がいっぱいになった。いつも解説のイヤホンガイドは借りないのでよく知らんのだけど(元SMAPの稲垣さんがナレーションのようである。舞台でベートーヴェンやったからかな)、ベートーヴェン・フリーズの部屋では第9のフィナーレらしき音が他人のイヤホンからもれていた。分離派館のお披露目の時にマーラーが第9を指揮したんじゃなかったっけ確か。漏れて聞こえてきた第9は、強烈なアッチェレランドといい、おそらくフルトヴェングラーのバイロイトのじゃないかなって思ったんだけど、違うかな。次回行くことがあったら、イヤホンガイド借りたいな。

有名な絵はかなり来ていたし、クリムト以外の周辺画家の絵、弟さんの作品とかいろいろと興味深く拝見。コロマン・モーザーとか、自分がマーラーに狂ってた幼少時代を思い出して何だか嬉しかった。やっぱりウィーンが大好きだ。生きているうちにもう一度行きたいな。

なお、トビカンのため、通常通りグッズはかなり充実している模様。私はウィーンでかなり色々買ってしまっているため、今回ちょっと珍しいクリムトの姪御さんを描いた絵のグッズを購入。横顔の肖像画は当時の流行だったのかな。同様の構図によるアルマの娘マノンのポートレートを思い出した。あと、ガチャガチャでピンバッジも買った。ベートーヴェン・フリーズのピンバッジ嬉しい。

他に所用があり、国立博物館へ移動。

Cfa06c84c8944b3bb4d7b2189b49e27a

 

 

| | コメント (0)

2018年11月 3日 (土曜日)

ムンク展 ―共鳴する魂の叫び (東京都美術館)

Munch4
.過去記事:ムンク展へ。(2007年)
.
これから年末調整やら会社の引っ越しとか(うう涙)とか忙しくなるのでヒマなうちに会社終わってから鑑賞。金曜は8時までやってるのでありがたい。
.
上野に向かうと途中で30人くらい?の行列。ああ、フェルメールか。いつもフェルメールは人気だな。えー、こんなんじゃムンクなんか激混みじゃねえの?と怯えたのだけど、とくにそんなに混んでなかった。意外とお子様がいるのねえ・・・と思ったけど、あとで考えてみたらポケモンとコラボしていた。
.

ムンク展、やるたんびに鑑賞しているので、何回か見たことある絵もあるし、ムンクが結構何度も同じテーマの絵を描いてるのでホントに同じ絵かは不明。ムンクは発砲事件にあったり精神を病んで病院に入ったり・・・とさんざんな人生だったわりには・・・絵は結構生前に売れてて、生涯独身ながら大きなおうちを買って画家のわりにお金持ちだったという印象。
.

私もムンクは好きな画家のひとりではあるけど、「叫び」がクローズアップされすぎてるわりに、他の絵は「そんなに人気出るような感じかな」とか思う。薄塗りで、途中っぽい印象もあったりする。精神を病んでる感がありありだし。いや、そこがいいのかな。
.

展示はテーマ別だけどムンクの生涯を追えるようになっており、さすがに「叫び」の周辺は見る人の精神を不安に陥れるようなもやもや絵が多かったが、晩年は落ち着いたのか不安な感じはなかった。1944年まで生きたのに、生涯抽象画には走らなかったのねん。
.

2007年に開催されたムンク展も素晴らしかったけど、今回もなかなかよかった。小澤さんの「グレの歌」のジャケット絵の元の油絵の展示もあった。アレ、オスロ大学の講堂の壁画ね。
.

一時間ちょいしか時間がなく、もっとゆっくり観たかったがグッズも見たかったのでちょっと欲求不満気味。友達ともう一回観に行こうかな。グッズはやりたい放題で、いつものようにTシャツ買う予定ではあったが(「叫び」のTシャツはさすがに着られないので地味なものにした)。
.
なんか調子に乗ってこんなものを買ってしまった。ポテチ好きなのでしょうがない。コイケヤとのコラボ。
.
Munch2.
パッケージの表は「まあ・・・そうね」という感じなんだけど、パッケージのウラのほうがいい。
.
Munch1
絵の後方にいる紳士はカラムーチョ食べてたの・・・ひいいいい!!(スッパムーチョバージョンもあったよ)
.
家に帰ったら、フェルメールの特集番組やってたので見た。吉田鋼太郎さんが出てて嬉しかったし英語しゃべっててかっこよかった・・・というか私は吉田鋼太郎さんは(おっさんずラブの)部長役よりもそうでないときのほうが好きだなあ。テレビで観た「シラノ・ド・ベルジュラック」とかもすごくかっこよかったし、今やってる「今日からオレは!!」のお父さん役も大好きでキャーキャー言いながら見てる。いつか本物の舞台を観に行きたい。(そういえば会社の女の子が田中圭さんの舞台に当選したそうな。当たるものなのかあ・・・申し込めばよかったな)
.
それにしてもフェルメール展のチケット代の高さにびっくり。なのにあんなに混んでる。行かないかもね。
.
----
.
楽しみにしてた「大恋愛」だが、来週にはムラサキ(木南晴夏さん)が出てくるらしいのでついでに佐藤二朗さんもちょっと出て欲しいなとか思ったけど出るわけないなあ。
.
「大恋愛」はアート引越センターが全面協力してるけど、その昔同じ脚本家によるアート引越センターの創業夫婦のドラマがありましてね・・・私全部みたはずなんだけど、意外なほど覚えてなくて、何故か出演者を原田泰造さんと米倉涼子さんと思ってた。そりゃ「奥様は魔女」でしょ。
.
それにしても「大恋愛」の第4回最後…ムロさんの「別れよう」で(おっさんずラブ第6回)牧君の「別れましょ」を一瞬想起したけど、次回予告で二人の結婚式シーンを流したので、テレ朝と違いTBSは視聴者に優しいなあと思った。地獄の一週間を過ごさなくて済んだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧