2013年11月22日 (金曜日)

ブラジルの世界遺産・コンゴーニャスに感動する。

自分の左手がギブスで不自由なあまり、手の不自由な芸術家に異常に反応を示すシリーズ。

先日、NHKをちらちらと見ていたら、世界遺産の番組をやっていて。ブラジルのコンゴーニャスってところにポルトガルから金を掘るために大挙してやってきた人たちのための、教会やら大聖堂やらが建てられた地域があり。

そこで腕をふるったのがアレイジャディーニョって彫刻家で。この人なんとハンセン氏病で手足の指が欠損してしまったそうで、それでもとんでもなく素晴らしい彩色彫刻を作り続けたという。

「当時、病気が進行していたアレイジャディーニョ。車いすに乗り、すでに切断されていた腕に、つちとノミをくくりつけながら、作品を作り続けました。」っていうアナウンスに、グッときましたわ。

そんで感動のあまり、翌日の会社での毎月の業務、約1300人分の給与明細の各営業所への送付作業を、ほぼ誰の力も借りずに行いましたわ。彫刻に比べたらぜんぜんこんなの大したことないわ。誰も褒めないけど。

ブラジルあんまし興味なかったけど、ここは行ってみたいなあって思いました。しかしブラジル、遠過ぎ。

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悪いことがあれば、これからいいことは来るって思うようにしているんだけど、そもそも転んだ場所っていうのが悪かった。このところついてなかったあまり、運が開けますようにって2~3か月前くらいから毎週毎週熱心にお参りをしていたお寺のある駅の前なんだよね。何もここで??って思いましたわ。

「毎週欠かさずお参りしたからって運が開けるだと??よいご縁があるだと??ハァ!?まだまだ甘いわ!!」って言われてしまったようで。毎週のお参りはそれ以来行ってない。長い石段が(またすっ転びそうで)恐いってのもあるけんども。 

明日、久しぶりに遊ぼうと思った友人の親類に急なご不幸が。お葬式に飛んでった。ついてないオーラがここにも。

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2009年5月 3日 (日曜日)

ポンセ/南の協奏曲 & ピアノ協奏曲

マヌエル・ポンセ:南の協奏曲(ギター協奏曲)
ピアノ協奏曲

アルフォンソ・モレノ(ギター)
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(ピアノ)
エンリケ・バティス指揮/メキシコ国立交響楽団

過去記事:バティス/メキシコの作曲家による作品集その1

南米か!ラテン・アメリカ・クラシックス Vol.1



ゴールデン・ウィークだもんで、さすがに昨日からガックリとアクセス数が減りましたな。みんなどっか行っちゃったのかなぁ。さみしいよう。

新型インフルエンザがどうのこうのったって。別に行楽地や観光地は気にせず普通に混んるようですな。
かくいう私は、昨日友人に会いに珍しく渋谷に行ったわけなんですが、さすがの東京ジモティの私でも「今日はお祭りでよかったわね」とか言ってしまいそうなびっくり人口密度で。いつもの倍の大渋滞のハチ公前(あ、ジモティはこんなとこでは待ち合わせはしないわよ)。

スクランブル交差点を渡ろうとしたところ、信号が変わってすぐ歩き始めたのに半分までいったところで信号は瞬き始め、赤になってしまった。人が多すぎてとにかく前に進めない。こんなじゃ車に轢かれてしまうぞ~もう。なんとなく中国の横断歩道思い出した。

もう・・・人間だらけじゃ~~。なのにマスクしてる人なんかほとんどいないし。私もしてないけど。

しかし、もしかして。外出できるのは今のうちかもしれん。あさってか、しあさってあたりに、海外から戻ってくる人々がたっくさんいるんだからね、確かに。

・・・案の定、発病者が出て日本も外出禁止令とか出ちゃうのかもしれんし。

・・・いや、意外と全然なんともなかったりするかもな。どうなんだろ。←揺れる思い。

で。

メキシコが今大変だからって、メキシコの作曲家の曲にしますなんていう安易な考えではないんだが・・・たまたまよ、たまたま。

ちょっと前に買ったブリリアント・クラシックスのメキシコの作曲家による音楽集だ。たったの4690円で8枚も入っているから「やったー、お買い得ー」とその時は思ったんだが、ちょっとだけ聴いただけでしばらく放置。

で、本日はメキシコ音楽界でも結構メジャーどころ(だと思う)ポンセから。私はラテンもの全般はあんまり詳しくないけど、ポンセの書くメロディはラテン的というより、クラシック好きの人の心に触れるものがある。なんだかカワイイとさえ思える。とーっても聴きやすいしいいものが多い(と思う)。

このCDセットの中にはポンセの曲はけっこう入っているんだが、その中からギター協奏曲とピアノ協奏曲を。

ギター=ラテンっぽいという感じなもんで、この曲はラテン音楽っぽい感じ。「南の」とかついているしね。あとのほうは結構胸に迫る感じはある。なかなか素敵な曲です。

しかし、ピアノ協奏曲のほうは最初は普通のドイツ系の重厚な感じで始まる。・・・で途中からちょっとリストっぽい華麗な雰囲気?とか思うんだがたまにラテンっぽいムーディな顔も見せる。リストが南米に亡命・・・てな感じ?いや別に亡命せんでもええがな。なかなかチャーミングな曲。

他にもいいものがこのCD集には入ってる。(交響三部作「チャプルテペック」ってのもイイぞ、それはまた今度。)

・・・ということで、メキシコでこれ以上被害が広がりませんよう、それと日本に発病者が出ませぬようお祈りしております。

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2008年2月26日 (火曜日)

バティス/メキシコの作曲家による作品集その1


ムジカ・メキシカーナ(メキシコの作曲家による作品集)
チャベス:「共和国序曲」
ポンセ:「市の立つ日」
エンリケ・バティス指揮/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団


最近、エビトマトクリームパスタに凝っています。まずトマトソースを作って生クリームと茹でたエビとパスタをぶちこむだけなのですが、今日はワンランクアップして。

正月の帰省土産に友達にもらったカニミソ。(Dちゃんありがとう。ダンナさんに頼んで作ってもらって下さい。)

P1000899 ぐふふ、これを入れて「エビカニミソトマトクリームパスタ」にしてみるぞ。もー、題名長すぎてどれが主語だか述語だかわかんない。

<作り方>(かなりテキトー)
まずトマトソースを作る。
・鍋ににんにく2片のみじん切りをオリーブ油で炒める。タマネギのあらみじん切り(4分の1個)を入れて透明になるまで炒める。

・トマト水煮1缶を投入。ローリエの葉を1枚入れる。コンソメキューブをくずして1個入れる。10分くらい煮る。塩コショウ。これで2~3人前くらいできる。

・別鍋でパスタを茹でる。茹で上がり2分前くらいにむきエビを投入する。
(以下一人分)
P1000900_2 ・フライパンにさっきのトマトソースを3分の1入れて火にかけ、かにみそ(ビン入り)を大匙1杯(好きなだけ)入れる。生クリームを大匙2~3杯(好きなだけ)入れる。味見して塩コショウする。

・パスタとエビをフライパンに投入し混ぜる。
・皿に盛って食う。

トマトの酸味とカニミソの旨みが渾然一体と溶け合い、かなりイケル。お店で食べたら千円は取れるぜ。贅沢すぎる。カニミソ以外はさほどお金かかってないが。

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さて、今日はこのパスタと同様に楽しくも味わい深いメキシコ音楽集。先日購入したバティス指揮のブリリアント・レーベルから出ている8枚組「Musica Mexicana」から、いっぺんに8枚はムリなので1枚目の前半を。(書いているうちにどんどん文章が長くなっちまったので、ごめんなさい)

まず。すでにこのblogではお馴染みの作曲家チャベスの共和国序曲(Republican Overture)。これはとにかくご陽気な音楽という印象である。チャベスの交響曲は「アレ?ほんとに南米音楽?」と思うほど難解なものが多い(第2番以外)が、この序曲は聴く人の期待を裏切らない。まあ、これはほんとに陽気すぎて感動もなにもないけれど。ドンタコスったらドンタコス。

第2曲はポンセの「市の立つ日」。(ポンセといっても大洋ホエールズのポンセじゃないぜ。マヌエル・ポンセ。あ、マヌエルって外人選手も昔いなかったっけ?)曲は夜明けかな?という感じの静かな音楽。そのうち教会の鐘が鳴りだんだんと音楽は激しくなる。途中、またムーディになったりする。15分と長いが、聴いててわくわくするし全然飽きない。きっと何か描写音楽なんであろう(解説が英語で全く読む気せず。)。で、結局何が言いたいんだこの曲。

ま、パスタは各自作って頂きたい。(・・・いまだに飯守ワルキューレの魔術にやられっぱなし。なげやりな記事すいません。)

飯守ワーグナーは、関西フィルinすみとり(3月30日)も皆様お忘れなく


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(別件ですが)
マ、マゼールが北朝鮮に!!(←関係ないけど)
テレ朝、「ローエングリン」の選曲深読みしすぎ。ワロス。

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2007年6月16日 (土曜日)

ヒナステラ・ピアノ協奏曲第1番

890ヒナステラ:協奏的変奏曲、ピアノ協奏曲第1番、ピアノ・ソナタ第1番
Wolfgang Groehs / Europa.so, Martha Noguera(piano)

過去記事:南米か!ラテン・アメリカ・クラシックス Vol.1

昨日は、人生初(!)、立ち飲み屋に挑戦しておりました。

いつも行くラーメン屋の途中にある串揚げ屋。去年だかできた店で新しいので、ここらへんのチープな(おっさん系)飲み屋の中で俄然入りやすそうな感じである。(小生、非常に場もちの悪い人間のため、一人では飲み屋に入れない。)

「晶太の串」って店だが。


設問1)「美女と野獣」という言葉から想像して絵を描きなさい。(10点)


みたいな感じの夫婦できりもりしている。二人ともとても愛想がいい。でも他に店員さんもう一人いたっぽい。

入ったときは5人くらいお客さんがいて、女の子同志とか若い男の子たちとかでした。カウンターの下のロッカーに荷物を置き、紙に書いて注文します。串揚げはダンナさんがやってて、おでんは奥さんがやってる感じ。お通しで小さいバケツに入った氷で冷やしてあるキャベツと塩とソースが出てくる。

この日のBGMは和田アキコの古めの曲(♪あのころは~とか、♪どしゃぶり~の雨の中で~とか)。これはなかなかいいねえ。大画面テレビでは「ローマの休日」を放映。はてこの取り合わせは。

串一本95円。肉だろうがエリンギだろうが一律なのが不思議。生ビールは420円だったかしらん。ということで女2人で合計3千円ちょいだった(かな?)。とてもリーズナブルな店。

しかし8時くらいで満員電車のような趣になり、大変小さな店でしかも客が全員酒を飲んでいるということもあり(飲み屋なので当たり前)、なんとなく酸素が足りない感じ。足も疲れるし一時間しかいられなかった。でも友人も私も大満足。帰りにペコちゃんキャンディを頂いた。

そのあと、いつも行くじらい屋へ。すっかりなじみの店員のおにいちゃんに「友達つれてきた~」と報告。奇跡的にすいていたのだが、私たちが食べ始めたらすでに店の外には6~7人ほどの行列ができてた。カウンターの中に一人で大変そうだ、いつもながら。がんばれよ。

・・・ということでかなりblogサボってたので、久しぶりに音楽を聴こう。

前にバティスの素敵なラテン音楽集のCDの中で気になっていた、ヒナステラという作曲家のピアノ協奏曲第1番。CDを先日見かけたので(しかもARTE NOVAのなので凄く安い)聴いてみた次第。

EL&Pがこの曲をもとにして楽曲を作った・・・ということだが、そっちを聴いてない(HP試聴したのみ)のでどんなのかなんともいえん。しかしこっちの原曲はとてもカッコイイ。ことに第4楽章が攻撃的でよい。

ピアノ・ソナタもなかなかよい。ラテンっぽいラヴェルっつーかプーランクっつーか。

しかし、一曲目の協奏的変奏曲は全体的にとても静かな感じ。ギターの開放弦みたいなハープの音で始まるがなかなか賑やかな感じにならず。たまに管楽器が活躍したりするが。まあ、よく言えば瞑想系かなあと。そう割り切って聴くと眠るときに聴くといいかも~なんて思う。このところ、わざわざ椅子を倒して聴くお昼寝コンサートというのもあるくらいだし。

・・・。

さてえ、今晩は築地にてお寿司である。ちょっとメタボリックな昼下がり。うう。

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2007年4月16日 (月曜日)

南米か!ラテン・アメリカ・クラシックス Vol.1

ラテン・アメリカン・クラシックス Vol.1
エンリケ・バティス指揮/メキシコ・フェスティヴァル・オーケストラ

ずっと買ったまま、放置状態だったのがこのCD。「いつか聞こういつか聞こう」と思いつつ、こたつの上にころがったまま(っつーか、そろそろこたつ仕舞えよ)。今日やっと聴いてみたら、結構面白かったす。ここに取り上げられてる作曲家は、知っている人と知らない人と半々くらいか。

演奏は。
爆演指揮者バティスで、メキシコで、しかもフェスティヴァル!!・・・というわりには別に演奏はいたって真面目なもんである。

以下、作曲家の紹介と収録されている曲の印象などを述べてみました。



ホセ・パブロ・モンカーヨ

(1912 - 1958)は、メキシコの作曲家。
ハリスコ州グアダラハラ出身。メキシコ音楽院に入り、作曲をカルロス・チャベスに師事。プロとしての最初の仕事はメキシコ州交響楽団の打楽器奏者であった。その後1949年から1954年までメキシコシティー国立交響楽団の指揮者を務めた。彼はまたアメリカ合衆国の作曲家アーロン・コープランドに招待され師事した。モンカーヨのもっとも有名な作品は、色彩的な幻想曲「ウアパンゴ」(1941)である。
(ウィキペディアより)

「ウアパンゴ」
明るいチャベスって感じ。師匠チャベスと違いご陽気なラテン音楽なので、聴く者を裏切らない。

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シルベストレ・レブエルタス
(1899 - 1940)はメキシコの作曲家・指揮者・ヴァイオリニスト。室内楽、歌曲などの作品があるが、とりわけ重要なのは管弦楽曲である。そのほとんどは交響詩であり、とりわけ、ニコラス・ギレンの詩に基づく『センセマーヤ、蛇殺しの唄』が最も有名である。
芸術音楽以外に、映画音楽にも活躍し、1935年のメキシコ映画『Vamonos con Pancho Villa!』には、楽曲を提供しただけでなく、ピアニスト役で出演し、「ピアニストを撃たないでおくれ」という科白を口走っている。
(ウィキペディアより)

「センセマヤ」
ストラヴィンスキーが間違えてメキシコに亡命してしまったかな?というような感じの曲。作曲者は絶対にハルサイ聞いてると思う。蛇殺しの唄って感じはすごくするが・・・。やべーくらいハルサイに似ている。

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マヌエル・ポンセ
(1882 - 1948)メキシコの作曲家・音楽教師。後期ロマン派音楽の作曲様式から新古典主義に転じた。ポンセはこんにち、ヤッシャ・ハイフェッツの編曲で有名になった歌曲《小さな星(エストレリータ)》の作者として有名である。しかし、新古典主義様式で、ヴァイオリン協奏曲やギター協奏曲《南の協奏曲》(1941年)などの大作も残した。 
(ウィキペディアより)

「小さな星」
普通に室内楽の演奏会のアンコールかなんかで取り上げたら結構グっときそうな感じ。演奏会が終わって聴衆は道々「なんて可愛らしい素敵な曲なのかしら!」と話しながら帰るのが目に浮かぶようである(←想像しすぎ)。胸キュンものである。

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フェリッペ・ヴィヤヌエーヴァ
(1862-1893)メキシコの作曲家。6歳でヴァイオリンをはじめ、10歳の時にカンタータを作曲する。短い生涯ながら、彼は重要な管弦楽曲や、オペラを残している。(英文解説書より抜粋)

「詩的なワルツ」
非常にチャーミング。前曲「小さな星」同様胸キュンもの。

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エイトル・ヴィラ=ロボス
(1887 - 1959)はブラジル出身の作曲家。独学で作曲を勉強し、クラシックの技法にブラジル独自の音楽を取り込んだ作風で知られる。ヴィラ=ロボスは、南米のみならず、20世紀を代表する作曲家の一人である。また、多作家としても知られ、その夥しい作品数は20世紀最大とも言われる。
(ウィキペディアより)

「トッカータ(カイピラの小さな列車)」
有名なブラジル風バッハの第2番の第4楽章である。ところで何がバッハなのかしらー。(←わかってねー)

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アルベルト・ヒナステラ
(1916 - 1983)は、アルゼンチンのクラシックの作曲家。ラテンアメリカでもっとも重要なクラシック作曲家の一人である。
ブエノスアイレス生まれ。1938年、ブエノスアイレス音楽院を卒業。1945年から1947年にかけてアメリカ合衆国を訪れ、アーロン・コープランドにタングルウッドで学んだ。その後ブエノスアイレスに帰り、そこで作曲家協会を共同で設立した。数々の指導の後、1968年からアメリカへ戻り、1970年からヨーロッパに移り住んだ。ジュネーブで死亡。
プログレッシブ・ロックを代表する名盤であるEL&Pの『恐怖の頭脳改革』に、ヒナステラのピアノ協奏曲第1番を元にした曲(「トッカータ」)が収録されている。編曲の許可を貰いに来たキース・エマーソンに対して、ヒナステラはその出来映えを絶賛したという。 
(ウィキペディアより)

「マランボ」
あーーーーーーー素敵だ。ヒナステラちょっと深めてみたいぞ。「恐怖の頭脳改革」も聴いてみてェー。ウィキペディアに載ってる「魔法のアメリカ大陸へのカンタータ」ってのも惹かれる。

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フベンティーノ・ローサス
(1868 - 1894)はメキシコの作曲家・ヴァイオリニスト、バンド・マスター。
最も有名な作品は、ワルツ『波濤を越えて』である。この古典的なワルツは、『ドナウ河のさざ波』とともにしばしばウィンナ・ワルツと混同されている。
(ウィキペディアより)

「波濤を越えて」
この曲て。ほんとにウィンナ・ワルツだと思ってた。聴いてみそ。このバティスの「こんな曲オレには関係ねー」というような、ぞっとするくらいやる気のない演奏も素敵。それにしてもこの人も何て短命。誰も知らない人はいない曲なのに作曲者はほとんど知られてない。彼こそ偉大なる「一発屋作曲家」として名を残してあげたい。

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ロドルフォ・アルフテル
(1900-1987)はスペインの 作曲家。
マドリード出身。ドイツ系の家系に生まれ、エルネスト・アルフテルは弟、クリストバル・アルフテルは甥にあたる。国民楽派と新古典主義音楽を融合させた音楽で知られ、アルフテル兄弟を中心としたグループはフランス6人組をもじってスペイン8人組と呼ばれた。
 (ウィキペディアより)

「祝典序曲」
何が「祝典」なのか不明。ちょっとプーランクっぽいしゃれた感じの曲。

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カルロス・チャベスは過去記事参照。

「弦楽のためのサラバンド(歌劇「コルキスの娘」より)」
チャベスにしては聴きやすく、前衛的な感じは薄い。チャイコフスキーが間違えてメキシコに・・・(←もういいから)。

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ブラス・ガリンド
(1910 - 1993)は、メキシコの作曲家、指揮者。
ハリスコ州サンガブリエル出身。メキシコ国立音楽院でホセ・ローロンに和声と対位法を、カルロス・チャベスに作曲を学んだ。1935年よりホセ・パブロ・モンカーヨ、サルバドール・コントレラス、ダニエル・アヤーラらと「メキシコ4人組」を形成した。1940年代より、バレエ作品を手がけるようになり、また弦楽オーケストラ曲『素人楽団の調べ』で有名になった。 
(ウィキペディアより)

「素人楽団の調べ」
まあ・・・想像通りのご陽気な曲だわ。でも演奏してるのは素人じゃないから上手よね。

で、こんな感じにぱあ~っと調べてみましたのですが、気がついたのは結構ここらへんの作曲家の曲名って、調べてみると全体的に”ヘン”ってことで、すっごく惹かれる曲が多いのである。また色々探してご報告するとしよう。



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2007年2月 2日 (金曜日)

アニータ来日記念・南米の作曲家チャベスの交響曲

P1000717 カルロス・チャベス:交響曲全集より
交響曲第2番「シンフォニア・インディア」
エドゥアルド・マータ指揮/ロンドン交響楽団

アニータが来日している。アニータ。

しかもチリのテレビの取材がくっついているという。なんだか日本のテレビのお笑い芸人の海外旅行番組みたい。「たけしのお笑いウルトラクイズ」とかの匂いもする。物笑いのタネにされているようで、まったく青森県民の心中はいかばかりか。

・・・というわけで、アニータに因んで本日は南米の音楽。とはいうものの。チリに作曲家はあまりいなそうだし、ウチのCDコレクションにも限界がある。というわけで本日紹介の作曲家はメキシコ人。

なんでもいいのさ、南米ならば。

カルロス・アントニオ・デ・パドゥア・チャベス・イ・ラムレス(1899-1978)は、メキシコ王国(現、メキシコ合衆国)のメキシコシティーに程近いポプトラに生まれる。作曲家として、指揮者として、また教育者として名高い。
彼の音楽は、メキシコの民族音楽とネイティブアメリカンの音楽、さらにはスペイン風メキシコ音楽の特徴を持つ。それは、ブラジルの音楽家ヴィラ=ロボスと並んで中南米の現代クラシック音楽としては衝撃的でもあった。(ウィキペディアより)

このCD、まー、6つの交響曲が2枚組に入っているのだが(順番は入れ違っている)、作風は(第2番以外は)大体どれも結構似たりよったり。ぼんやりとした印象としては、ショスタコーヴィチが間違えて南米に亡命してしまったような。南米の音楽っぽくありながら調性もあるようなないような。予想外に厳しい音楽で、南米なのに今ひとつ陽気な雰囲気には欠ける。しかし、打楽器とかのリズムはやっぱり南米のものである。

ま、その中でも比較的南米っぽい陽気なメロディがあって一番聴きやすい交響曲第2番を聴いてみよう。

12分ほどの単一楽章の交響曲である。最初は楽しげな田舎のお祭りっぽい音楽で始まる。お祭りの笛(のようなフルート)も聞こえてくる。・・・と思ったらゆっくりとした日本の農家っぽい音楽。ああ、今日の農作業は辛かったわ、稲刈りは腰に来るわ・・・と少し思い悩む。そして途中、さっきより激しいラテン・ダンス音楽。もう、田舎の農家暮らしはまっぴらよ。南米から青森なんかにお嫁に来ちゃってさ。本当は東京でハイソサエティな暮らしがしたかったのにだまされたわ。もうやけくそだわ踊りましょう。そしてまた気を取り直してゆっくりとした農作業の音楽。・・・と思ったらやっぱりダンス・ミュージックとなり激しく終わる。
(↑私の勝手な解釈なので参考にしないで下さいね。まったく油断もスキもあったもんじゃないわ)

指揮はエドゥアルド・マータ(1942-1995)。メキシコ人の指揮者・作曲家。同い年のエンリケ・バティスとともに、数少ない中南米出身の世界的指揮者のひとりであったが、飛行機事故により他界した。あらー、短命ね。メキシコや米国のオケも指揮していたが、ロンドン交響楽団もよく指揮していたという。

このCDはなかなか優秀な録音。曲は誰にでも薦められるものでもないが。ところでこのCDなんで買ったんだろう。ナゾである。


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2006年6月22日 (木曜日)

ラミレスの南米大陸のミサ

Ramirez アリエル・ラミレス:南米大陸のミサ(ミサ・クリオージャ) Misa Criolla

Soloists: Edgar Garcia, Luis Medina 
Alturas Studio Vocale, Werner Pfaff

(その他、南米っぽい音楽?がたくさん入っている)

(ブリリアント・クラシックス 6080)輸入盤
http://www.joanrecords.com/epages/joan.storefront/449a740800512784271b3e94b1420658/Cartridge/sl126403e5/ProductInfo/6080

明日早朝、対ブラジル戦ということで何かブラジルっぽいものは・・・と思い(別にブラジルを応援してるわけではもちろんないです)考えたが持ってなかったので、ラミレスってアルゼンチンの作曲家のこのミサ曲を。(ブラジルもアルゼンチンも私にとっちゃサッカーの国ということで大差ない・・・)

ラミレスって野球選手じゃないでえす。

この曲はクラシックというよりワールドミュージックに近い。 「ザッツ南米」なサウンド炸裂である。

このCDはすごーく安かった。700円くらいかな? ブリリアント・クラシックスって廉価盤のレーベルらしいのですが、あまりよくわかりません。この演奏に関しては、録音はかなりいいと思う。(DDDだぜ、一応)

曲の構成は以下の通り。

1. キリエ (Vidala-baguala) 
2. グロリア (carnavalito-yaravi)   
3. クレド(chacarera trunca)   
4. サンクトゥス (carnaval cochabambino) 
5. アニュス・デイ (estilio pampeano)

って、まるでヨーロッパの普通のミサ曲みたいですが、聴くとぜんぜん違う。独唱者だってなんだか「ロス・インディオス」みたいな声です (って・・・どんなんだかわかる?) 。ケーナ?とか拍子木とかすごいラテンチックです。とても親しみやすい。どなたにもオススメです。

実はホセ・カレーラスが歌ったCDが有名で(もってないけど)、去年だか日本でもカレーラスの独唱で演奏されたようなのですが、値段が高かったのか聴きに行きませんでした。

短い曲なので、余白(って言うのかどうか)には何かおっかない声の女性の歌が8曲と、ラテン・アメリカの合唱曲と称して4曲入っています。合唱曲は何故かカールスルーエ(ドイツ?)の合唱団がアカペラで歌っています。なかなか合唱曲のほうは心が和みます。もっとたくさん聴きたくなります。ピアソラとかの曲も入っています。

ということで、今日はオチがありませんが早朝4時に起きなければならないのでこのへんで・・・明日をお楽しみに!

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