レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》(演奏会形式)日本フィル
レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》(演奏会形式)
指揮:広上淳一[フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)]
カニオ:笛田博昭
シルヴィオ:池内響
ネッダ:竹多倫子
ベッペ:小堀勇介
トニオ:上江隼人
合唱:東京音楽大学
児童合唱:杉並児童合唱団
日本フィルハーモニー交響楽団
(7月8日 サントリーホール)
笛田さんのカニオ、東京音楽コンクールで優勝した池内響さんを目当てに聴きにいった。
指揮者台がすごく高くて、まるでマーラーの千人の交響曲の世界初演みたいな風情。広上さんはぴょんぴょん飛び上がり物凄く張り切った指揮ぶりで、熱の入れようがビシバシ伝わって来るが、これは定期演奏会なんだって。
最近では珍しく音大生による合唱団と、杉並児童合唱団が素晴らしい。全員日本人による歌手も穴がなく、皆さん素晴らしかった。外見ではカニオっぽくない、若くてカッコいい笛田さんの声は本当に素晴らしく響きうっとり。二期会のタンホイザーで素晴らしいエリーザベトを聴かせてくれた竹多さんの色っぽさ溢れたネッダも素敵。悪役?に当たる上江さんのトニオも美声。東京音楽コンクールでは落ち着いた雰囲気だった池内さんも.ベテラン陣に混じるとやっぱり若いなあ、と感じた。長身足長でカッコよく、若い愛人らしく素敵な歌唱。
約70分にイタリアオペラのエッセンスをギュッと詰めたこのオペラだが、このところの芸能界で話題のアレ・・・まるで,時事オペラみたいな感じでした。いやそもそも本当に起こった事件を元にしたって言うね、知らんけど。こんなヴェリズモな内容なのに、サントリーだと音が良くてシンフォニック、まるでマーラーの曲みたいに聴こえる。いやマーラー・ファンなら必ず好きだわ、この曲。
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全く関係ないのだけど、先日「細かすぎて伝わらないものまね」を見ててびっくりしたんだけど。
「缶コーヒーBOSSのおじさん」というよりは、エルガーにそっくりではないか。デミルハン・デミルというトルコ出身の芸人さんだそうです。
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