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2023年4月16日 (日曜日)

シマノフスキ/スターバト・マーテル ウルバンスキ・東響(サントリー)

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プロコフィエフ:バレエ組曲「ロメオとジュリエット」より
モンターギュ家とキャピュレット家
 情景
 朝の踊り
 少女ジュリエット
 仮面
 ロメオとジュリエット
 踊り
 タイボルトの死
 朝のセレナーデ
 百合の花を手にした娘たちの踊り
 ジュリエットの墓前のロメオ
 ジュリエットの死
コネッソン:Heiterkeit(合唱とオーケストラのためのカンタータ)
シマノフスキ:スターバト・マーテル op.53
サントリーホール
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ
東京交響楽団
ソプラノ:シモーナ・シャトゥロヴァ
メゾソプラノ:ゲルヒルト・ロンベルガー
バリトン:与那城敬
合唱:東響コーラス 合唱指揮:富平恭平
(4月15日 サントリーホール)

過去記事:ウルバンスキ/東響 シマノフスキ/ヴァイオリン協奏曲第1番、カルミナ・ブラーナ (川崎)

ウルバンスキがシマノフスキのスタバト振るので楽しみにしていた演奏会。前回聴いた彼の演奏会はシマノフスキのヴァイオリン協奏曲だったけど、それも素晴らしかったけど、わたし的にはシマノフスキの本領は声楽曲とオペラだと思ってるんで。

ロメジュリはまるで踊るような、いや何だかシェフが踊りながらパスタを料理しているような、そんな雰囲気の指揮。ハッスルしすぎて指揮台から足を踏み外しそうになることも。驚異的な記憶力なのか相変わらず譜面台はなく。あんまりプロコフィエフ聴かないので色々詳しい感想は書けないけど、冒頭から東響のダイナミックな響きで震える。組曲の並びはウルバンスキがセレクトしたそうで普通と違うらしい。バレヲタさんは曲聴いただけで映像が目に浮かび、涙が出るとの感想も。わしゃこの曲はテレビで英国のロイヤルバレエの舞台を見ただけだからよくわかんないんだけど、それでも感動。先日オーチャードの音の悪さに辟易してたのでサントリーってやっぱり音がいいな。

休憩後。合唱団の皆様登場。以前ウルバンスキの演奏で聴いたときに、「カルミナ・ブラーナ」の合唱団の人数の少なさにがっかりしたものだったが、この日はちゃんと普通の人数がいらっしゃった。

日本初演の(この指揮者に委嘱されたという)ハイターカイト?という曲は、現代曲というので怯えていたのだが、聞き始めてホッとするくらい、爽やかな聞きやすい合唱曲。ドイツ語だし普通に日本の合唱団のレパートリーに歌われてもいい感じ、知らんけど。存命の作曲家だから使用権とかあるのかな。初期のウェーベルンみたいな爽やかさ。

シマノフスキのスターバト・マーテル。ウチにあるCDは「ポーランド音楽100年」36枚組の中の一枚でカスプシク指揮ワルシャワ・フィルのそりゃあもう本場ものだからそれと比べちゃあ気の毒だけど(あと、ラトル盤も所持)、とにかくプロオケで生でシマノフスキの声楽曲を聴けたのが本当に嬉しくて、幸せだった。合唱団、ポーランド語みんな頑張った。指揮者以外ポーランド人じゃないのに。外国からいらっしゃったソプラノの方、まるでシマノフスキのオペラ「ロジェ王」のロクサーナのアリアのよう、清らかな歌声、メゾの方の深い声も素敵。与那城さんもよい声でかっこよく歌われてたし。

対訳の電光掲示板がなかったので必死に解説書の対訳を追っていたけどまあ、オペラじゃないのでそんなに筋書とかないんだけどね。静かな曲のせいかとくに大きなブラヴォーもなかったけど、聴衆はとても感動していたようで、オケ・合唱団はけたあとも観客居残りで拍手、歌手も含めて指揮者再登場。いやあ、まあほんと・・・あのう言いづらいんだけどノットの次の常任どうです?(あー、もしこの指揮者が常任指揮者になったらシマノフスキたくさんやってくれるかも、交響曲第3番「夜の歌」もやってくれるかも、ポーランド語余裕じゃないですか?東響コーラスのみなさん。)


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入り口でもらうコンサートのチラシの重さにビックリ。まあ、コロナ前はこんなんだったかな。

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