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2023年4月29日 (土曜日)

最近ハマってるLIFE

GWが始まったようだが、実はウチの会社は昨日からGWである。5月2日に有休を取れば10連休なのかな。しかし社畜だし別にそんな長く休んでも旅行など行かないので、2つに分かれたちょっと長い連休という感じ。しかもラ・フォル・ジュルネはベトベンなんであんまり・・・行きたいのがない。いやなんでベトベン・・・とは思ったが、バッハとヘンデル、もしくはショパンとかだったらいくらでも券を買ってしまいそうなので、お金の節約になっていいかなとか思っている。(「失くした小銭への怒り」はやらんのか?)

それより日比谷フェスティバルのほうが面白そうなので行こうかなと。しかし混むかな?

さて。

最近、(いつも行くところではなくちょっと遠い)スーパーに行ったら美味しそうなかつおのたたきのサラダ?が売られていたので買ってみた。題して「香味野菜と食べるかつおたたき」とな。かつおのたたきが6切れと大量の玉ねぎ、ショウガの千切りとローストガーリック、シソの葉が一枚。しかし最高のポイントが、一つだけ添えられている「藻塩仕立て塩ぽん酢」である。これが相当美味しい。

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お蔭で、1週間ほど毎日買いに行った。かつおも美味しいのだけど、どうもこの塩ぽん酢がポイントのようだ。

これ、瓶で売ってないかな、と探したのだけど(日本食研のものらしい)どうも売ってなくて。業務用のパックでもいいから(業務スーパーのみたいに)売ってないかなと思ったけどなくて。何なら他のメーカーのでもいいかなと思ったけど、意外と売ってないもんで。それが、たまたま区役所に行く用事があってその帰り道にあった某カルディに売ってた。違うメーカーだったけど。

ああ、これでかつおのタタキだけ買って、野菜はもっと増量して沢山食べられると相当喜んだ。食べてみたらまあ、若干日本食研のものとは違うような気がする?けれど美味しいからいいか。



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それと、かつおのタタキと同じくらいとんかつも好きなのだが、破格の安さのとんかつを見つけ、嬉々として買って帰ったら、なんかどうも「成形肉」ということでお安いのであった。まあ、とんかつなんて出来てるのを買ってもまあまあするし、揚げる前とは言え1枚100円じゃ普通だったら買えないよなあと納得。くず肉を何かの方法でくっつけたやつみたいです、あ、安いサイコロステーキとかこれだよね。

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揚げるとこんな感じ。全長12センチほど。結構でかい。

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まあ、純粋にとんかつとして食べると「う~ん?」という気がしてちょっとがっかりだったのだけど、考えを変えると。これでカツ丼を作ってお弁当にして持って行ったらたいそう豪華だった。カツサンドにしてもまあ・・・まあ美味しい。あくまでまあまあなんだけどね。

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2023年4月16日 (日曜日)

シマノフスキ/スターバト・マーテル ウルバンスキ・東響(サントリー)

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プロコフィエフ:バレエ組曲「ロメオとジュリエット」より
モンターギュ家とキャピュレット家
 情景
 朝の踊り
 少女ジュリエット
 仮面
 ロメオとジュリエット
 踊り
 タイボルトの死
 朝のセレナーデ
 百合の花を手にした娘たちの踊り
 ジュリエットの墓前のロメオ
 ジュリエットの死
コネッソン:Heiterkeit(合唱とオーケストラのためのカンタータ)
シマノフスキ:スターバト・マーテル op.53
サントリーホール
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ
東京交響楽団
ソプラノ:シモーナ・シャトゥロヴァ
メゾソプラノ:ゲルヒルト・ロンベルガー
バリトン:与那城敬
合唱:東響コーラス 合唱指揮:富平恭平
(4月15日 サントリーホール)

過去記事:ウルバンスキ/東響 シマノフスキ/ヴァイオリン協奏曲第1番、カルミナ・ブラーナ (川崎)

ウルバンスキがシマノフスキのスタバト振るので楽しみにしていた演奏会。前回聴いた彼の演奏会はシマノフスキのヴァイオリン協奏曲だったけど、それも素晴らしかったけど、わたし的にはシマノフスキの本領は声楽曲とオペラだと思ってるんで。

ロメジュリはまるで踊るような、いや何だかシェフが踊りながらパスタを料理しているような、そんな雰囲気の指揮。ハッスルしすぎて指揮台から足を踏み外しそうになることも。驚異的な記憶力なのか相変わらず譜面台はなく。あんまりプロコフィエフ聴かないので色々詳しい感想は書けないけど、冒頭から東響のダイナミックな響きで震える。組曲の並びはウルバンスキがセレクトしたそうで普通と違うらしい。バレヲタさんは曲聴いただけで映像が目に浮かび、涙が出るとの感想も。わしゃこの曲はテレビで英国のロイヤルバレエの舞台を見ただけだからよくわかんないんだけど、それでも感動。先日オーチャードの音の悪さに辟易してたのでサントリーってやっぱり音がいいな。

休憩後。合唱団の皆様登場。以前ウルバンスキの演奏で聴いたときに、「カルミナ・ブラーナ」の合唱団の人数の少なさにがっかりしたものだったが、この日はちゃんと普通の人数がいらっしゃった。

日本初演の(この指揮者に委嘱されたという)ハイターカイト?という曲は、現代曲というので怯えていたのだが、聞き始めてホッとするくらい、爽やかな聞きやすい合唱曲。ドイツ語だし普通に日本の合唱団のレパートリーに歌われてもいい感じ、知らんけど。存命の作曲家だから使用権とかあるのかな。初期のウェーベルンみたいな爽やかさ。

シマノフスキのスターバト・マーテル。ウチにあるCDは「ポーランド音楽100年」36枚組の中の一枚でカスプシク指揮ワルシャワ・フィルのそりゃあもう本場ものだからそれと比べちゃあ気の毒だけど(あと、ラトル盤も所持)、とにかくプロオケで生でシマノフスキの声楽曲を聴けたのが本当に嬉しくて、幸せだった。合唱団、ポーランド語みんな頑張った。指揮者以外ポーランド人じゃないのに。外国からいらっしゃったソプラノの方、まるでシマノフスキのオペラ「ロジェ王」のロクサーナのアリアのよう、清らかな歌声、メゾの方の深い声も素敵。与那城さんもよい声でかっこよく歌われてたし。

対訳の電光掲示板がなかったので必死に解説書の対訳を追っていたけどまあ、オペラじゃないのでそんなに筋書とかないんだけどね。静かな曲のせいかとくに大きなブラヴォーもなかったけど、聴衆はとても感動していたようで、オケ・合唱団はけたあとも観客居残りで拍手、歌手も含めて指揮者再登場。いやあ、まあほんと・・・あのう言いづらいんだけどノットの次の常任どうです?(あー、もしこの指揮者が常任指揮者になったらシマノフスキたくさんやってくれるかも、交響曲第3番「夜の歌」もやってくれるかも、ポーランド語余裕じゃないですか?東響コーラスのみなさん。)


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入り口でもらうコンサートのチラシの重さにビックリ。まあ、コロナ前はこんなんだったかな。

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2023年4月10日 (月曜日)

R.シュトラウス 歌劇「平和の日」(日本初演)千秋楽 東京二期会

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R・シュトラウス:歌劇「平和の日」(日本初演)
包囲された街の司令官:小森輝彦
マリア(その妻):渡邊仁美
衛兵:大塚博章
狙撃兵:岸浪愛学
砲兵:野村光洋
マスケット銃兵:髙崎翔平
ラッパ手:清水宏樹
士官:杉浦隆大
前線の士官:岩田健志
ピエモンテ人:山本耕平
ホルシュタイン人 (包囲軍司令官): 狩野賢一
市長:持齋寛匡
司教:寺西一真
女性の市民:中野亜維里
合唱: 二期会合唱団
指揮:準・メルクル
東京フィルハーモニー交響楽団
(4月9日 文化村オーチャードホール)

初日に続き千秋楽も鑑賞。別キャストだから両方見るもん。お蔭で東京春祭のマイスタージンガーは諦めた。まあ、マイスタージンガーは生きていればまた見聞きできるだろうが、この曲はもう二度と聴けないだろう。

席は2日目は若干ケチった。1日目は前から2番目で音は大迫力だったけど前すぎて舞台全体が見えず。2日目は2階席の後ろの方だったので舞台全体がよく見えた。しかし音響はホールのせいで今一つ。

初日の若々しい美声の司令官も素晴らしかったけど、今日の小森さんは流石にベテランの歌唱で貫録。そもそもの世界初演はかのハンス・ホッターが歌った役だったんだよな、と(ヴォータン歌う歌手だもんね)納得。しかし、遠目に見るとマントの衣装でロマンスグレーの小森さん、なんだか幕末の武士にも見えた。そーだ、せっかく全員日本人キャストなんだからいっそ舞台を日本にして、みんな侍のカッコでどう?とか考えたけど、「あ、だめだ。それじゃみんな最後に切腹しちゃう」って自分で却下。

2回目なんで、昨日より色々とシュトラウスの音楽について気づくこともあった。平和が訪れ始めた時の音楽は何だか「ダフネ」みたいだなとか思ったり、やっぱりあとの方は「影のない女」かなって思ったり。しかし最後はやっぱりまあ、ベートーヴェンの第九だなあ。(前に出かけた藝大の「戦没学生のコンサート」の時に、この時代の音楽はどうしてもベートーヴェンになりがち、と片山先生がおっしゃっていたのを思い出す。)

メルクルの指揮はあの「ダナエの愛」や「ローエングリン」の如く素晴らしかったし何の文句もないんだけど、もしかして(お元気なら)飯守泰次郎さんが振ったらどんなかなあ、とか考えたり。そーいえばメルクルの新国での「ジークフリート」は素晴らしかったなー。またメルクルにリング振ってもらいたいな。

その他、遠くてオペラグラスでしか見てないけど、イタリア語の唄を歌うピエモンテ人役の山本耕平さんかっこよかった、声も。この役は何となく「薔薇の騎士」のテノール歌手役的存在なのかな。この日頂いて帰った二期会の冊子を見ると、小森さんと同様にマリア役の渡邊仁美さんも「シュトラウス・ラバー」のようだったので、やっぱり好きな作曲家の初演を演じるのは嬉しいだろうな、と思った。ワーグナーの諸役に勝るとも劣らない難役と感じたが、もし「影のない女」が上演されていたら皇后役だったそうなので、つまりあの・・・「影のない女」やってくんないかな二期会さん。

 

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R・シュトラウス  歌劇「平和の日」(日本初演) 初日 東京二期会

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R・シュトラウス  歌劇「平和の日」(日本初演)
包囲された街の司令官:清水勇磨
マリア その妻:中村真紀
衛兵:北川辰彦
狙撃兵:高野二郎
砲兵:髙田智士
マスケット銃兵:松井永太郎
ラッパ手:倉本晋児
士官:石崎秀和
前線の士官:的場正剛
ピエモンテ人:前川健生
ホルシュタイン人 包囲軍司令官:河野鉄平
市長:伊藤達人
司教:堺 裕馬
女性の市民:石野真帆
合唱:二期会合唱団
指揮:準・メルクル
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
(4月8日 文化村オーチャードホール)

過去記事:R・シュトラウス「平和の日」

2015年の「ダナエの愛」以来のメルクル&二期会のシュトラウス。「ダナエ」は日本オペラ上演史に残る(と思う)名演だったが、この「平和の日」もそれに迫る上演。その昔、この曲のCDは入手が困難、「世界初録音盤」しかなかったので聴いてみたくて個人輸入までしてしまった。それが・・・自分の生きている間に生の上演が見られるなんて、本当に信じられなかった。この日は渋い演目&天気悪い&渋谷(駅は工事中で都民でもよくわからんし東急本店まで向かう道が最悪)という悪条件で客の入りは今ひとつだったようだが、私は一階1前から2番目の席でまるで時の権力者みたいな気分(なんか微妙)で堪能させて頂いた。シュトラウスを聴いた、というより思う存分「浴びた」という感じが近い。周囲はいかにもシュトラウス好きそうなおっさんお兄さんだらけであった(なんとなくだけど)。

しかしまあ実は、対訳がついた状態で聴くのは私は初めてで「えーこんな歌詞だったのか」と思った。30年だか戦争が続き、市民たちは飢餓に苦しんでいるシーンが続く。そのうち大砲が鳴り教会の鐘が響き、敵が白旗をかかげ一瞬平和が訪れる。しかし司令官は「いや、騙されているんだ。戦争は終わらせないぞ」と頑なに握手を拒むが、ヨメのマリアの説得で心を開き、戦争は終わる。最後はフィデリオか第九交響曲のようなオラトリオ風の平和賛歌で終わる。なんか(ぼんやりと筋書は知ってたけど)「はあ、そうなのかあ」という感じ。曲は凄く好きなんだけど、内容は素直に喜べない感じだ。やはり第2次大戦直前のあの空気を感じて微妙な気持ち、シュトラウス大好き人間でもそんな感じ。ヒトラーもこの曲はお気に入りで?プロパガンダに利用していたようにも思うが、シュトラウスが(表向きは)ナチ寄りにしていなきゃいけなかったのも、家族(息子のヨメがユダヤ系)の関係で仕方がないんだけど・・・。ナチ寄りとも反ナチとも取れる微妙な造りなのかね?

しかし本場ヨーロッパではなく、日本で上演してくれたこと、シュトラウスやワーグナーの名手であるメルクルの指揮で聴けたことは意義があるし、二期会の若手実力者の歌唱も聴きごたえがあった。

このところの二期会での私の推しバリトンの清水さんは相変わらずの美声で、まるでベルント・ヴァイクルをおもわせる。歌うところ沢山で耳が幸せ。妻役の中村さんの熱演、出てくるところは少ないながら石野さんの演技も印象に残る。二期会のドイツ系演目を担うユーゲントリッヒャー・ヘルデンテノールの伊藤さんの歌唱も素晴らしかった。

オペラコンチェルタンテなので、オケも舞台に乗りその前で歌手は最低限の装置と衣装で歌い演技。むかしのドイツの兵士っぽい衣装からフィナーレは男性はスーツ、女性はコンサートドレスで登場、まるでティーレマン指揮ザルツブルク音楽祭の「影のない女」のフィナーレみたい、って思った。だれも指摘しないけど。

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