オッフェンバック「ホフマン物語」新国立劇場(千秋楽)
オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」
【指 揮】マルコ・レトーニャ
【演出・美術・照明】フィリップ・アルロー
【衣 裳】アンドレア・ウーマン
【振 付】上田 遙
【再演演出】澤田康子
【舞台監督】須藤清香
【ホフマン】レオナルド・カパルボ
【ニクラウス/ミューズ】小林由佳
【オランピア】安井陽子
【アントニア】木下美穂子
【ジュリエッタ】大隅智佳子
【リンドルフ/コッペリウス/ミラクル博士/ダペルトゥット】エギルス・シリンス
【アンドレ/コシュニーユ/フランツ/ピティキナッチョ】青地英幸
【ルーテル/クレスペル】伊藤貴之
【ヘルマン】安東玄人
【ナタナエル】村上敏明
【スパランツァーニ】晴 雅彦
【シュレーミル】須藤慎吾
【アントニアの母の声/ステッラ】谷口睦美
【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団
(3月21日 新国立劇場・オペラパレス)
新国立劇場のホフマン物語 の千秋楽を観てきた。3階席だったが後ろの席がフランス語を喋る夫婦で、「なんか感じが出るな(フランス・オペラだし)」と始まる前は思ったが、演奏中も結構ぺちゃくちゃ喋ってたし(とくにダンナ)、椅子もガンガン蹴られて注意もできず、よい公演だったのに若干悲しい気持ちになった。相手が日本人だったらやんわり注意するとこだが、もし観光客でイヤな気分になられたら私の責任で日本がキライになるかも、とか色々考えて黙ってた。こういう時って、係員に相談するべき?
それはさておき。
実はこのオペラを生で観るのはたったの2回目で、1回目はかなり昔にウィーン国立歌劇場でだった。有名なアリアや音楽もあるので初心者向けと思いきや、実は何言ってるかわからない、難解なオペラ。まあ、大体まとめると「ミューズに魅入られたばっかりにことごとく恋愛をぶち壊されるかわいそうな男の話」でok?かしらん。
カラフルな舞台と衣装、合唱は素晴らしいしバレエやカンカンも楽しいし、日本でのワーグナーの上演では欠かせないシリンスの悪役全部も素晴らしかった。
主役のカパルボは初めて観る人だが、なかなかハンサムだし熱演だし良かった。影のようについて回るニクラウス役の小林さんもズボン役似合っててカッコよかった。実は安井陽子さんのオランピアを目当てに行ったのだけど、声は当然素晴らしかったけどロボットの演技もぶっ飛んでて良かった(めっちゃ可愛い)。
第3幕で何故かどうしても泣いてしまうので(内容にっていうより畳み掛けるような音楽に)、生の舞台を観るのを避けていたのだが、今日もかなりヤバく休み時間にトイレに駆け込んで鼻をかんだ。こんな人いますかね?
やっとブラボー解禁になり、みんなこぞってブラボーやブラービ、ブラーバを言いまくっていた。やっぱりブラボーないとつまんないよね、オペラは。
意外と長いのね、このオペラ。
この日の午前中はWBCの準決勝だった。侍ジャパン逆転勝ちで気持ちよくオペラパレスに向かえたけど、もし負けてたらちょっとイヤな気分で鑑賞するとこだった(前記のフランス夫婦のこともあったし)。
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