「重要文化財の秘密」展 東京国立近代美術館
金曜日に急に思い立って有休を取り(この展覧会に行くためではなく、なんとなく疲れちゃったので)重要文化財の秘密展に行ってきた。明治以降に重文に指定された作品を展示するという催し(全部じゃないけど)。教科書に載ってる作品ばかりかと思いきや、初めてみる作品もわりとあった。会期途中に作品の入れ替えがあるらしく、目当てにしていた黒猫ちゃんには会えず。
重文といえど、最初から傑作との誉の高かった作品ばかりではなく、公募展でも成績は下の方とか、発表時は表現が新しすぎて世間が付いていけなかったりとか、そんな作品も多かった。まあ、そのくらい新しい表現方法でないと将来の美術史に残っていかないのであろう。かなり昔の作品なのに重文になったのは結構最近、なんて作品もちらほら。
例えば、以前知らなかったけど山田吾郎さんのYouTubeで知った「騎龍観音」は最初は「龍に乗っててサーカスの女みたい」な評もあったらしいが、正直言うと現代の私から見ても結構異様な感じではあった。
(原田直次郎 騎龍観音 1890年)
この日は平日の金曜日にもかかわらず、朝イチは空いてたけど11時くらいからかなり混んできた。もしかして近隣の皇居の花見も兼ねての人も多かったのかな。
場内は撮影可・SNS可の作品もあり、みんなバシバシ撮っていた。しかし、わざわざ音声ガイド(前に行った「ポンペイ」の時にアプリを入れてあったので)を購入したのに、私の携帯のせいなのかWi-Fiがイマイチで音声が途切れ途切れなのは残念だった。800円もしたのにさー。
(安田靫彦 黄瀬川陣 1940/1941 部分)
なんか侍ジャパンて感じ。ちょっと村上に似てるなとか思った(←気のせい)。
(高橋由一 鮭 1877)
この絵を見ると鮭茶漬けが食べたくなる。
(初代宮川香山 褐釉蟹貼付台付鉢 1881 部分)
これさ、鍋で湯がくと真っ赤になってきっと美味しいだろうね・・・と思うほどリアル蟹だった。
(中村彝 エロシェンコ氏の像 1920)
全くどうでもいい話なんだけど、「つね」って漢字が難しいのでググったら全然違う人の写真(中邑真輔さんというプロレスラー)が出てきてびっくりした。
(和田三造 南風 1907)
突然のいい体。筋肉は裏切らない。パワー!
(高村光雲 老猿 1893)
この作品を作るために栃木の山から大木を切ってきたとか、知り合いに猿を借りたみたいなことが解説されていた。いやほんとに毛並みとか細かい。
常設展も全部鑑賞し(常設展には岡本太郎や藤田嗣治の絵があったり面白かった。修復に関する展示に「なんでも鑑定団」に出ててそれを美術館が買い取ったと思しき絵があった。)、近隣でとろ玉うどんを食べて(卵が不足している中、ちょっと貴重。美味しかったなあ)花見へ。しかし意外と桜の名所の千鳥ヶ淵公園は遠く、万歩計を見たらこの日は12000歩ほど歩いていた。いい運動。