エゴン・シーレ展(東京都美術館)
一昨日から開催のエゴン・シーレ展に行ってきた。有休を取り(会社で取らされた、が正しい)金曜日の午前中であったがそこそこ混んでた。制服姿のJCが多く見受けられたのは意外。遠足かな修学旅行かな? 18歳以下の人は期間中は無料で入場できるそうなので(大学生・専門学校生は2月9日まで無料)、学生さんは行くべき。画家の死後、ウィーンの眼医者ルドルフ・レオポルド氏が集め始めているころはどうも春画扱いだったようなので、エロティックなデッサンが多いシーレではあるけど、小中高の学生さんに見せられないようなえっちい絵の展示はないのでご安心を(わたしがそう思ってるだけかもだが)。
シーレの絵は、日本で開催されるウィーン分離派展だのクリムト展だのはだいたい行くので、今回展示されてたシーレで見たことある絵は7割ほど。しかも本家のレオポルド美術館も行ったし、おまけに学生時代にシーレの伝記映画まで観てる。ただ、展覧会のチラシやポスターになってる自画像と並んで(前に見た時は)飾られるはずの「ヴァリーの肖像」の展示がない。ウィーンに絵を見に通うような人にはちょっと物足りないかもだが、初めてシーレの本物に触れるにはまあちょうどいい感じ。いつかウィーンに行って本物のクリムトやシーレを見たり、あの分離派館の建物を見たり入口のカメさんの彫刻を見るのを楽しみにすればよいと思う。
シーレ以外の周辺の画家の絵がまあまああり。しかし、アルマ・マーラーの愛人として名高いココシュカの展示があるというので「もしかして、『風の花嫁』あるかなー」と期待したが、なかった(「風の花嫁」はアルマと画家本人を描いた作品)。まあ、レオポルド美術館にないんだもん、こないよね。
見れて良かったのは、シェーンベルクの絵の先生でシェーンベルクの嫁と恋に落ちて結局自殺しちゃったゲルストルが描いた、アルバン・ベルクの妹のスマラグダの肖像。いやこの絵の存在さえ知らんかったわ。これのためだけにいつもは買わない図録買いましたわ。お陰で帰る道中重かった。こんな立派な画集、3500円はお買い得と思う。印刷なんでやっぱり色に難ありだけどまあ、それはしょうがないかな(元印刷業界勤務なんで)。読み物は豊富。他にTシャツ(比較的ぱっと見シーレっぽくないもの)とドリップコーヒーを購入。コーヒーは猿田彦コーヒーのものだが、5パックぜんぶ違う絵のパックになっており、入れ替えて飾れるようになっている。お土産用に一枚一枚配るより自分で飾って楽しみたい。絵葉書や一筆箋を買っても結局使わないし。
なお、風景画のコーナーだけ撮影可。大好きな「冬の木」の絵が撮影できて嬉しい。
東京は午後は雪との予報だったので頑張って午前中に行ったのに、別に降らず。鑑賞後、重い図録を持って街を歩きたくなく、いつもの寿司屋には行かず。お昼ご飯は初めて駅構内の「東京じゃんがらラーメン」にて喫食。なんか私の思うとんこつラーメンより幾分さっぱりしてた。食べログではここより点数の低い一蘭や一風堂のほうが好きかも。食べログの点数ってようわからん。
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