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2022年10月23日 (日曜日)

岡本太郎展 東京都美術館

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金曜日の夜、給与計算が終了したのでネットで予約して参戦。さほど思い入れのない芸術家だけど平日もたいそう賑わっているという話なので金曜の8:00までやっているときを狙って行った。しかし、行列ができるほどではないがそこそこ観客はいた。中には小学生のお子さん連れのファミリーとかもわりといて楽しそうに写真を撮ったりしてたもんで、「芸術は爆発だ」を知らん世代でもずっと受け入れられる芸術家なんだなと思った。私も中学のときはクラスの悪男子たちと図書室でダリの画集見ながらガハハとか笑ってたりしてたからそんな感じの存在かな。

そうそう、この展覧会は写真撮ってもOK(自分で使用するためのみ)。そこかしこに流される映像は写真ダメ、動画は撮っちゃダメ、作品の上からの撮影はダメ(カメラをおっことして作品を傷つけたりしないため)などの制限はあったものの、とても珍しいなと思った。最近はコンサートのカーテンコールは撮影可になったりして驚いたけど、やはりこのご時世なのでSNSで拡散するのは良しとしているのだろう。

それにしても恐ろしい展示の数。一人でこんなに描いたり作ったりしたのか、と今さらながら驚く。子供の頃は「ビートたけしのアーティスト版みたいな人」などという認識であったが(まあ、タケちゃんだって今やコメディアンというよりアーティストだけど)、改めて映像を熱心に見ると日本版ピカソ+ダリみたいな感じに印象が変わる。

まあ、展覧会には岡本氏本人の年譜が展示されてたけど、まあなんというか・・・エキセントリックな人生なんだな。お父さんもお母さんもちょっとクセがすごすぎる。家庭環境があのような芸術家を生み出したのかなあと。母親の家が大金持ちだったというのもあったけど、家族でフランスに渡ったりとか・・・実家が太いの芸術家には大事。

最近たまたま渋谷に行く事が多いのだが(コンサートとか)、井の頭線に行く途中に岡本太郎のでっかい絵(明日の神話)が飾っていているも「でっかいな~どうやって(どこの会社が)運んだのかな」(←職業病)とか考えてしまう。会場では修復や除幕式の様子の映像も流された。さしずめ日本の「ゲルニカ」かな。また、近鉄バファローズ(昔の)の帽子の展示があり、「なんで?」と思ったけどあの牛のマークは岡本氏のデザインだったのだね。チュッパチャプスのロゴマークがダリなのを思い出す。

6:30くらいに入ったため時間がなく1時間くらいで速足でみたけど、ちゃんと見たら2時間くらいかかりそうである。また、グッズが「どうしたの?」と思うほど充実していた(みんな狂ったように買ってた)。展示の中のブラウスの柄が可愛いな、布があったら作りたいなって思ったけどそんなの売ってるはずはなく、同じ柄の手ぬぐいを購入。あと、タローマンのハンカチも買ったけど、人に見られたらドン引きされそうな感じだ。

場内に「座ることを拒否する椅子」の展示が何個かあったけど、みんな拒否されず普通に座ってたし、私も座った。あまり座り心地のいいものではないけど。あと、例によってカタログを買わなかったのだが、あとで出品リストを見返したら「大野外オペラ・ローエングリンのためのデザイン」などというものがあり、すっかり見逃していて後悔。ネットで探すと一応上演の画像は出てきた(個人のブログだったのでリンクしないけど)。砂原美智子さんのエルザ、高田信夫さんのローエングリンとのこと。観たかったな(生まれてない)。

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グラスの底に顔があったっていいじゃないか・・だっけ?

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↑座ることを拒否する椅子。

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2022年10月21日 (金曜日)

ヴィエニアフスキ・ヴァイオリンコンクール 前田さん優勝おめでとうございます!

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ピアノで言えばショパン・コンクールと同じくらいすごいレベルのヴァイオリン・コンクールで、日本人が優勝した!前田妃奈さんおめでとうございます!

実は今回は(仕事が忙しくて)あんまり聴いてなかったんだけど、たまたま昨日の夜中に目が覚めて、彼女の弾くブラームスのコンチェルトをリアタイで聴いていたよ。楽器がいいのがまずよくわかる、として。彼女の笑顔さえたたえた落ち着いた演奏は本当に素晴らしいと思いました。まあ、私がこの曲が好きだってのもあるけど、聴き惚れました。

いつか、生演奏で聴けることを楽しみにしています。本当によかったです(他の人聴いてないので比べられないけど)。

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2022年10月16日 (日曜日)

ブロムシュテット/N響 マーラー9番

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第1965回定期演奏会
マーラー:交響曲第9番ニ長調
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 NHK交響楽団
(10月15日 NHKホール)

土日とも全席完売、当日券なし。どうも(他人のTwitterによると)N響の定期が完売するのって、朝比奈隆さんが晩年に指揮した時以来なんだそうだ。どんだけ売れてないのN響。まあ、だいたい当日行けば入れるもんね。しかしまあ、クラシックのコンサートであのでっかいNHKホールが全部うまってるのって初めてみたかも。だいたいどこか空席はあるものかと。私はたまたまEプラスのアプリで眺めてたら「あら、ブロムシュテットがマーラーを振るの」と思い、まだちょっと余裕があったので一番安い席をゲット。何でも私が初めて自分で買って行ったコンサートはブロムシュテットのN響(巨人)だったもんでね。マエストロは数か月前にどうも転んで骨折したらしく来日も危ぶまれたが、ちゃんとおいでになった。

しかし、御年95歳。ずっと若々しい姿をみせてらしたマエストロも、さすがに老人になったなあと思った。マロさんに支えられて登場したときは観客は今まで聞いたこともないような大拍手で迎えた。まだ演奏してないのにまるで世紀の名演が終わったような感じな拍手。足がまだお悪いので椅子に座って指揮。私は3階席真ん中へんの列はしっこだったので(いや、安席にしてはいいほうです)、指揮姿は遠く観客の頭でよく見えなかったが、指揮棒なしのその手で紡がれる音楽は意外と快活でテンポは速いかな、と思った。

それにしても。らじるらじるで昨日の演奏をプレイバックPart2しているが、「いやあ素晴らしい演奏だ」と心底感動した。実演で聴いたときはまあ3階席にしてはよく聴こえるな、NHKホールちょっとは音よくなったかなとか思ってたんだけど。何しろ楽員の集中力と何より聴衆の人々の集中力で、(私が)恐ろしく緊張してしまい「咳が出ちゃったらどうしよう」とか「お腹がなっちゃったら大変」とか思いながら聴いていた。もうこれ以上の「水を打ったような静けさ」はなかった。こんなに緊張したのクライバーの「薔薇の騎士」以来だ。ぴーーーんと張りつめた空気の中、楽章が終わるたびに聴衆みんなの安堵の声が聞こえるようだった。携帯が鳴るとか、演奏中くしゃみをするとかそんな粗相をする人は皆無。ほんとに・・・ほんとにこれだけはどんなにラジオの音が良かろうとも現場にいた人にしかわからない。エモーショナルな(若者言葉でいうところのエモイ)ひと時だった。

演奏の感想は・・・生中継されたしまあ11月にテレビ放送もされるのでそれを見て頂くとして(逃)。意外とこの曲で言われるような「死への恐怖」とか「この世との決別」みたいなのは感じず、まあ第1楽章はさすがに死神がうろちょろしているような感じはしたものの、第4楽章は「まだまだ生きるぞ」という指揮者の気持ちがあらわれるような演奏だったように思う。演奏終わったあとも深く落ち込むということはなく、感動しながらも「いいものを聴いたな」という明るい気持ちに溢れていた。まあ、演奏は超完璧というわけでもなくて第4楽章は高齢のマエストロの指揮のせいなのか打楽器の出が0.5秒くらい早いかなとか楽員さんも若干お疲れかなとか思ったりした(個人の感想です)。今日は改善されてより良き演奏になるのかな。券ないから行かないけど。

演奏が終わったあとかなり長い沈黙のあと、聴衆の一人が「ぶらぼう」と言ってみんな大拍手。あれ、あのさあ、ブラボーまだ禁止じゃないの?あとで「あれ、ブラボー言ったのオレなんだぜ」ってクラヲタ連中に自慢したいの?まあ・・・フライングじゃないからいいけどさあ。

万雷の拍手の中、マエストロはマロさんに支えられて2回も舞台に登場してくれた。「ああ、そんな無理せんでも・・・」とか思った。自分の高齢の父がやっぱりちょっと足が悪いので姿が重なった(でも父のほうが若いが)。

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拍手に応えるマエストロ。N響もカーテンコールは撮影可になった。

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2022年10月15日 (土曜日)

ヴェルディ/椿姫 ゲッツェル指揮/東京フィル

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ヴェルディ:歌劇「椿姫」(ラ・トラヴィアータ)

ヴィオレッタ:森麻季
アルフレード:山本耕平
ジェルモン:大西宇宙
フローラ:林美智子
ガストン子爵:大槻孝志
ドゥフォール男爵:成田博之
ドビニー侯爵:斉木健詞
医者グランヴィル:金子慧一

アンニーナ:増田弥生
ジュゼッペ:廣田亮
使者:秋本健
フローラの召使:川村章仁

指揮:サッシャ・ゲッツェル
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団

(生け花)華道家:假屋崎省吾 

(10月10日 Bunkamraオーチャードホール)

月曜日に観に行って、ずいぶん経ってしまったのだがまだ上演の素晴らしさは頭に残っている。演奏会形式ながら舞台に長椅子や書き物机などあり、かなりガチ演技つきであった。衣装もちゃんと幕ごとに合わせて変わっていた。(だもんでまあまあ券はお高い) 人気演目のため満席とまでは行かないがかなり席は埋まっていた。

4月に観に行った新国立での「ばらの騎士」で名演を残し、日本のクライバー信奉者を狂喜させたサッシャ・ゲッツェルの指揮の椿姫、もう行かないわけはない。薔薇の時はあまり指揮者が見えない席だったので、今回は彼の流れるような美しい指揮ぶりを堪能できた。まあ、指揮は言われるほどクライバーのコピーというわけでもないが、前日クライバーの椿姫のCDを全曲聴いていてテンポとかは全く違和感がなかった。ライブらしい盛り上げ方もあり、見事であった。歌手の背を向けての指揮だったので、たまにあわせたいときに歌手のほうを振りむくのがかっこよかった。

歌手は主役の森さんはじめ、穴がなかった。端役に林美智子さん、大槻さん、成田さん、増田さんなど二期会の重鎮で贅沢だなと思った。アルフレード役の山本耕平さんは舞台を見るの初めてなのかな。二期会のルルでアルヴァを歌ってたとのこと(私の観た回は前川さんだったので見てない)。なかなか森さんクラスのプリマドンナと渡り合うテノールは今は難しいのかな、とは思うけどまあ役柄がどう見ても「世間知らずの金持ちの家のお坊ちゃま」なので(いや彼自身はそんなことはないんだろうけど)、ヒロインより年下感があって一途な感じで良かった。そもそもそんな感じなのかなこの役は。

ゲッツェルさん森さんとともに、大西さん目当てで行ったのだが、「えー、父親役なんて若すぎる」と思いつつ聴いていたのだけど、立派な歌声で舞台を支配しておりなんだか途中で若さなど気にならなくなった。しかしまあ、子供の頃ジョルジョ・ジェルモンは「この二人を引き裂くなんてひどいジジイね!」とか思ってたのだけど、大人になると「まあ・・・親としては息子が高級娼婦と一緒になるのは・・・ちょっと」としか思わないよね。

森さんと大西さんはこのところバッハコレギウムのからみで一緒に舞台や演奏会で拝見することが多い。しかし、だいたいバロックだったもんでイタリア・オペラで観るのは新鮮である。とくに森さんの外見の美しさ・はかなさと、ヴィオレッタ・ヴァレリー自身が乗りうつったような演技に圧倒された。3幕の瀕死のシーンなど、迫真の演技に周囲からすすり泣きの声が。いやほんと、大満足の舞台。

そういえば、かなり前に同じホールで椿姫を見たんだけど(誰が出てたのかも覚えてない)、その時はヴィオレッタは死なず手を高く掲げたまま終わったので、やっぱりヴィオレッタは死ぬ演出のほうが落ち着くなと思った。

今回の目玉に生け花とのコラボとのことで、假屋崎省吾さんの生け花が舞台や会場に生けてあった。舞台は演奏中以外は撮影可とのことでみんなバチバチ撮っていた。ただ、「椿姫」だから椿に限られるし、赤い椿だとヴィオレッタがお仕事できない日になってしまうので(いや違うか)白い椿で統一されていた。

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カーテンコールも撮影可だったので一生懸命撮ってたんだけど、何分にも2階席で舞台から遠くてあまりうまく撮れず。あ、新国立合唱団は相変わらず素晴らしいですね。海外のライブ録音とか聴いても最近は「新国立のほうがうまいな」とか思ってしまう。

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素晴らしい舞台に連れて行った友人ともども感激して外へ。ずいぶん昔からやってる東急本店前のイタリアンへ。コロナ禍のせいか、ホールを店長?一人で回してて忙しそうだった。しかしかなり昔に通ってた気がするので、久しぶりに行って懐かしかった。あんまり渋谷で飲みに行かなくなったなあ。人が多くてしんどい。

演奏会を終わってその日某SNS(誰にも教えてない)でこの舞台のこと書いたところ、なんとサッシャ・ゲッツェル自身からイイネ♡を頂き、何日かして大西さんからも頂き、感動して動悸息切れめまいがして「しぬる」とか思った。いやしなんけど。さて今日もまた渋谷に行くのでしんどい。演奏会は楽しみ。

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2022年10月10日 (月曜日)

もうすぐハロウィンなんでかぼちゃコロッケ作ってみた。

昨日、暇だったので近所を散歩。そろそろお米がなくなったので安い「ゆめぴりか」を求めてあちこちのスーパーを行脚。途中の神社で「もったいない市場」なるものが開催されており、近所の主婦やお年寄りがかごいっぱいに買っていた。

何でも、「ちょっと形や色がよくないだけで味はいいのにはねられて市場に並ばないものを売りに来る」みたいな市場だった。スーパーに並ぶのとそんなに変わんなくね?みたいなものからあきらかにあんまり美しくないサツマイモや、皮がオレンジ色のかぼちゃなどが並んでいた。今年は栗がすっごく高いのだけど、一袋350円とかで売ってた。悩んだけど茹でて剥いて栗ご飯にすることを考えるだけでめんどうくさくてやめた。(蟹と栗は食べるのめんどくさいけど美味しい食べ物トップ2だ)

農家のおばあちゃんが漬けたと思しき梅干にも心惹かれたが(買えばよかったなって今後悔してる)、あまり沢山買って失敗するのも何なので、かぼちゃだけ買うことに。まあまあの大きさの肉厚のカボチャ4分の1カットが130円だった。かぼちゃは失敗することも多々あるけどこの値段だったら失敗してもいいかな(昔、草津温泉の帰りに姉が大きなかぼちゃまるまる一個買って分けてもらったけどなかなかの水っぽさで悲しかった)。ハロウィンシーズンだし。

買ったかぼちゃは皮がほとんどオレンジ色で、中身もちょっと白っぽくて「もしや失敗かもなあ」と思う感じ。「では、コロッケにしましょう」と思い、包丁で切ってみようと思ったらあまりに硬かったので一度炊飯器で蒸した。そのあと皮をむいて3センチ角くらいに切って、だし汁を入れて炊飯器で30分くらい炊いた。なんかすごい・・・うまくできた。そのまま食べてもほくほくして美味しかったけどひき肉と玉ねぎのみじん切りを炒めたものをすでに用意していたのでやっぱりコロッケに。

コロッケほどめんどくさい庶民の料理はないと思う。基本的にコロッケは肉屋で買うものである。そして自分で作っても(トンカツや唐揚げほどは)感動的に美味しいわけでもない。実は先週じゃがいもを安く買って生まれて初めてコロッケに挑戦!してみたのだが、本当にめんどくさくて途中で心が折れそうになった。大正時代のコロッケの唄で「今日もコロッケ、明日もコロッケ」とかいう歌詞があったと思うが、「これは作ったのか?それとも肉屋で買ったのか?」という疑惑が今も沸いている(作ったのならとんでもない良いヨメだ)。ジャガイモを蒸して潰してひき肉と玉ねぎを炒めて混ぜて成形して小麦粉・卵・パン粉つけて油で揚げて・・・軽く2~3時間かかる。なのに揚げたては革命的には美味しくは感じず、普通。何なら肉屋で買って食べたほうが美味しいかも。げんなり。

しかし、冷凍食品でなく「心を込めて作った」コロッケはお弁当に入れるととんでもなく美味しい。自分で作ったのに泣ける。なんだろうこれは。

というわけで、かぼちゃはそれに輪をかけてめんどうくさかったのだけど、炊いたかぼちゃを潰して、炒めたひき肉とみじん玉ねぎを混ぜて、成形。味付けは醤油とみりんと塩コショウとザラメを少々。揚げてる途中で破壊することもあるので、ちょっとだけ片栗粉を混ぜた。

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小麦粉と卵、パン粉(業務スーパーで買った細かいやつ)をつける。このへんでもう心が折れて、もう二度とコロッケなど作るものか、と思い始める。

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油で揚げた。半分に切って中身を見たけどまあ・・・オレンジ色なのでかぼちゃかな。

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夕飯に頂いたけど、なかなか甘くて美味しかった。買ったかぼちゃは見かけと違ってほくほくしたよいかぼちゃだったし、これでちょっとでも農家の人を助けられたのかな、と思った(え、130円ぽっちで?)。ただ、すぐお腹がいっぱいになってしまうので2個も食べたらもういいやってなった。残りはお弁当に入れようっと。あ、ゆめぴりかは2Kgが700円代で買えて嬉しかったです。

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2022年10月 8日 (土曜日)

ヴィエニアフスキ・ヴァイオリンコンクール オープニングコンサート

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V. Polevá – Nova
A. Dvořák – Concerto in A Minor, Op. 53
Encore: I. Loboda – Requiem for Freedom
M. Karłowicz – Symphony in E Minor 'Rebirth', Op. 7
Veriko Tchumburidze – violin
First Prize Winner of the 15th International Henryk Wieniawski Violin Competition in 2016
Warsaw Philharmonic Orchestra conducted by Andrzej Boreyko

ヴィエニアフスキ・ヴァイオリン・コンクールが始まった。昨日の夜中にボレイコ指揮ワルシャワ・フィルのオープニングコンサートがあったので、YouTubeの生配信で観た。ヴィエニアフスキと冠ついてるのに彼の曲は演奏しない(鬼!)。Victoria Vita Poleváというウクライナの女流作曲家による曲に始まり、前回優勝のヴェリコ・チュンボリゼのソロによりドヴォルザークの協奏曲、そして(わたし的に)メインのカルウォーヴィチの復活交響曲である。

ボレイコのワルシャワ・フィルではつい何日か前に「復活」交響曲の生配信を聴いたばっかり(ただしマーラーのだけど)。ナマではこの指揮者は聴いたことないんだけど、こないだのショパコンから一番生配信を見てる指揮者となった(単にワルシャワ・フィルをチャンネル登録してるからなんだけど)。

ワルシャワ・フィルの音楽監督ボレイコは父親がポーランド人、母親がロシア人とのこと。ふと思ったけどアンドレイって名前のはずなのにポーランド表記だとアンジェイってポーランド名前になるのね。

Poleváという作曲家の曲はとってもかっこいい。管楽器のファンファーレがメインみたいな、オリンピックの開会式で演奏されたらぴったりみたいな曲。

カルウォーヴィチ(1876 - 1909)の交響曲は滅多に演奏されないけど、本国ポーランドではどうなのかな。私はアマオケさんの演奏で一回聴いたきりだ。20代で書かれたものだから若書きで、ほどんどチャイコフスキーの「悲愴」かな?とか思わせる部分も多いけれど、チェロのソロの入る美しい第2楽章や、ホルンのファンファーレから始まる輝かしい終楽章など、聴きどころは多い。ハンス・ロットの交響曲がお好きな方なら何か感じるものがあるかもしれない。

さて、今年のコンクールだが日本人出場者は、前田妃奈さん(2020年東京音楽コンクール覇者)、坪井夏美さん、内尾文香さんと、弓場多香子さん、日系ドイツ・ポーランド人のカスプシャック 舞彩 アレクサンドラさんとのこと。今日は弓場さんの予選。キングオブコントと被ってキツイけど、予選からみんなめっちゃうまいぜ。中ではDayoon YouさんとZhixin Zhangさんが素晴らしかったなあ。ところで、チャットがポーランド語で全然わかりません。ショパコンではあんなにみんな口をすっぱくして「英語でチャットしましょう」って言ってるのにね。

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10月からうちの部署に大学卒の新人が配属された。私はとある企業の末端子会社の社員で今は(何故か抜擢されて)親会社に出向中なのだが、さすがに新人は「いかにも企業が好みそうな逸材」感がすごく、明るくてハキハキしていて、先輩の言うこともよく聞き、私のつまらぬ冗談にも爆笑してくれるし、まだ1週間しか経ってないのにかなり好印象。俗にいうイケメンというよりはガタイがよくて(大リーグとかで活躍してそうな)スポーツ選手とかそんな感じ。本当は喜ばしいことなのだけど、何分にも「本当は陰キャでかなり無理をして明るく仕事している」私からすると眩しすぎて辛い。いや、いい子なんだけど、今の部署に出向しなかったら絶対出会えないようなタイプだ。長続きするといいが。

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2022年10月 1日 (土曜日)

装いの力―異性装の日本史 松濤美術館

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水曜日に無理やり有休を取り、「何か面白そうなものやってないかな」と思ってネットを見たら見つけた美術展。「ずいぶん攻めた企画だなあ」とは思ったものの、「平日だからガラガラだろうな」と勝手に思ってたけどそうでもなかった。私は午前中に入ったので第1展示室に入ったところで15人くらいの人がいたかなあ?と思ったけど、12時過ぎたらずいぶん人がいて大盛況だった。平日でこんなんだから土日はめっちゃ混んでるんだろうな。ちなみにこのご時世だが平日なら予約なしで入れる。

展示は第1展示室と第2展示室?に分かれており、第1展示室は能から歌舞伎までの日本における女装・男装の歴史であり、ヤマトタケルなどの日本の古典の書籍や着物から三人吉三などの歌舞伎の木版画など。前に三人吉三の舞台を見たなあ、あれはかっこよかったなあとかしみじみ思い出していた。勘三郎さん・橋之助さん(現・芝翫さん)・福助さんが三人の吉三を演じたんだったんだ。そうそう、女装の吉三が出てきたな。

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第二展示室は、明治時代?から現代までの女装・男装の歴史。今となっては別に女装や男装の人は普通に見かけるが、明治時代はよく男装の人が捕まったりしてたらしい(という新聞の切り抜き多数)。展示はLBGTの人の話ではなく(まあそういう人もいるんだろうけど)あくまで女装や男装が趣味だったり、芸術的視点からの異性装の歴史である。私は美術の学校に行ってたし、比較的そういう人も見かけたのでそんなに珍しいとも思わないのだけど、やっぱり女装の人が今や普通にテレビに出て違和感なくなっているのは結構最近かなって思う。美術学校時代のバイト先に女装の大学生の男の子がいて、よくカラオケ行ったりして楽しかったな、浴衣にハイヒールはいてきたりして。元気かな。おうちが料理屋さんで、舞の海さんがお店に取材にきてついでにサイン貰ったな。

自分の好きな美術家の村山知義さん(近隣に彼の美術館があり、行った事がある)の展示があったり、女優さん等の服装でセルフポートレートを作品としている森村泰昌さんなど。森村さんというととくに面識はないんだけど、昔通ってた美術学校のクラスメート(女)が前に通ってた関西の美大で先生が森村さんで、そのクラスメートが「男性ヌードを描きたい」とぽつりと言ったところ、「私を描きなさい」と目の前でするするっと服を脱ぎだしたって話をして驚愕したけど、作品を見ると「ありえるかな」とも思う。

色々な展示の中で、やっぱり衝撃的だったのが最後の最後の奥の部屋のドラァグクイーンの人々と思しき展示で。入口で「性的な表現も含む展示ですのでご了承ください」的な注意書きもあったけど、ドラァグクイーンとか最近気になってて面白かった。シャンソン歌手のシモーヌ深雪さんという人、独唱会とかあるのか(チラシを貰ってきた)。

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写真は写真を撮ってもいいスポット。一人で行ったので自分は撮れず。

他に興味深かった展示
・塩原温泉のおいらん清ちゃん。召集令状も来て軍服姿の写真もあった。
・女装のストリッパー。
・リボンの騎士、ベルサイユのばら、ストップ!!ひばりくん!の原稿(ベルばらは原画)
・昭和44年のピーターさんの主演映画「薔薇の葬列」の映像。最高にポップで美しい。
・女装趣味の人の専門誌「ひまわり」など。
区立の美術館でこんな攻めた企画は渋谷ならではなのかな。

12時半くらいに場内が老若男女で混んできたしお腹も空いたので、出ようとしたらロビーのベンチで水色ワイシャツ・灰色ズボンの制服姿の高校生男子が2人、楽しそうに談笑してたので、ずっと見ていたい気分になった。いや我慢したけど。

食べログで調べて点数の高いラーメン屋さんに。鶏そばラーメンTONARIさん。カウンター8席のみ。幸運なことにすぐ入れたがそのうち外で待つ人もあり。さっぱりした塩ラーメンを頂いた。美味しかった・・・でもなかなか神泉にまで行く事ないしな。

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女装とかではないんだけど、ちょっと前にYouTubeで見かけてものすごく気に入ってしょっちゅう観ている動画がある。レオナルド・ヴィンチという作曲家(レオナルド・ダ・ヴィンチとは無関係とか)のバロックオペラ「アルタセルセ」の中のアリア。このオペラはカウンターテノールが多数出演しみんななんか凄い化粧で衣装もキラキラしいのだが。実はAmazonで全曲DVDを注文したが、どうも海外に注文してしまったらしく(前にポーランドの100年のCD36枚組は無事届いたのに)いまだに届かない。日本で買えばよかったな。フランコ・ファジョーリさんうますぎる、いつか生で聴いてみたい。猫耳のフワフワカツラなのにカツラ脱ぐとM字ハゲのおっさんなのすごい。歌唱は高音から低音まで美しくてすごい。すべてが完璧。あまりにうますぎて最後に指揮者が笑っちゃうのも好き。

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