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2022年9月24日 (土曜日)

ブラームス/ドイツ・レクイエム ヴァイグレ/読響

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第621回定期演奏会
ダニエル・シュニーダー:聖ヨハネの黙示録(日本初演)
ブラームス:ドイツ・レクイエム 作品45
指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
読売日本交響楽団
ソプラノ=ファン・スミ
バリトン=大西宇宙
合唱=新国立劇場合唱団
(2022 9.20〈火〉サントリーホール)

(ずいぶん放置してしまったが、今更感想。珍しく平日に券を取っていた。この日は有給休暇を取得していたのであるが、どうしても仕事が休めず急遽出社。頼み込んで定時であがって会社からサントリーへ。慌てていたためメガネを会社に忘れてしまった。まあまあいい席だったので字幕はぎりぎり見えたけど、難しい漢字は読めず。)

現代曲と古典曲のカップリング。合唱とソプラノとバリトンで編成が同じだから、という理由で?ヴァイグレは何度かこの組み合わせの演奏会をしているらしいが、なんというか・・・正直言うと一曲目はブラームスのオケ曲の何かを配置して声楽陣にはドイツ・レクイエムに集中させてあげたかったなあ、とか思ってしまう。

初めて聴くシュニーダーとやらの聖ヨハネの黙示録。なんか色々と不思議な音楽体験。現代曲にありがちの、打楽器がたくさん(私の席からは見えず)。途中まで歌詞は「7つの封印の書」みたいな内容、途中から「666」って数字が何度も出てきてオーメンか。また後の方は何故か唐突にルンバ調なリズムでライオンキング感。面白い曲だとは思ったけど仕事で疲れていたせいか、ちょっとうとうと。

休憩のあと、なんか落ち着くブラームス。この曲聴くのたったの二度目。唯一持っているCDはテンシュテットの名演集にたまたま入っていたもの。そもそもピアノ協奏曲以外はブラームスを聴かない人間なのでわざわざCD買ったりしない。もちろん生演奏では初めて。なので名演なのかどうかはわかるけどテンポとかそういうこまかいことは他と比べようがない。

ということをふまえて。

大変に音量を抑えた始まりで(私がそう思っただけ?)、ダイナミックレンジを大きく取る作戦か(←違)。新国立劇場合唱団は相変わらず素晴らしく、やや少ない人数ながら美しいハーモニーに癒される。偶然にも前日は英国女王の葬儀。葬儀はBS-NHKで最初から最後までしっかりと見ていたけれど、何というかこの演奏会の時の方がエリザベス女王のことをしみじみと思い出していた。イギリスとあんまり仲のよくないドイツのレクイエムにもかかわらずね。いやとにかくまあ、なんといい曲なのだろう。最後は「指揮者がタクトをおろすまで」拍手はもちろんなかったのだけど、タクトをおろすまでの間がとにかく長くて・・・それでもその間は誰も拍手しなかったからやっぱりサントリーのお客さんはしつけができているよね。

初めて聴くファン・スミさんは平昌オリンピックでオリンピック賛歌を歌われてたという事で、「あー!あの人かー!」いややっぱり覚えてないわ。ドイツレクィエムの唯一持ってるCDのソプラノがジェシー・ノーマンって重量級だったんで全然違う印象。若々しく清々しい歌声が印象的。

実のところ大西さん目当てで行ったので、ますます素晴らしい歌唱で感動したのですが、大西さんのコンサート全部行ってたらお金が追いつかない。引っ張りだこは嬉しいけど。次はジョルジョ・ジェルモンを聴きに行くんだぜ。

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一昨日、残業中に姉からLINEが入っていたので珍しいな、と思ったら父親が(町内会の輪投げ?の練習中に)転んで頭打って救急車で運ばれたとのこと。「ひえー」と思って実家に電話かけたら、父は「大した事ない(8針縫ったけど)。」とのこと。しかし高齢なので心配して翌日フレックスで早退(在宅勤務だったが)、家の近所の(ちょっといいほうの)お寿司のテイクアウトやらスーパーで餃子やらレトルトカレーやらを買って20分ほど歩いて実家へ。途中でUberEatsの自転車に2人も抜かれて、本当に情けなくて泣きそうになった(実家着いて注文すればよくね?的な)。父親はびっくりするほど軽傷で、眉毛にちっちゃい絆創膏を貼ってあったくらい。ただ美味しいお寿司を両親と食べて相撲見て帰っただけだった。まあ・・・元気ならいいか。

UberEatsというと、ちょっと前まで「別に2~3分でも歩けば美味しいお店がたくさんあるところに住んでるし、スーパー近いし美味しい料理を自分でも作れるし、持ってきてもらうぶんお金かかるのに人に食べ物を運んでもらうのは何だか怠け者みたいでいやだな。」と思っていたが、いろいろな宅配アプリを携帯に入れて、クーポンを使って注文すればわりとお得だな、と思うし、私が注文すれば労働が生まれて助かる人もいるし、100円くらいチップもあげるし、そんなに悪いことではないかな、と思うようになった。

<今まで、お得だったと思うもの>

・UberEatsマーケットで2500円以上頼むと半額になる?とかいうクーポンがポストに入ってたので、普段は高くて買わないジョンソンヴィルのソーセージ3パックセットを購入、他にトイレットペーパーとか色々持ってきてもらって1200円ほどお得になった。30分くらいで持ってきてもらえる。

・「Menu」(おそらくauと提携、auスマートパスのユーザーは送料タダ)で1200円×2回分のクーポンを貰い近所のスーパーで注文してお米を2回持ってきてもらった。auユーザーのためMenuは何度か使用しているのだが、いつも同じ配達員が来るので若干恥ずかしい。

・PIZZAの宅配など別に昔からあるし珍しくはないけど、うちの近所の美味しいイタリアン(食べログの百名店に毎年選ばれるような店)のピザが、クーポン使って500円引きでアツアツで届いたときはとても嬉しかったし流石に「ド〇〇ピザ」とか「ピ〇〇ッ〇」とかとは格が違うな、と思った。激うま。

・毎月500円のコンビニの〇ー〇ンのデリのクーポンが貰えるので、あまり期待しないで「唐揚げBOX」を頼んでみた。唐揚げ16個で1180円(クーポン使用前)とのことだったがこういうのは写真サギが多いと思ってちゃっちいのを想像してたら、結構な大きさの箱で、まあまあの大きさのアツアツの唐揚げがちゃんと16個入っていた。一度にはもちろん食べきれなくて残りは冷凍して1週間くらいお弁当のおかずにしたりした。なかなかおいしかったのでまた注文したい。

↓美味しかったピザ。

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2022年9月18日 (日曜日)

トップガン&トップガンマーヴェリック 連続上映(ネタバレほとんどなし)

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公開からずいぶん経っているが、最近友人が「大変によかった」と激賞していたのと会社のおにゃのこも見ていて「絶対映画館で観た方がいいですよ」とのことだったので、全く興味なかったけど観に行くことに。

飛行機爆音系なのでどうせなら思いっきり音のいい映画館で、と思って川崎チネチッタのサイトを見てたら、ちょうど新旧トップガンを続けて上映するとのことで(川崎だけじゃないけど)、ちょうどいいからこれに行く事に。関東地方でのトップガンマニアは「チネチッタのライブザウンドで観るのが一番!」的な感じで多く書かれていたので、なおさらいいなって思った。昨日行ってきたのだけど、土曜日でまあまあ混んでいたのであまり人のいない前から6番目にした。人と間隔を空けたいので。

合計4時間を超える鑑賞時間で、17分ほど休み時間があったくらいだが全然退屈しなかった。さすがはハリウッドの王道映画である。1986年の旧トップガンは「オープニングのロゴがやっぱり今より古い感じがするな~」とは思ったけど、リマスター版とのことで画像はなかなか奇麗だった。そしてまだ若いピート役トム・クルーズの肌がつやつやしているのと(シワとかほとんどない)、ヒロイン・チャーリー役のケリー・マクギリスの美しさ、そして同僚パイロットたちの美しい筋肉美をおおいに楽しんだ。どっちかっつーとずんぐりしているトム・クルーズよりも、ライバルであるアイスマン役のヴァル・キルマーのほうがスタイルもよくかっこいいなあと思って見てた。

映画館行く前にYouTubeでの「トップガントリビア」みたいなのを見てから行ったので観ながら「なるほどなあ」とは思った。これから連続上映を見る人はこれを見てから行くといいよ。ベッドシーンは、アメリカでの試写会の時にはなかったんだけど「なんでベッドシーンないの?」って観客から抗議がきたので付け加えられたのだとか。ヒロイン役の人はもう次の映画の撮影に入っていたので、髪の毛がブロンドからブラウンになってたもんで暗い部屋で撮影されてたし、別の追加シーンでは髪の色をごまかすために突然帽子を被ったりしてる。

さて、続編のマーヴェリックだが、(前作観ないで観た人は)「相変わらずトムはかっこいいなあ」とか思った人が大部分だろうが、何しろ36年も経っているので続けて観ると「いやいや、やっぱりずいぶん年は取ったな」とは思う。あいかわらずかっこいいことはかっこいい。渋いセクシーなおっさんになっている。前作同様あいかわらずバイクをぶっとばしているが、画面に映るバイクのおしりの「KAWASAKI」の文字に「わーい、なんか川崎の映画館で観てるから嬉しい」とか思ってしまった(関係ないけど)。あと、前作では出てこなかったPCやiPhoneなど普通に出てきて「文明の発達は凄いな」とか思った。


旧トップガンに出ていたヒロインの女優さんは現在はどうも外見のイメージが変わってしまったらしく(西洋人はしかたないね)、続編はジェニファー・コネリーが新しく相手役で出演。シングルマザーで飲み屋のおかみさんをしているという役。ベッドシーンは(文句の出ないうちに)一応あり。続編は旧トップガンと色々なシーンをリンクさせているので、続けて見ると「ああ、これは旧トップガンでも出てきたあのシーンね」って思い出しながら観れる。飲み屋でさんざんな目に遭わせてしまった人が、翌日教官として配属されて生徒が気まずいとか、ビーチバレーのシーンがビーチラグビー?になってたりとか。もちろんマーヴェリックだけ観ても十分に楽しめるようにできているけど、「あ、元親友の息子さんが・・・(感動)」とか「あのセクシーでかっこよかったアイスマンが。。。(涙)」とか10倍くらい感情移入しちゃうので連続上映おすすめ。

旧トップガンから続投のアイスマン役のヴァル・キルマーが続編でも出演しているけど、この俳優さんは(プライベートで)のどのがんを発症して声を失っていたらしく、演技うまいなと思ってたけど家帰ってWikipedia見てびっくりした。AI技術により会話はできるようになったみたい。

などとまあ・・・色々説明するよりも「テレビじゃなくて映画館で観た方がいい」って思うし、できれば音のいいなるべく大きなスクリーンで追加料金を払ってでもみたほうがいいし、ついでに言うと川崎チネチッタは追加料金なしで低音のがんがん利いたよい音で大きなスクリーンで見られるので、行ける距離に住んでる方はかなりお勧め。3000円で新旧観れますし。なんかもうクライマックスの爆撃シーンはあまりの音の大きさと迫力で(座席が・・・ぶるぶる震えるのよ)口をあけたまま半分固まって見ていた。難しいことは何にも考えずに轟音と迫力の大画面に身をまかせるのがよろし。

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2022年9月11日 (日曜日)

エリザベス女王の崩御に寄せて

エリザベス2世(エリザベスにせい、Elizabeth the Second、1926年4月21日- 2022年9月8日)は、イギリスのウィンザー朝第4代女王(在位: 1952年2月6日 - 2022年9月8日 )、その他14か国の英連邦王国及び王室属領・海外領土の君主。イングランド国教会の首長(英語版)。全名は、エリザベス・アレクサンドラ・メアリー(Elizabeth Alexandra Mary)。

早朝お亡くなりの知らせを聞いたとき、日本に住んでいながら「エリザベス女王の存在のないイギリスを見ることになるとは。」としみじみ思った。会社から戻って、リットン指揮の「戴冠式テ・デウム」のCDを久々に聴いてちょっとしんみり。初めての海外旅行がロンドンだったし、そのときはたまたまバッキンガム宮殿の内部公開の時だったので観ることができた。

イギリス音楽が好きだった(今もだけど)関係上、英国王室関係のCDはちょっとはある。すでに(遠い昔に)ご紹介したCDだけど写真で。昔の記事はいま読むと恥ずかしいんだけど。

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エリザベス女王戴冠式のCDは、ロンドンに住んでた友人から(ハロルド・ムーア・レコードで買って)送ってもらったもの。今や映像までYouTubeで観ることができる。便利な世の中になったものだ。ただし、音は全然CDのほうがいい。みんな大好きウォルトンの「宝玉と勺杖(ほうぎょくとしゃくじょう)」もYouTubeだと途中からだし音が悪い。CDはちゃんと全曲入っている。

まあそれにしても戴冠式ってウォルトンやヴォーン=ウィリアムスがまだ生きてた時の映像なんだよなあ、って思うと感慨深い。この時の首相はチャーチルだったし。女王が亡くなった日にBSNHKでワールドニュース見たけど、フランス国営放送のニュースではシャルル・ド・ゴールだのポンピドーだのもはやフランスの施設のほうを思い出すような人が出てきて「すごい昔」感があった。

チャールズ3世が国王になって、お札もお金も切手も?変わるというのが何だかさみしいし、またこの規模で戴冠式が催されるのか、そしたら音楽はまた作曲されるのかな、誰が?アデス?タネジ?パヌフニク(娘)?マシューズ?ファーニホウ?それともマッカートニー?ブライアーズ?タヴナーは亡くなってるし・・・想像がつかない。そもそも現代音楽苦手なので良く知らないんだけどね。

写真はロンドン旅行の時の残りのお札。今はもう変わってるんだろうな(というかもうすぐチャールズ国王の肖像になるのか)。このお札はウィーン旅行の時の10オイロ紙幣とともに何故かいつもの通勤カバンの中に入っている。

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