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2022年7月31日 (日曜日)

パシフィックフィルハーモニア東京 ツェムリンスキー/抒情交響曲

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ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲と愛の死」
ベルク/抒情組曲より3曲(T.ファーベイによる弦楽オーケストラ編)
ツェムリンスキー/抒情交響曲 作品18
指揮:飯森範親
ソプラノ:森谷真理
バリトン:大西宇宙
パシフィックフィルハーモニア東京
(7月30日 東京芸術劇場)

攻めたプログラミングが特徴?の東京ニューシティ管弦楽団がいつのまにか名称を変更してた。大西宇宙さんのコンサート予定を見てたらこのコンサートがヒットしたけど「このオケはなんぞや。新しくできたのか?」と思った。いやもうどこの団体がやろうが抒情やるんなら聴きに行かなきゃ。昨年大西さんが関西でも歌われてたけど私は自粛して行けず。東京でも歌ってもらえて感謝感謝。

観客は前日のブルックナーとは違い、土曜日でも満員とは行かず。何故か昔行った飯守さん&新響のトリスタンを思い出すような・・・巣鴨のとげぬき地蔵界隈から連れてこられたようなおばあちゃんたちが多く・・・私の隣のおばあちゃんたちも開演前に持ってきた何か料理のおすそ分けをしていたり(あらあ、ありがとーとか言いつつ)、神聖なるベルクの演奏中に飴を音を立ててムキムキしてカラカラを音を立てながら舐めてたり。

まあしかたないや。そういうこともあっての実演。

この日はよく考えられたプログラム。核になるのはベルクの「抒情組曲」か。アルバン・ベルクは「ヴォツェック」からの断章がプラハで演奏された際に(指揮はツェムリンスキー)プラハ在住のハンナ・フックス・ロベッティン夫人(アルマ・マーラーの最後の夫のフランツ・ヴェルフェルの姉にあたる)と知り合い、不倫関係になる。この「抒情組曲」にはこのハンナへの秘密の暗号というかラブレターみたいなことが組み込まれている。ツェムリンスキーの「抒情交響曲」の中の「私はお前のもの」「あなたは私のもの」と歌う音楽が組み込まれていたり、ワーグナーのトリスタンの前奏曲の旋律が登場したりする。

(まあ、音楽的に耳で聴けるのはこれくらいなんだけど、ベルクの自筆の原稿にはまず題名の下に「私のハンナのために」と書かれており、さらにハンナ・フックス(HとF)とアルバン・ベルク(AとB)の音が出てくるところには意味深く注釈がついていたり・・・ともうとにかく楽譜自体が熱烈なラブレターになっているとのことである。これは当然ハンナ・フックスに贈られ、あろうことかフランツ・ヴェルフェル経由?でアルマの手に渡り、ベルクの死後ヘレーネ・ベルク夫人に返された。ひどいねーアルマ。未完の「ルル」第3幕の補筆がなかなか進まなかったのもヘレーネが許さなかったからである。「ルル」にも隠された何かが見つかったらヤダもんねー。)

とはいうものの、演奏会では「抒情組曲」は全曲演奏されず。貰った演奏会プログラムにはシールが貼ってあって訂正されていたのでそもそもは全曲やる予定だったのかな。第1・5・6楽章だけ演奏。だもんで「抒情交響曲」が出てくる部分は演奏されなくて「アレ?」と思った。

トリスタンの前奏曲と愛の死はてっきり管弦楽だけの演奏なのかと思ったら、前奏曲が終わったら白いドレスに身を包んだ森谷女史が登場し、イゾルデの最後の歌を歌った。見事であったが、歌が入る場合はもうちょっとオケは抑えるべきじゃないかな、とは思った。前から10番目くらいの席だったけどちょっと声は埋もれてたんで。彼女はR・シュトラウスを歌う歌手だが決してワーグナー歌手ではないので(いやワーグナー歌手が歌う歌手であっても実演ではちょっと音は抑えると思う)。でも隣のおばあちゃんたちは演奏が終わってすぐ「(森谷さん)すごいわねー、すてきねー」と激賞していたのでよかったんじゃないかな。

さて(順番は違うが)メインのツェムリンスキー。森谷女史は衣装を変えて赤いドレスで登場。髪型も変えていたかな。この曲をナマで聴くのは3回目だ。1回目はかなり前にN響で(ソプラノが釜洞祐子さんだったのは覚えている)、次はアルミンク指揮の新日本フィル。N響の時は「この曲がナマで聴けるとは!」と興奮したし、アルミンク指揮の時はこの曲と指揮者の資質が合っていたのか本当に素晴らしい演奏で、たぶんこのコンビでは私にとってはベストコンサートかと思う。

日本で今一番乗りに乗っている2人のソリストは本当に素晴らしかった。素晴らしいとしか言いようがない。しかしこれは誰のせいでもなく作曲家のせいなんだけど、オケの音が厚すぎて強奏の時はすぐに声が埋もれてしまう。なので実演で聴くときは比較的オケが薄いところの方が私は好きだ。2曲目の「お母さま、若い王子様が!」と歌うのなんか大好きだ。あれってもう今で言う「推し活の歌」じゃない?

・お母さん、推しのコンサートを観に行くのにどんな髪型でどんな服を着てったらいい?
・なんでそんなにびっくりするの?いや私だってこっちが何を着ようが向こうは知ったこっちゃないし見てないことくらいわかってるわよ。
・でも推しの前では奇麗でいたいのよ。もしかして一瞬でも見られるかもしれないじゃない。
・できれば私の付けているアクセサリーを舞台に投げて、彼に受け取ってもらいたいわ。
・そんなにびっくりしないでよお母さん。そりゃ推しが受け取ってくれないことだってわかってるわよ。それどころかだれかに踏みつぶされてしまうでしょうよ。誰のプレゼントかもわからないだろうし。でもいいの。

このあとは男女の愛を交互に歌い(「大地の歌」のごとく二人の声は重なり合うことはない)、いつしか男性のほうが「もうキスなんかたくさんだ!」って怒りだしちゃうし、そんでまあうらみっこなしで別れましょうねとなる。これが不倫を歌った音楽かどうかは知らんけど。そういやツェムリンスキーはアルマの作曲の先生だったけど、当然のようにアルマに恋をしアルマに振られた。

演奏してくれるだけでありがたい、いい曲なのにあんまり演奏されない曲だもんでとげぬき地蔵のおばあちゃんたちはどういう反応だろう、ちょっと心配になったけど、終わったらまた隣のおばあちゃんたちは「素敵だったわね~!!いい曲ね~!!」と激賞していたのでよかったなと思った。私は休み時間にトイレに行って戻ってくる間に席を間違ってしまったりしたので、それを見てて隣のおばあちゃんが「こっちよこっち!」と(知り合いでもないのに)教えてくれたので親切だな、と思った。

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帰りに池袋で夕飯を買ったけど、どんだけトンカツ好きなんだよ私。笠原さんの笑顔に負けて買ってしまった。見た目よりずっとさっぱりしてて美味しかったです。

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フェスタサマーミューザ2022  ブルックナー/交響曲第9番 井上道義/読響

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ハイドン:交響曲第45番「告別」
ブルックナー:交響曲第9番(ノヴァーク版)
指揮:井上道義  読売日本交響楽団
(7月29日 ミューザ川崎シンフォニーホール)

過去記事:フェスタサマーミューザ ブルックナー/交響曲第8番 井上道義/読響

3年前にたまたま同じオケ&指揮者で8番を聴いて、たいそうよかったので今回の9番も行く事に。在宅勤務で会社のネットワークが途中でつながらなかったりスリリングな一日であったが、なんとか仕事を終わらせて川崎へ。

8番がよかったせいか、平日にもかかわらずこの日は意外と混んでいた。3階席から見たところ8割~9割は埋まっている感じ。あいかわらず学生から中高年ビジネスマンからシニア世代までの男性観客で溢れていた。女性はブルックナーはすきじゃねえの。私もずっと苦手だったが、ワーグナー経由で飯守泰次郎さんのブルックナーに行くようになって良さに気付いた。ブルックナーって昔は「おじいちゃん、シベリアで捕虜になった話はもう何回も聞いたわよ」みたいな感じで、どれを聴いても年寄の昔話みたいに感じて面白くなかったんだけどね。

ブルックナーは女子トイレが空いているのでとてもありがたい。前はワーグナーでもそうだったんだけど、最近は女性もワーグナーの良さに気付いてしまったようで女子トイレでも結構並ぶ。

この日も前と同じように指揮者のプレトークあり。間に合わなかったので途中から聞いたけど、いろいろな気になる発言。「死ぬのはちっとも怖くない」(え、前に大病から生還したのに?)「ブルックナーを配信で聴くなんて意味がない」(まあ、そうだけどこのご時世だから来れない人もいるよね)など。

そんなこんなで演奏。舞台の後方に大スクリーンがあり、「なんかあるのかな?」と思ったらハイドンの時の演出だった。ハイドンの「告別」は最終楽章で楽員が一人づつ舞台からはけていく・・・という指定があることで有名だが(いくらハイドン音痴の私でもそれくらいの知識はあり)、この演奏が終わったら夏休みに入る(いや、まだブルックナーがあるけど)楽員さんの楽しい夏休み風景のスナップ写真がスクリーンに次々と映し出された。指揮者も譜面台に体を投げ出して寝てたり色々とやってた(みたい)。楽員さんがバイロイト行った写真があって羨ましく思った。

ブルックナーの9番は前に飯守さん&新響で聴いたことがある。その時は・・・正直そんなによくわかんなかった(いいな、すげえなと思ったけど)。今回は、だんだんわかってきた。最後の交響曲で、未完成。ふうん。私の印象は「病院で死の床に居て、余生を送っているってこんな感じ?」みたいな曲だなあと思った。そろそろ死について考えることもあるよなあ(結構友人とか友人のダンナとか死んでるし、私だってコロナになるかもだし)。

それと。読響さんでは先日二期会の「パルジファル」に行ったので、そのことを思い出した。こないだは演出のせいで(決して悪い演出じゃなかったしこういう視点もあるんだなあとは思ったけど)あまり曲に集中できなかったんだけど・・・いやあの第3幕のパルジファルがクンドリーに「あなたは泣いている・・・でも御覧なさい、野はほほえんでいるのです」と歌う場面の一連の音楽はいつもながら本当に美しくて・・・いやあれより美しい音楽はこの世にあるのかなくらい。ブルックナーを聴きながら、あの場面の時の気持ちがずっと全部、みたいな音楽だなと思った。きっと読響は意識してるのだと思う。

予想はしていたが、拍手は鳴りやまず。楽員さんがほとんどはけたくらいに指揮者が再登場しソロカーテンコール。引退を発表されているが本当にやめるのかなあ。やめるやめるサギじゃないの。いやまだまだ。

帰りに知り合いに会って、コロナ禍からクラヲタの人にお会いしたのが久しぶりだったので話が弾みすぎて家に帰ったら日が変わってた。それにしてもこのご時世で9番聴くだけのために関西から東京へ・・・。じゃあ私も東京からびわ湖に行ってもいいのかなあ、その頃はちょっとは収まってるかなあなどと思ったり・・・いやわからんけど。

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2022年7月23日 (土曜日)

バック・トゥ・ザ・フューチャー in コンサート /神奈川フィル

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アラン・シルヴェストリ:映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(ロバート・ゼメキス監督)
齊藤一郎指揮/神奈川フィルハーモニー管弦楽団
(2022年7月22日NHKホール)

神奈川フィルさんが神奈川県民ホールからはるばる(そうでもない?)NHKホールにいらっしゃって演奏されるというので、興味を持って聴きに行ってきた。

券には「アラン・シルヴェストリは出演いたしません」と明記してあった。そりゃそうだろうなとは思った。それにしてもまあ・・・S席9800円もするのに子供何人か連れのご家族はどんなに裕福なご家庭なんだろうと感心した。私は2階席の後ろの方だったが、それでも大スクリーンと大編成のオケに圧倒された。印象としてはR・シュトラウスの交響詩とか(いや、グランドピアノもあったのでコルンゴルト?)演奏するくらいの人数はいたと思う。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(以下BTTF)はすでに何回も観ているが、実は映画館では観たことはない。一番最初に観たのは何故か銀座の山野楽器で、ホームビデオ化された頃だろうか、店内の大きなテレビで映されていて、ちょうどドクがあの時計台に登って試行錯誤しているところで黒山の人だかりになっていた。

初めて全部観たのはテレビだったし、しかも吹き替え版なので原語で観たのも今日が初めてだ。やっぱり本人のしゃべっている声で観るのは吹き替えとは違うし、マーティ本人(マイケルJフォックス)の声は若干かすれてるのもなんかいい。

オケが舞台に入って指揮者が登場して、映画上演前にメインテーマ。おお、心が躍るぜ。しかしまあ、前に何度かチャップリンの映画のシネマコンサートに行っているので、いやチャップリンは無声映画だからさ、演奏は休みなしなわけよ。BTTFはそんなにずっと演奏してるわけではない。ロック音楽がかかってる時は演奏してないし若干音楽ない時間もあるわけだから気を抜く時もあるしまだマシでは・・・いやどっちが大変なのか楽なのか比べられないけど。

そうは言っても、映画とぴったり合わせるのは大変だと思う。今日は指揮台の前にモニター画面が合って、なんか棒2本くらいと〇が映画に合わせて映し出されて、それを見て指揮している感じだった。しかしもう完璧に合っていたもので、正直映画が面白過ぎてすぐに生演奏だってのを忘れてしまう、いつもの通りに。

それにしても何とうまくできている映画なのだろう。伏線回収のチャンピオンと言える映画である。全部が伏線回収(全3作全部)である。このシリーズのマニアというほどではないのでそんなに大きなことは言えないんだけど、先日テレビで放送されたときに(ネットで見て)知ったのだが、学園祭のオーディションで審査する先生が(主題歌歌ってる)ヒューイ・ルイスだったこととかを今日改めて確認した。他にもまあ色々あるんだけども。

映画だもんでてっきり「休み時間ないんだろうな」と覚悟していたら、「INTERMISSION」と画面が出て休憩。後ろの席から「いんたーみっしょんってどういう意味?」との発言が聞こえたり。いやもう何だか普通にクラシックの演奏会と一緒にしちゃだめだと自分に言い聞かせた。私のとなりのカッポーは音楽が鳴るたびに二人で手で拍子取ったり、こそこそしゃべったりとかして、「これがブルックナーの交響曲の演奏会だったら周囲の誰かがぶん殴ってるかも」とか思ったけどしょうがない。

休み時間が終わってBTTF3の音楽が演奏されて映画再開。まあ何回も観てるしどうなるかも知っているからハラハラドキドキとまでは行かないまでも、やっぱり何回観てもいいなと。そして死ぬまでにもうあと何回観てもいいかと。公正な目で見て、たぶん数ある映画の中で一番よくできてて一番面白い、完璧な映画だと思う。

最後にドクが未来から戻ってきて、デロリアンが空中を飛んで、こちらに方向転換して飛んできたときに初めてスクリーンの上にあった照明が画面と合わせてピカーッとなって(ああ、この時に使うんだこれ)おしまい。

大拍手のあと指揮者が慌てて舞台から出て行って、マーティの扮装でギター持って再登場、アンコールに応えてメインテーマと3の音楽をやってくれて、もうノリノリ。

本当はパンフレット的なものがあったら欲しかったんだけど、物販的なものがあまりに列をなして混んでたので何にも買わず。いやそんなにマニアじゃないからいいんだけど、記念になるものが欲しかったなあ。オリジナルステッカー1枚貰ったけど。パソコンに貼ろうかな。

どこかに熱狂的ファンが乗ってきたデロリアンが停まってたりしないかな、と思ったけどなかった(駐車場に停めてたらしい)。あと、今回のコンサートは一応ドレスコードあったんだけど(1950年代または1980年代のカッコで)、すっかり忘れてて普段着で行った。けど、私わりと物持ちがいいのでもうこれ何年着てるのかなみたいな服で行ったので許して。まあそれらしきカッコの人はいた。外に映画で出てきた黄色い放射能防護服着た人がいて、みんな並んで記念写真撮ってもらってた。さすがにこの季節は暑そうだなと思った。

あと、演奏会終わって場内放送で「皆様、気を付けて2022年7月22日にお帰り下さい」と言ってたのがなんかウィットに富んでてよかったなと思った。

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2022年7月22日 (金曜日)

映画「エルヴィス」

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ちょっと鑑賞から時間が経ってしまったけど月曜日に友人と鑑賞。私は「ミニオンズ」を希望したが却下されてこの映画に。事前に会社で一緒に働いているおにゃのこ(26歳)に「今度エルヴィス観に行くんだ」と言ったら「え、なんすか?」って返事を想像してたら「わあ、私も行くんですよ。私、エルヴィスのファンなんです。」と。私はお父さんがファンだからとかそーゆーのなのかと思ったけどそうでもないらしい(お父さんの年代でもちょっと前っぽいかと)。

なんでもエルヴィス・プレスリーが映画「リロ&スティッチ」に出てくるらしい。私はディズニー映画は比較的見るほうなんだけどこれは私は見たことがなかったので、どういう形なのかは不明。

実は事前の情報をあまり入れてなかったので、「ボヘミアン・ラプソディ」みたいにPOPでちょっと笑えて最後は泣けてハッピーエンドみたいな感じなのかと思ってたら、全然そんなことなかった。まず上映時間が159分と長かった。前日「パルシファル」観に行ったあとだったのに、こっちのほうが長く感じた(←え)。そんでもって暗い。たしかに音楽映画なので美術的にはPOPでかっこよかったけど、予想以上に重い、暗い映画だった。終わったあとどんよりとした気分になった。

しかも、トム・ハンクスが出ていることも知らないで観たので、「え、この老人もしかして・・・」と途中で気が付いたくらい。トム・ハンクスというとディカプリオ主演の「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」が大好きなのだが、関係性からいうとなんか逆なのかな。トム・ハンクスのほうが悪役。でもまあ、さすがにトム・ハンクス出てると映画が締まるし、ハズレがないなと思った。

それにしてもまあ。俳優兼歌手という主演のオースティン・バトラーのうまいこと。歌は(ネットのインタヴューでみたが)若いころの歌は俳優さんが自分で歌ってて、真ん中へんはエルヴィスと俳優さんの声の融合、晩年はエルヴィスご本人という。エルヴィスの動きとかの指導は、ボヘミアン・ラプソディのフレディの時のムーヴメントコーチにしてもらったそう。

実は年代的にあんまりプレスリーって熱心に聴いたことなくて(ここらへんの年代だとトム・ジョーンズのほうが好きだ)、今回熱心に歌を聴いたのは初めてに近かったんだけど、さすがに「世界一売れたソロ・シンガー」ということでほぼ全部歌は知っていた。あと、エルヴィスの一人娘とマイケル・ジャクソンは結婚してたっていうのは頭にあって、コンサート会場だかホテルだかでジャクソン5と被ってたみたいなシーンがあって「ふう~ん」って思った。

他に、パンチの効いた歌を歌う黒人のオバチャンがすごくかっこよかった(どうも演じてた女優さんが最近亡くなったっていうニュースをネットで見た)。いや、そもそも私はモータウン好きだし黒人さんの歌は好きなんですよ。プレスリーは白人だったけど、住んでいる地域の影響で黒人音楽に強い影響を受けたっていうのはすごくよくわかる。ちょっとだけ(フロリダに渡った)ディーリアスを思い出した。

トム・ハンクス演じるマネージャーがこき使ったせいで、晩年は(といっても亡くなったのは42歳)ボロボロになりながら歌っていたが(最後のシーンでは立っていられないので座ってピアノ弾いて歌ってた)、何だか往年のピンク・レディーとかフィンガー5とか思い出した(←古い)。

映画は今月始まったばかり?だと聞いているがもう一日1回しか上映してない。これは・・・もうすぐ終了してしまうのではないか?子供向けではないから、夏休みシーズンにはもうやってないのかも。観たいと思っている方はお早目に。

この映画とは関係ないが、映画館に映画観に行くとたくさんの予告のどれかに長澤まさみさんが必ず出てくるので、「彼女はちゃんと休めているのだろうか、ブラック企業ではないのか」と仕事柄心配になってしまう。

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先日、別の映画を観に行ったときにウーバーイーツと同業者のmenuというデリバリーの割引券を貰ったので、今週の在宅勤務の時に使ってみた。携帯でちょいちょいっと選んで20分もするとアツアツのトンカツ弁当が届けられたので、なんかドラえもんの秘密道具感があった。今時普通のことなんだけど、すごく感動した(美味しかったなあ)。1200円割引であともう一回頼める。まあ、近隣に美味しいお店はゴロゴロあるので割引なかったらもう頼まないでいいかな、とは思ってるけど(←非道)。

別件だが友人の一人がコロナになってしまった。一人暮らしなのでものすごく心配でグループラインで毎日連絡している。デリバリーももし使ってくれたら便利かなと思ってクーポンコードを教えたりした。置き配してくれるようだし病気のときこそこういうのはいいかなって思う。

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2022年7月17日 (日曜日)

二期会/ワーグナー「パルジファル」ヴァイグレ(千秋楽)

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ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:宮本亞門
装置:ボリス・クドルチカ
衣裳:カスパー・グラーナー
照明:フェリース・ロス
映像:バルテック・マシス
合唱指揮:三澤洋史
演出助手:三浦安浩
澤田康子
舞台監督:幸泉浩司
公演監督:佐々木典子
公演監督補:大野徹也
アムフォルタス:清水勇磨
ティトゥレル:清水宏樹
グルネマンツ:山下浩司
パルジファル:伊藤達人
クリングゾル:友清 崇
クンドリ:橋爪ゆか
第1の聖杯の騎士:新海康仁
第2の聖杯の騎士:狩野賢一
4人の小姓:宮地江奈
川合ひとみ
高柳 圭
相山潤平
花の乙女たち:宮地江奈
松永知史
杉山由紀
雨笠佳奈
川合ひとみ
小林紗季子
天上からの声:小林紗季子
少年:近田聖
母:白木原しのぶ
合唱:二期会合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団
(東京文化会館大ホール)

過去記事:二期会/飯守さんのパルシファル 初日

全く行く予定なかったんだけど、3連休は友人と映画観に行く以外結構ヒマだなあと思ったので、一回だけ行く事に。土日のうち「安くて比較的よさそうな席があったらそっちに行く」という感じで、正直ダブルキャストのどっちでもよかった。10年前に観に行ったときに福井さんのパルジファルを間違って2回買ってしまったので、まあたまたま今回は伊藤さんの回でよかったかな。席は3階席の斜めから見下ろす感じ。幸いにも視線の先の2席ほど空いてたので、視界を遮るものがなく良く見えた。

(ところで。今回ティトゥレルを歌われる予定だった長谷川顯さんが闘病の末お亡くなりになったそうで、本当にこの悲しみをどこにぶつけたらいいのか。長年日本のワーグナーのバスと言えばまず長谷川さんで、何度も舞台を見聞きしてきたのでとても残念。まだ65歳という。昨年のマイスタージンガーでハンス・シュヴァルツを歌われたのが私にとって最後である。)

今回タイトルロールを歌われた伊藤達人さんは新国立劇場のマイスタージンガーでダヴィットを歌ったのを見聞きしたのが私は最初。その時は「がんばって歌っているな」以上の感想がなかったので(すいません)、今回の大抜擢はびっくりした。でも、予想以上に素晴らしかった。「日本にもついに新しいワーグナーテノールの誕生か?」と思ったけれど、前に同じように思ったびわ湖テノールの二塚直紀さんが早々に亡くなられてしまったので(縁起でもないですが)、伊藤さんはくれぐれもユーゲントリッヒャー・ヘルデンテノールの喉とお体を大事にして頂きたい。それで是非将来的にはジークムントを歌って欲しいな。

<あらすじ>ママと仲直りしてよかった♡めでたしめでたし。

第1幕
ある住居。少年とお母さんらしき人が登場。なんかちょっと仲悪そう?だが二人で美術館に行く。人類展?(フランス語ようわからん)。絵画などの展示の他に「ネアンデルタール人から人間」?の進化の展示あり。「これはもしかして、上野で上演するからカハクを舞台にしたのか?」と勝手に思ったが、そうでもないのかな。宗教画から抜け出してきたような人々を少年は目撃。まるで映画「ナイト・ミュージアム」のよう。

少年の前で数々の展示の宗教画をバックに、オペラ「パルジファル」の劇が繰り広げられていく。クンドリ登場。そういえば前の二期会のパルジファルでクンドリを演じられていたのは同じ橋爪ゆかさんだった。その時の演出ではクンドリは最後は昇天せずにスーツケース片手に長い旅に出ていたので、今回はまた戻ってきて奉仕をしたり再度パルシファルを誘惑したりするのかな(違うかあ)。

昨年二期会で同じヴァイグレ指揮で「タンホイザー」を上演した時に、ヴォルフラム役で大変素晴らしい美声を聴かせてくれた清水勇磨さんが今回は苦悩のアムフォルタスである。本当にいい声で(本人はお腹の傷が痛くてしょうがない演技なんだけど)聴き惚れてしまった。普段はレパートリー的にはイタオペなのかな?とは思うけど是非これからもワーグナー歌って欲しい。ベルント・ヴァイクルを思わせる美声。

そうしているうちに白鳥を弓矢で撃って大騒ぎのパルジファル登場。なんかさっき出てきた少年と同じ服装みたいよ。なんか前のタンホイザーと同じで謎の少年出すの流行ってるの?いつものようにグルネマンツが謎の聖杯の儀式に勧誘。くれぐれも言っておきたいのがこれは美術館もしくは博物館の中で行われるものだから、なんか係員みたいな男女がキリスト様を包んでた聖布?のようなものを取り出してきて広げると、その後ろからティトゥレル登場。男声合唱団は今戦っているウクライナの人々みたいな風貌(また戦争関係かー、いやだな)。アムフォルタスは中央の手術台みたいなのに乗せられて、係員の人が手術(?)。血がどくどく出てくる。イヤーヤメテー(スプラッタ苦手)。いつものようにさっぱり意味がわからん表情のパルジファル。グルネマンツは「今度は白鳥でなくて嫁でも探せば?」という謎の発言(字幕)。本当はガチョウでも探せ、じゃなかったっけ?

25分休み。外の空気に当たろうと券もって外出すると、パルシファル鑑賞してたと思しきカッポーの会話がたまたま聞こえた。(彼女)「ねえねえ(このクソ暑いのに)なんで(灰色の)パーカー着てきたの?」(彼氏)「だってパルジファルが着てたから・・・(お揃いにしたかった?)」(彼女苦笑)。いやー、その気持ちすごくわかるよ。私もベルリン国立歌劇場の「パルジファル」のDVD見て、シャーガーさんが着てた黒のパーカーを無印まで買いに行ったもん。

第2幕
美術館の中の管理人室。モニターの前にあきらかに怪しげな3~4人。クリングゾルの一団。相変わらず友清さんの美声、カッコイイぜ。この悪役好き殺し。クンドリ登場。10年前に観た時より今回の橋爪さん美しい。前は椿鬼奴さんみたいなメイクだったわ。モニターに映るパルジファルが男たちをバッタバッタとなぎ倒す(映像)。ここですかさず花の乙女たちがパルジファルを誘惑。10年前に引き続き謎のダンスを歌い踊る。パルジファルを少年が登場、花の乙女さんたちはパルジファルを誘惑しつつもクリングゾルの手下にそそのかされて刃物でパルジファルを殺そうとするが失敗。

クンドリが前より着飾って登場。別室のベッドのある部屋にパルシファルを連れて行きいつものようにちゅうをするけれど、そこでパルジファルは知を得てアンフォルタスの苦悩に気付く。そんでもってクリングゾルとその手下登場。パルジファルをかばって少年が槍に刺された! いつもだったら聖槍を投げて空中に止まるとかそういう演出があるんだけど、そういうのはいっさいなし。


第3幕

前奏曲は(ニュースでよく見る)徹底的に爆撃されたウクライナの映像。いやそういうのは・・・。舞台は1幕と同じ宗教画がいっぱい貼ってある部屋。グルネマンツが倒れているクンドリを起こしてあげる。武装した謎の騎士登場(少年をかついでいる)。前より髪が伸びてるねえ。これが前に白鳥殺して大騒ぎだった青年と気が付いて、クンドリその他みんなでパルジファルをキレイキレイしてあげる。お腹の傷イタイイタイのアムフォルタスが聖杯儀式を拒否してたため先王のティトゥレルは死去。クンドリは色々許されて、ピアノ線に釣られて昇天。

第1幕の儀式の部屋で傷だらけの兵士さんがまた集まってくるけど、ティトゥレルの遺体(もうミイラ化してるんで思わず「うわ」って言いそうになった)が出てくるとアムフォルタスを責める責める。そこで聖槍持ったパルジファルが登場。槍で傷をつつくとあら不思議、お腹の傷は治っちゃったよ。一同歓喜。倒れてた少年も槍でつつくと治って起き上がった。パルジファルはアムフォルタスの後を継ぐと思いきや、今まで何度も登場してるゴリラさん?に森に連れられて行ってしまった。少年はお母さんが探しに来てくれて、ハグして仲直り。めでたしめでたし(か?)。

歌手の皆さん、素晴らしかったけれど、やはり主役は読響とヴァイグレか(飯守さんの深い音楽に慣れてしまっているのでやっぱりテンポはやや速いな、軽いな、とは思ったけど)。管弦楽は若干縮小されてた感もあるし、合唱もやや少なかった気はしたが、まあこのコロナ禍ではしょうがないか。演出は・・・賛否両論あったがまあ・・・こんなもんでしょ。ようろっぱではもっと訳が分からん演出が多いかと思う。私のようにパルジファル何回も観てるガチ勢から言うと「わかりやすい・・・でもこんなにわかりやすすぎる必要あるのかな?色々詰め込みすぎでは。」というのが正直な感想。逆に初めてこのオペラ観る勢にはちょっとキツイかも? いろいろ言いたいことはあるんだけど、結局はとても感動したせいで、帰りに上野駅でお弁当買おうとしたけどあんまり考えがまとまらず構内をぐるぐるしてしまった。結局また塚田農場のチキン南蛮弁当で・・・まあ美味しいからいいか。

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某・茂○先生もいらしていたようですが、YouTubeでのレビューを聞いてたんだけど、スタンディングオベーションしたらうしろのおじさんに「立つんじゃねー!見えねーよ!」って怒られた話なのかと思って途中までドキドキしちゃった。

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2022年7月16日 (土曜日)

もうすぐ丑の日(貧乏人向け)

もうすぐ丑の日なんだけど、鰻なんか高くて買えないよっていう人に朗報だ。国産じゃなきゃダメ、っていうのでなければ、業務スーパーで鰻は購入できる。冷凍で一人前430円である。さすがにメジャーなデパートとか老舗とかのと比べたらそりゃあまあ・・・多少硬いかなあとか思うけど。味はそんなに悪くはない。レトルトなので鍋にお湯沸かして袋のままちょっと茹でるだけだ。

タレは付属してないんで作らなきゃならないけど、醤油とお酒とザラメをちょっと煮詰めればいい。

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貧乏人なので「5切れもいっぺんに食べるのもったいない」と思い、ふと思いついて3切れだけどんぶりにして、残りは刻んで薄焼き卵とともに(←冷やし中華を作った残り)自作のタレの残り、ショウガの刻んだのとゴマを混ぜて、おにぎりを作った。翌日のお弁当に会社に持って行った。すごく・・・美味しかったけど貧乏くさくて泣けてきた。いくらなんでもそこまでせんでも・・・。というわけで冷凍庫に何個かストックしてある。

ついでに言うと業スーでは冷凍の「塩サバ」もお気に入り。生姜とともに「焼きしめさば」?にして食べる。

なお、鰻はどこの業スーでもあるわけでもなく、私の徒歩圏内で行ける2つの業スーの片方にしかない。何でだろう。てか、若干歩くとは言え徒歩圏内で行ける業スーが2つもあるのって凄い勝ち組。

最近発見だったのがもう一つ。「ソフ」ってアイス。ソフトクリームの頭だけカップに入ってるから「ソフ」なんだそうだ。小売価格151円なんだけど、業スーだと70円で買える(安!)。白いふつうのとピンクのやつ(てっきりいちご味かと思ったらモモ味だった)を一個づつ購入。

まあ、白いバニラ味も美味しかったし、70円でこんな美味しいならいいなって思ったんだけど驚きなのがモモ味のほうで。

 

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70円でこんな美味しいアイスが食べられるなんて!これは買い占めて冷凍庫をソフだらけにしたい!と思ったけど・・・今日業スー行ったら白いのしかなかった。うえーん。同じこと誰か考えたのかな。こないだたくさんあったときにもっと買っておけばよかった。しかたなく白いのを2個買って帰ってきた(いや白いのも美味しいんですけどね)。本当はハーゲン食べたいけど高いし・・・とにかくアイス4割引きの業スーは神です。(ハーゲンと言ってハーゲンダッツじゃなくてワーグナーのオペラ思い出す人はクラヲタですか?)

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2022年7月 9日 (土曜日)

金目鯛の煮付け

先月、父の日に豊洲市場から金目鯛の煮付けを送ったんだけど、自分のために買うにはちょっと高価すぎて・・・でも食べたい。ずっと金目鯛のことが頭にあった。調理前のものをスーパーで安く買っても一匹千円くらいするもんね。

それで、今日美容院の帰りにスーパーに行ったら、金目鯛のアラが安く売ってた。

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写真だとわかんないけど、すっごく大きい。A面、B面とあり、2回食べれそうである。

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ネットで作り方を見て調理してみたが、鯛のアラってどうしてこんなにばらばらになってしまうんだろう。すっごく美味しかったんだけど、ネットの写真みたいにうまくできないな。

魚の煮付け、色々な魚でたまにつくるけど今回一つコツを覚えた。砂糖を白糖でなく「ざらめ」にすることだな。これで全然コクが違うし、お店みたいな味になる。今度はブリカマで作ってみようかなと思う。ざらめで作ると魚だけでなく、かぼちゃとかも美味しく炊けそうである。

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ところで、明日は選挙。よっぽどのことがない限り必ず行くようにしているけど、とくに政党を決めているわけではない。この人以外の人に入れればいいかなっていつも(ずっと前から)思っている。はて、誰に入れようかな。

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安倍元首相はかなり前に近隣の駅で演説されているのを見たことがある。今まで見たことがないくらいの人が集まっててびっくりした覚えが。昨日は在宅勤務だったんだけど、ニュースを見てかなりショックで小池百合子都知事の記者会見見ながらなんだか一緒に泣いてた。日本であんなことが起こるのは本当に怖い。少なくともこんな亡くなりかたをする人ではないと思う。

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2022年7月 3日 (日曜日)

映画「ライトスタッフ」(午前十時の映画祭)

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前日「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をテレビで見て、ちょっと前のアメリカ映画っていいなあって思ったので同年代のこの映画を日本橋にて鑑賞。日曜なので午前中ながらなかなか席はうまっていた。1983年の映画だが、何しろ長い。193分もある。休憩ないから途中でトイレに行けない。


内容は・・・1950年のNASAによる「マーキュリー計画」の話。宇宙飛行についてはソ連のスプートニクに出し抜かれてしまい、あせりまくったアメリカ政府が選りすぐったパイロットの中から選ばれた7人(マーキュリーセブン)の、宇宙飛行への挑戦の記録である。(映画によると最初はサーファーとか曲芸師とかを宇宙飛行士にと考えてたらしい。今考えると信じられないが)

実話をもとにしているとのことなので(若干脚色もあるらしいが)、ドキュメンタリー要素半分、エンターティメント要素半分な感じである。日本での公開当時はさすがに長すぎたのか、終盤の(わりとどうでもいい)せくしーねーちゃんの月の光ダンスはカットされたようだ。

映画の中で心に残ったのは、宇宙飛行士を選ぶための色々なテストのシーン、なんか長いメスシリンダーみたいなのに息をゴム管で吹き込んで肺活量を競うとか、密室に閉じ込められて急なアクシデントに耐えられるか、とか、チンパンジーと一緒にテスト受けたりするのが面白かった。

この映画はアカデミー賞4部門を受賞したとのことで、作曲賞も獲得している。実は「午前十時」で上映されるまでこの映画をあんまり知らなかったんだけど、音楽だけはしょっちゅうテレビ番組でBGMでかかってたので知っていた。しかし、なんか「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を微妙に改変したやつなのかな」とか思ってたので、これがまさか普通に映画音楽でしかもアカデミー賞とってるなんて意外だった。だってさサビの部分だけだけどそっくりじゃん。あと、紆余曲折して失敗に失敗を重ねてやっと宇宙飛行に成功したというのに、その時だけなぜかホルストの「惑星」を使用していたのが何だかなあ・・・と思った。いやここが一番の見せ場で作曲家の腕の見せ所じゃないのか!!って思った、監督の指定なのかもだけど。


ちょっと前にNHKの「映像の世紀」で「宇宙への挑戦」みたいなのを見た気がするので、興味深く観ることができた。若干古い映画なのでもちろんアマゾンプライム他でも見られるんだろうとは思うけど、こういう宇宙ものはやっぱり映画館の大きなスクリーンでいい音で鑑賞すると全然違うもんだと思った。(今月「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も大画面で見る予定なのでそれも楽しみ)

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ふと思い出しのだが、前にちゃんと映画館で見たクリント・イーストウッドの「スペースカウボーイ」が改めて見たいなって思った。あれは完全にフィクションだけど。

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