メトロポリタン美術館展
6日の金曜日の18時に予約。混んでる美術展は金曜の夜に行くのが私のデフォ。20時までやってるからね。目論見はあたり、GWながらそんなに混んでなかった(19時過ぎはガラガラ)この美術展に休日に行った友人2人ぐらいに聞いたら「とっても混んでいた」とのこと。まあ金曜日は本来なら休日ではないんだけど1ヶ月一回以上有給は取らなあかんので。ゆっくり1時間半鑑賞。
美術展は先日スコットランド国立美術館展に行ったばっかりなので、ついつい比べてしまう。どっちも良かったけど結構作家は被ってた。印象としてはメトは若干宗教画が多いかな。実は先月バッハのマタイ受難曲を聴きに行ったばっかりだったので、キリスト様の絵を見るたびに頭でマタイ受難曲が鳴りだす。逆にマタイ受難曲を生で聞くといつも、ヨーロッパで見たルーベンスやら無名の画家やらの数々の宗教絵画が頭に浮かぶ。
宗教絵画をお好きでご覧になる方は、マタイ受難曲を(あの長い)全部聞いたりするんだろうか。私はクラヲタで良かったなと思うことの1つが、マタイ受難曲を最初から最後まで退屈せずに聴けるってことだ。実際キリスト教である人は宗教画を見ると「あ、あのシーンだな」ってすぐわかるんだろうけど、私も(家は真言宗だけど)絵を見て大体「このシーンだな」って思う。これはギリシャ神話の絵画を見ると結構「あ、知ってる」って思うのと一緒だ。シュトラウスのオペラ好きなもんでね。
出品リストを見ると63点ほどあったらしい。1番最初にフラ・アンジェリコの「キリストの磔刑」(タクケイって読むんだそうだ)を見たが、近隣に2人連れの30代だか40代だかの女性が、お連れの友人に「これ、これはぜひ見てね!アンジェリコは天使って意味なの!」(いや、貼ってある説明に書いてあるよね)とか言いながらめっちゃドヤ顔で説明してたので『うっざいなあ、クラシック音楽における私みたいなやつだ』と思って避けてたけど、鑑賞している間中いろんなところで出っくわしたのでうんざりした。「人のふり見て我がふり直せ」ってこの事だなあと思った。そもそもこのご時世、鑑賞中はあんまり喋っちゃいけないんじゃないか? もういいのかな。
しかしまあ、全作品見てずいぶん素晴らしい絵があったにも関わらず、「やっぱりフラ・アンジェリコが1番いいな」と思ってまた頭に戻ってじっくり鑑賞。あ、フラ・アンジェリコって「受胎告知」が有名だよね。本物は見た事ないけど徳島の大塚国際美術館で複製を見たし、記念写真も撮ったわ。
お土産物屋がいつも通り充実していたが、あんまりそそられず(最近は以前みたいにドカ買いしなくなった。大人になったものだ)。フラ・アンジェリコとカラヴァッチョとエル・グレコの絵葉書(何に使うんだろう)と、カルロ・クリヴェッリという画家の「聖母子」のチョコレートを購入。アルミ缶に絵のシールが貼ってあるだけなんだけど、なんかキリスト教っぽくて珍しかったので。空いたら飴でも入れて持ち歩くのにしよう。
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これとは全然関係ないが、先日見た「ラジエーションハウス」のドラマのほうで(FODで見たのかな)、浜野謙太さんが主役でマッチングアプリで知り合った美女(堀田真由さん)が、実は人の顔を認識できない脳の病気で・・・という回で、「あれの元になったのは、チャップリンの『街の灯』じゃないのかな」って絵を鑑賞中に突然閃いた。いやホント関係ないけど。堀田真由さんって綺麗だよね(しみじみ)。
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