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2022年3月 9日 (水曜日)

東芝グランドコンサート2022 反田恭平&村治佳織(ミューザ川崎)

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ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
ショパン:ピアノ協奏曲第1番
管弦楽/ジャパン·ナショナル·オーケストラ 特別編成
指揮/ガエタノ·デスピノーサ Gaetano d'Espinosa
ソリスト/村治佳織(ギター)、反田恭平(ピアノ)

そもそもダーヴィド・アフカム指揮のスペイン国立交響楽団のコンサートだったのに、コロナのせいで指揮者も楽団も来日できず。たまたま新国立劇場で振ってたデスピノーサが指揮者で、反田恭平さんが立ち上げたジャパン・ナショナル・オーケストラが出演、反田さんが出ない時に出演するはずの村治佳織さんも同時に出演。曲目は反田さんの弾くコンチェルトがプロコフィエフからショパンに変更。本当はそもそもプロコ目当てで券を取ったんで、変更は大層がっかりした(私は)。

でも、後で考えると今時ロシアの作曲家の曲を聞くと微妙な気持ちになるかもなので、ショパンで良かったのかも。反田ファンは何でもいいんだろうなあ。

というわけで、結局は反田さんがスカウトした若手名手を集めた楽団のフレッシュな演奏と、(本来ならどっちかしか聞けない)村治さんと反田さんが両方聞けるという、美味しいコンサートになった。まあ、券は結構高かったんだけど。

数年前のショパンコンクール入賞者コンサートを思い出すほどの超満員。休憩中のトイレはもちろん長蛇の列で入れず。普段は男子トイレが行列を作り女子トイレは結構空いてるようなコンサートしか行かないので、なんかもうすごいわ。

一曲目のアランフェス協奏曲。テレビでしか見たことない村治さんはとっても可愛い。青い椅子とドレスの色を合わせているのかしら。ギターはあんまり音量がないのでオケも若干控えめの音量かな。

(そうそう、このコンサートの予習をしようと、YouTubeでアランフェス協奏曲を探したら、コメント欄で「学校の宿題で来た人!」っていうのがあって、その後何人も「私も」「僕も」っていう人がいて、今時は音楽の授業が学校でできないから、YouTubeで聞いて感想を書けとかいう宿題が出るのかな。なんか悲しいな。)

こないだテレビで「リメンバーミー」を見たばっかりなので、ギターの生演奏は本当に嬉しくて。普段は「題名のない音楽会」でしか見たことない村治さんが目の前にいて、有名曲を弾いてくださるのがとても不思議。テレビかよ。

たくさんの拍手に応えて、アンコール。「禁じられた遊び」と、R.ディアンスのタンゴ・アン・スカイ。このご時世では「禁じられた遊び」はキツイ。映画のあの両親を戦争を殺された子供を思い出して涙が出そうになった。・・・って話を一緒に行った友人にしたら、「えー『禁じられた遊び』って映画なの?知らなかった。どんな話なの?」と聞かれたので「戦争で両親を殺された女の子が、男の子と墓の十字架を引っこ抜いて集める話」と説明したら、「なにそれ、コメディ映画なの?」と言われたので、私、説明下手だなあって思った。

2曲目のメンデルスゾーン。オーケストラの本領発揮である。若々しい演奏が曲と合っていて素晴らしい。指揮者も楽しそうに振っている。ところで指揮者のデスピノーサはスマートでとてもかっこいいのだけど、頭の禿げ方が・・・その昔の指揮者スタインバーグに似てるなあとか思ったけど誰もわかんないよね。

曲が終わって大拍手に応えて指揮者はとても嬉しそうだったんだけど、「もうここで出番は終わり」感が沸々としてたので、「もしかしてソーリーのショパンは弾き振り?」とかちょっと考えてしまったんだけど、そんなことはなくてショパンも指揮者は振ってた。

ショパンのコンチェルトは、私は生演奏ではアントニ・ヴィト指揮の演奏しかなくて(ショパンコンクール入賞者コンサートで2回、新日本フィルでヤブウォンスキ先生の演奏で2回)、今回この指揮者の演奏はちょっとタメが多すぎてちょっと違和感だったんだけど、反田氏の演奏がやっぱり素晴らしいので、本当に聞けて良かったと思った。コンチェルトだけだったら優勝してたかもなあ(でも、ブルースさんの時も聴衆の拍手がすごかったから妥当だったのかなあ)。

いやはや、やはり勢いのある演奏家の演奏は凄いよね、ショパンは本当に素晴らしいな、とか思いながら聞いてたけど、終わった時のフライング拍手とスタンディングオベーションも凄くて。ブラヴォー言えないのは本当にキツイわ。圧倒的な拍手に応えてアンコールはお馴染みのシューマン=リストの「献呈」。私は子供の頃、この曲をカスリーン・フェリアの歌唱で聞いていたのでドイツ語で歌えるくらい(嘘)。

その後、指揮者と村治さんが再登場し、そもそもはヴァイオリン弾いてたというデスピノーサが持参のヴァイオリンで参加。とってもいいヴァイオリンらしい(パガニーニだかガダニーニだか)。3人でピアソラのアヴェ・マリア。先日Eテレのピアソラ特集を見たばっかりなので嬉しい。ムーディでとても心のこもった演奏。本来なら外国のオケが聞けなくて頭に来てもいいような気がするのに、結局なんかすごく得した感じ。いい演奏会でした。何より中止にならなくて良かった。

帰り道、友人に「いい演奏会だったねえ」とか言おうと思ったら、大の反田フリークの友人は「ばーっと出てきてあんな凄い演奏をして、ざっと帰るのめちゃくちゃかっこ良くない?」などと(目に星を光らせながら)おっしゃるので「いや、大体のピアニストはそう・・・」と言いかけたけど、何を言っても無駄だなとおもった。なんであんなに(アイドル的な)人気があるのか、やっぱり私はわからん、しかし演奏は素晴らしかった。

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