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2022年3月30日 (水曜日)

セルゲイ・ババヤン ピアノ・リサイタル(東京文化会館小ホール)

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トーハクの後は、ハルサイ。有給休暇取得が決まった後、「なんかいいコンサートないかなあ?」と思って探したらちょうどよくその日にあったコンサートをチョイス。ババヤン、名前は聞いたことあるけど何で?って思ったら、前の前のショパコンから贔屓にしているピアニスト、ダニイル・トリフォノフのお師匠さんだった。えええ、あの変態ピアニスト(注…褒め言葉です)を形成した先生は一体どんな演奏をするのだろう。興味津々である。

この日は予定していたプログラムと随分変更があった。アルヴォ・ペルトの「アリーナのために」とリャボフの幻想曲「マリア・ユーディナの思い出に」という曲がなくなり、シューベルトの歌曲のリスト編曲やシューマンに変わり、バッハの平均率クラヴィーア曲集はなぜかブゾーニ編曲の無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータよりシャコンヌになり、まあ他にも色々変わった。

アルメニア出身のこのピアニストは、ここ一ヶ月ほどのヨーロッパ情勢に心を痛め、心情的に弾けない曲はチェンジされた。まあ、マリアなんちゃらさんの曲は流石に政治的にちょっとな気がしたなあ。あと、この日は有料でライブストリーミングの予定であったが、「カメラで映されながら弾くのは心情的に無理」とのことでそれも無しになった。楽しみにされてた方は気の毒に。

正直、わたしはあんまりピアノ曲に詳しくない人なので、知らん曲が多くて退屈でウトウトしてしまうのではと危惧していたが、全然そんなことはなかった。心揺さぶられる音楽が繰り広げられた。

この日の観衆は、おそらくピアノの勉強をしている音大生や、ピアニストとして活動していると思われる方がかなりの割合で占めていたのではないかと思われる。ついこないだの、ソーリー出演のコンサートの時の観客とは雰囲気がまるで違っていた。みんな(色々と)本気だった(別に反田氏のコンサートのお客様がふざけてるわけではない)。滅多に日本では聞けない変態・・・じゃなくて天才ピアニストの演奏を信じられないくらいの集中力で鑑賞していた。


最初のバッハ=ブゾーニのシャコンヌの演奏からしてやばかった。何だろう・・・私は当日いつものようにネットで予約してたコンサートの券を近所のセブンイレブンのおばちゃんに発券してもらってた。でもなんか、「そんな、セブンイレブンでガガガって券を出してもらってお手軽にこの演奏が手に入っていいのか!」って思うくらいすごかった。まるで・・・(想像です)戦地で敵の攻撃から逃れ、命からがら国境まで逃げて、やっと安全な建物を見つけて入ったところがたまたま無人のコンサートホールでピアニストが演奏しており、それを聞いているような感じがした(伝われ)。会場で一緒に聞いていたピアニストさんたちはどう思ったのかわからないけど、このピアニストの心の叫びに、私は一曲目から泣いていた。

普段の演奏会ではありえないのだけど、ほとんどの曲はアタッカで、拍手が入ることなく演奏された。ホールが響きすぎるのか、私が前すぎたのか(でも2等席だったんだけどね)、ピアノの音が凄い響いていた。(失礼かもだけど、反田さんがピアノの響きのためにラーメンたくさん食べて太ったって理由がわかった。ガリガリじゃあの音は出まい。)

ラフマニノフとか何だろう、もう圧倒されて息もできないくらい。休憩後のリストもそのあと続けて演奏されたクライスレリアーナもなんか、全部リストがシューマン弾いてるような演奏だった。ふと思った、弟子のトリフォノフのことを。あんな変態天才ピアニストが形成されたのはこの先生だったらわかるような気がした。

普段、あまりアンコールに応えない演奏家らしいのだが、この日はバッハのゴルトベルクのアリアを弾いてくれた。平和を祈っているような静謐な演奏にまた心を揺さぶられた。たまたまだけどこのコンサートを見つけることができて良かった。日本の演奏家さんや演奏家の卵さんたちもこの演奏からたくさんのことを吸収できたのでは、と思う(Twitterを漁ってたら、上原彩子さんもいらしてたらしい)。


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空也上人と六波羅蜜寺 (東京国立博物館)

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昨日は月イチで取得する、有給休暇の日だった。大体上野の寿司屋で美味しくて安い平日ランチを食べ、その後何らかの美術展を観賞して帰る、ていうのがいつものコース。この日はいつもと違い、夜にコンサートの券を取っていた、そう、東京春祭のシーズンだもんでね。そしてその前に花見。

で。

いつも楽しみにしているお寿司屋さんに14時ごろに行った。12時〜13時くらいを外せば、平日はすぐ入れる。しかし、お花見シーズンプラス学生は春休みということで、すっごい並んでいた。これは入れない。諦めて他の寿司屋へ(あくまで寿司を食べることしか頭にない。一蘭のラーメンとかない)。

そちらはそんなに混んでなかった。まあ、すぐには入れなくてちょっと外で待ったけど入れた。1300円のおすすめ握りを食べた。カツオのたたきが美味しかった。でも、「わさびは入れますか。」と聞かれて当然「お願いします」と答えたのに、10貫くらい出たものの半分くらいわさび入ってなかった。卵とかはわさびないのは当然だけどさあ。

まあ、全体的には味は美味しかったので、そっちの店の選択もありかなと。っていうか何でそんなにお寿司が好きなんだろうね私。

さて、お寿司の後は美術鑑賞。空也上人が見たかったのでそちらへ向かう。予約なしでも入れた、そんなに人気なかったのかな。空也上人のいらっしゃる六波羅蜜寺は多分、中学か高校の修学旅行で行ったはずなので、1回は空也上人はお目にかかったはずなのであるが、いかんせん遠い昔のことなので覚えてない。そして中高生より「力強い芸術」を愛する厨二病を患っていた女子だったので、かっこいい四天王とかそーゆーのばかり注目してたのかもしれない。

しかし、空也上人の像ってすごくない?口からちっちゃい仏像が出てるなんて(6体あって南無阿弥陀仏の六文字を表しているらしいよ)、ギリシャ彫刻やロダンの彫刻でも見たことないよ。作者は運慶の四男の康勝って人らしいけど、天才じゃないかしら。まあ、なんか改めて本物をしみじみと見ていると、ちょっと芥川賞取った某芸人さんに似てるなあとも思ったけど。

空也上人さんの他は私の大好きな四天王さんたち(かっこいい!)や運慶の像、運慶のお子さんの像、平清盛像など。一部屋にせいぜい14〜5体くらいしか仏像的なものはないから、すぐ見終わってしまう。もし春休みに地方から東京に出てきて、同じ建物の「ポンペイ展」も見ようと思えば体力的には全然可能である(金はかかるがのう)。わたし的にはポンペイ展の方が面白かったかな。

その後、上野界隈で花見を。しかし、その日は雨も降りそうな寒さで。結局雨は夜まで降らなかったんだけど。お腹を満たすために駅で買った美味しいアップルパイと栗入りのどら焼きを食べて、夜のコンサートへ向かう。

⇩天気が悪くてあんまり綺麗に映らなかったトーハクの桜。

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2022年3月27日 (日曜日)

ポーランド音楽の100年<1918年〜1920年>


ポーランド独立100周年を記念して、ポーランド音楽出版社のレーベルAnaklasisがリリースした超豪華36枚組を聴いて何かまとめてみようという(私が)、無謀な企画。何冊もある豪華解説書はもちろん全部英語だ。しかも、こんなにたくさんの冊子をくっつけておきながらオペラや声楽曲の歌詞の記述や英訳はないんだぜえ。騙された感じ。

1918年から100年間、その年を代表すると思われる曲を(出版社が勝手に)1曲チョイス。作曲家1人につき1曲というわけではなくシマノフスキは結構何曲も選ばれている。贔屓。

英語の解説を何とか訳してみようかと思ったけど結構無理だった。1曲目から心が折れた。あんまり参考にしないで。

CD1
<1918年>
カロル・シマノフスキ:狂ったムアッジンの歌 Op.42
詩:ヤロスワフ・イワシュキエヴィチ
1.アッラー、アッラー、アクバル…
2.正午に街は暑さから白くなる
3.街が眠る時間に…
4.西部の砂漠に出発したあなたは…

バルバラ・ザゴルザンカ(ソプラノ)
ポーランド国立歌劇場テアトロ・ヴェルキ管弦楽団
ロベルト・サタノフスキ指揮

(解説書より意訳)シマノフスキの東洋への興味は徐々に高まった。ターニングポイントはハーヴィズの愛の歌との出会いだった。そのオーケストラ・バージョンは彼がドイツの作曲家の影響から解放された瞬間であり、地中海の太陽が降り注ぐおとぎ話の段階の始まりであると考えられていた。?
ヤロスワフ・イワシュキエヴィチの言葉によると、シマノフスキが夢中になったムアッジンの歌は、彼の一連のオリエンタルな作品の最高の瞬間であった。第一次大戦によって世界から切り離された作曲家は、1914年のアフリカ旅行での貴重な思い出のイメージからシンプルと官能性を発見した。

(追記)シマノフスキは足が不自由だったそうなので、第一次大戦はロシア軍(まだロシア領だった)の徴兵から逃れて、その陰で次々と傑作を生み出して行ったわけですね。大戦勃発直前にイタリアとアルジェリアに旅行に行き、その時の影響からエキゾティックな作風の歌曲集「ハーヴィズの愛の歌」や交響曲第3番「夜の歌」、ヴァイオリン協奏曲などが生まれたわけですね。この「狂ったムアッジンの歌」の詩の作者イワシュキエヴィチは文学家で、作曲者の親友(意味深)とのこと。のちの傑作、歌劇「ロジェ王」も彼と2人で台本を共同執筆しました(意味深)。ところで、ムアッジンっていうのはアラビア語でイスラム教の礼拝(サラート)を呼びかける役の人のことだそうで、Wikipediaによると「狂人や酔っ払いはこの役職をやってはいけない」みたいなことが書いてあったんですけど。はて。


<1919年>
カジミエシュ・シコルスキ:交響曲第1番イ短調
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
マジェナ・ディアクン指揮

(解説書より)カジミエシュ・シコルスキ(1895〜1986)ワルシャワ・ショパン大学でFelicjan Szopskiに作曲を学び、ワルシャワ大学哲学部で哲学と法律を学び、リヴィア大学で音楽学を学んだ。1920年代半ばに1年間の奨学金を得て、ナディア・ブーランジェに師事するために留学した。ロシア占領中、彼は地下音楽院の所長を務めた。戦後、彼はウッチの州立音楽学校の第一学部の学部長を務め、後に牧師を務めた(1947〜54)。1954年に彼はワルシャワに移り、彼の教育キャリアの終わりまで州立音楽学校に所属していた。彼は対位法と和声だけでなく、作曲も教えていた。シコルスキの別の貢献は、ポーランドの作曲家や理論家の世代全体が育てられてきた一連の和声、対位法、オーケストレーションの教科書である。

シコルスキの初期の作品は、ロマン派の伝統から生まれました。彼は手段のバランス、構造の正確さ、厳格な形式への嗜好を特徴とする典型的なフランスの新古典主義を支持し、後に放棄しました。彼は6つの交響曲、3つの弦楽四重奏曲、協奏曲、スターバト・マーテル、そしてポーランド民謡を基にした合唱曲などを残しました。

(追記)ポーランド以外ではあんまり知名度が高くないシコルスキですが、彼が今も名を残している偉業といえば、ポーランド国歌「ドンブロフスキのマズルカ」のオーケストレーションをしたことだそうで、今も使われているそうです。ポーランド国歌の歌詞はそりゃあもう戦乱の歴史を全部歌ってる感じで、日本の国歌の歌詞の単純さと比べると「ああ、色々あったんだねえ」と感嘆してしまいますね。

肝心の収録の交響曲ですが、古典的な部分とやや近代的な部分がうまくミックスされたまとまった良い交響曲ですね。曲想もなかなかヒロイックだし。長さも35分くらいだし、アマチュア楽団の方々、演奏されてみたらどうでしょう。


<1920年>
ルドミル・ロゴフスキ:ファンタズマゴリーズ
1.子守唄(マヤが歌う)
2.クリシュナの踊り
3.ガネーシャへの祈り
4.カーマのミツバチ
5.アグニの召喚

イザベラ・コペッチ(メゾ・ソプラノ)
ポーランド国立歌劇場テアトロ・ヴェルキ管弦楽団
ウカシュ・ボロヴィツ指揮

(解説書より)ルドミル・ミハウ・ロゴフスキ(1881〜1954)ワルシャワ音楽院でノスコフスキに作曲、スタトコウスキとムイナルスキに指揮を学んだ。その後、彼はライプツィヒ、ミュンヘン、ローマで研鑽を積み帰国後ビリニュス(リトアニア)のオルガニストの音楽学校のディレクターを務めた。これに加えて、彼は作曲家、活動家、ジャーナリストとしても名を馳せた。ビリニュスの交響楽団を経てパリへ移り、その後ワルシャワでノウォチェスニー劇場の音楽監督を務めた。第一次大戦の勃発6日前に彼はフランスに戻った。1921年にポーランド独立後に故郷に戻るも、批評家には評価されず、シマノフスキを取り巻くコミュニティと対立したため、彼は永遠にポーランドを去ることを決めた。1926年に彼はドゥブロヴニクに移り、死ぬまでそこに留まった。彼はアドリア海のそばで6つの交響曲のうち5つを書き、その他一連の記事、美術論文、短編小説、ファンタジー小説などを書いた。

(追記)曲目解説はあまりよくわからない(すいません)。テキスト的にはヒンドゥー教とかその辺の歌詞なんだろうなあ、というくらい。曲的には決してシマノフスキと対立する作風ではないような気がするんだけど…。(個人の意見です) 東洋的な感じとフランス音楽的の折衷的な音楽。

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なお、このセットですがHMVなど国内で購入すると35,000円前後します。私はAmazon(結果的には英国Book Depositoryに注文)で買ったので23,000円くらいでした(送料無料!)。ただ、2週間ちょいかかりました。あまりおすすめしませんが。

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2022年3月26日 (土曜日)

ワクチン接種3回目(覚書)

3月23日に職域接種。3回ともモデルナ製。本当はもっと早く月初めに受けるはずだったが、指定された日の周辺にソーリーのコンサートをとってあったため、こんなに伸びてしまった。

過去記事:ワクチン接種2回目(覚書)。

2回目の副反応が酷かったので(接種後2日間は死んでた)、相当恐れていた。部署の若者たちが相次いで高熱を出したり、休んだりしていたので覚悟していた。

しかし。今回はそれほどでもなかった。

朝9時に接種、その日は何ともなかった。せいぜい腕が痛いくらい。痛くなる前に冷えピタ(ジェネリック)を貼ってたため、割とすぐに治った。帰宅後普通に在宅勤務した。

接種翌日。朝、熱を測ったら36度4分ほど。平熱35度代の私にすれば微熱なのでロキソニンを服用。最高36度6分までしか上がらず。若干頭がぼーっとしてたが普通に定時まで在宅勤務。

翌々日は朝から頭痛。ロキソニンを服用して在宅勤務。予定してたオンライン研修でExcel応用編を受けた。若干頭がぼーっとしてたけど、棄権することなく最後まで受けた。タメになったね〜。

が、しかし本日。頭が痛い。本当に痛い。早めに起きてウィーダーインゼリー(ジェネリック)を飲んで、ロキソニン服用。アイスノン(ジェネリック)をして寝てても治らず。どうしたらいい?

ふと思い出す。「コーヒーは頭痛に効くんじゃなかったっけ?」と。ネットで調べたら、効く場合と効かない場合があるらしい。

たまたま、お香典のお返し(カタログで選べるやつ)で頼んであまりに美味しかったのでネットで調べて追加注文した、笠原さんの賛否両論のすうぷにオマケでついてきたドリップコーヒーを淹れて飲んでみた。

美味しかった(←それはまあいい)。いやこれはびっくり。頭痛治った。命の恩人。お礼にすぐにコーヒーも追加注文。別にどこのコーヒーでもいいんだろうけど。

頭が痛かったせいで接種後は音楽聴いてない(ついでに言うと酒も飲んでない)。ポーランド音楽36枚組が目の前に。在宅中に7〜8枚は聴いたけど、いいものもあり、そんなでもないものもあり。カスプシク指揮ベチャワ主演のロジェ王は流石に素晴らしかった。これだけでも買って良かったなあと、いやこれだけじゃ無いけど。ポーランド音楽好きで良かったとしみじみ思う。

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2022年3月14日 (月曜日)

英国より郵便物が届いた!

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2週間前にamazonで注文していた「ポーランド音楽の100年」、ウクライナの戦争中でとても心配していたがちゃんと届いた。解説書も写真がいっぱい、楽譜もいっぱいで凄い豪華版だ。英語だけど。在宅勤務の短い休み時間なのでまだよく見てないけど。やっぱりイギリスの本屋は信頼できる。36枚組、ちょっとづつ聴こうっと。

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2022年3月 9日 (水曜日)

東芝グランドコンサート2022 反田恭平&村治佳織(ミューザ川崎)

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ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
ショパン:ピアノ協奏曲第1番
管弦楽/ジャパン·ナショナル·オーケストラ 特別編成
指揮/ガエタノ·デスピノーサ Gaetano d'Espinosa
ソリスト/村治佳織(ギター)、反田恭平(ピアノ)

そもそもダーヴィド・アフカム指揮のスペイン国立交響楽団のコンサートだったのに、コロナのせいで指揮者も楽団も来日できず。たまたま新国立劇場で振ってたデスピノーサが指揮者で、反田恭平さんが立ち上げたジャパン・ナショナル・オーケストラが出演、反田さんが出ない時に出演するはずの村治佳織さんも同時に出演。曲目は反田さんの弾くコンチェルトがプロコフィエフからショパンに変更。本当はそもそもプロコ目当てで券を取ったんで、変更は大層がっかりした(私は)。

でも、後で考えると今時ロシアの作曲家の曲を聞くと微妙な気持ちになるかもなので、ショパンで良かったのかも。反田ファンは何でもいいんだろうなあ。

というわけで、結局は反田さんがスカウトした若手名手を集めた楽団のフレッシュな演奏と、(本来ならどっちかしか聞けない)村治さんと反田さんが両方聞けるという、美味しいコンサートになった。まあ、券は結構高かったんだけど。

数年前のショパンコンクール入賞者コンサートを思い出すほどの超満員。休憩中のトイレはもちろん長蛇の列で入れず。普段は男子トイレが行列を作り女子トイレは結構空いてるようなコンサートしか行かないので、なんかもうすごいわ。

一曲目のアランフェス協奏曲。テレビでしか見たことない村治さんはとっても可愛い。青い椅子とドレスの色を合わせているのかしら。ギターはあんまり音量がないのでオケも若干控えめの音量かな。

(そうそう、このコンサートの予習をしようと、YouTubeでアランフェス協奏曲を探したら、コメント欄で「学校の宿題で来た人!」っていうのがあって、その後何人も「私も」「僕も」っていう人がいて、今時は音楽の授業が学校でできないから、YouTubeで聞いて感想を書けとかいう宿題が出るのかな。なんか悲しいな。)

こないだテレビで「リメンバーミー」を見たばっかりなので、ギターの生演奏は本当に嬉しくて。普段は「題名のない音楽会」でしか見たことない村治さんが目の前にいて、有名曲を弾いてくださるのがとても不思議。テレビかよ。

たくさんの拍手に応えて、アンコール。「禁じられた遊び」と、R.ディアンスのタンゴ・アン・スカイ。このご時世では「禁じられた遊び」はキツイ。映画のあの両親を戦争を殺された子供を思い出して涙が出そうになった。・・・って話を一緒に行った友人にしたら、「えー『禁じられた遊び』って映画なの?知らなかった。どんな話なの?」と聞かれたので「戦争で両親を殺された女の子が、男の子と墓の十字架を引っこ抜いて集める話」と説明したら、「なにそれ、コメディ映画なの?」と言われたので、私、説明下手だなあって思った。

2曲目のメンデルスゾーン。オーケストラの本領発揮である。若々しい演奏が曲と合っていて素晴らしい。指揮者も楽しそうに振っている。ところで指揮者のデスピノーサはスマートでとてもかっこいいのだけど、頭の禿げ方が・・・その昔の指揮者スタインバーグに似てるなあとか思ったけど誰もわかんないよね。

曲が終わって大拍手に応えて指揮者はとても嬉しそうだったんだけど、「もうここで出番は終わり」感が沸々としてたので、「もしかしてソーリーのショパンは弾き振り?」とかちょっと考えてしまったんだけど、そんなことはなくてショパンも指揮者は振ってた。

ショパンのコンチェルトは、私は生演奏ではアントニ・ヴィト指揮の演奏しかなくて(ショパンコンクール入賞者コンサートで2回、新日本フィルでヤブウォンスキ先生の演奏で2回)、今回この指揮者の演奏はちょっとタメが多すぎてちょっと違和感だったんだけど、反田氏の演奏がやっぱり素晴らしいので、本当に聞けて良かったと思った。コンチェルトだけだったら優勝してたかもなあ(でも、ブルースさんの時も聴衆の拍手がすごかったから妥当だったのかなあ)。

いやはや、やはり勢いのある演奏家の演奏は凄いよね、ショパンは本当に素晴らしいな、とか思いながら聞いてたけど、終わった時のフライング拍手とスタンディングオベーションも凄くて。ブラヴォー言えないのは本当にキツイわ。圧倒的な拍手に応えてアンコールはお馴染みのシューマン=リストの「献呈」。私は子供の頃、この曲をカスリーン・フェリアの歌唱で聞いていたのでドイツ語で歌えるくらい(嘘)。

その後、指揮者と村治さんが再登場し、そもそもはヴァイオリン弾いてたというデスピノーサが持参のヴァイオリンで参加。とってもいいヴァイオリンらしい(パガニーニだかガダニーニだか)。3人でピアソラのアヴェ・マリア。先日Eテレのピアソラ特集を見たばっかりなので嬉しい。ムーディでとても心のこもった演奏。本来なら外国のオケが聞けなくて頭に来てもいいような気がするのに、結局なんかすごく得した感じ。いい演奏会でした。何より中止にならなくて良かった。

帰り道、友人に「いい演奏会だったねえ」とか言おうと思ったら、大の反田フリークの友人は「ばーっと出てきてあんな凄い演奏をして、ざっと帰るのめちゃくちゃかっこ良くない?」などと(目に星を光らせながら)おっしゃるので「いや、大体のピアニストはそう・・・」と言いかけたけど、何を言っても無駄だなとおもった。なんであんなに(アイドル的な)人気があるのか、やっぱり私はわからん、しかし演奏は素晴らしかった。

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2022年3月 6日 (日曜日)

きのこのクリームパスタ

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最近、業務スーパーで買ったパスタ。いつも買っている業務のよりちょっとお高い。色も違っててなんか美味しそうである。(お高いと言っても110円くらい。)

よく確認しないで購入したが、普通のパスタと何が違うかというと、このパスタはブロンズダイスってやつで麺を絞り出す時の穴がブロンズでできてて麺の表面がザラザラしているため、ソースが絡みやすい。ブロンズダイスに対して麺の表面がツルツルしているのはテフロンダイスというのだそうで、こちらはオイルソースのパスタに合うらしい。ふうん。食感は太麺でもちもちしてる。

最近、近所で食べたイタリア料理屋の醤油クリームパスタが美味しかったので、頭の中で「うーん」と考えて編み出したレシピ。店ではアスパラガスとベーコンだったけど、家にあったキノコ類で。生クリーム使わないでできるのでいいかも(高いんで)。

<材料>1人分(目分量)
・キノコ類(舞茸が美味しい、何種類か混ぜても) 半パックくらい
・ベーコン半切り 2枚くらい
・牛乳 100CCくらい
・ニンニク チューブで良い 好きなだけ
・小麦粉 大さじ1くらい
・本だし的なもの 小さじ半分くらい
・醤油 大さじ半分くらい
・黒胡椒 好きなだけ
・細ネギ 飾り用(なくても良い)
・有塩バター 大さじ1くらい(またはオリーブオイルでも)

<作り方>
・温めたなべにバターと1.5センチくらいに切ったベーコンを炒める(カリカリにまでする必要はない)。
・適当に切ったキノコ類とニンニクを入れて炒める。いい具合に炒まったら醤油と本だしを入れて混ぜる。
・小麦粉をダマにならないようにふりふり入れてキノコに絡める。
・牛乳をちょっとづつ入れる。かき混ぜてホワイトソース状にする。黒胡椒を入れて混ぜる。
・時間通りに茹でたパスタを入れ、ソースと絡める。
・皿に盛り、細ネギを散らす。追い黒胡椒をかける。
・食べる(美味しい)。

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さて、業スーマニアの私が最近買ったもので、おすすめのものを教えよう。

・ウーシャンフェン(五香粉)
普通の唐揚げや焼き豚を作るときにほんのちょっと入れると、あーら不思議。突然、中華街の味に早変わり。漢方薬っぽくなるのであんまりたくさん入れないのがコツ。中華サラダに入れても美味しかった。100円しないでこれは素晴らしい。ただ、結構量が多いので使いきれない気がする。

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・ハーブソルト イタリアンミックス
塩と色々なスパイスが丸のまま入っていて、ミルがついているのでガリガリとするとハーブソルトが出てくる。鳥もも肉などにかけてカリカリに焼くとレストランの味になる。フライドポテトもウマー。魚料理にも良さそう。200円くらいかな。密林では間違っても買わないで(700円くらいする)。

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2022年3月 5日 (土曜日)

北京パラリンピック始まる(及び雑談)

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全く平和ではないのに始まった平和の祭典。ロシアとベラルーシの参加は認められず、戦禍真っ最中のウクライナは参加。チャンイーモー監督による簡素で素敵な開会式も、見ていて何だか微妙な気分になる。

スポーツ界はもちろんの事こと、クラシック音楽の世界でも音楽家の活動に影響が。ゲルギエフはミュンヘン・フィルの指揮者を解任され、ネトレプコもメトに出れなくなった。毎日色々なYoutubeを見てるけど、毎日のようにロシアの生配信がおすすめに入ってくる。ロシア語だから全然読めないけど、ちょっと見るの久しぶりなクルティシェフがチャイコフスキーの3番コンチェルトを弾いていた。ロシアでは普通に毎日コンサートをしているのだから、海外で演奏できなくなった音楽家は自国で活動すればいいんじゃないかな。クルティの嫁の神尾真由子さんは元気かな。心配だな。

タイムリーに今月日本で都響がショスタコーヴィチの「バビ・ヤール」を演奏するというが、楽員さんたちも独唱の妻屋さんも心境はいかばかりか。仕事が忙しくて行かないけど新国の合唱団ならちょっと行きたかったな。

最近、朝はBSで世界のニュースを見ているが、今朝はここ最近初めてロシアのニュースを見た。「放送された通りにお送りしております」みたいな注釈付きでな。どうも「ネオナチに支配されているウクライナを救うためにロシアは戦っている」みたいなことが堂々と放送されていて「あい変わらずだな」と思ったわ。

全く関係ない話だけど、先日とてもいい夢を見た。初夢だったらよかったんだけどなあ。快晴をバックに大きな富士山、白馬が駆けてくると言ったもの。富士山も白馬も、夢占いで言えば夢が叶うという吉夢だそうである。

すがすがしい気分の目覚めだったが、私の今の夢って何だろ?と考えた。1番最初に浮かんだのが「プーチンの暗●」だった。そんなことしか考えられない自分に心がどんよりとしてしまった。あと、小さな望みだが戦争始まる直前にAmazonに注文した36枚組CDが無事届いてくれること・・・くらいかな。(ポーランドのレーベルだったのでてっきりポーランドから送られてくるのかと思って心配していたが、よく見たらLONDONの本屋だったのでよかった。ポーランドさんは難民の受け入れで今それどこじゃないだろうしね)

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