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2021年11月 6日 (土曜日)

ワルシャワ・フィル120周年記念特別コンサート(ネット配信)

ヴィトルド・ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲[28']
カロル・シマノフスキ:交響曲第3番「夜の歌」作品27[25']
クシシュトフ・ペンデレツキ:ポーランド・レクイエムよりアニュス・デイ [7']
ヤン A.P. カチュマレク:合唱団と管弦楽のための幸福へのカンタータ (ワルシャワ・フィルハーモニー委託作品)

ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団
アントニ・ヴィット/指揮(ルトスワフスキ)
ヤチェク・カスプシク/指揮(シマノフスキ)
アンジェイ・ボレイコ/指揮(ペンデレツキ、カチュマレク)
ラファウ・バルトミンスキ(テノール)
バルトシュ・ミチャウォフスキ/合唱指揮
(11月6日 ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサートホール)

YouTubeでの生配信(もちろん真夜中)。楽しみにしていたので、絶対リアタイするつもりだった。しかし昨夜も残業だったので、ヴァイオレットエヴァーガーデン外伝の録画を見た後寝てしまった。6時過ぎに起きて追っかけ再生。ワルシャワ・フィルは今年120周年だという。

ポーランドの作曲家と言えばもちろんショパンだけど(いやショパンしかおらんと思ってる人大多数だろ)、知名度的に二番手としては(うーんと下がって)シマノフスキが居り、そして現代作曲家中の古典であるルトスワフスキとペンデレツキがいる。この3大ポーランド作曲家と、最後に存命で今も映画音楽の分野で大活躍のカチュマレクの新作(このコンサートのために作曲された)というなんかマニアックなコンサートである。

指揮者も、ショパコンウォッチャーならお馴染みのヴィット、カスプシク、そして今年のショパコンで12回もコンチェルト指揮したボレイコである。

いやそれにしても何という選曲。日本でこんなんやったら日本中の同志の者が大集合してしまうに違いない。特に、シマノフスキの3番!!もうね、これ大好きなのよね。一生に一度はナマで聴いてみたいわ。いま日本に来ているウルバンスキ、やってくんないかな。やっぱりポーランド語がネックかなあ。いやもう、このゴブラン織りのような豊麗なオケ、官能的な響きは是非ナマで、出来ればワルシャワ・フィルで、堪能したいものですな。ポーランド行かなきゃ無理かな?

(そういえば、こないだ友人と久しぶりに飲んだのですが、先日のショパコンですっかりショパン好き?になった彼女に「コロナ落ち着いたらワルシャワ行こう!」と言われた私は「うん!行こう行こう!!」と大いに盛り上がっていたのだが、頭の中はショパンじゃなくてシマノフスキやらカルウォーヴィチやらルジツキでいっぱいになったので、『うーん、コンサートの8割くらいは別行動かな』とも思ってしまった。)

でまあ、偉大なる3人の作曲家の曲が終わり(どれも個性的!天才的!)、さてカチュマレクとやらの新作。全然知らなかったのだが、ずいぶん色々な映画の音楽をこしらえている。日本でお馴染みな作品といえば、ハチ公のアメリカ版の「HACHI約束の犬」(観てない)の音楽もしているようだ。2004年に「ネバーランド」(観てない)で米アカデミー音楽賞を獲得している。なので凄い人のようである。

が。

聴くと私のようなしろうとでもわかる、あからさまに幼稚な作風なのである。中間部分など、「日本の昔の作曲家の初期の習作」みたいな感じなのである。「こういうの・・・ポーランドの人・・・どうなの」って思った。題名もなんだか。Cantata to Happiness って。なんかダサイわ。まあ、私が思っているだけで、ワルソーの人々は良いって思うのかもしれんし。

が、思った通り? 曲が終わったとたんにあからさまのブーが。1人だけでもなく2~3人は聞こえた。あとで作曲家出てきたけどブーだらけでなんかかわいそうになった。指揮者もカワイソス。こんなんだったら(映画音楽の作曲家だったら)キラールでも演奏したほうが良かったんじゃねえの。

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