飯守さんのブルックナー 「ロマンティック」
モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」K. 385
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(ノヴァーク版第2稿)
飯守泰次郎指揮 読売日本交響楽団
(7月21日 サントリーホール)
昨日、(在宅勤務をむりやり切り上げて、っていうか券は前からとってあったんだけど)行ってきた。もうもはや誰の代役だったのかも知らず(マイスターかな?)。飯守さんのブルックナーだったらもう代役だろうがどうでもいい。
飯守さんは前回7番の時よりは若干足取りはしゃんとされた気がする(※個人の感想です)。あいかわらず専用椅子が用意されているが指揮中は立っておられた。ブルックナーの静かな部分だけちょっとだけ腰を掛けられた。
飯守さんが読響の定期に登場されたのは46年ぶりだという。じゃあ、何年か前のフレイレとブラームスやったのって定期じゃなかったんか(←え)。ワーグナーのオペラでは読響を振られているので、そんなに珍しい感がないわ。
モーツァルトは改まって聴くの初めて。聴いてみて「ああ~あの曲か」というくらいのモーツァルト音痴なので、曲の感想はなし。どうして。
ブルックナーの時は女子トイレ空いてるのは知っているけれど、ワグネリアンで普通のコンサートの間くらいはおトイレは我慢できる体なのでわざわざ「すいません、すいません」と言いつつ席から出て行くのもめんどくさく、最近は休憩時間にはトイレは行かず。はしっこの席が取れれば別だけど。
最近、在宅勤務時にブルックナー聴くのにはまっていて(まあ、ここ2~3日はショパコンをプレイバックしてたりもするけど)、とりわけ9番は改めていいなあって思っている。飯守さんの振る9番はずいぶん前に新響さんで聴いたけど、あの頃よりもうちょっとブルックナー聴きこんでいるから、また聴きたいな。
4番は・・・一番有名なのかな、ブルックナーの中では。私は昔、フルトヴェングラーのグラモフォン盤を持ってたな。何でフルヴェンなのかというと・・・はて何でだったんだろう。
ホルン奏者にとって鬼畜の出だし(最初からあの高い音はキツイ)は、なんとかひっくり返らずにクリアされてたのでホッと胸をなでおろしたが、飯守さんの棒は見づらいのか(見づらいんだろうなあ)結構演奏がばらけたり、スリリングだったけどトロンボーンとか相変わらずビンビン鳴るし、日下さんコンミスで弦も美しいし、ティンパニも孤軍奮闘(打楽器一人)でかっこよかったし、良かったのでは。ネットでは圧倒的賛辞の人と若干そうでない人も。
私はやっぱり後期の交響曲のほうが結構感動するもんだなあ、という素人感想。7番の漆黒の森の音楽に比べると。4番は朝焼けのアルプスの山々を感じた。
飯守さんがお元気で、指揮されているのを見るだけで満足。ただ、ファンとしてはたくさん拍手して、もう一回出てきてもらうのはお体に負担ではないか、いや、でもあっさり拍手が終わっても申し訳ないし・・・という葛藤があり、結局最後まで拍手してしまう。昨日は一回再登場されただけで拍手は若干短めだったけど。
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