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2021年6月27日 (日曜日)

飯守さんのブルックナー7番(2021)

 

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ライネッケ:ハープ協奏曲 ホ短調 op.182
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 〈ノーヴァク版(1954年版)〉
吉野直子(ハープ)
飯守泰次郎指揮/東京交響楽団
(6月26日 サントリーホール)

過去記事:飯守さんのブルックナー7番(2009)

先日行った、傘寿コンサートで飯守さんのよろよろと歩かれる姿を見て、心配になって券を取ったコンサート。本当はド・ビリーの指揮だったがこのご時世で代役。こんなこと書くと世界的マエストロに申し訳ないが、このコンサートは飯守さんじゃなきゃ行ってない。

過去記事のように、飯守さんの振る7番を聴くのは二回目である。前の7番は実は初めてナマで聴いたブルックナーである。少々苦手なブルックナーだが、7番と8番は結構いける口である。

とくに7番は・・・第2楽章が大好きだ。たぶん他の作曲家の交響曲と並べても好きな楽章の上位に入るかも。一番じゃないけど。

さてコンサート。第一曲目は珍しいハープ協奏曲。私は多分数ある?そんなにない?ハープ協奏曲をナマで聴くのは初めてである。そして吉野直子さんのお姿を初めてナマで観た。そもそもはハープの貴公子グザヴィエ・ドゥ・メストレが弾くはずだったが代役である。まあ、メストレは去年だか観たんでいいかな。ハープは女性の楽器だという偏見は私はあるけど、実際はあのでっかい楽器を支えるので(でも別にかついで弾くわけではないけど)結構力いるんじゃないかなって思う。

吉野さんは、すっごいキラキラのスパンコールのついたラズベリー色のドレスで登場。キンキラキンのハープに負けないようにかな。楽器自体は女性係員二人が慎重に運んでセッティング。

傘寿コンサートの時にもあった「飯守さん専用チェア」がこの日もセッティング。東響のツイッターによると宅配便?で事務所に運ばれてきたみたいなので、これからずっと飯守さんの相棒になるのかな。ただ、ハープ協奏曲の2・3楽章のときとブルックナーの楽章間に座られただけで、あとは立ったまま指揮されていた。

ライネッケのハープ協奏曲は事前にYouTubeでちょっと聴いただけで初めて聴く曲だ。楽器から勝手にイメージしてたのと違い、意外とドイツ音楽っぽいなと思った(ドイツ人じゃからのう)。印象としてはブルッフのヴァイオリン協奏曲・・・風な・・・別に似てないか。いやそれにしてもハープの音ってガンガンに癒されますね。長いソロがあるんやけど、昇天しそうだった。寝るときにいいかも(コンサートは寝ませんでしたよ)。

ソリスト・アンコールはアッセルマンの「泉」。こちらはきっとハープのコンサートなどでしょっちゅう弾かれているのだろう、知ってるような知らないような感じの曲だが(たぶん聴いたことあるかな感)本当に素敵で、本当に湧き出る泉だった。

さてお休み時間のあと(トイレは行かなかったが女子トイレは多分空いてただろう)、メインのブルックナー。指揮者が変わったため当初の版とは違うノーヴァク版(ノヴァークなのかノーヴァクなのか知らん)。ブルヲタでないので版の違いについてはよう知らんのだが、第2楽章に打楽器が入っているのがノーヴァク版というざっくりとした解説。

10年以上前のシティ・フィルとの7番は本当に素晴らしかったが、昨日の演奏も(若干印象は違うけど)素晴らしかった。ホントいかんせんブルックナー一杯聴いてないので何とも言えないけど、第2楽章の出だしはようろっぱの黒い深い森を思わせたし、中間のあの温かみのあるメロディーは飯守さんのブルックナーへの深い愛(と、間接的にはブルックナーのワーグナーへの深い愛?かな)が感じられた。第3.4楽章は意外とテンポが早いんだなって思った。

奏者の方ではソロが多いフルートのトップの人が素晴らしかった。あと、普段埋もれてしまうワーグナーチューバが席のせいかとてもよく見え、聴こえた。普段ワーグナーチューバってどうしてるのかなあ、ワーグナーとブルックナーの時しかつかわないのに(←いらん心配)。各楽団でもってるのかな(すみとりでは飾ってあるよね)。・・・あとで調べたら他にも使う曲あるみたいね(影のない女とか、影のない女とか、影のない女とか!)。

拍手は予想通りかなり長く、楽員さんがはけてコントラバスが片付けしている間まで続いた。飯守さんが観客にこたえて再び登場。コロナ禍のため時差退出を命ぜられたので、二階席の私はホールを出るのがかなり遅くなってしまった。六本木一丁目駅でホルンのトップのスキンヘッドの人を見かけた。よい演奏ありがとうございました(こんなとこで言ってもしょうがないけど)。

家に帰って感想などネットで見てたらP席で観客のイザコザがあったらしかったけど、全然知らなかった。話によると演奏中、ずっとスコア見てた人がいたらしく、私の横でなくてよかったな。私だったら退出のときに足をひっかけてやるところだった(その昔、「パルシファル」全曲上演ででっかいスコア&指揮してた人が隣の隣にいたので、やった経験あり)。「音を立てなければいいじゃないか」っていうけど気になる。私は隣の人がずっと手で拍子取ってても気になるタチだ。

私は私で・・・演奏会前に福島屋で買った100円引きのメンチカツサンドが意外と食べ応えがあって・・・ブルックナーの楽章間に消化音が鳴ってしまい、「ピアニッシモ中におなかの音出ちゃって神経質なブルヲタさんに怒られたらどうしよう・・・」と恐れながら聴いてたんだけど、意外と大丈夫だった。頑張った私の腸。

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日曜日のミューザ川崎の演奏会はニコニコ生中継するらしいので、行けない方はどうぞ。

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2021年6月19日 (土曜日)

コルンゴルト「死の都」ペトレンコ指揮(NHK-BS)

Dietotestadt

コルンゴルト:歌劇「死の都」
テノール:ヨナス・カウフマン
ソプラノ:マルリス・ペーターゼン
バリトン:アンドレイ・フィロニャチク
メゾ・ソプラノ:ジェニファー・ジョンストン
バイエルン国立歌劇場合唱団
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
指揮:キリル・ペトレンコ

ブルーレイで発売予定とのことで当然購入を考えていたが、BSで放送するとのことで、飛び上がって喜んだ(買わないで済んだ)。夜中の放送だったけど、普通にリアタイした。あまりに観たかったので。

演出は現代の設定で、ヨナス・カウフマンはちょっと陰のあるイケメン・サラリーマンといったところ。マリエッタは自転車に乗って登場したりするし、リュートを弾きながら歌うあの有名なアリアは、家に何故かあったカラオケで、マイクを使って歌う。全体的にブルージュ感はいまいちないけど、さほど違和感はない。

舞台はまるでドリフの「全員集合」のごとくグルグル回る。大変目まぐるしく、歌手も大変そうである。それでも息切れすることもなくちゃんと歌っているので凄いなあと思う。とくに、マリエッタ役のペーターゼンはいろんな姿勢で、歌うんで凄いなあと。もちろん歌唱も素晴らしい。ヨナス・カウフマンも外見も(別に見た目かっこよい必要もない役だが)声も役に合っている。重い声なのでルネ・コロというよりは、ジェームス・キングに近いのかなあ(違うか)。

今持っているDVDの、日本でも歌ったトルステン・ケールは歌唱はよいもののまあ、見ててそんなに嬉しいものでもないし、日本の新国立と同じ演出のフィンランド歌劇場版のパウルも・・・うーん・・・ああ・・・ごめんなさいファンの皆さん見逃して。

マリエッタ役のペーターゼンは歌は素晴らしくスタイルもよくてダンサーという設定がぴったりだ。だが・・・個人的には「何か・・・誰かに似ている・・・そうだ、金髪のカツラ被って奇麗に女装した千鳥のノブさんじゃ」って思った。そう思ったら何度見てもノブさんに見えてしまうので、それはそれでまあ・・・可愛いんでいいかなって思う。



が、歌唱よりも演出よりも何よりも・・・ペトレンコの引き締まった指揮が素晴らしい。ラインスドルフの名盤に並ぶ演奏がやっと現れた(って私は思ってるけどどう?)。日本初演も東京とびわ湖とも観たけど・・・やっぱりこの曲(解説者も言ってたけど)は日本のオケには難しい・・・難しいんだねえ。

それにしても、この日は地上波でネトレプコの「ボエーム」の映画を放送、夜中に「死の都」って凄いオペラデーだったんだけど、若くてまだスマートだったネトレプコはよい、が、どうしてもムゼッタが可愛くないんで途中で観るのやめて夜中に備えて寝てしまった。前に見た時も同じように思ったんだけど忘れてた。舞台ならまだしも、映画だったらもうちょっと・・・ねえ。

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2021年6月 6日 (日曜日)

ショルティ「影のない女」(1967年 コヴェントガーデン)

YouTubeでおすすめに出てきたので。
キングの皇帝、マッキンタイアのバラク、ボルクのバラクの妻、アップした人、神か。(端役にイヴォンヌ・ミントンがいるけど・・・わからん。)

ボヘミアンラプソディもよかったけど(テレビでも見たし、BS完全版も見るし)、これも最高。カットは普通。


Die Frau Ohne Schatten Act 1 Covent Garden 1967

Die Frau Ohne Schatten Act 2 Covent Garden 1967

Die Frau Ohne Schatten Act 3 Covent Garden 1967

 

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