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2021年5月22日 (土曜日)

田中祐子/日本フィル 神尾真由子/ ブラームス他

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ワーグナー:ジークフリート牧歌
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》ハ短調 op.67

指揮:田中祐子
ヴァイオリン:神尾真由子
日本フィルハーモニー交響楽団
(5月21日 ミューザ川崎シンフォニーホール)

残業続きで先月に続き残業時間がヤバイことになっているのでフレックスで退社。まっすぐ帰るのもなんなので、たまたま当日券が出ていた日フィルを鑑賞。お目当てはもちろんブラームス。以前、神尾さんのお弟子さんの所属の四重奏団の室内楽コンサートに行き、たまたま見たYouTubeのブラコンがよかったので、「お師匠さんの演奏どんなかな」って思った次第。

お客さんの入りは3~4割程度な感じ。

ピエタリ・インキネンが来日不可能になったため、田中祐子さんが代役。そういえば今年観た藤原歌劇団の「ボエーム」も指揮者が来日できなくて若い女性指揮者が代役を務めたが、こんなふうにメジャー歌劇団やメジャー楽団の(色物でない)舞台に若い女性指揮者が立てるのは、コロナ効果とは言えよいことなのでは。

小学生の頃に買った音楽の友社「指揮者のすべて」という音楽ムックにて「女性指揮者と黒人指揮者はまだまだほんの少数」との記述(うろおぼえ)があり、「私が大人になって普通にコンサート行ったりする頃には女性指揮者が活躍したりしてるのかな」などと思ったが・・・現実はどうだろう。

さて、演奏。「ジークフリート牧歌」だけは先日飯守さんのこゆーいリング・ハイライトを見聞きしたばっかりで、巨匠と若手を比べる気はさらっさらないのだけど、あのジークフリートの名演が耳に残っているからしかたない。まるで水出しの紅茶みたいな爽やかな演奏。ごめんなさい。もしインキネンが振ったとしても同じような印象だとは思うが。

続いて私的にはメインのブラームス。神尾真由子さんは長ーい尾っぽのマーメイドみたいな金銀色の神々しいドレスで現れた。もし床が掃除されてなかったらホコリを全部ふき取ってしまいそう。あのドレス着こなせるヴァイオリニストは日本では彼女だけでは。まるでハリウッドスターの結婚式みたいだ。

指揮者の田中さんは、茶髪のボブで黒いスーツがお似合い。てきぱきとしたステージマナーと指揮ぶりで、まるでウェディングプランナーみたいだ。とても素敵だった。

そんな感じで目にも眼福だったのだけど、演奏ももちろん素晴らしかった。ケチって3階席を取ったのだけど、ちょっと後悔。少し遠かったかな。それでもストラディバリを駆使したバリバリとした演奏は3階にも届いてきた。勇敢な第1楽章や有名な第3楽章よりも何より優美な第2楽章が素晴らしかった。涙が出るくらい美しかった。もちろん大拍手は止まらなかったけどソリストのアンコールはなし。

それにしても神尾さんを見るとつい「息子さん大きくなったかな、ロシアに置いてきたのかな」とか「ダンナのクルティはロシアにいるのかな」とか考えてしまう。

さて、コンサート的にはメインの「運命」。私はナマでこの曲を聴いたことがあったんだろうか。実は私が生まれて初めて聴いたクラシック音楽は(覚えている限りは)3歳の時にオバに聴かされたカラヤン指揮の「運命」のレコードである。

「いや何で今頃運命」とか「今時分この若手女流の指揮する運命を聴くのは何故」とかの違和感が最初の方は若干あったのだが、演奏は素晴らしかった・・・この曲は(もちろんよく知っているけど)そんなに聴きこんでないのでようわからんけど。指揮ぶりも女性らしくてすてき・・・とはじめは思ったけど、最終楽章はダイナミックでかっこよかった。

大拍手に応えて、アンコールはハイドンの「冗談」の弦楽オケ版。私はあんまりハイドン知らんのでてっきりみんなと一緒にフライング拍手しちゃった。テヘペロな祐子ちゃんかわゆす。

なお、明日の日曜日も同様の内容のコンサートがサントリーであるようですが売り切れとのこと。有料でライブ配信があるようなので(3か月1000円とのこと)ご興味のある方はご覧になってみては。

日フィルのサイト

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ミューザに行ったので、演奏前に超久しぶりに焼鳥屋さんのとろろご飯ポン酢大根おろしかけ唐揚げのセットを頂いた。相変わらず美味しかったけど(しかも安いのねえ)、酒の提供はまだしてないみたい(どうせ飲まないけど)。お腹いっぱいになりすぎて演奏中にちょっと苦しかった。

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コメント

 こんばんは。
   
 神尾さんのブラームス、良さそうですね。この曲は、女性ソリストのほうが味わいが出やすかったりしますね・・・テクニックやパワーのゆとりだけではこなせない「鳴き」・ツヤの表出も大切なように思えますし、第2楽章の、黄色い落ち葉が無情にハラハラ舞い落ちるような音楽表情とかも。
   
 「クラシック音楽界のスーパーカミオカンデ」、「ヴァイオリン界の“まゆゆ”」とも評される(?)神尾さんのさらなる活躍を、わたくしは祈っています。ナマで聴きたいとも思っています。
   
 最後になりましたが、梅雨も近づき、過労には気をつけてお過ごしを!


投稿: クラシカルな某 | 2021年5月25日 (火曜日) 23時48分

>>クラシカルな某さん

コメントありがとうございます。
スーパーカミオカンデ、神尾女史は以前聴いたとき(まあ、そのときはダンナとのデュオリサイタルだったんで全然規模が違いますが)より、各段にパワーアップしてる感じでした。今や女神ですな、ヴァイオリンの。ナマで聴くといいもんですね、オペラでも何でもそうですけど。

「題名のない音楽会」くらいでしか見たことないゆうこりんも遠目でしたけど可愛かったし、指揮も思い入れいっぱいで見事でした。

投稿: naoping | 2021年5月30日 (日曜日) 11時43分

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