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2021年5月30日 (日曜日)

メサジェ/歌劇「お菊さん」(日本初演・初日)

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アンドレ・メサジェ:歌劇「お菊さん」全4幕(全4幕、日本語上演・英語字幕つきピアノ伴奏)
〈指揮〉佐々木 修
〈演出〉日本橋オペラ研究会
〈出演〉福田祥子(お菊さん)、池本和憲(ピエール)、上田誠司(イヴ)、飯沼友規(勘五郎)、大倉修平(サトウ)、田辺いづみ(お梅)、根崎一郎(シャルル)、高橋千夏(お雪)、居福健太郎(p)、 山井綱雄(金春流能楽師)、他
(5月29日 日本橋劇場)

昨日行ってきた。コロナ禍で上演を危ぶんでいたが(私が)、小劇場であり観客数を半分以下にしていたために、めでたく公演が実現したようだ。(本当は昨年上演予定だったがコロナ禍で延期)

日本橋劇場は、私が前にここらへんで勤めていたこともあり「こんなところに劇場があるのか」とお散歩がてら思っていたが、まさか「日本橋オペラ」としての公演があったなんて知らなかった・・・いや、チラシくらいは何かのコンサートで入ってて、スルーしてたのかもしれない。基本的にはちっちゃい歌舞伎とか能とか、落語とか小演劇とかやるくらいの規模のホールである。畳席があり、羨ましかった。

「日本橋オペラ」の会長という福田祥子さんは、ワーグナーを得意としている歌手であり、私は彼女のイゾルデブリュンヒルデ(かみたそ)、アーダ(妖精)を見聞きしている。どの役も素晴らしい歌唱だった(と、過去のブログに書いてあった)。とても声量があり、声質も美しく特に高音の美しさが心に残る。

(私の認識だと)主に「あらかわバイロイト」で活躍されていたようだが、あらかわで相手役のトリスタン歌ってた池本和憲さんが今回も相手役のピエールをつとめ、あらかわでハンマー先生の振らない日に指揮をしていた(私は見てないけど)佐々木修さんが指揮。佐々木さんは「ルナルナ」の人である。

「あらかわバイロイトどうなっちゃったかな~」とか思ってたけど、福田さん、佐々木さんによってこのような形で脈々と公演が続いている。ちなみに「日本橋オペラ」の第一回公演は「トリスタンとイゾルデ」だったらしい。指揮者による室内オーケストラ編曲版とのこと。(今回のプログラムに記載があったが、昨年ドイツのハノーファー劇場では佐々木さん編曲のこの版を用いてトリスタンを上演した、とのこと。)

さて、この珍オペラ「お菊さん」だが、知っている人は知っているが原作者ピエール・ロティが日本に滞在中に芸者と「短期結婚」していた体験をもとに小説化したものを原作としている。音楽的には(おふらんすなんで)同年代のシャルパンティエの「ルイーズ」を思わせる・・・かな。ちなみに作曲者メサジェは「ルイーズ」の初演の指揮をした人である。

プログラムをざっと読ませて頂いた(大変おもしろい)が、メサジェが「お菊さん」を避暑地にて作曲していたその時に同地でプッチーニが「マノン・レスコー」を作曲していたとのことなので、「お菊さん」にところどころ聴かれる「蝶々夫人っぽさ」は・・・はあ、そうなのやっぱりねって感じ。「蝶々夫人」は「お菊さん」のおいしいところを貰って作られたのかな。

また、メサジェは当時絶大な影響力のあったワーグナーにも傾倒していて、お友達のシャブリエとミュンヘンに「トリスタン」を観に行ったり、フォーレとバイロイト行ったりしてたらしい。なるほど、シャルパンティエもワグネリアンだったから、ルイーズっぽさを感じるのはこのへんかな。

<ワーグナーっぽいと感じたところ>
・船の上からオペラが始まる、かじ取りの歌など。
・結婚仲介人の勘五郎が「ダンナ、ダンナ」と連呼して歌うところが「ジークフリート」の第一幕(ジークフリートがミーメに文句を言うところ)に似ている。
・お菊さんの義理の妹のお雪さんの歌は「タンホイザー」の牧童を思わせる。
・第4幕のお菊さんとピエールの愛の場面はまんまトリスタンじゃん。

・・・という感じだが、このオペラがいまいち後世に残ってないのは(アリア以外)、「蝶々夫人」などと比べて若干悲劇性が薄いからかなって思う。蝶々さんは騙されているのも知らずにピンカートンを信じて待ち続け、生まれた子供を取られて自決するなどの強烈な悲劇性がこの「お菊さん」にはない。お菊さんは「短期の現地妻」ということをわかっているので若干ドライで、蝶々さんよりずっと賢く感じる。まあ、現実にはこんな感じの人がいっぱいいたんだろうな、当時の長崎には。

蝶々夫人との類似点はいっぱいあるんだが(重ねて言うが作曲は「お菊さん」のほうが先である)「蝶々夫人」にはスズキさんが出てくるけど、こっちはサトウさん。始めの方にお梅さん(お菊さんの義理の母)が念仏唱えるところ、お菊さんとお雪さんのデュエットは、蝶々さんとスズキのデュエットを思わせる。

さて歌唱だが。主役のお菊さんはそもそも(私の印象として)アリア集などで聴かれるのはスミ・ヨーやバーバラ・ヘンドリックスなどのコロラチュラややや軽い声のリリックソプラノ向けの役だと思ったので、堂々たるワグネリアンソプラノで歌われるお菊さんは新鮮。二階席バルコニーで聴いていたが、声量すごいし、小ホールのすみずみまで響き渡ったのでは。ブラボー言えなくてつらい。

(ところでお菊さんのアリアは意味もなんも知らずに聴いていたが、なんと虫の「セミ」について歌っていたのだって昨日知った。マスカーニの「イリス」のアリアが「オオダコ」について歌ってたので、何か日本人女性の役の歌うアリアってへんなの多いな。)

まあまあ登場人物多いオペラなので(その他おうぜい的な人々にもちゃんと役名がある)、ソリスト級の人が歌っている合唱アンサンブルもなかなか聴きごたえがあり、美しかった。女性はそれぞれ着物を着てて「日本橋っぽい」感じ。端役のソリストもそれぞれ素晴らしかったが、中でもお雪さん役の高橋さんの可憐でさわやかな歌声はとくに印象に残った。

筋書的には、ピンカートンと違ってお菊さんと結婚するピエールはもっと人間的で、一緒に来てた部下のイヴとお菊さんとの仲を疑ってたり、お菊さんがお祭りで人前で歌を歌っただけでめっちゃ怒ったりなかなか嫉妬深いのだけど、(プログラムを見て「あ~?」ってなったが)史実ではイヴと同性愛者だったってことで。そっちか~。

本日2回目の公演があり、もっと演奏はこなれているものと思われる。なお、今回はピアノとトランペット、打楽器のみの伴奏で、曲の美しさは伝わったし違和感のない程度に頑張ってはいたが、「イリス」のようにいつかオーケストラ版、フランス語版で見てみたいな~とは思った。ミッチーなんとかして。

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2021年5月22日 (土曜日)

田中祐子/日本フィル 神尾真由子/ ブラームス他

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ワーグナー:ジークフリート牧歌
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》ハ短調 op.67

指揮:田中祐子
ヴァイオリン:神尾真由子
日本フィルハーモニー交響楽団
(5月21日 ミューザ川崎シンフォニーホール)

残業続きで先月に続き残業時間がヤバイことになっているのでフレックスで退社。まっすぐ帰るのもなんなので、たまたま当日券が出ていた日フィルを鑑賞。お目当てはもちろんブラームス。以前、神尾さんのお弟子さんの所属の四重奏団の室内楽コンサートに行き、たまたま見たYouTubeのブラコンがよかったので、「お師匠さんの演奏どんなかな」って思った次第。

お客さんの入りは3~4割程度な感じ。

ピエタリ・インキネンが来日不可能になったため、田中祐子さんが代役。そういえば今年観た藤原歌劇団の「ボエーム」も指揮者が来日できなくて若い女性指揮者が代役を務めたが、こんなふうにメジャー歌劇団やメジャー楽団の(色物でない)舞台に若い女性指揮者が立てるのは、コロナ効果とは言えよいことなのでは。

小学生の頃に買った音楽の友社「指揮者のすべて」という音楽ムックにて「女性指揮者と黒人指揮者はまだまだほんの少数」との記述(うろおぼえ)があり、「私が大人になって普通にコンサート行ったりする頃には女性指揮者が活躍したりしてるのかな」などと思ったが・・・現実はどうだろう。

さて、演奏。「ジークフリート牧歌」だけは先日飯守さんのこゆーいリング・ハイライトを見聞きしたばっかりで、巨匠と若手を比べる気はさらっさらないのだけど、あのジークフリートの名演が耳に残っているからしかたない。まるで水出しの紅茶みたいな爽やかな演奏。ごめんなさい。もしインキネンが振ったとしても同じような印象だとは思うが。

続いて私的にはメインのブラームス。神尾真由子さんは長ーい尾っぽのマーメイドみたいな金銀色の神々しいドレスで現れた。もし床が掃除されてなかったらホコリを全部ふき取ってしまいそう。あのドレス着こなせるヴァイオリニストは日本では彼女だけでは。まるでハリウッドスターの結婚式みたいだ。

指揮者の田中さんは、茶髪のボブで黒いスーツがお似合い。てきぱきとしたステージマナーと指揮ぶりで、まるでウェディングプランナーみたいだ。とても素敵だった。

そんな感じで目にも眼福だったのだけど、演奏ももちろん素晴らしかった。ケチって3階席を取ったのだけど、ちょっと後悔。少し遠かったかな。それでもストラディバリを駆使したバリバリとした演奏は3階にも届いてきた。勇敢な第1楽章や有名な第3楽章よりも何より優美な第2楽章が素晴らしかった。涙が出るくらい美しかった。もちろん大拍手は止まらなかったけどソリストのアンコールはなし。

それにしても神尾さんを見るとつい「息子さん大きくなったかな、ロシアに置いてきたのかな」とか「ダンナのクルティはロシアにいるのかな」とか考えてしまう。

さて、コンサート的にはメインの「運命」。私はナマでこの曲を聴いたことがあったんだろうか。実は私が生まれて初めて聴いたクラシック音楽は(覚えている限りは)3歳の時にオバに聴かされたカラヤン指揮の「運命」のレコードである。

「いや何で今頃運命」とか「今時分この若手女流の指揮する運命を聴くのは何故」とかの違和感が最初の方は若干あったのだが、演奏は素晴らしかった・・・この曲は(もちろんよく知っているけど)そんなに聴きこんでないのでようわからんけど。指揮ぶりも女性らしくてすてき・・・とはじめは思ったけど、最終楽章はダイナミックでかっこよかった。

大拍手に応えて、アンコールはハイドンの「冗談」の弦楽オケ版。私はあんまりハイドン知らんのでてっきりみんなと一緒にフライング拍手しちゃった。テヘペロな祐子ちゃんかわゆす。

なお、明日の日曜日も同様の内容のコンサートがサントリーであるようですが売り切れとのこと。有料でライブ配信があるようなので(3か月1000円とのこと)ご興味のある方はご覧になってみては。

日フィルのサイト

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ミューザに行ったので、演奏前に超久しぶりに焼鳥屋さんのとろろご飯ポン酢大根おろしかけ唐揚げのセットを頂いた。相変わらず美味しかったけど(しかも安いのねえ)、酒の提供はまだしてないみたい(どうせ飲まないけど)。お腹いっぱいになりすぎて演奏中にちょっと苦しかった。

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2021年5月16日 (日曜日)

飯守さん傘寿記念コンサート/ニーベルングの指環ハイライト

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R.ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」ハイライト(演奏会形式/字幕付)
序夜『ラインの黄金』より
―序奏~第1場「ヴァイア!ヴァーガ!…」~アルベリヒの黄金強奪 (ラインの乙女たち、アルベリヒ)
―第4場 神々のヴァルハラへの入城 (管弦楽)
第1日『ワルキューレ』より
―第3幕 第1場 ワルキューレの騎行(管弦楽)
―第3幕 第3場 ヴォータンの別れと魔の炎の音楽
 「さらば、勇敢ですばらしい娘よ!」(ヴォータン)
第2日『ジークフリート』より
―第1幕 第3場 ジークフリートの鍛冶の歌
 「ホーホー!ホーハイ!鎚よ、丈夫な剣を鍛えろ!…」(ジークフリート、ミーメ)
―第2幕 第2場 森のささやき(管弦楽)
―第3幕 第2場 「上の方を見るがよい!… 」(さすらい人、ジークフリート)
―第3幕 第3場 「太陽に祝福を!光に祝福を!…」(ブリュンヒルデ、ジークフリート)
第3日『神々の黄昏』より
―序幕より 夜明けとジークフリートのラインの旅(管弦楽)
―第2幕 第3場「ホイホー!…」
    ~第4場「幸いなるかな、ギービヒ家の御曹司!」(ハーゲン、男声合唱)
―第2幕 第5場「ここに潜んでいるのはどんな魔物の企みか?…」(ブリュンヒルデ、ハーゲン、グンター)
―第3幕 第2場「それから小鳥は何と?…」~ジークフリートの死と葬送(ジークフリート、ハーゲン、グンター、男声合唱)
―第3幕 第3場 ブリュンヒルデの自己犠牲「太い薪を積み上げよ…」(ブリュンヒルデ、ハーゲン)

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ワーグナー特別演奏会合唱団(合唱指揮:藤丸崇浩)
指揮:飯守 泰次郎(桂冠名誉指揮者)

ブリュンヒルデ:ダニエラ・ケーラー 
ジークフリート:シュテファン・グールド
アルべリヒ、ヴォータン、グンター:トマス・コニエチュニー
ハーゲン:妻屋秀和
ミーメ:高橋 淳
ヴォークリンデ:増田 のり子
ヴェルグンデ:金子 美香
フロースヒルデ:中島 郁子
名誉監督:カタリーナ・ワーグナー(バイロイト祝祭劇場総監督・演出家)

コロナ禍緊急事態宣言のため開催が危ぶまれていたが、関係者の皆様の努力のお蔭で見聞きすることができた(ありがとうございます)。都民なので色々としんどい思いをしていたが、東京都民で良かった、地方に住んでいたら鑑賞を諦めていたと思う。聴いていて色々な思いがよぎったけれど、今これを鑑賞している自分を羨ましく思うという謎の感情。演奏会終わったあと、友人に「もうなんか、明日死んでもいいかもって思うくらい良かった(死なんけど)。」ってLINEした。

「完売御礼」との表示だが、もちろん会場は満員ではない。このご時世なので50%くらいで売り切れにしたみたい。だもんで「きっと隣の席は空いているんだろうな」と思ってたら私の列はびっちり。隣の片方はちょっとふくよかな方で肩がしょっちゅう当たるし、反対側はずっとうとうとと舟漕いでいてそれも気になるし(舟漕いでた方は「かみたそ」の前に帰られたので助かったが)。

先日観た新国立「ワルキューレ」がオケ縮小版ってやつだったので(とは言え全然オケは見えない席だったんだけど)、舞台に上がったフルオーケストラは壮観で、それだけでも涙が出そうだった。ホルン何人いるんだい・・・。もうすべてが本気でねえ・・・コロナなんて何だよ!どこも縮小しないよ!っていう飯守さんの意気込みが感じられる。

飯守さんを見たのは2019年の新響との「トリスタン」以来だったんだけど、ご病気されたせいなのか若干足元が不安な感じがして心配してしまったのだけど、指揮ぶりは相変わらずだったのでほっとした。椅子が用意されてたけどちゃんと立って指揮されてたし。

それから、東京にグールドとコニェチュニーがいて、生の声が聴けるっていうのが信じられない。バイロイトのスタメンの歌手が、このコロナ禍で生で聴けるなんて、ああ、あたし本当に生きてるの?って思った。

今回、外人勢は3人いらっしゃって(残念ながらペーゼンドルファーは来日不可能になったので妻屋さんが代役を務めた)、グールドとコニュチュニーはそりゃー何回も見聞きしているのできっとよかろうとは思ってたんだけど、肝心のブリュンヒルデを歌うケーラーって歌手が知らなくて、どんなかなあって思ったんだけど、この人すっごい発見だった。

見た目まだ若い人のようだったけど、やや細めの声ながらよく通り、(私のいる)3階席まで普通に聴こえた。声が高くなる程美しくなる。ブリュンヒルデなんて音楽史上最も難しい役だと思うんだけど、ブリュンヒルデの(ジークフリートに起こされた時の)戸惑い、裏切られた時の怒り、そして最後にこの長い楽劇を〆る長丁場を見事に演じ歌い切った。今にバイロイトのスタメンになる人なんだろうな。カタリナが送り込んだのかな。

ポーランドの星コニェチュニーも大活躍でアルベリヒとヴォータン(さすらい人)とグンターを演じ分けた。最初のアルベリヒの時に演技とかめっちゃしながらの熱演で、本当に歌うの嬉しいんだなって思った。声質からいうとアルベリヒが一番合っているなって思う・・・っていうかアルベリヒでしょこの声は。いやもう何歌ってもこの声量は何。3階席でも普通に聴こえるの凄い。

新国立での飯守さんリングでローゲとジークムントとジークフリートを歌ったグールドは、相変わらずでっかいなあ、スーツなんか普通の4倍くらい布がいりそう、とか思いつつ聴いてたんだけど(なんじゃそりゃ)、本当に・・・シャーガーさんと並んで貴重なヘルデンテノールだよなあ。普通に金床カンカン叩いて歌ってたけど。ミーメの高橋淳さんとの掛け合いも最高。ってか高橋さんはミーメにしか見えないんだが。

話は前後するけど、3人のラインの乙女の日本人の方々も安定感ハンパなし。二期会での「ワルキューレ」のジークリンデ以来、飯守さんは事あるごとに増田のり子さんを起用されているようだし、バイロイト経験者の金子さんはもちろんだし、こないだのびわ湖でワルトラウテを歌われてた中島さんの深い声も最高だし。いやほんと穴がない。

しかしまあ。リングのハイライトで、これだけ濃ゆいものが今まであっただろうか。リングの中の数々の名場面の中で、演奏がハードな部分を抜き出した感。だからオケにとっても演奏がすっごいハードだと思う。最初から最後まで気を抜かずに同じテンションで演奏し続けられるのは本当に凄い。オケの本気を見た。

ギービヒ家のまんねんの人たちの男声合唱も、謎の「ワーグナー特別演奏会合唱団」という団体だったんだけど、きっと実力のある合唱団から集められたに違いない、素晴らしい歌唱だった。マスクして歌ってたけど。びわ湖でもハーゲン歌われてた妻屋さんもさすがの歌唱。

どの曲も最初から最後までとんでもないテンションで演奏&歌唱されたが、最後の「ブリュンヒルデの自己犠牲」のあと、カーテンコールのあとに舞台上全員で「ハッピーバースデー」を演奏。こんな豪華な(バイロイト歌手含む)ハピバは初めて聴いたし、たぶん死ぬまでこれ以上はないな。そのあとも拍手は鳴りやまず。14時から始まり、18時半過ぎに終わったコンサートだが、そのあとも19時くらいまで拍手してた。もうね、オケも合唱団も退出して、コントラバスのあとかたづけしててもまだ、観客の3分の1くらい残って拍手してた。

まったくまとまらない感想ですいませんが、本当に凄かった。ぎりぎりに券取れて良かった。飯守さんお誕生日おめでとうございます(←今頃)。いつまでも長生きして、日本のワグネリアンを楽しませて下さいね。

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お昼に上野公園で頂いた「やわらかひれかつサンド」。万世のカツサンドが上野駅で見当たらなかったからしかたなく買ったんだけど、分厚くてやわらかくて美味しかったなあ。また食べたい。からしが別添えなのもグー。

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2021年5月 3日 (月曜日)

ゴールデン・ウィーク2021

あまり更新しないのも何なので、一応生存報告など。4月に新しい職場になり慣れない仕事できゅうきゅうになっていたのだが、休みに入ってホッと一息。しかしあと何日かでまたあの地獄の日々が始まるかと思うとあまり気持ちもパッとせず。

しかも、東京都民なので休日でも何もすることがない。飲食店やってないから(酒類禁止)友人と飲みに行くこともできず、映画館も美術館もやってないし。まあ、法の目をかいくぐってどこかでこっそり飲んだりできるのかもしれんが。(「ドラッグストアで養命酒を飲むのはどうか」と友人に提案したが、それもダメか)

そういや実家の両親のところにワクチン接種の案内がきて、「予約のしかたがさっぱりわからん。助けて」とSOSが来た。ビックカメラでフェィスシールドを急遽購入して実家へ。

が、大体80超えの高齢者に「らいん」なるものを使いこなせるわけはないと思う。私だってそういえば、LINEで何かを予約したことってない。相手が人間としてつながっている美容師さんくらいだな、LINEで予約したことあるのは。普通のコンサートの予約のほうがよっぽどわかりやすい。

私も奮闘してみたが区内の接種場所はどこもとっくに埋まっており。おいおい、区内の80歳以上の人何人いると思っているんだ。だもんで、結局その日はお寿司を実家に届けたのみで、まるでウーバーイーツ状態。

GWはもちろん何の予定もないので、毎日1時間くらいお散歩をして「トリマ」のポイントを貯める日々。結構たまった。近所を歩いていると結構同じように散歩している人のなんと多いことか。もちろん混んでる盛り場は避けて住宅街を歩いたりしているけど。

コンサート・オペラ関係は。
緊急事態宣言のせいで、楽しみにしていた望月哲也さんのブリテン「セレナーデ」「イルミナシオン」を中心にしたコンサートが中止になって悲しみ。望月さんはずっとブリテンに向いている声質だと思ってたんで。

次に行く予定の・・・「お菊さん」はやるんかいな。これも楽しみにしているんで心配だ。お菊さんといっても番町皿屋敷とかじゃないぞ。

(メサジェ「お菊さん」のアリアは本当に素晴らしい。この動画の歌手の人もほんとに奇麗でうまい。)
https://youtu.be/heS1YcEk-bE

GW中の無料配信もそんなに・・・。昨年からさんざ聴いててもう飽きちゃったんだわね。新国のバレエもなんか・・・いやバレエをネットで見る意味が(リモート飲み会くらい)よくわかんなくて。はあ。

見た主なもの。

ラ・プティット・フォル・ジュルネより
小林美樹(ヴァイオリン)吉兼加奈子(ピアノ)
https://youtu.be/Xs0TmyFscS8

小林さんは(以前リサイタルに行った時より)ずいぶん大人っぽくなった印象(当たり前だが)。演奏は相変わらず素晴らしい。クライスラーではエロティックな雰囲気も(演奏がだよ、演奏が。)。

フランク:ピアノ五重奏曲より第1楽章
森本隼太ほか
https://youtu.be/cTQplGmVINA

ピティナ入賞者ガラ・コンサートより。この日はピティナさんからご案内のメールが届いていたが先約があり残念ながら行けず。予定を入れていた自分のせいとは言え、本当に残念。ああ、行きたかった、行きたかったよう・・・。

ちなみに森本隼太さん(巨匠)は、昨年の夏だか、オーストリアのどっかの地方の音楽祭に特別に呼ばれて(このご時世にどうしてわざわざ日本の高校生をようろっぱに無理して呼ぶねん・・・と思うほど彼は音楽の本場でも認められているのである)、ベロニカ・ハーゲンなど有名な奏者と室内楽の演奏をされたそうである。いつか彼のソロ・リサイタルを聴きに行きたい、あ、室内楽でもいいけど。

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あんまりヒマなので、炊飯器でチーズケーキを作ってみた。意外とうまくできた・・・が、牛乳がなくてかわりに豆乳にしてみたらほとんどお豆腐みたいな味になった(豆乳つよい・・・)。しかもそもそもあまりケーキ食べない系女子なので(←え)ちょっと食べてあとは冷凍してしまった。食べるかなあ・・・。

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