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2021年2月22日 (月曜日)

映画/マシュー・ボーンIN CINEMA 赤い靴

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映画「マシュー・ボーン IN CINEMA 赤い靴」
(BUNKAMURA ル・シネマ)

今月は私の大好きなイギリスの2つの映画をリメイクした舞台が見られるのでとても楽しみにしていた。一つは「モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル」(舞台は「モンティ・パイソンのSPAMALOT」)で、もう一つはマイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガー監督のバレエ映画「赤い靴」である。片やお下劣コメディ映画、片や古典的芸術映画のこの2つを同等に並べるなんて、頭が分裂してる人みたいだけど、元イギリスオタクだからどっちも大好きだ。どちらもイギリスらしい。

「赤い靴」はDVDも持っているくらい好きだ(近所の商店街の昔よくあった露店の大安売りで買った)。何ならオリジナルスコアのCD持ってるくらい好きだ(過去記事)。ついでに映画館でリバイバル上映されたのを観に行ったくらい好きだ。当時の特撮を(頑張って)使用した映像もさることながら、ブライアン・イースデールの音楽が大好きだ。(蛇足ながら米アカデミー賞取ったデル・トロの「シェイプ・オブ・ウォーター」は色彩や美術などこの映画に影響を受けた、という情報も。どっちも好きな映画だからなあ)

そんでもって、今回の映画は。イギリスの名振付家・演出家のマシュー・ボーンがこの映画をバレエ舞台化したもの・・・をまた映画化したもの。本当なら昨年日本で舞台上演する予定だったそうだが(知らんかったけど)、このコロナ禍で中止になったらしい。日本のバレエ・ファンの落胆はいかばかりか。

日本には我々オペラ・ファンよりも多くのバレエ・ファンはいるようで、この映画も最初は1日に1回しか上映しなかったのにあまりの人気で1日3回の上演になった。なので有休休暇を取って(別にこれのために取ったわけじゃなくて会社で取得を推奨されているだけだが)事前に予約して観に行ってきた。午前中の一番早い回だったけど結構混んでた。昼間の次の回は満席だったようだ。

私はご存知の通り(←知らんがな)バレエの生の舞台は生涯で4回しか見たことないし、マシュー・ボーンさんについてはミリしらなので、バレエの知識はほとんどない上の感想ですすいません。

事前には知っていたが、大好きなイースデールの音楽はこの舞台では使用されていない。バーナード・ハーマンの映画音楽が使用されているとのことだった。なので最初鑑賞を迷った(普通より価格設定が高かったんで)。しかし「迷った時は観に行け。観ないであとで後悔するよりまし」っていうのがあたしの座右の銘なので、観に行きました。

しかしまあ、観てわかったのは、「あの音楽を使用したら、ほとんどオリジナルの映画と一緒になってしまうから、別の音楽を使用したのは正解」ということ。ハーマンの音楽は、最後の字幕によると「市民ケーン」などの映画から採られたようである。そもそもバーナード・ハーマンも好きな作曲家だったので、それも良かった。

<あらすじ>
踊るために生まれてきたヴィクトリア・ペイジは、レルモントフ・バレエ団を率いる伝説的プロデューサー、レルモントフに才能を見出され、バレエ団のスターとして活躍するようになる。時を同じくして入団した若き作曲家、ジュリアン。若き2人の情熱と才能が買われ、アンデルセンの童話をもとにした新作『赤い靴』に、それぞれプリマドンナと作曲家、指揮者として抜擢される。舞台は大成功、やがて恋に落ちるヴィクトリアとジュリアンだったが、恋愛に溺れるものは、真の偉大な芸術家にはなれないと信じるレルモントフと衝突し、運命の歯車が狂い始めていく。

映画を改めて事前に見てないのでアレなんだけど、作曲家とバレリーナが恋に落ちてレルモントフの元を去ったあと、バレリーナが場末の劇場でアクロバットとかやってるシーンってオリジナルにあったけな~?とか思ったけど、大体はオリジナルの映画をなぞった感じだった。いや、あの映画を全部セリフなしで踊りだけで表現するんだぜ、バレエって凄いよな(バレエ見るたびいつも思うけど)。

うまいなあって思ったのは、観客の側から舞台を見ていたのを、劇場の幕がぐるりと回って舞台の演じている側から見せているのが、とても面白かった(って説明してもようわからんと思うけど)。ドリフの回り舞台のもっと簡素化したみたいな感じね(違うかあ)。

マシュー・ボーンの振付はとても独特で、他の舞台もどんなのだかちょっと興味が湧いたし、もしコロナが収まってこの舞台が日本で上演されるのなら、(券が手に入るのかわからんけど)見てみたいな、きっと生の迫力は凄いのでしょうね。

おどりの人々はそんなに知らんのだけど(有名なんでしょうね)、レルモントフ役のアダム・クーパーはロイヤルバレエ団の大変有名な世界的バレエダンサーとのこと(つか、名前は聞いたことあったわ)。イケメンでしたね。作曲家役のドミニク・ノースも素敵・・・というかオペラ歌手のでっかい人々ばっかり普段見てるので(←失礼でしょ!)、バレエの人ってほんとに美しいよね。目の保養。

前日の二期会の「タンホイザー」では観客で外人は見かけなかったけど、今日の映画館ではなぜかドイツ人のマダムたちが何人か(ドイツ語しゃべってただけなんで、オーストリア人かスイス人かもしんね)。日本在住の方かしらん。

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渋谷に行ったので、もう何年も食べてない「一蘭」のラーメンを食べた。前に食べたのがあまりに昔過ぎて、並びに並んで席に着いたあと「はて、味とかどのタイミングで注文するんだっけ?」って思ったくらい。久しぶりに食べて替え玉までして堪能。それはもう美味しかった。


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夜、改めて「タンホイザー」を鑑賞。ウチにある「タンホイザー」はいつぞやか頭が狂って購入した「バイロイト音楽祭33枚組」のサヴァリッシュのやつだったので、さすがに古いなあって思った(だって合唱指揮がまだピッツだもん)。ウィントガッセンの舞台をナマで観たことある人って日本にどのくらいいるんだろう。伝説の大阪公演見た人くらいかな。あたしはないわ、念のため。

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