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2020年9月27日 (日曜日)

未来の音シリーズ/チェルカトーレ弦楽四重奏団 めぐろパーシモンホール

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シューベルト:弦楽四重奏曲第12番「四重奏断章」ハ短調
シューマン:弦楽四重奏曲第3番イ短調
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調
(アンコール)プッチーニ:菊
(9月26日めぐろパーシモンホール大ホール)
チェルカトーレ弦楽四重奏団
<関朋岳、戸澤采紀(ヴァイオリン)、中村詩子(ヴィオラ)、牟田口遥香(チェロ)>

8月から健康のため休日と在宅勤務の日だけ朝のウォーキングをしているが、街の掲示板で見かけたので気になって券を購入。全然知らない人々だけど最近青田買いなので(有望な新人を発見するのが趣味)行ってみることに。

正直、あんまり室内楽知らないので、聴いたことあったのショスタコだけだった。慌ててYouTubeで予習。考えてみるとお金払って弦楽四重奏団のコンサート行くの初めてだったわ。

出演の皆さんのこともネットで調べようとし、ヴァイオリンのお二人のコンクールの素晴らしい戦歴とか、YouTubeでUPされている演奏とかを聴いたりした。黒一点の関さんの弾くブラームスのコンチェルトが地方オケとの共演ながら大変素晴らしく、しばらく在宅勤務のお供となった。

もう一人のヴァイオリンの戸澤さんのインタビューを見つけて、なかなか面白いなと思った。何でもご両親ともシティ・フィルの楽員さんとのことで、幼少からヴァイオリンをまずお母さんから習ってあまりに怖いので、お父さんに習ったらもっと怖くって、やめてしまったそう。で、ピアノを習ったものの、たまたま両親出演の飯守さん指揮のマーラーの7番(2007年11月16日)のコンサートを6歳の時に観て、「オーケストラに入りたい」と思ったのでまたヴァイオリンに戻ったということである。

たしかにこの日の演奏は強烈だったので(過去記事)、まあわずか6歳でそんな風に思うのは凄いかなって思うけど結構わかるなあ。有望若手ヴァイオリニストの誕生の瞬間に現場にいたのか私は。

そんな感じで(前置き長いわ)、コンサート。皆さん学生さんとは言え、さすがに輝かしい人々ばかりなので演奏は素晴らしかった。シューベルトとシューマンとショスタコーヴィチは関さんが第1ヴァイオリン、メンデルスゾーンとアンコールは戸澤さんが第1ヴァイオリンだった。お二人とも全然個性の違うヴァイオリニストであり、まあ楽器の特性も違うのだろうが音が全然違うのが面白かった。

関さんは原田幸一郎さん(ヴィエニアフスキの審査員されてたなあ)と神尾真由子さんに師事されているとのことで、神尾さんばりに豊かなふくよかな艶のある音色だった(って、神尾さんも一回しかナマで聴いたことないんであんまし自信ないんだけど)。

戸澤さんはもっと鋭い、細い感じの音でバリバリ弾く感じ(←すいません素人なんで表現変かも)。ワインに例えたら関さんは赤ワイン、戸澤さんは白ワインかなって感じ。戸澤さん将来はシティ・フィルに入るのかな。

弦楽四重奏団はどうしてもヴァイオリンが目立つ感じだけど、たまに頭角を現す中低音陣もさすがに美しく、とくにヴィオラの中村さんの弾くたたずまいというか、知性的で惹かれたのでソロでも聴いてみたいな。まああんまりヴィオラの出てくる曲少ないけど。

曲はみんな素晴らしかったけど、優美な感じの曲の中鋭角的なショスタコーヴィチの曲の各ソロの際立つ部分がかっこよくて印象に残った。いいねえ。戸澤さんがトップで弾いたメンデルスゾーンもまた美しかったし、思いがけずアンコールで弾いて下さったプッチーニの菊も(いい曲だよねこれ)、土砂降りの中わざわざ柿の木坂をてくてく上がって行ってよかったなと思った。

このコンサートは最初は小ホールの予定だったが、コロナのせいで大ホールの演奏になり、一人ずつあけての着席。そこそこ埋まってたし、大きなホールでもちゃんと音は響き渡ってた気がする。私の税金もかかってるこのホール(こけら落としも行ったぜ)、久しぶりに行ったけど響きはよかった。上から釣り下がってる照明がサントリーと似てるね。コロナのせいで観客も係員さんもちょっとピリピリしているけど、よいコンサートでした。

このパーシモンの「未来の音シリーズ」の次回はチェロの佐藤晴真さんとのことで、ブリテンを中心にストラヴィンスキー、スクリャービン、プロコフィエフと大変興味があるのだが、その日は用事のため行けず残念。なんだか10月はブリテンやけに多くね?なんでかな。

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