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2020年7月 8日 (水曜日)

METライヴビューイング/ヘンデル・アグリッピーナ

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ヘンデル:歌劇「アグリッピーナ」
ハリー・ビケット指揮
デイヴィッド・マクヴィカー演出
出演:ジョイス・ディドナート、ブレンダ・レイ、ケイト・リンジー、イェスティン・デイヴィーズ、マシュー・ローズ
メトロポリタン歌劇場
上映時間:3時間56分(休憩1回)
上演日:2020年2月29日
言語:イタリア語

バースデー休暇を取得(ただの有給)。ホントはバースデーは昨日だったのだけど、決算最終日のため取れず。天気悪いので家でゴロゴロしてる予定だったが、Twitter等でめちゃくちゃ面白かったなどという感想をたくさん見かけたので、予約して品川の映画館へ。家から15分でメトロポリタンに行けるなんて近いねえ。

映画館に行くの久しぶり。いつもは「またかよウザイなあ」と思う「映画泥棒」の映像さえ懐かしく。映画好きだからコロナ自粛中もネットで映画はずいぶん観てるけど、やはり映画館は迫力が違う。今は千鳥格子状にしか座れないようになっているけど、平日でしかもオペラなもんで全然混んでなかった。一日一回の上演ながら観客は10人くらいしかいなかったかな。他に上演してたのかしらんが、休日は大賑わいだったはずのシネコンが「死の都」みたいな風情。

はて、ヘンデル(ハンデル)のオペラはどこのカテゴリーに入れるべきなのか、と迷うところだが前に「アリオダンテ」の時にイギリスの作曲家に入れたので同様に。4時間もかかるのかあ・・・などと思ったが(ワーグナーだと6時間でも平気なんだが)結構大丈夫だった。っていうか、バロックオペラの形態をとった吉本新喜劇みたいである。「どうしたらこんなにちゃんとうまく歌ってるのにはっちゃけられるのか」という驚き。何百年も前の、あんなもこもこのカツラをかむった人が作ったオペラだということを忘れてしまうほど面白かった。

内容はまあ、ポッペアとかネローネとかバロックではおなじみのメンバーだが人が死んだりすることはなく、ハッピーエンドである。現代劇ふうにしてあるのでみんなスマホ持ってたり、アップルのノートパソコンとかが普通に使われている。長さを考えなければ、クラヲタじゃなくてもゲラゲラ笑って楽しく観られるように作られている。おおざっぱなあらすじしか見て行かなかったので本当はどういうのか知らないのだけど、居酒屋のシーンはとても楽しく観られた。ポッペアがベロンベロンに酔っぱらってたり、クラブのピアノ弾きがクラブサン弾いてたりとか。

前に「アリアドネ」の作曲家役で大変かっこよかったケイト・リンジーがネローネ役で出演。またもやズボン役ではっちゃけていたが、彼女の「女の人の役」を一回も見たことないので、私の頭の中ではこの人の性別は「男」としてインプットされている(ズボン役の先輩としてはフォン・オッター女史もいるけど、彼女も大体男役でしか見たことない。)。 リンジーはここでもかっこよかったけど(このカッコだとスマホの顔認証ができないらしい)、なんかヤク漬けのような役でコカインをキメたあとアリアを歌ったり、腕立て伏せをしながらアリアを歌ったりとか大変そうだった。

みんな大変素晴らしい超絶技巧を聴かせまくっていたが、タイトルロールの他に印象的だったのが太目のジュリア・ロバーツみたいな容姿のポッペアの役の人の熱演と、ナルチーゾ(だっけ?)役の人が頭はあんななのに(「陸王」のこはぜ屋の経理のおじさんみたいだなって思った)、声は大変美しい男声アルトで、ちょっとカスリーン・フェリアみたいでいいな、好きな声だなと思った。普段はどんな容姿なんだろうか。

なお、休憩時間に次回上演予定の「オランダ人」の予告をやっていて、物陰にたたずむマリー役の藤村実穂子さんを見かけたが、メトデビューとは言えなんでこんな端役なのかしら。次回はヴェーヌスとかクンドリーとかで見たいな、映画館でもいいから。あと、ミレッラ・フレーニの追悼としてちらっとアリアを歌うのが上映されたが(アドリアーナ・ルクブルール)、映画館の大音響で聴くととおーーーーーい昔に実演でミミを見聞きしたのを思い出し、ちょっとうるっと来てしまった。フレーニってすっごい声量なんだよね、ナマで聴くと。ちらっとフォン・オッターが司会者として出てきてかっこよかった(オルロフスキー役のとこなのかな?)。

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