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2020年1月11日 (土曜日)

マーラー/交響曲第9番 ブルーメン・フィル

Blumen50

ブリテン:シンプルシンフォニー
マーラー:交響曲第9番ニ長調
寺岡清高指揮 ブルーメン・フィルハーモニー
(ミューザ川崎シンフォニーホール)

仕事始めから一週間で早や残業時間が10時間を超え、土曜日はゆっくりするつもりでいたが、入場はがきを頂いていたのでせっかくのマーラーだし行かせて頂いた。

マーラーの9番、というと色々な思いが。まず、昨年末に観たテレビ番組で、確か「やりすぎ都市伝説」だと思ったが、「交響曲第9番の呪い」という、クラシック好きなら誰でも知っている話をやってた。有名な作曲家、ベートーヴェン、ブルックナー、ドヴォルザークなどみんな交響曲は第9番までしか作ってない。10番は完成せず死ぬ、というもの。そしてマーラーはその伝説を恐れて9番目の交響曲は番号を付けず交響曲「大地の歌」とした、そして死を覚悟したあとに交響曲第9番を書き、そのあとの10番は未完成で死んだ、というもの(確かクラシック好きの芸人「霜降り明星」の粗品さんがこの話をしていた)。何かこの話を全く違う番組で2度見た気がする昨年末。

私も子供の頃はこの伝説は信じていた。でも後年ショスタコーヴィチなど結構2桁行くくらいの交響曲を残しているのを見て、思った。
単に昔は医学が発達してなかったから作曲家の寿命が短かっただけじゃね?

あと、マーラーの9番というと私はジュリーニ/シカゴ響盤なのだが、一番懸命に聴いていたのは中学1年か2年くらいのときだった。その頃はマーラーの音楽をナマで聴くなんて全く思いもよらぬことだった。マーラーは大学生くらいになって初めて学生オケの友人のお母さまの入っているアマチュア合唱団の歌う「復活」を聴いた(誰の指揮だったのだろう。全然覚えてない)。

今でこそ東京には数多くのアマチュアオーケストラが沢山存在し、マーラーなんてごくごく日常的に演奏されるが。私が子供の頃なんて、東京だってプロもそんなにマーラーなんて演奏してなかったろうし。

「ああ、中学生の頃の私に、今日のマーラーの9番を聴かせてあげたい。どんなに感動するだろう」

などと考えていた。それくらい入魂の演奏だった。他の人はどう思ったかな。でもなんかもう、私は泣いていたわ、終楽章で。仕事しすぎで疲れてて涙腺が緩かっただけかも?

年末テレビ番組の話ばっかりで恐縮だが、「格付けなんとか」みたいな番組の再放送をやってたのをたまたま見たのだが、プロオケとアマオケを芸能人は聞き分けることができるのか?というのをやっていて、東京フィルと某アマオケさんがマスクをしたりして外見ではわからないようにして聴き比べをしていた。私はどちらもよく聴きに行くオケだったので「わからへんかったらどないしよう。クラヲタ失格かもしれん」とか怯えていたが、やっぱりどう考えても違いは明らか。当たり前だ。天下の東京フィルだ。

しかしまあ、本日聴かせて頂いたのは「うまいとかへたとかそんなことどうでもいい」と思えるものだった(いや、ブルーメンさんはうまいです)。とにかく・・・(そもそも)マーラーはやっぱり凄い。調性のある交響曲の最終的な進化の形なのかなあ、と思った。マーラーがお手本にした親友のハンス・ロットの曲から考えると、どんなにすごい進化を遂げていたか。最後の最後に「亡き児を偲ぶ歌」の一節が聴こえるが、(ありきたりの表現ですいませんが)この曲はマーラーの人生そのものだな、と思った。この曲をマーラーは聴くことができなかった(弟子のワルターが初演)が、この曲を聴くといつも「マーラーがいなくなったウィーン」を思い、悲しくなってしまう。

話は前後してしまったが、ブリテンのシンプルシンフォニーも(弦が強いと思うこのオケで)美しい演奏でした。

今日はマーラー・ファンはN響(復活)に行ってしまったのかな。あと、アマオケでは「アレクサンドル・ネフスキー」をやってる団体もあったためか、知り合いには誰も会わず。そのあとクリアランス・バーゲンに行って洋服を買ったりなどしました。

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「働き方改革」の一環なのか、昨年新しく来た役員の「年頭の社長や役員へのあいさつは時間の無駄だから省くべし」との通達が昨年末に流された。お蔭で私は「あけましておめでとう」を1月1日友人との新年会で一回言っただけで、そのあと一回も言わずに過ごしている。まあ、めんどうくさくなくていいのだけど、社長にも役員にも言わないのに他の上司とか同僚に言うのも何なので、年頭からだんまり。喪中かと。なんかちょっと悲しい。他にこんな会社あるのかな。

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