« 2019年12月 | トップページ | 2020年2月 »

2020年1月26日 (日曜日)

R・シュトラウス/サロメ  ウィーン国立歌劇場ライヴストリーミング

F3f19d16184f483691b02a9334d933ce
Richard Strauss Salome
Dirigent Michael Boder
Regie Boleslaw Barlog
Ausstattung Jürgen Rose

Herodes Herwig Pecoraro
Herodias Waltraud Meier
Salome Lise Lindstrom
Jochanaan Michael Volle
Narraboth Carlos Osuna
Page Ulrike Helzel
1. Jude Thomas Ebenstein
2. Jude Peter Jelosits
3. Jude Pavel Kolgatin
4. Jude Benedikt Kobel
5. Jude Ryan Speedo Green
1. Nazarener Alexandru Moisiuc
2. Nazarener Hans Peter Kammerer
1. Soldat Marcus Pelz
2. Soldat Dan Paul Dumitrescu
Ein Cappadocier Johannes Gisser
Ein Sklave Daniel Lökös

あいかわらずのウィーン国立歌劇場の「クリムトの絵っぽいセットと衣装」のサロメ。ずいぶん昔に日本に引っ越し公演に来た時もこのセットだった。ただ、私はそれは観に行かなかったので(お金なかったのかな)、写真しか見たことなかった。動いているのを観るのは初めてだったので楽しみにしていた。

確かに舞台はクリムト好きにはとても興味をそそられるものだったし、衣装もまるでクリムトの絵から出てきたみたいだった。とくにサロメが踊ったあとに衣装替えしてきた黒地に金の模様のドレスはとても素敵で、サロメ役のブロンドヘアにもぴったりで美しかった。

しかしながら、全体的なパフォーマンスからいうと「ウィーン旅行でたまたまスケジュールが合って見ることができた通常運転のサロメ」という感じだった。これを見にわざわざウィーン行くほどではない。まず、主役のサロメが外見も声も絶望的にサロメではない。なかなかお奇麗な方で奇麗な金髪で、髪型がなんだか昔のジークリンデみたいな感じである(デルネシュとか)。歌は一生懸命がんばっていたけど、なんか・・・違う感じだ。サロメの怪しさ&妖しさがないような気がする。ブルーレイでトゥーランドットとか歌っているのが出ているのでスター歌手なのかもしんないけど。リンドストロームって名前から勝手に北欧の人かと思ったが、アメリカ人らしい。ダンスシーンは吹き替えなしてちゃんと踊ってたのは好感が持てた。ただ、最後のベールのところでカメラが全景になってしまって(結局裸にはなってなかったようだが)なんも見えず残念。

他の歌手もまあ・・・まあ普通の通常運転かな。唯一大スターはワルトラウト・マイヤーくらい。マイヤーは5年前に上野でジークリンデ歌ってて驚いた。歌はもうかなり・・・往年よりアレだが相変わらずお奇麗ではある。長生きして往年のヴァルナイを目指しているのだろうか。

正直、全体的に声楽的には昨年観に行った二期会のほうがそそられる感じはした(技術的にどうのではなく)。ウィーンの今回のは観客もあんまりエキサイトしてなかったなあ。サロメでこんなに眠いの初めてだった。指揮者も通常運転だったし(去年のアリアドネのときはまーまーよかったんだけど)。気になったのが、最後の最後でサロメをころす場面の最後の音が尻切れトンボみたいに「ふにゃ・・・」みたいな気の抜けていた音になってたことで。あれはわざとなのか、指揮者が振り忘れちゃったのか(んなこたあないか)。聴き直してみたけどネット配信が途切れたわけではない。

お家芸であるサロメがこれでは。観に行った人が気の毒。サロメ役の歌手にはブーまで出た。そういえば私も課金してるんでお金返してほしい・・・ってまあ色々あるからライブは面白いんだけどね。

| | コメント (0)

2020年1月25日 (土曜日)

アマノフーズ フリーズドライの味噌汁を買う

会社の帰り道のデパートで「お歳暮解体バーゲン」的なものをやっていたので見ていると、アマノフーズのお味噌汁セットのお歳暮が半額になっていた。最近(法定調書作成などで)帰りが毎晩10時過ぎになっており、お弁当のおかずを作るのがしんどい。具沢山のお味噌汁があればこれとおにぎりで十分な昼食になるかなと考えた。

アマノフーズの味噌汁は他のインスタント味噌汁よりも具沢山で美味しいのは知ってたが、スーパーで見ると一食120円くらいするので、買うのを渋っていた。それが20食入って1600円。なかなかよい。しかも私は親から沢山の商品券を貰っているので(親は商品券とかクオカードとか貰っても使うのがめんどくさいので私にくれる)、1000円分を使って購入(お釣りは出ないタイプの商品券なので)。

翌日のお弁当で焼きナスの味噌汁を食べてみたらトロットロの焼きナスがゴロゴロ入っており、たいそう美味しかったので、もう一回買いに行った。1700円のは売り切れてたので一ランク上の2700円のにした。商品券2000円使った。お歳暮のハコ入りだったけどハコはいらないので捨ててもらった。軽いので海外旅行の現地の人へのお土産とかにしてもいいね(そのような人はいないが)。

すげえいっぱい買った。42個くらい。眺めてるとわくわくする。

Fc437b438170478f9c10fcb9acc23406

普通のお味噌汁と、ちょっと大きいサイズの具沢山のと。かに汁はやっぱり高いのか一個しか入ってなかった。しじみ汁なんかフリーズドライなのに殻まで入ってるようだ、まだ食べてないけど。ここにフリーズドライのチキンカツカレーとかビーフシチューとか入ってたらもうちょっと記事的に面白いのにな~とは思ったが、アレらは高いもんね。賞味期限は今年の5月までらしく、意外と短い。だから安いんかな。

まあ、買っただけでは面白くないので、あまりスーパーでは見かけない大きいのを一つ食べてみましょう。

4aa9c9620dc74b54a76b17a652b14e1a

「おかずになる具だくさん汁シャキシャキ白菜の豚汁」。他に「キャベツと鮭のちゃんちゃん汁」と「桜島鳥の水炊き風柚子胡椒風味」がある。

おわんにあけると普通の四角い物体。この中にぎっしり肉や野菜が入ってるの?

18d6a471c9624e4094a71e6af5f9470f

お湯を200ml注いで軽くかき混ぜるだけ。でも30秒くらい食べるの待ったほうがいいかもね。お湯がしみこむまで。

できあがり。

Fa3601268d1446c2aefdf2a36c262a71

なるほど具はたくさん入っている(写真だと曇っててよく見えないけど)。豚肉は大きめのが2枚入ってた。味はおいしい(普通に家で作ったみたいな味)。白菜もしゃきしゃきだし。ただ、私は何でも沢山こしらえて沢山食べるのが好きなので(だから太るんだけど)一杯だけだとものたりない。これと買ってきたお寿司でなかなか豪華な休日の昼食(サラダ巻220円だけど)。

ところで気になるフリーズドライの食べ物の栄養面なんだけど。私は「フリーズドライなんて栄養分が抜けたカッサカサの代用品」みたいに思ってたのだがどうもそんなことはないらしい。ビタミンもミネラルもほぼ失うことなく残っているようだ。宇宙食みたいなもんか。(なお、この記事はステマではないです。アマノさんの広告から何か買っても私にお金は入りません。)

-----

実は、先週家の中で左足の小指を強打してしまった。そりゃもううずくまるくらい痛かったが、翌日からは別に普通に歩けるし何なら走れるし湿布しとけば治るかなと思ったのだけど、一週間経っても(靴を履いたり靴はいててものを踏んづけたりすると)痛い。

「もしかして骨にひびが入っているかも?」と思ったので整形外科に行った。レントゲンをとってみたところほんの何ミリかくらいか、骨が折れているようだった。これじゃ痛いはずだわ。前に手を骨折した時の仰々しいギブスほどではないけど、ささえ的なものをプラスチックで作ってテーピング。「(そんなのくっつけて)靴、はけますか?」とかしつこく看護師さんに訊いたりなどした。スニーカーの紐をゆるめればなんとか入った。会社にスニーカー履いていくのか・・・。普段はブーツなので寒いな。

「鎮痛剤出しておきますね」と医者に言われたので「(別にそんなに痛くないけど・・・)はあ」と返事しておいたが、帰りにお買い物して家に戻ると、怪我したところ以外の体の色々なところが痛い。怪我をしていると体の他の部分がかばうので痛くなるんだよね。←看護師さんが言ってた通りだった。それにしてもどうしてこんなによく転んだりぶつけたりするんだろう。来週友人とクイーン展に行く約束しているのに・・・困ったなあ。

(たまたまだけど、病院にタイムリーにも最新の文春が置いてあったので、例の騒動の記事をじっくり読んだ。かなり詳細に書いてあったので、おそらくあんさんの近しい人がいたたまれなくなってリークしたのではなかろうか。いやそれにしても小さい子供3人にワンちゃん2匹の世話は一人じゃ大変。そんでもって、自分の会社で、自分の部署で、あーゆー新入社員のおにゃのこがいて、既婚者の先輩との仲良し写真を社内に配ったり、相手の奥さんのインスタにいいねしたりしてたら、とか想像するとさぞかし恐ろしいと思うので、世間の反応は正しい。)

| | コメント (1)

2020年1月13日 (月曜日)

年末年始 テレビ視聴2019-2020

今年は休みが長かったのでかなりのテレビ番組を見た。

M-1グランプリ

優勝者よりも「すゑひろがりず」にはまってしまい、YouTubeを片っ端から見ていた。中でも「ドラゴンボール狂言」の動画は面白くて、ドラゴンボール一回も見たことないのにこれは何回も見てしまう。

【DB狂言】すゑひろがりず×アイデンティティ田島×R藤本コラボコント【公開収録】

いかにもおめでたい感じの芸風なので、年末年始にはテレビに出ずっぱりなのかと思ったら、一回しか見なかった(狂言風となりのトトロ)。番組表でやっと「狂言・末広がり」というのを見つけたが、本物のガチの狂言だった。

ガキの使いじゃあらへんで

今回は面白かった。吾郎ちゃんとどぶろっくの「大きな〇〇〇〇をください」が耳につき仕事中でもつい歌ってしまうので「いけないいけない」と戒めてしまうほどしばしば。

紅白歌合戦

ウチのブルーレイが2局しか録画できない機械で録画できなかったのであまり見ていない。氷川きよしさんとMISIAさんとKISSと桑田さんの息子とひばりサイボーグとけん玉は見たので十分ですかね。

義母と娘のブルース

年末にまとめてやってたのでたまたま全部観た(スペシャルも)。葬式のシーンで号泣した。しかし色々と謎が多いドラマだ(ありえないことが多すぎる)。

クイズ 正解は1年後

毎年楽しみにしている番組。例のロンブーの1人の反社問題で一番最初に「えっ、『正解は一年後』はどうなるの?」と思った。まあ、一応やってはくれたものの何しろロンブーがMCなので、前の年末録っておいたものは放送できず。おかげでいつもより全然おもんなかった。今年末はどうするんだろう。

映画「リザとキツネと恋する死者たち」

ハンガリー映画。東京MXでやってたのをたまたま録画して観たのだが、あまりにもツボすぎて何回も見てしまう。ハンガリー日本人大使の未亡人の住み込み看護婦のところに現れる昔の日本人歌手の亡霊、という内容のサスペンス・ラブストーリー。ひと昔前の歌手「トミー谷」の歌が秀逸。(トニー谷ではない)

「リザとキツネと恋する死者たち」より
 Dance Dance Have A Good Time

Top_main540x400



| | コメント (0)

ハンス・ロット/交響曲第1番 オーケストラ ハモン

Hamon_42nd_design
ロベルト・シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレ 作品52
ハンス・ロット:交響曲第1番 ホ長調
冨平恭平指揮 オーケストラ ハモン
(1月12日 東京芸術劇場 コンサートホール)

どうしても行きたかったので友人経由で券を取ってもらった。ハモンさんに行かせて頂くのは二度目だったかな? 新国立劇場合唱団の指揮者としてご活躍の冨平さんが指揮されていることが多いようだ。こないだNHKニューイヤーコンサートにもご出演していた。

前日にマーラー9番であったが、ロットとマーラーとの関係を考えると感慨深い(マーラーはこの曲を自分の交響曲のあちこちにコラージュしている)。ヴァイグレの日本布教が効果大だったのか、日本でのロットの交響曲の演奏率はこのところ大変高い。昨年だけでプロは3団体。今年に入ってこのハモン、2月にワグネルソサエティOB(指揮は寺岡さん)が初稿版を演奏予定(同じ日にブルックナー7番も演奏するらしいがすげえな。演奏するのも聴くのも疲れそう。とくに打楽器)。他のとあるアマオケさんも「うちももしかして今年やるかもしんね」とのこと。

このようにマニアに大人気のこの曲だが、私は昨年はナマは一回しか聴いてないんでアレなんだけど、昨日聴いた印象では「なんかもう・・・とにかく耳に聴こえる情報量が多い」という感じ。若い作曲者が「あんなこともしたい、こんなこともしたい」と何もかも詰め込んだ感。26歳で死んでしまったので、もーちょっと長生きしたら「ここも違う、ここも違う」と色々改訂したのでは思う。

たとえば絵で言うと。マーラーのオーケストレーションはとても風通しがよく何色も薄い色を重ね合わせ、色々なコラージュ(鐘の音とか鈴の音とか、舞台裏の軍隊ラッパとか)をあちこち施した感じがするが、ロットは最初から絵の具は厚塗り、下地の色などお構いなく、どんどん絵具を塗り足して行く。「気持ちはわかる、そうそうわかるよ、でもね・・・」と言いたくなる。おまけに彼の精神病の引き金となった(と言われている)ブラームスの交響曲が聴こえる場所もある。とにかく、短命を予言しているように色々と盛り込みすぎ。

さて、演奏。あちこちから(終演後のナマの声も、Twitterでも)素晴らしかったとの声。私も素晴らしいと思った。前日のブルーメンさんのマーラーの感想が全く聞こえてこないんだけど(この日は他にアレクサンドル・ネフスキーがあったり、夜にN響の復活があったせいか、Twitterを操るマニアがいなかったのかな。やけに老人が多かったし)、どちらも甲乙つけがたい名演であった。お金節約のためどちらもタダで許してクレメンスクラウス。

ところで、前日のN響の復活だが(ラジオ付けるの忘れてたので藤村さんの原光からだが)、私がラジオで聴いただけでもずっこけるシーンがあったんだけど、テレビでやるのかな。聴きに行った人によると相当酷かった(指揮棒振っても音が出てこなかったり)らしいが。(ネットによると)2日目はよかったみたい。
----

演奏会の帰りに友人とか聴きにいらしてたアマオケさんの人々と飲みに行ったが、「今年のプロオケのプログラム凄い!やっとプロも本気出してきた!」という声を何人もからきいた。私も一覧してみたけどいまいち刺さらなかった。珍しいポーランドものがあんまりないからかな。新国立のオペラも私としてはそんなものすごくいいわけでもないし、二期会のルルも今どき第3幕やらないのもなんかなあ(私はツェルハ補筆の第3幕が好きなんだ)。まあ、夏はオリンピックあるからお金がかかるのでそれどころではないかもだが。

それにしても1軒め酒場?の安さは異常。私の行動範囲内にないの残念。

 

| | コメント (0)

2020年1月11日 (土曜日)

マーラー/交響曲第9番 ブルーメン・フィル

Blumen50

ブリテン:シンプルシンフォニー
マーラー:交響曲第9番ニ長調
寺岡清高指揮 ブルーメン・フィルハーモニー
(ミューザ川崎シンフォニーホール)

仕事始めから一週間で早や残業時間が10時間を超え、土曜日はゆっくりするつもりでいたが、入場はがきを頂いていたのでせっかくのマーラーだし行かせて頂いた。

マーラーの9番、というと色々な思いが。まず、昨年末に観たテレビ番組で、確か「やりすぎ都市伝説」だと思ったが、「交響曲第9番の呪い」という、クラシック好きなら誰でも知っている話をやってた。有名な作曲家、ベートーヴェン、ブルックナー、ドヴォルザークなどみんな交響曲は第9番までしか作ってない。10番は完成せず死ぬ、というもの。そしてマーラーはその伝説を恐れて9番目の交響曲は番号を付けず交響曲「大地の歌」とした、そして死を覚悟したあとに交響曲第9番を書き、そのあとの10番は未完成で死んだ、というもの(確かクラシック好きの芸人「霜降り明星」の粗品さんがこの話をしていた)。何かこの話を全く違う番組で2度見た気がする昨年末。

私も子供の頃はこの伝説は信じていた。でも後年ショスタコーヴィチなど結構2桁行くくらいの交響曲を残しているのを見て、思った。
単に昔は医学が発達してなかったから作曲家の寿命が短かっただけじゃね?

あと、マーラーの9番というと私はジュリーニ/シカゴ響盤なのだが、一番懸命に聴いていたのは中学1年か2年くらいのときだった。その頃はマーラーの音楽をナマで聴くなんて全く思いもよらぬことだった。マーラーは大学生くらいになって初めて学生オケの友人のお母さまの入っているアマチュア合唱団の歌う「復活」を聴いた(誰の指揮だったのだろう。全然覚えてない)。

今でこそ東京には数多くのアマチュアオーケストラが沢山存在し、マーラーなんてごくごく日常的に演奏されるが。私が子供の頃なんて、東京だってプロもそんなにマーラーなんて演奏してなかったろうし。

「ああ、中学生の頃の私に、今日のマーラーの9番を聴かせてあげたい。どんなに感動するだろう」

などと考えていた。それくらい入魂の演奏だった。他の人はどう思ったかな。でもなんかもう、私は泣いていたわ、終楽章で。仕事しすぎで疲れてて涙腺が緩かっただけかも?

年末テレビ番組の話ばっかりで恐縮だが、「格付けなんとか」みたいな番組の再放送をやってたのをたまたま見たのだが、プロオケとアマオケを芸能人は聞き分けることができるのか?というのをやっていて、東京フィルと某アマオケさんがマスクをしたりして外見ではわからないようにして聴き比べをしていた。私はどちらもよく聴きに行くオケだったので「わからへんかったらどないしよう。クラヲタ失格かもしれん」とか怯えていたが、やっぱりどう考えても違いは明らか。当たり前だ。天下の東京フィルだ。

しかしまあ、本日聴かせて頂いたのは「うまいとかへたとかそんなことどうでもいい」と思えるものだった(いや、ブルーメンさんはうまいです)。とにかく・・・(そもそも)マーラーはやっぱり凄い。調性のある交響曲の最終的な進化の形なのかなあ、と思った。マーラーがお手本にした親友のハンス・ロットの曲から考えると、どんなにすごい進化を遂げていたか。最後の最後に「亡き児を偲ぶ歌」の一節が聴こえるが、(ありきたりの表現ですいませんが)この曲はマーラーの人生そのものだな、と思った。この曲をマーラーは聴くことができなかった(弟子のワルターが初演)が、この曲を聴くといつも「マーラーがいなくなったウィーン」を思い、悲しくなってしまう。

話は前後してしまったが、ブリテンのシンプルシンフォニーも(弦が強いと思うこのオケで)美しい演奏でした。

今日はマーラー・ファンはN響(復活)に行ってしまったのかな。あと、アマオケでは「アレクサンドル・ネフスキー」をやってる団体もあったためか、知り合いには誰も会わず。そのあとクリアランス・バーゲンに行って洋服を買ったりなどしました。

----

「働き方改革」の一環なのか、昨年新しく来た役員の「年頭の社長や役員へのあいさつは時間の無駄だから省くべし」との通達が昨年末に流された。お蔭で私は「あけましておめでとう」を1月1日友人との新年会で一回言っただけで、そのあと一回も言わずに過ごしている。まあ、めんどうくさくなくていいのだけど、社長にも役員にも言わないのに他の上司とか同僚に言うのも何なので、年頭からだんまり。喪中かと。なんかちょっと悲しい。他にこんな会社あるのかな。

| | コメント (0)

2020年1月 4日 (土曜日)

第63回NHKニューイヤーオペラコンサート

アンドレア・バッティストーニ指揮/東京フィルハーモニー交響楽団
(2020年1月3日 NHKホール)

2020年初ライブ。指揮者がバッティストーニなのと、話題のハープの貴公子メストレが出演するとのことなので(これは私は券を購入してから知ったのだが)、当日券は無し。私が気が付いた頃には結構券は売れていたので3階席になってしまった。でも端の方のせり出した所だったのでまあまあ良く見えた。音はまあ・・・まあかな。やっぱり1階か2階席で観たいところ。

冒頭の出演者の登場にナブッコの「行け、わが思いよ(以下略)」だったが、(席のせいかもだが)なんかちょっと例年よりお静かな感じで拍子抜けしてしまった。(しかし、家に帰って録画を見たらそうでもなかったので席のせいかも)

今回は(このところと違い)オケがオケピでなく舞台上に?と思ったらやはり指揮者がよく見えるように、なのかな(過去にはあったようだが)。まあ、テレビで観ると歌手ばかり映すので指揮者はあんまり見えなかった感じなのだけど、私はオペラグラスで指揮者を見守っていた。歌っている歌手にちょっかい出したり、またはちょっかい出されたりというのは2度ほど。

指揮者がイタリア人だもんで、いつもよりかなりイタリアオペラ多め。まあ以前に行ってがっかりした「前半はほぼモーツァルト」ということはなかったのでまだ全然よい。ただ、いつも一曲はあるバロックものはなかった。モリマキさんの歌うバロック好きなんだけどね。まあ、モリマキさんのムゼッタ、ずいぶん前に聴いたことあってとてもチャーミングだったけど。ええ、もちろん今もチャーミングよ。しかしあの相変わらずのボン・キュッ・ボンは驚異。経産婦なのになんだあのウエスト。砂時計か。

演奏・歌唱は(皆さん)素晴らしかった。指揮者のせいかオケも乗ってたし、テンポの緩急がやや激しかったけど、歌手も例年より頑張ってた気がする。
ただ、文句ひとつ。大西宇宙さんを目当てに行ったのに、ソロで歌う場面がなかったっつーのは。夕星の歌とかエウゲニ・オネーギンからのなんかのアリアとか歌わしてやってくれよ。若手だからまだピンでは歌えないのかなあ。たぶん、大西さん目当てで行かれた方もかなり居たのでは。笛田さんも目当てだったけど、結構出番あったやん。大西さんは活躍の場がアメリカでニキカイやフジワラでないから?何かの闇を感じる。うーん。

印象的だったのは、天皇皇后両陛下の御前で国歌を歌われた森谷さんは声量もたっぷりで最後の高音も悲鳴でなく美しく出し切り素晴らしかった。椿姫のアリアは有名曲だがこの曲は歌うの大変である(有名歌手が途中から高い声が出なくなったのを見聞きしてからちょっと身構えてしまう)。

砂川さんと中島さんの蝶々夫人のデュエットは桜の花のような美しさ。砂川さんの黒地に桜の刺繍?のドレスも可愛かったし、声もいつものようにチャーミング。中島さんも頼りがいのありそうな低音。

宮里さんと大西さんのドンカルロの二重唱。前にJ・キングとFDの若い頃の映像を見たことがある。前記の通り、バリトンのソロすくねえ。歌はよかった。テノールの人も輝かしい美声だった。

田崎さんのルサルカ。いやあ、この曲いいねえ。ドヴォルザークはそんなに聴かない(新世界だけは年末いっぱい聴いたけど)んだけど、なんか懐かしいというか心に染みる。このオペラ観たことないけど(←何故)。

タンホイザー、好きなアリアだけどアレはちょっと前のイントロ的な歌いだしからでないと。さらに思いを寄せるエリザベートから振られる下りから聴くともっと感銘深い。いや生放送だからなるべく短くしないとだが。

トゥーランドット第1幕のフィナーレはさすがに指揮者の得意演目?なだけに生で聴けて嬉しい(CDになった東フィル演奏会形式は行かなかったので)。ピンポンパンの顔ぶれがありえない豪華さ。

ここでメストレ登場。まあ3階席だったのでオペラグラスでしか見てないんだけど、「ハーピストって普通女性じゃね?」という偏見を覆す感じ。(前にBSで録画してあったのを観た時はすごい違和感)そうだね、ハープはでっかい楽器だから力がいるし、体を鍛えているそうで、NHKの話題の筋肉体操に出ればいい。ハープ弾きながらエクササイズ。ランニング短パン姿で。

ウェルテルは、こないだウィーンの配信で見聞きしたので、アリアだけ聞いてもなんか情景が浮かんだのでよかった。笛田さんはうまいよね。

再び砂川さんで「宝石の歌」。やっぱりいつまでもカワイイ。そもそも歌詞からして美人しか歌っちゃダメだこの歌は。

圧巻はトリの福井さんのアンドレア・シェニエ。紅白で言えば往年のサブちゃんみたいなもんなんだろうか。まあ今年は藤村さんの参加もないし・・・。この歌はホントにかっこいい。そういえば今回は望月さんは出なかったのね。

その他演奏以外のこと。

・客席で聴いていたので気が付かなかったのだが、最後の乾杯の歌をメストレさんもはしっこで歌ってたらしい(ウチかえってテレビで確認)。なんかカワイイね。

・途中でドライアイスの演出があったのだけど、そのあとに舞台の袖でスタッフがモップで?ちらばったドライアイスを一生懸命掃除してたのが見えて「ああ、ナマで観るとこういうのが観られていいなあ」といつも思う。

・開演前のアナウンスが3階席はほとんど聞こえなかったのでわからなかったのだが(前もってご注意があったようなことをTwitterでみた気がする)、最後のクラッカーと金銀テープは全く知らない演出だったのでびっくりこいてしまった(ひえっって声がでた)。

・近隣にかなり激しいブラボーおじさんがいて、かなり年齢行ってらっしゃると思うのにでっかい声でそのたびにびっくりこいていたのだが、中村恵理さんのときはブラボー言ってなかったので一緒に行った友人は「あの黒いドレスの人一番うまかったと思ったのにあのおじさんブラボー言わないの何故?どういう選考基準?」と怒ってた。小一時間問い詰めたい。

・バッティストーニは以前より若干痩せてた。マイケル・ジャクソンに似てきたなあと思ったので声も高いのを想像したら結構普通に低かったので違和感。

・今年はテレビはよく聴こえた。テレビやスピーカーを昨年新調したからなんだろうか。それともNHKの技術さん頑張った?まあ、会場で友達と観るほうがよっぽど楽しいけども。

・生放送終わってからもMCは結構おしゃべりしてくれた。司会の高橋克典さんは体調をくずされてたそうで、そう言われてみればテレビでみるより元気ない気はしたけれど、しっかりとこなされてたのでやはりプロだなあと感心した。「麒麟が来る」にもご出演とのことでお忙しかったんでしょうね。お体大切に。(私は大河ドラマ苦手なので「麒麟」も「いだてん」みたいに途中棄権してしまいそうだ)

Eccf5b2897274a169a59a27b572eedf6

67de560f56214797a3cb2cf24c553196

----

帰りに友人とハイボール酒場?みたいなところに入ったのだが、あまりの机の小ささ(奥行30センチくらいで机というよりちょっとした棚)に驚いた。なんか壁沿いにきゅうきゅうで椅子も小さくて小柄な私たちでも窮屈だった。料理を三つも頼むともう机には皿は乗らず、取り分け皿を手にもって食べていた。ただ、飲み物も食べ物も滅法美味しく、リーズナブルだったのでまた行きたいなとは思った。「美味しい物を食べさせてくれるアウシュビッツ収容所」と私が言ったら友人は「うまいね」と褒めてくれた。

| | コメント (0)

2020年1月 1日 (水曜日)

アルビン・フリース/子供オペラ「ペルシネット」ウィーン国立歌劇場ライブストリーミング

E0b2f537eb10406b93695cf7253cd5be
Albin Fries  " Persinette "  Kinderoper
Auftragswerk der Wiener Staatsoper
 
Dirigent  Guillermo García Calvo
Regie  Matthias von Stegmann
Bühnenbild  Marc Jungreithmeier
Kostüme Constanza Meza-Lopehandia
 
Persinette Bryony Dwyer
Prinz Lukhanyo Moyake
Hexe Monika Bohinec
Mutter Regine Hangler
Vater Orhan Yildiz
Rabe Sorin Coliban

あけましておめでとうございます。本年も細々と更新して行こうかと思います。

しょっぱなから新作、しかもガキ用オペラなので「なにこれ」と思われるかもしれない。アルビン・フリースという作曲家もよう知らんのだが、見て見ると(聴いてみると)これはなかなか、私の大好物な音楽なのである。もうなんか、ストライクゾーン過ぎて聴いていて胸がウッって詰まっちゃうくらい。作風としてはR・シュトラウスに影響を受けまくった感じで、ツェムリンスキー、いやシュレーカーに近いのかな。子供向けとは言え、お子さんを連れた(ウィーンの耳の肥えた)パパやママにも十分楽しめる音楽となっている(と思う)。もちろん無調ではない。

ペルシネットとは何ぞや?と思われるかもしれんが、ぶっちゃけ根っこの物語はディズニーの「塔の上のラプンツェル」と同じである。まあ、子供向けなのでかなり端折ってある。


<あらすじ>

貧乏な夫婦。妻は身ごもっているが体調が悪くなり魔女の薬草が必要になるが、それを買うお金がない。そこで交換条件として魔女は生まれてくる子供を自分の子として育てることを提案。貧乏な夫婦はそれを受け入れざるを得ない。魔女は生まれてきた娘ペルシネットを高い塔の上に住まわせる。魔女の留守中はカラス(元は人間)が見張りをしているのでペルシネットは外の世界を知らない。


ペルシネットの長い髪をはしご代わりにして魔女が出かけている間に、ふと通りかかった王子様に見初められ、ペルシネットは髪の毛を垂らして王子様を自分の部屋に上げてしまう。恋に落ちる二人。そこへ魔女が帰ってきて怒って娘を塔から追放、娘の耳を聴こえなくし、王子の目を見えなくしてしまう。離れ離れになった二人は一年もの間お互いを探しあうが、ある日とうとうめぐり逢う。それを見た魔女は最初は激怒するが、二人の必死な思いを見て感動し突然二人を許す。二人を巡り合わせたカラスも呪いを解かれ元の人間に戻される。何故か元カラスは魔女に結婚を申し込む。ペルシネットの両親もここで現れてペルシネットと王子の結婚式をあげてめでたしめでたし。


演出も映像を使っていてまるで飛び出す絵本のような風情だし(舞台で高い高い塔を表すのやそれを登る魔女を表すのもアニメーションの映像を使っていて楽しい)、無論オケはウィーンなのでめっちゃうまい。こういうのを見て育つウィーンの子供たちは羨ましい(などと言うと、「日本なんてアニメーションの放送をすぐみられるし日本語もわかるし幸せじゃないか」とヨーロッパのアニヲタに言われそうだが)。

前半はまあ、ディズニーっぽいかなと思うけど(東京ディズニーランドの入口でえんえんとかかっている音楽ってR・シュトラウスっぽいしね)、最後のシーンはほぼモーツァルトの魔笛なので(カラスのコスチュームもそれっぽいし)ウィーンだなあって思う。

ただ、惜しいのは王子様がアフリカ系の人で(人種差別しているわけではないが)、ここは金髪痩身の美しい王子様にしてほしいなあ。子供向けだし・・・とは思った。しかし小さいころから「オペラって、実際はこういうものだよ」って教えておくべきなのかなあ、とも思う。

76d678f279b04b6f807e4a0e53dbecc5

 ----

なんか流行ってるみたいなんでやってみたんだけどどうですか?(こんな本はありません)

0ad4231af09c47f3abe4c1f9a8b2529f



| | コメント (0)

« 2019年12月 | トップページ | 2020年2月 »