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2019年11月 4日 (月曜日)

映画「蜜蜂と遠雷」

Hachimitu

昨日、27時間テレビを見てたら松岡茉優ちゃんが出てたので「あ、そろそろ映画観ないとヤバイ(上映終わっちゃうかも。日本映画すぐ終わっちゃうから)」と思って慌てて予約して日本橋で鑑賞。朝イチの回でも結構混んでた。auマンデーだからかな。お金ないのでauのポイントを還元した。

原作は未読(「ハチミツと遠雷」と覚えてたくらい文学に疎い)。長くて読むの疲れそうなので読む予定はなし。「映画化不可能では」という触れ込みも、原作知らないからわからん。ただ、私はピアノはほとんど弾けない(ドビュッシーの月の光は弾けるけど)けど、音楽コンクールに一時期凝っていてネットでウォッチングしてたので(過去記事参照)、コンクールを全然見たことない人よりは知ってるつもり。

映画を観ただけの印象だと、かなり頑張って作っているという印象。今までピアノコンクールが出てくるドラマは何度か見てきたけど、大体は「こんなんねえよ」とか思うことがほとんどだが、この映画はほぼ自然な感じで観られた。本当は原作はもっといろいろあるんだろうけど。この小説のモデルと思われる浜松のコンクールを実際に観に行ってみたいと一時期思ってたこともあり(なんか年末に近かったんだかで会社休めなくて諦めた気がする)、こんな感じなのかなとか思いながら観てた。

コンテスタントが一人ひとり選ぶピアノが違ったり(これは原作にあるんだろうけど)、コンクールで普通に使う機種のピアノが使われており(でもファツィオリはないのね)、主人公がいつも「シゲルカワイ」を使っていたのは「とてもよくわかっている感」があった。シゲルカワイ深くていい音よね。ヤマハもいいけど。

ただ、最終本選で松岡茉優ちゃんが着てたドレスがあまりに高価そうで(いやレンタルなんだろうけど)、普通はそんなにたくさん衣装持ってないはずなんでそれは若干違和感があった(フェイフェイドンかよっ)。髪型がアリス紗良オットちゃんを思わせるのはわざと?

いやそれでもなんかすげえ審査員がホントにいそうな感じだったし、審査員で斉藤由貴さんと親しくお話ししている役の人が「あ~、なんかこういう人いそう。ショパンコンクールの審査員にいそう。ポーランド人っぽい」と思ったら本当にポーランドの俳優さんだし。他の人もほんとに居そうな感じだし。

あと、コンテスタントの一人の風間塵を見て、「あーゆー人、コンテストでたまにいるな、異端な人」と思った(出たてのトリフォノフとか、コパチェフスキーとか)。でもね、アレよ、私はそういうコンテスタントを見つけるためにコンクール観てたんだよね。まあ、登場人物それぞれ、「あーゆー人いたなあ」と思う。子供の頃天才少女の名をほしいままにしてた子が、突然コンクールに出てきたり、ステージに上がってなんか落ち着きない多動児だったり、「コンポーザーピアニストになりたい」などと言ったり(あ、これもトリフォノフだな)。おっかない東洋系でジュリアード出身のおにゃのこも、「なんか現実に居そう」って思った。

妻子がいながらコンクールに挑戦する松坂トーリさんの役は、私が最初にみて印象に残ったショパコンの時のカナダのピアニスト(現在は法律事務所にお勤め)を思い出した。別に国際コンクール出たとてみんなピアニストになるとは限らん。

なにしろ、原作では違うらしいんだがプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番が映画のクライマックスを飾るという稀有な設定なので(これがラフマニノフとかショパンだったら恐らく観に行かない。ラフマニノフもショパンも大好きだけどさ)、プロコマニアの人は観た方がいいと思う。映画館のいい音でプロコフィエフの協奏曲はムネアツ。

あと、「春と修羅」の曲を藤倉大さんが作曲しているとのことで、なるほどと思った。藤倉さん売れっ子だな。

役ごとにそれぞれ違う若手ピアニストがピアノを弾いている、ということで話題だが、はじめの方は意識して聴いていたのだけど、あとのほうはドラマに夢中であんまり意識しないで観てた。異端の少年ピアニスト役の吹き替えをこないだのチャイコン2位の藤田真央くんがつとめられているが、年齢的には合っているもののそんなに異端の演奏ではないので(アンドリュー・タイソンとかが弾くとか?)こればっかりは少し映画では難しいのかな。

原作ファンにはいろいろと言いたいことはあるのかもしれんが(どんな映画でもそうだが)、原作知らんでもかなり楽しめたし、だんだん映画を観ているということを忘れてしまい、何度も拍手しそうになってしまった。

他に、ピアノ職人役でまっしー出てきてびっくり(かっこいい)、ブルゾンちえみさんが意外と大活躍でびっくり。自然な演技なので女優さんになったのかな?と思った。第2のしずちゃんかな。

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