映画「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」
会社の給与計算システムが使用不能だったので急遽午後半休を取って亀有へ。東京オリンピックの2次募集(3次募集?)が当たりますように、と願掛けに香取神社に行ったあと、隣にある映画館(というかショッピングモール)へ。
本当はゴッホの映画かターミネーターかどっちか?と思ったらこの映画をやってたので急にこれにした。べつにボチェッリの全然ファンじゃないけど、やっぱりクラシック音楽映画は観ておかないとね。
ボッチェリは日本でも有名になったときのかなり前の外見しか覚えてなくて、最近の姿を見て「やっぱり年を取ったなあ」という印象。実のところ声は美しいとは思ってたけれど(ドイツオペラでなく)イタリアオペラのせいか、というかどうしても「盲目のテノール!なんと感動的!」という印象が先に立って、さほどのめり込めない感じはぬぐえない(ぬぐえなかった)。
さて映画だが、予想より面白かった。障害を乗り越えてスターの地位を勝ち取った!何と感動的!みたいな感じよりは、周囲の愛情に恵まれていたこともあり、どっちかっつーと(普通に生きている我々よりは)才能に恵まれたせいもあり全然幸せな人生かもという印象。まあ、そもそも裕福な家に生まれたというのもあるし、イタリア人特有の(←偏見?)大らかな気質もあり、また意地悪な人もほとんど登場しないこともあり(というか、もしや本人はあんまり気付かなかったのかも?)、観終わってなんか温かい幸せな気持ちになるのでほんと有難い。
全然お涙頂戴な映画ではない、ご本人は盲目な以外はごくごく普通の女好きのチョイエロイタリア人のお兄さんな印象。目見えないのにバイクをぶっ飛ばしたり(後ろにお友達は乗せているけど)、馬に乗ったり(馬は目が見えるもんな)、結構何でもできる感。親戚のオジサンご協力により、テープに教科書を読み上げたものを吹き込んて必死に勉強した結果大学にも合格し、卒業後は弁護士となった(別にオペラ歌手にならんでも十分生活できた)。まあ盲目の弁護士ってだけで結構映画になりそうな気もするけどな。
全然お涙頂戴な映画ではない、ご本人は盲目な以外はごくごく普通の女好きのチョイエロイタリア人のお兄さんな印象。目見えないのにバイクをぶっ飛ばしたり(後ろにお友達は乗せているけど)、馬に乗ったり(馬は目が見えるもんな)、結構何でもできる感。親戚のオジサンご協力により、テープに教科書を読み上げたものを吹き込んて必死に勉強した結果大学にも合格し、卒業後は弁護士となった(別にオペラ歌手にならんでも十分生活できた)。まあ盲目の弁護士ってだけで結構映画になりそうな気もするけどな。
イタリアが舞台なのに何故かセリフは英語なのと(世界レベルでの上映のためなのか?それにしては上映館は少ない)、この程度のラブシーンでR12なのが本当に不思議というか残念だ。12歳以下のお子様に見せてもいいのではと思う。音楽的には好きなアンドレア・シェニエのアリアがたくさん聴けてとてもありがたかった。オペラの知識なくても十分楽しめる(というよりはあんまり関係ない)が、若干前情報があったほうがより楽しめるかと。
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新作の「寅さん」の上映が近いということで、ショッピングモールの中に舞台セットが組まれて展示してあったり、過去の寅さんの映画を(全部じゃないけど)リバイバル上映する予定があったりさすがは亀有という感じがある。考えてみると私はまあまあ寅さんの映画を観ているはずなんだけど映画館で観たことは全くない。これを機会に何か見てみようかなとは思ったものの、寅さんがウィーンにいくやつ(「寅次郎心の旅路」)の上映がないようでがっかり。こないだ実家でBSかなんかでやってたのを両親と観たばっかりなのだけど大スクリーンでシュテファン大聖堂とかゼセッションとかみたかったなあ。竹下景子さんも若くて奇麗だしね。あ、寅さんの新作は絶対観ます、亀有で。
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