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2019年11月30日 (土曜日)

映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」(2017年)

Pennywise

先日、テレビ放映されたが録画するのを忘れたのでauビデオパスで鑑賞。ホラー映画としてはよくできてるし面白かったといえば面白かったけど。

なんかもう、アメリカの学校のシーンはどんな映画でもどんなテレビドラマでも怖くてしょうがない。大体学校の廊下のロッカーの並んでいるところを歩いていると「冴えない子たち」たちは「イケテルけどなんか怖い不良の子たち」に声をかけられて、罵声を浴びせられ時には暴力を振るわれたりする。そのたび、「ああ、アメリカに生まれなくてよかった」と思う。

まあ、日本でも学校のいじめは普通にあるし、私もどっちかっつーと虐められるほうの人だったからどこの国でも変わらないとは思うものの・・・なんかアメリカのいじめってあまりにも残酷すぎて、なんかもう無理。男子も凄い暴力的だけど、女子もなんか・・・この映画ではトイレに入っている女の子に汚物を頭からぶっかけたりする・・・しかし虐められっ子のこの映画の若きヒロインは結構普通に対応しているので、日常茶飯事なのかな、とも思う。

まあ、いつもネットでパロディを見かける排水溝から覗くペニー・ワイズを映画でちゃんと見るのは初めてだったので、「ああ、こういうことなの」と思った。子供たちが力を合わせて悪と戦うという友情物語なのに、残酷な血みどろシーンが多くてR15+指定である。まあ、スプラッタ苦手な私がお昼ご飯のおうどんをすすりながら観ても大丈夫な程度だからそんなに怖くない。ただ、下水溝が舞台の話なので食事しながらはかなり不向き。カレーうどんでなくてよかった。

映画によるとペニー・ワイズさんは27年ごとに事件を起こすそうなので、現在公開中のITは大人になった子たちが再び結集して【それ】と戦う話なんだろうな、たぶん。何でペニー・ワイズさんは子供を誘拐して殺しまくるのか、どうして最近マクドナルドにドナルドは見かけないのか(←それは関係ない)、そのへんが解き明かされるのかな。映画館で観るかどうかわからんけど。

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「"それ"が見えたら終わり」と言って思い出したが、一昨日夜中に目が覚めてしまったので、YouTubeで島田〇平さんの怖い話を見聞きした。で、話のシメが(わりとよくある)「この話を最後まで聞いてしまったら、同じ子供の幽霊があなたのところへ今晩遊びに行く」というようなものだったので、昨日わくわくして眠りについたものの、朝まで目が覚めなかったので幽霊はこなかったみたい。まあ何十万も再生回数があるのでそんなにいちいち遊びに行けないだろうなあ、とは思うものの残念。お菓子でも用意しておけばいいかな。

私はYouTubeをかなり見るほう(クラシック音楽以外でも)なんだけど、最近は「ダンナの給与があまりにも安いのですっげー食費を削って料理してる」みたいなやつがあり楽しくみている。それに触発され(パラリンピック当選で貯金がぶっとんだため)、最近は朝昼晩自炊でがんばっている。大好きなビックマックも松屋のハンバーグ定食も我慢して。休日はご飯をたくさん炊いて「炊き出しか?」と思うほどおにぎりを作って冷凍しておく。あとはおかずをちょっぴり作ってお弁当に詰めて持っていくだけなので楽である。(まあ、友達と食事に行くのは「交際費」なのでゆるして)

あと、最近凝っているのは「スキレット」という代物。ニトリなどで売っているちっちゃい鋳物のフライパンである。私は何年か前にニトリで木製の鍋敷きとともに買ったんだけど、使う前の油通しとかがめんどうくさくて何年も放置していた。

しかしこないだ意を決して「スキレット」を出して「シーズニング」とやらをやってみた。「シーズニング」とは購入したばかりの「スキレット」を洗剤でかなり念入りに洗い、コンロで熱して油を入れて熱したり野菜くずを入れて炒めたりする、油慣らしみたいな行為である。これをしないと工場で作ったときのさび止めワックスを食べちゃうことになる。さらに調理後はお湯で洗って熱して油を塗っておかなければさびてしまうので、ちっちゃいくせにかなり手入れが面倒くさい調理器具である。(なので放置しておいたのだが)

しかし、なかなかこの「スキレット」とやらはいい働きをする。鶏肉やら豚肉やらの(そんなに高くない)肉にハーブソルトをまぶしてオリーブオイルで焼いて、他にポテトやシイタケなどを一緒に焼くだけで、普通のフライパンで焼くよりもずいぶん美味しくできる。鯖なんかも美味しい。あと、皿に盛り付けなくてもそのままで食卓で食べられるのでおしゃれだし、なかなか冷めないので最後まで美味しく頂ける。お弁当のおかずも「ただ焼くだけ」みたいなものでも結構美味しくできる。

前記のお弁当用に作ったおにぎりも、「スキレット」で焼いて醤油をちょっぴり垂らすと美味しい。あと、今日初めて作ってみたけどホットケーキも普通のフライパンで焼くよりふかふかして美味しい。手入れが若干面倒とは言え、愛情をかければかけるほどどんどん料理が美味しくなる(気がする)ので、なんでもっと早く使わなかったのだろうと思う。
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(先日IKEAで購入した肉団子とリンゴンベリージャム添え。ポテトはベルギー製・・・と言っても業務スーパーだけど)

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2019年11月28日 (木曜日)

映画「アナと雪の女王2」

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月曜日に半休を取って日比谷にて鑑賞。アナ雪は吹き替えに限る(と思っている)のでもちろん日本語吹き替え版で鑑賞。しかしまあ・・・何というか。私が頭が悪いせいなのかあまりよく内容が理解できず。ディズニーアニメなのにおかしいなあ。はっきり言って子供向けではないように思う。

公開早々なのでネタバレは避けるが、アナもエルザも前作に比べてかなりアグレッシブというか、格闘ゲームみたいな感じ。強い山の男的なクリストフはヘンなアリア的なものを歌うけれど(クイーンの曲みたいな感じ)、アナとエルザの超男前っぷりと比べると「なんかどうでもいい」感。

大人の事情で声優が変わったオラフは、何故かとても頭が良くなっていてアナやエルザにいろいろと教えてくれるもんで、「雪だるまも成長するんかいな」とか思った。声優さんが上手なのか、全く違和感なし。

ネタバレしないようにしていると全く感想文にならないのだけど・・・まあ、エルザが何故魔法を使えるのにアナは普通の人間なのか、そしてこの姉妹の最終的な運命は・・・というところが重要。あと、前回はそんなに重要でなかった両親が結構出てくる。まあ・・・続編作るために色々と設定を彫り込んで作ったみたいな感じはあった。そして新キャラのサラマンダーは大変カワイイが・・・意外と活躍はしない。

私がアホなせいか、まあいろいろとあまりにわからな過ぎてネットで「謎解き」みたいなのを読んでやっと「ああそうか~」と思う感じ。まあ、映像は美しいし松さんも沙也加さんも相変わらずお歌が上手なので、これだけ聴きに行ってもいいくらい(というかほとんど私はそうなんだけど)。

なんかよくわからないのが・・・エンディングの歌を松さんと違うおにゃのこが歌っているのだが・・・別にここは松さんでもよくない?そんなに声質は変わらない気が。何かプロモーションの関係かな。

映画終わって・・・隣にいた20代くらいのおにゃの子たちがお話ししているのをきいてちょっとびっくり。「松たか子ってこんなに歌うまいのね~。すごく声が伸びるし。全然知らなかった」「そうだよね~」と。ええ?今頃~~?? 君たちはどの時間軸を生きてきたのか? パラレルワールドなの??

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この文章書きながら、ウィーン国立歌劇場の「エウゲニ・オネーギン」を鑑賞。うーん、なんか姉妹もののオペラってアナ雪に似てるなあって思ってしまうね。「アラベラ」なんかもそうかな。

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2019年11月24日 (日曜日)

東京アカデミッシェカペレ第58回演奏会 コダーイ「ミサ・ブレヴィス」他

Academischekapelle

O. レスピーギ 「ローマの噴水」
Z. コダーイ 「ミサ・ブレヴィス」
B. バルトーク 「オーケストラのための協奏曲」
指揮:石川 星太郎 東京アカデミッシェカペレ
独唱:中山 美紀(Sop.) 小泉 詠子(Alt.) 藤井 雄介(Ten.) 藪内 俊弥(Bas.)
(BUNKAMURAオーチャードホール)

このコンサートが終わった後友人らと食事に行く予定だったのだが、日にちを一週間間違えていたことに本日気づいた。なんだろうこのそそっかしさサザエさん級。まあコンサートの日にちを間違えなくてよかった。いつも素敵なコンサートありがとうございます。

前回のツェムリンスキーのレアな声楽曲に続き、今回もレアなコダーイの声楽曲。大体コダーイなんて「ハーリ・ヤーノシュ」しか知らないのだが。それにしてもいつもどっからこのレア曲を見つけてくるの。

まずは「ローマの噴水」。「松」でもなく「祭」でもなく噴水。松や祭に比べてドンチャン騒ぎ感が少ないけど、もし1曲目に松や祭だったら盛り上がりすぎてしまうからかもなあ・・・と思いつつ、演奏は噴水感が素晴らしい。水しぶきが凄い感。泉って言ったらやっぱりトレヴィの泉よね(←イタリア行った事ないのであんまりよくわからん)。

次は(あたし的には)メインのコダーイ。どんな曲なの?と前勉強的にYouTubeで2曲目のグローリアだけ聴いてった。なんというかテノールの「前説」的な出だしの独唱が無伴奏で謎の大昔感があってかっこいいと思う。グレゴリオ聖歌っぽいっつーのか。他はなんともいわく言い難いのだけど、適度に盛り上がるなかなかいい曲だった。長さも丁度いいし。ハンガリーっぽいとかコダーイっぽいのとかは不明。そもそもコダーイの作風がよくわからんのだが。

バルトークのオケコンは・・・前もどっかで書いているが、子供の頃にショルティの演奏を毎日のように聴いていたのにもかかわらず、魅力がよくわからず・・・結局はあのクラリネットのソロの部分からばっかりが好きで前半あんまりよくわからないので(ごめんなさい)、演奏の感想とかはあまり(いつも)ないのですが、wikipediaを見るとこの曲はとても演奏難しいそうなのでそれを感じさせないのは本当に上手なんでしょうなあと・・・あ、クラリネットのソロ上手でした。

さて、こちらのオケ(と合唱団)は次回はあの難曲中の難曲「戦争レクィエム」を演奏されるそうなのですが、作曲者でさえ指揮するの「難しい、難しいね」と言ってたくらいなのでアマオケさんが演奏するのは凄い(そういえば私、この曲何回もナマで聴いてるけどアマオケで聴いたことないな)。

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演奏会終わって、渋谷が(いつものように)めちゃくちゃ混んでいたので、メガドンキでタイムセールのお茶缶とかチョコボールとか買って(塔には寄らずに)渋谷を脱出。家に帰ったらえんえんとサザエさんをやっており(アニメも実写も)、ずっと見ていた。松岡茉優ちゃんは「蜜蜂と遠雷」でオカッパ頭だったのは「もしかしてサラオットちゃんを意識したのか?」などと思ってたが(原作読んでないからわからんにょん)、なーんだワカメちゃん役を同時進行してたからかあ~と勝手に納得してた。それにしても重いドラマだった。アニメのほうはロスアンジェルスに行ったりして華々しいのに。ついでに本日のEテレはロス・フィルなのは偶然かな。「未知との遭遇」大好きなので嬉しかった。

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2019年11月20日 (水曜日)

映画「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」

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会社の給与計算システムが使用不能だったので急遽午後半休を取って亀有へ。東京オリンピックの2次募集(3次募集?)が当たりますように、と願掛けに香取神社に行ったあと、隣にある映画館(というかショッピングモール)へ。

本当はゴッホの映画かターミネーターかどっちか?と思ったらこの映画をやってたので急にこれにした。べつにボチェッリの全然ファンじゃないけど、やっぱりクラシック音楽映画は観ておかないとね。

ボッチェリは日本でも有名になったときのかなり前の外見しか覚えてなくて、最近の姿を見て「やっぱり年を取ったなあ」という印象。実のところ声は美しいとは思ってたけれど(ドイツオペラでなく)イタリアオペラのせいか、というかどうしても「盲目のテノール!なんと感動的!」という印象が先に立って、さほどのめり込めない感じはぬぐえない(ぬぐえなかった)。

さて映画だが、予想より面白かった。障害を乗り越えてスターの地位を勝ち取った!何と感動的!みたいな感じよりは、周囲の愛情に恵まれていたこともあり、どっちかっつーと(普通に生きている我々よりは)才能に恵まれたせいもあり全然幸せな人生かもという印象。まあ、そもそも裕福な家に生まれたというのもあるし、イタリア人特有の(←偏見?)大らかな気質もあり、また意地悪な人もほとんど登場しないこともあり(というか、もしや本人はあんまり気付かなかったのかも?)、観終わってなんか温かい幸せな気持ちになるのでほんと有難い。

全然お涙頂戴な映画ではない、ご本人は盲目な以外はごくごく普通の女好きのチョイエロイタリア人のお兄さんな印象。目見えないのにバイクをぶっ飛ばしたり(後ろにお友達は乗せているけど)、馬に乗ったり(馬は目が見えるもんな)、結構何でもできる感。親戚のオジサンご協力により、テープに教科書を読み上げたものを吹き込んて必死に勉強した結果大学にも合格し、卒業後は弁護士となった(別にオペラ歌手にならんでも十分生活できた)。まあ盲目の弁護士ってだけで結構映画になりそうな気もするけどな。

イタリアが舞台なのに何故かセリフは英語なのと(世界レベルでの上映のためなのか?それにしては上映館は少ない)、この程度のラブシーンでR12なのが本当に不思議というか残念だ。12歳以下のお子様に見せてもいいのではと思う。音楽的には好きなアンドレア・シェニエのアリアがたくさん聴けてとてもありがたかった。オペラの知識なくても十分楽しめる(というよりはあんまり関係ない)が、若干前情報があったほうがより楽しめるかと。

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新作の「寅さん」の上映が近いということで、ショッピングモールの中に舞台セットが組まれて展示してあったり、過去の寅さんの映画を(全部じゃないけど)リバイバル上映する予定があったりさすがは亀有という感じがある。考えてみると私はまあまあ寅さんの映画を観ているはずなんだけど映画館で観たことは全くない。これを機会に何か見てみようかなとは思ったものの、寅さんがウィーンにいくやつ(「寅次郎心の旅路」)の上映がないようでがっかり。こないだ実家でBSかなんかでやってたのを両親と観たばっかりなのだけど大スクリーンでシュテファン大聖堂とかゼセッションとかみたかったなあ。竹下景子さんも若くて奇麗だしね。あ、寅さんの新作は絶対観ます、亀有で。

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2019年11月16日 (土曜日)

ヘンデル「アリオダンテ」ウィーン国立歌劇場ライブストリーミング

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Dirigent Christophe Rousset
Regie David McVicar
Ausstattung Vicki Mortimer
Licht Paule Constable
Choreographie Colm Seery
Orchester Les Talens Lyriques
Chor Gustav Mahler-Chor
 
Ariodante Stephanie Houtzeel
Ginevra Chen Reiss
Dalinda Hila Fahima
Polinesso Max Emanuel Cencic
Lurcanio Josh Lovell
Il Re di Scozia Peter Kellner
Odoardo Carlos Osuna

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貧困の極みなのでライブストリーミングの課金をやめようと思っているのだが、バロックオペラは観たいので引き続き契約は続行中。お正月の「こうもり」も観たいしなあ・・・お金ないくせに。

ところでヘンデル(ハンデル)はどのカテゴリーにしたらいいか迷うところだ。そもそもドイツ生まれだけどイギリスに帰化したしなあ。でもこのオペラの初演はロンドンらしいのでとりあえずイギリスの作曲家ということで。しかもイタリア語のオペラなのでイタリア・オペラかもしれんし・・・(悩)。

<あらすじ>
16世紀のスコットランド。女性が不倫すると死刑になるという時代の話。悪者ポリネッソはスコットランドの王位を得たいがために王女ジネヴラに求婚するがすでにアリオダンテと婚約していた。そこでポリネッソは悪だくみをして王女を不貞の罪に陥れようとする。最後は誤解が解けて祝福の合唱で幕が降りる。

あらすじ途中でめんどくさくなってしまった。まあ、バロックオペラなのでおんなじ歌詞を何回も歌うしなかなか話も進まないので音楽的には結構退屈かなと思ったりもするけど、なかなか演出が面白く出演者も美男美女が多いので飽きずに最後まで見られた。

バロックオペラの魅力は何と言っても性別が錯綜しているところだと思う(私は)。ヒーローの役のはずのオルランドは当然のように男装の麗人であり(女性なのに背が高くてなかなかかっこいい)、悲劇のヒロインのジネヴラ役の歌手も女優さんかなって思うほど奇麗。彼女を(心ならずも)陥れてしまうダリンダ役の人もチャーミングである。彼女に思いを寄せるルルカニオ役の男性もかっこいい。

舞台も1幕目はウィーン美術史美術館から飛び出てきたのではないかと思うくらい美しいが・・・物語が進むにつれてなんか色々と象徴的なものが出てきて・・・なんだかよくわからんことも。まあ古いオペラって一周回って前衛的になるのかな。

美男美女たちの出演者に混じって、悪役のポリネッソの人が本当に悪役顔で・・・(笑)。スキンヘッドに髭でいやなんかプロレスラーみたいな感じで武藤敬司さんを思い出したんだけど、カウンターテナーだから声は女性のアルトなもんで・・・最初歌いだしたときに「え」って声がでちゃうくらいびっくりした。「クロちゃんでーーーす。ワワワワ~」なんてもんじゃなかった。

あと、オペラだけどバレエダンサーの人々が全体的に大活躍で。第一幕でヒロインが歌いながらバックダンサーの女性たちと踊っているのはまるでナントカ坂46みたいだし、男性のバックダンサーが躍っているところはジャ〇ーズ系っぽくてよかった。

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2019年11月 4日 (月曜日)

映画「蜜蜂と遠雷」

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昨日、27時間テレビを見てたら松岡茉優ちゃんが出てたので「あ、そろそろ映画観ないとヤバイ(上映終わっちゃうかも。日本映画すぐ終わっちゃうから)」と思って慌てて予約して日本橋で鑑賞。朝イチの回でも結構混んでた。auマンデーだからかな。お金ないのでauのポイントを還元した。

原作は未読(「ハチミツと遠雷」と覚えてたくらい文学に疎い)。長くて読むの疲れそうなので読む予定はなし。「映画化不可能では」という触れ込みも、原作知らないからわからん。ただ、私はピアノはほとんど弾けない(ドビュッシーの月の光は弾けるけど)けど、音楽コンクールに一時期凝っていてネットでウォッチングしてたので(過去記事参照)、コンクールを全然見たことない人よりは知ってるつもり。

映画を観ただけの印象だと、かなり頑張って作っているという印象。今までピアノコンクールが出てくるドラマは何度か見てきたけど、大体は「こんなんねえよ」とか思うことがほとんどだが、この映画はほぼ自然な感じで観られた。本当は原作はもっといろいろあるんだろうけど。この小説のモデルと思われる浜松のコンクールを実際に観に行ってみたいと一時期思ってたこともあり(なんか年末に近かったんだかで会社休めなくて諦めた気がする)、こんな感じなのかなとか思いながら観てた。

コンテスタントが一人ひとり選ぶピアノが違ったり(これは原作にあるんだろうけど)、コンクールで普通に使う機種のピアノが使われており(でもファツィオリはないのね)、主人公がいつも「シゲルカワイ」を使っていたのは「とてもよくわかっている感」があった。シゲルカワイ深くていい音よね。ヤマハもいいけど。

ただ、最終本選で松岡茉優ちゃんが着てたドレスがあまりに高価そうで(いやレンタルなんだろうけど)、普通はそんなにたくさん衣装持ってないはずなんでそれは若干違和感があった(フェイフェイドンかよっ)。髪型がアリス紗良オットちゃんを思わせるのはわざと?

いやそれでもなんかすげえ審査員がホントにいそうな感じだったし、審査員で斉藤由貴さんと親しくお話ししている役の人が「あ~、なんかこういう人いそう。ショパンコンクールの審査員にいそう。ポーランド人っぽい」と思ったら本当にポーランドの俳優さんだし。他の人もほんとに居そうな感じだし。

あと、コンテスタントの一人の風間塵を見て、「あーゆー人、コンテストでたまにいるな、異端な人」と思った(出たてのトリフォノフとか、コパチェフスキーとか)。でもね、アレよ、私はそういうコンテスタントを見つけるためにコンクール観てたんだよね。まあ、登場人物それぞれ、「あーゆー人いたなあ」と思う。子供の頃天才少女の名をほしいままにしてた子が、突然コンクールに出てきたり、ステージに上がってなんか落ち着きない多動児だったり、「コンポーザーピアニストになりたい」などと言ったり(あ、これもトリフォノフだな)。おっかない東洋系でジュリアード出身のおにゃのこも、「なんか現実に居そう」って思った。

妻子がいながらコンクールに挑戦する松坂トーリさんの役は、私が最初にみて印象に残ったショパコンの時のカナダのピアニスト(現在は法律事務所にお勤め)を思い出した。別に国際コンクール出たとてみんなピアニストになるとは限らん。

なにしろ、原作では違うらしいんだがプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番が映画のクライマックスを飾るという稀有な設定なので(これがラフマニノフとかショパンだったら恐らく観に行かない。ラフマニノフもショパンも大好きだけどさ)、プロコマニアの人は観た方がいいと思う。映画館のいい音でプロコフィエフの協奏曲はムネアツ。

あと、「春と修羅」の曲を藤倉大さんが作曲しているとのことで、なるほどと思った。藤倉さん売れっ子だな。

役ごとにそれぞれ違う若手ピアニストがピアノを弾いている、ということで話題だが、はじめの方は意識して聴いていたのだけど、あとのほうはドラマに夢中であんまり意識しないで観てた。異端の少年ピアニスト役の吹き替えをこないだのチャイコン2位の藤田真央くんがつとめられているが、年齢的には合っているもののそんなに異端の演奏ではないので(アンドリュー・タイソンとかが弾くとか?)こればっかりは少し映画では難しいのかな。

原作ファンにはいろいろと言いたいことはあるのかもしれんが(どんな映画でもそうだが)、原作知らんでもかなり楽しめたし、だんだん映画を観ているということを忘れてしまい、何度も拍手しそうになってしまった。

他に、ピアノ職人役でまっしー出てきてびっくり(かっこいい)、ブルゾンちえみさんが意外と大活躍でびっくり。自然な演技なので女優さんになったのかな?と思った。第2のしずちゃんかな。

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2019年11月 2日 (土曜日)

マスネー/「ウェルテル」ウィーン国立歌劇場ライブストリーミング

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Jules Massenet Werther

Dirigent Frédéric Chaslin
Regie Andrei Serban
Ausstattung Peter Pabst
Kostümmitarbeit Petra Reinhardt
 
Werther Vittorio Grigolo
Albert Adrian Eröd
Charlotte Elena Maximova
Sophie Ileana Tonca
Le Bailli Hans Peter Kammerer
Schmidt Benedikt Kobel
Johann Ayk Martirossian

ウィーン国立歌劇場ライブストリーミングに課金してしまったため、さほど興味もないオペラも全部観ているが(そろそろ脱退しようとは思っている)、さすがにこの前の「シモン・ボッカネグラ」は私に合わなかったようで半分くらい聴いて諦めてしまった。

今回のマスネーもあんまり興味がなかったし、実は「ウェルテル」もまるで初めて聴くオペラだったのだが、聴いてみてあまりに素晴らしかったので今まで聴かなかったことを若干後悔した。新国立の藤村さんのシャルロットも迷った挙句行かなかったし。

曲も演奏も素晴らしいとは思ったけど何と言ってもタイトルロールのグリゴーロが素晴らしい。ほれぼれとしてしまう美声である。ここらへんの「クラ女子が目をハートにしてしまう系」の歌手にどうも疎いのであまり知らない歌手だが、来日もしているらしいしYouTubeに上がっているアレーナ・ディ・ヴェローナのコンサートでクィーンのブライアン・メイと共演もしている。

マスネーの曲などほぼ興味なかったのにお蔭で3回も聴いてしまった。まあ、ドイツものと比べて短いっつーのもあるけど、美しいメロディに溢れてとても親しみやすく、なるほど、だからマスネーって昔から人気あんのかなとは思った。ギョエテの原作を咀嚼してあるような台本もわかりやすい。おかげでなんか昼メロみたいになってるけど。演出の設定が現代に近いのもなんか珍しくて(シャルロットが部屋でテレビみてたりする)面白かった。まあもうちょっと原作に近い時代設定のほうがカッコイイ衣装のウェルテルを拝めるかなあとも思うけど。

指揮者のシャスランは新国立にも「ホフマン物語」を振りに来日しているようだが、HPの写真がなんかすごく違うので別人かと思った。そんなに昔の話でもないのに。

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日本国民としてごく普通にラグビーW杯を見たりしているが、決勝でイングランドが負けて南アフリカが勝ったというのに表彰式の音楽がホルストの「惑星」の「木星」だったのがなんかよくわかんないな。イングランドの人々もはるばるやってきたヘンリー王子も「なんで?なんで?」と思ったんじゃなかろうか。アレ、イギリスの国民的音楽だぜ、皇室行事にも使われるし。個人的にはデクラークのプリっとしたお尻が好きです。

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映画「名探偵ピカチュウ」

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auビデオパスのコインが切れるので、無理やり決めて鑑賞。映画館で観てなかったんで。

ポケットモンスターのハリウッド実写版。私はポケモンゲーム世代ではないんであんまり詳しくはないのだけど、前にポケモンGOにハマっていてかなりのメジャーポケモンをゲットしていたので(携帯を機種変したのでそれからやってないけど)、大体の有名どころのポケモンは知っている。だもんで「あ、ベロリンガだ」「フシギダネ可愛い」とか「ミューツーって・・・悪いポケモンだっけ?」とか自然な感じで見てた。

けど、多分・・・ポケモンに何の関係もない人生を歩んできた人が見ても何のことやらわからんと思う。

感想としては、観終わったあとは「(ぜんぜん期待してなかったけど)意外と面白かったなあ」という感じ。ただ、前日テレビでやってた「ナイトミュージアム/エジプト王の秘密」が面白過ぎて(3~4回観てるんだけど)それには遠く及ばないな、とは思った。

ただ、主人公のお父さん役の俳優さんがめっちゃかっこよかったんでそれはおすすめ(なにそれ)。それと、ネット等で言われている通りもふもふのピカチュウは大変可愛い。たまに顔にしわを寄せてシブイ顔をするのもよい。とある理由でおっさん声でしゃべるのもよい。

映画とは関係ないんだけど、またポケGOを入れて休日走ったりすれば、健康診断に引っかかったりしないのかな、痩せるかな、とか考えてしまった。いまだにレアポケモン出るとか?で会社の近くの駅前で人がわらわらと集まっているのを見ると、意外とみんなまだやってるんだなあと。

―――
9月にあまり残業しなかったので(さぼってたわけではない)、先月の給与が何時もより増して恐ろしく安く、しかも会社移転でトンでもなく通勤費が高いのでその関係で相変わらず社会保険料が高い。なのに前に書いたようにパラリンピックの開会式と閉会式に当たったり(嬉しい反面、値段が恐ろしい)、他に金のかかる事案が発生したので(「もしかして、アレでは?」と思ってもここには書かぬよう、競争率高くなるから。もし書いたら消しますよ。Twitterに「券取れるかな」とか書く人の気が知れない。券取りたかったら黙っててほしい)、衣食住のうちの「衣」と「食」を削ることに。「住」は削れないんで。

「衣」は買わない、欲しかったら作る(洋服はバーゲンなどで買ったほうが安いので最近は作ってないけど、偽パールのネックレスを自作したり、会社にもっていくカバンをカーテンの余り布で作ったり)。

「食」は、友人に誘われて飲みに行くのはまあ許すとして(人にもよるが)、外食はしない。なるべく人と会わない(誘われたらホイホイ行くけど)など、自分できまりを決めたりしている。

最近は「1日の食費500円くらいで収める」をやってる。「そんな無茶な」と思われるかもしれんが、結構なんとかなるもんである。あくまで「くらい」なんでそんなきゅうきゅうなものでもないんだけど。

朝は1斤100円しない食パンを一枚と、かっぷすうぷ。昼は10個入りで280円くらいの冷凍焼きおにぎりを3個と前日の残りの野菜いためとか業務スーパーの安い揚げ物とかを詰めて持参(150円くらい?)。夕飯は5食で285円?の「日清のラーメン屋さん」にもやしや豆苗をニンニク・生姜・ウェイパーもどきで入れて炒めて乗っける等。

豆苗はあんまり好きではなかったが(なんか意味もなくグリンピースっぽい味なので)、栄養があるらしいしたくさん入って100円くらいなので最近わりと食べている。卵と炒めると結構クセが隠れて美味しいのでおすすめ。昨日は安い木綿豆腐とかと炒めてチャンプルーにして食べた。

毎日のお買い物や電話代などでauのポイントがまあまあ貯まったので、そろそろポイントを使って映画でも観に行こうかなあ。もちろんauマンデーかレディースディで。

こんなに生活を切り詰めている一方、たあくさん儲けてるくせに社会保険も払わず税金も納めない人がいるなんて、どうして。100円200円の課税とかの計算をしてちょびっとの給料もらってほそぼそと暮らしてるのになんか悲しくなる。あと、毎年外国行く人どうやって暮らしてるのか不思議だ。まあ、私も実家暮らしの時は毎年海外行ってたけど。

まあ、オペラやコンサートは普通に行きますのでご心配なく(←誰も心配してない)。

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