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2019年7月 4日 (木曜日)

映画「海獣の子供」

Kaijuunokodomoもうすぐ上映が終了になってしまうので、会社帰りに慌てて観てきた。私は芦田愛菜氏のファンであり、幼児の頃はもとより中学生になった今でも彼女の出るドラマや映画はなるべく観るようにしている。「海獣の子供」は彼女が主役の声を当てた映画である。

映画の感想をみたりすると「圧倒的な映像美」とか「芦田愛菜がとんでもなく素晴らしい」とかの良い評判とともに、「何が何だかわからない」とか「どうしようもない自己満足のクソ映画」とかの悪い評判もあり、行くのを若干迷ったが、観に行って本当に良かったと思った。そんなに映画マニアでもないし年に映画館では10本観るか観ないかくらいの人なんだが、少なくとも今年の上半期では一番良かった。アラジンよりも。

評判通り、芦田愛菜氏の声優っぷりは本当に見事である。最初は「芦田愛菜だよ~」と意識して見聞きしていたが、途中からどうでもよくなる。忘れる。そのくらい自然でうまい。

本作は漫画が原作だそうで、私はあまり漫画読まない人なので原作はもちろん読んでいなかったが、アニメーション化するに当たって、原作の漫画の筆致をかなり大切にして作ってあると感じた。映画観終わってから携帯で原作の漫画を(はじめのほうだけ)読んでみたが、映画とは(絵は)あんまり雰囲気が変わってなかった。しかし、原作はもちろんオールカラーではなく白黒なので、すべてカラーでしかも動く、というのがとんでもなく信じられなかった。マンガっていうよりは凄く凝って作られた動く絵本のようである。(こんなこと言っちゃ悪いんだけど)「君の名は。」みたいないかにもジャパニメーションみたいな感じの絵ではなく、ホントに絵本である。というか・・・よくこれ作ったなあ、どのくらい手間がかかったのだろう、とか考えてしまうくらい。もちろんCGも使ってるんだろうけど。

私が観に行った日は、終了の日の一日前であった。レディースデイにもかかわらず、すっごいガラガラであった。シネコンの小さいほうの映画館であり、観客10人~15人くらいだったかな。もったいない・・・でも周りを気にせずゆったりと観ることができた。

映画の内容は・・・本当にあってないようなもので、説明がしづらい。映画に芸術よりも物語性を求める人には全く受け入れられないタイプの映画である。「考えるな、感じろ」的な。映画の意味を何にも考えないで、映像の美しさと迫力に身を任せてみるのがよろしい。逆にDVD化されて家のテレビで観ても何の感動もなさそうである。とにかく大画面で、なるべく前の方で瞬きもせず観るべきである。テレビで放映されることもあるのかもしれないけど、テレビだとたぶん「つまんない」って思う人が多いかと。

おそらく近頃流行りの?アニメとは一線を画す、芸術映画だと思う。チェコとか、ロシアとかの(よく知らんけど)芸術的な映画と肩を並べるくらいの凄さがある。もし子供の頃に見てたら、もしかして「わたし、大きくなったらアニメーターになる!」って思っちゃうかもしれない。ロードショーはほぼ終わってしまったのかもしれないが、もし何か(名画座みたいなところで)見られる機会があったら是非ご覧になることをお勧めする。圧倒的な映像美に飲み込まれて下さい。ただ、虫が嫌いな人とカナヅチな人を除いて(フナムシ?が大発生するシーンだけはどうもダメだった)。

個人的には上野の科学博物館のシアター360でやってほしいなって思う。海に、クジラに飲み込まれる感じを味わいたい。

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