LFJ2019 幻想の旅〜チュニジアの砂漠とスコットランドの風景
フロレンツ:交響詩「クザル・ギザール」(赤照の砂漠)
ブルッフ :スコットランド幻想曲
ヤン・ミサ(ヴァイオリン)
リオ・クォクマン指揮/ウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団(5月3日)
私にとって今回最初の有料演奏会。指揮者がエンヘという人から毎度おなじみクォクマンに変わった。エンへは何でも急病とのこと。アナウンスで「楽しみにしてた方すいません」的なことを申していたけれど、全然知らない指揮者だったし、クォクマンの方が知ってたのでよかったかもしんね。
珍曲マニアのためこのプログラムを選んだのだけど、まあガラガラとまではいかないけど若干空席はあり。しかも、私の前の列は「最もクラヲタが恐れる」コンサート初めてらしい幼児とその親たち4人であった。2才か3才くらいの男児と女児と若いお父さんお母さんであり。「我々でも初めて聞くような音楽を何故選んだ」と思った。案の定、曲が始まる前から女児は謎の言葉を発しながら叫び始めた。お母さんに取り押さえられてもがいていた。
一曲目はなんとか持ちこたえ(ギャアギャア泣くとかがなかったという程度)、一曲目が終わると早々4人は出て行った。まあ、それが賢明だよね。小さい子はこんな暗闇で不協和音ばかりの音楽は不安になるだけだ。別に「この音楽祭はこうしたもの」と思っているので幼児の鑑賞については怒ったりはしないけど、子供がかわいそうだな、とは思う。
フロレンツという作曲家は初めて聞いた(名前も)。事前にYouTubeで聞いておいたのでどういう曲かはわかっていた。凄く・・・眠気を誘うような曲である。日本初演というのがよくわかった。私は睡眠が足りていたせいか全然眠くはなかったが、隣にいた見知らぬおっさんは早々に寝ていた。砂漠って行ったことないけど、こんな感じなのかな。まあ、基本的に砂漠は砂しかないし、ただただ暑いだけだと思われるのでそれはよく出ていたかなと。
それにしても、どの段階で指揮者はかわったのだろう。この謎曲(カップヌードルにおける謎肉的な意味で)を急に振ることになってビックリしたんじゃないかな。まあ、名演とかそういうのはよくわからんけど。そもそもの指揮者エンヘも気になるところではあった。
2曲目。こっちは有名な曲なので、ほっとする感じ・・・とはいえじつはこの曲聴くの初めて。ブルッフはヴァイオリン協奏曲は結構好きでCDも実演もよく聞くけど、このスコットランドなんちゃらも同じようにいい曲であった。なかなかおわんない感じがちょっとベートーヴェンみたいだなと思った。ちゃんとした演奏でいい席で生で聴けて良かった。
今回のオケはユースオケとのことなので「どんなかな」と思ったけど、若々しいとてもよい演奏であったと思った。若い女性が多く(とくに弦楽器)、私は女だからアレだけど殿方であれば「若いロシア系の金髪ねーちゃんがたくさん見られて嬉しい」とか思うのではないか(ないか)。知らないオケはどうもこの音楽祭では当たり外れが多いので心配だったけどこのレベルならどの演奏会でもきっといい演奏をするのでは、と想像。例えばマーラーの巨人とか合ってそうとおもったけど、残念ながらタタルスタン。
ヤン・ミサさんも初めて聴くヴァイオリニストかと思うけど(この音楽祭ではお馴染み)、とても伸びやかでよい演奏。楽器もよく鳴っていたしきっといい楽器なのだろう。もっと他の演奏も聴きたかったなと思った。今回あんまり行きたい演奏会が少なくて3つしかとってないんだけど。
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