« 映画「翔んで埼玉」 | トップページ | 東京春祭/グレの歌 »

2019年4月13日 (土曜日)

映画「アーティスト」

Artist1

レディースデイに鑑賞。会社の帰り道にある「キネマ旬報シアター」にて。ここのことは会社が移転してから知ったのだが、とてもレトロな映画館である(ぼろくはない)。普段はtohoシネマなど近代的な映画館に慣れてしまったいるので、「○○何枚」みたいに受付に言って券を買うのが非常に新鮮。私の昔から行ってる目黒シネマも相当レトロだと思ってたけど、一応券売機あるもんな。

しかも。

創刊からの?なのだろうか。キネマ旬報が置いてあり自由に読めるようになっている。昭和30年代のからあるのかな。試しに昭和40年代をちらっと読んでみたけれど、マイフェアレディがロードショー中だったり、タリアヴィーニがイタリア歌劇団を率いて来日するなどの情報もあったり。石原裕次郎さんのインタヴュー記事もあり結婚式挙げたばっかりだったり。なんかもうタイムスリップしたわ。

しかも。

いつもそうなんだけど、上映前のご注意がスクリーンでのよくあるアレではなく場内放送などでもなく係員が客席の前に立ち口頭で読み上げるシステムなのである。なんとまあ・・・。場内でホームランバーとか売ってたらホントに昭和な感じである(ないけど)。

そんなレトロな映画館で観る「アーティスト」はこれまたレトロな映画なのである。2011年の映画なのに白黒でサイレントである。アメリカ・アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、作曲賞、衣装デザイン賞を獲得した。何でかしらんが私はロードショーを見損ねた(その頃はあまり映画館に行かなかったのかもしれん)。で、フィギュアスケートでデニス・テンがショートとフリー両方でこの曲を使用し、このプログラムは本当に素晴らしかったので、映画も観たかったのだ。

サイレント映画に比較的慣れているほう(チャップリンとか観に行ったりしたもんで)なので(ネットでの感想でよく見かけたが)退屈で寝ちゃったとかそういうのは全然なかった。ただ、逆に昔の映画を見慣れているのでこの映画はやっぱり現代の俳優さんが演じているんだな、という感じはした。サイレント映画っぽくどんなにオーバーな表情を作ったりしても。

とは言え、とてもいい映画だった。チャップリンの「モダン・タイムズ」を観たあとみたいなホッコリ感があった。設定的には「スター誕生」とかそういうのと同じかなあってくらい普遍的なものだけど、本当に観て良かったって思える映画だった。観た映画館がこんななので本気でタイムスリップしたかと思った。昔の映画のパロディ?みたいなのもふんだんで、最初は「メトロポリス」そのものだし、途中にコルンゴルトが曲を付けた冒険映画みたいなシーンもあった(あ、エロール・フリンだ!って心の中で思った)。

あと、主演男優賞だけでなく、ほとんど出ずっぱりのワンちゃんにも主演犬優賞でもあげたい。犬好きは悶絶するかと。

Artist2

家に帰ってYouTubeで探してデニス・テンがこの映画の曲で滑っている映像を観た。好きなスケーターだったので若くして殺されたのが残念。オリンピックで滑ってたショスタコの「お嬢さんとならず者」「馬あぶ」もよかったなあ。ローリー・ニコルの振付もよかったし、選曲のセンスが最高だよね。本当に・・・(日本で言えば羽生君並みの)国民の英雄が殺されちゃったのが辛い。

|

« 映画「翔んで埼玉」 | トップページ | 東京春祭/グレの歌 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 映画「翔んで埼玉」 | トップページ | 東京春祭/グレの歌 »