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2019年4月27日 (土曜日)

クリムト展 東京都美術館

A79360bce0fe4a41a9c054c5fc29e11b 昨日行ってきた。金曜日は8時までやっているので、急遽労基署に届け物をして直帰で上野に向かう。

東京は雨は降ってなかったものの、4月終わりにも関わらず何故かゲキ寒で、展覧会場は意外なほど混んでなかった。ゴールデンウィークは混むのかな。

クリムトは、子供の頃から一番好きな画家である。小学生の時にマーラーの音楽に出会って、マーラーの伝記を色々と読み漁っていたので、意外なほどクリムトとの出会いは早かった。マーラー・ファンなら誰でもご存知、アルマの初恋の人である(たぶん)。確かキスくらいはしたんじゃなかったかな。でもクリムトは結局生涯独身だった。数々の絵のモデルさんとお付き合いをして、15人だかお子さんはいたみたい。

お盛んね。ピカソも真っ青のモテっぷりである。

しかし、好きな画家のわりにあんまりクリムト自身には興味がなかったんで、今回改めて展覧会で色々と分かった。マーラーも51で亡くなったが、クリムトも55才で亡くなった。太く短く生きたタイプなのかな。85歳だかまで生きたアルマさんとはえらい違いである。

クリムトの愛人と言えばエミーリエ・フレーゲが有名だけど、実はもっと仲良くしてたモデルさんはいて、マリー・ミッツィ・ツィンマーマンという人で、お子さんも生まれたけど子供の頃にお亡くなりになったようで、この展覧会で亡くなったばかりの時の写真とクリムトのデッサンが展示されている。

私自身は3回ほどウィーンに旅行したので、それこそヴェルべデーレ宮殿にはそのたびに行ってるし(そのうち一回は大々的なクリムト展であった)、分離派館も行ってる。だもんで大部分の有名な作品は見ていたものの、今回は「こんな絵初めて見た」というものがまあまああった。忘れてるのかもしれないけど。

マーラーヲタにはお馴染み?の分離派館のベートーヴェン・フリーズも、今回は複製で来日。複製とはいえ、あの空間が日本で再現されるなんて、懐かしさで胸がいっぱいになった。いつも解説のイヤホンガイドは借りないのでよく知らんのだけど(元SMAPの稲垣さんがナレーションのようである。舞台でベートーヴェンやったからかな)、ベートーヴェン・フリーズの部屋では第9のフィナーレらしき音が他人のイヤホンからもれていた。分離派館のお披露目の時にマーラーが第9を指揮したんじゃなかったっけ確か。漏れて聞こえてきた第9は、強烈なアッチェレランドといい、おそらくフルトヴェングラーのバイロイトのじゃないかなって思ったんだけど、違うかな。次回行くことがあったら、イヤホンガイド借りたいな。

有名な絵はかなり来ていたし、クリムト以外の周辺画家の絵、弟さんの作品とかいろいろと興味深く拝見。コロマン・モーザーとか、自分がマーラーに狂ってた幼少時代を思い出して何だか嬉しかった。やっぱりウィーンが大好きだ。生きているうちにもう一度行きたいな。

なお、トビカンのため、通常通りグッズはかなり充実している模様。私はウィーンでかなり色々買ってしまっているため、今回ちょっと珍しいクリムトの姪御さんを描いた絵のグッズを購入。横顔の肖像画は当時の流行だったのかな。同様の構図によるアルマの娘マノンのポートレートを思い出した。あと、ガチャガチャでピンバッジも買った。ベートーヴェン・フリーズのピンバッジ嬉しい。

他に所用があり、国立博物館へ移動。

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