フェスタ サマーミューザ2018 センター争奪、灼熱のアリアバトル
指揮:曽我大介 東京ニューシティ管弦楽団
ソプラノ:高橋 維
ソプラノ:土屋優子
メゾ・ソプラノ:野田千恵子
メゾ・ソプラノ:高野百合絵
テノール:芹澤佳通
バリトン:吉川健一
司会:朝岡 聡
(8月10日 ミューザ川崎)
どうしても休みを取るように上司からいわれており、一日休みたかったが午前中に給与の振り込みがあり半休を取得。会社から川崎は結構遠いのだが(だってすみだが近いんだもーん)、がんばって到着。しかしまあ、夏休みとあって(普通の金曜日のお昼なのに)川崎は激混み。フードコートは工事中なので普通にレストランに昼ご飯を食べに行ったところ、どこも行列。
しょうがないので、あまり店はないもののミューザ川崎に。蕎麦屋に入れたので唐揚げ定食を頼んで待っていたところ、カウンターの横に若いカップル?と思しき男女が座ってきた。しかし、会話の内容を聞いていたら(近いので聞こえる)、どうも本日の出演歌手さんだった。私は「うわああ」と思ったものの、「今日、私聴きに行くんです。頑張って下さい」とか話しかけるようなコミュ能力があるわけではなので、普通にスルー。あ、唐揚げ美味しかったです。お蕎麦も美味しそうだったなあ。
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今回の企画は、若手の6人の歌手の皆さんが、一曲ずつ得意のアリア(または初挑戦のアリア)を披露し私たち観客が与えられた一票を一番うまいと思った人に投票する・・・というもの。一番票数が多かった人にはシャンパンが与えられ、最後の「乾杯の歌」の時にセンターで歌う権利を得るというもの。まるでAKBであるが、そんな必死なものでもなく投票は「おあそび」である。歌う順番もコンサートの前のプレトークでくじ引きで決められた。
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さて歌唱であるが、私が目当てにして行った高橋維さんの歌った「椿姫」の「ああ、そはかの人か」は彼女のレパートリーには多分ないもので、今回挑戦してみたのかな。とても上手だったし、彼女得意のコロラトゥーラも奇麗で高音も出ていたけれど、後半に歌われた(初めて歌うという)「ドン・パスクワーレ」のノリーナのほうが彼女のキャラクターにぴったりであったように私は思う。今回の指揮者のリクエストによってこのナンバーは歌われたようだが、本人の歌いたいものと聴く人の求めるものとは若干差があるのかなあと思った。私は彼女は男性を手玉にとるようなお茶目な役のほうが似合ってると思うし、好きだ。まあ、舞台で観たツェルビネッタとかね。いつか彼女は「ルル」を歌ってくれると思う(←勝手に)。
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ファンなので当然高橋さんに投票したのだけれど、1位は「ある晴れた日に」を歌った土屋優子さんが獲得した。確かに声量がありスケールの大きな歌だったけど、おそらく今回の観客層は老人が多く(普通の日の昼間だったので)誰でも知ってる蝶々さんの「ある晴れた日に」が聴衆の心をつかんだのではないかと思った。だったら「誰も寝てはならぬ」も投票が多かったんじゃないかな。1位しか発表はなかったけど。
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とても充実した演奏会で(2時間半と結構長かった)、こういったバラエティ系コンサートではおなじみの朝岡聡さんの「いかにもオペラ大好きですう」感の司会がとても楽しそうで、初心者にもわかりやすくよかった。指揮者の曽我さんはダイナミックな指揮で「乾杯の歌」では独唱者にまじってちゃっかり歌うというハッスルぶりで楽しそうだった。聴衆もブラーヴァ、ブラヴィー、ブラヴォー続発で楽しそうであった。
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さて、半休を神奈川で遊び倒すという企画(自分では)なので、終演後慌てて川崎からみなとみらいへ。友人と待ち合わせて夜モネするんだよん。
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