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2018年6月26日 (火曜日)

三善晃/オペラ「遠い帆」(ハイライト)東京アカデミッシェカペレ

三善 晃 / オペラ「遠い帆」抜粋(演奏会形式)
G. マーラー / 交響曲第1番「巨人」
支倉六右衛門常長:原田 圭(Bar.)
ルイス・ソテロ:鈴木 准(Ten.)
影:菅 英三子(Sop.)
児童合唱:すみだ少年少女合唱団
指揮:外山 雄三
東京アカデミッシェカペレ

(6月24日 すみだトリフォニーホール)
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いつもお世話になっている、東京アカデミッシェカペレさんの演奏会。またもや友人ともども演奏会に行けることになり大変感謝しております。
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それにしても今回は、めったに演奏されない(と思う)三善晃先生の唯一のオペラ「遠い帆」とマーラー「巨人」という意欲的なプログラム。どっちもメインディッシュと思えるような楽曲である。まあ、ここのアマオケさんはいつも、普通のアマオケさんの1.5倍くらいのボリュームのプログラムを組んでるような気がする(以前、マイスタージンカーの第三幕とか、オランダ人全曲とか聴かせて頂いたし)。
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それと。
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日本楽壇の重鎮である、外山雄三先生が振られているというのもまた感慨深い。外山先生といえば、昔N響の指揮者であり、子供の頃よくテレビで観ていた。まあ、大体自作の「管弦楽のためのラプソディー」を振られているのを見たという印象なのだけれど。
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プロフィールが間違ってなければ(間違ってません)、御年87歳のはずである。しかし、指揮台で立ったまま振られてたのでびっくり。まあ、指揮台への往復はさすがに椅子とかに捕まられてたし、よろよろしてたのも見受けられたけど、あの現代音楽の難曲を(初演者とは言え)振ったのは本当に驚き。まあ、楽員さんにとっては我々聴衆のあずかり知らぬところで色々アクシデントがあったのかもしれないが、全く初めて聴く曲だし、今後聴けるか正直わかんない曲だし。
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プログラムによると、指揮者と「影」役の菅英三子さんも初演(1999年)の時と同じということである。それに原田圭さん(田中圭と何度も空目したのはナイショ)と、ここ何年も大活躍の鈴木准さんも加わり、付属の合唱団と少年少女合唱団も加わった大規模な演奏会。
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オペラ「遠い帆」は、奥州仙台藩主・伊達政宗(キャー!!マサムネー!!キャー!!・・・失礼しました)の命で、慶長遣欧使節としてメキシコ、スペインに渡り、ローマで法王に謁見した仙台藩士・支倉六右衛門常長の物語である(解説より)。たまたま、一緒に行った友人が隠れキリシタンなので(←別に隠れてない、私がずっと知らなかっただけだ)、感慨深く見聞きした。
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とはいうものの私、時代劇好きなのにあまり日本の歴史が得意でないので、どんなんだろうとちょっとびくびくしてた。まあオペラというよりは(演奏会形式だからだが)オラトリオみたいな感じである。
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とにかく・・・題名も「遠い帆」なので、当時の船旅はホントに大変だったんだろうな、ということがよくわかるオペラである(←そこかい)。印象として・・・とにかくずっと船乗ってる感じである。今の時代飛行機に乗ってだってヨーロッパに行くのはたいへんな事である。14時間もかかる。それを、3か月くらいかかってメキシコに行き、そこからまたスペインへ。日本から合計して1年?くらいかかっている。どんだけ長いのだ。だもんでオペラもほとんど旅の苦難ばっかりを歌っている印象。いや辛いだろうガチで。
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オペラは少年合唱によるかわいらしい童の数え歌で曲は始まる。ここはまだ当然調性があるわけだけど、やっぱり三善晃なので重苦しい調性のない音たちがすぐに押し寄せてくる。とにかく暗い、遠い、海の音楽。本当に目指す国があるのが、何のためにこの暗い海を渡って行くのが、旅人の精神的な葛藤が歌われる。合唱の「あ~なた~は選ばれた」というフレーズがかなり何回も出てきて耳に残る(というかまだ歌える感じ)。本当は伊達政宗とか徳川家康とか出てくるのだがハイライトのため、カット。
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日本の現代音楽にありがちの打楽器の多用、それと小鼓?(いよ~ポンっていう能とかに出てくるアレ)の音も聴こえてとてもThe日本らしかったように思う。
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演奏会形式で、楽団がステージに乗っているので歌手の声が若干聴こえ辛いところもあり、まあそれは仕方ないかな(最近演奏会形式のオペラ観ること多いな)。まあ、編成も大きいし合唱団もいるので凄い迫力で良かった。友人も(現代音楽のオペラなんか聴くの初めてだと思うんで)どんなかな、と少し心配していたけど、かなり楽しめたようでよかった。「とくにメロディーがあるわけではないけど、迫力がすごくて圧倒された。こんなにたくさんの人が舞台に乗ってるの初めて見た」と。私は「いや、私は何度もあるけどさ~」と答えたけど。
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私のこの曲の印象としては、明るさのないオネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」みたいだなあとか思った(アレも暗いけど)。どういういきさつでこの曲をすることになったのかは知らないんのだが、取り上げた事に拍手を送りたい。今後もそうそう聴けるものではない。演奏の感想でなくてどうしても曲の感想になってしまうけど、許してちょんまげ。
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書くの遅くなったけど、満員というほどでもないけど意外と客席は大入りだった・・・まあ、演奏者が多いからそのぶん知り合いがたくさん来たのかもしれないけど・・・日本ものには日本もののマニアはいるものであると感じ(意外と知り合いには会わなかったけど)。
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さて、後半の「巨人」なのだが、私はこの曲は大体アマオケで聴くことが多い(実は生まれて初めて自分でコンサートの券買ってナマで聴いた曲はN響の「巨人」なのだけど)ので、こんなに高齢の指揮者で聴く「巨人」は初めてかもしれない。なんというか、あまりのテンポの遅さに若干違和感があった(なんか・・・聴いたことないのにメンゲルベルクを思い出した)が、ちゃんと最後はまとまっていたと思う。
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プログラムにも書いてあったが第3楽章がコントラバスのソロでなくパート全員で弾いてた(ちょっと「え?」ってなった)。どうも「マーラー協会新校訂版」によると・・・そうなってるらしい。第4楽章もホルンだけでなくトロンボーンとトランペットも1人ずつ?立ってたので「ホルン以外もそんなに立ちたいのかな?目立ちたがり?」て思ったけどそういう風に楽譜にあるらしくて「へえ」ってなった。私も・・・立って吹いてみたいよう。
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コンサートがはねてから、当然友人と飲みに行ったりしたのだけど、私はコンサートの感想そっちのけで・・・私の・・・その・・・現在ハマっている沼の話ばかりしていて・・・あまりクラシックマニアでもない友人のほうがコンサートの感想を熱く語っていたので、楽しんでたようで良かったと思った。いや私も楽しかったでしたけどね。
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早く沼から這い上がりたい。しかしまた昨日も今日も「銀二貫」を見て・・・「ああ、牧(林遣都)がまた、自分の気持ちを抑えて、耐え忍んでいる・・・ああ・・・辛い・・・」と思いつつ号泣。いや、NHKでの本放送でも号泣してたんだけど、見方が若干変わってきてるのね。病気。
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