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2018年6月30日 (土曜日)

最近テレビで観た番組など再び

最近テレビでドラマを見るのがマイブームになっているので(なんとざっくりとした書き出し)、ケーブルテレビ(日本映画チャンネル)でやってたものを半日観ていた。
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僕たちがやりました(テレビドラマ)
.普段あまりドラマ観ない星人だったので、昨年そんな番組があったのかさえ知らなかったのだが、なんとなく面白そうだったので見てみた。10話一挙放送。青年向けコミックが原作とのことだが、そちらも読んだことはない。マンガが原作でも侮るなかれ、まあ最初は青春学園コメディなんだけど・・・重い・・・重い話である。
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ストーリーは、フツーの高校生たちが、道を挟んで向かいにある高校の不良生徒に仲間を袋叩きにされたため、復讐を計画。ちょっとしたいたずらのつもりでおもちゃみたいな爆弾を不良の学校に仕掛けたら、プロパンガスに引火して大爆発・炎上して死者が10人も出てしまったという・・・。テーマは重いが、テンポはいいし、なんか・・・映像のこの感じは見覚えが・・・と思ったら「おっさんずラブ」と監督(演出?)が一緒だった(るとーさん)。しかし・・・「おっさん」が超ハッピーエンドでラストは「世界中の人とハイタッチしたい」くらいの多幸感に包まれるのと真逆で、正直観たことを若干後悔するくらい(いえ、ドラマはよくできてたし、とても面白かったんだけどね)アンハッピーエンドだった。まさに「後悔先に立たず」がテーマのドラマである。

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キンコメの今野さんが当たり役でよかった(実はキンコメのファンだったので活躍は嬉しい)のと、ものすごくイヤな役で登場する新田真剣佑さんがだんだんいい奴になってて最後は可哀相だったし本当に整った顔してるのね(←なにそれ)。「ドラマや映画はハッピーエンドじゃなきゃ絶対やだ」という人でなければ、おすすめ。
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映画「俺物語‼」
「僕たち」を全話観た後、気の重い感じからのお口直し的・デザート的な感じで良かった。こちらもコミックが原作。原作は読んでないけどアニメ版は大好きで観てた。映画も観たかったんで放送が嬉しかった。まあ、少女マンガなんでそれ以上のものは何もないのだけど、お菓子美味しそうだしホンワカしたこの世界観が好きなので、このキャストで10話くらいやってほしいほど「好きだーーー!!」。楽しみにしてたラップキスは最後かあ。

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(ケーブルテレビばかりで申し訳ないが)これからの予定としては、7月7日にドラマ「スローダンス」一挙放送と、7月16日に「ウォーター・ボーイズ」(ドラマ版)一挙放送。どっちも観たことないので楽しみ(「ウォーター・ボーイズ」は妻夫木君の映画のほうは映画館で観たが)。昨日最終回を迎えた「銀二貫」は好評につき?なのか8月に「時代劇専門チャンネル」で再放送するらしい。もう観れない(平日昼間のため)けど。牧よりも松吉のほうが役柄的には好きなんだよね。8日はストロベリーナイトSPです。

そういえば「おっさんずラブ」のサントラが発売されるそうですが、買いますかね。鉄平兄の歌が入ってたら考えるかな。

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2018年6月26日 (火曜日)

三善晃/オペラ「遠い帆」(ハイライト)東京アカデミッシェカペレ

三善 晃 / オペラ「遠い帆」抜粋(演奏会形式)
G. マーラー / 交響曲第1番「巨人」
支倉六右衛門常長:原田 圭(Bar.)
ルイス・ソテロ:鈴木 准(Ten.)
影:菅 英三子(Sop.)
児童合唱:すみだ少年少女合唱団
指揮:外山 雄三
東京アカデミッシェカペレ

(6月24日 すみだトリフォニーホール)
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いつもお世話になっている、東京アカデミッシェカペレさんの演奏会。またもや友人ともども演奏会に行けることになり大変感謝しております。
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それにしても今回は、めったに演奏されない(と思う)三善晃先生の唯一のオペラ「遠い帆」とマーラー「巨人」という意欲的なプログラム。どっちもメインディッシュと思えるような楽曲である。まあ、ここのアマオケさんはいつも、普通のアマオケさんの1.5倍くらいのボリュームのプログラムを組んでるような気がする(以前、マイスタージンカーの第三幕とか、オランダ人全曲とか聴かせて頂いたし)。
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それと。
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日本楽壇の重鎮である、外山雄三先生が振られているというのもまた感慨深い。外山先生といえば、昔N響の指揮者であり、子供の頃よくテレビで観ていた。まあ、大体自作の「管弦楽のためのラプソディー」を振られているのを見たという印象なのだけれど。
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プロフィールが間違ってなければ(間違ってません)、御年87歳のはずである。しかし、指揮台で立ったまま振られてたのでびっくり。まあ、指揮台への往復はさすがに椅子とかに捕まられてたし、よろよろしてたのも見受けられたけど、あの現代音楽の難曲を(初演者とは言え)振ったのは本当に驚き。まあ、楽員さんにとっては我々聴衆のあずかり知らぬところで色々アクシデントがあったのかもしれないが、全く初めて聴く曲だし、今後聴けるか正直わかんない曲だし。
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プログラムによると、指揮者と「影」役の菅英三子さんも初演(1999年)の時と同じということである。それに原田圭さん(田中圭と何度も空目したのはナイショ)と、ここ何年も大活躍の鈴木准さんも加わり、付属の合唱団と少年少女合唱団も加わった大規模な演奏会。
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オペラ「遠い帆」は、奥州仙台藩主・伊達政宗(キャー!!マサムネー!!キャー!!・・・失礼しました)の命で、慶長遣欧使節としてメキシコ、スペインに渡り、ローマで法王に謁見した仙台藩士・支倉六右衛門常長の物語である(解説より)。たまたま、一緒に行った友人が隠れキリシタンなので(←別に隠れてない、私がずっと知らなかっただけだ)、感慨深く見聞きした。
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とはいうものの私、時代劇好きなのにあまり日本の歴史が得意でないので、どんなんだろうとちょっとびくびくしてた。まあオペラというよりは(演奏会形式だからだが)オラトリオみたいな感じである。
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とにかく・・・題名も「遠い帆」なので、当時の船旅はホントに大変だったんだろうな、ということがよくわかるオペラである(←そこかい)。印象として・・・とにかくずっと船乗ってる感じである。今の時代飛行機に乗ってだってヨーロッパに行くのはたいへんな事である。14時間もかかる。それを、3か月くらいかかってメキシコに行き、そこからまたスペインへ。日本から合計して1年?くらいかかっている。どんだけ長いのだ。だもんでオペラもほとんど旅の苦難ばっかりを歌っている印象。いや辛いだろうガチで。
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オペラは少年合唱によるかわいらしい童の数え歌で曲は始まる。ここはまだ当然調性があるわけだけど、やっぱり三善晃なので重苦しい調性のない音たちがすぐに押し寄せてくる。とにかく暗い、遠い、海の音楽。本当に目指す国があるのが、何のためにこの暗い海を渡って行くのが、旅人の精神的な葛藤が歌われる。合唱の「あ~なた~は選ばれた」というフレーズがかなり何回も出てきて耳に残る(というかまだ歌える感じ)。本当は伊達政宗とか徳川家康とか出てくるのだがハイライトのため、カット。
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日本の現代音楽にありがちの打楽器の多用、それと小鼓?(いよ~ポンっていう能とかに出てくるアレ)の音も聴こえてとてもThe日本らしかったように思う。
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演奏会形式で、楽団がステージに乗っているので歌手の声が若干聴こえ辛いところもあり、まあそれは仕方ないかな(最近演奏会形式のオペラ観ること多いな)。まあ、編成も大きいし合唱団もいるので凄い迫力で良かった。友人も(現代音楽のオペラなんか聴くの初めてだと思うんで)どんなかな、と少し心配していたけど、かなり楽しめたようでよかった。「とくにメロディーがあるわけではないけど、迫力がすごくて圧倒された。こんなにたくさんの人が舞台に乗ってるの初めて見た」と。私は「いや、私は何度もあるけどさ~」と答えたけど。
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私のこの曲の印象としては、明るさのないオネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」みたいだなあとか思った(アレも暗いけど)。どういういきさつでこの曲をすることになったのかは知らないんのだが、取り上げた事に拍手を送りたい。今後もそうそう聴けるものではない。演奏の感想でなくてどうしても曲の感想になってしまうけど、許してちょんまげ。
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書くの遅くなったけど、満員というほどでもないけど意外と客席は大入りだった・・・まあ、演奏者が多いからそのぶん知り合いがたくさん来たのかもしれないけど・・・日本ものには日本もののマニアはいるものであると感じ(意外と知り合いには会わなかったけど)。
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さて、後半の「巨人」なのだが、私はこの曲は大体アマオケで聴くことが多い(実は生まれて初めて自分でコンサートの券買ってナマで聴いた曲はN響の「巨人」なのだけど)ので、こんなに高齢の指揮者で聴く「巨人」は初めてかもしれない。なんというか、あまりのテンポの遅さに若干違和感があった(なんか・・・聴いたことないのにメンゲルベルクを思い出した)が、ちゃんと最後はまとまっていたと思う。
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プログラムにも書いてあったが第3楽章がコントラバスのソロでなくパート全員で弾いてた(ちょっと「え?」ってなった)。どうも「マーラー協会新校訂版」によると・・・そうなってるらしい。第4楽章もホルンだけでなくトロンボーンとトランペットも1人ずつ?立ってたので「ホルン以外もそんなに立ちたいのかな?目立ちたがり?」て思ったけどそういう風に楽譜にあるらしくて「へえ」ってなった。私も・・・立って吹いてみたいよう。
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コンサートがはねてから、当然友人と飲みに行ったりしたのだけど、私はコンサートの感想そっちのけで・・・私の・・・その・・・現在ハマっている沼の話ばかりしていて・・・あまりクラシックマニアでもない友人のほうがコンサートの感想を熱く語っていたので、楽しんでたようで良かったと思った。いや私も楽しかったでしたけどね。
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早く沼から這い上がりたい。しかしまた昨日も今日も「銀二貫」を見て・・・「ああ、牧(林遣都)がまた、自分の気持ちを抑えて、耐え忍んでいる・・・ああ・・・辛い・・・」と思いつつ号泣。いや、NHKでの本放送でも号泣してたんだけど、見方が若干変わってきてるのね。病気。
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2018年6月23日 (土曜日)

最近テレビで観た番組など

ウチのケーブルテレビに勝手に契約になっている(試用期間半年過ぎて断ればいいのだがめんどくさくてそのままとなってる)「時代劇専門チャンネル」。平日は「大岡越前」を見て、休日は「鬼平犯科帳」を観ている。つか、このチャンネルを地上波より見ている。
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それが。
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あの!林遣都君主演の寒天時代劇「銀二貫」を放送するというではないですか(まあ、前にも書きましたけど)。しかも平日毎日。ああ、入ってて良かった。いや時代劇そもそも好きなので本放送でも見てたんだけど、第1話と第2話は見のがしてしまってたんで。
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しかし。毎日8時には家に帰ってこなければならない。ケーブルテレビに録画機能を契約してないから。リアタイしなければならないのでどんなに忙しくても7時前には仕事を終えなければならず、毎日必死である。仕事捗るわあ。
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それにしてもまあ(前見た時も思ったけど)ハリウッド女優芦田プロの演技のうまさよ。林遣都君ももちろん演技派なのだが、芦田プロのほうがなんだか・・・おねえさんぽく感じる。そしてまた・・・遣都君はここでも突然ぶっ倒れて未来の結婚相手のこさえた美味しくないお粥を食べさせられている。そういう運命なのだろうか。また、第一回の冒頭に柴犬(設定上は狛犬のテンちゃん)に「凛々しい・・・無駄に」と言われたりなどしている。
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(次回は真面目に音楽ネタを書く予定ですので少々我慢下さい。あ、別に我慢しなくてもいいです。すっとばしてもらって結構です。)
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わたくしに空前の春田ブームが来ており(田中圭さんではなく)、当然のように本日発売のテレビブロス(田中圭特集)を買ってしまった。ついでにドラマで使用した「ネコメモ」も見つけて買ってしまった・・・色違いだけど。
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Tvbros_2
しかし、私の「おっさんずラブ」沼はそんなに深くない。せいぜい2~3メートルくらいである。会社の同じ部署の女の子はほぼ深海魚と化している。当然のようにDVDを予約し、公式本を予約し、LINEスタンプを買い、圭モバイルも課金し、写真集も全部買い、WOWOWも加入。私が先日「週刊文春」を買って、たった3ページほど出ているK田中のグラビアを残業中に机の下でこっそり見せてあげたところ、「んあああ、死にます。ああ、ヨダレが」とか言ってばたばたともがき苦しんでいたので相当である。
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私は多分田中圭さんが好きなのではなくて、春田役の彼が好きなんだとおもう。ほとんど課金してないし。だいたい、深い深いクラヲタの沼にずっとハマっているので、兼業したら破産するであろう。そこそこが宜しい。そしてハマった人はみんな幸せである。田中圭さんは一生のうちで一番のモテ期なのかな、春田みたいに。
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先日、父の日に実家に帰ったら姉が来ていた。姉に「こないだ新宿に行ったらドラマのロケやってたの。誰が撮影してたと思う??」とドヤ顔で聞かれたので、おそるおそる「え・・・もしかして・・・田中圭??」と言ってみたら「ブブー。アヤノゴーでしたー。凄いでしょ?」と。私はちょっとホッとした(←何故)。でも謎の若干かすった感。

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2018年6月12日 (火曜日)

チャイコフスキー/イオランタ  プレトニョフ

Inf_det_image_630チャイコフスキー:セレナーデ・メランコリック
木嶋真優(ヴァイオリン)
歌劇「イオランタ」 [演奏会形式/日本語字幕付]
イオランタ(ルネ王の盲目の娘):アナスタシア・モスクヴィナ(ソプラノ)
ヴォテモン伯爵(ブルゴーニュの伯爵・イオランタに恋する騎士):イリヤ・セリヴァノフ(テノール)
ルネ王(プロヴァンスの王):平野和(バス・バリトン)
ロベルト公爵(ブルゴーニュの公爵・イオランタの許婚):大西宇宙(バリトン)
エブン=ハキア(ムーア人の大医師):ヴィタリ・ユシュマノフ(バリトン)
アルメリック:高橋淳(テノール)
ブリギッタ:鷲尾麻衣(ソプラノ)
ラウラ:田村由貴絵(メゾ・ソプラノ)
ベルトラン:ジョン・ハオ(バス)
マルタ:山下牧子(メゾ・ソプラノ)
新国立劇場合唱団
ミハイル・プレトニョフ 指揮
ロシア・ナショナル管弦楽団
(サントリーホール)
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最近あまりにも「おっさんずラブ」にハマってしまい、もうとっくに最終回も終わってしまったのにいまだ抜け切れてないので、「もとの(精神的に)おっさんクラヲタの私に戻りたい」と熱望し、突然半休取ってサントリーへ。コンサートまでヒマなのでカラヤンプラッツで法律のお勉強などしていた。非常に捗った。
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しかしまあ、ラーメン屋に通りかかって、スキマスイッチの歌うドラマのテーマソングが流れてしまい、あまりにも胸が苦しくて逃げたりなどしました(重症)。
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で、当日券をゲット。そういや外来オケなので値段は決して安くないのだけれどボーナス出たばっかりだしいいよねとか自分に言い聞かせた。(心の)治療のためならしかたない。
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しかし。
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サントリーに入って席に着いてふと思った。仮性「腐女子」から抜けたいと思っているのに・・・作曲家はチャイコフスキーだし・・・指揮者はプレトニョフだし(ウワサですけど)・・・なんじゃそりゃ。
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演奏が始まるまえに、「ロシア年&ロシア文化フェスティバル」のオープニングコンサートということで(そんなもんあるのも知らなかったけど)、演奏前に日露両国代表の人のスピーチ。プーチン大統領のお言葉を代読したりした。そういえば舞台上にはお花の縁取りがたくさんでいつものサントリーより華やかな雰囲気だ。
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それとお客さんもロシア人多くて。開演前にトイレに行ったらファッション雑誌から抜け出てきたみたいな絶世のロシア美女を見かけて、私 女なのにすごい眼福だったのですけど、「なんかすいません、同じ人間なのに私生きてて」感があった。
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まあ、スピーチは通訳はさんだので若干長々として終わり(早く演奏を始めろ~~~という音楽評論家が出てくるのではないかとヒヤヒヤしたが、それこそ外交問題になるもんね)、謎のロシア系タレント二人の花束贈呈と舞台上の記念写真撮影が無事終わり、やっと演奏へ。
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まず、全然初めて聴く「セレナーデ・メランコリック」の感想はとくにない。曲が面白くない。そもそも私、あんまりチャイコフスキーさほど好きじゃなかった(←えええええ~?)。演奏は良かったです。楽器がいいのもとてもわかった。
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で、イオランタ。初めて聴く曲である。・・・・と思ったら、一か所だけよく知っていた。「ルネ王のアリオーソ」の部分は結構何度も聴いた・・・いや待てよ何で?と思ったら、チャイコフスキーコンクールではよく歌われるからじゃねえの?と思った。
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で、あらすじは・・・。「目の見えない王女様の『目が見えない』という不幸を本人に知らせないためにみんなで黙ってて山奥に幽閉してたんたけど、王女が成長していいなづけの人に会う前に目を治さないとヤバイみたいな感じになって、ある日たまたまそのいいなづけの男とそのお友達が山奥に迷い込んできて、いいなづけのお友達のほうのひとが王女様と恋に落ちちゃったんだけど(めんどうくさいので中略)、目が治ってめでたしめでたし」みたいな話だ。ま、目の見えない版「アナ雪」みたいな感じかな(←違)。
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前半は子守歌みたいな感じでメルヘンチックでよろしい。あの伝説の東京フィルの「不死身のカッシェイ」(観てない)で歌ってた歌手、モスクヴィナさんがイオランタ役である。はあ、なるほど声の伸びがよく大変な美声である。美人ということであったがよくわからなかった(遠くて)。目が見えなくても幸せなのよ・・・とか切々と歌うのは心に響いた。
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イオランタ歌うところの、このバラが赤いのってどういう意味?の下りはちょっと前に「水曜日のダウンタウン」でやった(盲目の漫談の)濵田祐太郎さんの「箱の中身はなんでしょう?」ゲームを思い出した(触ったことがあるものは誰よりもよくわかるけど、触ったことのないものはさっぱりわからない、的な)。
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今回はロシア人と日本人が舞台上で半々で並ぶという(オケはロシア人、合唱団は日本人、独唱者は半々)珍しいものだったため、若干演奏が一発勝負感があった気もした(私だけかな?)のだけど、まあなんか何しろ曲が素晴らしいですね。またプレトニョフの盛り上げ方もうまいね。めちゃくちゃよかった。泣いた。
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でもまあ・・・何よりもちょっと(わたくし的に)良かったのはですね。イオランタ姫と恋に落ちるヴォテモン伯爵の役ですね。はじめ来るはずの歌手がなんか都合が悪くて交代したのです。そもそも来るはずの人、コンサートチラシ見たら「山田孝之をすっごくすっごく濃くした感じ」のロシア人だったのですよ。で、まあ声楽的にはどっちがよかったんだか私知りませんけどね。
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代役のその役がちょっと王子様系の若い男の子になってまして・・・いや決してイケメンではないのですけど。で、そのお友達の役の日本人歌手の大西宇宙さんがまあ・・・(略)。いやなんだか黒スーツ姿で(演奏会なんだから当たり前じゃ)二人ともスタイルが良くて、なんか嬉しそうに出てきて仲良さそうにいちゃいちゃしながら(←してない)大変すばらしい声で歌うので、結構萌えまして。アレ。全然抜けてないじゃん腐女子。大丈夫か私。
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大西宇宙さんはなんかファンになってしまった(うまいので)。リサイタル行きたいけど(コルンゴルトの「死の都」の「ピエロの唄」歌うのか・・・)、日にち的に無理そう。あと、ルネ王歌った平野和さんもすっごくすごーくよかったです。ウィーンでご活躍とのこと。日本の歌劇団に所属してなくて、海外でご活躍の歌手は結構いるんだなあという、感慨にふける。


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2018年6月 9日 (土曜日)

「おっさんずラブ」クラヲタ的考察

先週、深夜にやってたドラマ「おっさんずラブ」が終わってしまい一週間経つ。自他とも認める?「春牧民」なので、仕事してようが料理してようが一日中「おっさん」のことばかり考えているし、暇さえあればTwitterで民の方々の語り合いを読みまくっている。
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何故こんなにはまってしまったのだろう。そもそも私は腐女子(BL”ボーイズラブ”を喜ぶ女性)ではないのでそういう趣味もない。2016年に「おっさんずラブ」は単発ドラマでやってて、主人公の田中圭さんと吉田鋼太郎さんは一緒だが、他のキャストは違うし、舞台になる会社も違う。私はたまたまこの単発のほうも観ていて、めちゃくちゃ面白かったので今回の連続ドラマ版も首を長くして待っていた。
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で、まあドラマ自体面白かったし脚本もよくできていたのだけど、何しろ一番はまってしまったのが林遣都君演じるところの牧凌太である。彼は外見は普通の(イケメンの)20代のエリート会社員なのだが・・・生まれつき男しか愛せない・・・ゲイである。しかもいかにもオネエって感じでもなく話ぶりは普通の男の子である。
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牧は「ノンケ」(ゲイじゃない人の隠語)の春田(母子家庭の実家暮らしだがあまりのだらしなさに母親が家を出て行ってしまった)にルームシェアを申し込まれる。牧は牧で一日引き継ぎのために行動を共にした春田に恋心を抱いてしまう。それがある日(上司である部長から春田が言い寄られたために)恋心が抑えきれなくなり、シャワー中の春田に強引にキスをしてしまう。まあ・・・受け入れられるわけないよな、普通。
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ひと悶着あって出て行こうとした牧を夜の公園に探し出し、春田は「前のように友だちとして一緒に暮らせないかな」と切り出すが「もう元に戻れません」と言う牧。
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ここまで見て、私は「いや、男同士はねえわ。気持ちを切り替えてまた普通に暮らせばいいんじゃねえの」とか思ってしまった。BLを観て喜ぶような趣味はないもんで。しかし私は・・・この牧君を見ているうちに「なんかこれ・・・見たことある。」とか思った。
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外見は可愛い男の子だけど・・・なんかの事情で男のかっこしてるだけで中身は恋する乙女!! 
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こりゃモーツァルトやRシュトラウスとかのオペラに出てくるHosenrolle(ズボン役)だわ。とくに「アラベラ」のズデンカね。家庭の事情で男として育てられた女の子が、親友の男の人に恋をしてしまうけど、自分は男と思われてるし・・・みたいな設定のアレね。
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とくに、春田と幼馴染のちずがいい感じになっているのを見て、「ちずさんと幸せになって下さい」と言って自分は身を引こうとする・・・というところも、自分が恋するマッテオが彼が恋するお姉さんと幸せになってほしいと、相手の幸せだけを願うとことすごく似ている。
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それと。このドラマもドタバタ喜劇だけど、性の取り違えみたいな(ダンナに離婚を切り出され、きっと女ができたのだと思い探ってみると、ダンナの恋する相手は男だった、みたいな)シチュエーションもあるし、そういうところがR・シュトラウスのオペラのカオスを想起させるので強く惹かれるのかなあと思う。たぶん・・・そんな風にはまった人は日本で私だけ?かもしれないけど。みんな男同士のイチャイチャに喜んでいるんだろうなあ・・・(まあそれでもいいんだけど)。
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このドラマは、すべての登場人物が魅力的ではあるもの・・・林遣都君演じる牧が(私にとってはダントツに)本当に魅力的で、ゲイとかではなくホントに女の子入ってるんじゃないかと思うくらい可愛く、いじらしい。牧が春田に「男らしく」交際を申し込んで春田から「え?うん、いいよ」という意外な返事が返ってきたときに「やったー!!」と喜ぶのではなくあまりのうれしさで言葉が出ず・・・(え・・・ホントに、いいの?私で)みたいな口の形から醸し出されるほんのちょっとした表情が・・・ほんとにうまいのである。林遣都君はほんとに、いい俳優さんになられた(今更すいません)。
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・・・・という風に(こんなとこで)熱く語っても、クラヲタの人々には「ちょっと何言ってるか意味わかんない」と思われるだろうし、また何かの検索で見に来てしまった春牧または牧春の民の皆さんもさっぱり意味がわからないと思うので・・・この記事のことは、忘れて下さい(←ええええ)。ただ・・・なんか苦しい。胸が苦しいのは一般の牧春の皆さんと一緒です。何だろうこれ、しんど。いやただの一時的な心の病気なので気にしないで下さい。
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昨日、「聖地巡礼」的なことを生まれて初めてしてみた。
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天空不動産の本社ビル(の設定のビル)
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牧家に挨拶に行った帰りの道。
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2018年6月 3日 (日曜日)

最終回&千秋楽を迎えて

私はTwitterはやってないのだけど、演奏会とかオペラとか観に行くと必ずTwitter検索してしまう。テレビとか観てもそうで、お気に入りの番組とか観てるときは検索してみたりする。
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で、今のところ二つの検索トレンドワードが「フィデリオ」と「おっさんずラブ」である(私の中では)。・・・そんなクラヲタいんのかな私の他に。
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昨日たまたま新国立の「フィデリオ」が終わり、「おっさん」は最終回を迎えた。残念ながら「フィデリオ」のZ席はまたしても玉砕してしまったが(私がどんくさいのだろうか)、「おっさん」は当然リアルタイム正座スタンバイで観た。(翌朝もう一回観た)
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「フィデリオ」の評判は回を追うごとにだんだんよくなっているように思えたが、特徴的なのはだいたい男性の感想は「ちょっとこれ受け付けない」「最悪」「ベートーヴェンを冒涜」「カタリーナは安倍政権とつながってるだろう氏ね」とかかなりさんざんなものが多いのに比べ、私を含めて概ね女性は好意的な人が多いのは意外であった。男性でも(おそらく)現代の演劇に精通している方だったら、普通に演劇として受け入れられたのかなという印象もある。
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初回の評判があまりに悪くて(私のように)逆に観に行きたいという人もたくさんいたように思う。ある種炎上商法なのかも。
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「おっさん」のほうは前回(と、最終回の予告)で嵐を起こして視聴者をドンゾコの不安にさせておいて、最終回では(部長は振られたが)みんなを幸せにして文字通りハッピーエンドに終わった。これもある意味炎上商法なのかもしれない。Twitterでは最終回にして初見の人も多く見受けられたから。
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本来なら大ハッピーエンドのはずの「フィデリオ」のびっくりバッドエンドと、いや普通の日本の会社で男の上司と部下の社内結婚を部署で祝うなんて絶対ないでしょ、と思わせておいて最終的にはみんなの希望通りの若い男同士のゴールインというハッピーエンドが妙に中和して非常にヘンな気分。どちらも爽快ではあったけど。
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そういえば、ちょっと前にマイブームだった映画「シェイプ・オブ・ウォーター」も(3回も映画館で観た)、かなり本気になって観て「え、イライザは本当のところは最後はどうなったの?死んじゃったの?」とリアルに考えてしまったが、「ちょっと待て。そもそも半魚人いねーし」という結論でいつも終わる。
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自分の最近のトレンドの作品(とか表現物)が、少しづつ現実と(基本と)ずれている設定であるということに不安を感じている(自分に)。全部の登場人物の頭のバネが一本飛んでるような(いや、製作者も)印象を受ける。ちっともディスっているわけではなく私はむしろ称賛の嵐なのだけど、みんな頭を冷やしてもう一回作品に向かい合ってみて。違う視点で観られるかも。
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金曜日に部署の飲み会があり、私はおっさん(もしくは青年)たちに囲まれて楽しく飲んでたんだけど、女子のかたまりのほうで飲んでた後輩の女子(前は「ユーリ‼」沼にハマってた)が「ああ、田中圭がしんどい!」とか「田中圭の腕時計になりたい!」などと連呼していたので、席は遠かったにもかかわらず私は「わかりみがすごすぎる!」「私も春田家の天井になりたい!」とかいちいち反応して同じ沼の人になってたのが非常に(あとで考えて)うるさくて店の人ごめんなさい個室でよかった。

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2018年6月 2日 (土曜日)

ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか (新国立美術館)

Louvre1_2「働き方改革」のお蔭なのか。65日も有給休暇が残っており、上司に消化するよううるさく言われるので非常に肩身が狭い。ちょっとづつでも消化しようと木曜日に半休を取得。午後会社を出たけどとくに予定もない。夜に友人とご飯の約束をしていたが、それまでヒマである。
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ということで、ネットで開催中の展覧会を探して行ってきた。開催初日の翌日だったが、平日のためとても空いていて快適だった。
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ただ、この展覧会は今一つ決め手がないというか、目玉となる作品がない。「これを逃したらもう二度と・・・」みたいな必死感がない。有名な「マラーの死」(マーラーじゃないよ)だって模写(っつーか売り絵)だし。まあ、テーマを楽しむという感じかな。
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古今東西の「肖像」の歴史をテーマに沿ってたどっていくという感じである。
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目玉・・・というかポスターになっているヴェネローゼという画家の「美しきナーニ」という絵は初めて見た。私も「ナーニってなーに?」みたいに思ったが、本当にモデルが誰かわかってないらしい。有名な貴族のナーニ家の人かと思われてこの題名がついてるらしいが、どうもわからんらしい。なんとなーくだけどグンドゥラ・ヤノヴィッツっぽいなあと思った。
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印象に残ったもの。
レンブラント「ヴィーナスとキューピッド」
内縁の妻と子供を描いたもの。何故内縁なの。結婚すればいいじゃない。(←そこか)
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クロード・ラメ「戴冠式の正装のナポレオン一世」
大理石の大きな像である。よくこんなでっかいもの来たなあという感慨にふける。でっかいだけでなく非常に彫刻が優れている。まあ、石で紙のビラビラとか布のひだひだとか表現するようなのは普段見慣れている(でもすごいけどね)んだけど、この像のマントのふちどりの細かい毛皮がホントに質感が毛皮だった!石なのに!凄いと思う。
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あと、「フィデリオ」観た次の日だったので「ナポレオンといえば!ベートーヴェン!タイムリー!」とか思った。
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フランツ・クサファー・メッサーシュミット「性格表現の頭像」
ウィーンのアカデミーの教授だったのに精神を病み離職して自分をモデルにしたいろいろな表情の頭部像を作ったという人。300年以上前にこんな表情豊かな彫刻作ってたなんてすごいなあと思った。もっと近代の作品に思える。
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まあ、結構展示は地味な印象だったのだけど、この日行ってよかったのはたまたまこの展覧会を監修したルーヴルの学芸員のラトルみたいな頭の人が「ルーヴル美術館の肖像芸術」という講演をしてて、それを見聞きしたことである。代表的な展示作品を映し出し、解説をしてくださった。
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フランス語はさっぱりわからないのだけど、通訳をはさみながらのお話しはなかなかお勉強になった・・・最初ちょっと寝てたけど。しかし一時間半もかかった(通訳入れると2倍の時間がかかるけんね)。
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こういう美術展の講演会は普通の日にしかやらないので、たまたま参加できてよかった。贅沢な半休であった。
Louvre2_2
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顔出しパネル。ぼっちだったのでやんなかったけど。
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ここにいらっさるような方は感じていると思うが、最近すごいペースでコンサートやオペラに行ってる。当然お金は減るわけで、節約しなきゃなんない。
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最近よく作るのが貧乏チキンカレー。しかもモモ肉でなく、手羽元である。手羽元は安くて美味しい。胸肉も安いけどパサパサするので煮込み料理は不向きである。手羽先でもいいけど、手羽元のほうが向いている。
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まあ、さほど味は貧乏感はないのだけど(というかかなり美味しいし野菜がたくさんとれる)、一品料理をつくったあと半分残してカレーにするという作業が非常に貧乏くさい。
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Curry1_2
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手羽元肉(4~5本)は縦に切れ目を入れておく(骨から外れやすいように)。塩コショウ・ちょっとしたハーブの乾燥したやつとかをまぶしておく(あれば)。
玉ねぎ(1個)・ニンジン(半分)・ニンニク(2~3かけ)をみじん切りにして、深めのフライパンで中火で炒める(深めのフライパン、1個あると便利。焼くのも煮るのもできる。おすすめ)。
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いい色になったらフライパンの半分に野菜を寄せ、手羽元を入れて両面焼く。
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Curry2_2_3  
焼き色がついたら全体を混ぜ、湯むきしてぶつ切りにしたトマト(1個)とトマトジュース(またはトマト缶)を入れる。ちょっと水を入れ、コンソメ粉を入れる。ローリエの葉を入れる(なくてもいい)。
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(トマト入れる前にシメジとかピーマンとか入れるともっと豪華になる)
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20~30分くらい煮込む。いったん出来上がり。
「手羽元のトマト煮」として半分食べる。一味唐辛子などで辛くしても美味しい。
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ここから二品目。
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肉を鍋から取り出してキッチン鋏とか使って肉を丁寧にひっぺがして鍋に戻す。(これが結構めんどくさいし何よりビンボー臭い)
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Curry4
お水を半カップくらい(適当)入れて、 煮立てる。100円ショップとか業務スーパーで激安で売っているカレーのルーを二かけくらい入れて混ぜてなじむまで煮込む。あればヨーグルトとかガラムマサラ粉を入れるとなお美味しい。
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Curry5_3野菜がたくさん溶け込んだ激うま貧乏チキンカレーの出来上がり。めんどうくさい人は普通にもも肉買ってカレーの箱のウラの作り方の通り作るがよろし。
 

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